愛媛県に初めて行く人におすすめ!定番スポット6選
大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)
愛媛県今治市の大三島にある大山祇神社は、全国で一万社あまりある山祇神社と三嶋神社の総本社とされている、愛媛県内で最も古い神社です。大山祇神社のある大三島は昔、御島(神の島)とも言われていた神聖な土地です。山の神、海の神、武人の神として信仰されており、多くの武将から謝礼や戦勝の祈願に武具が奉納されてきました。
四国随一のパワースポットとしても人気のスポットで、境内の中央には樹齢約2,600年の大楠がご神木として鎮座しています。息を止めながら木の周りを3回周ると願い事がかなうとの言い伝えもあるそうです。本殿や拝殿は国の重要文化財に指定されているので、見ごたえは充分です。拝殿から延びている回廊には、神社を参拝した著名人の写真が飾られています。
宝物館には奉納品などが展示されていて、国宝はじめ重要文化財に指定されている武具や甲冑(かっちゅう)類のうち全国の8割が収蔵されているといわれています。営業時間は日の出~17:00、宝物館は8:30〜17:00で年中無休です。
石鎚山(いしづちさん)
愛媛県西条市にある石鎚山は、古くより山岳信仰の山として知られている日本七霊山の一つです。西日本の最高峰である天狗岳(てんぐだけ)、石鎚神社山頂上のある弥山(みせん)、南尖峰(なんせんぽう)の一連の山々をまとめて石鎚山と呼ばれています。標高は1,982mで、西日本で一番高い山です。愛媛県では唯一「日本百名山」で、2018年には「四国八十八景」に選ばれました。
登山ルートは久万高原町の土小屋から尾根伝いに歩いていく約4.6kmのコースや、西条市から石鎚山ロープウェイを利用するコース、面河渓から行くルートなどがあり、登山の経験によってさまざまなコースを選ぶことができます。山頂からは瀬戸内海や土佐湾、天気の良い日には中国山地や九州山地までもが遠望できる絶景を楽しめます。
ロープウェイを使うと標高1,300mまで約8分で行くことができます。ロープウェイを降りたところに石鎚神社の中宮である成就社があり、弥山の頂上に石鎚神社の頂上社があります。こちらでは祈祷を受けたり、御朱印やお守りをもらうことができるそうです。一番高い天狗岳は切り立った山肌の上を歩いていく危険な道なので、ご注意ください。
坂の上の雲ミュージアム
司馬遼太郎著「坂の上の雲」の主人公として知られ、松山が生んだ偉人の「秋山兄弟」と「正岡子規」に関連する展示を中心に、「坂の上の雲」の世界へと案内してくれるミュージアムです。原作を読んでいない人でも、当時の日本と登場人物達が歩んできた道を豊富な展示品でわかりやすく学ぶことができます。
地下1階、地上4階建ての「坂の上の雲ミュージアム」は、建築家の安藤忠雄氏の設計です。建物西側のガラスカーテンウォールには城山の緑が映し出されてとても綺麗です。2階フロアにはミュージアムカフェがあり、オリジナル珈琲や松山の銘菓などを味わうことができます。司馬遼太郎マグネットや携帯ストラップなどここでしか手に入らないミュージアムグッズも販売されています。
坂の上の雲ミュージアムレターでは、想いを綴った手紙を未来の家族や自分に届けることができます。1~5年の預かり期間を選べるので、訪れた際にはぜひ手紙を書いてみてください。
四国カルスト
姫鶴平(めづるだいら)、大野ヶ原など約25kmに渡り、標高1,000~1,485mの高地にカルスト高原(雨による浸食で石灰岩が地表にあらわれている地形)が連なっていて、景観の素晴らしい四国カルスト。春から秋にかけてドライブやツーリング、キャンプなどを楽しめます。四国カルストを東西に縦断している県道383号線は別名「天空の道」と呼ばれるほど、壮大な景色です。日本百名道にも選定されています。
