秋旅おすすめ紅葉が堪能できるスポット10選
嵯峨野トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車は保津川に沿ってゴトゴトと進む観光列車です。時速は約25km、さらに景色が美しい場所では速度を落として走るのでトロッコ列車の中からも渓谷の美しい景色をゆったりと眺めることができます。約25分の間はトロッコ列車でしかみることのできない景色が堪能できると、紅葉の季節には多くの観光客が足を運びます。
当日販売のみとなっている人気の5号車は窓ガラスのないオープン車両「ザ・リッチ号」という、嵐山の風と音をそのままに感じられる車両になっています。赤と黄色のレトロな列車の色合いは紅葉に美しくマッチして、素敵な記念となるでしょう。
渡月橋
「月が橋を渡るように見えた」ことから亀山天皇によってこの名前が付けられた、桂川にかかるこの橋は嵐山のシンボルです。赤・黄・緑の美しい嵐山の風景を渡月橋を入れて写真におさめると京都らしい秋の魅力がより感じられるでしょう。
渡月橋からの景色は、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の日本の美が楽しめるものとなっています。また、毎年11月の第二日曜日に行われている「嵐山もみじ祭」は渡月橋に、船を浮かべて伝統芸能を披露するというもので、多くの観光客を集めています。
保津川下り
京都や大阪に物資を輸送する水運の手段として京都に都が造られるよりも前から利用されてきた保津川下りですが、現在は美しい保津川峡谷の自然を楽しむための遊覧観光として人気を集めています。
亀岡から嵐山までの約16kmを2時間かけて下っていく中では、大きな岩や山々を抜けていくスリルも感じつつ、自然からエネルギーを感じとることができます。紅葉の美しい秋の季節はより一層圧倒させられる自然の美しさに出会うことができるでしょう。
天龍寺
臨済宗天龍寺派の大本山であり、世界文化遺産にも登録されている天龍寺は敷地の半分以上を庭園が占めています。美しい曹源池庭園と四季折々の花や紅葉を大方丈の縁側に座ってゆったりと眺めるのがおすすめです。秋の期間限定で早朝参拝も行っているため、混雑していない時間帯に紅葉の美しい朝の庭園を堪能することもできます。
また、紅葉に限らず、法堂の天井一面に描かれた「雲龍図」や移築当時の鈴木松年画伯によるもので、特別公開の時期のみ見ることのできる「雲龍図」の迫力も実際に体感してみてください。
常寂光寺
紅葉の名所として和歌にも読まれたことで知られる小倉山の中腹にあり、常寂光土に遊ぶような風情があることからこの名前が付けられました。高さ12mの多宝塔はどこから見上げても美しく、嵐山の風景を形作ってくれています。また、小倉百人一首を編纂した藤原定家の山荘ともされている時雨亭の跡も境内の見どころの一つです。
訪れて最初に目に入る山門と紅葉の美しさから、秋らしい高揚感を感じさせてくれます。参道が紅葉のトンネルのようになり、多宝塔までの道が他の季節とは違った見え方になるでしょう。また、緑が美しい苔の上を彩る「散りもみじ・敷きもみじ」が鮮やかな、紅葉シーズンの終わりに訪れるのにもぴったりです。
宝厳院
せっかくの秋に嵐山を訪れるのであれば、春と秋にのみ特別に公開されている宝厳院に足を運んでおきたいところです。「獅子吼の庭」と呼ばれている宝厳院の庭園は約300本もの紅葉が美しく彩り、名庭園として評判が高いです。夕方からはライトアップもされるので、日中だけでなく閉門まで多くの人が訪れます。
仏が説法をするという意味の「獅子吼」と名付けられたこの庭では、景色を目で見るだけでなく、鳥の声や風の音を聞きながら、歩いているうちに人生を見つめ直すことができるかもしれません。
大河内山荘庭園
昭和初期に活躍した映画俳優である大河内伝次郎が生涯をかけて小倉山に造り上げた豪華な庭園です。庭園内からは嵐山を借景とし、保津川や比叡山、東山など京都の美しい景色が贅沢に眺めることができます。
入場料にはお抹茶とお茶菓子が含まれているので、見事な景色を眺めながらまったりと安らいだ時間を過ごすのが定番の楽しみ方です。茶室からも色鮮やかで美しい紅葉が目に入ります。カエデが多く植えられているために、モミジの赤をカエデの黄色が引き立てています。
竹林の小径
野宮神社から天龍寺、大河内山荘庭園まで約400mにわたって数万本の竹が生い茂るこの小径は、着物を着て散策したり、観光用の人力車に乗ったりと非日常感を満喫する装いで出かけたいスポットとなっています。
竹林の緑の間から見える紅葉の赤や黄の色合いは日本ならではの美しさです。また、人力車の利用者だけが入ることのできる、他の人が写ることなく写真を撮ることのできるエリアもあるので秋にはより一層おすすめです。
大覚寺
嵯峨天皇の離宮として造られ、その後も皇族が住職を務める門前寺院として皇室との関わりの深い文化が感じられるお寺として有名な大覚寺は、一年を通して様々な花が咲き誇り、どの時期でも日本の自然の美しさを伝えています。中でも秋に見頃を迎える嵯峨菊は展示会も行われるほどで、見応えがあります。
菊と共に見ておきたいのが紅葉の時期限定で夕方から行われるライトアップです。昼夜入れ替え制となっているのですが、夜のライトアップを目的に来る方も多く、毎年混雑します。
