十二十二ってどんなところ?
十二十二(トニトニ)とは2017年12月に平安神宮境内にてオープンした『情報発信型の文化商業施設』です。一年に一度の「時代祭」の魅力がいつでも感じられるような施設になっています。平安神宮やロームシアター京都、京都市美術館や京都国立近代美術館が集まる岡崎エリアでのお土産購入や飲食に気軽に利用したくなるアクセスのしやすさが魅力の一つです。
時代祭
葵祭、祇園祭とともに、京都三大祭のひとつとして知られる「時代祭」。平安遷都から1100年目の記念と京都の町おこしの一環として1895年に桓武天皇を祭神とした平安神宮が造営され、10月22日から24日まで記念祭が盛大に挙行されました。
その記念祭の翌日に行われた時代風俗を模した行列は、翌年以降は遷都の日にあたる10月22日に実施されるようになり、今日まで続いています。京都でしかできないお祭りということもあり、京都市民が主体となって盛り上げる一体感を味わうことができます。
行列は8つの時代、明治維新、江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦と時代を遡って時代を再現した衣装や道具を身につけた人々によって行われます。この衣装や道具の一つ一つは厳密な時代考証に基づいたもので、長い間みやことして伝統を築き上げてきた京都の動く歴史風俗絵巻のようなものとなっています。参加人数は約2,000人、長さは2km、約3時間ともなる大きな規模で開催されるお祭りです。
名前の由来
平安遷都の日であり、「時代祭」の催行日でもある「10(十)月22(二十二)日」を365日体感できる施設であることを伝えるために、覚えやすく、響きも可愛らしい十二十二(トニトニ)という名前がつけられました。シンプルな良さが感じられるロゴのデザインは、平安神宮の鳥居の朱色をベースとして紫や金色といった古くから日本で高貴さを表す色を使ったものになっています。ロゴ自体がアートのように大きな提灯や壁に描かれています。
見どころ
フォトジェニックなスイーツが食べられる
十二十二には和傘や、お箸、お漬物や八つ橋など京都らしさが感じられる店舗や商品が多くあります。岡崎にはあまり他にお土産物を買うスポットがないので、十二十二はそういった方に嬉しい施設となっています。
また、日本酒のスタンディングバーやいなり寿司のお店など京都ならではのグルメも気軽に楽しめます。十二十二で楽しむことが出来るグルメは初出店の店舗が多いので、他では味わえない、十二十二ならではの体験ばかりです。
そんな数多くある店舗中でも目を引くのは、やはり見た目も可愛らしくついつい写真を撮りたくなるようなフォトジェニックなスイーツの数々です。今回はその中でも人気のスイーツをいくつかご紹介します。十二十二内で購入したスイーツは應天門やその周辺の壁といった平安神宮の境内ならではの赤や緑の色に合わせて撮ると思い出に残る写真に仕上がります。
KYOTO BEAUTYの「べっぴんパルフェ」
贅沢に入った色とりどりのフルーツはもちろんのこと、反対の面にも舞妓さんの顔をあしらってどこからみても可愛らしく仕上がっているテイクアウト商品です。
和柄のパッケージの中に豆乳を使ったふわふわモチモチの京娘もち肌どら焼きの生地、道明寺せんべいや豆乳アイス、錦玉羹といった京都ならではの和菓子も盛り付けられています。
フルーツを選べるだけでなく、カカオニブやゴジベリー、バジルシード、エゴマなどのスーパーフードも選ぶことが出来る女子に嬉しいカスタムパルフェとなっています。
京生麩のお店MANAFUの「選べるbar3本セット」
低カロリー、高たんぱくで健康的に栄養が摂取できる、女子に嬉しい京生麩のお店です。サイズ感もちょうど良く、色とりどりの田楽やスイーツが揃う生麩のbarは食べ歩きにぴったりです。チョココーティングされた生麩にも可愛らしいデコレーションが施されていて心惹かれます。
選べるbar3本セットでは、和三盆入りの抹茶きなマロあんやパンプキンピーナッツなどの甘いものから、ガーリックペッパーやチリソース、カプレーゼといったおつまみ系のものまで、豊富な種類の中から好きな味のものを3本選ぶことが出来ます。
