青森県の観光定番スポット10選
十和田湖
青森県と秋田県をまたぐ、世界最大の二重カルデラ湖といわれています。海抜400m、周囲は約46km、最深326.8mの湖で深く青い色の湖に空が映る光景は息を呑む美しさです。豊かな自然に囲まれた十和田湖は四季折々の風景が楽しめるため、年中観光客が絶えません。新緑から紅葉の季節、そして雪の季節にも幻想的な姿を見せてくれます。
湖の周りには展望台がいくつもあり、大パノラマを望むことができるのも魅力の1つ。日本一のブナ巨木や奥入瀬渓流周辺のみどころも多いので、1日散策しながら楽しむことができます。グリランドのRIBツアーでは、濡れることなく酔うこともなく絶壁に囲まれた特別保護区に行くことができます。野生の動物たちに遭遇する確率も高いそうです。
奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)
十和田湖から流れ出ているのが奥入瀬川です。十和田湖の子ノ口から焼山までの約14kmの流れが奥入瀬渓流とされています。渓流沿いに歩道と車道が整備されているため、散策もしやすいです。国の特別名勝、天然記念物として保護されており、10ヵ所以上の滝や清流、樹木や植物の豊かさを感じることができます。
道中には映像や写真などでもよく見かける神秘的な自然スポットが多数点在しています。その1つが「阿修羅の流れ」です。木々の間を激しく流れる様子は迫力があります。その他にも断崖から高さ20mから3段になって落下する「雲井の滝」や奥入瀬渓流本流にかかる随一の滝「銚子大滝」など大自然を満喫できるスポットばかりです。
白神山地(しらかみさんち)
秋田県と青森県にまたがる約130,000ヘクタールの山地帯の総称です。このうちの中心部が1993年に世界遺産に登録されました。世界最大級の原生的なブナ林が分布しており、天然記念物であるクマゲラやイヌワシなどの珍しい動植物が生息しています。
所要時間30分で樹齢400年のブナ巨木を見に行くことができる散策コースから、5時間ほどかけて大パノラマにたどり着ける登山コースまでそれぞれに合った楽しみ方ができます。大型スクリーンで巨大なブナ林の四季を紹介し、白神山地の魅力を知ることのできる「白神山地ビジターセンター」があるので、あわせて訪れてみるとより楽しめると思います。
弘前城(ひろさきじょう)
1603(慶長8)年に津軽統一を成し遂げた津軽為信(ためのぶ)によって計画され、2代目の信枚(のぶひら)が築城に着手、1611年に完成させた城です。廃藩までの260年間、津軽藩政の中心地として栄えました。城内にある、天守閣や櫓、城門は重要文化財に指定され、城跡は国の史跡に指定されています。
開園されているのは4月〜11月頃で、冬の間は閉園となるので注意が必要です。弘前城の敷地は広く、総面積が約49万2千平方メートルとされており、城の周りは弘前公園として整備されています。公園内には約2,600本もの桜が植わっており、毎年大規模なさくらまつりが開催され多くの観光客で賑わいます。
開花時期は例年、4月下旬頃で、まつりの開催はゴールデンウィークに重なることも多いことから、東北地方以外からも訪れやすいのが魅力です。
八甲田山(はっこうださん)
青森市に位置する複数の火山群の総称です。日本百名山の1つとされています。それぞれの山は円錐状か台形状で、四方に裾を開く形状になっているため、川が多いのが特徴です。また火山の名残として、噴気孔跡や温泉が数多くあります。八甲田山には高地湿地がたくさんあり、湿原植物の宝庫ともされています。
八甲田山の中で北部に位置する田茂萢岳(たもやつだけ)の山頂へはロープウェイが通っており、山頂公園駅に向かうまでに雄大な眺望が楽しめます。特に紅葉の時期は美しい自然を望むことができます。山頂からは青森県の最高峰である「岩木山」や遠くに北海道を望み、冬にはスキーを楽しみながら樹氷を鑑賞することもできます。
青森県立美術館
2006年に三内丸山遺跡に隣接して建てられ、その遺跡から着想を得て建築家の青木淳氏により設計された施設です。白を基調とした建物に「土」が露出する隙間空間が現れます。壕をイメージした凸凹でできた空間を展示室としているのが特徴です。
