いわさきちひろ黒姫山荘
長野県上水内郡信濃町黒姫高原3870
1966年、いわさきちひろは、アトリエを兼ねた山荘を黒姫高原に建てました。この山荘ができてから、いわさきちひろは毎年ここで絵本の制作をおこなうようになりました。宮沢賢治の花や草木にまつわる童話を集めた『花の童話集』や、万葉集の秀歌150首を紹介した『万葉のうた』はこの黒姫で描かれました。また、「わらびを持つ少女」や「わらびと山つつじ」、「山里のスミレ」などの作品には、ちひろが愛し親しんだ黒姫の自然が息づいています。未完となった遺作『赤い蝋燭と人魚』(童心社)もこの山荘で描いていました。