熊本県の新型コロナウイルス感染症対策
これぞ王道!初めての方にオススメ定番スポット10選
熊本城
熊本市中心市街地に堂々とそびえたつシンボルの熊本城は、2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受けましたが、刻々と復元工事が進んでいます。
1960(昭和35)年に再建された大小2つからなる天守は、広大な公園「二の丸広場」から見ることができます。熊本地震の際、シャチホコや屋根瓦の一部が崩れましたが、修復の様子を見ることで、より一層文化の特徴や構造を知ることができると人気です。
ガイド案内をしてくれる「お城常駐ガイド」や無料シャトルバス、「熊本城おもてなし武将隊」も復興を盛り上げています。
水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)
江戸情緒がただよう、国の名勝および史跡に指定された日本一の湧水庭園とも評される美しい庭園です。綱利(つなとし)公の代に大規模な作庭がなされ、桃山式の優美な回遊式庭園が完成、文学者・陶淵明(とう えんめい)の詩より成趣園(じょうじゅえん)と命名されました。
京都御所内から移されたという、重要文化財「古今伝授の間(こきんでんじゅのま)」も見逃せません。民芸品やくまモングッズがそろう土産店もあり、小腹が空いたときにたべたくなる「いきなり団子」などの食べ歩きフードもあります。
鍋ヶ滝
滝の裏側を眺めることができることから、「滝のカーテン」「裏見の滝」とも呼ばれ、神秘的な光景が人気のスポットです。阿蘇のカルデラをつくった約9万年前の巨大噴火でできたとされ、滝上部の固い岩盤や滝裏のやわらかい地層は、今も浸食等を繰り返し、少しずつ形を変えています。
滝へ向かう階段の途中の、石畳でハート型の石を探すのも楽しみの一つ。落水の高さは約10mほど、滝の幅が約20mという圧巻の滝は、CM起用で一気に話題となり、日々多くの観光客が訪れます。春には数日間だけの期間限定で、滝が一層美しくレインボーカラーにライトアップされるので必見です。
白川水源
南阿蘇の湧水の代名詞とも言え、日本の名水100選にも選ばれているほど美しい水源です。毎分60トンもの湧水が勢いよく湧き上がり、とうとうと流れる水音が心地よくひびきわたります。
透明度が高くまろやかで飲みやすい水は多くの観光客が汲んで持ち帰ったり、ミネラルウォーターや地酒にも使われています。熊本の豊かな緑に囲まれた水源の様子はどこか神秘的で、マイナスイオンをたっぷり感じながら、日々の疲れをゆっくりと癒すこともできます。
豊かな湧き水のため、古くから水に対する信仰が強かった背景がうかがえ、水源地横の白川吉見神社に「みつはのめ神」という水神様がまつられています。
三井グリーンランド
九州の中心に位置する熊本県荒尾市にある絶好のロケーションで、「遊びのすべてがここにある!」をコンセプトにした遊園地です。日本一のアトラクション数を誇り、子供からお年寄りの3世代で楽しめるような工夫がされています。九州でも人気のアミューズメントパークとなっています。
また、2つのオフィシャルホテル、36ホールを有するグリーンランドリゾートゴルフコース、 焼肉、ボウリングとアミューズメント、天然グリーンランド温泉弥生乃湯、ショッピングエリアなど、さまざまな施設が隣接した一大リゾートエリアです。
大観峰(だいかんぼう)
阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)を一望できるベストビュースポットが大観峰(だいかんぼう)です。四季や時間によって移り変わる自然の大パノラマは見ごたえ十分です。また、運が良ければ雲海が見れることもあります。雲海のベストシーズンは11月頃、早朝の時間帯です。
1922(大正11)年、明治から昭和初期にかけて活躍した熊本県出身のジャーナリスト・徳富蘇峰(とくとみ・そほう)が、雄大な眺めに感動し、「大観峰」と命名されたと言われています。展望スペースの横には阿蘇大観峰茶店があり、お土産も販売、ドライブやツーリングの立ち寄りスポットとして人気です。
道の駅 七城メロンドーム
