福井ってどんなところ?
福井県は北部が日本海と若狭湾に面する県で、地理的に北陸地方とも中部地方、近畿地方とも考えられることがある県です。緑豊かな越前の山と若狭の海があるこの福井県は、対馬暖流の影響で意外にも冬も暖かい土地とされています。
寺社仏閣の観光地としても有名で、明通寺や戒律が厳しいことで知られている永平寺といった国宝があります。そのため、曹洞宗の人に限らず参禅研修を行っており、座禅を組むために福井県を訪れる人達も少なくありません。
また、サスペンスドラマの緊迫したシーンに使われる断崖絶壁の多くは、福井県にあるもの。日本海に面する断崖絶壁の中に「東尋坊」がありますが、この東尋坊は福井県にある断崖絶壁を指しているといっても良いくらい象徴的なスポットです。
サスペンスドラマが好きな人にとってはたまらないでしょう。ドラマのシーンと実際の風景を比べてみる、聖地巡礼をしてみてはいかがでしょうか?
福井県での食の楽しみといえば思い浮かぶのは越前ガニ。越前ガニとは福井県沖でとれるズワイガニの雄のことで蟹の王様といっても過言ではないブランド蟹です。越前ガニを楽しめる店舗は県内にも複数あり、活魚料理と共に味わうことができます。
また、越前ガニ以外にも全国の85%を生産する板状の昆布を削ったてすきおぼろ昆布、寒風にさらして作る若狭ガレイなどおいしいものがたくさんある福井県ではお腹も満足させることができます。
おろしソバやソースカツ丼といったB級グルメも充実しているので、観光をしながらしっかり味わい尽くしましょう。
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福井といったらここ!定番スポット10選!
越前大野城(えちぜんおおのじょう)
越前大野城(えちぜんおおのじょう)は大野氏の北西部に位置する大野盆地にあるお城です。標高約249mの亀山に築かれたお城で、「東洋のマチュピチュ」や「天空の城」などと称されています。流石にそれは言い過ぎでは…と思う方も写真を見れば納得の呼び名です。雲海の中にそびえ立つ大野城の外観はまるでおとぎ話の中から出てきたかのような美しさです。
大野は古くから、越前・美濃両国を結ぶ交通の要所として栄えてきました。1575(天正3)年、織田信長は金森長近と原政茂に大野郡の一向一揆を収束させた褒美として大野郡の3分の2を長近に、3分の1を政茂に与えたとされていて、金森長近はこの土地を使って約5年の歳月をかけてこのお城を作ったといわれています。
そうして織田信長の初期親衛隊「小姓衆・赤母衣(あかほろ)衆」であった金森長近が、この戦功により大野の大部分を統治するようになりました。 金森長近は城を構築するとともに、京都に似た碁盤目状の城下町を整備しました。美しく整えられた城下町はいつしか「北陸の小京都」と呼ばれるようになりました。
現在は史跡公園として整備されているので、遊歩道を歩いて天守まで行くことができます。天守の中には歴代城主の遺品やお城の絵図などが展示されている他、「北陸の小京都」を一望することができます。
東尋坊(とうじんぼう)
サスペンスドラマでよく犯人が追い詰められるシーンに使われたりしているイメージの強い東尋坊ですが、実はとっても美しい景色が堪能できる絶景スポットなんです。そもそも東尋坊とは、波の浸食によって荒くカットされた断崖絶壁が約1キロメートルほど続くスポットで、地質学的にも珍しい「輝石安山岩(きせきあんざんがん)」でできています。国の天然記念物に指定されているほどの人気スポットです。
なぜ東尋坊というのかというと平泉寺にいた東尋坊という僧が由来とされています。この東尋坊という僧はとても乱暴な僧で、悪事の限りを尽くしていました。東尋坊は暴れまわると誰も手を付けることができず、民が困っていたので、他の僧たちが酒に酔わせて東尋坊をこの絶壁のから投げ落としたという言い伝えから東尋坊という名前がついたそうです。
周辺には東尋坊タワーと呼ばれる見晴台があったり、カフェやレストランがあります。遊覧船もあるので回遊するにはぴったりです。
呼鳥門(こちょうもん)
