草津温泉ってどんなところ?
国内有数の名湯、草津温泉は、「行ってみたい温泉」の人気ランキングで1位を獲得した人気温泉観光地です。日本武尊(やまとたけるのみこと)、将軍源頼朝などの歴史上の人物による温泉発見の伝説が残る、歴史の古い温泉です。
温泉の自然湧出量が日本一で、湧出量は1日でドラム缶約23万本分もの量となっています。草津温泉の宿泊施設や温泉で「源泉かけ流し」のお湯が楽しめるのはまさにこのおかげです。
草津温泉のお湯は、恋の病以外ならどんな病気でも治ると言われるほどの素晴らしいお湯です。酸性度の強い泉質で、殺菌・抗炎症作用に優れているのが特徴です。
シンボルとも言える「湯畑」では大地のパワーを感じることができます。また、湯畑を中心に広がる温泉街の情緒漂う雰囲気も草津温泉の大きな魅力といえるでしょう。
この地域は海抜1,200メートルという高原に位置していることから、1年間の平均気温は7℃。夏でも25℃以上になることはあまりなく、過ごしやすい気候です。高原のさわやかな風を受けながらレジャーを楽しんだり、冬には粉雪が降り積もるので、上質の雪の上を滑るウィンタースポーツなども堪能できます。
群馬県の北西部にあり、長野県の有名観光地のひとつである軽井沢からは1時間ほどで訪れることができます。
草津温泉旅行の見どころ
湯畑の周辺を散策する
草津温泉の玄関口の草津温泉バスターミナルから歩いて約5分で、草津温泉の観光スポットの代表ともいえる湯畑が見えてきます。湯畑は、源泉のお湯を冷ましながら素晴らしい泉質を活かすためのシステムです。「湯滝」から流れ落ちるお湯は草津温泉の湧出量のすごさを物語っています。
周辺は公園として整備されていて、足湯が楽しめる「湯けむり亭」や休憩場所としてもぴったりな「湯路広場(とうじひろば)」、草津名物の湯もみショーが見られる「熱乃湯(ねつのゆ)」もすぐそばです。
その他にお土産店なども集まっているので、温泉情緒を感じながら散策してみてください。
草津を代表する6つの源泉のお湯を楽しむ
草津温泉には数多くの源泉がありますが、その中でも主な温泉は6つです。
湯畑源泉(ゆばたけげんせん)
温泉街の中心にある湯畑源泉は、木樋(もくひ)から湯滝へ流れることで高温のお湯が外気で冷やされて、浴場や旅館へパイプで配られます。入浴剤などにも使用される、天然の「湯の花」(温泉の成分)が多いのが特徴です。
白旗源泉(しろはたげんせん)
湯畑の隣で湧き出しているのは白旗源泉で、源頼朝が発見したと伝えられている草津温泉で最も歴史が古い源泉です。共同湯の「白旗の湯」がこちらのお湯を引いています。
地蔵源泉(じぞうげんせん)
地蔵源泉も湯の花が多いお湯で、古くから眼病に効果があるといわれています。そばには小さな「地蔵湯畑」もあり共同浴場の「地蔵の湯」で入れます。
煮川源泉(にかわげんせん)
透明なお湯の煮川源泉は旅館への供給は無く、共同浴場「大滝乃湯(おおたきのゆ)」でのみ楽しめます。
万代源泉(ばんだいげんせん)
温泉街から少し離れた高台で湧き出ている万代源泉は、現在、草津で一番の湯量を誇ります。他の源泉のお湯は50℃前後ですが、万代源泉は約94.5℃とかなりの高温であることから熱交換器を使って温度を下げています。圧倒的な解放感が魅力の「西の河原露天風呂」のほか、多くの宿泊施設で利用されています。
西の河原源泉(さいのかわらげんせん)
万代源泉より温泉街寄りの場所にある「西の河原公園」の色々な場所から湧き出ているのが西の河原源泉です。散策しながら温泉の湧き出る様子を見ることができます。
1日で上記6つのお湯に入ることはおすすめはしませんが、それぞれの源泉の特徴を知っておくと更に草津温泉を楽しむことができます。硫黄が多く含まれているお湯なので、タオルなどが変色することもあり注意が必要です。
草津温泉のライトアップを楽しむ
湯畑は夜になると美しくライトアップされます。周りのお店の明かりとともに立ちのぼる湯けむりが幻想的です。「夢の灯り」というキャンドルイベントの開催もあり、湯畑前の光泉寺の階段に1200個以上のキャンドルが優しく灯ります。
西の河原通りや西の河原露天風呂でも夜はライトアップされます。昼とはまた違う雰囲気の中、夜の散策を楽しんでみてください。
