草津温泉ってどんなところ?
温泉の自然湧出量が日本一で国内有数の名湯である草津温泉は、日本武尊(やまとたけるのみこと)、行基(ぎょうき)上人、将軍源頼朝など歴史上の人物による温泉発見の伝説が残る、歴史の古い温泉です。そのお湯は恋わずらい以外ならどんな病気にも効くといわれるほど素晴らしい強酸性の泉質で、殺菌や抗炎症作用に優れているとされています。
温泉の効能を活かせるよう、源泉掛け流しのお湯にこだわっていて、古くからそのために考え出された独特の入浴法が今に伝わっています。江戸時代には温泉番付の西の最高位に選ばれたり、徳川将軍家に温泉が献上されるなど人気を博していました。現在でも、行ってみたい温泉の人気ランキングで1位を獲得するなど高い人気を誇っている温泉観光地です。
毎分4,000リットルもの豊富な温泉が湧き出ており、草津温泉のシンボルとも言える「湯畑」では大地のパワーを感じることができます。また、湯畑を中心に広がる温泉街の情緒漂う雰囲気も草津温泉の大きな魅力といえるでしょう。
また、海抜1,200メートルという高原地域に位置していることから、1年間の平均気温は7℃、夏でも25℃以上になることはあまりなく、過ごしやすい高原性気候です。高原のさわやかな風を受けながらレジャーを楽しんだり、冬には粉雪が降り積もるので、上質の雪の上を滑るウィンタースポーツなども堪能できます。
群馬県の北西部にあり、長野県寄りの地域の高い山々に囲まれた山間部に位置するため、長野県軽井沢からは1時間ほどで訪れることもできます。草津白根山や芳ヶ平湿地群になどを含む上信越高原国立公園の中にあることから、温泉はもちろんですが、大自然の稀少な絶景を体感できるスポットも数多くあります。
草津温泉旅行の見どころ
湯畑周辺を散策する
草津温泉の玄関口「草津温泉バスターミナル」から歩いて約5分で草津温泉の観光スポットの代表ともいえる、もうもうと湯けむりが立ち上る草津温泉の泉源の1つである広い「湯畑」が見えてきます。「湯畑」は源泉のお湯を冷ましながら素晴らしい泉質を活かすためのシステムです。
「湯滝」から流れ落ちるお湯は草津温泉の湧出量のすごさを物語っています。周辺は公園として整備されていて、足湯が楽しめる「湯けむり亭」や湯畑散策の休憩場所としてもぴったりな「湯路広場」、草津名物「湯もみ」ショーが見られる「熱乃湯」もすぐそばです。
温泉や老舗旅館、お土産店なども集まっていますので、温泉情緒を感じながら、ぜひ散策してみてください。
草津を代表する6つの源泉のお湯を楽しむ
草津温泉のお湯は、「恋の病以外ならどんな病気でも治る」と言われるほどの素晴らしいお湯です。江戸時代の温泉番付では、兵庫県の「有馬温泉」とともに東西の最高位に選ばれたほどの人気で、現在も日本でも有数の名湯の1つといえます。「湯もみ」をはじめとする独特の温泉文化も魅力です。
湧出量は毎分32,300リットル以上で、1日ではドラム缶約23万本分もの量となっており、日本一を誇ります。草津温泉の宿泊施設や温泉で「源泉かけ流し」のお湯が楽しめるのはこのおかげなのです。また、酸性度の強い泉質で殺菌・抗炎症作用に優れているのが特徴で、湯畑源泉でのpH値は2.1です。
草津温泉には、数多くの源泉がありますが、その中でも主な温泉は6つです。温泉街の中心にある湯畑からの「湯畑源泉」は木樋(もくひ)から湯滝へ流れることで高温のお湯が外気で冷やされて、共同浴場「千代の湯」や旅館へパイプで配られます。入浴剤などにも使用される、天然の湯の花が多いのが特徴です。
湯畑の隣で湧き出しているのは「白旗源泉」で、源頼朝が発見したと伝えられている草津温泉で最も歴史が古い源泉です。明治時代に「御座の湯」から名前を改められました。共同湯「白旗の湯」がこちらのお湯を引いています。
地蔵堂の脇から湧出している「地蔵源泉」も湯の花が多いお湯で、古くから眼病に効果があるといわれています。そばには小さな「地蔵湯畑」もあり共同浴場の「地蔵の湯」で入れます。透明なお湯の「煮川(にかわ)源泉」は、旅館への供給は無く、「合わせ湯」もある共同浴場「大滝乃湯」でのみ楽しめます。
温泉街から少し離れた高台で湧き出ている「万代(ばんだい)源泉」は、現在、草津で一番の湯量を誇ります。他の源泉のお湯は、50℃前後で高温とはいえ、少し冷やせばそのまま使える湯温なのですが、万代源泉は約94.5℃とかなりの高温であることから熱交換器を使って温度を下げています。「西の河原露天風呂」のほか、多くの宿泊施設で利用されています。
万代源泉より温泉街寄りの場所にある「西の河原公園」の色々な場所から湧き出ているのが「西の河原源泉」で、散策しながら温泉の湧き出る様子を見ることができます。
温泉入浴回数は1日3回ぐらいまでとしたほうが良いと言われているので、1日で6つのお湯に入ることはおすすめしませんが、それぞれの源泉の特徴を知っておくと、更に草津温泉を楽しむことができます。硫黄が多く含まれているお湯なので、タオルなどが変色することもあり注意が必要です。
草津温泉のライトアップを楽しむ
湯畑は夜になると美しくライトアップされます。周りのお店の明かりとともに、立ちのぼる湯けむりが幻想的です。毎月第2・第4金曜日や連休には、「夢の灯り」というキャンドルイベントも開催されています。湯畑からすぐの「光泉寺」の石段や「湯路広場」に1,500個以上ものキャンドルが灯されます。
「西の河原通り」にも赤と緑の提灯がともります。温泉街からは少し離れますが「西の河原露天風呂」でも夜はライトアップされて、天気の良い日には星を眺めながら温泉に入れます。昼とはまた雰囲気の中、SNS映えする写真を撮ったり、夜の散策を楽しんでみてください。
季節のレジャーを楽しむ
草津温泉は、三国山脈の2,000メートル級の山々が周りにそびえており、標高1,200メートルの高原に位置しています。平地に比べると平均気温も低く、夏場は避暑やレジャーを満喫することができます。草津温泉スキー場の天狗山ゲレンデは、雪のないグリーンシーズンには「天狗山プレイゾーン」として利用できます。
ピクニック気分で訪れて広場でゆったり過ごしたり、グラススキーやパターゴルフなどのサマースポーツ、高原の風を感じながら遊べる様々なアトラクションを楽しめます。ゲレンデのリフトは夏も稼働していて、天狗山山頂から緑の山々を見渡すこともできます。冬になると、さらさらのパウダースノーでスキーやスノーボードを楽しむことができます。
また、草津温泉は群馬・長野・新潟三県にまたがっている上信越高原国立公園にも含まれていて、温泉街から少し足を伸ばせば、高山植物のシャクナゲの群生や、世界的に見ても稀少な珍しい植物や動物の宝庫である「芳ヶ平湿地群」など、大自然の絶景を身近に眺めながらの散策も楽しめます。
四季折々の自然を満喫できる自然公園財団草津支部主催で散策イベントも通年開催されています。初めての方でもガイドさんと一緒であれば安心ですよね。時期に合わせていろいろなコースが企画されているので、詳細はホームページで確認してみてください。
いろいろな温泉体験をする
草津温泉には江戸時代から独自の入浴法が発達してきました。その代表とも言えるのが「湯もみ」です。長い板でお湯をかきまぜる光景は、テレビなどでもよく紹介されています。「湯もみ」は、50℃近くある高温の源泉からのお湯を水で薄めずに、効能をそのまま利用するために考え出された方法です。
高温の源泉に六尺板を入れてお湯をもんで温度を下げて、お湯も柔らかくする効果があるほか、入浴前の準備運動にもなります。湯もみショーの見学ができる湯畑そばの「熱乃湯(ねつのゆ)」では、実際に湯もみ体験をすることができます。毎週土曜・日曜・祝日に開催していて、湯もみ娘から指導を受けての体験では、旅の思い出に湯もみ板を持って記念撮影もできます。
