まずはここから定番スポット10選
大内宿
会津城下と下野の国を結んだ会津西街道の間にある宿場町です。30軒以上の茅葺き屋根の民家が立ち並んでいるという、1640年頃に整備された当時の面影をそのままに残したこの大内宿は、国内外問わず多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。地元の方々がこの景観を未来に引き継ぐために「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守って保存している貴重な場所です。
小高い丘から見下ろすと見晴らしが良く、大内宿全体が見えるのでおすすめのフォトスポットです。ネギ丸ごと一本を箸がわりにしていただくインパクト絶大な三澤屋の「高遠そば」や、栃の実を使ったモチモチ食感が人気な大内宿名物の「栃餅」などここでしか味わうことができないグルメを訪れた際には堪能してみてください。
鶴ヶ城(若松城)
大河ドラマ「八重の桜」にも登場した難攻不落(なんこうふらく)のお城として有名な鶴ヶ城。地元では鶴ヶ城と呼ばれていますが、会津若松城と呼ばれることも多いです。今のお城は1965年に再建されたもので、2011年には黒瓦から戊辰戦争当時の“赤瓦”に吹き替えられた、白壁の美しさも目を引く名城となっています。赤瓦の天守閣は全国的にも珍しいのでお城好きには堪らないスポットとなるでしょう。
高さ25メートルもの天守閣は内部が郷土資料館となっていて、戊辰戦争の歴史や会津の歴代藩主について学ぶことができます。最上階にある展望台から眺める会津の街並みや周囲の山々の景色も素敵です。
スパリゾートハワイアンズ
日本にいてもハワイ気分を味わいたい!という人におすすめなのが、スパリゾートハワイアンズです。大型温水プールをはじめ、温泉やホテル、ゴルフ場まで揃います。日本一のウォータースライダーや流れるプールなど大人も子供もワイワイ楽しめるプールもあり、一日遊んでも遊び足りないほどに充実したスポットです。
現スパリゾートハワイアンズの「常磐ハワイアンセンター」の誕生を支えた人々の物語は「フラガール」という映画作品にもなっています。専属のフラガールたちが踊るショーは毎日開催され、訪れた人々を本格的なダンスで魅了してくれます。この他にもファイヤーナイフダンスやドームの天井を利用したライティングショーなどのショーやイベントは必見です。
アクアマリンふくしま
アクアマリンふくしまは東北最大級の楽しく学べる体験型水族館です。「海を通して『人と地球の未来』を考える」をテーマとした環境水族館として、福島県沖の潮目の海で力強く泳ぐ魚たちを中心に様々な生き物を展示しています。
釣った魚をその場で食べられる釣り体験や、カワウソやアザラシたちのフィーディングタイムなど、ただ見ているだけではない水族館の魅力も盛りだくさん。さらに主に小学生を対象としたキッズプログラムや夜の水族館の生き物たちを観察できる宿泊ナイトツアーも不定期で開催されるので、子どもを連れて何度でも遊びに行きたくなるスポットとなっています。
さざえ堂
1796年に造られたお堂で、正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」と言います。内部の通路が二重らせん構造になっているので、不思議なことに上る人と下る人がすれ違うことは決してありません。古くに造られた木造建築とは思えない複雑なデザインは自分の眼と身体で体感してみたいと思わせるものです。
お堂の中には、西国札所の三十三観音像が祀られていて、堂内を一巡すると西国観音札所の巡礼を終えたことになると言われています。世界でここにしかない不思議で珍しい建物をご利益も得ながら訪れてみてください。
五色沼湖沼群(ごしきぬまこしょうぐん)
