黒川温泉ってどんなところ?
九州のみならず、今は日本を代表するといっても過言ではないほどの観光地となった、熊本県の黒川温泉。標高700mの熊本県阿蘇郡南小国町の日本の原風景が残る、静かなエリアにあります。身代わり地蔵伝説に始まり、江戸時代には藩士たちや大名行列の一行の疲れを癒やす場として栄えたと言われています。
黒川温泉といえば、露天風呂。好きな温泉に3ヵ所巡れる「入湯手形」を入手して、下駄に浴衣姿で湯めぐりが定番です。黒川温泉の泉質は、弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、酸性泉、含鉄泉とあります。種類が揃っていて、また混浴などもありますので、自分好みのお肌に合った温泉を選べ、なおかつ効能が期待できるのも魅力です。
また自然が多く、ドライブに最適。大分県の玖珠郡九重町から大分県竹田市北部にかけて広がる「くじゅう連山」は、九州本土最高峰の中岳(標高1,791m)をはじめ、標高約1,700m級の山々が連なり、「九州の屋根」とも呼ばれています。マイカーもしくはレンタカーでの絶景めぐりも堪能できます。緑あふれる滝や渓谷に囲まれ、マイナスイオンをたっぷり浴びたり、フォトジェニックなスポットでベストショットを撮りましょう。
観光の一番のお楽しみは「食」という方には、熊本名物の「あか牛」料理や「馬刺し」、そば街道での「そば」、お土産にも最適なお漬物もあります。温泉にゆったり浸かって心までほぐし、美味しいものを食べて、リラックス、これこそ黒川温泉の醍醐味です。
黒川温泉旅行の見どころ
入湯手形で温泉を巡る
黒川温泉内の各旅館、または黒川温泉旅館組合「風の舎」にて販売している「入湯手形」。黒川温泉の旅館28ヵ所の温泉の中から、1枚につき、お好きな温泉を3ヵ所入浴できます。料金は1枚1,300円、こども用は1枚700円です。
各旅館のフロントで入湯手形にスタンプを押してもらい、こども入湯手形にはお子様へのお菓子やおもちゃが当たるクジに挑戦できます。
旅館・店舗によっては入湯手形を提示すれば特典が受けられるサービスもあります。木の温もりある可愛らしい手形は旅の記念のお土産になりますね。
有名旅館に泊まる
黒川温泉の旅館といえば、筆頭格の、「山あいの宿 山みず木」です。開放感ある露天風呂が名物です。目の前には清流「由の原川」が流れ、鳥のさえずりが聞こえるなんとも情緒あふれる旅館です。宿泊しなくとも入湯手形での湯巡りも可能です。
その他、わらぶき屋根の門や室内の囲炉裏など情緒たっぷりの「里の湯 和らく」、コバルトブルーに色が変わる露天風呂「美郷の湯」のある「和風旅館 美里(みさと)」、黒川温泉街随一の大きな露天風呂をもつ「やまびこ旅館」があります。
熊本名物を堪能する
熊本名物といえば、「あか牛」料理があります。肉そのものを味わえ、食べごたえのある「あか牛丼」や挽き肉でよりジューシーさを味わう「あか牛ハンバーグ」などがあります。
そして、外せないのが「馬刺し」。臭みなどはなく食べやすい独特の食感がクセになります。また、おいしい水を使用するからこそおいしく仕上がる、蕎麦や豆腐も現地でぜひ味わいたい一品です。
マイナスイオンを浴びる
自然あふれるエリアには、滝や渓谷が多く点在します。CMで起用されたことから一気に有名になった「鍋ヶ滝」の滝のカーテンは、息を呑むような光景です。また、特に避暑地としてもってこいの「遊水峡」、バードウォッチングもできる「清流の森」など、マイナスイオンをたっぷり浴びましょう。
散策を楽しむ
くじゅうエリアでは、秋には色とりどりの紅葉が楽しめる「九酔渓」、日本一の人道吊り橋の、九重夢大吊橋から望める景色を楽しめます。春から秋にかけて花が咲き乱れる「くじゅう花公園」、見渡す限りの大草原が広がる「久住高原」でのんびり散策できるのも魅力です。
SNS映えショットを撮る
滝など渓谷美はもちろん、多くの景勝地がありフォトジェニックスポットがたくさん。県下最大級の大杉「阿弥陀杉」の迫力や、不思議な巨石群の押戸石に刻まれた、古代文字(ペトログラフ)、また、押戸石の丘からの眺望も絶景です。ドライブにも最適なルートで、途中停車して、思い思いのベストショットを収めましょう。
パワースポットで祈願する
小国町エリアの「福運三社めぐり」は、小国両神社、ケヤキ水源の水神様、鏡ヶ池の恵比寿様の3ヵ所をめぐり、当たりくじ祈願や福運招来を祈願するとご利益があると言われています。各所に設置されているスタンプを3個集めると、福運三社の祈願をこめた「福銭」と交換してもらえます。
人気の観光エリア
黒川温泉街エリア
およそ1周20分ほどで回れる、こじんまりとしたエリアです。情緒たっぷりの雰囲気を下駄と浴衣で散策するのも乙ですね。温泉にゆっくり浸かったり、「ザ・黒川温泉」を代表するようなベストショットを撮ったり、お土産を探したり、スイーツを食べたり。日頃の喧騒を離れて、ゆったりとした時の流れを感じましょう。
風の舎(かぜのや)(黒川温泉旅館組合事務所)
観光の拠点となり、無料でマップや旅行パンフレットを入手できる観光案内所です。また、温泉を楽しむなら入手したい、地元の小国杉を使用した黒川名物「入湯手形」も販売しています。
黒川温泉の旅館28ヵ所の温泉の中から、1枚につき、お好きな温泉を3ヵ所入浴できます。料金は1枚1,300円です。小学6年生までのこども入湯手形は、1枚700円です。
当日の露天風呂情報も要チェックです。広い駐車場とお手洗いも完備しています。
丸鈴橋
温泉街を流れる田の原川に架かる橋です。丸鈴橋からの風景は黒川温泉を代表するスポットで、統一された宿の並びや季節ごとに表情を変える木々の美しい景観が楽しめます。橋の上でベストショットを狙ってみましょう。
