
【京都】の行きつけの店と歩くところ。今のところ。
京都【京都】の行きつけの店と歩くところ。今のところ。
「一泊二日で京都に行こう」「楽しみはなに?」「のんびり、おいしいもの、きれいなもの、で、少し買い物」「よし行こう」というように、京都は毎週でも行きたい好きなところ。いろいろと歩き回ってみて、必ず立ち寄るところができました。あくまで個人的な好みで、今のところ、京都のこんなところをこんなふうに楽しんでいます。おでかけのきっかけや、デートの参考にしていただけたら嬉しいです。もちろん一人京都にも。*大好きな庭めぐりはいつかまた。(おすすめの庭園をひとつ追加しました。)
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円山公園の奥にある「井雪(いゆき)」。紹介制の宿です。三部屋のみ一泊一人25000円から。数寄屋造りの日本建築と和室が、京都ならではの落ち着いた雰囲気を味わせてくれます。そして、女将さんとお母さんのやさしいおもてなしに感動します。祇園から近いのも良し。桜の季節は夢の世界のよう。いつもは二階の部屋を希望しています。檜のお風呂も清潔で素晴らしいです。朝食付き。*以前、麻生圭子さんの「京都がくれた小さな生活」という著書でこちらが紹介されていて、その本で知ったというと、予約を受けてくれると書いてありました。予約は075-561-2132
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最高の朝食を。
食べる時間をお伝えすると、その時間に合わせてご飯を炊いてくれます。焼き鮭、煮物、小さなおかずが二三品。おみおつけ。こういうのが一番嬉しい朝食なんだと思います。
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喧騒から離れた隠れ家。
京都はいつでも人が多いので、寝泊まりするところは静かが良いのです。高級旅館でもなく、外資系ホテルでもなく、昔ながらの宿がいいのです。「どこにお泊りですか?」と聞かれ「井雪さんです」と答えると、京都の人は皆「なんてうらやましい」と言います。
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とりあえず、カフェ「直珈琲(なおコーヒー)」に行きます。店のあり方が個性的ではありますが、美意識の高い店主との会話を楽しみます。大人の店ですね。コーヒーは実においしいです。茶室で薄茶をいただく感覚とでも言いましょうか。けれども、緊張するような雰囲気はありません。京都の新しい風です。
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夜もちょっと寄ったり。
夜はアルコールもいただけます。カフェといえセンスのよいバーのような感じです。京都の友人いわく「新しい京都のセンスが「直珈琲」です」。
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カウンターに座ります。
6席のみのカウンター席に座ります。店主がていねいにコーヒーを淹れてくれる手元を見るのも楽しみ。静かですし、お水がとても美味しいのも好きな理由。
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あまりに定番ですが、昔から好きだから仕方がありません。「志る幸(しるこう)」で、利休弁当2415円をいただきます。甘い白味噌のおみおつけがたまらなくおいしい。追加料金になりますが、いつもしゅんさいを入れてもらいます。
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いつもの利休弁当
扇型のおこわ。小さなおかずがいろいろ。種類、味、量のバランスが絶妙です。毎日食べたいくらいです。
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豆腐のおみおつけ。
確か向田邦子さんも行きつけていました。こちらの豆腐が好きだったと読みました。おとしいも(とろろ芋)もおすすめです。
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京都は中華がうまい。というのは知られた話。特に祇園周辺には昔ながらのおいしい中華料理店があります。広東御料理「竹香(たけか)」は舞妓さんや芸姑さんに昔から愛されている店。行く時は予約をしたほうがいいですね。コースもあるし、単品でもオーケーです。祇園の旦那衆に味は鍛えられたそうです。なるほど品が良くておいしいわけです。一人3000円くらい。
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いつもの蒸鶏から。
何を頼んでもおいしいのですが、前菜には必ず蒸鶏をお願いします。レタス包みとか、焼きそばとか、酢豚も絶品です。
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蓮の葉包みご飯を持ち帰り。
古門前店で買える、蓮の葉包みご飯がおすすめです。帰りの車中で食べるので、予約しておきます。
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祇園の中華といえば、ここも外せません。通りから細い路地を入った突き当りにある「盛京亭(せいきんてい)」。池波正太郎の通った店として有名です。地味といえば地味ですが、これもひとつの京都の味です。食後にすぐそばの「鍵善良房」でくずきりもいいですね。一人2000円くらい。「金竹堂」というかんざし屋さん(ここも好きな店です)の脇を入っていきます。
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この酢豚が食べたくて。
味にひとつも角がないというか、ちょうどいい薄味なのは、野菜と豚肉の素材の味を生かしているからでしょう。1060円。
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ランチもあります。
チャーハンと肉団子、鶏からあげのサービスランチセット1290円もあります。池波正太郎は、「盛京亭」で中華を食べてから、新京極を散歩するのがいつもでした。
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夕刻、先斗町(ぽんとちょう)の路地をそぞろ歩きするのは楽しいものです。食べ物屋はいろいろとありますが、脇目を振らずに、料理処の「ますだ」に向かいます。予約すれば、二階の座敷を使わせてくれるので、あたたかい日でしたら、窓から先斗町の行き交う人を見ながら食事します。
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京都のおばんさい。
京野菜や旬の材料を堪能します。「ますだ」の魅力は、まさに京都の家庭料理おばんさい。なんともいえないやさしい味わいです。料理だけで一人3000円くらいでしょうか。
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先斗町の老舗のひとつ。
二十代の頃に京都でどこでご飯を食べたらよいかと尊敬する歳上の人に聞いたら、「まずは「ますだ」から」と教わりました。そこから先に進めていません。笑