館内の中心には「アレコホール」があり、シャガールによる「アレコ」バレエ舞台の背景画3点が常設展示され、その他にも青森県出身の芸術家たちによる日本画や現代アート、ピカソやクレーなどの洋画まで幅広い収蔵作品が展示されています。青森県弘前市出身の奈良美智による展示空間「あおもり犬」と「八角堂」も話題になっている美術館です。
十和田市現代美術館
十和田市現代美術館は「アートを通した新しい体験を提供する開かれた施設」として2008年に開館され、敷地内のいたるところに常設作品が展示されているのが魅力です。チェ・ジョンファ「フラワー・ホース」やロン・ミュエク「スタンディング・ウーマン」、草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」など、ほとんどが大型インスタレーション作品です。
それだけでなく、十和田市のシンボルでもある官庁街通り全体をひとつの美術館に見立てて、アート作品を展開するという世界でも珍しい取り組みがされており、アート広場を設けられ、通り沿いには「ストリートファーニチャー」として作品が展示されています。桜の季節や冬のイルミネーションなど時期限定のイベントも開催されていますので、チェックしてみてください。
恐山(おそれざん)
青森県むつ市にある恐山は、比叡山・高野山とともに日本三大霊場に数えられています。862(貞観4)年に慈覚大師により開山されて、天台宗の修験道場として栄えました。風車がカラカラと回り、荒々しい岩場から硫黄の臭いが立ち込める様子はまるで地獄や浄土のようです。シーズンを通じ多くの参拝客が訪れるスポットです。
恐山は別名「宇曽利(うそり)山」とも呼ばれ、地蔵・剣・鶏頭・大尽・小尽・北国・屏風・釜臥と呼ばれる8つの外輪山が宇曽利山湖を取り囲むようにそびえている姿は蓮華八葉(れんげはちよう)の姿を表すと言われています。また、恐山の境内には霊泉が沸き、入山者も利用できます。恐山菩提寺では、納経や座禅法話体験、法話を聞くことができます。
浅虫水族館(あさむしすいぞくかん)
本州では最北端、そして東北地方では第一の規模を誇る水族館といわれています。青森県に生息するものをはじめとした水生生物を約300種1万点展示しています。館内の入り口にはイモリやサンショウウオなど青森県に生息する両生類のコーナーがあります。
むつ湾の海を再現した15mの長さの「トンネル水槽」があり、陸奥湾に生息する生き物たちが観察できます。ペンギンやアザラシなどこどもたちが大好きな海獣たちがいる「海獣館」や、海の生き物を手にとって観察できる「タッチコーナー」など人気ブースも充実しています。
その他にも白神山地の豊かな川に住む魚、津軽三味線やねぶた囃子をイメージした音楽に合わせパフォーマンスを見せてくれるイルカなど親子でも友人でも楽しめる水族館です。
十和田神社
十和田神社は807(大同2)年に坂上田村麻呂が創建しました。十和田湖畔の杉木立に囲まれて建っています。現在は日本武尊(やまとたけるのみこと)がまつられておりますが、明治の神仏分離までは東北地方に色濃く残る水神信仰の象徴だったと言われています。
十和田神社でぜひ訪れてほしいのが吉凶を占う「占場」です。お金やお米を白紙にひねったものか、宮司が神前に供えて祈念がこらされた「おより紙」を湖に投げ入れると、願いが叶う時は沈み、叶わない時は浮いたまま波にさらわれるそうです。
十和田神社から山中へ約150m入った場所から鉄のはしごを伝って降りた場所が占場で、南祖坊入水の場とも言われています。現在、占場へ下る梯子は通行禁止となっているので、十和田湖遊覧船で十和田神社占場経由便に乗るか、乙女の像の前に広がっている御前ヶ浜に投げ入れるのがオススメです。
津軽・青森を体感できるスポット7選
ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森県で有名なイベントといえば毎年夏に行われる「ねぶた祭」が思い浮かぶのではないでしょうか。青森県文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」は「ねぶたがつなぐ、街・人・こころ」をコンセプトとし、青森ねぶた祭の保存伝承や伝統文化などの魅力を学べ、楽しめる施設です。ねぶたの全てを一年通じて体感することができます。2011年にJR青森駅北側にオープンしました。
