絶対押さえておきたい定番観光スポット10選!
出雲大社
言わずと知れた日本随一のパワースポット「出雲大社(いづもたいしゃ)」は、大国主命大神(おおくにぬしのおおみかみ)を御祭神としてまつっていて、縁結びや幸福を引き寄せるご利益があると言われています。
日本最古の歴史書である「古事記」にもその創建について書いてあるほど歴史のある古社で、「古事記」によると、大国主大神様が国づくりによって築かれた国は、「豊葦原(とよあしはら)の瑞穂国(みずほのくに)」と呼ばれ、豊かな土地として有名でした。大国主命大神は国造りの後、天照大神にその土地を返しました。大国主命は目に見えない世界を司り、世の目に見える世界は天照大神が治めるからです。
また、大国主命大神は「因幡の白うさぎ伝説」にも登場します。鮫に毛皮を剥がれて泣いている白うさぎに「身体を真水で洗い、ガマの上に寝転ぶといい」と言い、小さな動物にまで気を配る心優しい神様として描かれています。
日本の一番古い歴史にも登場する出雲大社で、悠久の時が作り上げた歴史と強いパワーを感じてみてはいかがでしょうか。
稲佐の浜(いなさのはま)
出雲大社から徒歩15分ほどの場所にある浜辺です。この浜は「出雲風土記」にある、出雲の国に伝わる神話、「国引き神話」で知られています。
出雲の創造神、八束水臣津野命は出雲の国を見渡して「この国は、細長い布のように小さい国だ。どこかの国とくっつけてしまおう」と考え、出雲国まで国を引っ張って持ってきたという神話です。
朝鮮半島の新羅(しらぎ)の端を大きな鋤(すき)で切り離し、綱を杭にかけ、持ってきて、さらに北の方からも狭田国(さだのくに)と暗見国(くらみのくに)、高志国(こしのくに)からも国を引っ張ってきました。こうして合わさった国が杵築(きづき)の岬と呼ばれる出雲市小津町から日御碕地域です。
その時引っ張って網をかけた杭が佐比売山(さひめやま)、現在の三瓶山(さんべさん)と伯耆国(ほうきのくに)の火の神岳、現在の大山(だいせん)になり、引っ張った綱は弓ヶ浜になりました。
この浜は旧暦10月10日に、全国の八百万の神々をお迎えする浜でもあり、霊験あらたかなパワースポットです。また、夏には稲佐の浜海水浴場として、海水浴が楽しめます。神話の時代から変わらぬ美しさを持つ稲佐の浜、一度は訪れてみたいですね。
日御碕(ひのみさき)
「日御碕」は出雲市の出雲大社の近くにある青い空に青い海、奇岩や絶壁の大迫力な景色が目にまぶしいスポットです。見渡す限りの絶景は、「日本の自然百選」の一つに数えられているほど。昼間だけでなく、朝日や夕日も美しいと有名です。
日御碕の一角にそびえ立つ灯台は「出雲日御碕灯台」といって、高さ43.65mの石積みの灯台です。1998年には「世界の歴史的灯台100選」にも選ばれるほどの高さと美しさを兼ね備えています。
石積みの灯台としては東洋で1番の高さを誇る灯台は、参観料200円を支払えば上部デッキに上がることもできます。展望台からは日本海や、大国主大神が鎮座したと言われていることからその名がついた、おわし浜などが一望できます。
灯台から駐車場までの参道沿いには、大社港から直送されてきた鮮度の高いアワビやブリを使った海鮮丼が食べられる食事処が軒を連ねています。この丼は「みさき丼」というご当地海鮮丼で、注目されつつあるご当地グルメなんです。
目の前に広がる日本海を見ながら、みさき丼を食べてみてはいかがでしょうか。
松江城
「松江城(まつえじょう)」は、松江市殿町に築かれた江戸時代の日本の城です。煤(すす)と漆(うるし)で黒く塗られた板張りの平城は、千鳥が羽を広げたような曲線の三角屋根から、千鳥城とも呼ばれています。
天守は全国たった5城の、犬山城、松本城、彦根城、姫路城に並んで国宝指定されているお城です。さらに、城跡は国の史跡に指定されています。この他にも「日本さくら名所100選」や「都市景観100選」にも選ばれるほどの美しさです。