草津独自の入浴法には、湯長の号令で時間を区切って入浴するという「時間湯」もあります。まずはお湯に入る前に草津節などの「湯もみ唄」を歌いながら湯もみを行って、のぼせ予防のために手桶で30杯以上のお湯を頭からかぶります。そして、湯長の号令で一斉にお湯に入って3分間、また号令で一斉に上がるという集団入浴法です。共同湯の「千代の湯」で1日4回開催しており、体験することができます。
そして「合わせ湯」も草津温泉で古くから伝わる入浴法です。こちらも温泉の豊かな成分を水で薄めずに適温で入浴できるよう、45℃~46℃という温度の高い浴槽から3〜4つの浴槽を経て38℃~40℃の低い温度の浴槽までお湯がめぐることで自然に冷えていきます。
一番湯温の低い「ぬる湯」から体を慣らして入浴していきましょう。合わせ湯の浴槽は「大滝乃湯」」で体験できます。
湯畑近くの「御座之湯」では、浴衣のレンタルをしています。カラフルで可愛い浴衣に着替えて湯の町散策に出かけてはいかがでしょうか。浴衣と飾り帯は種類もたくさん用意されています。
男性用の浴衣もあるのでカップルで楽しんでもいいですね。下駄と竹かご、着付けまで料金に含まれているので、気軽に浴衣体験ができます。
熱乃湯HP
時間湯オフィシャルサイト
大滝乃湯HP
御座之湯HP
人気の観光エリア
湯畑周辺エリア
草津温泉のシンボルとも言える「湯畑」周辺には、お土産店や飲食店などが立ち並び、そして多くの温泉が集まっていて、草津温泉でも特に温泉情緒が漂っているエリアです。草津温泉の玄関口である「草津温泉ターミナル」からは5分ほど歩けば到着です。湯畑から湧き出ているものすごい量のお湯と立ち上る白い湯けむりが、温泉旅行気分を盛り上げてくれます。
湯畑
温泉街の中心部にあって、草津温泉の源泉の1つである「湯畑」は、毎分4,000リットルもの温泉が白い湯けむりを上げながら湧き出ています。その雄大な様子は、まさに草津温泉のシンボルでしょう。湯畑の周りは、瓦を敷き詰めた歩道やベンチなどもあって散策が楽しめる公園となっています。草津温泉観光の起点として、また湯上がりに町歩きも楽しめる、人気のスポットです。
湯畑は、草津温泉のお湯を上手に活用する知恵のつまった仕組みになっています。まずは、源泉から湧き出た高温のお湯が7本の木製の樋(とい)を流れていきます。これによって外気に触れてお湯はほどよく冷やされ、また「湯の花」が木樋に沈殿して残ります。この「湯の花」は、希少なお土産としても販売されています。
そして、お湯は湯畑の端にある「湯滝」を流れ落ちた後、共同浴場「千代の湯」や旅館へ配られていきます。この仕組みのおかげで、水で薄める必要がなく、そのままの温泉を楽しむことができるのです。
湯畑の一角には、徳川家八代将軍吉宗が江戸に献上させたお湯をくんだ場所とされる「将軍御汲上(おくみあげ)の湯枠」や、江戸時代の1830年から湯滝の横に立っている「湯滝の燈篭(とうろう)」など、その歴史を感じさせるものも残っています。
湯けむり亭
「湯けむり亭」は、湯畑の脇にあるヒノキの木を使って建てられた東屋(あずまや)で、湯畑のお湯を足湯で気軽に楽しめます。この場所には、江戸時代に共同浴場「松乃湯」があったそうで、建物は当時の姿を再現したものです。
高温で強酸性の草津のお湯は、手や足を数分浸すだけでも体がぽかぽか温まります。無料で24時間自由に利用できるのもうれしいですね。
湯路広場
湯畑のすぐそばにある「湯路広場」は、棚田をイメージして段々に造られた広場の周りを和風で昭和レトロな雰囲気の木の回廊が囲んでいる広場です。草津温泉で行われるいろいろなイベントの会場スペースとしても活用されています。浴衣姿で下駄の音を鳴らしながら回廊を歩いたり、階段のような広場で座って休憩もできます。
御座之湯
「御座之湯(ござのゆ)」は、江戸時代から明治にかけて湯畑周辺にあった5つの共同湯の中の1つを2013(平成25)年に再現した日帰り入浴が楽しめる施設です。御座之湯には、源頼朝が三原野に仮に訪れた際に座った石がこの地にあったことから名付けられたという説もあります。
建物も当時の趣にこだわっていて、外観は漆喰の白壁に杉板を使った「とんとん葺き」の屋根が特徴です。また入浴後に肌に残る温泉成分を洗い流さないことが温泉の効能を保つ最良の方法であることから、当時の草津の温泉文化を味わってもらうために、館内も多少不便であっても昔ながらの構造にこだわってつくられています。
木にこだわった「木之湯」と御影石の浴槽がある「石之湯」の2つの浴室があり、それぞれの浴室内では「湯畑」と「万代」の2つの源泉からのお湯が楽しめます。日替わりで男湯と女湯が入れ替わりますので、草津温泉に宿泊する際は、ぜひ通ってみてください。
また御座之湯では、外出用浴衣のレンタルプランもあります。女性用浴衣は20種類以上、飾り帯30種類以上、男性用浴衣は10種類以上の中からお好みの浴衣を選んで草津温泉の散策ができます。着付けもしてくれますし、もちろん御座之湯の入浴もできます。
白旗の湯
湯畑そばにある「白旗の湯」は、白旗源泉のお湯が楽しめる草津温泉内で最も大きな共同湯です。地元の方たちが普段の生活に利用している共同湯は、管理も地元の方たちによって行われていますので、入浴マナーを守って利用しましょう。また、鍵付きのロッカーは設置されていませんので、ご注意ください。
ぜひ地元の方たちと楽しく交流しながら、温泉を堪能してみてください。早朝5時から夜23時までと遅くまで開いているのと無料で入れるのもうれしいですね。
千代の湯
湯畑の湯滝から滝下通りへ歩いていくと約2分で「千代の湯」があります。湯畑泉源からのお湯が楽しめる共同湯で男湯女湯には無料で入浴ができます。そして、草津温泉の伝統的な入浴法である「時間湯」ができる浴室もあって、「時間湯体験」を1日4回開催しています。
熱乃湯
湯畑のすぐ目の前にある大正ロマン風の2階建ての建物が「熱乃湯(ねつのゆ)」です。施設内は開放的な吹き抜けになっていて木の香りが漂います。草津温泉名物の「湯もみ」を、湯もみガールズたちが草津節、草津湯もみ歌や踊りとともに見せてくれるショーを観覧できる施設で、毎週土・日や祝日には「湯もみ体験」もできます。
そのほか、不定期で「湯けむりジャズ」やアコースティックギターなどのライブなど、様々なイベントも開催してます。ショーやイベントの際には、ご当地キャラの「ゆもみちゃん」が登場するサプライズも時々あるようですよ。
本家ちちや 湯畑店
「本家ちちや」は、草津温泉の名物お土産として人気の「温泉まんじゅう」を製造販売しているお店です。黒糖を使った茶色いしっとり生地でつぶあんを包んで蒸し上げた、昔ながらの温泉まんじゅうの「茶まんじゅう」と、栗あんをこしあんで包んだ二色あんをきめ細かい白い生地で包み込んだ「二色あんまんじゅう(白)」の2つの温泉まんじゅうが味わえます。
作っているお饅頭は美味しさと新鮮さを味わってもらいたいとの思いから2種類に限定しているそうです。材料も北海道産の小豆や草津高原の水にこだわっています。
草津温泉には3店舗ありますが、湯畑のすぐ前にある「本家ちちや 湯畑店」では、蒸したての温泉まんじゅうが店頭販売されていて、温泉街を散策しながら、また湯畑の湯けむりを眺めながらの食べ歩きも楽しめます。
また、こちらのお店は夜9時まで営業していますので、夜のライトアップなどを楽しみながらお土産を買うこともできます。
頼朝
湯畑の足湯「湯けむり亭」のすぐ前にある漬け物のお店「頼朝 湯畑店」は、国内産の材料を使っていて安心安全にこだわった塩分控えめで体にやさしい漬け物を豊富な品数で販売しています。他にもお土産品としてお菓子やスパイス・ドレッシング、群馬県や草津の特産品などを扱っています。
また、お店自慢の「温泉たまご」は濃厚な味わいです。箱詰め10個入りはお土産にもできますが、食べ歩きにぴったりのカップに入った1個入りも販売されていて大人気です。スプーンもついているので、その場で食べることができますよ。