1階にある「ねぶたホール」には、実際にお祭りに出陣したねぶたが4台展示され、本物のねぶたの前でハネト体験や囃子等の演奏を体験することができます。三味線や笛、ねぶた囃子が流れる中で実物のねぶたに囲まれてどっぷりねぶた祭の世界を味わってみてはいかがでしょうか。
施設内にはお食事処「魚っ喰いの田」や、青森ふるさとショップ「アイモリー」があるので、青森港を眺めながら食事を楽しんだり、ねぶたグッズや青森の工芸品などのお土産を購入することもできます。入場料金は大人600円、高校生450円、小中学生250円で、青森市内の小中学生は無料です。
星野リゾート 青森屋
星野リゾート青森屋は、青森県の魅力をまるごと体感できる珍しい温泉旅館です。約22万坪の広大な敷地に広がる公園には青森の工芸品に触れることができる「あおもり藍テラス」や「八幡馬ラウンジ」があり、館内では大人も子どもも楽しめる様々なプログラムが用意されています。
館内の「みちのく祭りや」は、食事を楽しみながら青森ねぶた祭りを体感できる貴重なスポットです。太鼓や祭囃子が鳴り響く中、2台の山車が会場内を練り歩き、花笠を被ってハネトを体験すれば、まるで本物のねぶた祭りに参加しているような感覚になるそうです。また、青森ねぶた囃子や、南部民謡、津軽三味線、スコップ三味線などで盛り上がる「じゃわめぐショー」は毎晩無料で開催されています。
太宰ミュージアム
「走れメロス」や「斜陽」、「人間失格」などの著者として知られる「太宰治」のふるさと五所川原市にある太宰ミュージアムは、「太宰」をシンボルにした体験型観光の施設です。奥津軽全体をフィールドミュージアムとし、太宰治記念館「斜陽館」周辺や、太宰が愛した「芦野公園」などを歩けば、まち歩きや郷土の文化や食を楽しめます。
シーズンになると、本州最北端の土地ならではの雪国体験「地吹雪体験ツアー」や、雪上を歩行するためのスノーシューを使った「スノーシュートレッキング」体験ができます。また、津軽鉄道のストーブ列車に乗って地元ガイドと共に太宰ゆかりの地を歩くプログラムや、太宰の親戚の家で農家の人と触れ合いながら農作業を体験できるプログラムなど様々なプログラムが準備されています。
また、奥津軽の多彩な食文化を味わえるお店も多数あり、太宰治の好物を再現した「太宰治御前」や「太宰治弁当」、「太宰らうめん」などがあります。中でも、「太宰百年弁当」は太宰治生誕100年を記念して作られ、季節ごとに4種類のお弁当と清酒のワンカップがセットになっていてお得です。
津軽三味線会館
青森といえば津軽三味線が有名です。その津軽三味線の歴史や郷土芸能、民謡などが紹介されているのが津軽三味線会館です。多目的ホールでは毎日津軽三味線のライブステージが行われており、ほかにも観光ビデオシアターが上映されています。
事前予約すれば、プロの津軽三味線奏者の方に津軽三味線の演奏を教えていただくこともできます。津軽三味線を肌で感じることができそうですね。津軽三味線好きの方にはたまらないCDやオリジナルグッズも販売されているので、お土産にいかがでしょうか。入場料は一般500円、高・大学生300円、小中学生200円となっています。斜陽館入館料とセットになったお得な共通券も販売されています。
焼きイカ通り
青森県鰺ヶ沢町(あじがさわまち)の海岸線では、カーテンのようにイカの生干しが並んでいる風景を見ることができます。旧街道と県道3号線のバイパスの分岐点付近にある通称「焼きイカ通り」では、生干ししたイカをサッと焼いて販売している焼きイカ店が9軒並んでいます。青森では一年中イカは獲れますが、7~8月が特に美味しいと評判です。焼きイカの香ばしい香りに誘われて多くの人が訪れるスポットです。
焼きイカはお店や大きさにもよりますが、一杯250~300円ほどです。日本海の潮風を浴び、炭火で香ばしく焼かれたイカは絶品です。お土産として生干しのまま購入することも可能で、イカ以外の魚介類もたくさん販売されているようです。
