帯解寺
奈良県奈良市今市町734宗派は華厳宗。
本尊は地蔵菩薩。
山号は子安山。
別名、霊松庵。
空海の師である勤操によって開かれた巌渕千坊の一つ。
長らく世継ぎに恵まれなかったが文徳天皇后の染殿皇后(藤原明子)が当寺に参詣に訪れ、惟仁親王(清和天皇)が生まれた。
858年、文徳天皇の勅願により伽藍が建立、勅命により帯解寺と名乗った。
以来、安産・子授け祈願の寺として信仰を集めた。
江戸時代、江戸幕府第3代将軍・徳川家光に世継ぎがなく、側室の御楽の方が当寺にて祈願、竹千代丸(4代将軍・徳川家綱)を安産。
家光は瑞祥記を当寺に下賜し、仏像仏具等も寄進。