呼鳥門(こちょうもん)は、越前加賀海岸国定公園の中にある、越前海岸にある奇岩の観光スポットです。海にせり出した岩が、風と波の浸食で穴が空いた海食洞ですが、とっても大きな穴なのでさながらトンネルのようです。なんとも雄大な自然を感じることができます。実際に以前はこの穴の下を国道が通っていましたが、今は遊歩道が整備され、間近に見ることができます。
自然にできたとは思えないような造形美を持つ呼鳥門は、ずっと見ていたくなってしまいますね。周辺には越前かにの専門店や旅館がいくつもあり、とれたての越前かにを楽しみながらゆったりと旅の疲れを癒すこともできます。
水島(みずしま)
7月と8月だけ観光船で渡ることのできる無人島「水島(みずしま)」は、福井県の敦賀半島の先端に浮かぶ小さな島です。とても美しい島でリゾート気分を味わうにはもってこいです。透明度の高い水質の青い海と細長く伸びた白砂のコントラストが魅力的です。
海水浴のシーズン中は、色浜の桟橋と浦底の桟橋から水島行きの渡し船が常時運航してしいます。いつでも島に渡って泳ぐことができます。また、浅瀬でもシュノーケリングをすると、たくさんの魚が泳ぐ姿を見ることができ、ファミリーやカップルが多く訪れる人気の海水浴場です。
きれいな貝殻を拾ったり磯遊びをしてみませんか。景観を守る為、簡易トイレがあるのみで、お店などはありません。
永平寺(えいへいじ)
永平寺(えいへいじ)は、福井県永平寺町にある曹洞宗の寺院です。鎌倉時代に道元禅師によって作られたこの寺院は、全国で15,000以上の末寺の大本山として、770年以上の歴史と伝統を受け継いでいます。
33万平方メートルの敷地に70を超えるお堂と楼閣があり、その中で七堂伽藍(しちどうがらん)という修行に欠かせない7つの建物が回廊で結ばれています。特に傘松閣(さんしょうかく)、別名、絵天井の間は升目状に区切った天井1枚1枚に日本画がはめ込まれていてなんとも豪華絢爛な雰囲気を醸し出しています。
曹洞宗を開祖した道元禅師は、修行僧が守るべきルール、清規を定め、厳しい修行を行った人物です。770年以上経った今も永平寺の修行は禅宗の中で最も厳しいと言われ、雲水と呼ばれる修行僧が修行生活を送っています。この雲水の修行が体験できるプランとして座禅や写経ができたり、生活そのものを体験できる宿泊プランなどもあります。この機会に自分と向き合ってみるのもいいかもしれません。
越前岬(えちぜんみさき)
越前岬(えちぜんみさき)は福井県越前町の最北部にある、日本海に突き出た断崖絶壁です。海食作用によってできた岩礁が多く見られ、複雑な形を織りなしている絶景スポットです。日本海が一望できるので、夕日や朝日を見に来る観光客が多いようです。
また、周辺には酒蔵もあり、大吟醸「吟の雫」や純米吟醸「雪舟」などのお酒を楽しむこともできちゃいます。少し大人な観光スポットとして人気です。
明鏡洞(めいきょうどう)
明鏡洞(めいきょうどう)は、福井県大飯郡高浜町の若狭湾国定公園、城山公園内にある海食洞です。海水の侵食作用によって岩が削られてできた奇岩として有名で、「八穴の奇勝」と呼ばれる8つの自然洞穴の中の1つです。春から初夏にかけては明鏡洞から覗く漁火が美しいと、絶景スポットとして人気があります。
「八穴の奇勝」は明鏡洞の他に蛭子ヶ洞、鼓ヶ洞、猩々ヶ洞、乙女ヶ洞、外ヶ洞、鋏岩、揚ヶ小洞とあり、これらをひとまわりできる遊歩道もあって、散策するには持ってこいです。
福井県立恐竜博物館
福井県はグルメや絶景スポットだけではありません。実は恐竜の化石が多く発掘されていることから「恐竜王国」と呼ばれているんです。そんな恐竜とのゆかりが強い福井県の恐竜博物館は、恐竜に関する資料を中心とした地球史を学習できる国内最大級の博物館です。
銀色のドーム型の博物館で、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3ゾーンで構成されています。44体もの恐竜全身骨格をはじめとする千数百点もの標本や巨大復元ジオラマなどがある他にも、「野外博物館」というものがあります。
