雨の日の観光にぴったりなミュージアム系施設
京都国立博物館
古都として長い歴史を持つ京都ゆかりの文化財を展示している博物館です。明治古都館に加えて、2014年9月にオープンした平成知新館は展示替えも多く行われているので、その時々の名品を見ることができます。
2018年の秋は、平安時代から現代まで数多くの刀工が工房を構えた京都ならではの「特別展 京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ」が開催されます。国宝や著名な刀工の作品が京都に集まる、ファンにとってたまらない展示となっています。
京都国立近代美術館
蔦屋書店や、京都国立博物館など平安神宮の近くには数多くの芸術を楽しめるスポットがありますが、企画展ごとに訪れたくなるのがこの京都国立近代美術館です。2018年10月8日(月)までは生誕110年を記念した「東山魁夷展」、ドイツに限らず世界中に影響を与えた総合芸術学校バウハウスの意義に迫る「バウハウスへの応答」が開催されています。
さらに、没後50年を迎える日本とパリで活躍した画家の「藤田嗣治展」が2018年10月19日(金)から控えています。パリの様子を描いた藤田嗣治さんの絵をパリのようなお洒落な魅力の詰まった京都で楽しむことはなかなか貴重な経験になりそうです。
フォーエバー現代美術館
花見小路を歩いているとふと目に入るのが、2017年にプレオープン、2018年5月3日(木)には開館1周年と共にグランドオープンした草間彌生さんの描く世界観に浸ることのできる新しい美術館です。畳が敷かれているので混雑していなければ、ゆったりと座って鑑賞することもできます。
また、庭園を眺められる縁側や草間彌生さんの代表的な水玉をモチーフにしたあんみつやロールケーキといったスイーツも楽しめるカフェも併設されています。雨がなかなか上がらなければ、カフェでさらに雨宿りも兼ねたゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。このフォーエバー現代美術館では、2019年2月まで「草間彌生 永遠の南瓜展」が開催され、貴重な初期作品を含めた全123点が展示されています。
京都市美術館
日本画や彫刻、工芸品などの日本の文化の発信地であった古都京都だからこその美術品が所蔵されている京都市美術館では現在、2019年に控えたリニューアルオープンに向けて再整備工事が行われています。1933年に開館して以来、多くの人々に芸術、美術の素晴らしさを伝えてきました。工事中も別館では展覧会が行われていて、入場無料の展覧会も多いため、しっかりアートを楽しむことができるスポットとなっています。
リニューアルオープン後は「京都市京セラ美術館」として日本庭園や現代アートの展示に京都ならではの常設展も加わり、より魅力のある美術館となります。工事中の様子も今しか見られないため、貴重です。
急な雨でも安心!ご飯も買い物もできるスポット
京都・時代祭館 十二十二(トニトニ)
フォトジェニックなスイーツが多いことでも人気の高い平安神宮の境内にある文化商業施設です。生麩を使ったぜんざいや田楽のスイーツ、モチモチとした食感の舞妓さんの顔が可愛らしい和風のパルフェなどは秋の京都を感じさせてくれます。
いなり寿司や巾着の中にうどんの入った「神宮うどん」、日本酒を楽しめるスタンディングバー、神戸牛を使ったレストランなどスイーツ以外も充実していて食欲の秋の願望をそれぞれ叶えてくれるようなスポットとなっています。
2018年秋には、2階に秋元康さんが総合プロデュースを手がける劇場も出来上がり、グランドオープンとなります。グルメだけでなく、お土産に劇場まで楽しめる、雨の日に一日中でも居たいと感じさせてくれるようなスポットです。