暑い季節には、モチモチのはな麩とちり麩を飾った「ちり麩ソフトクリーム」や、ソフトクリームにパステルカラーのおいりと気分も華やぐはな麩をトッピングした「幸せおいりパ麩ェ」も人気です。バニラと抹茶、そのミックスとソフトクリームのフレーバーも選ぶことが出来るのでどれにしようか迷ってしまいますね。
飛矢の「オリジナルスムージー」
つぶつぶのみかんや黄桃、牛乳で作られた優しい甘さの京風ミックスジュースとスムージーが人気の飛矢。こちらのスムージーは透明なカップにホイップクリームで雲が散りばめられています。
爽やかなヨーグルト味のブルースカイスムージーや女子に人気のストロベリースムージーなど種類も多いので、味や色の違うものを友人とそれぞれ購入すると撮る楽しみも飲む楽しみも増えますね。
然花抄院
京都室町通りに本店を構え、渋谷のヒカリエにあるカフェも人気の然花抄院。このお店の人気商品は丹波の黒豆を食べて京都で育った鶏の卵を使用した、今まで食べたことのない中がとろっとした半生タイプのかすてら、「然」かすてらです。
そんな然花抄院の十二十二だからこそ楽しめるテイクアウトスイーツは「然」かすてらを使ったラスクをトッピングした焙じ茶洛庭と抹茶洛庭には鳥居の飾りもあって見た目も楽しめるドリンクです。抹茶と国産の焙じ茶をそれぞれ使用したラテで、小豆も添えられ、目でも舌でも京都気分が満喫できるものになっています。アイスとホットどちらも用意されているので、寒くなってきた時期に冷たいスイーツやドリンクではなく温かいものが飲みたくなった際にはおすすめです。
時代祭を疑似体験できる
館内スクリーンには時代祭には欠かせない、時代風俗行列をテーマにした、映像作家・三谷正氏による映像作品が最新の映像技術で投影され、365日いつでも「時代祭」を疑似体験することができます。
2階への階段直下にある大きな提灯に3Dマッピングによる時代祭行列の映像が映し出され、絵巻物をイメージしたスクリーンと共に時代祭を感じさせるものとなっています。また、提灯の下には近辺の観光名所や書道のような映像が映し出され、遊びにきた子どもにもわくわく感を与えてくれます。
施設のあかりをプロデュースしているのは、寛政年間より京・地張り提灯を製造する小嶋商店のあかりブランド「小菱屋忠兵衛」期待の若手提灯職人です。既成概念に捉われない、新しい京提灯が施設を明るく照らします。
新しい劇場を楽しめる
2017年の終わりにオープンした十二十二。グルメやショッピングを楽しむことが出来る28店舗がオープンした後も、マルシェの開催など新しいイベントが企画されているので何度も訪れたいと感じさせてくれます。
2階にある、海外の方向けの免税店「四季堂本舗」。こちらはインバウンドが喜ぶ日本のお土産や日本製の商品が日本らしさの詰まった提灯やダルマのレイアウトや、スクリーンの映像と共に並んでいます。また、フィジカルとテクノロジーが高次元で融合するステージ『KYOTO SAMURAI BOYS』も注目です。
おすすめの周辺スポット
十二十二から徒歩10分圏内で行けるランチ
十二十二と合わせて観光におすすめ
十二十二と合わせて観光におすすめの人気スポットには、同じ敷地内にある観光の定番・平安神宮や文化芸術の創造・発信拠点であるロームシアター京都、徒歩15分の場所にあるフォトジェスポット岡崎神社などがあります。
平安神宮
平安神宮は東山駅から徒歩15分の位置にあり、十二十二からも徒歩すぐの場所にあります。
平安遷都から1100年目の記念と京都の町おこしの一環として1895年に桓武天皇を祭神とした平安神宮が造営されました。神宮道にそびえ立つ大鳥居や大極殿、応天門などは昔から魔除けの色とされてきた朱色に塗られ、空の青さに映えると人気のスポットです。
明治時代の代表的な庭園ともされる平安神宮の神苑は社殿の周りの東・中・西・南の四つの庭からなっています。訪れる時期によって変化のある四季折々の情緒あふれる庭園の魅力を感じられる庭園です。また、毎年10月22日には、動く歴史風俗絵巻として京都の歴史や伝統を伝える時代祭が開催され、約2,000人による行列が華やかに京のまちを彩ります。