「野外博物館」とは、専用バスで勝山市北谷町にある発掘現場まで向かい、ナビゲーターによる解説を聞きながら発掘現場の見学や、なんと実際に石を叩いて化石を見つける発掘体験もできてしまう博物館なんです。
館内のカフェのフードも恐竜にちなんだものが多く、中でも恐竜の足の形を模した「恐竜バーガー」が人気です。また、ここでしか買うことができない限定のお土産や、越前漆器に恐竜のシルエットが入った、伝統工芸品とのコラボレーションお土産もおすすめです。
実際に触れて恐竜について知ることができ、家族連れにとてもおすすめのスポットです。恐竜好きのお子さんには特に楽しい観光スポットではないでしょうか。
芦原温泉(あわらおんせん)
芦原温泉(あわらおんせん)は、福井県の中でも有数の温泉地です。「関西の奥座敷」とも言われており、年間90万人以上が訪れる人気の温泉地で、開湯は明治初期、低音の沼地から温泉が湧出したことが始まりです。74もの源泉があり、旅館毎に少しずつ泉質が異なるのも大きな特徴です。旅館ごとに趣向を凝らした庭園や美味しい日本海の海の幸など、行き届いたサービスに旅の疲れも癒せること間違いなしです。
福井県の北部に位置し、温泉街を中心に北は丘陵地帯、南は水田地帯が広がり、観光と農業に栄えた町です。ハウス栽培によるメロン、スイカ、トマトの栽培が盛んで、町の特産物となっています。芦原温泉に隣接する「北潟湖(きたがたこ)」は、休日になると県内外から訪れるカヌーイストや釣り人が訪れ、また、6月上旬~7月上旬頃までの一ヶ月間、北潟湖畔花菖蒲園では約300種・50万株の菖蒲が一斉に咲き誇り、観光スポットのひとつとなっています。
一乗滝(いちじょうだき)
一乗滝はかつてこの地を支配していた戦国大名朝倉氏の本拠地が置かれていた地域にある、水量豊かな滝です。落差12mの荘厳な水の糸を引くこの滝は、一目見ると圧倒され、引き込まれてしまうような魅力があります。巌流島で宮本武蔵と戦った剣豪として有名な佐々木小次郎は、この一乗滝で修行を積み、秘剣「つばめ返し」をあみだした所という言い伝えがあり、 滝の近くには佐々木小次郎の像が建っています。
宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行った「巌流島の決闘」は広く知られていますが、「巌流島」という名は、敗れてしまった小次郎を悼んで、地元の人により、決闘の後で敗れた佐々木小次郎の流儀「巌流」から付けられています。
外さない!絶景スポット3選!
蘇洞門(そとも)
蘇洞門(そとも)は、福井県小浜市の内外海半島にある、日本海に面した海岸景勝地です。内外海半島の先端にある波の浸食によってできた岩の門です。大門と小門からなる蘇洞門は全長6キロメートルにも及び、他にもコウモリ穴、かくし水、地獄門、網掛岩、ライオン岩、夫婦亀岩、白糸の滝、千畳敷などと名付けられた奇岩・洞穴が多くあります。
特に、大門・小門は岩の中が打ち落され、周囲が柱状に残ったため、船も通れるくらいの洞門となりました。ほかにも夫婦亀岩、獅子岩、象を積んだ唐船をつないだと言われる唐船島など、自然が造り出した数々の造形美は、ずっと見ていたくなるほどです。
蘇洞門の風景は、江戸時代の中頃作の「小浜城下蘇洞門景観図」に、小浜の風景と共に描かれています。つまり、江戸時代中頃にはすでに絶景スポットとして人々に愛されていたのです。遊覧船に乗れば、これらの奇岩を1時間ほどでみてまわることができます。江戸時代と変わらない美しさを持つ、不思議な海岸線を眺めながら遊覧船に揺られる旅を満喫してみてはいかがでしょうか。
雄島(おしま)
青い空に映える朱塗りの橋と美しい島、雄島(おしま)は坂井市三国町安島にある岩石島です。1,200万年前に噴出した輝石安山岩でできています。越前加賀海岸国定公園の中にあり、周囲が2キロメートルほどの越前海岸で一番大きな島です。昔から、土地の人々は、神の島とあがめています。
224mの朱塗りの橋からは青い海と水平線が楽しめ、島に渡り78段の石段を登るとヤブニッケイやタブの樹木などが生い茂った、伝説と神秘に満ちた雰囲気に出会えます。
福井県の個性派ミュージアム2選!