また、黒川温泉の冬の風物詩「湯あかり」は、毎年クリスマス〜翌年3月まで開催される温泉街を竹灯篭による演出です。こんもり灯る明かりがなんとも幻想的、丸鈴橋からの眺めが一層、ロマンチックです。
いご坂
坂の街・黒川を代表する「いご坂」は、黒川温泉のメインストリートの1つです。お土産探しなら、いご坂周辺がオススメです。両側に土産物屋、和菓子屋、飲食店などが並んでいます。
「いご坂陶庵」は、陶器や磁器が豊富に揃っています。九州各県の窯元に直接行き、厳選したものだけを直接仕入れています。デザイン性や色合い、印象として「他にはないもの」を知っていただきたいという想いが詰まった品々をじっくり見て楽しみ、大切な方や自分へのお土産にもいいかもしれません。
清流の森(雀地獄)
約80ヘクタールの敷地があり、くぬぎ林と緑の草原、美しい渓谷を「清流の森」として公園化されています。清流、せせらぎ、照葉樹等8つのテーマの森の他、「雀地獄」や「親水公園」もあり、森林浴はもちろんバードウォッチングや紅葉も楽しめます。
噴出する亜硫酸ガスで、スズメやタヌキなどの小動物が死んでしまうことから「雀地獄」と名付けられたとの言い伝えがあり、このエリアのみ草木が生えないとも言われてます。
また、園内には阿蘇五岳を一望できる展望台もあり、四季折々の景観が楽しめ、人々の憩いの場として親しまれています。
地蔵堂
黒川温泉の由来となったといわれる地蔵があることで知られています。その昔、貧しい塩売りの若者・甚吉にはお金がなく、商売ものの塩を地域のお地蔵様にお供えした後、病気で寝たきりの父親のため、瓜を盗みに入ってしまいます。しかしすぐに地主に見つかり、首をはねられてしまいました。ところが、落ちたのはお地蔵様の首で、お地蔵様が身代わりになって甚吉を守ったという言い伝えがあります。
その後、この首だけのお地蔵様を肥後の国にまつろうと、肥後細川藩の修行者が持ち帰ることになりました。旅の途中、黒川にさしかかったところでお地蔵様が突然「ここに安置してくれ」と声をかけてきたということです。そこで黒川にお堂を建てることになったとある日、この地から温泉が湧き出るようになった、これが黒川温泉の始まりとされています。いまでも黒川の中心地に、このお地蔵様は大切にまつられています。
また、利用した入湯手形を奉納すると恋愛・学問成就、家内安全などの願い事が叶うと言われています。また、すぐ目の前にある共同浴場「地蔵湯」は黒川温泉の原点、今も地元の人々に利用されています。入湯手形は利用不可となっていますのでご注意ください。
南小国町エリア
手つかずの自然が数多く残っています。夏には多くのホタルが飛び交う光景も見られます。また、珍しい川湯や洞窟風呂もあり、旅の思い出に体験してみるのもいいかもしれませんね。水に恵まれた土地柄だからこその蕎麦は絶品です。アクセスには、車があると効率よく回れます。
夫婦滝
2つの川の滝が合流する珍しい滝であることから、出会いの滝、縁結びの滝と呼ばれています。向かって左側が男滝で高さ15m、右側が女滝で高さ12mです。侍と村娘の悲恋の話で、娘が身を投げた滝が女滝、侍が吸い込まれた滝が男滝との伝説があります。
一般的にはあまり知られていませんが、早朝のタイミング次第では、日差しが差し込んだ瞬間とマッチし、SNS上でその光景が神秘的だと話題となりました。
縁結びのスポットらしくハートの絵馬も販売されてあります。また、専用の駐車場にはお土産屋さんもあります。
瀬の本高原
大分県の九重連峰の南麓に壮大に広がる、標高600m~800mのなだらかな高原で、見渡す限りの大草原が広がっています。阿蘇五岳、九重連峰も一望のもとに眺めることができ、「熊本緑の百景」第1位に選ばれました。
四季折々に山菜狩りやハイキングが楽しめ、秋にはどこまでも広がるススキの穂波が見事です。「ココ・ヴィラージュ」は、美術館や温泉、カフェなどがあるリゾートエリアです。また、その雄大な景色の中を走る、やまなみハイウェイはドライブに最適です。
押戸石(おしといし)の丘
熊本県南小国町にあるパワースポットです。押戸石は、自然豊かなマゼノ渓谷の近くにある、不思議な巨石群で、古代文字(ペトログラフ)が刻まれています。その押戸石が並ぶ丘は古代人たちの祈りの場であったと伝えられています。
ペトログラフが刻まれた鏡石。神聖なる雄牛と蛇神の文字がはっきり読み取れます。そのほか、神事でのお供え物置きとして使用されたと推測される祭壇石、高さ5.5m、周囲15.3mの巨大な太陽石、嘘つきが間を通ると挟まれるとの言い伝えがあるはさみ石があります。また、この丘から360度広がる、山々の光景がなんともフォトジェニックです。
平野台高原展望所
温泉街から車で約10分ほど、清流の森から続く道を登った位置にあるビュースポットです。別名「恋人たちの丘」と呼ばれ、展望所の「恋人たちの鐘」を鳴らすと幸せになれるとか。展望所からは広大な草原を臨め、夜には満天の星空が広がり、一層、ロマンチックです。
くじゅう・わいた展望公園
くじゅう・わいた展望台からはくじゅう連山が一望できます。 悪運を吹き飛ばす「開運鈴」を鳴らし幸運を呼びこんでみましょう。天候次第では、早朝に雲海も見ることもできます。
入場無料で、園内には季節の花々が咲き、ダチョウやポニーなどとのふれあいが楽しめる「ふれあいゾーン」、収穫体験ができる観光農園もあります。揚げたこやき、 コロッケ唐揚などの軽食、蕎麦屋もありますので、ゆったり休憩にオススメです。
満願寺