季節のレジャーを楽しむ
草津温泉は2,000メートル級の山々が周りにそびえており、標高1,200メートルの高原に位置しています。平地に比べると平均気温も低く、夏場は避暑やレジャーを満喫することができます。
草津温泉スキー場の天狗山(てんぐやま)ゲレンデは、雪のないグリーンシーズンには「天狗山プレイゾーン」として利用できます。
ピクニック気分で訪れて、広場でゆったり過ごしたり、グラススキーやパターゴルフなどのサマースポーツ、高原の風を感じながら遊べる様々なアトラクションを楽しめます。ゲレンデのリフトは夏も稼働していて、天狗山山頂から緑の山々を見渡すこともできます。冬になると、さらさらのパウダースノーでスキーやスノーボードを楽しむことができます。
また、草津温泉は群馬・長野・新潟の三県にまたがっている上信越高原国立公園にも含まれていて、温泉街から少し足を伸ばせば、高山植物のシャクナゲの群生や、世界的に見ても稀少な植物や動物の宝庫である芳ヶ平(よしがだいら)湿地群など、大自然の絶景を身近に眺めながらの散策も楽しめます。
様々な温泉体験をする
草津温泉には江戸時代から独自の入浴法が発達してきました。その代表とも言えるのが「湯もみ」です。長い板でお湯をかきまぜる光景は、テレビなどでもよく紹介されています。湯もみは、50℃近くある高温の源泉からのお湯を水で薄めずに、効能をそのまま利用するために考え出された方法です。
高温の源泉に六尺板を入れてお湯をもんで温度を下げて、お湯も柔らかくする効果があるほか、入浴前の準備運動にもなります。湯もみショーの見学ができる湯畑そばの熱乃湯(ねつのゆ)では、実際に湯もみ体験をすることができます。
そして「合わせ湯」も草津温泉で古くから伝わる入浴法です。温泉の豊かな成分を水で薄めずに適温で入浴できるよう、45℃~46℃という温度の高い浴槽から4つほどの浴槽を経て38℃~40℃の低い温度の浴槽までお湯がめぐることで自然に冷えていきます。
一番湯温の低い「ぬる湯」から体を慣らして入浴していきましょう。合わせ湯の浴槽は大滝乃湯(おおたきのゆ)で体験できます。
湯畑近くの御座之湯(ござのゆ)では、浴衣のレンタルをしています。カラフルで可愛い浴衣に着替えて湯の町散策に出かけてはいかがでしょうか。浴衣と飾り帯は種類もたくさん用意されています。
男性用の浴衣もあるのでカップルで楽しんでもいいですね。下駄と竹かご、着付けまで料金に含まれているので気軽に浴衣体験ができます。
人気の観光エリア
湯畑周辺エリア
草津温泉のシンボルとも言える湯畑周辺にはお土産店や飲食店などが立ち並び、多くの温泉が集まっていて、特に温泉情緒が漂っているエリアです。草津温泉の玄関口である草津温泉ターミナルからは5分ほど歩けば到着です。湯畑から湧き出るものすごい量のお湯と立ち上る白い湯けむりが、温泉旅行気分を盛り上げてくれます。
湯畑
温泉街の中心部にあり、草津温泉の源泉の1つである湯畑は、毎分4,000リットルもの温泉が白い湯けむりを上げながら湧き出ています。その雄大な様子は、まさに草津温泉のシンボルでしょう。湯畑の周りは瓦を敷き詰めた歩道やベンチなどもあり、散策が楽しめる公園となっています。草津温泉観光の起点として、また湯上がりに町歩きも楽しめる人気のスポットです。
湯畑は、草津温泉のお湯を上手に活用する知恵のつまった仕組みになっています。まずは、源泉から湧き出た高温のお湯が7本の木製の樋(とい)を流れていきます。これによって外気に触れたお湯は程よく冷やされ、「湯の花」が沈殿して残ります。この湯の花は、希少なお土産として販売されています。
そして、お湯は湯畑の端にある湯滝を流れ落ちた後、共同浴場「千代の湯」や旅館へ配られていきます。この仕組みのおかげで、水で薄める必要がなく、そのままの温泉を楽しむことができるのです。
湯けむり亭
湯けむり亭は、湯畑の脇にあるヒノキの木を使って建てられた、湯畑のお湯を足湯で気軽に楽しめるスポットです。この場所には江戸時代に共同浴場「松乃湯」があったそうで、建物は当時の姿を再現したものです。
高温で強酸性の草津のお湯は、手や足を数分浸すだけでも体がぽかぽか温まります。無料で24時間自由に利用できるのが嬉しいです。