「頼朝」は西の河原店もあります。西の河原通り沿いにあって、漬物やお土産品はもちろんですが、食べ歩き限定で群馬名産のこんにゃくを串に刺して特製みそダレをかけた「湯けむりこんにゃく」や純米大吟醸の酒粕を使った「大人の甘酒」を販売しています。
地蔵の湯
湯畑から徒歩で約3分ほどの場所にある「地蔵の湯」では、「地蔵堂」の横から湧き出ている「地蔵源泉」の少し白濁したお湯に入れます。朝8時から夜22時まで開いている無料の共同湯です。こちらにも「時間湯」の浴室が設置されていて、温泉療法に利用されています。
地蔵の湯まえ足湯
「地蔵の湯」入り口前の広場には、無料で24時間いつでも利用できる「地蔵の湯まえ足湯」があります。地蔵堂のお地蔵さまや地蔵源泉の小さな湯畑を眺めながら、足湯に入ることができます。
光泉寺
湯畑を見下ろす高台に建つ「光泉寺」は、721年に僧行基が開いたと伝えられている真言宗豊山派の歴史あるお寺です。この地に立ち、眼下に光る泉を見出した行基上人は、それがただの泉でなく万病にきく温泉であることを喜んで、薬師如来をまつって光泉寺を開いたそうです。
日本三代温泉薬師として古くから有名な薬師如来は無病息災、病気平癒のご利益があると言われています。また、本堂の脇にある茅葺き屋根の釈迦堂に安置されている釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)は、元禄時代の奈良東大寺の公慶(こうけい)上人の作と伝えられていましたが、2005(平成17)年の調査で、その事実が証明されました。
約300年を経て世に出たということから「遅咲き如来」と呼ばれ、地域の人たちにあらためて信仰されるようになりました。ぜひ訪れて「これからもうひと花咲かせたい」という願いを祈願しましょう。
白根神社
湯畑から歩いて5分ほどの「白根神社」は、草津温泉の開湯にまつわる伝説の人物の一人である「日本武尊(やまとたけるのみこと)」をご祭神としていて、草津温泉の氏神さまとして地域の人たちの信仰を集めています。毎年7月17日、18日には「白根神社祭礼」が開催されて、街がにぎやかになります。
西の河原通り〜西の河原公園周辺エリア
湯畑から西の河原公園へと草津温泉を東西に走っている「西の河原通り」には、旅館やホテルなどの宿泊施設やお土産店、飲食店などがたくさん並んでいます。いろいろなお店に立ち寄りながら、草津温泉の街を散策するのにぴったりのエリアです。
「西の河原公園」に到着すると、公園内にはいろんな場所から温泉が湧いて流れ出しています。公園内は自然豊かで、様々な見どころや温泉を楽しめるスポットもあるので、ぜひ園内を巡りながら大地の恵みである温泉のパワーを感じてみてください。
手打蕎麦・食事・酒 あおやま
湯畑から西の河原公園へ向かう西の河原通りに入ってすぐの「手打蕎麦・食事・酒 あおやま」は、こだわりの手打ちそばが自慢のお店です。そば粉は、本場信州の厳選されたもののみを使っていて、配合は9対1と最小限のつなぎで、そば本来の素材と食感を活かしています。
天ぷらや煮込んだ舞茸が入った「舞茸そば」には、地元や近隣の六合村で採れた舞茸を使っています。手打ちそばのほかにもうどんや特製の「あおやまカレー」などのご飯もの、おつまみ、地元のお酒などもメニューにあるので、ランチとしても、また夕食でも立ち寄れるお店です。
湯あがりかりんと
湯畑から西の河原通りを西の河原公園に向かって歩いていくと通り沿いの左手に、いろいろな味の「かりんとう」を販売している「湯あがりかりんと」があります。その数はなんと28種類と豊富な品ぞろえです。温泉にちなんで浴衣をイメージした和風のカラフルなパッケージが可愛いので、お土産としてもぴったりです。
かりんとうのほかにもお店では、厳選した素材を使って牛乳本来の甘さとコクを味わえる、なめらかな口当たりの「湯あがりプリン」や、上州牛をぜいたくに使った肉まんの「湯あがり上州牛まん」といったグルメも堪能できるので、町歩きの際は、ぜひ味わってみてください。
草津ガラス蔵
草津温泉バスターミナルから歩いて約10分、西の河原通り沿いにある「草津ガラス蔵」では、ガラスのとんぼ玉やエメラルドグリーンの「草津硝子(ガラス)」、ガラスの器やアクセサリー、キーホルダーなどの小物まで、いろいろなガラス製品を販売しています。
1号館から3号館まで3つの建物が並んでいて、目印は、2号館入口の赤・グリーン・黒の郵便ポストです。2号館では、「とんぼ玉創作体験」もできます。インストラクターが丁寧に教えてくれるので安心して参加できます。出来上がったとんぼ玉をアクセサリーに仕上げることもできるので、自分だけのオリジナル作品を旅の思い出に作ってみてください。
また、1号館の入り口には、カゴに入った卵が温泉に浸かっている光景を見ることができます。こちらはガラス蔵の名物「温泉たまご」で、源泉のお湯で作った出来たての半熟たまごを味わえます。
西の河原公園
湯畑から西の河原通りを歩いていくと約10分ほどで到着するのが「西の河原公園」です。もともとは草津温泉の源泉の1つ「西の河原源泉」がある場所で、岩や石がゴロゴロ転がっており、いたるところから温泉がボコボコと湧き出ていました。
近年、観光客の増加とともに遊歩道や足湯、ビジターセンターが作られて公園として整備されました。「ビジターセンター」では、草津の周りにある火山と温泉との関係、動植物の分布、歴史などを写真やビデオなどで紹介しています。20分ほどで見学できますので、休憩も兼ねて立ち寄ってみてください。
そして、湯けむりが漂う遊歩道を歩いていくと公園の中ほどにある小高い場所にベルツ博士とスクリバ博士の胸像が立っています。ベルツ博士は明治時代に東京大学教授として来日したドイツの有名な医学者で、温泉療法の熱心な研究者でもありました。
草津温泉にもたびたび訪れていて、世界に草津温泉を紹介した人物です。そして、スクリバ博士もベルツ博士とともに日本の近代医学に大きく貢献しました。そのほか、斎藤茂吉や水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)などの文人の歌碑も園内散策とともに見ることができます。奥まで歩いていくと「西の河原露天風呂」に到着です。
草津穴守稲荷神社
西の河原公園内にある「草津穴守(あなもり)稲荷神社」は、東京都大田区の羽田空港近くにある「穴守稲荷神社」の分社です。明治四十年ごろ、東京の山崎染物店の主人が草津温泉へ湯治に通って病気が無事に治ったことから、常々信仰していた穴守稲荷をこの場所に分霊しました。
ご祭神は、豊受姫命(とようけひめのみこと)で、「稲荷」には「稲実る・稲生る」の意味があることから、商売繁昌・家内安全・心願成就・病気平癒・交通安全・厄除・開運祈祷などさまざまなご利益があるとされています。
毎年9月の「例大祭」では、羽田の穴守稲荷から神職が出向いて祭りが行われ、地元の人たちや多くの参詣者でにぎわいます。
鬼の相撲場碑
西の河原公園の辺りは、温泉があちこちから湧き出ている様子から、昔は「鬼の泉水」と呼ばれて恐れられていました。公園の一角の天狗山の真下の谷には「鬼の相撲場」と名前がついた場所もあって、碑が建っています。
遊び場が欲しくて困っていた鬼たちが、村に悪さをする事をやめる約束をして西の河原で遊ぶことを許してもらったという昔話も残っていて、かつてはこの場所で鬼たちが相撲をとっていたそうです。
周辺には約3,000株もの「レンゲツツジ」が生えていて、毎年6月上旬ごろに見頃となります。春にはミズバショウの花が咲き、初夏になるとエゾハルゼミの鳴き声も聞こえます。映画「千と千尋の神隠し」の音源をひろった場所でもあります。東屋も建っているので、休憩がてらのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
西の河原露天風呂