そもそもは小瀬甫庵の領地の平山城で、江戸時代には松江藩の藩庁として、出雲地方の政治経済の中心となっていました。明治時代初頭に廃城令によって陸軍省所管となったため、城内の建物は国から買い戻された天守を除いて全て払い下げられ、撤去されました。
昭和初期から現在にかけては城山部分は公園として開放されています。松江城の天守からは宍道湖が眺望できるようになっていて、築城当時から変わらない景色を見ることができます。
石見銀山(いわみぎんざん)
言わずと知れた銀の産地「石見銀山」は、2007年に世界遺産に登録され、世界からも注目されているホットスポットです。
銀が採掘されていた当時は、なんと世界の産銀量の3分の1を占めていた銀山なんです!最も多くの銀を採掘した坑道である「大久保間歩」や大きな坑道の「龍源寺間歩」などいくつもの坑道からなる石見銀山はまさに地下の迷宮です。
そして、周辺には江戸時代に銀の産地として栄えた太田市大森町があります。そのレトロな街並みが、今もそのまま残されていると人気のスポットです。
伝統的建造物保存地区に指定されていて、武家屋敷や代官所跡、銀山で栄えた豪商の住宅などが並びます。古民家を改装して作ったカフェや、甘味処、生活雑貨店などが軒を連ねます。昔ながらの素朴な雰囲気漂うこの街並みを歩けば、タイムスリップした気分になること間違いなしです。
足立美術館
「足立美術館」は、島根県安来市にある、近代日本画を中心とした島根県の登録博物館です。ここには、安来市出身の実業家である足立全康(あだちぜんこう)氏が収集した膨大な数の作品があり、日本画や陶芸をはじめとする数々の美術品が展示されています。
特に日本画の大家である横山大観(よこやまたいかん)の作品は120点以上所蔵されていて、足立美術館の代表的なコレクションになっています。そして、足立全康氏は日本庭園造りにも力を注いでいました。
美術館をぐるっと囲むように6つの日本庭園が配置されていて、「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など、どれも日本庭園の作り方として大切にされている「借景」の手法が使われていたり、自然の石や水を生かした作り方がされています。
フランスの旅行ガイドブックである、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、なんと3つ星として評価されていたりもするんです。日本画と日本庭園の融合を楽しむことができる、格式高い美術館です。
玉造温泉(たまつくりおんせん)
「玉造温泉(たまつくりおんせん)」は、松江市玉湯町玉造にある温泉です。日本最古の湯として「出雲国風土記」にも記述があり、300年以上も前から名湯と人気だったとされています。 「一度入れば肌が若返るようになり、二度入ればどんな病も治癒してしまう。その効能が効かなかった事は聞いたことがないので人々は神の湯と呼んでいる」という記述があるほどです。
さらに、平安時代より三名泉とされていて、規模や歴史も随一の温泉として「枕草子」の筆者である清少納言も褒めたたえています。
その効力は今でも変わらず、美肌効果の高い温泉だと、女性から絶大な支持があります。なんといっても保湿効果がとても高く、化粧水に入浴しているようなレベルの保湿力を誇っています。
温泉街も、足湯はもちろんのこと、トンボ玉のアクセサリーのお店や、おしゃれで可愛らしいカフェが並んでいて、女性に人気の温泉スポットになっています。
宍道湖(しんじこ)
「宍道湖(しんじこ)」は松江市と出雲市にまたがる湖です。周囲の長さは約45キロメートルもある、日本で7番目に大きな湖です。