四国カルストの中央にある姫鶴平は宿泊施設やキャンプ場が点在している観光拠点です。四国カルストで人気のビュースポットが五段高原です。ドリーネと呼ばれる窪地や石灰岩の岩肌が露出したカレンフェルトなどカルスト特有の景色が望めます。標高が1,456mあるので、四国山脈の稜線を一望することができます。
ドライブ途中にはカルスト学習館や道の駅、ポニー牧場を併設したペンション、屋外バーベキューが楽しめる食事処などがありますので、ドライブのついでに寄り道するのもおすすめです。
道後温泉本館(どうごおんせんほんかん)
道後温泉は古事記や万葉集にも登場し、3,000年という日本最古の歴史をもつ天下の古湯として知名度の高いスポットです。この道後温泉には聖徳太子や夏目漱石、正岡子規など歴史上の人物も数多く入浴しているそうです。
その道後温泉の中でも、趣のある城郭式・木造三層楼の道後温泉本館は、建物全体が国の重要文化財に指定されており「坊ちゃん」をはじめ、小説や映画など多数の名作に登場しています。午前6:00の開館時間になると威勢のいい太鼓の音で合図し、12:00と18:00にも鳴らされています。
道後温泉本館の隣には「道後ハイカラ通り」があり、土産物屋や飲食店が軒を連ねているので浴衣姿でお買い物を楽しむことができます。「道後村めぐり」というスタンプラリーが実施されていて、30ヵ所すべてのスタンプを集めて道後村役場観光課に持っていくと、名誉村民証書や道後温泉の入浴チケット、記念品などがもらえます。
坊っちゃん列車
坊ちゃん列車は、1888(明治21)年から67年間伊予鉄道で活躍していた蒸気機関車をモデルに復元された列車で、松山市内を走る姿は観光客の目を楽しませてくれます。名前の由来は夏目漱石の小説「坊ちゃん」で登場人物が利用したことから付けられました。
昔は石炭の蒸気の力で動いていましたが、現在はディーゼルエンジンが採用され、煙突から出ている煙のようなものは蒸気を煙に見立てており、環境にも配慮されています。松山市駅前には「坊ちゃん列車ミュージアム」があり、1号機機関車の原寸大レプリカや資料などが展示されています。こちらは入場料無料です。
ここでしかできない!体験・見学スポット6選
道後ぎやまんガラス美術館
道後温泉本館より歩いて約3分のところに「道後ぎやまんガラス美術館」はあります。水と緑にあふれた美しい庭園に囲まれた美術館です。道後温泉本館の象徴である振鷺閣の赤い板ガラスや希少な江戸時代のぎやまん、びいどろ、明治~大正時代にかけて作られた貴重なガラス工芸品など約300点が展示されています。
美しい庭園にはワインボトルの滝や白鷺(しらさぎ)のオブジェなどガラスと水を使ったオブジェが飾られていて、夜間はライトアップもされています。カフェダイニングも併設されているので、温泉街とはまた違った優美な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
タオル美術館
今治市はタオルの生産数日本一を誇っています。その今治市にはタオルのテーマパーク「タオル美術館」があるんです。タオルとアートが融合したミュージアムは世界初。きめ細かな今治のタオル製品やアート作品の展示、販売だけでなく、タオル工場の見学もできます。
美術館入口前にある「コットンロード」にはタオルの原料の綿で作られた巨大なケーキやアイスクリームのオブジェが飾られていてフォトスポットになっています。3階にあるタオル工房では購入した商品に名前の刺繍を入れてもらうこともできます。お土産に人気です。ほかにも、ムーミンやキャシー中島ショップなどがあり見どころは盛りだくさんです。
なかでも、芝生と花壇を基調にエレガントなヨーロピアンガーデンも見どころのひとつです。ムーミンの仲間たちのブロンズ像や四季折々の花々が咲き誇る癒しの空間です。広大なヨーロピアンガーデンを見ながら本格的中国料理を楽しめるレストラン王府井や、香り高い紅茶を味わえるミュージアムカフェ、カレーやソフトクリームを楽しめるガーデンカフェなども併設されています。
日本食研食文化博物館