1274(文永11)年の元寇の役の際、北条時定が国土安泰を祈願して建てた寺です。国の重要文化財に指定されている北条時宗・時定の像をはじめ毘沙門天王(多聞天王)の仏像等の貴重な宝物20種や古文書13通が収められています。
室町時代の面影を残した、九州最古の庭園と言われ、心という字の形に掘られた満願寺庭園や北条三氏の墓など史跡・文化財も多く残っています。
立岩水源公園(たていわすいげんこうえん)
南小国町を流れる筑後川上流に位置する立岩地区にあります。立岩水源の水は、極めて軟水と言われており、飲料水としてはもちろん、炊飯の水として利用すると米がふっくらとし、とても美味しく炊くことができます。
水源の水温は常に13度で保たれており、日量380トンという豊富な水量を誇っています。豊かな自然の中で湧き出ている立岩水源の水は「熊本県平成の名水百選」に認定されています。
満願寺温泉 川湯
満願寺川沿いにあるひっそりとした温泉地です。いたるところに湧く温泉は、近所の人がお米を研いだり、野菜を洗ったり、洗濯をしたりと生活に密着しています。
川の中に湧く湯をコンクリートで囲んだだけの共同浴場は、「日本一恥ずかしい露天風呂」。脱衣所もなく料金を箱に入れる無人スタイルとなっており、外から丸見えなのはちょっと度胸が必要ですが、独特の開放感を味わうことができます。
新明館(洞窟風呂)
黒川では地蔵堂の言い伝えの頃、ずっと昔から温泉が湧き出ていました。奥深い山間の川沿いには何軒かの宿がならび、湯治の湯として利用されてきました。江戸時代は参勤交代のお殿様が立ち寄られる地でもありましたが、この山奥の温泉地がどれほど賑わっていたかは定かではありません。
そんな黒川に古くからあり、「新明館」の主人が何かお客様に喜んでもらえる物はできないか、とたったひとりで数年の歳月をかけやっと完成させたのが今では宿の名物となった洞窟風呂です。
こじんまりとした洞窟の空間は、薄暗く、湯気が立ち込めており、肌が潤うと評判です。ちょっとした探検気分で温泉を楽しめることから、お子様にも人気です。
そば街道
阿蘇から小国方面へ向かうと、「そば街道」の看板が見えてきます。阿蘇の特産の一つが「阿蘇そば」で、30軒ほどの名店が点在しています。
1998年頃、町おこしの一貫として有志数名がそば打ち修行を始めたことがきっかけです。味わい深いそばを食べ比べするのもいいかもしれません。
南小国町総合物産館きよらカアサ
黒川温泉より車で15分、国道212号線沿いにあるピラミッド型が目印の総合物産館「きよらカァサ」です。
「きよら」という言葉は「きよらかに美しい」という意味で、この地域に住むみんなの手で、きよい郷(環境)、きよい品(物)、きよい心(人)を実現し、『住みたい』、『住んでてよかった』と思える、そんなまちづくりを目指そうという想いが込められています。そこにラテン語で「家・建物」を意味する「カァサ(casa)」をあわせて「きよらカァサ」と名付けられました。
新鮮野菜をはじめ、その野菜で作ったお漬物・乾物。またこの地で育った牛から作るジャージー牛乳やヨーグルト・阿蘇地方のお土産などたくさんの商品が並ぶお土産コーナー、町特産のまいたけや牛肉を使った料理が楽しめる食事処、周辺の観光の情報発信を行っている「観光協会」などもあります。ドライブの途中に気軽に立ち寄れるスポットです。
小国町エリア
自然たっぷりの景観が美しいエリアです。滝や川の渓谷美は自然が織りなし、四季によっていろんな表情を見せてくれます。時間に余裕があれば、「福運三社めぐり」にもトライしてみましょう。
鍋ヶ滝(なべがたき)
滝の裏側を見ることができる「裏見の滝」として有名な滝です。2003年、CMに起用されたことから話題になりました。地元の有志が滝までの歩道を整備、人の手を加えすぎない癒しの空間となっています。
滝の高さは約9m、長さ20mでまさに「滝のカーテン」のよう。息を呑むほどに神秘的でかつ秘境の滝です。
遊水峡(ゆうすいきょう)
熊本県小国町の遊水峡は、筑後川の源流域・小国富士とも呼ばれる名峰「涌蓋山」の裾野の湧水を集めて流れる宇土谷川の川辺に位置しています。
筑後川の源流にあり、杖立川上流の約1kmにわたって続く美しい峡谷です。天然のウォータースライダーは迫力満点で、夏は涼を求めて訪れる人も多く、秋には紅葉スポットとして多くの行楽客が訪れる小国町の名所のひとつとなっています。オートキャンプサイトのほか、設備が整ったバンガロー1棟、コテージ2棟が併設されているキャンプ場もあります。大自然を体いっぱいに感じられるスポットです。
エノキの大木「岩榎」や流れ落ちる水の迫力が見ものの「かっぱ滝」、絹糸のような水の流れの名滝「倉本滝」などの見どころが集まっています。自動車で15分圏内には杖立温泉などの立ち寄り湯も点在しています。たくさん満喫した後に、温泉でくつろぐのもいいですね。
下城滝(しもじょうのたき)
落差約40メートル、幅約10メートルの断崖絶壁を一気に流れ落ちる豪快な滝です。国指定の天然記念物「下城の大イチョウ」のすぐ側から見ることができます。斜面から壷へと流れ落ちる水の様は圧巻です。滝周辺は遊歩道として整備されており、展望所からは滝を上からのぞくことができます。
下城の大イチョウ
樹齢1,000年以上、幹囲9.6メートル、樹高25メートルの県下では最大のイチョウで、国の天然記念物に指定されています。この木に祈ると、女性の乳の出がよくなると伝えられています。
毎年10月〜11月の秋の黄葉の季節には夜間にライトアップされます。近くの下城滝の景観と合わせて見ごたえがあります。
阿弥陀杉