西の河原公園の奥にある「西の河原露天風呂」は、「万代(ばんだい)源泉」のお湯を引いています。男湯女湯合わせると500平方メートルと日本でも有数の広さの、大自然に囲まれた開放的な露天風呂で、四季折々の風景や高原の風を感じながら温泉を楽しめます。
洗い場はありませんが、男女別の脱衣所、ロッカー、トイレを完備しています。20時まで営業していて、夜はライトアップされるので、温泉の中で夜空の星を眺めることもできます。
草津片岡鶴太郎美術館
西の河原公園の入り口にある「草津ホテル」に併設されている「草津片岡鶴太郎美術館」は、タレント・俳優のほか、芸術面でも多彩な才能を持つ片岡鶴太郎氏の約120点のアート作品を常設展示している美術館です。年4回の展示替えをしていて、どの季節に来館しても楽しめます。
館内にはカフェコーナーも併設されており、カウンター席に座って大きな窓越しに西の河原の湯けむりを眺めながら、コーヒーやスイーツが楽しめます。カフェコーナーだけの利用もできるので、アート鑑賞の後や散策の途中にほっと一息ついてみてください。
大滝乃湯周辺エリア
草津温泉バスターミナルからだと徒歩で約15分ほど、湯畑からだと湯滝から滝下通りを東にむかって歩いて10分かからないくらいで、草津温泉を代表する泉源の1つ「煮川泉源」を利用した「大滝乃湯」などがあるエリアです。温泉熱を利用して亜熱帯の動物や植物を飼育・栽培している「草津熱帯圏」もあります。
大滝乃湯
草津温泉は豊富なお湯の量を誇っていて、源泉は草津町内でも100カ所あるともいわれています。その中でも高温で柔らかいのが特徴で「美人の湯」として知られる「煮川泉源」のお湯を、源泉かけ流しで贅沢に堪能できるのが「大滝乃湯」です。草津温泉バスターミナルからは歩いて12分ほどです。
こちらでは、草津温泉に古くから伝わる「合わせ湯」が男湯女湯それぞれ設けられています。お湯の温度が異なる浴槽が並んでいて、低温から順番に入っていきます。女性用の合わせ湯は、西洋風の造りになっていて、雰囲気のある空間で入浴できます。
施設内には、お食事処も併設されています。草津温泉のご当地食材「くま笹」を練りこんだうどんを使ったメニューや地元産の舞茸の天ぷらのほか、麺類を中心にいろいろなメニューを味わえます。お食事だけの利用もできます。
草津熱帯圏
「草津熱帯圏」は、日本一標高の高い場所にある動物園です。ニホンザルが飼育されている「モンキーパラダイス」や高さ15メートルの巨大ドームの中では、草津温泉の温泉熱を利用していて、亜熱帯や熱帯に生息する植物を栽培し、動物たちを飼育展示しています。
「カピバラふれあいひろば」では、熱帯圏でも人気のカピバラが温泉に入っている様子を見ることができたり、いろいろな動物への餌やり体験、ふれあい体験なども開催されています。また、園内で飼育されているヘビと一緒に記念撮影会も行われています。
グランデフューメ草津
「グランデフューメ草津」は、「草津ラスク」とイタリアンソフトジェラートを楽しめるお店です。「草津ラスク」は数種類の小麦粉をブレンドしてサクサクとした食感に仕上げたこだわりのオリジナル商品で、プレーンやメープルなどの甘い味のラスクから、お酒のおつまみにもぴったりなガーリック風味のものまで数種類あります。
パッケージのイラストも可愛くて、草津温泉のお土産としてはもちろん、自分用のおやつやプレゼントにもぴったりです。お店の人気No.1は、スライスアーモンドを贅沢に使って、キャラメルでコーティングした「キャラメル・アマンド」です。
また店内では、ソフトクリームの滑らかさとジェラートの濃厚さをあわせ持った「イタリアンソフトジェラート」をブッフェスタイルで堪能できます。お好みのジェラートにラスクやソース・スプレーをトッピングして、自分だけのオリジナルの味をカスタマイズして楽しめます。時間制限なしで食べ放題なのもうれしいですね。
その他のエリア
湯畑を中心とした草津温泉街から少し足を伸ばせば、草津高原の大自然の絶景を身近に体感できるスポットが数多くあります。季節のアクティビティスポーツを楽しんだり、四季おりおりの自然を散策しながら眺めたり、といろいろな楽しみ方を旅のプランに加えてみてください。
天狗山プレイゾーン
草津温泉バスターミナルから車で約5分の場所にある「草津温泉スキー場」は、冬場は日本でも有数の極上のパウダースノーでのスキーやスノーボードといったウィンタースポーツが楽しめます。そして、雪のない時期には標高1,300メートルの草津天狗山(てんぐやま)の「天狗山プレイゾーン」でいろいろなアクティブスポーツを子どもから大人まで楽しめるのです。
天狗山の傾斜を滑空しながら一気に降りるジップライン「BanZip TENGU(ばんじっぷ てんぐ)」はスリル満点の人気のアクティビティです。ほかにもスノーボードの夏バージョン「マウンテンボード」や「グラススキー」「パターゴルフ」などのアクティビティや、広場でサッカーやバドミントンを楽しんだり、と多目的に利用できます。
武具脱の池
草津温泉街から約15分ほどで殺生河原(せっしょうがわら)にある殺生駐車場に到着します。そこから約5分ほど歩いていくと「武具脱の池(ものぬぐいのいけ)」があります。池の形から別名「ヒョウタン池」とも呼ばれて親しまれています。
かつて源頼朝に追われた木曽義仲の残党が、この場所で武具を脱ぎ捨てたという伝説が残っていて、その名が付けられました。
池の周辺には、様々な植物が自生していて季節によって変化する景色も楽しめます。春にはシャクナゲが群生して咲き、夏にはワタスゲ、そして初秋のリンドウの花や紅葉が美しいです。「草津温泉スキー場」の天狗山ロッヂから武具脱の池までのシャクナゲの群生地を楽しめるハイキングコースも整備されています。
道の駅 草津運動茶屋公園
草津温泉に車で出かけるなら、草津温泉の玄関口にある「道の駅 運動茶屋公園」が便利です。施設内の「観光案内所」では、草津温泉の観光案内はもちろん、周辺エリアの道路状況やスキー場情報など、旅やドライブに役立つ情報を案内してくれます。Free Wi-Fiも完備されているので、まずは観光の前に立ち寄って最新情報を確認しましょう。
また、草津温泉のお土産や群馬の特産品、オリジナル商品やご当地グルメまで豊富な品ぞろえが揃っています。草津温泉のご当地グルメの花豆を使った「花豆ロールケーキ」や「花豆みるくソフトクリーム」などここでしか味わえないものもあります。草津温泉旅行の帰りにお土産選びや、旅の締めとしてご当地グルメを楽しむのもいいですね。
ベルツ記念館
「道の駅 運動茶屋公園」の横にある「ベルツ記念館」は、草津温泉を「世界第一級の温泉保養地」と世界に紹介したドイツ人医学者のエルウィン=フォン=ベルツ博士にまつわる資料や博士の軌跡などを紹介、展示している施設です。
ベルツ博士は、1876(明治9)年、日本政府に招かれて来日しました。29年間、東京大学で教授として、また皇室の侍医としても務めていて、日本の近代医学の発展への功績から「日本近代医学の父」称えられている人物です。
1878(明治11)年には草津温泉を訪れていて、草津独特の入浴法や泉質を研究し、また環境の素晴らしさを自身の日記に記しました。その後「ベルツの日記」として出版されたことから、草津温泉が世界的に広く知られるようになったため、ベルツ博士は「草津の恩人」として地元の方たちから今も尊敬されています。
草津町はベルツ博士とのご縁からチェコ共和国のドイツ国境近くに位置していて、温泉保養地としても知られているカルロビ=ヴァリ市と姉妹都市の関係にあります。ミュージアムショップでは、カルロビ=ヴァリ市があるボヘミア地方の特産品のボヘミアグラスなども展示販売しています。
嫗仙の滝
「嫗仙(おうせん)の滝」は、草津町の南東にあって、緑に囲まれた茶色い岩肌を繊細な白い水しぶきが流れ下る様子が美しい滝です。滝の脇には、林野庁が定める「森の巨人たち100選」にも選ばれた、高さ35メートル、幹周は6.7メートルもあるカツラの巨木が立っています。