「五色沼」は毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼など数多くの湖沼の総称です。沼によって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーといったように色が異なる不思議な沼で、様々な色彩を見られることから「五色沼」と呼ばれるようになりました。
それぞれの沼は全長約3.6kmで片道約1時間半程度のハイキングコース「五色沼自然探勝路」でまわることができます。五色沼湖沼群の中で最も大きい毘沙門沼では手漕ぎボートを楽しむこともできるのでアクティブな方にもおすすめです。季節や天候、時間帯によっても沼の色はそれぞれ変化するので条件を変えて何度でも訪れたくなるでしょう。
猪苗代湖(いなわしろこ)
日本で4番目に面積が大きい湖の猪苗代湖(いなわしろこ)は夏にマリンスポーツやキャンプもできる、アウトドア好きな方も楽しめる湖です。猪苗代湖は白鳥が飛来する場所として知られていて、毎年10月上旬頃から翌年4月上旬頃まで白鳥たちが湖に浮かびます。2月頃には毎年3,000羽ほど見られ、カメラマンも多く訪れるような美しい光景をつくりあげてくれます。
また、風に煽られた波しぶきが岸辺の樹木に凍りつくことによってできる「しぶき氷」は雪道を15分ほど歩いていかないと見ることのできない貴重な氷の芸術です。白鳥としぶき氷はどちらも合わせて毎冬猪苗代湖の名物となっています。
磐梯吾妻(ばんだいあづま)スカイライン
高湯温泉と土湯峠を結ぶ観光道路「磐梯吾妻(ばんだいあづま)スカイライン」は、眼下に福島の街並みが広がることから日本の道百選にも選ばれています。もともと有料道路でしたが、2013年からは無料に解放され、より気軽に訪れることができるようになりました。
春の開通直後は高さ4mほどの雪壁を抜けていく雪の回廊ドライブが楽しめ、秋の紅葉まで季節ごとに違った魅力をみせてくれるのが魅力の一つです。作家の井上靖氏が選定した「吾妻八景」という素晴らしいビューポイントもあわせて満喫してみてはいかがでしょうか。11月中旬から4月中旬にかけては冬季休業となるのでご注意ください。
いわき・ら・ら・ミュウ
「いわきのいいものぜんぶある。」がキャッチフレーズの観光物産センターです。海に近い立地を活かし、館内には新鮮な魚介類が手に入るおさかなゾーンや気軽に食べられる飲食ゾーン、いわきならではの商品を販売するお店も揃います。
1階にある、長時間のドライブに疲れてしまった子どもに嬉しいボールプールや木製遊具が充実した遊び場「わんぱくひろば みゅうみゅう」は200円と気軽に利用できて、リフレッシュにぴったりです。
アルツ磐梯スキー場
アルツ磐梯スキー場は25コース、リフト・ ゴンドラ8基という国内でも有数の規模を誇るスノーリゾートです。初心者から上級者までレベルに合わせて選ぶことのできるバリエーション豊かなコースは滑りごたえも抜群です。
ゲレンデとは違って様々な地形を楽しむことができるパークも、初心者からプロレベルまで分けられているので安心してチャレンジすることができます。滑れない人でもリフトで上がることのできる磐梯展望デッキは磐梯山と猪苗代湖を一望することができる隠れた絶景スポットです。
自然を楽しむスポット6選
塔のへつり
100万年もの長い年月をかけて侵食と風化によって少しずつ削られていった奇岩の連なる絶景スポットです。「へつり」とは会津の方言で川に迫った険しい断崖のことを言います。初夏には藤の花、秋には紅葉が塔のへつりと共に作り上げる美しい景観が魅力です。
塔のへつりには藤見橋という木製の吊り橋がかけられています。風が強いと揺れるようなスリル感も味わいながら橋を渡った先にあるお堂は807年に坂上田村麻呂が創建したものです。
安達太良山(あだたらやま)