三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)
縄文時代前期〜中期の大規模集落の跡が残されており、国特別史跡に指定されたほど重要な遺跡です。江戸時代から知られている有名な遺跡で、おそらく今でも多くの人が名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。竪穴住居や墓の跡などが復元されて、施設内には縄文時代につくられていたとされる土偶や勾玉などの体験学習ができる工房があります。
縄文時代の生活の一部を体験できるイベントも開催されており、親子で学習するのも楽しいですね。
津軽藩ねぷた村
青森県弘前市にある「津軽藩ねぷた村」は津軽を丸ごと体験できる施設です。「弘前ねぷたの館」には高さ10mの大型ねぷたが展示されていて、笛と太鼓のお囃子の実演もされているので、お祭りの雰囲気を体感することができます。実際に太鼓をたたくこともできるそうです。津軽錦絵作家協会全会員によるねぷた絵・凧絵の展示も見ごたえがあります。
ねぷたの間「ヤーヤ堂」では、弘前ねぷたの資料展示のほかに金魚ねぷたの製作実演コーナーがあり、津軽蔵工房「たくみ」では民工芸品の製作風景を見学することができます。実際に製作を体験することもできるので、観光の記念にいかがでしょうか。
津軽三味線「山絃堂」では津軽三味線の資料展示のほか、津軽三味線の生演奏が毎日行われています。また、日本庭園「揚亀園」(ようきえん)も国の登録記念物に指定されており、見どころのひとつです。独楽処「ずぐり庵」では津軽に古くから伝わる“ずぐり”をはじめ、変わりこまの実演がされています。コーナー横には懐かしい木地玩具で遊ぶことができるので、お子さまも一緒に楽しめそうです。
絶景&インスタ映えスポット8選
千畳敷海岸(せんじょうじきかいがん)
1792年の地震によって隆起してできた岩床の海岸といわれています。そのため、千畳敷周辺は大仏岩や兜岩など不思議な形をした石や岩が多いのが特徴です。この地形を珍しいと思った津軽藩の殿様が、千畳畳を敷き大宴会を開いたとされるのが由来です。日本の水浴場55選や日本の夕陽百選にも選ばれており、夏には海水浴やキャンプを目的とした人々で賑わいます。
五能線を走っているクルージングトレイン「リゾートしらかみ」も千畳敷周辺では徐行運転してくれるそうなので、列車からの景色を楽しむのも良さそうです。
城ヶ倉大橋(じょうがくらおおはし)
十和田八幡平国立公園内に位置し、津軽と南部を結んでいます。全長360mで上路式アーチ橋の中では日本一の長さで、1995年に開通しました。谷底からの高さは約120m。橋の上からは城ヶ倉渓流を眼下に望むことができ、さらに大パノラマを楽しむことができます。紅葉の頃にはブナやカエデなどが色づき絶景を堪能できるスポットです。
城ヶ倉大橋の近くには、300年も昔から開かれていた総ヒバ造りの大浴場、秘湯「酸ヶ湯温泉」があります。あわせて訪れてみるのはいかがでしょう。
鶴の舞橋
鶴の舞橋は全長300mを超える日本一長い木造三連太鼓橋です。木材には青森県産の「ヒバ」1等材が使用されています。樹齢150年のヒバを使った柱もあります。津軽富士見湖に架けられたその橋からは遠くに岩木山を望むことができます。岩木山を背景にした舞鶴の姿が鶴が空に舞う姿に見えると言われており、この橋を渡ると長生きができるというジンクスもあります。
CMや広告で知名度が一気に広がり、その絶景を見ようと全国から観光客が集まるようになりました。夜明けや夕方の橋が特に美しいということで写真好きも集まる人気の観光地です。鶴の舞橋を挟んで、富士見湖パークと丹頂鶴自然公園があります。広大な敷地の富士見湖パーク内にはローラー滑り台やアスレチック、ボートなどがあり親子で楽しめる施設があります。丹頂鶴自然公園では丹頂鶴が飼育されており、無料で見ることもできます。
尻屋崎