樹齢1,300年以上と言われていて、県下最大級の大杉として国の天然記念物に指定されています。幹の途中から十数本の大枝が立ち、その枝から無数の小枝にわかれており、小さな森のような姿をしていて、その様子が阿弥陀仏に見えることから「阿弥陀杉」と呼ばれるようになったと言われています。
1999(平成11)年の台風18号によって全体の約3分の2が倒れる被害を受けましたが、倒れた枝部分は町図書館のあみだ杉の館にオブジェとして飾られています。
小国両神社
小国郷を開拓した高橋の宮・火の宮の二柱の神様を祀る神社で、境内には高浜虚子の句碑も立っています。7月には祇園祭、10月には250年以上続く秋季例大祭が行われています。
「福運三社めぐり」のスポットになっていて、小国両神社、ケヤキ水源の水神様、鏡ヶ池の恵比寿様の3ヵ所にめぐり福運を祈願するとご利益があると言われています。既定のパンフレットに三社のスタンプを集めると福銭と交換することができます。
鏡ヶ池
小国両神社の参道沿いの一番街から狭い路地に入ったところにある清冽な泉です。大きなケヤキの根元からは水が湧き出しています。その昔、醍醐天皇の孫姫・小松女院が愛しい人との再会を願い、11人の侍女とともに鏡を投げ入れたと言われており、今では恋する女性がコインを投げ入れ愛しい人との再会を願うようになりました。
福運三社めぐりのスポットの一つになっており、縁結びのご利益があると言われています。
けやき水源
樹齢1,000年とも言われるケヤキの根元から水が湧き出ていて、2011(平成23)年「くまもと景観賞の水と緑」の景観賞に選ばれた水源です。ケヤキ水源にある幸運を呼ぶとされる水神様は、福運三社めぐりの一つとして多くの観光客が訪れます。
くじゅうエリア
黒川温泉から車で約50分ほどの、大分県九重(ここのえ)町は、自然豊かなエリアです。一般的に、「くじゅう」といえば、大分県九重町と竹田市久住町を併せたエリアを指しますが、まず九重町のスポットを紹介します。特にドライブにはもってこいの絶景が見応えがあります。
九重“夢”大吊橋(ここのえ“ゆめ”おおつりはし)
2006(平成18)年10月30日にオープンした、天空の散歩道「九重“夢”大吊橋」。長さ390m、高さ173m、幅1.5mのこの橋は、歩道専用として『日本一の高さ』を誇る吊橋です。約2年半の工事期間を経て、総事業費は約20億円です。
目の前に、「震動の滝・雄滝」や「雌滝」を望み、足下に筑後川の源流域を流れる鳴子川渓谷の原生林が広がり、 四季折々に織りなす大自然の変化は訪れる人々を魅了してやみません。
また遠くに、三俣山や涌蓋山など雄大な「くじゅう連山」が横たわり、360度の大パノラマは、まさに「天空の散歩道」にふさわしい、文句なしの絶景です。
メインワイヤーは、直径53mmのワイヤーが7本束ねられています。荷重は大人(65kg)が一度に約1,800人乗っても大丈夫。風速65mくらいまで耐えられ、震度7までの地震にも耐えられる設計になっています。往復で約20分ほど、橋からは下も見えてスリル満点!入場料は中学生以上500円、小学生200円となっています。
九酔渓(きゅうすいけい)
玖珠川・鳴子川流域の渓谷美は見事で、なかでも特に新緑や紅葉、滝の景観が美しい渓谷として知られるのが大分県指定の名勝「九酔渓」です。
玖珠川流域の両岸約2kmにわたって断崖絶壁が続き、モミやツガ、カツラなどの原生林が広がり、別名「十三曲がり」とも呼ばれるヘアピンカーブが連続しています。
紅葉の名所としても有名です。見頃を迎える11月上旬になると、多くの観光客で賑わいます。初夏の新緑もオススメです。峠の展望台のほか、日本一の人道大吊橋「九重“夢”大吊橋」からも眺めることができます。
筋湯温泉(すじゆおんせん)
くじゅう連山には、九重九湯(ここのえきゅうとう)と呼ばれる、筋湯、湯坪、寒の地獄、長者原、川底、宝泉寺、壁湯、龍門、筌の口(うけのくち)の9つの温泉が楽しめます。
大分県九重町にある筋湯温泉は、桶蓋山(わいたさん)の山麓標高1,000mの山峡に湧くに点在する魅力的で個性あふれる宿が30軒ほど点在し、1,000年以上の長い歴史を誇る温泉郷です。開湯は958年にまでさかのぼり、温泉地として開かれたのは1658年になります。
1897(明治30)年、1949(昭和24)年と2回の火事で温泉街のほとんどが消失してしまい、終戦後のことでもあり、復興には血のにじむ努力が続けられ、現在の筋湯温泉が形成されました。
「筋湯」という名の由来は、白壁造りでどっしりと建てられた共同浴場「うたせ大浴場」の湯にあります。2mの高さから湯が落ちる「日本一のうたせ湯」の異名を遂げ「筋肉をほぐす湯」として、肩こりなどの筋の凝りなど「筋の病に効く」ということから「筋湯」と呼ばれるようになりました。疲れを癒やしたり、湯冷めしにくいことから、特に登山客やスキー客に人気です。
龍門の滝(りゅうもんのたき)
龍門の滝は、筑紫溶岩台地が削られてできた落差26m、幅40mの豪快な二段落としの滝です。鎌倉時代、南宋から来日し、臨済宗を広めた蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、この地に立ち寄り、中国の河南(かなん)府の「竜門の滝」に似ていることから名付けられたと伝えられています。
新緑、紅葉の名所でもありますが、なんといっても、夏には天然のウォータースライダーが楽しめる滝すべりスポットとして人気です。期間中はキャンプ場や食堂、土産物店が軒を連ね、賑わいます。滑るのに必要なマットや厚手のビニール袋などは、近隣の売店やキャンプ場で貸出をしています。