メガネミュージアム
福井県でなぜメガネ?と疑問を持つ方が多いと思いますが、実は福井県は国内生産フレームの9割以上のシェアを持つ「メガネ産地」なんです。腕のいい職人の手によってできたフレームは全国の人に愛されていますが、これも伝統の技を受け継ぎ続けているから。100年ほどの歴史の中でメガネがどのように進化していったのか、楽しく知ることができます。
そして、メガネがどんな歴史を歩んできたのかはもちろん、メガネを購入することもでき、自分で作るワークショップも開催されています。自分で作ったメガネは愛着もわいて大切に使えそうですね。メガネユーザーの方は必見のミュージアムです。
越前がにミュージアム
越前がにの産地である福井県ならではのミュージアムです。越前がにミュージアムでは、越前がにがどのように成長していくのかという過程を学ぶことができたり、今と昔のカニ漁の違いなどをわかりやすく学ぶことができます。
また、ミュージアムの隣に併設された海鮮マーケット、「越前うおいち」では獲れたばかりのカニをはじめとする海の幸を堪能することができます。期間限定でカニの食べ放題も行っていたりするので、海鮮好きなら1度は訪れたい場所です。
福井の歴史に触れるスポット6選!
丸岡城
丸岡城は1576年、柴田勝家の甥で養子の柴田勝豊が築城したお城で、現存する最古の天守閣だとされています。別名霞ヶ城と呼ばれており、国の重要文化財に指定されています。その呼び名の通り、春満開の桜の中に浮かぶお城はどこか浮世離れした美しさがあります。
丸岡城周辺は「霞ヶ城公園」として整備されていて「日本の歴史公園百選」にも選ばれています。また、園内には400本のソメイヨシノが植えられ、「日本のさくら名所100選」に認定されており、4月には城下で丸岡城桜まつりが行われるほど人気の高いお花見のスポットです。春満開の桜のシーズンにはライトアップもされているので夜桜とともに丸岡城を楽しむこともできます。
氣比神宮(けひじんぐう)
氣比神社は、敦賀市にある神社です。北陸道の総鎮守でもあり、越前國一之宮でもある格式の高い神社として有名で、地元では「けいさん」と親しみを込めて呼ばれています。建立は飛鳥時代とされていて、春日大社、厳島神社に並んで日本三大木造鳥居の1つとして数えられている鳥居が有名で、国の重要文化財として指定されています。
その気比神宮のご祭神は伊奢沙別神・仲哀天皇・神功皇后・日本武尊・應神天皇・玉妃命・武内宿禰命の合計7柱。主祭神の伊奢沙別命(いざさわけのみこと)は御食津大神(みけつおおかみ)とも称されていて、気比神宮にのみまつられている神様です。食物を司るとされていて、『古事記』にはここ敦賀から朝廷に海産物などの食物が奉られていたと記されているのです。
ちなみに”気比”という地名は「食の霊(けのひ)」が由来とされているそうです。かの有名な松尾芭蕉も「奥のほそ道」で訪れた歴史ある神社です。
明通寺(みょうつうじ)
明通寺(みょうつうじ)は小浜市にある真言宗御室派の寺院です。うっそうとした杉木立の中にひっそりと佇むこのお寺はとても歴史あるお寺なんです。明通寺は、806年、大同元年に征夷大将軍の坂上田村麻呂が蝦夷征伐の際に建てたと伝わっています。
本堂と三重塔は国宝に指定されていて、さらに木造降三世明王立像、木造深沙大将律蔵、木造不動明王立像は国の重要文化財に指定されています。歴史に思いを馳せながら、見どころたっぷりのお寺をゆっくり観光してみてはいかがでしょうか。
白山平泉寺(はくさんへいせんじ)
旧境内の「平泉寺白山神社」は勝山市平泉寺町に鎮座する、由緒ある神社です。石川県、福井県、岐阜県にまたがる霊峰白山を信仰対象とした、「白山信仰」の聖地で、室町時代の後半には、4僧兵8千人要する、白山信仰の巨大拠点として栄えていました。戦国時代には一揆によって消失してしまいましたがその後復興。明治時代の神仏分離を経て現在は神社として存在しています。
梅雨から夏にかけて敷地内一面が新緑のコケで覆われることでも有名で、神秘的な風景が見られることで人気のスポットです。平泉寺白山神社には100種類以上のコケがあると言われています。場所によって微妙に色や形の異なるコケたちを見るのも楽しそうです。
一乗谷朝倉氏遺跡(いちじょうだにあさくらしいせき)