湯路広場
湯畑のすぐそばにある湯路広場は、棚田をイメージした和風で昭和レトロな雰囲気の広場です。草津温泉で行われるいろいろなイベントの会場スペースとしても活用されています。
浴衣姿で下駄の音を鳴らしながら回廊を歩いたり、階段のような広場で座って休憩もできます。
御座之湯
御座之湯は、日帰り入浴が楽しめる施設です。江戸時代から明治にかけて湯畑周辺にあった共同湯の1つを再現しています。
建物は当時の趣にこだわっていて、外観は漆喰の白壁に杉板を使った「とんとん葺き」の屋根が特徴です。
2つの浴室があり、それぞれの浴室内では「湯畑」と「万代」の2つの源泉からのお湯が楽しめます。日替わりで男湯と女湯が入れ替わるので、草津温泉に宿泊する際はぜひ通ってみてください。
また、外出用浴衣のレンタルプランもあります。女性用浴衣は20種類以上、飾り帯30種類以上、男性用浴衣は10種類以上の中からお好みの浴衣を選んで草津温泉の散策ができます。着付けもしてくれますし、もちろん御座之湯の入浴もできます。
白旗の湯
湯畑そばにある白旗の湯は、白旗源泉のお湯が楽しめる草津温泉内で最も大きな共同湯です。地元の方たちが普段の生活に利用している共同湯は、管理も地元の方たちによって行われていますので入浴マナーを守って利用しましょう。また、鍵付きのロッカーは設置されていませんのでご注意ください。
ぜひ地元の方たちと楽しく交流しながら、温泉を堪能してみてください。夜23時までと遅くまで開いていて、無料で入れるのもうれしいですね。
千代の湯
湯畑の湯滝から滝下通りへ歩いていくと約2分で千代の湯があります。湯畑泉源からのお湯が楽しめる共同湯で、無料で入浴ができます。
熱乃湯
湯畑のすぐ目の前にある大正ロマン風の2階建ての建物が「熱乃湯(ねつのゆ)」です。施設内は開放的な吹き抜けになっていて木の香りが漂います。草津温泉名物の湯もみを、湯もみガールズたちが歌や踊りとともに見せてくれるショーを観覧できて、湯もみ体験もできます。
本家ちちや 湯畑店
本家ちちやは、草津温泉の名物お土産として人気の温泉まんじゅうを製造販売しているお店です。黒糖を使ったしっとり生地でつぶあんを包んで蒸し上げた、昔ながらの温泉まんじゅうの「茶まんじゅう」と、栗あんをこしあんで包んだ二色あんをきめ細かい白い生地で包み込んだ「二色あんまんじゅう(白)」の2つの温泉まんじゅうが味わえます。
草津温泉には3店舗ありますが、湯畑のすぐ前にある「本家ちちや 湯畑店」は夜9時までの営業しているのが嬉しいポイント。この店舗のみで蒸したての温泉まんじゅうが店頭販売されていて、温泉街を散策しながらの食べ歩きも楽しめます。
頼朝
湯畑の足湯、湯けむり亭のすぐ前にある漬け物のお店「頼朝 湯畑店」は、国内産の材料にこだわり、塩分控えめで体にやさしい漬け物を豊富な品数で販売しています。他にもお土産品としてお菓子やスパイス・ドレッシング、群馬県や草津の特産品などを扱っています。
また、お店自慢の「温泉たまご」は濃厚な味わいです。箱詰め10個入りはお土産にもできますが、食べ歩きにぴったりのカップに入った1個入りも販売されていて大人気です。スプーンもついているので、その場で食べることができますよ。
地蔵の湯
湯畑から徒歩で約3分ほどの場所にある地蔵の湯では、地蔵堂の横から湧き出ている地蔵源泉の少し白濁したお湯に入れます。無料の共同湯となっています。
地蔵の湯まえ足湯
地蔵の湯の入口前の広場には、無料で24時間いつでも利用できる地蔵の湯まえ足湯があります。地蔵堂のお地蔵さまや地蔵源泉の小さな湯畑を眺めながら、足湯に入ることができます。
光泉寺(こうせんじ)
湯畑を見下ろす高台に建つ光泉寺は、薬師如来を祀る歴史あるお寺です。日本三代温泉薬師として古くから有名な薬師如来は、無病息災や病気平癒のご利益があると言われています。
白根神社(しらねじんじゃ)
湯畑から歩いて5分ほどの白根神社は、草津温泉の開湯にまつわる伝説の人物の一人である日本武尊(やまとたけるのみこと)をご祭神としていて、地域の人たちの信仰を集めています。毎年7月17日、18日には白根神社祭礼が開催され、街がにぎやかになります。