毎年7月の第3日曜日には、「龍門の滝開きサマーフェスティバル」を開催し、滝すべり大会、餅まき、ラムネの早飲大会など様々なイベントが行われ、多くの観光客が訪れます。
久住(くじゅう)高原エリア
大分県竹田市久住(くじゅう)町付近、自然美あふれるエリアです。思わず、ふーっと深呼吸をしてリラックスできる、目にも心にも優しい癒やしのスポットがたくさんです。
大船山(たいせんざん)
大分県竹田市に位置する、標高1,786mの大船山は、くじゅう連山で3番目に高い山です。船がひっくり返ったのような姿に見えることからその名が付いたと言われています。
四季の変化を美しく感じることができる「くじゅう連山」の中で、大船山の山頂からながめる九重の山々は、雄大な景色が広がる人気の登山コースです。大船山山頂一帯のミヤマキリシマは花の百名山にも選ばれ、国の天然記念物に指定されています。
春から紅葉シーズンに南側からも「くじゅう連山」を楽しめるよう、大船山観光登山バス(予約制)が運行しています。うまく利用して疲労軽減や効率のよい観光にしましょう。
※大船山観光登山バスは新型コロナウイルスの影響により2020年は運行を中止しています。ご注意ください。
くじゅう花公園
大分県竹田市にあるくじゅう花公園は、久住高原の丘に広がる約22万平方メートルの花公園です。日本百名山のくじゅう連山や遠くに阿蘇五岳を背景とし、春から秋を通じて約500種500万本の花々が咲き誇ります。山と風景との調和が素晴らしく映えること間違いなしです。
森のエリアや花畑エリア、野草のエリアなどの分かれており、春には、パンジーやチューリップ、ネモフィラ、夏は、ベゴニアや千日紅、秋には、サルビアやコスモス、一年を通して、ローズガーデンや雨の日でも楽しめる温室ハウスも楽しめます。園内はゆっくり巡って約2時間ほどです。また、レストランやファーストフード店、雑貨店などもあります。
料金は、大人1,300円、小人500円です。ペット同伴可、お弁当の持ち込みが可能なのも嬉しいポイントです。
久住高原(くじゅうこうげん)
くじゅう連山の直下に広がる高原地帯の久住高原は、阿蘇くじゅう国立公園の一角に位置します。見渡す限りの大草原です。「牧草地での牛の放牧」や「野焼き」によって、草原には貴重な植物が多く生息しています。
なかでも「野焼き」は、「くじゅう四季の草原、野焼きのかおり」として環境省の「かおり風景100選」に選ばれており、世界遺産に匹敵する価値を持っています。
黒川温泉の人気グルメスポット
あか牛
阿蘇地域の広大な草原(牧野)に放牧されたあか牛の肉質は赤身が多く、適度の脂肪分も含み、旨みと柔らかさ、ヘルシーさを兼ね備えています。特に、アミノ酸の一種「タウリン」が多く含まれていることがわかっています。「タウリン」は、アルコールによる肝機能障害の改善や血圧降下などの作用があると言われています。
黒川温泉の人気宿「御客屋」の姉妹店「わろく屋」では、あか牛ロースの炙り重がオススメ。ミディアムレアのあか牛ロース肉がたっぷり乗っています。また、トロトロになるまで煮込んだ馬肉煮込みのカレーも絶品です。
そば
本格そばを味わえる「草太郎庵」は、1999年、阿蘇産の「そば粉」を使って手打ちするこだわりの「お蕎麦」を味わう蕎麦処としてオープンしました。敷地内には5つの貸し切り風呂、1日4組、宿泊できるお部屋もありますが、ランチや温泉の利用だけでも気軽に立ち寄れます。南小国の自然と美味しい食材にこだわったお料理、泉質抜群の温泉を楽しんでみてはいかがでしょう。南小国町に位置し、黒川温泉からは車で約5分です。
人気は、「蕎麦会席」です。蕎麦は温かい、冷たいかどちらかが選択でき、まぜご飯と手作り豆腐がついた体に優しいセットです。また、小さめのお椀にえび天、山芋、大根おろし(いくら)と初夏にオススメの「3色割子そば」もオススメです。
豆腐
豆腐づくりに欠かせない小国富士とも呼ばれる「わいた山」から流れる伏流水。そのきれいな湧水あればこその岡本の豆腐は、大豆の味がする、大豆の味が濃いと評判です。国産大豆と涌蓋山の伏流水で仕込んだ、毎朝手作りの豆腐をぜひ味わってみてください。
創業明治「岡本とうふ店」は小国町の山間、七曲に古くからある豆腐店で、昔ながらの手作りの素朴さを守っています。なめらかな食感のざる豆腐、揚げたてのあぶらあげが人気です。
豆腐屋のとなりにある「となりの岡本」は、喫茶とおみやげのお店です。人気の豆乳ソフトクリームをはじめ、豆腐をブレンドしたスイーツを楽しめる喫茶はドライブの合間の休憩に。また、お土産品は店主手造りの木ホルダーや携帯ストラップのクラフト物からいろんな民芸品、オリジナルの豆腐グッズも見逃せません。
漬け物
さくら通りのふれあい広場から徒歩1分のところにある「平野商店」は、素材にこだわる小さな漬け物屋です。「平野商店」の漬け物には、5つのこだわりがあります。サラダ感覚、まるごとパッケージ、野菜へのこだわり、鮮度へのこだわり、阿蘇風土がつくる、自然の味です。
地元で採れる旬の野菜をシャキシャキとサラダのような浅漬けから、しっかりじっくり漬け込んだ古漬け、根強い人気の佃煮まで、風味豊かなお漬物を取り揃えています。気になったら試食をして、お好みのものを見つけてみてください、お土産にも喜ばれます。
シュークリーム
今や、黒川名物になりつつつある、地蔵堂の近くの「パティスリー 麓(ろく)」の人気商品「塩麹シュークリーム」。地元の新鮮な素材にこだわって店内で作られています。塩麹を加えて焼き上げたサクサクの生地に、濃厚なカスタードクリームが絶妙です。食べ歩きのおやつにもピッタリです。