一乗谷朝倉氏遺跡は、福井県福井市城戸ノ内町にある戦国時代の遺跡です。織田信長に滅ぼされるまで100年に渡り一乗谷城を中心に越前国を支配した戦国大名・朝倉氏の館と城下町の跡地です。
朝倉氏滅亡後、この地はそのまま放置され、土砂に埋もれていましたが400年の時を経て、武家屋敷・寺院・町屋・職人屋敷や道路に至るまで町並がほぼ完全な姿で発掘されたのです。今現在では貴重な歴史資料として国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
養浩館庭園(ようこうかんていえん)
養浩館庭園(ようこうかんていえん)は福井駅から徒歩15分ほどの場所に位置するアクセスの良い日本庭園です。ここは、福井藩主・松平家の別邸だった場所で、国の名勝にも指定されている人気スポットです。
大きな池を中心とした回遊式林泉庭園の作りになっていて、四季によって様々な表情を見せてくれる庭園です。晴れた日には池の水が鏡のようになって、木々や松平家別邸が水面に写りこみます。この池の特徴として、池のなかに中島を配していないことが挙げられます。中島がないことによって視界が遮られることなく池の端から端まで干渉することができます。
また、この広い池の先に庭と溶け合うような数奇屋造りの日本家屋があります。座敷の土縁(どえん)のすぐ先に、豊富な水が湛えられるという空間構成は、他に類を見ないものです。他にも、春や秋は庭園が夜間にライトアップされたり、茶道体験を楽しむことができるイベントなどもあり、日本の総合芸術を楽しむことができます。
瀧谷寺(たきだんじ)
瀧谷寺は、1375年の南北朝時代に睿憲(えいけん)上人によって開山されたお寺です。中世には、戦国大名の朝倉氏や柴田勝家、福井藩主の松平家、丸岡藩主の有馬家ら、歴代領主の祈願所として、篤い帰依と保護を受けました。
老木の立ち並ぶ中にひっそりとたたずむこのお寺は寺院内の日本庭園がとても美しいことで有名です。緑豊かな築山式池泉庭園は国の名勝に指定されています。
デートや女子同士で楽しみたいスポット3選!
西山公園
西山公園は、「日本の歴史公園100選」認定の鯖江のシンボル公園です。日本海側随一の規模を誇る、約5万株のつつじの名所です。毎年5月上旬、つつじまつりが行われ多くの人で賑わいます。桜、つつじ、もみじ、雪吊り風景と四季を通じて多くの人で賑わいます。
また、園内には、芝生広場、冒険の森、レッサーパンダが人気の「西山動物園(無料)」、日本庭園などがあり、大人も子供も楽しめる憩いの公園です。展望台からは、鯖江市街地はもちろん、遠く白山連峰の眺望も楽しめます。
花はす公園
花はす生産日本一を誇る「南越前町」には、世界の花はす池をはじめ、鑑賞蓮園、切花園、蓮見台などがある「花はす公園」があります。のどかで素朴な風景に囲まれた公園です。7~8月にかけては、園内のあちらこちらで花蓮が開花し、公園はピンクのじゅうたんでおおわれます。「はすまつり」は、この花はすをテーマとしたイベントで、花はす公園とレインボーパークで開催されます。
千葉県検見川の地下で眠っていたハスの実が、2000年ぶりに蘇った「大賀ハス」をはじめ、世界の花はす約120種類が優雅な姿で園内いっぱいに咲いています。芝生広場・果実広場・わんぱく砦など、多くの施設が隣接しています。15畳の和室といろりを囲んだ板の間や蓮見台があり、はすまつりには蓮飯、蓮うどん、蓮茶などが楽しめます。
敦賀赤レンガ倉庫
敦賀港の東側に2棟並んで建っている「敦賀赤レンガ倉庫」は、福井県内でも有数のレンガ建築物です。福井県敦賀市は明治から昭和初期にかけてロシアを経由して大陸ヨーロッパへと繋がる国際都市として繁栄しました。
その象徴である「敦賀赤レンガ倉庫」は、外国人技師の設計によって1905年に石油貯蔵用の倉庫として建設され、途中、軍の備品倉庫や昆布貯蔵庫としても使用された福井県内でも有数のレンガ建築物です。2009年1月には、北棟・南棟・煉瓦塀が国の登録有形文化財に登録されました。
2015年10月に、港町敦賀のシンボルである建物は、北棟が鉄道と港の「ジオラマ館」、南棟が赤レンガ空間を楽しみながら食事ができる「レストラン館」として、生まれ変わりました。金ヶ崎周辺の「街」と「赤レンガ倉庫」をつなぐ、開放的で誰もが自由に立ち寄れるオープンガーデンも魅力です。港の風と緑を感じながら、ゆったりとした時間を楽しむことができます。
福井県で絶対食べたい!ご当地グルメ4選!