西の河原通り〜西の河原公園周辺エリア
湯畑から西の河原公園へと草津温泉を東西に走っている西の河原通りには、旅館やホテルなどの宿泊施設やお土産店、飲食店などがたくさん並んでいます。色々なお店に立ち寄りながら、草津温泉の街を散策するのにぴったりのエリアです。
西の河原公園に到着すると、公園内にはいろんな場所から温泉が湧いて流れ出しています。自然豊かなスポットなので、ぜひ園内を巡りながら大地の恵みである温泉のパワーを感じてみてください。
手打蕎麦・食事・酒 あおやま
湯畑から西の河原公園へ向かう西の河原通りに入ってすぐの「手打蕎麦・食事・酒 あおやま」は、こだわりの手打ちそばが自慢のお店です。そば粉は本場信州の厳選されたもののみを使っていて、配合は9対1と最小限のつなぎで、本来の素材と食感を活かしています。
煮込んだ舞茸が入った舞茸そばや舞茸天丼には、地元や近隣の六合村で採れた舞茸を使っています。他にも、お酒に合うおつまみ、地元のお酒などもメニューにあります。
湯あがりかりんと
湯畑から西の河原通りを西の河原公園に向かって歩いていくと通り沿いの左手に、色々な味のかりんとうを販売している、湯あがりかりんとがあります。味は28種類で豊富な品ぞろえです。浴衣をイメージした和風のカラフルなパッケージが可愛く、お土産にもぴったりです。
かりんとうのほかにも、上州牛をぜいたくに使った肉まんの「湯あがり上州牛まん」も堪能できるので、ぜひ味わってみてください。
草津ガラス蔵
草津温泉バスターミナルから歩いて約10分、西の河原通り沿いにある草津ガラス蔵では、エメラルドグリーンの「草津温泉ガラス」やガラスのとんぼ玉、ガラスの器やアクセサリー、キーホルダーなどの小物まで、様々なガラス製品を販売しています。
1号館から3号館まで3つの建物が並んでいて、2号館では「とんぼ玉創作体験」もできます。インストラクターが丁寧に教えてくれるので安心して参加できます。自分だけのオリジナル作品を旅の思い出に作ってみてください。
また、1号館の入り口には、カゴに入った卵が温泉に浸かっている光景を見ることができます。こちらはガラス蔵の名物「温泉たまご」で、源泉のお湯で作った出来たての半熟たまごを味わえます。
西の河原公園
湯畑から西の河原通りを歩いていくと約10分ほどで到着する公園です。もともとは西の河原源泉がある場所で、岩や石がゴロゴロ転がっていて至るところから温泉がボコボコと湧き出ていました。
近年、観光客の増加とともに遊歩道や足湯、ビジターセンターが作られ、公園として整備されました。ビジターセンターでは、草津の周りにある火山と温泉との関係、動植物の分布、歴史などを写真やビデオなどで紹介しています。20分ほどで見学できますので休憩も兼ねて立ち寄ってみてください。
そして、公園の中ほどにある小高い場所には、ベルツ博士とスクリバ博士の胸像が立っています。ベルツ博士は明治時代に東京大学教授として来日したドイツの有名な医学者で、温泉療法の熱心な研究者でもありました。草津温泉にも度々訪れていて、世界に草津温泉を紹介した人物です。スクリバ博士もベルツ博士とともに日本の近代医学に大きく貢献しました。
その他、文人の歌碑も園内散策とともに見ることができます。奥まで歩いていくと「西の河原露天風呂」に到着です。
草津穴守稲荷神社(くさつあなもりいなりじんじゃ)
西の河原公園内にある草津穴守稲荷神社は、羽田空港の近くにある穴守稲荷神社の分社です。明治40年ごろ、東京の山崎染物店の主人が草津温泉へ通って病気が無事に治ったことから、常々信仰していた穴守稲荷をこの場所に分霊しました。
ご祭神は、豊受姫命(とようけひめのみこと)で、さまざまなご利益があるとされています。
毎年9月の例大祭では、羽田の穴守稲荷から神職が出向いて祭りが行われ、地元の人たちや多くの参詣者でにぎわいます。
鬼の相撲場碑
西の河原公園の辺りは、温泉があちこちから湧き出ている様子から、昔は「鬼の泉水」と呼ばれて恐れられていました。公園の一角の天狗山の谷には「鬼の相撲場」と名前がついた場所もあって、碑が建っています。
遊び場が欲しくて困っていた鬼たちが、村に悪さをする事をやめる約束をして西の河原で遊ぶことを許してもらったという昔話も残っていて、かつてはこの場所で鬼たちが相撲をとっていたそうです。