京都岡崎 蔦屋書店
本が好きな方におすすめなのがこちらの岡崎にある蔦屋書店です。1階ではスターバックスコーヒーも併設されているため、気になる本を美味しいドリンクと共に楽しむことができます。3階は蔦屋書店がセレクトした「本」と「アート」のギャラリーです。
2階で美味しいグルメを楽しんで、また本の世界に没頭する、そんな贅沢な時間の過ごし方もおすすめです。京都岡崎の蔦屋書店の2階にあるカフェ&レストラン「京都モダンテラス」は、モダニズム建築の店内が特徴的です。朝から夜まで時間帯に合わせていつでもお洒落でモダンな京都を楽しめる開放的な空間となっています。下の階で購入した本を片手にバーカウンターでくつろぐ時間も贅沢な旅行の思い出となるでしょう。
朝はおばんざいや卵かけご飯、また自家製ハムといった和洋どちらも揃ったモーニング、日中はランチコースやアラカルトのメニューです。さらに和洋菓子を心ゆくまで楽しめる「モダンテラスハイティー」やワゴンデザートの盛り合わせ、夜には季節を感じさせるちょっと贅沢なディナーコースも用意されています。お気に入りの本と美味しいグルメがあれば、飽きずに一日中でもいられます。
パスザバトン京都祇園店
祇園白川のせせらぎに橋をかけた京町家の雰囲気の良い、セレクトリサイクルショップです。小橋を渡って店に入ると、京都ならではの伝統工芸を含めた、リサイクルショップのイメージが変わるような質の高いアンティークが揃っています。こだわりを持ってレイアウトされている美しい芸術品のような商品は見ているだけでも楽しめるようなお店です。他では出会うことのできないこだわりのアンティークの中から自分にぴったりのものを探し出す時間は特別感があります。
併設されているカフェ「お茶と酒 たすき」は昼間はカフェ、夜はバーとなっています。抹茶や焙じ茶、期間限定のみつのかかったかき氷を求める人が多く、長時間待ちは当たり前の人気店です。メールでお知らせしてくれる整理券で待つスタイルになっているので、朝早く整理券をゲットしてから一日の観光を始めるのがおすすめです。
祇園商店街
八坂神社の参道として古くから賑わいをみせてきた祇園商店街。現在では定番・トレンド・老舗といった様々なお土産や自分用に買いたい京都のこだわりが詰まった和雑貨が販売されているショップ、ふらっと入りたくなる喫茶店や飲食店も並びます。
京都らしい美しさを守るために工夫が施された道は道沿いにずっと屋根がついているので、信号を渡る時以外には傘をささずにお買い物や京都観光を楽しむことができます。
ツアーやレンタカー・宿を探す
雨宿りにぴったりなカフェ
ぎおん徳屋
人気のお店が多く並び、人通りも多い祇園・花見小路の中でも行列が目立つ甘味処のお店です。じめじめとした雨の日の気分を明るくしてくれるような美味しい甘味を味わうことができます。かき氷やコンロの上で自分で焼くお餅も販売していますが、ダントツの人気メニューは国産本わらび粉と和三盆糖で練り上げられた「本わらびもち」です。
今まで食べていたわらび餅の概念が変えられるほどのとろけるような食感は並ぶ価値のある美味しさです。あまりの美味しさに「本」のつかない普通のわらびもちが食べられなくなってしまうかもしれません。抹茶の香りが豊かな本くずもちとのセットは緑色と茶色の透明感のある見た目も華やかでおすすめです。
吉祥菓寮
きな粉スイーツの専門店です。なかでも人気なのがきな粉のかかった表面の美しい「焦がしきな粉パフェ」。豆乳のブラマンジェやほうじ茶ゼリーなどきな粉と相性の良いものが形も綺麗な透明のグラスの中で層となっています。