熊本県の北部に位置し、美しい水と、肥沃な大地に恵まれた、メロンの里・菊池市七城町(しちじょうまち)。1995(平成7)年開業した道の駅七城メロンドームは、国道325沿いにあり、3つのメロンの屋根が印象的な道の駅です。名産の「肥後グリーンメロン」は、高い糖度が自慢で、その甘さは、マスクメロンをしのぐと言われています。
「七城産メロン」は高い評価を受け、多くの人を魅了する地域のブランドとして確立しました。生産者自らが自分の手掛けたメロンをお客様と対面方式で販売するのも「甘くて美味しいメロンを安心して選べる」として、県内外から多くのお客様が訪れます。
メロンだけでなく、館内には地元の農産物がずらりとそろい、土産選びやお買い物が楽しめます。
天草五橋(天草パールライン)
天草五橋とは、熊本本土と天草の点在する島々を結ぶ5つの橋の総称です。真珠の養殖が盛んなことから別名「天草パールライン」と呼ばれています。
1966年の開通を機に熊本から天草へと向かう観光客が急増しました。天門橋、大矢野橋、中の橋、前島橋、松島橋の5つの橋はそれぞれ異なった特徴があります。車で通り過ぎるとあっという間ですが、遠くから眺めるとそれぞれの形がよくわかります。天気の良い日にぜひ訪れたい熊本の観光スポットです。
阿蘇山
阿蘇にそびえる山々の総称、中岳をはじめとする中央火山丘群を指し、実際には「阿蘇山」という山は存在しません。阿蘇五岳は釈迦が横たわっているように見えることから「涅槃像(ねはんぞう)」にたとえられています。左から根子岳が顔、高岳が胸、中岳が腹、杵島岳と烏帽子岳が足のように見えます。
中岳にある阿蘇中岳第一火口は、活火山の活動を間近で体感できる世界でもまれな観光スポットで、世界最大級のカルデラにある中岳は、直径600m、深さ130m、周囲4㎞の巨大な噴火口を持っています。なんとも神秘的なエメラルドグリーンの湯だまりが多くの観光客を魅了しています。
火口を見学するには、阿蘇公園道路を車かバス、もしくは徒歩でのぼることもできます。状況により、ガス発生による登山規制もあります。ユネスコ世界ジオパークに認定されている「地球の遺産」から大地のエネルギーを体感できます。
球磨川(くまがわ)下り
球磨川(くまがわ)は、熊本県南部の人吉盆地を貫流し、川辺川をはじめとする支流を併せながら八代海(不知火海)に注ぐ一級河川です。熊本県内最大の川であり、最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つに数えられています。
古くから、大迫力の川下りが楽しめる場所で、かの与謝野鉄幹・晶子夫妻も訪れたと言われています。現代でも不動の人気で周囲の町並みを楽しむ「清流コース」と荒波を下っていく「急流コース」の2種類あります。特に急流コースは迫力満点です。
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球泉洞
1973(昭和48)年に発見された延長4.8kmの鍾乳洞「球泉洞」は、九州最大かつ日本で2番めに大きな鍾乳洞で、およそ3億年前海底にあった石灰岩層が隆起してできたと推測されています。現在も少しずつ侵食を続け、長い年月をかけて自然がつくり出した芸術作品です。
洞内は1年を通して気温が一定しており、夏は涼しく、冬は暖かい観光スポットとして人気です。見学は、所要時間30分ほどで回れる「一般コース」と長靴やヘルメット着装で本格的に回る「探検コース」です。内部は、想像以上の神秘的な世界が広がります。
球泉洞の近くには、宿泊可能なコテージやバンガローのある「休暇村」もあり、夜には室内の灯りが外に漏れてまるで透かし細工のようになるなど、デザイン性抜群の外観も最高です。
蓮華院誕生寺(れいげいんたんじょうじ)奥之院・大梵鐘飛龍の鐘(だいぼんしょうひりゅうのかね)
今から1100年以上も前の平安時代(治承元年)、平重盛(たいらのしげもり)によって創建された蓮華院誕生寺(れんげいんたんじょうじ)は、ここで誕生した「皇円大菩薩様」をおまつりする九州別格本山です。
願い事の一つは必ず叶う「一願成就」のお寺として年間約20万人の参詣があり、世界一の大梵鐘(だいぼんしょう)「飛龍の鐘(ひりゅうのかね)」があることで知られています。
1976(昭和51)年に京都の鋳造所から運ばれ、海抜250メートルの小岱山中腹の奥之院まで、6トン以上は通れない山道をつつがなく一夜にして運ばれました。「飛龍の鐘」の大きさは、直径9尺5寸(2.88m)、重さ1万貫(37.5t)、高さ15尺(4.55m)です。奇跡のようなできごとから、空を飛ぶ鐘「飛龍の鐘」と名付けられました。