周辺には約3,000株ものレンゲツツジが生えていて、毎年6月上旬ごろに見頃となります。休憩がてらのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
西の河原露天風呂
西の河原公園の奥にある西の河原露天風呂は、万代源泉のお湯を引いています。男湯女湯合わせると500平方メートルと日本でも有数の広さで、大自然に囲まれた開放的な露天風呂です。四季折々の風景や高原の風を感じながら温泉を楽しめます。
洗い場はありませんが、男女別の脱衣所、ロッカー、トイレを完備しています。夜はライトアップされるので、温泉の中で夜空の星を眺めることもできます。
大滝乃湯周辺エリア
草津温泉バスターミナルからだと徒歩で約15分ほど、湯畑からだと湯滝から滝下通りを東にむかって歩いて10分かからないくらいにあるエリアです。草津温泉を代表する泉源の1つ、煮川泉源を利用した大滝乃湯などがあるエリアです。温泉熱を利用して亜熱帯の動物や植物を飼育・栽培している草津熱帯圏もあります。
大滝乃湯
草津温泉は豊富なお湯の量を誇っていて、源泉は草津町内でも100か所あるともいわれています。その中でも高温で柔らかいのが特徴の煮川泉源のお湯を、源泉かけ流しで贅沢に堪能できるのが大滝乃湯です。
こちらでは、草津温泉に古くから伝わる合わせ湯が男湯女湯それぞれ設けられています。お湯の温度が異なる浴槽が並んでいて、低温から順番に入っていきます。
施設内には、お食事処も併設されています。群馬県産の上州もち豚を使用したオリジナルひもかわうどんなど、麺類を中心にいろいろなメニューを味わえます。お食事だけの利用もできます。
草津熱帯圏
草津熱帯圏は、日本一標高の高い場所にある動物園です。ニホンザルが飼育されているモンキーパラダイスや高さ15メートルの巨大ドームの中では、草津温泉の温泉熱を利用していて、亜熱帯や熱帯に生息する植物を栽培し、動物たちを飼育展示しています。
グランデフューメ草津
グランデフューメ草津は、草津ラスクとイタリアンソフトジェラートを楽しめるお店です。草津ラスクは数種類の小麦粉をブレンドしてサクサクとした食感に仕上げたこだわりのオリジナル商品で、プレーンやメープルなどの甘い味のラスクから、お酒のおつまみにもぴったりなガーリック風味のものまで数種類あります。
お店の人気No.1は、スライスアーモンドを贅沢に使って、キャラメルでコーティングした「キャラメル・アマンド」です。パッケージのイラストも可愛くて、草津温泉のお土産としてはもちろん、自分用のおやつやプレゼントにもぴったりです。
また店内では、ソフトクリームの滑らかさとジェラートの濃厚さをあわせ持ったイタリアンソフトジェラートをブッフェスタイルで堪能できます。お好みのジェラートにラスクやソース・スプレーをトッピングして、自分だけのオリジナルの味をカスタマイズして楽しめます。時間制限なしで食べ放題なのも嬉しいですね。
その他のエリア
湯畑を中心とした草津温泉街から少し足を伸ばせば、草津高原の大自然の絶景を身近に体感できるスポットが数多くあります。季節のアクティビティスポーツを楽しんだり、四季折々の自然を眺めたりと色々な楽しみ方を旅のプランに加えてみてください。
天狗山プレイゾーン
草津温泉バスターミナルから車で約5分の場所にある草津温泉スキー場は、極上のパウダースノーでのウィンタースポーツが楽しめます。そして雪のない時期には標高1,300メートルの草津天狗山(てんぐやま)に天狗山プレイゾーンが開放され、様々なアクティブスポーツを楽しめます。
天狗山の傾斜を滑空しながら一気に降りるジップラインや、マウンテンカート、パターゴルフなどのアクティビティや、広場でサッカーやバドミントンを楽しんだりと多目的に利用できます。
武具脱の池(ものぬぐのいけ)
草津温泉街から約15分ほどで殺生河原(せっしょうがわら)にある殺生駐車場に到着します。そこから約5分ほど歩いていくと「武具脱の池(ものぬぐのいけ)」があります。池の形から別名「ヒョウタン池」とも呼ばれ親しまれています。