草津バスターミナルからは車で約15分、温泉街からは車で約10分で嫗仙の滝駐車場に着きます。そこから、遊歩道を歩いて約30分ほどで滝つぼまで行くことができます。坂道が続いていて、途中には急斜面もあるので、足元には注意してください。歩きやすい靴や服装で出かけるのがおすすめです。
草津ナウリゾートホテル「草津ビッグバス」
湯畑から車で約5分の「草津ナウリゾートホテル」は、多彩な温泉とプールが自慢の、森に囲まれたホテルです。ホテル内の温泉施設「草津ビッグバス」では、日帰り入浴が楽しめます。草津温泉の源泉の中でも約94度と高温で、最も湧出量が豊富な「万代(ばんだい)泉源」のお湯を使っています。
2つの湯船がある内湯は源泉掛け流しで、湯量を調節しながらそれぞれの湯船の温度を変えています。露天風呂は、肌が敏感な人でもゆっくり入浴を楽しめるよう、高温のお湯に加水循環する工夫がされています。また、ジャグジーやサウナも完備されています。
大きくて自然に囲まれた露天風呂では、高原のさわやかな風を感じながら、冬には雪見風呂も楽しむことができます。食事と一緒に温泉が楽しめる「日帰り入浴プラン」(※要予約)もあるので、草津温泉巡りのプランの1つに加えてみてください。
芳ヶ平湿地群
草津町、中之条町に広がる「芳ヶ平(よしがだいら)湿地群」は、草津白根山の火山活動によって形成されました。標高2,160メートルの草津白根山湯釜や、標高1,832メートルの芳ヶ平湿原、標高1,600メートルの大平湿原をはじめ、天然池の平兵衛池、大池、水池、そして標高約1,200メートルのチャツボミゴケ公園穴地獄までをつなぐ湿地群です。
芳ヶ平湿原のワタスゲ群落や大平湿原のミズバショウなど普段はなかなか見ることのできない珍しい植物も数多く自生しています。また、特別天然記念物のニホンカモシカ、日本固有種のモリアオガエルの日本最高標高繁殖地、緑のじゅうたんを敷き詰めたような珍しいチャツボミゴケの群落などが見られます。
世界的にも貴重な自然を保全・活用するために、2015年にはラムサール条約に湿地登録されました。芳ヶ平湿原、大平湿原、平兵衛池、大池、水池、チャツボミゴケ公園までは登山道が整備されています。草津温泉バスターミナルからチャツボミゴケ公園登山口までは車で30分ほどです。
草津温泉のご当地グルメ
温泉まんじゅう
「温泉まんじゅう」といえば、多くの温泉地でも見かけることができるお土産の定番ではないでしょうか。草津温泉では、特に温泉まんじゅうの専門店が数多く見られます。それぞれのお店がこだわりと味を競っているので、食べ比べてみるのも旅の楽しみですね。
「松むら饅頭」は、1945年に草津温泉で創業した温泉まんじゅうの老舗です。本店は、湯畑から西の河原通りを100メートルくらい進むと右手に見えてきます。ちょっとレトロな和風の外観と木の看板が目印です。
現在、お店は2代目と3代目が切り盛りしていて、創業当初からの秘伝の製法を守っています。黒砂糖を使った薄皮は「ふわふわしっとり」のやわらかい口当たりです。また、甘さ控えめで粒がやや残ったこだわりのあんは、北海道産の小豆を使って、毎日熟練の職人さんが練っています。
保存料は一切使っていないので、日持ちは作った日から4日間です。できたての暖かい饅頭はもちろん、冷めても美味しいと評判です。売り切れてしまうこともあるので、予約してから出かけるのがベターかもしれません。
熊笹うどん
熊笹は、その葉を古くから薬用として利用されてきた植物で、解毒作用や整腸作用、抗炎症作用など多くの効能があるとされています。草津温泉では、街の飲食店の多くで、草津温泉で採れた熊笹を練り込んだ淡いグリーンの「熊笹うどん」を食べることができます。
「草津名産品製造」は、草津温泉のいろいろなお土産を製造卸販売しています。毎年、社員総出で摘み取った熊笹をパウダーにしたものを商品にも使っているそうです。「草津味(くさつみ)うどん」は熊笹パウダーを練りこんだ淡い緑色のうどんで、製法にもこだわったコシの強い半生熟成麺です。草津温泉のご当地グルメの「熊笹うどん」を自宅で味わうことができます。
「Tip(ティップ)」は草津名産品製造直営のコンビニとお土産のお店です。「草津味うどん」はもちろん、草津名産品製造のオリジナル商品、新商品、地酒、地ワインやお土産がたくさんです。
花豆(花いんげん豆)
「花豆(花いんげん豆)」は「べにばないんげん」のことで、鮮やかな赤または白の大きな花をたくさん咲かせるのが特徴です。その実である豆は特に大きく、煮豆や甘納豆などに多く利用されています。
低温を好む植物で、温暖な地域ではほとんど実が付かないため、国内での主な産地は北海道で、そのほか、東北地方や長野県、群馬県などの冷涼な地域で栽培が行われている希少な「高級菜豆」です。草津では高原の冷涼な気候を活かして花豆を栽培していて、町の特産品になっています。
草津温泉バスターミナルの向かいにある「清月堂」は、1923(大正12)年創業の和菓子の老舗です。草津高原の恵みである花いんげん豆を主原料とした甘納豆、最中、ようかんや季節ごとの限定の和菓子を製造販売しています。お店の看板商品「花いんげん甘納豆」は、コクと風味が強い花いんげん豆ならではの味を上品な甘納豆で堪能できます。
草津温泉へのアクセス・所要時間
草津温泉のある草津町は、群馬県の北西部の長野県との県境に近い標高1,200メートルほどの高原に位置しています。そのため、草津温泉への主なアクセス方法は、東京などの近隣都市から電車で草津温泉の最寄り駅まで行きバスに乗り換えて移動するか、クルマ、高速バスでの移動となります。
電車で草津温泉に行く
草津温泉に旅行に行く際の最寄り駅は、新幹線の場合は軽井沢駅(長野県北佐久郡軽井沢町)、在来線であればJR長野原草津口駅(群馬県吾妻郡長野原町)になります。そこからは路線バスに乗り継いで草津温泉バスターミナルへ向かいます。新幹線の場合、旅行の予定が早めに決まっていれば、JR東日本のネット予約やモバイルSuicaを利用するとお得に購入できるきっぷも販売されています。JRのきっぷは1ヵ月前から発売されます。
軽井沢駅までの所要時間
- 東京・JR東京駅からの場合:JR北陸新幹線で約1時間20分
- 埼玉・JR大宮駅からの場合:JR北陸新幹線で約53分
- 新潟・JR新潟駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR北陸新幹線で軽井沢駅まで約20分
- 長野・JR長野駅からの場合:JR北陸新幹線で軽井沢駅まで約32分
- 石川・JR金沢駅からの場合:JR北陸新幹線で軽井沢駅まで約2時間10分(長野駅で乗り換えの場合あり)
軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスに乗って草津温泉バスターミナルで下車:所要時間約55分〜1時間18分
※詳細は、JR東日本、各バス会社ホームページをご覧ください。
JR東日本(えきねっと)HP
草軽交通バスHP
西武観光バス(軽井沢・草津エリア)HP
長野原草津口駅までの所要時間
- 東京・JR東京駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分
- 東京・JR上野駅からの場合:特急草津で約2時間22分(平日1日2本、土曜・休日は1日3本運行)
- 埼玉・JR大宮駅からの場合:JR上越新幹線・北陸新幹線で高崎駅まで約30分、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分
- 新潟・JR新潟駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分