焼肉のタレなどで有名な日本食研ですが、その日本食研ホールディングス(株)愛媛本社の敷地内に世界の食文化の発信基地として誕生したのが、「日本食研食文化博物館」です。ヨーロッパを代表するベルベデーレ宮殿をモチーフに建てられたKO宮殿工場はCMでも有名になりました。
日本食研の歴史や約7,600アイテムもある商品の展示のほかに、世界の食文化に関する情報を紹介しています。売店ではオリジナルグッズや今治の名産品などが販売されており、日本食研の小売商品は市販価格の約2割引でお得に販売されています。日本食研の社員食堂である「レストラン食文化」でも食事することが可能です。
道の駅マイントピア別子(みちのえきまいんとぴあべっし)
愛媛県新居浜市の県道47号、別子・翠波はな街道沿いにある「マインドピア別子」は、別子銅山最後の採鉱本部跡地を利用した鉱山のテーマパークがある道の駅です。日本初の山岳鉱山専用鉄道が復元された鉱山鉄道・観光坑道や砂金採りパークのほかにも、露天風呂や岩盤浴が楽しめる温浴施設や屋内型子供用遊技施設などがあり家族で楽しめるスポットです。
新居浜の深い山の中に現存する別子銅山の産業遺産群である「東平」への定期観光バスの発着地点でもあります。東平は高い場所にあり、石垣やレンガで造られた建物のイメージから東洋のマチュピチュとも呼ばれています。標高750m前後なので、天気の良い日には新居浜市街と瀬戸内海を見渡せる絶景スポットにもなっています。
砥部焼陶芸館(とべやきとうげいかん)
清楚な白磁の肌に溶け込んだ呉須絵(ごすえ)の味深さや白い素地と色釉の調子の高さなどやや厚手の素朴な形にほっこりする砥部焼。愛媛県伊予郡砥部町にある砥部焼陶芸館では、その砥部焼の購入から手作り体験まで楽しめるスポットです。1階では砥部焼の50数件の窯元による約3万点の作品が一同にそろい展示販売もされています。
春と秋、年に2回行われている窯出し市では、砥部焼が割安価格で購入できると多くの人々で賑わいます。お子様でも粘土の感覚で楽しめて、味のある作品を作ることができる陶芸体験や様々な種類の器に絵付の体験ができるコーナーがあり、旅の記念にぴったりです。
1階には砥部焼をはじめ愛媛県のクリエイターがつくる住宅建材の展示販売コーナーや、愛媛県で人気のお土産や特産品がとりそろえられた売店コーナーもあります。
村上水軍博物館(むらかみすいぐんはくぶつかん)
日本遺産に認定された「村上水軍」をご存知でしょうか。瀬戸内海の中でも数多くの島が点在し、潮流渦巻く芸予諸島で活躍し、日本最大の海賊と呼ばれています。その村上海賊のストーリーを楽しく学ぶことができるのが「村上水軍博物館」です。村上海賊に関する文化や歴史の貴重な資料が数多く展示されています。
甲冑や小袖を着用して当時の雰囲気を体感することができる「わくわく体験ルーム」があり、図書室では村上海賊をはじめ海賊中世の歴史に関する書籍などを読むことができます。3階の展望室からは瀬戸に浮かぶ史跡能島城跡やしまなみ海道を見渡すことができます。屋外には村上海賊が使用していた小型船を復元した小早船や大島石を用いた武士像などが展示されています。
愛媛県で歴史を体感!歴史的スポット5選
愛媛県歴史文化博物館
愛媛県西予市宇和町にある「愛媛県歴史文化博物館」は、愛媛県の歴史や民俗を体感することができるミュージアムです。歴史系博物館としては全国でも有数の規模だそうです。常設の展示室では旧石器時代~現代までの愛媛の歴史のほかに、お祭りや四国遍路など愛媛の民俗についても紹介されています。
広い館内を活かした原寸復元模型の展示からは当時の雰囲気を味わえるだけでなく、実際に触れることもできるのでテーマパーク的な感覚でも楽しめます。昔の衣装の着付けや昔の道具を使う体験など昔のくらしを体感できる体験型学習室「こども歴史館」があり、月ごとに衣食住と遊びをテーマにした様々なプログラムが開催されています。
今治城(いまばりじょう)
愛媛県今治市にある「今治城」は、別名吹揚城(ふきあげじょう)とも呼ばれる、難攻不落の要塞(ようさい)です。海水を引き入れた堀や5層6階の天守閣など特異な構造を持っていて「日本三大海域」「日本百名城」の一つとなっています。