かつて源頼朝に追われた木曽義仲の残党が、この場所で武具を脱ぎ捨てたという伝説が残っていて、その名が付けられました。
池の周辺には、様々な植物があり、季節によって変化する景色も楽しめます。草津温泉スキー場の天狗山ロッヂから武具脱の池までのハイキングコースも整備されています。
道の駅 草津運動茶屋公園
草津温泉に車で出かけるなら、草津温泉の玄関口にある「道の駅 運動茶屋公園」が便利です。施設内の総合案内所では、草津温泉の観光案内はもちろん、周辺エリアの道路状況やスキー場情報など、旅やドライブに役立つ情報を案内してくれます。
また、草津温泉のお土産や群馬の特産品、オリジナル商品やご当地グルメまで豊富な品ぞろえです。草津温泉旅行の帰りにお土産選びや、旅の締めとして楽しむのもいいですね。
嫗仙(おうせん)の滝
嫗仙の滝は草津町の南東にあり、緑に囲まれた茶色い岩肌を繊細な白い水しぶきが流れ下る様子が美しい滝です。滝の脇には高さ35メートル、幹周は6.7メートルのカツラの巨木がそびえ立ち、林野庁が定める「森の巨人たち100選」にも選ばれています。
草津バスターミナルからは車で約15分、温泉街からは車で約10分で嫗仙の滝駐車場に着きます。そこから遊歩道を歩いて約30分ほどで滝つぼまで行くことができます。坂道が続いていて途中には急斜面もあるので、足元には注意してください。歩きやすい靴や服装で出かけるのがおすすめです。
芳ヶ平(よしがだいら)湿地群
草津町と中之条町に広がる芳ヶ平(よしがだいら)湿地群は、草津白根山の火山活動によって形成されました。標高2,160メートルの草津白根山湯釜や、標高1,832メートルの芳ヶ平湿原、標高1,600メートルの大平湿原(おおひらしつげん)、天然池の平兵衛池(へいべえいけ)、大池(おおいけ)、水池(みずいけ)、そして標高約1,200メートルのチャツボミゴケ公園 穴地獄までをつなぐ湿地群です。
世界的にも貴重な自然を保全、活用するために、2015年にはラムサール条約に湿地登録されました。登山道が整備されていて、草津温泉バスターミナルからチャツボミゴケ公園登山口までは車で30分ほどです。
草津温泉へのアクセス・所要時間
草津温泉のある草津町は、群馬県の北西部の標高1,200メートルほどの高原に位置しています。そのため、草津温泉への主なアクセス方法は、東京などの近隣都市から電車で最寄り駅まで行きバスに乗り換えて移動するか、車や高速バスでの移動となります。
電車で草津温泉に行く
草津温泉に旅行に行く際の最寄り駅は、新幹線の場合は軽井沢駅(長野県北佐久郡軽井沢町)、在来線であればJR長野原草津口駅(群馬県吾妻郡長野原町)になります。そこからは路線バスに乗り継いで草津温泉バスターミナルへ向かいます。
軽井沢駅までの所要時間
- 東京都・JR東京駅からの場合:JR北陸新幹線で約1時間20分
- 埼玉県・JR大宮駅からの場合:JR北陸新幹線で約50分
- 新潟県・JR新潟駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR北陸新幹線で軽井沢駅まで約20分
- 長野県・JR長野駅からの場合:JR北陸新幹線で軽井沢駅まで約30分
- 石川県・JR金沢駅からの場合:JR北陸新幹線で軽井沢駅まで約2時間10分
軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスに乗って草津温泉バスターミナルで下車:所要時間約55分〜1時間18分
※詳細は、JR東日本、各バス会社ホームページをご覧ください。
JR東日本(えきねっと)HP
草軽交通バスHP
西武観光バス(軽井沢・草津エリア)HP
長野原草津口駅までの所要時間
- 東京都・JR東京駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分
- 東京都・JR上野駅からの場合:特急草津で約2時間30分
- 埼玉県・JR大宮駅からの場合:JR上越新幹線・北陸新幹線で高崎駅まで約30分、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分
- 新潟県・JR新潟駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分