とても美しい夕日を見ることができると有名な人気スポットで、その美しさたるや「日本夕陽百選」にも選ばれるほどです。また、夕日だけではなく朝日も美しく、朝日に照らされながら行う「しじみ漁」なども有名なスポットです。
周辺には松江しんじ湖温泉と呼ばれる温泉地もあり、宍道湖を見ながら温泉に入ることだってできちゃいます。宍道湖周辺を散策した後は、温泉でその疲れを癒すのもいいかもしれません。
津和野町
「津和野町」は、島根県西部鹿足郡にあるかくれ里のような町です。城下町の街並みがそのまま残る美しい町で、山陰地方の小京都とも呼ばれています。
町の中心部にある殿町通り一帯は、城下町時代の古いたたずまいが残っていて、とても魅力的な場所です。藩校養老館跡、郡庁跡、カトリック教会など歴史を感じさせる建物がたくさん集中しています。そして通りに沿って流れる掘には、赤や白、金などの色とりどりの鯉が泳いでいて、本当にきれいです。
さらに、津和野町は清純な水と地元の酒米、気候に恵まれているため、お酒造りも盛んです。ノンアルコールの地酒もあるので、お酒が苦手な方でも楽しめちゃいます。
里の間にある、静かな城下町をゆったりと散歩して過ごす時間もいいかもしれません。
しまね海洋館アクアス
「しまね海洋館アクアス」は浜田市石見海浜公園の中にある水族館です。「しまねの海から日本海、そして世界の海へ」というコンセプトをもとに、日本海に生息する生物や世界の海に生息する生物の展示を行っています。
中でもシロイルカが有名で、バブリングという口から輪っか状の泡を出す姿を観察できます。しまね海洋館のシロイルカは、このバブリングを応用した技である、バブリングでできた輪っかをくぐり抜けるという「幸せの縁 ミラクルリング」という技をもっています。
また、出雲国であることにちなんで、「因幡の白うさぎ伝説」をもとにした鮫やワニの展示も行っています。ご当地感にあふれる、人気の海洋生物たちにも出会える水族館、しまね水族館にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
絶対食べたい!島根ご当地グルメ5選
出雲そば
島根県出雲地方の代表的なグルメといえば「出雲そば」は、玄そばを殻ごと挽いて作っているためコシと香りが強うのが特徴のそばです。朱塗りの丸い器に入っていて、お重のように重なって出されることが多いです。
また、「割子(わりご)」という少し変わった食べ方をすることで知られています。「割子」とはそばに薬味の入ったつゆを直接そばにかけて食べる、という食べ方。重なっている器のそばがなくなったら、また次の器につゆを移して食べていきます。
他にも、「割子」と並んで特徴的な食べ方なのが「釜揚げ」です。茹でた後に水洗いせず、そばを釜から直接お皿に盛って食べるという食べ方で、こちらもとろみのあるそば湯を入れてつゆや薬味と一緒に楽しみます。
そして、出雲そばのお店の中でも老舗中の老舗が「荒木屋」です。出雲国のお膝元として、天明年間に創業したお蕎麦屋さんです。なんと創業230年という、出雲そばのお店の中では最古のお店なんです。創業の時から変わらない、出雲そばの味を楽しめます。
鯛めし
松江市は日本海の恵みをいただける、山陰地方きっての「食の都」です。松江のご当地グルメはいくつかありますが、その中でもユニークな御前料理の「鯛めし」が人気です。
老舗旅館の食事処である、「庭園茶寮みな美」ではお殿様直伝の「鯛めし」を味わうことができます。鯛めしは全国で食べられていますが、この松江市の「みな美」のものは少し変わった食べ方をします。鯛をほぐしてそぼろ状にした後、大根や海苔、卵と一緒にご飯に乗せて、さらにその上から出汁をたっぷりとかけてお茶漬けのようにして食べるのです。
口いっぱいに広がる海苔の風味と優しい卵の食感、そして香り高い鯛の味がたまらない一品です。
出雲ぜんざい
和風スイーツの代表格、ぜんざい。実は出雲が発祥とされているのをご存知でしたか?
