紅葉が堪能できるおすすめスポット10選
興聖寺
興聖寺は、道元禅師が開いた道場が元となっている曹洞宗の寺院です。まばゆい白が目に止まるアーチ型が珍しい唐風龍宮造りの山門を潜ると、静寂に包まれた庭園や本堂などの建築が日々の喧騒を忘れさせてくれます。
興聖寺石門から山門に至る200mばかりの参道を彩る「紅葉のトンネル」が美しいと秋には多くの観光客が訪れる人気の紅葉名所です。脇を流れる小川のせせらぎが琴の音に似ていることから琴坂と呼ばれているこの緩やかな坂道の参道はカエデで覆われ、四季折々の美しさで参拝客を魅了します。
さわらびの道
さわらびの道というのは、宇治川の東岸から宇治上神社を通り、源氏物語ミュージアムまで続く石畳の散歩道です。この宇治川沿いが物語の舞台となっている源氏物語の宇治十帖にある「早蕨(さわらび)の巻」の古跡があることがこの道の名前の由来となっています。
秋には紅葉の美しい並木道となりますが、他の京都の紅葉スポットと比べると穴場であるために混雑も少なく、穏やかに散策を楽しむことができます。
また新緑の季節には、見事な青紅葉と木漏れ日、宇治川の川音といった素晴らしい自然によって趣のある道となります。人力車での宇治観光コースにも入ることの多い、心休まるスポットです。
あじろぎの道
さわらびの道と並んで紅葉の穴場スポットとしておすすめなのが、宇治川の西岸沿いにある石畳の散歩道「あじろぎの道」です。宇治川の伝統漁法にちなんだ名前がつけられた、平等院と宇治川の間に位置するこの道には、お土産店やお食事処、旅館が立ち並び、賑やかさがあるのが特徴となっています。
道沿いにはベンチが多く置かれていて、観光の合間に美しい紅葉を見ながら休憩するのにぴったりなスポットとなっています。平等院に観光に行った際には、ぜひあじろぎの道を散策することで紅葉の秋らしい景色もじっくりと楽しんでみてください。
平等院
世界文化遺産にも登録されている平等院は、中でも十円硬貨にデザインされている鳳凰堂で有名な人気の観光スポットです。2014年に改修されたため、さらに金具や塗装などを創建された平安時代に近い形で楽しめるようになりました。極楽浄土を再現したとして創建当時から今まで多くの人々に感動を与えています。
鳳凰堂の前にある阿字池に沿って鳳凰堂を囲むような形でカエデが植えられているので、水面に映る紅葉や紅葉越しの鳳凰堂など普段とは違った雅な雰囲気のなかで紅葉が楽しめます。
東福寺
東福寺は敷地内の美しい渓谷「洗玉澗」が紅葉の時期になると赤や黄に色づく、秋に訪れたい観光スポットです。通天紅葉と呼ばれている、葉が3つに分かれて黄金色になる中国の宋から持ち込まれたカエデなども植えられています。
洗玉澗を楽しむのにおすすめなスポットは主に二箇所あります。まずは入り口からすぐのところにある「臥雲橋」の回廊です。無料で鑑賞することのできる臥雲橋は洗玉澗越しに通天橋までを眺めることができます。そして、境内で一番高いところに位置する「通天橋」の中央にある張り出し舞台から望む美しい紅葉の景色はまるでカエデの雲海の上を歩いているようだと非常に人気があります。
伏見稲荷大社
トリップアドバイザーによる「外国人に人気の日本の観光スポット」に毎年選ばれている人気の観光名所です。稲荷山を登る道に続いていく千本鳥居の美しさには誰もが圧倒されるでしょう。多くの方が千本鳥居をくぐった先にある奥社奉拝所で引き返しますが、稲荷山を四つ辻まで登った人だけが見ることのできる市内を一望できる景色も秋の京都ならではの魅力があり、おすすめです。
紅葉の名所というわけではありませんが、広い境内のあちこちで紅葉が楽しむことができるのに加えて、紅葉と千本鳥居の朱色のコラボレーションが見られるので秋にも訪れておきたいスポットとなっています。
三室戸寺
西国三十三ヶ所巡礼の十番札所としても多くの方が訪れる「三室戸寺」は古来より「三室戸の紅楓」と称され、宇治十二景の一つにも数えられている紅葉の名所です。紅楓の評判通りの真っ赤な紅葉は、宇治・伏見に訪れた際にはぜひみておきたいものとなっています。
ツツジ、あじさい、そしてハスが咲く花の寺としても有名で、別名「あじさい寺」とも呼ばれています。季節を変えて何度でも訪れたくなるお寺です。また秋には特別拝観として、普段は見ることのできない観音さまの背面と足の裏が公開されています。紅葉と合わせて秋だからこその三室戸寺を堪能してみてください。
醍醐寺
世界文化遺産にも登録されている京都市内最大の寺院である醍醐寺。上醍醐・下醍醐・三宝院とエリアも分かれている醍醐寺には国宝の金堂や五重塔など見どころとなる建物も多くあります。その広大な敷地の中には、モミジやドウダンツツジなどが多く植えられ、秋には美しい紅葉となって訪れた人々を楽しませてくれます。