長野原草津口駅からJRバスに乗って草津温泉バスターミナルで下車:所要時間約25分
※詳細は、JR東日本、バス会社ホームページをご覧ください。
JR東日本(えきねっと)HP
JRバス関東(草津・白根)HP
高速バスで草津温泉に行く
東京からは、高速バスを利用して草津温泉まで旅行することもできます。新幹線より時間はかかりますが乗り換えの必要がないので安心です。片道料金は3,500円程度で新幹線より安く、JRバスは往復での割引やネット決済での割引、早期購入での割引などもありますので、旅行の予定が決まったら事前に購入しておくのがおすすめです。
所要時間
- 東京・新宿バスタからの場合:草津温泉バスターミナルまで約4時間(JRバス関東 上州ゆめぐり号)
- 東京・東京駅八重洲通りからの場合:草津温泉バスターミナルまで約5時間(JRバス関東 東京ゆめぐり号)
- 東京・渋谷マークシティからの場合:草津温泉バスターミナルまで約4時間40分(東急トランセ)
※( )内は高速バス運航会社です。詳細は各高速バス会社ホームページをご覧ください。
JRバス関東・上州ゆめぐり号、東京ゆめぐり号
東急トランセ
車で草津温泉に行く
運転免許をお持ちで運転ができるのであれば、マイカーやレンタカーなどの車を使っての草津温泉への旅行も便利です。家族連れや少人数の旅行であれば、電車より旅費も節約できますし、現地での移動も便利です。
所要時間
-
東京・練馬ICからの場合(渋川伊香保IC経由):約2時間30分(161キロメートル)
練馬IC → (関越自動車道) → 渋川伊香保IC → (国道353号線・国道145号線) → 長野原(大津) → (国道292号線) → 草津温泉 -
東京・練馬ICからの場合(碓氷軽井沢IC経由):約2時間40分(186キロメートル)
練馬IC → (関越自動車道) → 藤岡JCT → (上信越自動車道) → 碓氷軽井沢IC → (国道18号線) → 中軽井沢→ (国道145号線・国道292号線) → 草津温泉 -
長野・長野ICからの場合:約1時間30分(81キロメートル)
長野IC → (上信越自動車道) → 更埴JCT → (上信越自動車道) → 上田菅平IC →(国道144号線・県道59号線・国道292号線) → 草津温泉 -
愛知・小牧JCTからの場合:約4時間20分(314キロメートル)
小牧JCT → (中央自動車道) →岡谷JCT → (長野自動車道) → 更埴JCT → (上信越自動車道) → 上田菅平IC →(国道144号線・県道59号線・国道292号線) → 草津温泉 -
大阪・吹田ICからの場合:約6時間20分(442キロメートル)
吹田IC → (名神高速道路) → 小牧JCT → (中央自動車道) → 碓氷軽井沢IC → (国道18号線) → 中軽井沢→ (国道145号線・国道292号線) → 草津温泉
草津温泉バスターミナル・最寄り駅軽井沢駅・長野原草津口駅を紹介
草津温泉バスターミナル
草津温泉バスターミナルは、長野県の軽井沢駅や群馬県の長野原草津口駅からの路線バスや、東京方面からの高速バス、町内を巡回しているワンコインバス、スキー場とを結ぶシャトルバスなどが発着します。電車や高速バスで草津温泉を訪れた際には旅の起点ともなります。
3階には、草津温泉の歴史を学べる資料館と図書館を併設した草津町立図書館があります。ターミナル前には24時間無料で利用できる足湯も設置されています。バスを降りた後や待ち時間などをこちらの施設で過ごすのもいいですね。
軽井沢駅
草津温泉バスターミナルから路線バスで約1時間ほどの場所にある軽井沢駅は、長野県側から草津温泉へ向かう場合の最寄り駅です。北陸新幹線の駅の1つなので、東京方面や石川県方面から草津温泉を訪れる際はこちらが便利です。
駅南口側には、巨大ショッピングモールの「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」があります。また、北口にはレトロな雰囲気の「しなの鉄道軽井沢駅舎」が建っています。この建物は、新幹線開業の際に取り壊された旧軽井沢駅舎をしなの鉄道が駅舎として復活させたものです。歴史的価値の高い古い建物の外観と内装に合わせた水戸岡デザインの家具が配置されています。