出雲地方では旧暦10月に八百万の神様が出雲大社に集まります。そのため全国では10月を神様がいない月として「神無月」と呼んでいるのですが、出雲地方だけは「神在月」と呼んでいるんです。
さて、そんな八百万の神々が集まって開かれるのが「神在祭」という神事です。このお祭りの際に振舞われる「神在(じんさい)餅」が出雲弁の訛りで「ずんさい餅」と呼ばれ、最終的に「ぜんざい餅」と変化して京都に伝わったのだそうです。
今では、ぜんざいの語呂合わせで、10月31日は「ぜんざいの日」として日本記念日協会に認められているほどです。
そんな伝説との結びつきも強い「出雲ぜんざい」は、出雲大社を出てすぐの表参道「神門通り」で食べることができます。様々なぜんざい屋さんが軒を連ねる中、定番の出雲ぜんざいを食べるなら「くつろぎ和かふぇ 甘右衛門」がおすすめです。ぜんざいの中にオオクニヌシノミコトの顔がかたどられた最中が入っていて、目にも楽しい一品です。
どじょう
島根県安来市は全国屈指の「どじょう」養殖が盛んな地域です。どじょうというと、泥臭いイメージが強いですが、安来市のどじょうは骨が柔らかく食べやすいのが特徴です。
実は栄養価がとっても高く、含まれているカルシウムはなんとうなぎの9倍、ビタミンDも豊富な良質なタンパク質源として注目されているんです。
安来市にある「安来苑」では、卵でとじた川柳鍋をはじめとする、唐揚げや甘露煮、どじょう汁など、たっぷりのどじょうを使った料理を食べることができます。
うずめ飯
日本の五代銘飯の1つとして数えられている「うずめ飯」ですが、どんなご飯か想像できない方が多いのではないでしょうか。
「うずめ飯」は島根県津和野という場所のご当地グルメで、その名前の通り、ご飯の中に具をうずめたご飯です。具材の上からご飯を乗せて隠し、さらにその上から出汁をかけて食べるご飯で、お茶漬けのようなイメージです。
なぜ具材を隠して食べるのかは諸説ありますが、人気グルメ漫画「美味しんぼ」にも登場する不思議なご当地グルメ「うずめ飯」は津和野町の郷土料理店「遊亀」でも味わえます。
出雲大社だけじゃない!パワースポット5選
美保神社
「美保神社」は松江市の美しい海沿いにある神社です。規模が大きめの神社で、なんと全国に3,385社ある「えびす神社」の総本山なんです!
御祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)と三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)です。事代主神は漁業、商業の神様で有名な鯛を持った姿が特徴のえびす様のことで、三穂津姫命は農業の神様です。
ちなみに、出雲大社の御祭神である大国主大神(オオクニヌシノオオミカミ)と美保神社の御祭神である事代主神(コトシロヌシノカミ)は実は親子で、三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)とは夫婦という繋がりがあります。そのために、出雲大社と美保神社の両方に参拝することを両参りといい、さらなる縁結びのご利益があると言われています。
また、毎月7日えびす祭りの際には、特別な30体限定のお守り「金色の鯛守」や金の墨汁で記された御朱印などが授かることができます。出雲大社と美保神社の両参りで、縁結びのパワーをさらにもらってみるのもいいかもしれません。
須我神社(すがじんじゃ)
「須我神社(すがじんじゃ)」は雲南市大東町にある神社です。御祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)と櫛名田比売(クシナダヒメ)です。須佐之男命は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説で有名な神様で、彼の伝説にこの須我神社が出てきます。
実はこの須我神社は、「古事記」、「日本書紀」に書かれている日本初の宮なんです。 「古事記」によると、肥河上(ひのかわかみ)で八岐大蛇を退治した須佐之男命は、自分の住居となる宮を求めてこの出雲国須賀にやってきました。その際に「吾此地に来まして、我が心須賀須賀し(すがすがし=清々しい)」と言い、この地は須我といわれるようになりました。
そして宮殿ができあがった時に、美しい雲が立ち上がるのを見て「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣つくる その八重垣を(やくもたつ いずも やえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを)」と歌を詠みました。三十一文字和歌発祥の地、さらにはこの御歌の出雲が出雲の国名の起源でもある神社です。
神魂神社(かもすじんじゃ)
「神魂神社(かもすじんじゃ)」は松江市大庭町にある神社で、本殿は現存する日本最古の大社造りになっている歴史ある神社です。国宝として指定されていて、厄除けのご利益があると言われています。
御祭神は創造神の伊邪那美命(イザナミノミコト)です。何もなく、混沌とした世界に国土を作り、また、様々な神様を生んだ神様です。自然や動物、島など様々な神々を生んだ後、最後に火の神を生んで伊邪那美命は死んでしまったという伝説が今でも語り継がれています。