尻屋崎は下北半島の最東端にある岬です。先端には日本の灯台50選にも選ばれている尻屋崎灯台があります。これは尻屋崎で焼いたレンガで建てられており、日本最大級の明るさを誇るとされています。かつての南部藩の牧場があり、極寒にも耐えられる寒立馬(かんだちめ)が今でも放牧されています。青い海と白い灯台をバックに牧草地で寒立馬が過ごす情景はまるで絵画の中のよう。
基本的には4月〜11月までの期間オープンで、灯台の中も入ることができます(有料)。夏には1番近い「尻屋崎」バス停までバスが運行されます。冬の間尻屋崎は閉鎖されているのでご注意ください。冬の間馬たちも「アタカ」と呼ばれる放牧地で過ごします。
高山稲荷神社
高山稲荷神社は五穀豊穣、海上安全、商売繁盛の神様として知られている神社です。境内は青森県の中でもトップクラスの広さと言われています。計202基の背の低い千本鳥居が幾重にも連なる光景がインスタ映えスポットとして、近年国内のみならず海外からの観光客も多く訪れています。
梅や桜の季節や紫陽花の季節、雪景色の中に映える赤い鳥居はとても魅力的です。鳥居の先には小神祠公園があります。この公園には役目を終えた狐、狛犬、石仏がずらりと並んでおり、ここもまた不思議な世界が広がっています。
蕪島(かぶしま)
蕪島は種差海岸の最北にあり、天然記念物のウミネコの繁殖地として県立指定公園に指定されています。毎年3月〜8月の間、数万羽のうみねこがここで子育てをします。3月に産卵に来て、4月頃に雛がかえり飛べるようになる夏の終わり頃に南方へ旅立ちます。「島」と呼ばれていますが、埋立工事により本土と陸続きになっています。
この地では、ウミネコは漁場を教えてくれる蕪嶋神社の弁財天の使いとして、大切な存在とされてきました。4月に行われる蕪嶋神社の祭礼では、郷土芸能などが演じられ市民に親しまれています。5月になると菜の花が満開になり、美しい光景が広がります。黄色い蕪の花の上で数万羽のうみねこが乱舞する光景は必見です。
大間崎(おおまざき)
青森県に来たらぜひ訪れていただきたいスポットの1つが大間崎です。本州最北端の地であり、津軽海峡を挟んで函館市汐首岬までわずか17.5kmの距離です。天気の良い日には函館の五稜郭タワーまで肉眼で見ることができるようです。下北半島全体が「下北ジオパーク」として日本ジオパークに認定されていて、大間崎は下北ジオパークに16ヵ所あるジオサイトのうちの1つです。
大間といえば“マグロ”が有名ですが、大間の漁師に一本釣りされた440キロのマグロをモデルにしたモニュメントがフォトスポットになっています。モニュメント横にある観光案内所「大間崎レストハウス」では、大間町観光協会オリジナルの「本州最北端大間崎到着証明書」が発行されるので記念にいかがでしょう。周辺にはマグロを食べられる食事処も多数あるので、あわせて訪れるとさらに楽しめそうです。
十二湖(じゅうにこ)
青森県深浦町にある津軽国定公園「十二湖」には、青池や沸壺の池など33もの湖沼がブナ林に抱かれるように点在するスポットです。江戸時代に起きた大地震により沢がせき止められ、地盤が陥没してできたと言われています。崩山の大崩から見渡した時、12の湖沼が確認されたことから「十二湖」と名付けられたそうです。
特に人気のスポットが「青池」です。青インクを流し込んだような鮮やかさは一度見たら忘れられないとたくさんの観光客が訪れています。なぜ青いのか未だ解明されていないようです。アメリカのグランドキャニオンを思わせることから日本のグランドキャニオンと呼ばれる白い岩肌や、十二湖誕生のきっかけとなった崩山など迫力ある景色を楽しみながら散策できます。
十二湖に入ることができるのは4~11月ですが、冬季の十二湖現地ガイド付きツアーではスノートレッキングも行われています。沸壺池の湖底から沸き出す名水「沸壺池の清水」で入れたお茶をいただける茶屋「十二湖庵」をはじめ、軽食・食事施設が点在しています。
青森県の癒しスポット2選
酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)