長野原草津口駅からJRバスに乗って草津温泉バスターミナルで下車:所要時間約25分
※詳細は、JR東日本、バス会社ホームページをご覧ください。
JR東日本(えきねっと)HP
JRバス関東(草津・白根)HP
高速バスで草津温泉に行く
東京からは、高速バスを利用して草津温泉まで旅行することもできます。新幹線より時間はかかりますが、乗り換えの必要がないので安心です。片道料金は3,500円程度で新幹線より安く、JRバスは往復での割引やネット決済での割引、早期購入での割引などもありますので、旅行の予定が決まったら、事前に購入しておくのがおすすめです。
所要時間
- 東京・新宿バスタからの場合:草津温泉バスターミナルまで約4時間7分(JRバス関東・上州ゆめぐり号)
- 東京・東京駅八重洲通りからの場合:草津温泉バスターミナルまで約3時間36分(JRバス関東・東京ゆめぐり号)(平日1日1本、土曜・休日は1日2本運行)
- 東京・渋谷マークシティからの場合:草津温泉バスターミナルまで約4時間27分(東急トランセ)
※( )内は高速バス運航会社です。詳細は各高速バス会社ホームページをご覧ください。
JRバス関東・上州ゆめぐり号、東京ゆめぐり号
東急トランセ
クルマで草津温泉に行く
運転免許をお持ちで運転ができるのであれば、マイカーやレンタカーなどのクルマを使っての草津温泉への旅行も便利です。家族連れや少人数の旅行であれば、電車より旅費も節約できますし、現地での移動も便利です。
所要時間
-
東京・練馬ICからの場合(渋川伊香保IC経由):約2時間30分(161キロメートル)
練馬IC → (関越自動車道) → 渋川伊香保IC → (国道353号線・国道145号線) → 長野原(大津) → (国道292号線) → 草津温泉 -
東京・練馬ICからの場合(碓氷軽井沢IC経由):約2時間40分(186キロメートル)
練馬IC → (関越自動車道) → 藤岡JCT → (上信越自動車道) → 碓氷軽井沢IC → (国道18号線) → 中軽井沢→ (国道145号線・国道292号線) → 草津温泉 -
長野・長野ICからの場合:約1時間30分(81キロメートル)
長野IC → (上信越自動車道) → 更埴JCT → (上信越自動車道) → 上田菅平IC →(国道144号線・県道59号線・国道292号線) → 草津温泉 -
愛知・小牧JCTからの場合:約4時間20分(314キロメートル)
小牧JCT → (中央自動車道) →岡谷JCT → (長野自動車道) → 更埴JCT → (上信越自動車道) → 上田菅平IC →(国道144号線・県道59号線・国道292号線) → 草津温泉 -
大阪・吹田ICからの場合:約6時間20分(442キロメートル)
吹田IC → (名神高速道路) → 小牧JCT → (中央自動車道) → 碓氷軽井沢IC → (国道18号線) → 中軽井沢→ (国道145号線・国道292号線) → 草津温泉
草津温泉バスターミナル・最寄り駅軽井沢駅・長野原草津口駅を紹介
草津温泉バスターミナル
「草津温泉バスターミナル」は、草津温泉の最寄り駅である長野県の「軽井沢駅」や群馬県の「長野原草津口駅」からの路線バスや東京方面からの高速バス、町内を巡回しているワンコインバス、スキー場とを結ぶシャトルバスなどが発着します。電車や高速バスで草津温泉を訪れた際には旅の起点ともなります。
草津温泉バスターミナルの3階には、草津温泉の歴史を学べる資料館と図書館を併設した「草津町立図書館」があります。また、ターミナル前には、木造の外観の24時間無料で利用できる足湯が設置されています。バスを降りた後や待ち時間などをこちらの施設で過ごすのもいいですね。
軽井沢駅
草津温泉バスターミナルから路線バスで約1時間ほどの場所にある「軽井沢駅」は、長野県側から草津温泉へ向かう場合の最寄り駅です。北陸新幹線の駅の1つなので、東京方面や石川県方面から草津温泉を訪れる際は、こちらが便利です。
駅南口側には、約240ものお店やアウトレット、レストラン、お土産店が並ぶショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」があります。また、北口にはレトロな雰囲気の「しなの鉄道軽井沢駅舎」が建っています。この建物は、新幹線開業の際に取り壊された「旧軽井沢駅舎」をしなの鉄道が駅舎として復活させたものです。歴史的価値の高い古い建物の外観と内装に合わせた「水戸岡デザイン」の家具が配置されています。
草津温泉の帰りに、軽井沢駅周辺を散策してみたり、ショッピングなどを旅のプランに加えてみてはいかがでしょう。
長野原草津口駅
上越新幹線・北陸新幹線を利用して高崎駅で在来線に乗り換えて草津温泉に行く場合や、東京上野発の特急草津に乗って草津温泉を目指すときには、群馬県吾妻郡長野原町にある「長野原草津口駅」が最寄り駅となります。駅からは、JRバスに乗り換えて約25分で草津温泉バスターミナルに到着です。
こちらの駅には、きっぷ売り場はありますが、みどりの窓口や売店、コンビニ等は併設されていませんので、ご注意ください。
上越新幹線の停車駅
- 東京
- 上野
- 大宮
- 熊谷
- 本庄早稲田
- 高崎
- 上毛高原
- 越後湯沢
- ガーラ湯沢
- 浦佐
- 長岡
- 燕三条
- 新潟
北陸新幹線の停車駅
- 東京
- 上野
- 大宮
- 熊谷
- 本庄早稲田
- 高崎
- 安中榛名
- 軽井沢
- 佐久平
- 上田
- 長野
- 飯山
- 上越妙高
- 糸魚川
- 黒部宇奈月温泉
- 富山
- 新高岡
- 金沢
主要エリアからのアクセス
東京から
- JR東京駅から電車の場合(軽井沢駅経由):JR北陸新幹線で軽井沢駅まで約1時間20分、軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスで草津温泉バスターミナルまで約55分〜1時間18分
- JR東京駅から電車の場合(長野原草津口駅経由):JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間、高崎駅からJR吾妻線で長野原草津口駅まで約1時間35分、長野原草津口駅からJRバスで草津温泉バスターミナルまで約25分
- JR上野駅から電車の場合:特急草津で長野原草津口駅まで約2時間22分
- 新宿バスタから高速バスの場合:草津温泉バスターミナルまで約4時間7分
- 東京駅八重洲通りから高速バスの場合:草津温泉バスターミナルまで約3時間36分
- 渋谷マークシティから高速バスの場合:草津温泉バスターミナルまで約4時間27分
- 練馬ICからクルマの場合:関越自動車道利用・渋川伊香保IC経由で約2時間30分
名古屋から
- JR名古屋駅から電車の場合:東海道新幹線で途中東京駅にて北陸新幹線に乗り換えて軽井沢駅まで約3時間、軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスで草津温泉バスターミナルまで約55分〜1時間18分
- 愛知・小牧JCTからクルマの場合:約4時間20分
大阪から
- 大阪国際空港(伊丹空港)から飛行機+JRの場合:羽田空港まで約1時間15分、東京モノレールで浜松町まで約20〜30分、在来線でJR浜松町駅から途中東京駅にて北陸新幹線に乗り換えて軽井沢駅まで約1時間30分、軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスで草津温泉バスターミナルまで約55分〜1時間18分
- JR新大阪駅から電車の場合:東海道新幹線で途中東京駅にて北陸新幹線に乗り換えて軽井沢駅まで約3時間50分、軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスで草津温泉バスターミナルまで約55分〜1時間18分
