富山で人気な定番観光スポット9選
新湊(しんみなと)きっときと市場
大きな赤いカニが目印の「新湊きっときと市場」では、新湊漁港で獲れた海の幸を豊富に提供しています。「富山湾の宝石」と称されるシロエビをはじめ、ベニズワイガニ、ホタルイカ、ブリ、バイ貝など、四季それぞれ、種類も多彩な富山湾の新鮮でおいしい魚がたくさんあります。
また、館内の海鮮レストラン「きっときと亭」は朝獲れの新鮮魚はもちろん、全国でも珍しい見学可能な「昼セリ」が行われる新湊漁港直送の新鮮魚介類をたっぷり堪能できます。そのほか、館内では地元の特産品がずらりと並び、魚の鮮度、目利きには絶対の自信を持っています。そのほか、お土産品なども豊富に揃えています。
高岡山瑞龍寺(たかおかさんずいりゅうじ)
壮大な伽藍配置様式の豪壮にして典雅な美しさに圧倒される、加賀藩百二十万石の財力を如実に示す建造物です。高岡の開祖、加賀前田家2代当主前田利長の菩提寺であり、曹洞宗の名刹です。3代当主・前田利常によって建立され、約20年もの歳月をかけて造営され、1997年に山門、仏殿、法堂が建造物として国宝にも指定されています。
また、総門、禅堂、大庫裏、大茶堂、回廊三棟が重要文化財として指定されており、江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されています。特に山門、仏殿、法堂は近世寺院建築の傑作として富山県内で唯一の国宝の指定を受けています。国宝瑞龍寺の美しさを堪能しましょう。
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総門(重要文化財)
総けやき造りの薬医門。これをくぐって山門までの参道の左右に配された白砂利が美しく映えます。 -
山門(国宝)
総けやきの重層入母屋造り杮葺き、上層に宝冠釈迦如来と十六羅漢が安置され、下層左右に金剛力士像があります。 -
仏殿(国宝)
総けやきの入母屋造りで、内部は吹き抜けになっており、47トンもある鉛瓦の屋根を海老虹梁など見事な組もので支える構造が美しく見ごたえがあります。 -
法堂(国宝)
前田利長の位牌を安置する法堂も、総けやき造りで、天井画などの意匠も素晴らしく、トイレの神の烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)は必見です。
高岡大仏
奈良・鎌倉と並ぶ日本三大仏に数えられる高岡大仏は、地元の銅器製造技術の粋を集め、1907年より26年の歳月をかけて完成したものです。はじまりはおよそ800年前、承久の乱をさけて越中に入道した源義勝が木造大仏を造営したことだといわれています。
その後何度も荒廃や焼失といった危機にあいましたが、人々の願いにより再建を繰り返し今の形となっています。出来栄えが素晴らしいことから、日本一の美男とも呼ばれ銅器日本一の高岡の象徴的存在で愛され続けています。
総高15.85m、重量65トンというスケールの大きさは圧巻です。高岡の象徴として現在も市民に愛されています。
新湊漁港
魚がおいしくて有名な富山県にある新湊漁港は、たくさんの種類の魚介類が水揚げされ、ほとんどがその日獲れたものばかりなので新鮮さは抜群です。新湊の海に注ぎ込む庄川・小矢部川は、白山山系や飛騨山中に水源を持ち、山岳の様々な鉱物や、緑豊かな原生林のミネラルをたっぷり海に注ぎ込んでいます。新湊の漁師さんたちは、この恵まれた自然環境を守り育みつつ、大切な漁業資源を維持し、おいしい魚介類を漁獲しています。
また、通常の魚市場で行われている早朝のセリだけでなく、全国でも珍しい「昼セリ」も13:00から行われています。ぜひ、活気あふれる昼セリを見学してみませんか?見学には事前予約が必要です、朝のセリだと早起きしなけばと気合も必要ですが、日中だと気軽に出かけられますね。地元では「七時(などき)のせり」と呼ばれるこの昼セリでは、水揚げ直後の魚介類が次々とセリにかけられる活気を体感できます。
称名滝(しょうみょうだき)
立山連峰の水を集め、「落差日本一」と言われる迫力満点の滝です。水煙を上げながら一気に流れ落ちるその落差は350mにもなります。水量が多い初夏の頃が見ごたえ十分です。立山連峰の雪解け水が多く流れ込む春には、称名滝の右側にハンノキ滝が現れて2つの滝が流れ落ちます。さらに水量が増した場合には称名滝・ハンノキ滝周辺にいくつもの小さな滝が現れるたいへん珍しい光景に出会えることも。