関ヶ原の戦いにより伊予半国20万石を領した藤堂高虎が、瀬戸内海に面した海岸に築いた大規模な城で、当時は三重の堀に囲まれて直接海から堀へ船で入ることができ、海上交通の要所、今治らしい海を最大限に活用した城でした。現在は照明デザイナーの海道春樹氏のデザインによるライトアップが行われていて、毎日日没30分後~23:00まで昼間とは違った幻想的な姿を見ることができます。
松山城(まつやまじょう)
愛媛県松山市の中心部にそびえる松山城の天守は江戸時代以前から現存する12天守のひとつで、城内の21棟の建物が国の重要文化財に指定されています。天守は小天守および隅櫓(すみやぐら)と結ばれた連立式の構造になっていて、防備に優れた建造物群は日本の代表的な城郭建築となっています。司馬遼太郎著「坂の上の雲」の序文にも文学都市松山の象徴として描かれています。
松山城本丸は標高132mの場所にあるので、登山道を使って徒歩約20~30分ほどで行くことができるので、ウォーキングには最適です。約3分であっという間に到着するロープウェイやリフトを使って行くこともできますのでご安心を。各所に絶景ポイントがありますので、チェックしてみて下さい。
内子座(うちこざ)
愛媛県喜多郡内子町にある「内子座」は、1916(大正5)年に大正天皇の即位を祝って創建されました。以来、長きにわたって娯楽の中心として内子の人々を楽しませてきた芝居小屋です。回り舞台や花道、楽屋、桝席などがあって当時の建築技術の粋が集められています。老朽化のために取り壊されるところを地元住民の熱意により改修が決定し、芝居小屋として再出発を果たしました。
内子座では実際に奈落の見学や舞台に立ったり、花道を歩いたりすることができます。小型のセリのすっぽんや、回り舞台、人形浄瑠璃で義太夫語りをする人がいる義太夫席などなかなか見ることのできない場所をじっくり見ることができます。毎年8月には文楽の定期公演が開催され、内子座の風物詩となっています。内子座の真横にある「大本製菓舗」も時代を感じられるスポットで、「内子座もなか」が人気です。
石手寺(いしてじ)
愛媛県松山市にある「石手寺」は、四国八十八箇所霊場の51番札所となる寺院です。味わい深い摩訶不思議なパワースポットとして、お遍路さんのみならず多くの観光客で賑わっています。仁王門は国宝に指定されており、本堂をはじめ鐘楼(しょうろう)や五輪塔など重要文化財も多数所有しています。
安産祈願の鬼子母神や宝物館以外にも、仕合わせの鐘やマントラ洞窟、日本最大の弘法大師「再生成就大師」、四国八十八霊場のお砂なでなど気になるパワースポットがたくさんあります。石を持って帰ると子宝に恵まれる「子宝石」「七転び八起きの元気石」も人気のスポットです。お参りは24時間年中無休、お守りは7:00〜18:00前後の間に購入することができます。
愛媛県の絶景フォトスポット4選
下灘駅(しもなだえき)
愛媛県伊予市双海町にある「下灘駅」は、かつて「日本で一番海に近い駅」と言われており、絶景が楽しめます。現在でも多くの鉄道ファンから愛されています。ホームに広がる美しい景色は、これまで数々のドラマや映画に登場し、JR青春18切符のポスターなどでも起用されるほどのすばらしさです。
日差しを受けた海面がキラキラ光る日中と、夕日に照らされて黄金の海が光り輝く夕暮れなど時間によって様々な景色を楽しめます。駅舎の中には「落書帳ウッフッフ」が置いてあり、自由に記入することができます。すぐ近くに珈琲と焼き菓子を楽しめる下灘珈琲があるので、休憩や電車の待ち時間に味わってみてはいかがでしょうか。
観光列車「伊予灘ものがたり」での移動もおすすめです。伊予灘の穏やかな海を眺めつつ、食事を楽しむことができます。車内はレトロモダンな造りで1号車は「茜の章」、2号車は「黄金の章」とそれぞれイメージの異なるデザインになっています。
萬翠荘(ばんすいそう)