越前そば
越前そばは、福井のグルメの中でも最もシンプルで味わいあるグルメです。そば粉は日本各地で栽培されているため、地域ごとの特色がよく出る食べ物です。しかし、越前そばは、冷たい麺に冷たいつゆをつけて食べるいたってシンプルなそばです。店舗によっては鰹節や大根おろしをトッピングするところもありますが、余計なものは入れない、という心意気がそばそのものの美味しさを引き出しているのかもしれません。
ソースカツ丼
カツ丼といえば、カツを卵でとじて、つゆも一緒に楽しむというスタイルを想像する方が多いと思います。しかし、福井県のソースカツ丼は卵でとじずにソースをつけたカツをそのまま乗せているんです。大きなカツと甘辛いソース、サクサクの衣が食欲を掻き立てます。これぞ福井県のB級グルメ。ぜひ食べてみてください。
三国バーガー
福井でしか味わうことのできない地元グルメ、三国バーガーは、地元の食材をふんだんに使ったバーガーです。福井県産のビーフを使用したつなぎなしのパテと地元野菜、自家製ソースを地元で獲れたお米を使って作ったバンズに挟んだバーガーです。ピクルスの代わりに三国産のらっきょを使用するという徹底ぶり。
ひと口食べれば、肉厚な福井県産のビーフのうまみや野菜のシャキシャキとした食感が口いっぱいに広がります。福井をとことん感じるB級グルメ、1度は食べたいですね。
ボルガライス
ボルガライスと聞いてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。ボルガライスとは、福井県のソウルフードの1つで、オムライスにトンカツをのせ、ソースをかけたとってもボリューミーな料理です。なぜボルガというのか、そもそもボルガとはなんなのか、諸説ありますが真相はわかりません。
しかし、熱々のとんかつにふわふわ卵のオムライス、個性豊かなソースは地元の人に長年愛されています。ソースはお店によって味付けが異なるので変化を楽しめるご当地グルメです。
福井へのアクセス・所要時間
東京から
- 鉄道の場合:約3時間30分
- バスの場合:約8時間20分
大阪から
- 鉄道の場合:約2時間
- バスの場合:約3時間20分
名古屋から
- 鉄道の場合:約1時間40分
- バスの場合:約2時間40分
札幌から
- 新千歳空港から飛行機の場合:約4時間30分
- 石川県・小松空港からの経路:約1時間
沖縄から
- 那覇空港から飛行機の場合:約2時間40分
- 石川県・小松空港からの経路:約1時間
福岡から
- 鉄道の場合:約4時間30分
- 福岡空港から飛行機の場合: 2時間40分
- 石川県・小松空港からの経路:約1時間
福井の移動手段
電車
福井県内を走る電車には、JR・えちぜん鉄道・福井鉄道の3つがあります。
JR線は越美北線(福井〜九頭竜湖)・小浜線(敦賀〜青郷)の2つの路線があります。福井市や大野市といった福井県北部の中心部を走るのが越美北線で、のどかな日本海の景色を眺めることができる福井県南部を走る列車が小浜線です。
せっかく福井に来たのだから広範囲で福井を楽しみ尽くしたいという方にはJR線で移動をするのがおすすめです。
続いてえちぜん鉄道は三国芦原線(福井〜三国港)・勝山永平線(福井〜勝山)の2つの路線があります。どちらも福井駅からあわら・三国方面、永平寺・勝山方面に線路が伸びており、あわら温泉、東尋坊、永平寺、恐竜博物館など、福井県の主要観光地に行くことができる便利な電車です。
スタンダードな観光ルートを行くなら、えちぜん鉄道を利用するのがおすすめです。
最後は福井鉄道福武線。田原町から越前武生までを通る路線です。1〜2両ほどの短いローカル線で、丸っこいフォルムが可愛らしい電車です。沿線には福井県立美術館などもあるので、観光の際は乗ってみてはいかかでしょうか?