安達太良山(あだたらやま)は、明治時代に噴火した記録のある火山です。日本百名山、花の百名山にも指定されているこの山の楽しみ方としては登山や温泉が人気。ロープウェイもあり、利用すると1時間30分程度で頂上に着くことができるので登山初心者でも気軽に挑戦することができます。
また、トレッキングを楽しみたいという方にも安達太良山はおすすめです。「あだたら渓谷自然遊歩道コース」という自然探勝路は、烏川にそって自然林を散策することができるコースになっています。身体を動かした後は温泉で疲れを癒すこともお忘れなく。
花見山公園
花木園芸農家が所有する私有地を1959年から無料開放しているというスポットです。私有地なので宴会などは禁止されており、歩きながら花々を鑑賞するスタイルとなっています。ぽかぽかと暖かい陽の光を浴びながら春を感じるのにぴったりでしょう。
トウカイザクラやヒガンザクラ、ソメイヨシノなどの種類豊富なサクラや、レンギョウ、ボケ、ハナモモなどの花々が一斉に咲き乱れる様子は必見。「福島に桃源郷あり」と言われているのも納得の美しい花見のピークは4月頃です。東日本大震災の後も、毎年多くの観光客が集まる花見の名所となっています。
あぶくま洞
あぶくま洞は、およそ8,000万年という気の遠くなるほどに長い歳月をかけて創られた鍾乳洞です。大自然が作り出した造形美は光が当てられていることでより一層ロマンチックなものに演出されています。600mのコース内の特徴的なエリアや鍾乳石には「月の世界」や「滝根御殿」、「クリスマスツリー」といったような名前が付けられています。
洞内の温度は年間通して15度程度となっているので夏場は羽織るものがあるといいでしょう。動きやすい服装や靴がおすすめです。さらに、このあぶくま洞で冒険気分を味わいたいという方には一般コースに加えて、狭いところをかがんで通ったり、丸太のはしごや飛び石を渡ったりしながら進む探検コースを追加することもできます。大人も子供もワクワクできる要素が満載です。
浄土平天文台
日本一標高が高いところにある公開天文台の浄土平天文台は、磐梯朝日国立公園の標高1,600mに位置しているため、光害も少なく澄んだ空気で星空がきれいに見えると人気があります。口径40cmと大型の反射望遠鏡や太陽望遠鏡が設置されているので、時期や時間をあわせて体験してみてください。
流星群の活動が活発な夏には流れ星に出逢える確率が高くなると多くの人が訪れます。一階には浄土平天文台やその周辺で撮影された天体写真や隕石、太陽系惑星の立体模型や天球儀などの天体観測や天文知識に関する資料が展示されている、天文愛好家が行きたくなるようなスターウォッチングスポットです。
水林自然林
あづま総合運動公園の近くに位置する自然林です。清流とともに山野草や野鳥を観察して楽しむことができる遊歩道があるので、森林浴をしたい方も多く訪れます。新緑や紅葉といった四季ごとの自然の魅力も楽しんでみてください。
夏から秋にかけてのシーズンにはバーベキューや芋煮会を行う人々で賑わいをみせます。鍋・鉄板、テント、燃料などバーベキューに必要な道具のレンタルや販売もあるので気分に任せて手ぶらバーベキューをしにいくことも可能です。
歴史と文化を感じるスポット10選
會津藩校 日新館(あいずはんこう にっしんかん)
歴史好きな方にぜひ訪れてほしいのが、会津藩の最高学府として白虎隊の少年たちや、数多くの優秀な人材を輩出した日新館です。会津藩士の子弟たちは10歳になるとこの會津藩校日新館で、学問や武道に励み、心身の鍛錬に努めました。
当時の日新館を忠実に復元されたこの施設では、座禅や茶道といった日本文化体験の定番に加えて、白虎刀や赤べこ、起き上がり小法師の絵付けをしたり、弓道や絵皿、さらには10歳の節目を祝う半成人式まで体験することができます。体験内容によっては予約が必要なものもあるので、訪れる予定を立てる際には公式ホームページをご確認ください。