初夏には、新緑の間に咲き乱れるムラサキヤシオツツジやオオカメノキの可憐な花々を見ることができます。滝周辺は、県の天然記念物・クモマツマキチョウの生息地でもあります。紅葉の盛りは10月上旬で、赤や黄色の山肌が水煙に淡くかすむ風景は、まさに称名滝探勝のクライマックスと呼べる美しさです。
駐車場の近くの称名平休憩所では、称名滝について模型や映像で説明しており、その奥にあるレストハウスではおいしいソフトクリームを食べることもできます。残雪が残る春、緑豊かな夏、紅葉がきれいな秋など、季節によって違った雰囲気を楽しめるのが魅力的です。
氷見漁港場外市場
富山湾の海の幸、氷見うどん、氷見牛など、氷見でしか味わえない特産物が盛りだくさんな場外市場です。新鮮な鮮魚や手の込んだ加工食品など、氷見みやげも多数取り揃っています。また、数々のイベントも開催しており、氷見市の観光・食・産業の中枢となるこの地で、さまざまな魅力、楽しさ、驚きを感じることができるおもてなしを用意されています。
また、源泉掛け流しの天然温泉、氷見温泉郷が近くにあり、海越しの立山連峰の眺望を独り占めできます。お買い物と一緒に世界的に見ても稀少なこの立地ならではの絶景を味わえるのもこの氷見場外市場の魅力の一つです。
富山市ガラス美術館
富山市ガラス美術館は、富山市の中心市街地に位置し、世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛けた複合施設「TOYAMAキラリ」内にあります。この施設は、御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、表情豊かな立山連峰を彷彿(ほうふつ)とさせる外観となっていて、見た目からも期待が高まります。
内部は富山県産材のルーバーを活用した温もりのある開放的な空間となっており、外観とは違って、落ち着いた雰囲気です。美術鑑賞の余韻や図書館で借りた本を楽しむことができるカフェ、展覧会の図録や「TOYAMAキラリ」オリジナルグッズ等が揃ったミュージアムショップなどもあるのでお土産選びにもぴったりです。
新湊大橋
晴れた日には、橋から日本海や立山連峰、能登半島が一望できる絶景スポットとなっています。また、隣接する海王丸パークに恒久係留されている帆船、初代海王丸を上部より望むことができます。総延長はアーチ部分も含めて3.6km、橋を支える主塔の高さは127m、海上に架かる主体部分が600mです。斜張橋(しゃちょうきょう)としては日本海側最大級です。ドライブをしながら景色を楽しむのにおすすめなコースです。
上層は車道、下層は歩行者通路の2層構造になっています。歩行者道路「あいの風プロムナード」は、安心していつでも通れるように耐風、耐震対策を行った全天候型です。透明なアクリル板で覆われ、半間接照明による演出がほどこされた“海上に浮かぶ空中歩廊”。見渡すかぎりの富山湾やそびえ立つ立山連峰、眼下に広がる射水平野や船が行き交う富山新港など、空中からの美しい眺望は圧巻でオススメです。長さ約480mで歩くと約10分ほどです。
みくりが池
みくりが池は、面積約30,000平方メートル、深さ15m、周囲631mの室堂(むろどう)で最大・最深の池です。標高2,405mに位置する立山火山の火山湖で室堂のシンボルともいえる、代表的な風景です。6月まではすっぽりと雪で覆われていますが、7月から10月はその美しい紺碧の水面に立山の姿を映し、それを見に訪れる観光客は絶えません。
周辺に生えたハイマツのなかには雷鳥がひそんでいることが多く、運が良ければ雷鳥に出会えることもあります。みくりが池周辺は、高山植物の種類も豊富なので大自然の新鮮な空気をたくさん吸って、のんびり散策にも最適です。室堂のシンボルは一見の価値ありです。
大伴家持『万葉集』ゆかりの地4選
放生津八幡宮(ほうしょうづはちまんぐう)
富山県射水市に鎮座している神社で、越中の国司として赴任した大伴家持は奈呉の浦(現在の新湊地区の港)の美しい景勝を愛したといわれています。豊前の国(現在の北九州から大分北部)から宇佐八幡神を勧請し建立したのが、この放生津八幡宮です。