- 吹田ICからクルマの場合:約6時間20分
福岡から
福岡空港から飛行機で東京へ向かい、JRに乗り継ぐルートになります。
福岡空港から飛行機で東京・羽田空港まで約1時間40分、東京モノレールで浜松町まで約20〜30分、在来線でJR浜松町駅から途中東京駅にて北陸新幹線に乗り換えて軽井沢駅まで約1時間30分、軽井沢駅から草軽交通バス・西武観光バスで草津温泉バスターミナルまで約55分〜1時間18分
草津温泉の年間イベント情報
1〜3月
スノーシューで行く 冬の森ウォッチング
毎年冬季の雪が積もっている時期に合わせて、自然公園財団草津支部主催の「スノーシューで行く 冬の森ウォッチング」が開催されています。スノーシューをはいて冬の森へ出かけて、面白い形の雪氷、動物たちの姿や足跡、木々の冬芽など、この時期、この場所でしか見られない自然を楽しむことができます。
2時間程度で案内ガイド付きの初心者向けのスノーシュー体験コースと、仲間で楽しめるグループ申し込み専用コースがあります。スノーシューは貸し出してもらえます。5日前までの予約制となっていますので、詳細は、下記のHPにてご確認ください。
自然公園財団草津支部
3月
草津温泉「冬花火」
例年3月初旬に開催される草津温泉「冬花火」は、草津温泉スキー場天狗山ゲレンデ周辺から花火が打ち上げられます。スキー場周辺はもちろんですが、草津温泉でも高台から打ち上げられる花火は湯畑や温泉街の各所から眺めることができます。冬の寒い夜空に輝く大輪の花火は、また格別です。
4月
ザゼンソウ公園「ザゼンソウ祭り」
草津で最初に開花する「ザゼンソウ」は、春の訪れを感じさせてくれる花です。サトイモ科の湿地に生える多年草で、濃い紫色の厚みのある葉が黄色くて小さな丸い花を包んでいる花の様子が、座禅を組んでいる僧の姿に似ていることからザゼンソウと名付けられました。別名「ダルマ草」とも呼ばれています。
草津町前口地区の小川に沿った湿地帯には古くから北関東一の座禅草の群生地があります。近隣の住民が木道を整備して「ザゼンソウ公園」として親しまれています。花の見頃になる4月上旬に合わせて「ザゼンソウ祭り」も開催されます。
5月
光泉寺「花まつり」
「花まつり」は、4月8日の「お釈迦様(おしゃかさま)」のお誕生日をお祝いするお祭りです。お釈迦様が誕生した時の伝説にちなんで、お堂にお花をいっぱい飾った花御堂の中に、水盤に乗せたお釈迦様の誕生仏を置いて、竹の柄杓(ひしゃく)で甘茶をかけます。
そして、お釈迦様の母である「摩耶夫人(まやふじん)」が白い象の夢を見てお釈迦様を身ごもられたという説話から、大きな白い象の作り物の上に誕生仏を置いて、白い象を引きパレードを行います。
光泉寺では一足遅く花の時期に合わせて例年5月8日に「花まつり」を開催しています。御釈迦様のご誕生祝いとともに、両親への感謝や子どもたちの元気な成長を祈ります。
5月
氷室のふるまい
例年5月最終日曜日または6月最初の日曜日には「氷室のふるまい」が湯畑そばの湯路広場で開催されています。このイベントは、草津温泉の古くからの風習で毎年6月に行われていた伝統行事「氷室の節句」を今に伝えています。
「氷室の節句」は、昔、湯宿の主人たちが白根山の溶岩流の谷にある氷室からとってきた天然氷に石楠花(しゃくなげ)の花を添えて、湯治客の食膳に提供して無病息災を祈念したというものだそうです。
現在の「氷室のふるまい」では、氷室で天然氷を採取し石楠花を添えて神前にお供えする「氷奉納の儀」という神事の後、草津温泉を訪れているお客さまへの感謝の気持ちを込めて、「あずき氷」やお茶、和菓子などの「ふるまい」が行われます。
7月
白根神社祭礼
草津町民が主体となって開催される「白根神社祭礼」は、日本武尊(やまとたけるのみこと)を御祭神とする白根神社の氏神祭りです。例年7月17日、18日のお祭り期間中は、草津町の各地区のおみこしが町中を練り歩いたり、露店も並ぶなどして、草津温泉がにぎやかな雰囲気に包まれます。
8月
草津温泉感謝祭
「草津温泉感謝祭」は、例年8月1日・2日に開催されています。土用の丑の日、丑の刻に入湯して一年の無病息災を祈願するという故事にちなんでいて、温泉の恵みに感謝するお祭りです。湯善神に参拝した後、町民の中から選ばれた「女神」が「巫子」や「白丁(はくちょう)」とともに登場し、厳かで華やかなムードの中、「源泉お汲み合わせの儀」「源泉分湯の儀」「献湯」を行なっていきます。
女神による「献湯」は町内各地区の浴場も巡ります。開催2日間には「上州草津温泉噴火太鼓」「草津踊り」「湯もみ披露(一般公開)」などのさまざまな催しも開かれます。そしてフィナーレの「女神昇天」まで、草津温泉街が一年で最も活気づきます。
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」は、例年8月中旬から2週間、世界中から一流のクラシック演奏家を招いて、草津温泉で開催されるクラシック音楽の一大イベントです。1980年の夏に国内外の一流演奏家が草津温泉に集い、日本の若手音楽家へのレッスンとともに音楽と向き合う時間を創造したのが始まりとなっています。
温泉の恵み豊かで標高1,200メートルという高原である草津温泉は「日常から離れて自分の中の音楽を見つめ直す」というこの音楽祭の理念の実現にぴったりの場所でした。毎年、素晴らしい講師陣を招いてアカデミーを開講するほか、その技術を披露するフェスティヴァル(コンサート)が「草津音楽の森国際コンサートホール」で開かれます。
受講生は草津温泉スキー場の「天狗山レストハウス」から徒歩圏内にある練習室を利用できます。またアカデミーでは、世界的な演奏家によるレッスンをより多くの人に聴講してもらえるよう、マスタークラスの聴講ができ、公開レッスンも行なっています。開催期間中は「草津アカデミー・シャトルバス」がコンサート、マスタークラス、公開レッスンの時間に合わせて無料巡行します。
9月
草津温泉熱湯マラソン
毎年9月に開催される「草津温泉熱湯マラソン」は、湯畑や温泉街など草津温泉の名所を巡りながら走ることができます。2km・6km・10kmのコースがあります。参加賞として、「草津温泉無料入浴券」がプレゼントされるので、マラソンの後は温泉で汗を流してリラックスできます。
毎年一回
熱湯 湯もみダンス選手権in草津温泉
湯畑そばにある「熱乃湯」が2015年改装オープンされたのを機に、毎年開催されているのが「熱湯 湯もみダンス選手権in草津温泉」です。このイベントは、草津温泉名物の「湯もみ」をテーマに、ヒップホップ・チアダンス、フラメンコ・よさこいなどのいろいろなジャンルのダンスと湯もみを組み合わせたパフォーマンスをチーム戦で競うイベントです。
「熱乃湯」の舞台の上で楽しみながらダンスを披露して、草津温泉を盛り上げましょう。予選・決勝の2日間、毎年一回開催されています。日時など詳細は、下記のHP・FBを参考にしてください。
草津温泉観光協会
熱湯 湯もみダンス選手権 in 草津温泉 実行委員会Facebook
毎月
湯畑キャンドル「夢の灯り」
湯畑そばにある光泉寺の石段と湯路広場に1,500個以上のクリアカップキャンドルを並べるイベントで、毎月第2・第4金曜日、連休を中心に開催されています。夜の湯畑の湯けむりと優しいキャンドルの灯りが幻想的です。
大滝乃湯「白濁の日」
大滝乃湯は、透明な煮川源泉のお湯を使っていますが、効能成分が多く含まれることから配湯管が詰まりやすいため、毎月第2・第4土曜日には配湯管を「縄引き」という詰まった効能成分を押し出す作業を行って掃除します。
そのため、この日だけはお湯が真っ白になって、煮川源泉の効能成分が更にたっぷりと含まれた濁り湯に入ることができるのです。源泉かけ流しであることから、時間とともに通常の透明なお湯に戻っていきますので、午前中に訪れることをおすすめします。