御薬園(おんやくえん)
江戸時代の代表的な大名型山水庭園として国の名勝にも指定されている日本庭園です。各種の薬草を栽培する薬草園があることから「御薬園」という名前が付けられています。現在も貴重な会津自生の野草など貴重なものが栽培されている薬用植物園は見ることができます。
約300年前につくられた数寄屋の御茶屋御殿は現在資料室・売店となっていて、心字の池を見ながら抹茶を味わうことができる場所としておすすめです。心の字池に浮かぶ亀島にある、御茶屋御殿と同じ頃に建てられた楽寿亭も池の向こうに見ることができます。
飯盛山(いいもりやま)
白虎隊自刃の場として知られる飯盛山は中腹にあるさざえ堂を含めて歴史を感じる観光にぴったりなスポットです。白虎隊十九士の墓には、飯盛山で自刃をした20人の少年隊士のうち、生き残った1人を除いた19人が埋葬されています。また、白虎隊士たちの行動をたたえてイタリアやドイツから寄贈された記念碑や、自刃の場も飯盛山の上にあります。
「動く坂道」と呼ばれているスロープコンベアを利用すると山の上まで183段もの石段を登らずに上がることができるので足腰が不安な方にも安心です。城下町を見渡すことができる小高い山の飯盛山では、飯盛分店という売店の奥にある展望台から鶴ヶ城を含めた会津市内を一望することができます。
白虎隊記念館
飯盛山の長い階段手前に位置する民間の史料館です。1956年に早川喜代次氏によって創立された白虎隊記念館では、白虎隊を中心に会津戊辰戦争関係の史料が展示されています。遺品や遺墨、写真など当時を記録する貴重な史料は必見です。
また、九代会津藩主松平容保公、松平照、萱野権兵衛といった会津藩関係の史料や、新撰組の近藤勇、西軍総督岩倉具定ら有名諸将、文人の徳富蘇峰、土井晩翠など、白虎隊記念館の創立者と親交のあった人物の史料も展示されています。館内は写真撮影禁止となっているので、注意して鑑賞してください。
会津武家屋敷
「歴史感動ミュージアム」とも名付けられている会津武家屋敷は、会津藩23万石の家老西郷頼母邸を復元した施設を中心に、福島県の重要文化財を含む歴史的な家屋や資料館からなる歴史テーマパークです。
会津藩の家老であった西郷家の敷地面積2,400坪ともなる大きな家老屋敷には、生活調度品なども置かれていて当時の様子を想像することができます。また、特別展も催される「会津歴史資料館」や、蚕養農家の建物を移築した「くらしの歴史館」、遺構を再現した「嶺南庵麟閣(れいなんあんりんかく)」と呼ばれる茶室など、敷地内には見所が多くあるので長時間滞在できるスポットです。
天鏡閣
天鏡閣は1907年に有栖川宮威仁親王殿下が東北をご旅行された際に、猪苗代湖の湖畔が美しいと感じられたためにつくられた御別邸です。天鏡閣という名前は李白の句に由来し、大正天皇によって命名されました。ルネッサンス様式の意匠が感じられる建物や館内は明治期にタイムスリップしたかのような気分を味わえる魅力があります。
女性同士の観光では、他ではなかなか体験することのできない、明治時代を感じさせる会津もめんドレスをレンタルして館内を見学するのが人気です。館内の素敵なインテリアと一緒に記念撮影を楽しむことができます。賓客食堂を利用したティールームでオリジナルのロイヤルティーやスイーツを味わえば、非日常感をさらに満喫できそうです。
野口英世記念館
千円札の肖像画でもよく知られている野口英世の出身地は福島県三ツ和村三城潟です。現在も猪苗代湖の湖畔にある野口英世記念館の敷地内に生家が残っています。細菌学者であった彼は黄熱病や梅毒の研究を行い、ノーベル賞の候補にも三度挙げられました。