祭神には、応神天皇、仁徳天皇がまつられています。境内のとにかく大きい木彫神殿「狛犬」が特徴的です。今も地方の総社としてあがめられており、参拝者が絶えません。また、境内には大伴家持碑「あゆの風いたく吹くらし奈呉の海人の釣りする小舟こぎ隠るみゆ」と芭蕉句碑「早稲の香や分け入る右は有磯海」が建っています。万葉の優雅さが今も感じられる美しい神社です。
勝興寺(しょうこうじ)
戦国の頃、勝興寺は一向一揆の拠点となったお寺です。国指定の文化財としては日本で8番目の規模を誇ります。近世には加賀前田家、本願寺、公家とも密接なつながりを持ち北陸を代表する真宗の有力寺院として不動の地位にありましたが、奈良時代に越中国府の所在地といわれ、国守として赴任したのが大伴家持でした。境内の本堂横には、大伴家持が詠んだ万葉歌碑が建てられています。
実ならずの銀杏、天から降った石、水の涸れない池などといった勝興寺に伝わる七不思議が有名です。周辺には国司であった大伴家持が住んでいたといわれる国司館跡も残っています。
高岡市万葉歴史館
かつて大伴家持が政務をとった国庁跡にほど近く眺望のよい場所に作られた「万葉歴史館」は、「ふるさとの万葉」をテーマに、映像や音で立体的に構成された常設展や、新しい視点で間尿ロマンを展開する企画展、万葉植物を配した庭園などをゆっくり楽しむことができます。『万葉集』の代表的歌人であり編者ともされる大伴家持は、746年から約5年間、越中の国守として、国庁が置かれた高岡の地に在任しました。
家持やその部下の官人たちは、越中を舞台に300首以上もの歌を今に伝えています。これらの詩情あふれる歌の数々は「越中万葉」として、私たちに多くのことを語りかけてくれます。高岡市万葉歴史館は、『万葉集』に関心の深い全国の方々との交流を図るための拠点施設として、1989(平元)年の高岡市市制施行百周年を記念する事業の一環として建設され、1990(平2)年10月に開館しました。
豊富な文献資料も多く保存されており、万葉研究のメッカともなっている場所です。ここでより深く万葉の世界に浸ってみてはいかがですか?
雨晴海岸(あまはらしかいがん)
浜から眺める岩礁、富山湾越しに見る3,000m級の立山連峰の雄大な眺めは、息を呑む美しさです。万葉の歌人、大伴家持はこの雨晴の風景をこよなく愛し、多くの歌を詠みました。
また、雨晴海岸から氷見市の松田江の長浜までは「白砂青松百選」・「日本の渚百選」に選ばれています。源義経が奥州へ落ちのびる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという「義経岩(よしつねいわ)」があり、地名「雨晴」の由来ともなっています。まさに、大自然が作り上げたフォトスポット、日の出や夕日は一層幻想的で、神々しさまでも感じられます。
見て学んで遊べるレジャー施設5選
となみ夢の平 散居村展望台(となみゆめのたいら さんきょそんてんぼうだい)
砺波平野に広がる散居村を望める、標高433mにある展望台です。散居村とは屋敷林に囲まれた農家の家々が織りなす集落形態のことで、展望台からは緑が鮮やかな田園風景を楽しめます。有名な散居村が眼下に広がり、遠くには富山湾など日本海の輝きが見渡せます。
四季折々に変化する散居村は絶景で、昼の美しさはもちろんですが、夜景の輝きは息をのむほど美しく、心を癒してくれるでしょう。田んぼに水が張っている時期であれば、月明かりが水田に照らされ、より一層特別な景色に出会う事ができます。素晴らしい眺望をもつスポットとして富山県の「ふるさと眺望点」に指定されています。
富山城址公園
富山市中心部に位置する富山城址公園は、お濠と天守閣が印象的な緑豊かな公園です。富山藩前田家の居城・富山城の城跡に整備されました。とても気持ちのよい場所で、観光客だけでなく、地元のみなさんも多く訪れる憩いの場となっています。
また、お花見スポットとしても有名で、春にはお濠の水面に満開の桜が映し出され、多くの見物客で賑わいます。園内には郷土博物館、佐藤記念美術館などがあり、富山の歴史文化に学ぶことが出来ます。
氷見市潮風ギャラリー(藤子不二雄アートコレクション)