バス
観光によく使用するバスの路線は京福バスと福鉄バス。永平寺や丸岡城へ行く場合は電車と京福バスを使う必要があります。また、越前海岸などへ行く際には京福バスも福鉄バスも使わなければなりません。福井のバスは本数が少ないので、主要2路線の時刻表はきちんとチェックしておくのがおすすめです。
レンタカー
中心部のみの観光であれば、電車やバスが便利ですが、郊外の観光地まで出かけるのであればレンタカーが便利です。主要駅周辺からレンタカーを活用して巡りましょう。
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福井でお得なフリーパス
電車
「福井鉄道・えちぜん鉄道 共通1日フリーきっぷ」
土日祝日限定で福井鉄道・えちぜん鉄道の全線一日乗り放題のお得なチケット。福井鉄道・えちぜん鉄道各有人駅および乗務員より購入できます。
【料金】
大人 1,700円
こども 850円
「あわら温泉宿泊フリーきっぷ」
あわら温泉宿泊の方限定で宿泊費1,000円割引クーポン +えちぜん鉄道2日間有効フリーきっぷセットで 2,500円のお得なチケット。
【料金】
2,500円
【公式サイト】
えちぜん鉄道
バス
「福井市内230円区間内1日フリーパス」
福井市内230円区間内で1日乗り降り自由のフリーパスです。休日平日問わず使える京福バスのチケットです。ホテルや旅館が対象区間内にあればかなりお得にバス利用ができると思います。
【料金】
大人・子供 500円
「東尋坊・永平寺2日フリーきっぷ」
大人気の観光エリアである東尋坊・永平寺まで乗ることができるバスチケット。指定区間内で2日間乗り降り自由なので、日にちを分けてどちらも観光する方にとってはとてもお得なきっぷです。
【料金】
大人2,500円
子供1,250円
【公式サイト】
京福バス
福井の年間イベント情報
1月
越前万歳 初舞
日本三大古典万歳のひとつで国の無形民俗文化財に指定されています。新年を祝って、繁栄を願うおめでたい歌詞を歌い舞う郷土芸能です。1月1日の初舞は、味真野神社で約30分間奉納された後、近くの味真野商工会館で披露されます。
このイベントに合わせて自然豊かな福井県で年越しをするのはいかがでしょうか。
夷子大黒綱引き
400年以上前から伝承されてきた冬の敦賀の民俗行事、それが「敦賀西町の綱引き」です。数百人の老若男女が「夷子(えびす)」「大黒」二つの軍に分かれて繰り広げる大綱引き大会で、夷子側が勝てばその年は豊漁、大黒側に軍配が上がれば豊作、と言い伝えられています。
こういった福井県ならではの文化に触れ、地元の方と一緒に熱くなって応援するのも楽しみのひとつです。
年の市
ござ帽子、かんじき等の実用品や、臼、杵等の日用品、野菜、魚等の食料品等を販売している大きな市場です。スーパーで買うよりもお買い得に買い物が出来るこの時期ならではのイベントです。
福井県では農村漁村のくらしに根づいた知恵・技など優れた技能を保持し、かつ伝統できる個人を「むらの達人」と呼ぶのですが、その人たちが技能を披露するコーナーも設けられています。
2月
睦月神事
清水地域に古くから伝わり4年に一度開催される睦月神事は、国の重要無形民俗文化財に指定されている全国的に有名な伝統行事です。
3月
お水送り
3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて、毎年3月2日に行われる小浜市神宮寺の「お水送り」は、奈良と若狭が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事です。
4月
花換まつり
金崎宮へ桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声をかけあい、桜の小枝を交換することで思いを伝えたといわれる、ロマンチックなお祭りです。「花換え」をしたカップルは将来幸せに恵まれるという迷信が今も残っているので、カップルやご夫婦での旅行におすすめです。
ふくい桜まつり
日本一のスケールといわれる約600本、2.2kmもの足羽河原の桜並木や約3,500本のソメイヨシノで桜色に染まった足羽山など見どころがいっぱいです。また期間中は多彩なイベントが行われているので飽きずにお花見を楽しめると思います。