リゾラテラス天草
天草にある「リゾラテラス天草」は、目の前が海というロケーションの大型商業施設で、天草の海を望む前島に2015年に作られました。天草ならではの海産物を使用した豊富なカフェメニューやこだわりの塩パン、オリジナルスイーツ、雑貨などが販売されています。
南国風の開放的な雰囲気の中で、テラスからは海を渡る船や前島橋の眺めが楽しめます。スタンドで飲み物やご飯を買って中庭やテラス席でゆったりできます。近くには、イルカウォッチングやシーカヤックのアクティビティの受付もあるので時間がある方は参加するのもオススメです。
南阿蘇トロッコ列車
トロッコ列車「ゆうすげ号」は、毎年3月~11月までの期間限定で運行しています。阿蘇の山々を望みながら、高森駅と中松駅を結ぶ、阿蘇にまつわる話を聞ける観光列車です。
阿蘇の風を体で感じ、車掌さんのユーモラスあふれる車内放送を聴きながら、のどかな風景をゆっくり進みます。途中の「見晴台駅」は、キリンの午後の紅茶のCMでも使われたことで有名で、「南阿蘇白川水源駅」では駅弁の販売もあります。
阿蘇のひと味違った表情が見ることのできる、往復で30分ほどのゆったりとした列車の旅が味わえます。
草千里
烏帽子岳の北麓、火口付近に位置する「草千里」は、アクセスには自家用車か、レンタカーを予約して、車で行くのがオススメです。あたり一面に広がる、緑色の景色は爽快で大自然が生み出す癒しの観光スポットです。
散策後の楽しみは、山の駅ニュー草千里、カフェや物産館などの充実した施設です。特にオススメは、熊本阿蘇の郷土料理を提供している展望レストランで、開放的な窓から草千里の絶景が広がり、まぶしい日差しを浴びながらいただく食事は格別です。
家族でわいわい楽しむスポット3選
阿蘇カドリー・ドミニオン
阿蘇カドリー・ドミニオンといえば、クマ。世界のクマ7種類、全部で200頭ほどのクマに出会える動物園で、怖い、強いイメージのクマとは違った表情の愛くるしい仕草も見られるところが人気です。
クマだけでなく、「ペンギンの滝」や「カピバラの池」、「ミニブタのレース」などもあり、なかでも、テレビで一躍人気者になった、天才チンパンジーのパンくんが活躍する「みやざわ劇場」に、いろんな動物たちとふれあえる「カドリーワンダーパーク」は必見です。
阿蘇ファームランド
阿蘇のおおきな空の下に広がる、健康がテーマの「阿蘇ファームランド」は、東京ドーム21個分の広大な敷地に、カラダとアタマをフルに使う、さまざまなアトラクションなどが点在しています。「阿蘇国立公園 健康の森グループ」によって開発され、運営され、心身ともに健康な「真の健康」を目指した健康満喫テーマパークです。
新鮮なキノコ狩りができる「きのこ園」、とれたてのキノコが食べられる「キノコハウス」に、イチゴのデザートが堪能できる「苺館」など見どころです。
遊びながら健康にもなってしまうという夢のような場所で、世界で唯一、健康の専門家が監修した、熊本が誇る一風変わったテーマパークなのです。施設の半分は屋根付きなので雨の日でも楽しめるのも魅力です。
桜の馬場 城彩苑(じょうさいえん)
桜の馬場 城彩苑(じょうさいえん)は、日本3名城の一つ熊本城のふもと「桜の馬場」に位置する観光スポットです。「桜の小路」にある23店舗では、熊本のグルメや土産物を取りそろえています。熊本名物の馬刺しやラーメン、太平燕(タイピーエン)やからしレンコンなど、ご当地グルメが充実しています。
熊本城ミュージアム「湧々座(わくわくざ)」では、肥後54万石の歴史と文化を体感できます。江戸時代の衣装の試着できたり、お芝居を上映したりと、大人から子どもまで楽しめ、熊本の魅力を再発見できます。
歴史と文化にふれるスポット5選
阿蘇神社
阿蘇神社は、神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命(たけいわたつのみこと)をはじめ家族神十二神をまつり、2000年以上の歴史を有する古社です。古来、阿蘇山火口をご神体とする火山信仰と融合し、肥後国一の宮として崇敬をあつめてきました。