この野口英世記念館では、科学者・野口英世の生涯と業績が分かりやすく展示されています。ゲーム感覚で子どもから大人まで楽しく学べるように、施設内にはタッチパネルやクイズといった体験型の展示も豊富に用意されているというのも魅力の一つです。
高柴デコ屋敷
郷土玩具である三春駒や三春張子人形の発祥地とされている高柴デコ屋敷では、今もなお4軒の工房が伝統ある玩具や数多くの郷土民芸品を作り続けています。「デコ」は人形のことを意味する言葉です。ほのぼのとした情緒のある民芸品はお土産や旅の記念に手に入れたくなるようなものとなっています。
高柴デコ屋敷の集落内をデコ屋敷で人形作りをしている職人たちが案内してくれる「デコ散歩」や張り子や豆ダルマに絵付けをすることができる「絵付け体験」は、この地ならではの思い出になるでしょう。事前に予約が必要となるのでご注意ください。
旧堀切邸
旧堀切邸は無料で見学することができる旧家の観光スポットです。江戸時代から続いていた豪農・豪商の旧家を補修や復元することによって整備され、2010年にオープンしました。表門、主屋、十間蔵、井戸小屋と当時からの歴史が残る建物も綺麗に整備されているので見て回りやすいのがポイントです。土蔵の跡に新しく造られた下蔵では、舞台を使って演奏や踊りなどのイベントが開催されることもあります。
敷地内の奥には飯坂地区に数多く点在する源泉から引いてきたお湯をかけ流しで楽しむことのできる足湯・手湯があり、心も身体もほっこり温まることができます。タオルや下駄は離れで無料貸し出しされているので気軽に利用するのに便利です。
御倉邸(おぐらてい)
東北初の日本銀行出張所の役宅として、純和風建築の旧日本銀行福島支店長役宅が昭和初期に建てられました。木造平屋建て、寄棟、瓦葺きのこの建物は阿武隈川を借景にした日本庭園と中庭を囲むように各部屋が配置されています。畳廊下や手づくりガラスが当時の古き良き魅力を伝えつつも、戦後に洋風へと改装された応接室が歴史的背景を示しているのが感じられるでしょう。
また、敷地内にはおぐら茶屋というお休み処があり、御倉町界隈の名産品や軽食が販売されています。おぐら茶屋の展望デッキからは御倉邸東側に流れる阿武隈川の景色を眺めることもできるのでおすすめです。
ゆったり癒される温泉4選
高湯温泉
福島には温泉の名所が多く存在します。その中でも屈指の名湯とされている高湯温泉には山麓の狭いエリアに自然湧出の源泉が10箇所あり、「滝の湯」「仙気の湯」といった名前を付けられた源泉もあります。循環や加水加温が一切無い正真正銘の「源泉かけ流し」が湯番たちによって守られ続けているこの高湯温泉は、8軒の温泉宿と1軒の共同浴場からなっています。
共同浴場の「あったか湯」の浴場は木と岩をそれぞれ基調とした風呂や貸切含め、全て露天風呂。あったか湯の周囲が整備された「あったか温泉公園」では温泉の池「湯溜り」を見て触れられたり、あったか湯源泉の「滝の湯」を見下ろすことができたりと高湯温泉を満喫できると年齢性別問わず人気です。
東山温泉
会津若松をたっぷりと観光したあとに温泉郷を訪れるのであれば、会津の奥座敷・東山温泉で決まり。会津若松市の中心部から車で約10分というアクセスの良さでありながら、四季折々の自然の魅力や情緒ある温泉街の雰囲気が感じられるエリアです。
サラサラの泉質が特徴の東山温泉の温泉は、奈良時代の僧・行基(ぎょうき)によって発見されたと言われ、山形県のかみのやま温泉、湯野浜温泉と並んで「奥羽三楽郷」にも数えられるほどの歴史あるものです。近辺に福島の定番観光スポットが多くあることに加えて、「からり妓さん」と呼ばれる芸妓さんたちが現在も活躍している、非常に華のある温泉地となっています。
飯坂温泉
「鯖湖(さばこ)の湯」とも呼ばれるこの飯坂温泉は鳴子・秋保とともに奥州三名湯にも数えられています。2世紀頃には日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折に、1689年には松尾芭蕉が奥の細道の途中に立ち寄ったともされる由緒ある温泉街です。東京駅から東北新幹線で乗り換え1回、2時間半ほどで着くことができるアクセスの良さが魅力となっています。