迷いを克服できるパワースポットとして有名で、学業成就や商売繁盛、家内安全などのご利益があるそうです。自分の迷いをここで晴らしてみてはいかがでしょうか。
八重垣神社(やえがきじんじゃ)
「八重垣神社(やえがきじんじゃ)」は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治で名高い須佐之男命(スサノヲノミコト)と、櫛名田比売命(クシナダヒメ)の夫婦が祭神です。
八重垣神社は櫛名田比売が、八岐大蛇の難を避けるために避難したといわれる場所で、退治するときに須佐之男命が櫛名田比売を佐草の里の大杉(奥の院)を中心に八重垣を造って隠しました。そして大蛇を退治して、日本最古の和歌といわれる「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を(やくもたつ いずも やえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを)」という喜びの歌を詠ったという伝説があります。
この伝説から八重垣神社は恋愛成就のパワースポットになっています。良縁のご利益を求めにお参りしてみるのもいいかもしれません。
太鼓稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)
「太皷谷稲成神社(たいこたにいなりじんじゃ)」は鹿足郡津和野町にある神社です。
島根県内の神社で参拝者数がもっとも多いのは出雲大社ですが、この太皷谷稲成神社は、実は2番目に参拝者数が多い神社なんです。日本五大稲荷の一つに数えられていて、地元の人からは「津和野のおいなりさん」と呼ばれて親しまれています。
そもそも、なぜ「太皷谷」という名前がついたのかというと、この稲成神社は元々は津和野城の城山があったところで、江戸時代には時刻を知らせる太鼓が鳴り響いた谷間であることから名付けられたとされています。
朱塗りの千本鳥居と周りの緑のコントラストが美しい神社で、鳥居を抜けて石段を抜けきるとそこには山陰の小京都と呼ばれる津和野の町を一望することができます。参拝すれば願いごとが成就すると言われている太皷谷稲成神社、そのご利益を確かめてみてください。
旅の疲れにはやっぱりこれ!おすすめ温泉4選!
松江しんじ湖温泉
「松江しんじ湖温泉」は、宍道湖の北側湖畔に面した温泉地です。豊富な湯量の天然温泉が特徴で、77度の高温の湯が湧出しています。旅館や日帰り温泉まで幅広くあり、さらに宍道湖の夕日を見ながら温泉に浸かる事もできる、贅沢なスポットもあります。また、駅前や宍道湖しじみ館の前にある足湯は誰でも気軽に入ることができる湯として解放されています。
宍道湖の四季折々の景色を楽しみながら湯に浸かることができる温泉は全国でここだけです。文豪小泉八雲も愛したと言われているこの松江しんじ湖温泉で旅の疲れをゆっくりと癒してみてはいかがでしょうか。
温泉津温泉(ゆのつおんせん)
「温泉津温泉」は島根県太田市にある温泉街で、世界遺産の石見銀山の一角に位置しています。江戸時代には、江戸まで銀を運び出すための通り道だった温泉街で、昔からたくさんの旅人の疲れを癒してきた場所です。
レトロな街並みが特徴で、実は温泉地で初めて街並み保存地区に指定された温泉街なんです。中でも大正時代の擬洋風建築が魅力的な外湯、「薬師湯」や大正初期に建てられた旧館をリノベーションして作った「震湯(しんゆ)カフェ内蔵丞(くらのじょう)」は世界遺産にも登録されているんです。
さらに「薬師湯」は、日本温泉協会が実施している天然温泉審査において、全6項目で最高評価の「オール5」を取得している源泉100%かけ流し温泉です。芯から身体を温めてくれ、免疫力が上がるために、万病に効果があると言われています。世界遺産の温泉、一度は浸かってみたいものですね。
八雲温泉(やくもおんせん)
「八雲温泉」は山陰地方の中心地、松江市にある温泉です。出雲大社とも関わりの深い熊野神社の近くにあり、日本庭園をイメージした岩風呂や大理石風呂を楽しむことができる温泉などもあります。
地下800mから自噴する100%の天然温泉は冷え性や肩こりなどに効くと定評があります。ぬくもりある温泉と、海の幸を使って作った美味しい食事など、日帰りでも十分楽しめるスポットです。
湯の川温泉
「湯の川温泉」は出雲市にある温泉で、「日本三大美人の湯」の一つとして数えられている温泉です。天然温泉の100%の源泉掛流しで、つまり循環させていない新鮮で純粋な温泉に浸かることができちゃうんです。泉質は保湿に良いとされている、ナトリウム・カルシウムなどが含まれていて、お肌がツルツルすべすべになります。
さらに、その昔、大国主大神(オオクニヌシノオオミカミ)に恋をした八上比売(ヤカミヒメ)が発見したという伝説がある温泉で、周辺には358本もの銅剣や6個の銅鐸などを出土した荒神谷遺跡と博物館もあります。
神話のふるさと出雲の温泉で、疲れを癒して帰るのもおすすめです。
目で楽しむ島根!絶景スポット4選!