ロームシアター京都
ロームシアター京都は東山駅から徒歩10分の位置にあり、十二十二からも徒歩すぐの場所にあります。
文化芸術の創造・発信拠点として舞台芸術公演が行われるホール以外にも、ブック&カフェ、レストランを備えるパークプラザ、野外スペースとして活用できるローム・スクエアなどがあり、多様なニーズに対応できる人気のスポットです。
1階の京都岡崎蔦屋書店ではスターバックスコーヒーも併設されているため、気になる本を美味しいドリンクと共に楽しむことができます。3階は蔦屋書店がセレクトした「本」と「アート」のギャラリーになっているので、本が好きな方に人気のスポットとなっています。
2階は「京都モダンテラス」というカフェ&レストランとなっていて、モーニングやアフタヌーンティー、ちょっと贅沢なディナーコースまでいつでもお洒落でモダンな京都を楽しめる開放的な空間となっています。
美味しいグルメを楽しんで、また本の世界に没頭する、そんな贅沢な時間の過ごし方もおすすめです。また、レンタサイクルも貸し出されているので、京都の風を感じるサイクリングを気軽に楽しむこともできますよ。
岡崎神社
岡崎神社は蹴上駅から徒歩15分の位置にあり、十二十二からも徒歩15分ほどで着きます。
フォトジェニックとご利益どちらも求める欲張り女子に人気のスポットです。
794年の平安京遷都に際して王城鎮護の為、平安京の四方に建立された社のひとつです。陽のいずる都の東にあることから“東大王”と称されていて、子授け・安産・縁結び・厄除けのご神徳があるとされています。
狛犬が狛うさぎ、招き猫が招きうさぎといったように、この神社では全てが“うさぎ”になっています。とくに人気なのが「うさぎみくじ」です。うさぎの中におみくじが入っていて、おみくじと共にうさぎを持ち帰ることもできるので、参拝の記念にひいてみてはいかがでしょうか。
さらにおすすめ
アクセス情報
電車で行く場合
- 地下鉄東西線「東山駅」徒歩10分
- 京阪鴨東線「三条駅」徒歩15分
- 京阪鴨東線「神宮丸太町駅」徒歩15分
車で行く場合
- 名神高速道路「京都東インター」から約20分
バスで行く場合
- JR「京都駅」より、市バス5系統、洛バス100号系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」徒歩5分
- 阪急「河原町駅」より、市バス5 系統、46系統、32系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」「 岡崎公園 ロームシアター京都・みやこメッセ前」徒歩5分
- 祇園・清水寺方面より市バス201系統、203系統、206系統「東山二条」徒歩5分
- 洛バス100号系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」徒歩5分
よくある質問Q&A
イートインの場所はあるのでしょうか?
外にあるスペースではベンチも多く用意され、自由に館内で購入したものを食べることが出来ます。また、店内にイートインスペースが用意されている店舗もあります。
駐車場はありますか?
十二十二には駐車場が用意されていないので、平安神宮の駐車場や近くのコインパーキングを利用するのがおすすめです。
お土産はどのようなものが買えますか?
鶴屋吉信や聖護院八ツ橋、井筒八ッ橋本舗といった定番の京銘菓や、大安、西利の漬け物、和傘や箸の専門店があります。また、和雑貨からお菓子、お茶、アクセサリーといった種類豊富なお土産が揃う平安泉も入っています。
基本情報
京都・時代祭館 十二十二
【営業時間】10:00〜18:00
【休業日】年中無休
【住所】京都市左京区岡崎西天王町97番地2
【TEL】075-752-1022
【問い合わせ先】
[公式ホームページはこちら] http://www.1022.kyoto
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