豊中駅周辺の神社・寺に関するおでかけ

原田神社

祭神は素盞嗚尊（牛頭天王）、櫛稲田姫（頗梨采女）、大日孁貴女尊、月読命、高龗命、天児屋根命、住吉大神、仁徳天皇（大鷦鷯尊）、菅原道真公（天満大自在天神）。 ３００年代、祇園神社として創建。 ６８４年、天武天皇が神宝・神鏡・素盞男命御鏡・獅子頭を奉納。 鎌倉時代、摂津国の産土神社「西牧総社」と呼ばれた。 １５７８年、荒木村重の兵火により焼失、再建。 １６８５年、原田大明神に改称。

市軸稲荷神社

祭神は、末廣大神、市軸大神、松江大神、末光大神、お多福大神、天照皇大神、豊受大神。 「お多福さん祈願」として親しまれ、お多福さんの簪（かんざし）祈願で多くの参拝客でにぎわう。 １９２６年、京都府伏見区に鎮座する伏見稲荷の御分霊を勧請、刀根山の地主神「市軸大神」とお祀りした。 お多福さんは、福の神、厄除、お祓いの神として知られ、簪に名前、年齢、性別、願い事を記入。 祈りを込めながら「頭いた、頭いた、頭いた」と３度唱え、頭を３度撫で、お多福門前の大根に簪を刺すと願いが叶うと伝えられている。

豊中稲荷神社

大阪府豊中市に鎮座する神社。 正式名称は、稲荷神社。 創建時期など詳細は不明となっている。 行基創建の金寺に近衛氏からの寄進があり、この守護神として勧請されたことに始まる。 １５０４年、足利義稙により社領を没収され、荒廃した。 １５７８年、織田信長が荒木村重の伊丹城を攻城、高山右近によって焼失。 １６５１年、再建された。 当社は丘陵地に位置し、周辺は洪水などで悩んでいた。 かつて、雨乞いの祈雨祭が催されたという。 周辺の宅地開発により、祭事が衰退した。

瑞輪寺

本尊は木造漆箔薬師如来座像。 山号は雪峰山。 平安時代、原田神社付属の神宮寺として建立され、真言宗の桜塚山（桜墳山）善光寺となった。 １７００年、黄檗宗隠元禅師の弟子即非禅師の勧請により開山。 即非の弟子千呆が第一世となり、雪峰山瑞輪寺となった。 瑞輪寺は宇治黄檗山萬福寺の僧千呆禅師により再興、瑞輪寺と名付けた黄檗宗の寺。 境内には井原西鶴門下で四天王の一人、談林派の俳人水田西吟の墓がある。 商家に奉公しながら西山宗因に学び、同門の井原西鶴に師事。 世俗係累を捨てて桜塚に「落月庵」を設けて閑居。 墓碑は「誹宗西吟之塔」。 僧塚は岐翁紹偵の墓で、室町時代の禅僧、一休宗純の子とも。

看景寺

飛鳥時代、寺の北東に金寺と呼ばれる寺院があった。 金寺千軒と言われ、塔頭（＝子院）が多く、看景寺もその１つに数えられている。 境内には、金寺の塔の礎石があり、石の上面のくぼみは、塔の中心柱を据えた部分と考えられている。 附の指定文化財に指定されている。