壇鏡の滝(だんきょうのたき)
「壇鏡の滝(だんきょうのたき)」は、隠岐諸島の島後の中央付近に位置している大きな滝です。雄滝と雌滝と呼ばれる高さ50m程の2本の滝があり、その間に壇鏡神社という神社があり、社殿の横を通って雄滝の裏側へまわることができます。滝の裏側からの景色はなんとも幻想的です。
滝の裏側は、ミストのような水しぶきを浴びながら、マイナスイオンを感じられる癒しのスポットです。また、この滝の水は「日本の名水百選」にも選ばれていて、古くから特別に信仰されている水でもあるんです。神々が住む島、隠岐島でパワーチャージしてみてはいかがでしょうか。
断魚渓(だんぎょけい)
「断魚渓(だんぎょけい)」は、島根県の真ん中を流れる江の川の支流である濁川中流域にあります。約3,000万年前の火山活動によって流れ出たマグマが冷え固まった流紋岩が、於保知(おおち)盆地を流れる江の川の支流、濁川の流れに浸食され出来上がった渓谷で、奇岩が約4㎞にわたって連なっています。
この激しい地形では魚が川を登れないと言われていて、そこから転じて断魚渓呼ばれるようになったとされています。1935年に国の名勝に指定され、その美しさは「自然の彫刻」と言われています。
赤尾展望所
「赤尾展望所」は、隠岐を代表する世界一級の景勝地「国賀海岸」を一望できる絶景スポットです。大山隠岐国立公園に隠岐最大の景勝地として指定されていて、約7㎞の粗面玄武岩の海蝕崖(かいしょくがい)や海蝕洞(かいしょくどう)が続くこの展望所は「日本の夕日百選」にも数えられるほどです。
また、周辺一帯の放牧地では、牛や馬がたくさん放畜されていて、いたるところでのんびり草を食む姿が見られます。のんびりとした時間が流れる赤尾展望所でゆったりまったりと景色を楽しんでみてください。
由志園(ゆうしえん)
「由志園(ゆうしえん)」は、松江市八束町にある山陰最大級の池泉回遊式日本庭園です。牡丹、花菖蒲、紅葉、寒牡丹など、四季折々の花や草木を観賞できる美しい庭園で、特に春に毎年開催される「三万輪の池泉牡丹」は人気のイベントです。
室内庭園の「牡丹の館」では百花の王と称される「牡丹」を年中観賞でき、さらには国内外のトップアーティストの展覧会が定期的に開催されています。また、園内各所に庭を眺めながら味わえる食事処が併設されていて、大根島産100%の蕎麦や地元素材を使った郷土料理や会席料理を堪能することもできます。
まさにキングオブ・日本庭園の由志園ですが、ボタンと合わせて江戸時代から200年ほど「雲州人参」の栽培も行なっています。松江藩が藩の財政を支えるために始めた殖産ですが、今でも栽培されています。
島根で文学にふれる、おすすめ記念館2選
森鴎外記念館
島根県津和野市にある、小説家・森鴎外(もりおうがい)の旧宅です。森鴎外は、幼児期を津和野しで過ごしていたことから、この記念館ができました。
森鴎外の旧宅は国の史跡に指定されていて、長屋造りの日本家屋が当時のまま保存されています。記念館は旧宅の南側にあり、映像やパネル、遺品、直筆原稿などを通して森鴎外の人物像を紹介しています。
軍医と文学者、ふたつの相入れないような職業を生きた鴎外の、10歳の状況から60歳の生涯を閉じるまでを資料で追うことができる他、多感な幼少期をを過ごした旧宅を見て思いをはせることもできる記念館です。
小泉八雲記念館
「小泉八雲記念館」は、松江市の塩見繩手にある小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を記念する松江市立の文学館です。小泉八雲はギリシャ生まれの新聞記者で、紀行文作家でもあり、随筆家でもあり、小説家でもあった、日本民俗学者です。出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーンといいます。日本で作家活動や研究を行うために日本国籍を取得して「小泉八雲」と名乗りました。
小泉八雲は日本の怪談話を英訳して出版したり、民俗学の神話を小説にしたりなど、日本の文化や伝統、風俗習慣などに接しては執筆活動を行なっていました。日本の神話の中心地に住み、日本の文化に心を傾け続けた小泉八雲の生涯や人物像について詳しく知ることができます。