毎週
西の河原露天風呂「混浴の日」イベント
特定日を除く毎週金曜日17:30〜20:00(最終入館は19:30)には、西の河原露天風呂の男性露天風呂で「混浴」ができます。群馬県でもトップクラスの広さを誇る露天風呂をカップルや家族で楽しむことができます。露天風呂からは丸山のライトアップや冬には雪景色も楽しめます。
混浴とは言っても入浴の皆さんには「湯あみ着」の着用となっているので、気兼ねなく参加できますよ。男性には無料で、女性にはレンタル(400円)で湯あみ着を貸し出してくれます。持参の水着着用でも大丈夫です。子ども用の湯あみ着はないので水着を持っていきましょう。
草津温泉観光の移動手段
徒歩
草津温泉は「草津温泉バスターミナル」から温泉街の中心にある「湯畑」までは歩いて約5分、湯畑から「西の河原公園」までは西の河原通りを歩いて10分ほどで着くことができます。湯畑を中心とした観光であれば、歩いてめぐるのがおすすめです。
タクシー
街の中心から少し離れた観光スポットまで行きたいときや荷物が多い時、体力的なことを考えるのであれば、タクシーを利用するのも良いです。各タクシー会社で、地元に詳しいドライバーさんが観光スポットを巡り案内してくれるコースプランや貸切タクシーなどもあります。数人での観光にも便利です。
ワンコインバス
草津町営の「ワンコインバス」は1回の乗車が100円の町内を巡回しているバスです。4つのコースをいずれも1周約30分でめぐりますが、Aコースのみが湯畑や西の河原公園、大滝乃湯などの主要な観光スポットで停車します。草津温泉バスターミナルの8番線が発着場所です。
グリーンの車体のレトロなバス2台と車椅子で乗降可能なバリアフリーのバス1台で運行しています。観光客の利用もOKですが、もともと福祉目的のバスなので、譲り合いながら乗車マナーを守りましょう。また、荷物は膝に乗せられる程度のサイズまでで、大きな荷物を持っての乗車はできませんのでご注意ください。
お得なフリーチケット
三湯めぐり手形
草津温泉の御座之湯・大滝乃湯・西の河原公園露天風呂の3つのお湯にそれぞれ1回づつ入れます。通常入浴料の合計は大人2,100円のところ、「三湯めぐり手形」であれば1,600円と500円もお得です(子どもは1,000円が700円)。宛名を書いて切手を貼れば絵葉書として送ることもできます。もし回りきれなかったら、親しい人に送ってもいいですね。
【料金】
- 大人1,600円
- 子ども700円(3歳以上小学生以下)
【発売場所】
御座之湯・大滝乃湯・西の河原公園露天風呂
【有効期限】
なし(※子ども手形については年齢制限があります)
【公式サイト】
http://onsen-kusatsu.com/blog/santo.html
草津温泉観光協会日帰り入浴お楽しみクーポン
草津温泉観光協会のウェブサイト「湯Love草津」の下記URLにアクセスすると草津温泉で日帰り入浴が楽しめる温泉施設の入場料が割引される「お楽しみクーポン」をゲットできます。「西の河原公園露天風呂」「大滝乃湯」「テルメテルメ」「草津ビッグバス」で利用できます。利用する際は、アクセスした画面を表示してください。
【URL】
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/onsen/list/index.php?g=0
草津温泉のおすすめホテル10選
湯宿 季の庭
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町大字草津白根464-214
【価格帯】税込 37,600円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
草津温泉 ホテル櫻井
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町465-4
【価格帯】税込 21,600円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
望雲
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町433
【価格帯】税込 36,720円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
綿の湯 草津ホテル別館
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町草津469-4
【価格帯】税込 17,280円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
草津ナウリゾートホテル
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町白根750
【価格帯】税込 21,600円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
湯畑草菴
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町118-1
【価格帯】税込 13,180円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
つつじ亭
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町639-1
【価格帯】税込 64,800円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
草津ホテル
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町草津479
【価格帯】税込 15,120円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ホテルクアビオ
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町草津226-63
【価格帯】税込 36,000円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
草津温泉 老舗旅館 ての字屋
基本情報
【住所】群馬県吾妻郡草津町草津360
【価格帯】税込 71,580円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
ツアーやレンタカー・宿を探す
草津温泉のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
東京から電車でどのくらいかかりますか?
草津温泉は群馬県でも長野県に近い場所に位置しているので、新幹線やJR在来線、路線バスを乗り継いで行くことになります。東京駅から軽井沢駅経由であれば乗車時間が約2時間38分、長野原草津口駅経由であれば乗車時間が約3時間です。いずれも乗り継ぎ時間がかかりますので、時間には余裕を持ってお出かけください。
草津温泉の気候はどうですか?
高原性気候で過ごしやすいです。1年間の平均気温は7℃で、真夏でも25℃以上になることはあまりありません。冬は粉雪が降り、スキーなどのウィンタースポーツも楽しめます。冬場は道路が凍結・積雪で通れなくなることもありますので、ご注意ください。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
温泉街を中心に観光するのであれば、観光スポットが集中しているので1泊2日でも十分楽しめます。ハイキングやトレッキング、ウィンタースポーツなどのレジャーも楽しみたいなら、余裕を持って2泊するのもいいでしょう。