お土産には、ロールケーキやチーズケーキ、クッキーなどの洋菓子が人気です。
黒川温泉へのアクセス・所要時間
飛行機で黒川温泉へ行く
熊本空港(阿蘇くまもと空港)までの所要時間
九州横断バスは、九州産交バスが運営する、熊本駅と別府駅(大分県)を結ぶ長距離バスです。
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は熊本空港HP
- 東京・羽田空港からの場合:約1時間50分(ソラシドエア・ANA・JAL)
- 東京・成田空港からの場合:約2時間10分(Jetstar)
- 名古屋・中部国際空港からの場合:約1時間20分(ANA)
- 名古屋・名古屋空港(小牧空港)からの場合:約1時間20分(JAL/FDA共同運行)
- 大阪・伊丹空港からの場合:約1時間25分(ANA・JAL・天草エアライン)
- 大阪・関西国際空港からの場合:約1時間15分(Jetstar)
熊本空港から九州横断バス(1・3・7号車)に乗って黒川温泉バス停で下車:所要時間約2時間
【公式サイト】
九州産交バス
なお、航空便との接続運行ではありませんので、ご注意ください。
電車で黒川温泉へ行く
黒川温泉周辺には残念ながら電車が走っていません。一番近いのは、阿蘇駅になります。
また、熊本駅からバスに乗り換えれば直行で黒川温泉へ向かうことができます。
阿蘇駅までの所要時間
- 東京駅からの場合:約8時間
- 名古屋駅からの場合:約7時間20分
- 新大阪駅からの場合:約5時間20分
- 博多駅からの場合:約4時間30分
- 熊本駅からの場合:約1時間50分
- 鹿児島中央からの場合:約2時間40分
阿蘇駅から九州横断バス(1・3・7号車)に乗って黒川温泉バス停で下車:所要時間約1時間
【公式サイト】
九州横断バス
熊本駅までの所要時間
- 東京駅からの場合:約5時間40分〜約6時間20分
- 名古屋駅からの場合:約4時間〜約4時間30分
- 新大阪駅からの場合:約3時間〜約3時間30分
- 博多駅からの場合:約35分〜約1時間
- 鹿児島中央からの場合:約1時間
熊本駅から九州横断バス(1・3・7号車)に乗って黒川温泉バス停で下車:所要時間約3時間
【公式サイト】
九州横断バス
バスで黒川温泉へ行く
長時間の移動になりますが、名古屋、大阪や京都から夜行バスで熊本駅まで行くことが可能です。また、熊本駅で乗り換えて電車かバスで黒川温泉へ向かいます。
- 名古屋駅からの場合:約12時間
- 京都駅からの場合:約12時間
- 大阪駅からの場合:約9時間
福岡からバスで黒川温泉へ行く
また、福岡から黒川温泉への直行バスが運行しています。
【主なバス停】
- 西鉄天神高速バスターミナル
- 博多バスターミナル
- 福岡空港【国際線】
- 杖立温泉
- 南小国町役場前
- 満願寺入口
【料金】6,240円
【所要時間】博多バスターミナルから黒川温泉まで約2時間半
【公式サイト】
九州産交バス
ご乗車の1ヶ月前から前日まで予約ができます。黒川温泉発は前日19:00までに予約が必要です。
熊本空港や熊本の主要駅である熊本駅からは、乗り換えなく目的地へ向かうバスが便利です。黒川温泉周辺には、あまり交通手段がありませんので、バスをオススメします。
九州横断バス
【主なバス停】
- 熊本駅前
- 熊本交通センター
- 阿蘇くまもと空港
- 阿蘇駅前
- 黒川温泉
- 瀬の本
- 筋湯温泉入り口
- くじゅう登山口
- 小田の池
- 由布院駅前バスセンター
- 別府駅前本町
【公式サイト】
九州横断バス
ご乗車の2ヶ月前から前日まで予約ができます。
車で黒川温泉へ行く
あまり交通機関がないので、マイカーで行けば現地でも移動がより便利になります。同じ九州内からであれば、マイカーもしくはレンタカーがオススメです。
黒川温泉までの所要時間
- 博多駅からの場合:約2時間10分(大分自動車道経由)
- 長崎駅からの場合:約3時間10分(長崎自動車道経由)
- 大分駅からの場合:約1時間30分(大分自動車道経由)
- 宮崎駅からの場合:約3時間20分(東九州自動車道経由)
- 鹿児島中央駅からの場合:約3時間40分(九州自動車道経由)
熊本空港・最寄り駅阿蘇駅を紹介
熊本空港(阿蘇くまもと空港)
熊本空港(阿蘇くまもと空港)は、阿蘇外輪山台地の西端の高遊原台地にあり、上益城郡益城町、菊池郡菊陽町、菊池郡大津町、阿蘇郡西原村にまたがっています。空港周辺は比較的民家が少なく農地やゴルフ場、自然の樹木が多く、東に阿蘇の噴煙、西に雲仙を望むことができる自然環境の恵みをうけた風光明媚な場所にあります。
熊本市内までは車で約50分ほど、黒川温泉までバスで約2時間半、大分県の湯布院まではバスで約4時間15分です。
空港内は、熊本県の人気キャラクター「くまモン」がいたるところに登場しています。空港の裏名物かくれくまモンを見つけてみましょう。阿蘇五岳の涅槃像をイメージした壁面デザインのラウンジ「ASO」でゆったりくつろぐことができます。阿蘇くまもと空港は、熊本の郷土おやつ「いきなりだんご」の種類が豊富なのも魅力です。
阿蘇駅
阿蘇駅は、大分県と熊本県を結ぶJR豊肥本線(ほうひほんせん)が運行しており、クルーズトレイン「ななつ星in九州」の停車駅にもなっています。あまり公共交通機関のない黒川温泉周辺では唯一の駅で、観光の拠点となっています。阿蘇駅から九州横断バス(1・3・7号車)に乗って黒川温泉バスまでは所要時間約1時間です。
主要エリアからのアクセス
東京から
- 羽田空港から飛行機の場合:熊本空港まで約1時間50分、熊本空港から黒川温泉までバスで約2時間