旅館に宿泊するのはもちろん、日帰り入浴プランを提供している旅館や9つの共同浴場、3つの足湯が温泉街にあるので、気軽に立ち寄るのにも利用しやすいエリアです。温泉を利用したあとは、ラジウム玉子や円盤餃子、飯坂ラーメンといった温泉街らしい飯坂温泉ならではのグルメも味わってみてください。
土湯温泉(つちゆおんせん)
宿泊して温泉を楽しむだけでなく、日帰りで温泉街を歩くのには土湯温泉がおすすめ。足湯に浸かったり、温泉街グルメを堪能したりと充実したプランを立てることができるエリアです。お土産にはぜひ伝統工芸の土湯こけしを手に入れてください。土湯こけしをモチーフにしたマスコットキャラクターの「きぼっこちゃん」もいます。
吾妻連峰に囲まれたこの温泉地は、男沼や女沼、5月中旬から下旬にかけて見頃を迎えるつつじ山公園など、自然いっぱいのスポットをハイキングで巡るといったレジャーとしての魅力もあり、ただくつろぐだけではないアクティブな旅行にしたいという方にもぴったりです。
食べておきたい福島グルメ4選
日本酒
2000年代の日本酒ブームによって全国的に有名な銘柄となった「飛露喜(ひろき)」の醸造元である廣木酒造をはじめ、福島は新潟や秋田に迫る日本酒が美味しい県です。昔から酒処として栄えてきただけでなく、日本酒品評会においても6年連続で金賞受賞銘柄数が日本一多いという驚くべき記録で注目を集めています。
福島を訪れたからにはただ日本酒を購入するのではなく、「千駒酒造」や「ほまれ酒造」など人気の日本酒を生産する酒造を見学するのがおすすめです。大吟醸「玄宰」や純米大吟醸「亀の尾」で知られる「末廣酒造」では、手作業による酒造りの見学や試飲、酒蔵カフェ「杏」での日本酒を使ったスイーツといったように様々な日本酒体験をすることができます。
喜多方ラーメン
福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンとして有名な喜多方ラーメンは、札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンの一つにも数えられています。
スープは醤油味の透明な豚骨スープ、または豚骨と煮干をブレンドしたスープを基本としたあっさりとした味わいが特徴で、独特の縮れがある平打ちの柔らかい太麺が入ります。具は他の一般的なラーメンと変わらないにも関わらず、全国的にファンも多いご当地グルメです。
わっぱめし
杉や檜の木を曲げて作る曲げわっぱにご飯とおかずを入れて蒸し上げた「わっぱめし」は会津若松のご当地グルメです。もともと新潟の郷土料理だったわっぱめしですが、会津若松にはわっぱめしを看板メニューとするお店が数多く存在します。中に入るおかずも店によって全く異なり、個性が楽しめるという魅力の一つです。
元祖輪箱飯(わっぱめし)を味わうことができる「田季野(TAKINO)」では、ぜんまい・茸・蟹・鮭・卵がのった「五種輪箱飯」とお蕎麦をセットにした「会津セット」が人気です。
円盤餃子
ギョウザといえば栃木を思い浮かべる方が多いですが、隣接している福島にも絶品のギョウザが多くあります。福島のギョウザの特徴は丸く並んだ円盤型であることです。
フライパンいっぱいにギョウザを敷き詰めて焼いたことがわかるような、この「円盤餃子」は野菜がたっぷりと入った甘味のあるグルメ。小ぶりなサイズというだけでなく、あまり油を使っていないサクサク食感でペロリと食べられ、ビールとの相性もバッチリです。
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