愛媛県松山市にある「萬翠荘」は、フランス・ルネッサンス様式の洋館です。旧松山藩主の子孫である久松定謨(ひさまつさだこと)伯爵の別邸として建てられました。華麗なサロンは、皇族の方の立ち寄り所や、各界名士が集う社交の場として利用されてきました。
現在は建築当時の華麗な姿を活かしてイベントや展示会場として利用されています。2011年に萬翠荘本館と管理人舎の2棟が国の重要文化財に指定されました。建物そのものも美術品ですが、館内にも絵画やステンドグラスなど見どころがあります。開館時間は9:00〜18:00、月曜日が休館となっています。
臥龍山荘(がりゅうさんそう)
「臥龍淵(がりゅうぶち)」は、風のおだやかな日には川面に緑や紅葉が鏡のように映り込んで風情ある光景を創り出す肱川(ひじかわ)随一の景勝地です。その臥龍淵を目前に臨む数寄屋造りの建物が臥龍山荘です。「大洲の桂離宮」とも呼ばれています。2011年には「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得し、2016年には国の重要文化財に登録されました。
約100年前に建てられた臥龍山荘は、細かい個所にまで贅(ぜい)の限りを尽くした意匠がほどこされており、日本ならではの建築日や美しい庭園の景色を味わうことができます。「臥龍院」「知止庵」「不老庵」の3つの建物があり、崖の上に建っている不老庵は一番見ごたえのある建物になっています。こちらでは日曜日限定で本格的なお茶をいただくことができます。
佐田岬灯台(さだみさきとうだい)
四国の最西端に位置する佐多岬は、瀬戸内海と宇和海を隔てている日本一細長い半島です。岬13里と言われ、約50kmあります。その佐田岬にある佐田岬灯台は「あなたが選ぶ日本の灯台50選」に選ばれ、「恋する灯台」に認定されています。四国で一番夕日に近い場所と言われ、夕暮れに海に溶けていく夕日は絶景です。
灯台へは駐車場から徒歩約20分。遊歩道が整備されていますので、自然を楽しみながら散策することができます。また、佐多岬半島の頂上線を貫いている国道197号は「佐田岬メロディーライン」と呼ばれ、瀬戸農業公園前の直線コースを時速50kmで走ると、タイヤの接地音が「みかんの花咲く丘」の曲になり車内に聞こえてくるそうです。
愛媛県の家族で楽しめるスポット4選
とべ動物園
愛媛県伊予郡砥部町にある「とべ動物園」は、生き生きとした動物達の姿を見られる西日本で最大級の動物園です。1953年に前身の道後動物園が誕生し、その後1988年に静かな丘陵地である県総合運動公園内に移転し「とべ動物園」が誕生しました。園内では約170種823点の動物たちが展示されています。
パノラマ展示による立体感のある風景やストリート誘導方式による動物の国世界一周など冒険心をかきたてる作りになっています。それぞれのゾーンごとに観察のポイント案内板や解説パネルなどがあるので、動物の生態について学ぶことができます。
動物園の一番奥にある展望レストランは360度園内が見渡せるようになっていて、目の前にあるアフリカゾウエリアを眺めながら食事を楽しめる子供たちに人気のスポットです。
鉄道歴史パーク in SAIJO(てつどうれきしぱーくさいじょう)
愛媛県西条市にある「鉄道歴史パーク in SAIJO」は、「四国鉄道文化館北館」「四国鉄道文化館南館」「十河信二記念館」「観光交流センター」の4つの施設が集まったスポットです。大胆な木造建築の北館には、1964(昭和39)年の新幹線開業時登場した初代0系新幹線や四国で活躍していたDF50形ディーゼル機関車の1号機が展示されています。駐車場内にある本物のレールの上で軌道自転車を体験乗車することもできます。
南館には四国の沿線風景が再現された大型鉄道ジオラマや、鉄道信号機や車両動輪の実物展示などがあり、ファミリーで楽しみながら鉄道について学べる施設です。貴婦人とも呼ばれる「C57形蒸気機関車」や往年の国鉄急行列車である「キハ65形急行用気動車」などが展示されています。総延長235mのミニSL軌道が整備されていて、イベント開催時にはミニSLやミニトレインに乗車することができます。