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写真集、アートブック、デザイン集などを揃えたセレクト古書店の「books&things」のセンスの良さには舌を巻きます。靴を脱いで畳敷きの店に上がります。小さな店の中に宝ものが詰まっています。当方、古本狂の一人ですが、こちらの店主の知識の豊富さは、おそらく日本で右に出る人はいないでしょう。WEBサイトが秀逸です。http://andthings.exblog.jp/
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女性にもおすすめです。
古いクッキングブックや、家庭実用書、インテリア書なども揃えているので、女性でも楽しめます。店主になんでも聞いてみると、出てくる出てくる、あれやこれ。
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美しい町家がこんなふうに。
京都ならではの、美しい町家を改造した店です。近辺は骨董品屋が並んでいますので、行きでも帰りでも、せっかくなので一緒に楽しみます。
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「泉屋博古館(せんおくはっこかん)」は住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館です。その都度、あちらこちらと散策しながらも、よいもの、うつくしいもの、ほんものを見る眼を養うために通っています。特に中国の青銅器、鏡鑑は日本一のコレクションがあります。その他、八大山人といった希少な中国書画も見ることができます。眼を養うため、また眼を洗うために訪れてはいかがでしょう。自分の美意識と重なるコレクションを持つ美術館がひとつあると一生楽しめます。入館料730円。
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青銅器という最高技術。
古代の青銅器は、その時代の最も高い技術と美学、美意識を集約されて作られています。一見、地味な美術品ですが骨董の行き着く先です。
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住友春翠という男がいた。
コレクションのほとんどが、第十五代当主、住友春翠(1864-1926)によるものです。日本にこのような数奇者がいたことが誇りです。
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食通に話題の日本蕎麦屋「おがわ」の蕎麦を食べずには帰れません。京都で蕎麦?と思うなかれ、たった一人でそば打ちからすべてを手がける店主のこだわりに感動します。店はご夫婦で切り盛りしているので、数人で行って注文すると、少し時間がかかりますので、時間の余裕を持って伺います。人柄が良い素晴らしい職人の店主です。
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夏が待ち遠しい。
夏メニューの「夏そば」。京野菜がそばよりも多い、ヘルシーながら、お腹一杯になる一品です。1800円。
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いつもは鴨せいろ。
鴨せいろ1700円がうまい。だし巻き1100円もうまい。冬のそばがきぜんざい1100円もうまい。一品料理もうまい。なんでもうまい。
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ちまきで有名な和菓子屋「川端道喜(かわばたどうき)」です。砂糖と葛だけで作る「水仙ちまき」を予約しておいて、おみやげに買って帰ります。3900円。室町時代から、明治天皇が江戸に移るまで、300年以上、毎朝御所に天皇の食事を運んだ「川端道喜」。300年前と同じ味を感謝していただきます。
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予約して買います。
ぶらっと行っても買えませんので、必ず予約して、引き取りに行く時間を約束します。「羊羹ちまき」もおいしいので、よかったらぜひ。
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花びら餅は年に一度。
12月末に、ほんの少しだけ予約注文を受ける「花びら餅」です。これだけは東京に持って帰れません。みそ餡があまりにやわらかくて、くずれてしまうからです。年末に京都に行くようにして、食べる分だけ予約して宿でいただきます。このおいしさは言葉で表せません。
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東京に帰る日の昼は、いつも京大北門前のカフェ「進々堂(しんしんどう)」で食べます。京都のシメの店とでもいいましょうか。「イノダ」もいけれど、「進々堂」が僕は好きです。
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カレーパンセット。
780円。バターロールをカレーにつけていただきます。コーヒーもおいしいなあ。また来るよ京都。
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黒田辰秋の長テーブル。
進々堂京大北門前店の長テーブル(2メートル×74センチ)は、人間国宝、若き頃の黒田辰秋の作品です。僕にとって理想のテーブルです。
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大人気の庭園。一日100人限定の「白龍園」です。「白龍園」の美しさはなんといっても庭園内の見事な苔です。この苔を守るために入園制限しているのです。一度ぜひ訪れ、その美しさを体験してください。チケットを買うのが大変ですが、行けば納得の庭園です。一般公開するまでに50年かけたそうです。
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チケットを買います。
入園チケットは、叡山電鉄「出町柳」のインフォメーションセンターで買います。朝9時にその日の分を発売しますが、8時頃に行って並んだほうが確実です。
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京都からの小旅行。
最寄り駅は、叡山電鉄「二ノ瀬」です。京都駅から1時間ほど。京阪「祇園四条」から30分ほどです。「二ノ瀬」からは徒歩5分。
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祇園の「ない藤」は、京都一の下駄・草履屋さん。足に合わせて、誂えていただきますが、びっくりするくらい高価です。しかし、優美さ、美しい手仕事、品質、履き心地を知ると当然といえます。買わなくても、一流の草履がどんなものなのか見るだけでも勉強になります。
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匠の技。日本の美。
「ない藤」の草履は、くやしいくらいにきれいな草履です。いつか手にいれたい。そんな夢を抱きます。
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日本のジョン・ロブ。
草履を手に入れた時「これからずっと面倒を見させていただきます」と言われて感動しました。身だしなみは足元から、という言葉が身にしみます。
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