- 電車の場合:約8時間
大阪から
- 伊丹空港から飛行機の場合:熊本空港まで約1時間25分、熊本空港から黒川温泉までバスで約2時間
- 電車の場合:約5時間20分
名古屋から
- 飛行機の場合:中部国際空港から熊本空港まで約1時間20分、熊本空港から黒川温泉までバスで約2時間
- 電車の場合:約5時間20分
福岡から
- 電車の場合:博多駅から阿蘇駅まで約4時間30分、阿蘇駅か黒川温泉までバスで約1時間
黒川温泉の年間イベント情報
1月
元旦ふるまい汁 やまなみ太鼓初打ち
元旦の朝、やまなみ太鼓保存会による威勢のいい和太鼓の音が温泉街に響き渡り新年の幕開けをお祝いします。当日は「千人鍋」と言われる大きな鍋で作った地元野菜たっぷりのけんちん汁が無料でふるまわれます。この時期、積雪も珍しくない厳しい寒さの中で芯までほっこり染み渡る味です。
どんどや
各旅館や家庭でのお正月飾りを持ち寄って燃やす伝統行事です。お正月の神様を天に帰す神事で、この火に当たると一年健康に過ごせると言われています。毎年ぜんざいなどがふるまわれます。地元の行事ですがどなたでも参加できます。
3月
野焼き
阿蘇に春の訪れを告げる野焼き。黒川周辺では「瀬の本高原」や「平野台」にダイナミックな炎が広がり山をこんがりと焼き尽くします。阿蘇の美しく壮大な草原は自然にできるものではなく、こうして千年もの間、人の手により維持されています。こうして生み出される草が牛の餌になります。
5月
地蔵祭(毎月8日)
黒川に温泉が湧き出た由来にもなっている「首なし地蔵」。黒川の地に豊かなお湯をもたらしてくれたお地蔵さまに感謝し、地蔵堂では毎年5月8日に各旅館のお湯を奉納します。地元のアットホームなお祭りですがどなたでも自由に参加できます。
ウォーキングイベント「野みちをゆく」(毎年最終日曜)
年に2回、毎回テーマを決めて行う恒例のウォーキングイベントです。5月には新緑があふれ、爽やかな風が吹く「平野台」までの道のりを会話を楽しみながらゆっくり歩きます。青空の下、親水公園で食べる昼食やイベント後の入浴券も付いた楽しい企画です。仲間やカップル、親子で楽しめます。
6月
ホタルツアー(毎年6月~7月初旬)
水のきれいな黒川温泉周辺にはたくさんのホタルが生息しています。黒川温泉の宿泊者様限定の無料バスツアーで予約制です。あたり一面、ホタルの舞う秘密のスポットへ、神秘的な光景を見に行きましょう。
露天風呂の日(毎年26日)
6月26日は露天風呂(ロ・テン・ブ・ロ)の日です。日頃の感謝を込めて、また露天風呂めぐりの文化を推進するため、毎年この日は各旅館の露天風呂が無料開放されます(一部の旅館を除く)。日帰りのお客様は10:00〜15:00、お宿の浴衣ご着用の宿泊のお客様は8:30〜21:00までとなります。泉質を比べながら湯巡りを楽しめます。
朝ピクニック(6月~10月の月一回開催)
黒川温泉のある南小国町ではおいしい野菜がたくさん作られています。野菜を知り尽くした料理上手な農家のお母さんたちが作る朝ごはんを、空気のきれいな「平野台」の草原にてピクニック形式で提供されます。野菜の豊富な6月から10月に、月一回ずつ行います。旬の地元野菜と景色を楽しむ「最高の朝ごはん」です。
8月
川端夜市
川端夜市は、瀬の本高原マラソンの前夜祭として始まりました。いつもは静かな黒川温泉の夜ですがこの日ばかりはメインストリート「川端通り」に提灯が灯り地元有志のおいしいもん屋台が軒を連ねます。子供イベントややまなみ太鼓演奏、豪華景品が当たる福引大会やじゃんけん大会など楽しいイベントも盛りだくさんの夏祭りです。
瀬の本高原マラソン大会
阿蘇五岳やくじゅう連山を一望しながら瀬の本高原の爽やかな風を受けて走るマラソン大会です。コースは5km、10km、10マイル(約16km)があります。公式記録の時間計測はなく、高原の澄んだ空気や景色を楽しみながら走ることがテーマとされています。九州各県や関東からランナーが集います。
9月
吉原神楽秋季大祭(毎年20日)
黒川温泉から車で約10分の吉原地区に伝わる「吉原岩戸神楽」は1976(昭和51)年、国の無形民俗文化財として指定を受けた伝統芸能です。毎年9月20日の夜に五穀豊穣と集落の安全を祈願し奉納されています。野外の神楽殿で夜に舞う神楽はとても幻想的です。南小国の伝統にふれられます。
10月
温泉感謝祭(毎年第一土曜日曜)
会場の「ふれあい広場」では、スタッフ総出でバザーやステージイベントを行い夜遅くまで賑わいます。また、翌日には、肥後細川藩士が参勤交代で立ち寄り旅の疲れを癒したといわれる黒川温泉ならでは、当時を再現した大名行列が温泉街を練り歩きます。自然に感謝、温泉に感謝、すべてのお客様に感謝の年に一度のイベントです。
ウォーキングイベント「野みちをゆく」
年2回、毎回テーマを決めて行う恒例のウォーキングイベントです。11月は紅葉の美しい「平野台」へのんびり散策しながら歩きます。秋の澄みきった空の下、親水公園で食べる昼食やイベント後の入浴券も付いた楽しい企画です。仲間やカップル、親子で楽しめます。
タボレッタポプリ作り体験
約250年以上続く林業の歴史がある小国杉。黒川温泉と地元小国杉を素材に家具やフレグランス商品を展開するライフスタイルブランド“FIL”との共同ワークショップです。
溶かしたソイワックス(ろう)に小国杉のエッセンシャルオイルを混ぜ、地元で採れたドライフラワーや木の実をデコレーションして固め、世界で一つだけのタボレッタポプリを作ります。「タボレッタポプリ」とは火を灯さないアロマキャンドルのことです。旅の思い出づくりにもぜひ。