第4代国鉄総裁であり「新幹線の生みの親」として知られる十河信二氏の記念館では、ゆかりの品々が展示されており、観光交流センターでは西条市内の特産品、お土産のほかに鉄道グッズも販売されています。
ポコペン横丁
「ポコペン横丁」は、愛媛県大洲市に毎週日曜日限定で現れる昭和30年代の世界です。ホーローの看板や、個性的な店主によりレトロな空間が演出されています。中華そばやコロッケ、ラムネ、骨董品、昔遊びのお店などが軒を連ねています。大人世代には懐かしく、子供たちには新しい魅力がいっぱいです。
なぜか大凶が当たりのポコペン神社や昭和の物が展示されてタイムスリップした気分を味わえる「思ひ出倉庫」などもあります。観光案内所がある大洲まちの駅「あさもや」が隣にあり、特産品も販売されているので合わせて訪ねてみるとより楽しめそうです。
南楽園(なんらくえん)
愛媛県宇和島市にある「南楽園」は、四国最大級、甲子園球場の4倍以上の敷地に広がる日本庭園です。「日本の都市公園100選」にも選ばれていて、山・里・町・海をテーマに美しい景色を見せてくれます。毎年5月には約3万株の花菖蒲が色鮮やかに咲き始め、たくさんの人が訪れています。
南楽園の隣には広大な敷地にキャラクター遊具やバッテリーカーなどの遊技施設がそろえられた「南楽園ファミリーパーク」があります。安全性を考えられた遊具ばかりなので、小さなお子さん連れでも安心して遊ぶことができます。イベント広場では、一輪車やバドミントン、グランドゴルフなど様々なスポーツができ、休日にはファミリーで賑わっています。
しまなみ海道の絶景を楽しめるスポット4選
来島海峡展望館(くるしまかいきょうてんぼうかん)
広島県尾道市と愛媛県今治市を結んでいる全長約60kmの自転車専用道路が「しまなみ海道」です。そのしまなみ海道の愛媛県側の拠点、瀬戸内海国立公園糸山公園の中にある来島海峡展望館は来島海峡大橋を間近に見れるフォトスポットです。
世界初の三連つり橋「来島海峡大橋」の架橋技術を紹介している展示室や売店もあります。山の中の遊歩道を約3分登った所には展望台もあり、橋より高い位置から景色を楽しむことができます。
亀老山展望公園(きろうさんてんぼうこうえん)
亀老山展望公園は大島の南端に位置している亀老山の頂上にあります。天気の良い日には西日本最高峰の石鎚山まで見渡せるほどの眺望はしまなみ海道随一と言われ、亀老山山頂から望む来島海峡は四国八十八景に選ばれています。海に沈む夕日やライトアップされた(指定の日のみ)来島海峡大橋など、時間を問わず景色を楽しむことができます。
建築家の隈研吾氏による設計で、建物自体を地中に配してその上に樹木が植えられて外から見えない造りで自然景観を守っています。その複雑なデザインも建築界から高い評価を得ているそうです。
カレイ山展望公園
「カレイ山展望公園」は、標高232mのカレイ山山頂にあります。伯方、大島大橋や能島城跡、瀬戸内海の潮流など瀬戸内の島々を見渡すことのできる景勝地です。国指定史跡の能島の周りに渦巻く激しい潮流は世界的にもまれで感動を覚えるほど。春から秋は山頂付近で、新鮮な魚介類を使った食事などが楽しめる「遠見茶屋」が営業しています。
村上水軍博物館や亀老山展望公園などが近くにあるので合わせて巡ってみるとより楽しめると思います。
来島海峡急流観潮船(くるしまかいきょうきゅうりゅうかんちょうせん)
昔より「一に来島、二に鳴門、三とさがって馬関瀬戸(関門)」とうたわれ、最大の海の難所である「来島海峡」は、鳴門海峡、関門海峡と並び日本三大急流の一つです。その来島海峡の急流を間近に体験できる「来島海峡急流観潮船」は乗船数30万人を達成した人気のスポットです。
橋くぐり以外にも造船所群や村上水軍の居城跡「来島」、明治時代に建てられた砲台跡が残る「小島」など見どころいっぱいの体験型クルーズです。乗船時間は約50分となっています。