また、いちごやマンゴー、お芋と林檎、栗とほうじ茶といった季節限定で楽しめるパフェも人気。テーブルにはきな粉が用意されているので、きな粉が大好きな方はさらに追加して楽しんでみてください。京都らしさを感じさせる優しい甘さについつい長居してしまいそうなお店となっています。
ゼンカフェ
老舗和菓子屋「鍵善良房」が手がけるモダンなカフェです。アンティークの調度品などをあしらった店内に差し込む光に癒されながら、若手作家による器でここでしか味わえない特別な和菓子を味わうことができます。
季節のお菓子や上生菓子の美味しさもさることながら、注目したいのは特製のくずもち。ほんのり温かさも残る出来立ての吉野本葛を使ったくずもちは、まずはそのままで上品な甘さとぷるぷるとした食感を楽しみ、そのあとはお好みできな粉や黒蜜とあわせて食べると少しずつ変化する美味しさが感じられます。
CAFETEL 京都三条 for Ladies
三条に新しくオープンした今までとは異なるスタイルの女性専用の宿泊施設として話題のCAFETEL。グランピングをイメージした3人で泊まるのにぴったりな客室や美容家電の揃ったパウダールームなど、京都女子旅を素敵に彩ってくれる魅力が盛りだくさんです。三条駅から直結なので雨の日でも濡れずに行くことができるのが魅力となっています。
その1階には、宿泊利用者以外も気軽に立ち寄れるカフェがあります。店内の壁やインテリアもピンクが基調となっていてついつい写真を撮りたくなる空間です。人気メニューはピンクとプレーンの生地の組み合わせにたっぷりとのせられたベリーや金平糖、五色豆がフォトジェニックな「三嬢さんパンケーキ」。ボリューミーなので3人でわいわいシェアして味わうのがおすすめです。
その他にも昼はカフェらしいワンプレートのランチメニューだけでなく、ピクニックセットを持って鴨川散策も楽しめます。夜はバルとして混ぜると色が変化するバタフライピーカクテルなど可愛らしいお酒もいただけます。
無碍山房 Salon de Muge
2017年にオープンしたばかりの、京都を代表する老舗料亭「菊乃井」が手がけるサロンです。昼は時雨弁当、夕刻は喫茶・和甘味を数寄屋建築、苔の庭を眺めながら味わえます。京都で本物の和食をカジュアルに楽しむことのできると人気のお店です。雨の日に少し濡れて違った魅力が引き出された苔の庭を店内からゆったりと眺めることができるのも風情があります。
なかでも人気のデザートは、普段飲まれているお抹茶の4倍の濃さが魅力の「濃い抹茶パフェ」。濃い抹茶アイスが小豆や白玉、シフォンケーキにゼリーといったこだわりの甘味とバランス良く仕上がっています。いちごやモンブランなど期間限定のフレーバーのかき氷やパフェもあるのでいつ訪れても最高の美味しさに出会えます。
祇園 北川半兵衞
2018年1月に新しくオープンした、最高級茶葉にこだわる宇治茶問屋「北川半兵衞商店」が手がけた日本茶カフェです。人気の「茶詠み」は抹茶、煎茶、焙じ茶、和烏龍茶、和紅茶の5種のお茶を飲み比べることができます。同じ木から出来る茶葉でも、栽培方法や加工方法によって大きく異なる味に変化していく、お茶の醍醐味が感じられるセットです。
また、甘いものがお好きな方は抹茶のデグリネゾンで5種類の抹茶スイーツを堪能してみてはいかがでしょうか。抹茶を使ったチーズケーキやアイスクリーム、ジュレなどその時々の絶品スイーツが揃います。さらにスタートしたばかりの夜カフェでは昼とは違ったメニューが楽しめます。
金の百合亭
どこか昔懐かしい京都の落ち着いた雰囲気を香りや音楽で感じさせてくれるカフェです。2階にあるために人混みを気にせず、八坂神社の象徴ともされる西楼門をゆったりと眺めながら美しすぎるパフェを味わうことができます。