青森県青森市にある酸ヶ湯温泉は、300年前から開かれていた歴史ある山の温泉宿です。十和田八幡平国立公園の北部、八甲田の主峰大岳の西麓に位置しており、標高約900mの清涼な高地にあります。豊富な湯量と卓越した効能、広大な収容施設などが認められて、1954(昭和29)年に全国に数ある温泉のモデルケースとして「国民保養温泉地第1号」に指定されました。
この酸ヶ湯温泉の一番の人気が総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」です。160畳もの浴室に熱の湯をはじめ、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など源泉の異なる浴槽があります。300年にわたって沢山の人々を癒してきた霊泉と柱一本ないヒバ造りの圧倒的な異空間は解放感にあふれています。
こちらのヒバ千人風呂は混浴になっているので、デートで来ても楽しめるスポットです。また、女性専用の時間もあるので、混浴が嫌な方はその時間に合わせて訪れてみてはいかがでしょう。男女別の小浴場もありますよ。「温泉療養相談室」には温泉顧問医が常駐しているので、健康管理のことなど相談にのっていただけるようです。
黄金崎不老ふ死温泉(こがねざきふろうふしおんせん)
青森県深浦町にある黄金崎不老ふ死温泉は、日本海に面した海辺の露天風呂です。海岸と一体化した景色を楽しみながら入浴ができ、遠い水平線を眺めながら潮騒に耳をかたむけたり、夕方には美しい夕陽を眺めたりと時間によって移り変わる絶景を楽しめます。
不老ふ死温泉のお湯は塩化物泉による入浴効果でよく温まり湯冷めをしにくいことから「熱の湯」と言われ、殺菌効果が強く傷にも効くことから「傷の湯」や、メタケイ酸と炭酸水素イオンの効果により「美肌の湯」などども言われています。海辺の露天風呂の利用時間は8:00〜16:00となっており、入館料は大人600円、子供300円です。
食がとまらない!新鮮な魚介を楽しむための3選
八食センター
八戸最大ともいわれる郊外型の食品市場で、約60店舗が入った人気の大規模屋内マーケットです。八戸港で捕れた鮮魚だけでなく、全国から集まった珍しい魚も楽しめます。それに負けず劣らずの乾物珍味の店舗も多く並んでいます。りんごなどの青果やブランド牛「倉石牛」だけでなく、地酒の種類も豊富でお土産として購入できる品も充実しています。
「市場棟」「味横丁」「厨スタジアム」の3つにエリアが分かれており、「厨スタジアム」では回転寿司や丼、持ち帰り寿司などの店があり、「味横丁」では八戸ならではの食が楽しめます。市場で買った食材を炭火焼きで食べることができる「七輪村」もここの魅力の1つです。八戸の名物がなんでも揃うので、八戸観光の最後に訪れるのがおすすめのスポットです。
A-FACTORY
県産の食材をつかったグルメが集まる、2010年に開業した新しい施設です。青森のご当地バーガーショップ、トキワ養鶏の卵を使ったスイーツ屋さん、それだけでなく使用されているミルクもフルーツも県産のものばかりのジェラート屋さんなど若い人やお子さんも親しみやすいグルメが充実しているのがいいですね。
またA-FACTORYにはシードル工房があるのも大きな特徴です。シードルとはりんごを原料につくられる発泡性果実酒のことです。この工房では100%の青森県産りんごを使ったシードルとアップルソーダを醸造しています。その工程をガラス越しに見学できるのも見どころです。シードルは低アルコールの甘口のものから辛口のものまで3種類販売されています。
青森県観光物産館アスパム
青森の頭文字「A」をイメージした、高さ76mの正三角形型のビルです。県内で最も高いとされ、青森のシンボル的な建物です。1階では新黒にんにく、りんごを使用したバラエティ豊富なスイーツ、せんべい汁など青森のおいしいものが盛りだくさんの階です。県内最大級の品揃えを誇るお土産コーナーもあり、津軽塗などの民工芸品も購入できます。
2階「青い森ホール」では、青森の自然や文化を紹介するパノラマ映画が上映されます。縦4.9m×横6.5mの9面のスクリーンでつくられた大型映像システムです。同フロアでは、体験やイベントスペースも設置されています。10階には郷土料理店、13階には展望台と14階には市内や陸奥湾が一望できる展望レストランがあります。