全国的にも珍しい横参道で、境内には願いごとを叶えてくれる「願かけの石」や縁結びにご利益がある「高砂の松」などがあります。社殿群は、1835(天保6)年から1850(嘉永3)年にかけて、熊本藩の寄進によって再建されたもので、神殿や楼門などの6棟は国重要文化財に指定されており、中でも楼門は九州最大の規模で「日本三大楼門」の一つともいわれます。
2016(平成28)年の熊本地震により楼門や拝殿が倒壊するなど、甚大な被害を受けましたが、刻々と復旧工事が進められています。阿蘇神社ガイド案内所もあり、お参りするだけではなく、いろいろな説明を聞くとまた違った角度で観光が楽しめます。
通潤橋(つうじゅんきょう)
江戸時代、時の惣庄屋「布田保之助(ふたやすのすけ)」が、1水の便が悪く水不足に悩んでいた白糸台地に住む民衆を救うため、854年に肥後の石工たちの持つ技術を用いて建設した石橋です。
日本最大級の石造りアーチ水路橋で、1960(昭和35)年国の重要文化財に指定されています。長さは75.6m、高さは20.2mで、橋の上部にサイフォンの原理を応用した3本の石の通水管が敷設され、今でも周辺の田畑を潤しています。放水は通水管に詰まった堆積物を取り除くために行なわれています。
放水は、熊本地震の地震影響調査及び復旧のため当分の間休止していますが、通潤橋(つうじゅんきょう)前には道の駅「通潤橋」や「通潤橋史料館」もあり、「通潤橋史料館」では、布田保之助や石工たちが通潤橋架橋に賭けた夢を学び知ることができます。
万田坑(まんだこう)
近代日本の礎(いしづえ)を築く源となった石炭。荒尾市と、隣接する福岡県大牟田市にまたがって隆盛を極めたのが三池炭鉱です。その中心的存在が、明治の頃の技術を集めて建造された日本最大規模の2つの竪坑(たてこう)を持つ「万田坑(まんだこう)」でした。
1800年代の終わりから1900年代初めにかけて2つの竪坑が建造され、設備や機械も充実し、1900年代前半に採炭は最盛期を迎え、日本の産業振興を支えました。しかし、1900年代後半に入ると採炭効率が低下。また、世界のエネルギーの主役が石炭から石油に移行したこともあり、1951年には採炭が終了し、1997年に閉山しました。
その後、万田坑は、日本の近代化を支えた場所の一つとして国の重要文化財と史跡に指定され、現存する施設や機械は今も大切に保存されています。
万田坑をはじめ、日本の近代化になくてはならなかった近代産業遺産が荒尾市や大牟田市には数多く残り、2015年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を構成する資産として世界文化遺産に登録されました。
崎津(さきつ)教会
小さな漁村に佇む教会で、キリスト教の潜伏期から復活期の足跡がのこる﨑津(さきつ)集落は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつです。明治以降3度にわたり再建され、1934(昭和9)年、ハルブ神父により再建されました。
長崎の建築家・鉄川与助設計・施工のヨーロッパ・ゴシック様式の建物は、集落でもひときわ高くそびえる異国情緒あふれたその姿が目を引きます。外観の茶色い壁や可愛らしいステンドグラスがレトロな雰囲気をかもし出しています。
八千代座(やちよざ)
1910(明治43)年、熊本県北部に位置する山鹿市に建てられた芝居小屋、八千代座(やちよざ)は、旦那衆と呼ばれた当時の山鹿の実業家たちによってつくられました。建物内部は、江戸時代の伝統的な様式の舞台にドイツ製のレールが用いられているなど、東洋と西洋の文化が交じった明治の時代を表現しているかのようです。
公演が行われていない時期であれば見学も可能です。資料や映像を見たのち、ガイドさんによるさまざまな説明を聞きながらまわることができます。普段は見られない舞台裏やたくさんのからくりもあり、演劇好きにはたまらない熊本の観光スポットといえるでしょう。
味わいたい熊本厳選グルメ4選
熊本ラーメン
熊本のご当地グルメで、昭和20年代(1945〜1954年ごろ)に広まったと言われています。にんにくの利いた、白く濁った豚骨スープがベースになっています。麺はストレートの中太麺が主流で、トッピングの定番は、チャーシューやキクラゲ、海苔、青ネギなどがあります。
また、熊本ラーメンに欠かせないにんにくは、揚げたり炒ったりするニンニクチップ、「マー油」と呼ばれる真っ黒な焦がしニンニク油、すりおろし生ニンニクの3つがあります。