12月
湯あかり(クリスマス頃〜3月末)
黒川温泉の冬の風物詩です。観光協会員が手作りした竹の灯篭、その数約300個を温泉街を流れる田の原川に吊るし、日没から22時まであかりを灯します。竹灯篭のふわっとした優しい光が温泉街を包み、寒い黒川の冬をあたたかく彩りロマンチックです。期間限定の幻想的な光景が一帯に広がります。
あか牛フェア
黒川温泉の旅館や飲食店であか牛を使ったお料理を展開する「あか牛フェア」を開催します。肉好きにはたまらないイベントです。あか牛は脂肪が少なくヘルシーで、和牛ならではの柔らかさが特徴です。黒川温泉の温泉や散策とあわせて、極上のあか牛料理を堪能しましょう。
黒川温泉観光の移動手段
徒歩
黒川温泉は、坂道が多く、また車の往来が難しい細い道や階段があるのが特徴です。また、狭い範囲に観光スポットが点在していることから、可能であれば歩きながら観光することをおすすめします。
町歩きの際の急な坂道や階段に備えて、歩きやすい靴を準備して出かけましょう。
バス
小国町と南小国町を結ぶ「小国郷ぐる〜っとバス」が便利です。「道の駅小国 ゆうステーション」を拠点とし、満願寺や小田温泉など右回りと左回りで運行します。
平日は、右廻り4便・左廻り3便、土日祝であれば3往復6便とあまり便数が多くありませんので、事前に計画を立てておきましょう。運賃は、150円〜1,000円(乗車区間により異なる)です。
【公式サイト】
小国郷ぐる〜っとバス
車
公共交通機関は時間に正確でプランを立てやすいのが利点ですが、目的地まで近くたどり着けるのは、やはり車です。また、周辺にはドライブに最適なコースも目白押しですので、マイカーもしくはレンタカーがあればより便利で、アクティブに移動できます。
お得なフリーチケット
入湯手形
露天風呂めぐりに欠かせないのが「入湯手形」です。黒川温泉郷では、三十軒の宿と里山の風景すべてを「一つの旅館」として考え、「黒川温泉一旅館」と呼んでいます。道は廊下、木々や花は中庭の植木、お風呂もお宿も一つの大きな旅館の中にあるという考え方です。
「黒川温泉一旅館」にある28ヵ所の露天風呂のうち、お好きな3ヵ所に入浴することができるのが黒川名物「入湯手形」です。宿ごとに異なる泉質なので、好みの泉質を選んでめぐってみましょう。
-
料金
1,300円 -
購入方法
黒川温泉内の各旅館、または黒川温泉旅館組合「風の舎」にて購入できます。 -
入湯手形の使い方
各旅館・旅館組合にて入湯手形を購入し、お好みの露天風呂を選んで出発、各旅館のフロントで入湯手形にスタンプを押してもらい、いざ入浴! -
入浴時間
8:30〜21:00まで(各旅館や施設によって異なります)
こども入湯手形
お子様用の入湯手形もあります。対象年齢は、3才〜小学6年生までです。
-
料金
700円 -
購入方法
黒川温泉内の各旅館、または黒川温泉旅館組合「風の舎」にて購入できます。
露天風呂が豊富な黒川温泉ならではの名物です。旅館・店舗によっては入湯手形を提示すれば特典が貰えるサービスもあります。
【公式サイト】
黒川温泉 入湯手形
かっぽ手形
「かっぽ手形」は対象となる旅館・商店の中からお好きな3ヵ所を選び、お酒1杯とおつまみのセットを3回も楽しめるお得なはしご酒手形です。地元産の日本酒やどぶろく、焼酎など、お酒もおつまみも種類豊富で、さらにノンアルコールもOK!黒川温泉を散策しながら竹の器でちょっと一杯なんて、気分も上がります。
-
かっぽ手形の使い方
かっぽ手形を購入し、行きたい旅館・店舗を決める、手形裏のシールを渡してお酒とおつまみをもらう、囲炉裏や東屋などで心ゆくまで堪能する -
料金
1,500円 -
参加店舗
旅館(11軒)、商店・飲食店(1軒) -
購入方法
黒川温泉内の各旅館、または黒川温泉旅館組合「風の舎」にて購入できます。
【公式サイト】
黒川温泉 かっぽ手形
黒川温泉湯る~っとクーポン
湯巡りと合わせて、温泉街の路地を散策しながらの食べ歩きを楽しみませんか?「黒川温泉湯る~っとクーポン」は、14のお店でスイーツやコロッケなどと交換できるクーポン券6枚がセットになった、とってもお得なクーポンです。上手に利用すれば最大で1,250円相当もお得になります。その他にも、各店舗ではクーポン利用で様々な特典があります。
-
料金
500円 -
購入方法
黒川温泉旅館組合「風の舎」にて購入できます。
【公式サイト】
黒川温泉 湯る~っとクーポン
黒川温泉のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
東京(羽田空港)からの場合は、約1時間50分、名古屋(中部国際空港)から約1時間20分、大阪(伊丹空港)から約1時間25分ですが、空港から黒川温泉までバスで約2時間ほどかかります。移動には予め時間に余裕を持っておくといいでしょう。
黒川温泉の気候はどうですか?
標高がありますので、夏は30度近くまで気温が上昇し、冬は時折氷点下になることもあり積雪も見られます。年間を通して、朝晩は冷えますので、羽織るものがあると過ごしやすいです。特に冬は、九州とはいえ、寒さが厳しい日もありますので油断は禁物です。事前に確認しておきましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
黒川温泉は、規模はさほど大きくありませんので、1泊で十分楽しめます。熊本県と大分県の県境に位置することから、せっかくならその周辺も観光したいものです。車があると、より効率よく回れます。公共交通機関を利用するのであれば、2泊でしたら、余裕を持って楽しめます。