写真は梅雨の時期限定の透明感が美しい「紫陽花」です。雨の多い梅雨の時期の京都は紫陽花の美しさが際立ちます。この他にも見た目も味も女子好みのパフェが季節限定で登場します。秋限定のマカロンや砂糖菓子の可愛らしい「月うさぎ」、東山の紅葉した山々を栗や抹茶で表現した「彩秋」も華やかな見た目で人気です。毎日数量限定の人気商品なので、予約をして行かれるのがおすすめです。
フルーツパーラー ヤオイソ
創業1869年という老舗の果物専門店が、1973年にフルーツパーラーをオープンしてから販売し続けているフルーツサンドは「京都のフルーツサンドといえばヤオイソ」と言われるほどの人気メニューです。大きくカットされたフルーツが優しいパンと生クリームによく合います。
イチゴ、キウイ、パイナップル、パパイヤ、メロンを挟んだフルーツサンドは長年の定番ですが、季節限定のフルーツも気になりますよね。秋には柿やラ・フランス、ピオーネなどの旬をむかえる美味しいフルーツをたっぷりと使ったパフェやフルーツサンドを是非味わってください。
しっとりと濡れた庭を眺める寺・神社
高台寺
高台寺は豊臣秀吉の冥福を祈るために正室であった「ねね」や「北政所」の別名でも知られる高台院によって建立されたお寺です。傘亭や時雨亭といった重要文化財に指定されている茶室を見ることもできます。
雨上がりの夜に是非訪れたいお寺である高台寺は、紅葉のシーズンには夜間特別拝観としてライトアップも行われ、京都の中でも紅葉シーズンに人気の高いスポットとされています。庭園内の臥龍池や偃月池の鏡のような水面に紅葉が映り込む様子は、幻想的な美しさを感じさせます。また、写真スポットとして人気の高いねねの道から境内へと続く台所坂も雨上がりはより一層鮮やかに彩られます。
平安神宮
平安遷都から1100年目の記念と京都の町おこしの一環として1895年に桓武天皇を祭神とした平安神宮が造営されました。神宮道にそびえ立つ大鳥居や大極殿、応天門などは昔から魔除けの色とされてきた朱色に塗られ、新しいながらも京都の歴史や伝統をしっかりと伝えるものとなっています。雨の日に訪れる際には境内にある文化商業施設の十二十二や雨に濡れてより一層色を深めた神苑が見どころです。
明治時代の代表的な庭園ともされる平安神宮の神苑は社殿の周りの東・中・西・南の四つの庭からなっています。訪れる時期によって変化のある四季折々の情緒あふれる庭園の魅力を感じられる庭園です。また、毎年10月22日には、動く歴史風俗絵巻として京都の歴史や伝統を伝える時代祭が開催され、約2,000人による行列が華やかに京のまちを彩ります。
建仁寺
建仁寺には、大雄苑・◯△⬜︎の庭・潮音の庭という3つの個性豊かな庭があります。ゆったりとした時の流れを感じるのであれば、混雑する秋の紅葉シーズンを避けて訪れるのがおすすめです。個性豊かな庭は雨の中でも美しさを感じさせてくれます。
また、境内で行われる坐禅会や写経体験などに参加するのも、普段では味わえない特別な日本の文化に触れられるので雨宿りしながら京都を満喫できます。心を落ち着かせることができるので、これからの日常にも役に立つ体験となりそうです。
真如堂(真正極楽寺)
本堂、三重塔、表門などと薄紅色の桜、赤い紅葉の組み合わせの美しさから桜、紅葉の名所としてもそれぞれ知られているお寺です。本堂横にある「たてかわ桜」は、徳川家光の乳母、春日局のお手植えと伝わる桜とされています。
梅雨の時期には是非真如堂の紫陽花を見に足を運んでみてください。近年紫陽花も鐘楼の回りや本堂裏の宝蔵や万霊堂付近に、1000株ほど植えられ、まだ知る人も少ない穴場の紫陽花スポットとなっています。紫陽花が見頃の時期には本堂へ向かうところにある手水舎にも紫陽花などの花々が上品に浮かべられ、訪れた参拝客を喜ばせてくれます。