美しい朱色が印象的な心経宝塔と紅葉の色合いを境内にある大沢池に映し出す様子は、その神秘的な美しさから「真紅の水鏡」とも例えられるほどです。大沢池の周りにはもみじや桜など600本以上の木が植えられているので、四季折々の魅力を境内でみせてくれます。
野宮神社
野宮神社は元々伊勢神宮に奉仕する斎王が身を清めるためにこもった聖地で、現在では縁結びや進学にご利益があるとして参拝客を集めています。日本最古の様式とされている黒木鳥居と小柴垣は、平安時代からの趣を感じさせ、源氏物語の「賢木の巻」でも美しく描かれています。
朱色の鳥居よりも紅葉をより目立たせる黒木鳥居の周りや、「野宮じゅうたん苔」と呼ばれる苔の緑とのコントラストが美しいと紅葉の時期にも多くの人が訪れます。平安時代にタイムスリップしたような風情のあるこの野宮神社で、紅葉を楽しみつつご利益を得るのは秋ならではの楽しみ方です。
食欲の秋にぴったりな旬グルメが食べれるスポット
豆腐料理 松ケ枝
気温が下がってきた秋に是非食べたいのが「豆腐料理松ケ枝」名物の湯豆腐です。こちらの国産大豆と京の水を使った手作り豆腐は、蕎麦豆腐と宇治の抹茶を使った抹茶豆腐が市松模様の格好で交互に並べられ、見た目も非常に華やかなものとなっています。
「松ケ枝・宴・雅」と分けられたセットはどれも生麩の田楽や季節の天ぷら、そばの実が入ったちりめんご飯などがついて、豪華なものであるにも関わらず、京都の本格的な湯豆腐料理の中では比較的安価に味わえるのが魅力です。
eX cafe
古民家をリノベーションしたこちらのカフェは嵐山駅からすぐ、嵯峨嵐山駅からも徒歩10分ほどと観光の合間でも気軽に行きやすい場所にあります。店の中には枯山水の庭やアートで飾られたお座敷など、京都らしさを感じさせる要素が数多く散りばめられています。
数多くある中でも人気が高いメニューは、自分自身で団子を目の前にある七輪であたため、出来立てを頬張る「ほくほくお団子セット」です。シンプルな白い団子とヨモギの団子の二種類に好みに合わせて甘さ控えめのみたらしやホクホクとした小豆を付け、美味しいお抹茶と共に味わえます。
茶寮 八翠
「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」の中にあるカフェです。店内のテラスからは、嵐山や保津川の美しい景色を美味しいスイーツやドリンクとともに楽しむことができます。
季節ごとの味が楽しめるアフタヌーンティーセットは、和洋の醍醐味を取り合わせた「おぞよ」と呼ばれるおかずの盛り合わせやこだわりの甘味を景色に癒されながら味わえると人気です。また、可愛らしい3種のスイーツをドリンクとともに少しずつ味わう「八翠のおさんじ」など気軽に利用したくなるメニューも揃います。
舞妓飯 嵐山店
こちらの名物である「16色のひとくち串天ぷら膳」は、舞妓さんでも食べられる小ぶりなひとくちサイズの天ぷらが種類豊富に味わえるメニューとなっています。こだわりの野菜8本と魚介や京赤地鶏、旬の食材などの中から自分自身で選ぶ8本の計16本が一つの皿にずらっと並ぶ様子は思わず写真を撮りたくなる豪華さです。
店内からは桂川や渡月橋、嵐山も堪能できるので、嵐山観光のランチにはぴったりです。完全予約制となっているのに加えて、昼の時間帯のみの営業なのでご利用の際はご注意ください。
嵯峨とうふ稲 北店
「嵯峨とうふ稲 北店」では、旅館をリフォームしたという趣深い建物の中で、京都らしい心も身体も温まる豆腐料理を味わうことができます。豆腐、胡麻豆腐や湯葉は全て自家製で、優しい風味が魅力です。メインの種類が豊富な御膳の中には、鰹出汁を使うことの多い京料理には珍しいベジタリアン向けの「ベジタリアン御膳」も用意されています。
散策の合間に食べたくなる豆乳と生湯葉をたっぷりと使った湯葉ドーナッツやゆばソフトなどのヘルシーな食べ歩きスイーツも人気です。
芸術の秋を堪能できるスポット
京都嵐山オルゴール博物館
スイスの時計職人によって作られた「世界最古のオルゴール」をはじめとした貴重なアンティーク・オルゴールから新作のオルゴールまで数多く展示されています。スタッフによる解説やオルゴール、からくり人形の実演もあり、満足度の高い博物館となっています。
入場料金は大人一人1,000円となっていますが、頰にキスすると友人でも適用される「ラブ割」ならば二人で1,000円になるといった面白い割引もあります。一階はオルゴールの演奏を聴きながらヨーロッパ風の空間に浸ることのできるカフェスペースとなってい流ので、落ち着いたひと時を過ごすことができます。
ジオラマ京都JAPAN
日本最大級の鉄道ジオラマが展示されている「ジオラマ京都JAPAN」は嵯峨野トロッコ列車のトロッコ嵯峨駅に併設されているスポットです。縦12.3m✕横17.3mという大きなジオラマは京都の街を再現していて、清水寺や金閣寺、京都タワーなど京都ならではの名所もミニチュアサイズで上から眺めることができます。
星空の綺麗な夜景と名所のライトアップが楽しめる天体ショーも時間によっては行われているので、大人もついつい見入ってしまう魅力のあるジオラマです。実際に走っていた機関車の運転席でジオラマ内の鉄道模型を走らせることもでき、子どもも運転士になった気分で楽しめます。
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