氷見市出身のまんが界の巨匠、藤子不二雄先生の原画や複製原画など、多数の作品を展示するギャラリーです。1階には「忍者ハットリくん」や「怪物くん」などの代表作や氷見を描いた作品の展示をはじめ、藤子先生が暮らした伝説の「トキワ荘14号室」を再現したコーナーのほか、キャラクターグッズを販売するコーナーなどがあり、ファンにとっては堪らない空間になっています。
2階には約1,000冊もの先生のコミックスを読める「まんが図書室」や、最新技術を活用した「デジタルまんがスクリーン」もあり、親子で楽しめる設備が盛りだくさん。藤子不二雄先生のまんがの世界にたっぷりと浸れること間違いなしの施設です。
高岡おとぎの森公園
「ドラえもん」のキャラクターたちがいることで有名な高岡おとぎの森公園は、富山県高岡市にある花や緑のあふれる総合公園です。「自然と遊び、自然に学び、友とふれあう」をテーマに、子どもたちの健やかな成長と緑豊かな活動の場を目指して造られた公園です。
千保川を中心とした親水空間、レクレーション活動やイベントにも対応可能な花と緑につつまれた多目的広場、自然の生態系を遊びながら学べる豊かな森など、広さは約11ヘクタールで、東京ドームが2.5個分の広さの大きな公園です。
公園内には高岡出身の漫画家である藤子・F・不二雄氏の代表作「ドラえもん」のキャラクター像があり、のび太達の遊び場となっている空き地が再現されていることでも大人気。土管もちゃんとあります。2階建てログハウスの「こどもの家」も人気です。
砺波(となみ)チューリップ公園
砺波市特産で市の花でもあるチューリップをテーマとした四季折々の花を楽しむことのできる都市公園です。トルコ調の「ヤロバの泉」から北門を抜けると7.0ヘクタールの公園が広がり、春には600品種、100万本のチューリップが咲きます。
また、夏には色鮮やかなカンナが咲き誇り、訪れる人々を楽しませます。毎年春には「となみチューリップフェア」、夏には「となみカンナフェスティバル」など様々なイベントも開催されます。公園内外には日本最大級の五連水車やチューリップ四季彩館、美術館、郷土資料館、中嶋家などがあります。
年中無休で入園料無料もうれしいポイントです。
乗って楽しい!富山の乗り物5選
黒部峡谷鉄道
トロッコ電車に乗って片道1時間20分の大自然の旅ができる鉄道です。春の新緑、夏の清流、秋の紅葉といった四季折々の見所が満載です。いくつもの橋やトンネルを抜けながら大自然を駆け抜けるので景色がガラリと変わり、飽きずにずっと楽しめます。
途中には黒薙川に架かる高さ60mの後曳橋、鐘釣温泉の秘湯露天風呂、紅葉の名所として知られる錦繍関(きんしゅうかん)といった特に注目すべき絶景がポイントがたくさんあります。1日かけてゆっくりと黒部峡谷の大自然を堪能してみてはいかがでしょうか。
富岩水上ライン
「富岩水上ライン」は、環水公園から中島閘門(なかじまこうもん)を通り、港町岩瀬を結ぶ運河クルーズです。約1時間の船旅で、歴史ある運河や美しい景観を楽しむことができます。中島閘門では、国内でも珍しい迫力の「水のエレベーター」を体験できます。
同乗するガイドさんに運河の歴史や船から見える景観を丁寧に説明してもらい、満足感もたっぷり。「fugan」「sora」(ともに定員55名)と「もみじ」(定員11名)の3隻で運航しています。のんびりした船旅で癒やされてみませんか?
庄川遊覧船
緑の湖面を優雅に進む遊覧船です。庄川峡の小牧ダムから大牧温泉の間を約1時間かけてゆっくり船で往復すれば、山々の美しさに身も心も癒されます。ここには、短時間で遊覧船を気軽に楽しめるショートクルーズもあり、カップルでもファミリーでも、シチュエーションに合わせて遊覧船を楽しめます。
また遊覧船を楽しんだ後、船でしか行けない「秘湯」の大牧温泉で癒されるのも素敵な旅になりそうです。
海王丸パーク(帆船海王丸)
商船学校の練習船として誕生した帆船で、海の貴婦人と呼ばれる海王丸。この純白の帆船を中心に広がる海王丸パークは、人々が集い、学び、憩う、素敵なベイエリアです。
29枚の帆をすべて広げる「総帆展帆」は見ごたえたっぷりで、海にそびえたつ、迫力と美しさは「貴婦人」と呼ぶにふさわしい姿です。また、帆船は見どころいっぱいの歴史海洋博物館とも言えます。
海王丸パーク内には世界の帆船模型を展示している日本海交流センターや大型の遊具など親子で楽しめる遊び場が充実しています。多くのイベントも開催しているので、家族みんなで楽しめるでしょう。夜にライトアップされる帆船海王丸もまたとても幻想的です。さわやかな潮風を体いっぱいにうけながら、海のロマンを満喫してください。