なかでも、名店「黒亭(こくてい)」は、豚の頭骨だけを一気に煮出したスープは、丁寧な下処理とアク取りでキレのある美味しさが行列の絶えない人気ぶりです。
からしレンコン
江戸時代から受け継がれる、熊本の昔ながらの伝統的な郷土料理です。茹でたレンコンの穴に、からし味噌を詰め、衣をつけて油で揚げます。おかずとしてはもちろん、お酒のおつまみ、お茶漬けとしても相性バツグンです。
見た目の鮮やかな黄色の衣が特徴的ですが、卵やうこんで色付けされてあります。レンコンのシャキシャキした歯ごたえとツンとするカラシに、甘みがある味噌とのバランスが絶妙です。
「村上カラシレンコン店」は、創業は1957年。当時から、変わらぬ場所で、変わらぬ製法とこだわりを持って、辛子蓮根作りに打ち込んでいます。揚げたてが最高においしく、製造体験もできます。
馬刺し
馬肉の消費量が日本一の熊本県は、古くは薬膳料理として食べていました。現在は、刺し身や焼き肉、ハンバーグなど多彩な食べ方で堪能しています。特に、馬刺しは、口に入れると脂がじんわりと溶け、しょう油をつけて、その食感を味わいます。
馬肉は、ローカロリーで、コラーゲン豊富、食べ方いろいろと何かと嬉しい食材です。「馬肉料理 菅乃屋 上通店」では、馬刺しの鮮度にこだわり、盛り合わせや馬レバ刺しなどさまざまな部位をそろえています。馬肉のステーキランチもオススメです。
あか牛
適度な脂身と鮮やかな色合いが特徴の「あか牛」は、近年ヘルシー志向から一気に注目を浴びています。赤茶色の毛並みから「あか牛」と呼ばれ、阿蘇を代表する品種です。脂肪分が少なく、淡白な味わいは、特に女性やお年寄りに人気です。
創業100年以上の老舗「いまきん食堂」のあか牛丼は、あか牛のステーキを150gも使いながらお手頃価格で提供しています。半熟の温泉玉子をからめたミディアムレアなお肉は口の中でとろけます。週末には早い時間帯から行列ができる名店です。
名湯につかってほっと一息、温泉スポット3選
黒川温泉
熊本を代表する温泉地のひとつとしても知られる、全国的にも有名な黒川温泉は、全体を一軒の旅館と考え、小道を廊下、29軒の宿それぞれを客室に見立て、「黒川温泉一旅館」をコンセプトとしています。泉質がそれぞれ異なり、10ある泉質の中で7種類揃う「一度で7つおいしい」温泉地と言われています。
小国杉で作られた「入湯手形」は、1,300円で3軒の温泉はしごを楽しむことができる手形で、チェックイン後、首から手形を下げ、浴衣姿で小道を歩く人々が風物詩にもなってます。甘味処や食事処が並び、マップ片手にゆったりした街歩きができるのも魅力です。
杖立温泉
山道を抜けて杖立川の渓谷が見えると、川を挟んだ町のあちらこちらからのぼり立つ湯けむり、美しい川のせせらぎが旅情をかきたてます。1800年の歴史のある古湯で、泉質の良さが評判となり「湯治の街」として愛され、昭和のはじめには「九州の奥座敷」として歓楽街としてのにぎわいを見せました。
「湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人」平安時代の初め、弘法大師 空海が、温泉の効能にいたく感銘して詠んだと言われる一句です。
源泉が約98℃と高温であることから、湧きでる温熱の湯気をつかった「むし場」をヒントに「蒸して」作る、ぷるんとした杖立プリンも食べ歩きの楽しみです。毎年4〜5月に開催される「鯉のぼり祭り」では、無数の鯉のぼりが杖立川を彩り、杖立の春の風物詩になっています。
山鹿(やまが)温泉
県北にある、古くから湯治場として親しまれている山鹿温泉(やまがおんせん)は、宿場町として栄えた江戸時代「山鹿千軒たらいなし」(洗濯するのにさえたらいを使わず、掛け流しの湯を使う)といわれたほど、自慢の湯量をほこります。柔らかな弱アルカリ性単純温泉が中心です。
良質の温泉を持つ山鹿の町には、江戸時代の御殿湯を起源とする「さくら湯」をはじめとし、共同浴場や温泉旅館が点在しています。初心者でも訪れやすい立ち寄り湯、せっかくなら地元の人間だからこそ知っているような公衆浴場も魅力たっぷりです。
まろやかな肌ざわりの湯を楽しめるのはもちろん、湯あがりの散策には、江戸時代から明治・大正・昭和初期の雰囲気を色濃く残す豊前街道がオススメです。