弁天堂のある林泉では、弁天堂と紅葉の赤が水面に映り込む趣深い光景が見られると人気です。また、夕方からのライトアップはその弁天堂付近をさらに鮮やかに彩ります。「醍醐の花見」のあと秀吉が楽しみにしていた「醍醐の紅葉狩り」はその年の夏に秀吉が生涯を閉じたため、実現しませんでしたが、今でもその秀吉でさえも見られなかった美しさは秋の京都に多くの人を集めています。
御香宮神社
地元の方々からは「ごこんさん」という愛称で親しまれると共に、名水百選に選ばれた「御香水」があることで有名な御香宮神社では、もみじやイチョウの色合いを楽しむことができます。
なかでも江戸の作庭師・小堀遠州によってつくられたとされている石庭は、真っ赤な紅葉が石庭とのコントラストでより一層色鮮やかにみえると人気です。美しい紅葉があるにも関わらず、あまり知られていないことから、混雑必至の秋の京都観光のなかでは穏やかに紅葉の景色を楽しむことができる穴場スポットとなっています。
城南宮
城南宮にある神苑・楽水苑の「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」という三つの庭ではそれぞれの時代の味わいがある庭と紅葉のコラボレーションが楽しめます。源氏物語に登場する植物などを含めた100種類近くの草花が四季折々の表情をみせてくれるというのが特徴です。
紅葉がピークを迎える11月下旬から12月中旬までの期間限定で「もみじのお茶席」も用意され、紅葉の美しさを眺めながら美味しい抹茶を味わうことができるというのも城南宮ならではの魅力となっています。
食欲の秋にぴったりな旬グルメ
総本家いなりや
伏見稲荷大社の参道に昭和の初期から店を構えている老舗の煎餅専門店です。当時、まだ伏見稲荷らしいお土産がなかったことから作られたいなりやのいなり煎餅には、おみくじ入りの「辻占煎餅」や「お多福煎餅」など様々な形のものがありますが、そのなかでも伏見稲荷大社のきつねの石像をモチーフにした可愛らしいお煎餅「きつね煎餅」が人気です。
お米などを食い荒らすネズミを捕まえてくれるきつねは昔から五穀豊穣の神の使いとして親しまれてきました。白味噌・ごま・砂糖を小麦粉に混ぜて丁寧に手焼きした昔ながらの味わいは参拝の記念として購入するのにぴったりです。
伏見稲荷 千本いなり
京阪電車「伏見稲荷駅」の構内にある京風いなり寿司の専門店です。きつねのお面が飾られた外観やパッケージは現代的でおしゃれなデザインとなっています。
京都ならではの美味しいお出汁がたっぷりと入ったジューシーなお揚げは稲荷山のような三角の形。そのお揚げの中にほのかな柚子の香りが爽やかなすし飯やかんぴょうや椎茸、鯖そぼろといったバリエーションのある日本らしい具材が詰められています。季節の具材や味わいが人気の「季節のいなり」も是非食べておきたい一品です。伏見稲荷の山を登るお供にもぴったりなグルメとなっています。
京阪宇治駅前 駿河屋
京阪宇治駅の目の前に店を構える駿河屋は昭和初期から観光土産の定番としても、近隣の方の手土産としても愛されている老舗の和菓子屋さんです。
駿河屋の看板商品でもある名物の「茶だんご」は地元宇治の抹茶とこだわりの米粉を贅沢に使用した上品な味わいで人気を集めています。日持ちは2日間と短いですが、宇治抹茶の和菓子として宇治らしいお土産としても最適です。
また、茶だんごと並んで駿河屋の定番商品とされている抹茶やニッキのういろうの上に大納言小豆を贅沢にのせたモチモチとした食感が特徴の「みなづき」も茶だんごと詰め合わせにして購入するのにおすすめです。
伊藤久右衛門 宇治本店
江戸時代後期から作られ続けてきた伝統ある伊藤久右衛門のお茶は、現代においても気軽に訪れることのできる茶房やネットでの販売を通して宇治茶の魅力を日本中に伝えています。
茶房のメニューの中で人気の高い「宇治抹茶パフェ」は上質の茶葉のみで作られているからこその豊かでまろやかな味わいが特徴です。季節に合わせたパフェも販売されていて、秋には紅葉型のゼリー、鳴門金時いも、栗の甘露煮など秋の味覚と本格宇治抹茶の組み合わせが楽しめる「紅葉パフェ」が販売されます。
さらに伊藤久右衛門の宇治抹茶を堪能したい方には宇治抹茶のお団子やわらび餅、コーンフレークなどをのせた盛りだくさんの「よくばり抹茶パフェ」もおすすめとなっています。
ツアーやレンタカーも探す
Holidayユーザーによるおすすめプラン
[plan:id:72793]