万葉線高岡駅/ドラえもんトラム
2012年、高岡市出身の漫画家藤子・F・不二雄さんの代表作の代表作品の一つ「ドラえもん」の生誕100年前を記念して、路面電車万葉線に「ドラえもんトラム」が登場しました。ちなみに、ドラえもんの誕生日は、2112年9月3日(土)です。運行開始後、翌年には乗車10万人、その翌年には、運行2周年で乗車30万人を達成しました。
ドラえもんトラムは、F氏のふるさとである高岡から、F氏が漫画を通じて子どもたちに伝え続けてきた「夢」「希望」「友情」「勇気」「大いなる好奇心」を、全国に向けて発信し、未来に伝えていきたいとの思いです。高岡駅と越の潟の間を、一日8往復程度運行しています。トラムに乗ったら、ふたたび幼少時代に戻った気分になります。
最高に癒される富山の秘湯2選
宇奈月温泉
黒部峡谷に抱かれた宇奈月温泉は県内随一の温泉地で、トロッコ電車で知られる黒部峡谷鉄道の玄関口です。新緑の輝き、夏の涼風、秋の紅葉、冬の雪景色を感じながら湯につかる醍醐味は、大自然の懐深い土地ならではの風情です。透明度と豊富な湯量を誇るお湯は、美肌の湯として有名です。
日本一の透明度ともいわれ、黒部川の清流を思わせる無色透明の湯は、肌にやさしい弱アルカリ性単純泉。源泉温度は90度以上と高く、体の芯から良くあたたまります。黒部川沿いに建ち並ぶ旅館やホテルからは、四季折々の表情を見せる峡谷の山々を望むことができ、近代的な施設も快適です。山峡にありながら日本海が近く、新鮮な海の幸を味わうことができ、峡谷の名水で仕込む地酒や地ビールも絶品です。
温泉街には足湯や美術館、おいしい温泉スイーツもたくさんあり、のんびり散策するのもおすすめです。山に抱かれた温泉街であるにも関わらず、富山湾はすぐそこ。宿では名水に育まれた山の幸や地酒はもちろん、新鮮なお刺身をはじめ、絶品の海の幸も楽しめます。
大牧温泉
人里離れた温泉として有名なのが、船でしか行けない秘境の「大牧温泉」です。交通手段は、なんと小牧ダムからの庄川遊覧船のみという、まさに秘湯中の秘湯です。大牧温泉から庄川を下った先には、川沿いに軒を連ねる庄川温泉郷があります。絶景を望む露天風呂からは、カモシカやタヌキと出合えることもあります。
日本の百名湯にも選ばれた大牧温泉は自然と調和し、何もない贅沢な空間が静かにゆったりと過ぎてゆき、心安らぐと人気です。大自然に癒やされる、贅沢なひとときを過ごしてみませんか。
穴場な体験施設2選
富山ガラス工房
富山ガラス工房は、「ガラスの街とやま」におけるガラス造形作家の活動拠点です。工房で創作に打ち込む作家さんの姿を見学したり、ショップギャラリーで県内外のガラス作家のオリジナル作品や季節にあわせた展示に触れることができます。もちろん、販売もされてあるのでお土産に買うこともできます。
また、制作体験ができます。ガラスで作品をつくるなんてとても難しそうだと思ってしまいますが、大人も子供も初めての人でも大丈夫。スタッフさんの丁寧な指導のもと、吹きガラスやペーパーウェイト作りなどを楽しめます。呉羽山山麓の自然あふれる環境の中、ガラス造形を見て、触れて、体験して。世界に一つだけのオリジナル作品は、作り手の想いもこめられた記念になります。
ますのすし本舗 源 ますのすしミュージアム
富山名産の鱒寿司を作り100余年、ますのすし本舗 源 本店の「ますのすしミュージアム」では、300年の歴史を持つ「ますのすし(鱒寿司)」の技と伝統をいろいろな形で感じることができます。「ますのすし」は、時代を越え受け継がれる、富山伝統の味です。
ますのすし伝承館では、ますのすし職人の熟練の技と昔ながらの製法の過程を実際に見ることができます。また、大きなプロジェクターでますのすしの歴史などのVTRを見たり、レストハウスで作りたての「ますのすし」や、富山の山海の幸を中心とした「会席御膳」をいただいたりできます。
また、おみやげコーナーで富山の特産品を選ぶのも楽しみです。手作業による伝統的な製法を近くで見ることができる「ますのすし工場見学」や、予約をすれば、ますのすしの手作り体験(1,000円税込)もできます。入館と見学は無料です。ぜひ、この機会に、富山の名物を学んで味わいましょう。