草津温泉の帰りに周辺を散策してみたり、ショッピングなどを旅のプランに加えてみてはいかがでしょう。
長野原草津口駅
上越新幹線、北陸新幹線を利用して高崎駅で在来線に乗り換えて草津温泉に行く場合や、東京上野発の特急草津に乗って草津温泉を目指すときには、長野原草津口駅が最寄り駅となります。駅からはJRバスに乗り換えて、約25分で草津温泉バスターミナルに到着です。
草津温泉観光の移動手段
徒歩
草津温泉バスターミナルから温泉街の中心にある湯畑までは歩いて約5分、湯畑から西の河原公園までは西の河原通りを歩いて10分ほどで着くことができます。湯畑を中心とした観光であれば、歩いて巡るのがおすすめです。
タクシー
街の中心から少し離れた観光スポットまで行きたいときや荷物が多い時、タクシーを利用するのも良いでしょう。各タクシー会社で、地元に詳しいドライバーさんが観光スポットを巡り案内してくれるコースプランや貸切タクシーなどもあります。数人での観光にも便利です。
ワンコインバス
草津町営の「ワンコインバス」は1回の乗車が100円の町内を巡回しているバスです。4つのコースをいずれも1周約30分でめぐりますが、Aコースのみが湯畑や西の河原公園、大滝乃湯などの主要な観光スポットで停車します。
グリーンの車体のレトロなバス2台と車椅子で乗降可能なバリアフリーのバス1台で運行しています。観光客の利用もOKですが、もともと福祉目的のバスなので譲り合いながら乗車マナーを守りましょう。また、荷物は膝に乗せられる程度のサイズまでで、大きな荷物を持っての乗車はできませんのでご注意ください。
お得なフリーチケット
ちょいな三湯めぐり手形
草津温泉の御座之湯・大滝乃湯・西の河原公園露天風呂の3つのお湯にそれぞれ1回づつ入れます。このチケットであれば通常入浴料の合計から500円以上もお得になり、有効期限もありません。宛名を書いて切手を貼れば絵葉書として送ることもできます。もし回りきれなかったら親しい人に送ってもいいですね。
【発売場所】
御座之湯・大滝乃湯・西の河原公園露天風呂
【有効期限】
なし
※子ども手形については年齢制限があります
【公式サイト】
https://onsen-kusatsu.com/tickets/
草津温泉観光協会日帰り入浴お楽しみクーポン
草津温泉観光協会のウェブサイト「湯Love草津」の下記URLにアクセスすると草津温泉で日帰り入浴が楽しめる温泉施設の入場料が割引される、お楽しみクーポンをゲットできます。熱乃湯、大滝乃湯、草津熱帯園などで利用できます。利用する際はアクセスした画面を表示してください。
【URL】
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/cp/index.php
草津温泉のおすすめ旅行プラン10選
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よくある質問Q&A
東京から電車でどのくらいかかりますか?
草津温泉は群馬県ですが、長野県に近い場所に位置しています。新幹線やJR在来線、路線バスを乗り継いで行くことになります。東京駅から軽井沢駅経由であれば乗車時間が約2時間40分、長野原草津口駅経由であれば乗車時間が約3時間です。いずれも乗り継ぎ時間がかかりますので、時間には余裕を持ってお出かけください。
草津温泉の気候はどうですか?
高原性気候で過ごしやすいです。1年間の平均気温は7℃で、真夏でも25℃以上になることはあまりありません。冬は粉雪が降り、スキーなどのウィンタースポーツも楽しめます。冬場は道路が凍結や積雪で通れなくなることもありますのでご注意ください。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
温泉街を中心に観光するのであれば、観光スポットが集中しているので1泊2日でも十分楽しめます。ハイキングやトレッキング、ウィンタースポーツなどのレジャーも楽しみたいなら、余裕を持って2泊するのもいいでしょう。