さばえ菜花まつり
辺り一面黄色一色になった景観は見事ですが、それだけではなく、さばえ菜花グルメが勢揃いするなばな屋台やファミリーウォーキング、熱気球体験などイベントが盛りだくさん。インスタ映えする写真がたくさん撮れそうなイベントです。
5月
越前陶芸まつり
越前焼の窯元が一堂に集まる県内屈指の大イベントで、特に陶器市では、窯元の新作をはじめ、数多くの越前焼が通常価格の2割~3割引で買うことができます。その他にも、歌謡ショーやさつきあげ茶会など多彩な催しがあるのでたっぷりと楽しめるイベントです。。
今庄そばまつり
地元集落からそば店が出店しそれぞれ違った味の素朴なそばが味わえます。福井県のご当地そばの食べ比べをしてみてはいかがですか?また、地元ならではの特産品や山菜、海産物を扱う模擬店も出店するのでお土産も充実させることができそうです。
6月
ゆりフェスタ
ユリの形をしたドームがシンボルのレクリエーション、農業に関する情報拠点施設であるゆりの里公園ユリーム春江。公園内には約3,800平方メートルの展示圃があり、6月には40種類、30,000本のゆりの花が咲き誇り、ゆりフェスタが開催され、県内外から多くの人が訪れます。
7月
越前夏まつり
越前の夏の風物詩「越前夏まつり」。約10,000発が目前の海上に打上げられる豪快花火。夜空に描かれる凄さと美しさが、夏の夜空を彩ります。
はすまつり
世界の花はす約120種が咲き誇る『花はす公園』。優雅に咲き誇るはすの花に癒されること間違いなしです。また、楽しいイベントも同時に行っているので飽きることなく楽しむことが出来ます。
8月
三国花火大会
毎年8月11日、三国サンセットビーチを舞台に豪華絢爛と繰り広げられます。最大2尺の打ち上げ花火をはじめ、仕掛け花火、スターマインなど、約7,000発の花火が真夏の夜空を美しく染め、なかでも水中花火は、今や北陸の夏の風物詩となっています。
九頭竜フェスティバル・永平寺大燈籠ながし
曹洞宗大本山永平寺の役寮、雲衲衆約150名による読経が営まれた後、 先人たちへの「愛と感謝」、供養の想いを込めた約1万個の燈籠が流され、川面にまたたくような幻想的な光の帯をつくります。その様子は荘厳にて厳粛で、 見る人の心をなごませてくれます。
河川で行われる燈籠流しとしては日本一と言われています。
9月
東尋坊夕陽ハートカクテル
いにしえより、恋人たちが訪れていたといわれる秘密のデートスポット、東尋坊。そんな東尋坊の海に沈む夕陽は、恋の神様からの贈りものに違いありません。一年の中で最も夕陽が美しく映えるこの季節はきっとロマンチックな光景に出会えると思います。
ぜひ恋力アップイベントに、大切な人と一緒に参加してみませんか?
いけだエコキャンドル
家庭で不要になった食用油からリサイクルして作りあげた廃油ろうそくを、秋の夜、町内で一斉に点火します。柔らかに揺れる灯り、穏やかに流れる時間。エコキャンドルを通し、忙しく過ごすうちに何か置き忘れたような日常を、静かに見つめ直すきっかけとなるかもしれません。
10月
たけふ菊人形
北陸の秋の風物詩!全国から多くの観光客が訪れる「たけふ菊人形」。会場内には約10,000鉢もの菊花が咲き誇り、菊の香りがいっぱいに広がります。また、毎年テーマに沿った菊人形の時代絵巻が繰り広げられ、見る人を圧倒します。見応え抜群のイベントです。
11月
三国温泉カニまつり
三国港で水揚げされた獲れたての越前ガニや新鮮な海産物・特産物を求めて多くの人が押し寄せるかにまつり。会場では、 新鮮な越前ガニや旬の海の幸、地元特産品や野菜類の販売が行われ、「ガサエビ鍋」の配布は毎年大盛況です。
さばえもみじまつり
西山公園のもみじは1,000本あり、11月中旬から12月上旬にかけてもみじまつりが開催されます。
西山公園は鯖江藩第7代藩主間部詮勝公が領民と共に楽しみたいと造った「嚮陽渓」が前身で、中心市街地にあり、鯖江ICから車で10分、JR鯖江駅から徒歩で20分と大変交通の便もよい公園です。
12月
水仙まつり
越前町・南越前町・福井市にて、水仙まつりが開催されます。期間中は、越前水仙プレゼントや特産品の即売会など楽しいイベントが満載です。