横浜中華街ってどんなところ?
横浜のみなとみらい21エリアに位置する日本最大級のチャイナタウンである横浜中華街。今から約150年以上前の1859年に横浜港が開港した際に多くの外国人が横浜に移り住みました。特に、中国の貿易商人が今の中華街のエリアに住み、終戦後に中華料理店が盛んにオープンしたことから”中華街”として発展を遂げました。
現在は、人気グルメスポットで賑わう横浜みなとみらいの定番観光地となり、エリア内の総店舗数は500を超えています。
また、中華料理といっても全て同じではなく、中国四大料理と呼ばれる「北京・四川・上海・広東」それぞれの料理の違いを楽しめるのも日本最大級の中華街ならではです。中華料理に合わせて、台湾や周辺のアジア料理店も並びます。
中華街で楽しめるのはグルメだけではありません。中国の愛らしいパンダなどの雑貨や、最新のエンタメスポット、中国で有名な神様を祀るスポットなどをまわって楽しむこともできます。
また、種類も様々な占いが最新のトレンドで、人気の占い所には行列ができるほどです。
見どころ
食い倒れ必須の中華グルメ食べ歩き
中華街といえば食べ歩きですね。屋台やスタンドで売られる中華グルメは何十年も前から愛され続ける定番ものからトレンド系まで様々。至るところから湯気がたちこむ様子が印象的です。長年の中華街食べ歩き定番メニューは、「肉まん」です。
豚肉だけでも味付けや皮の種類で個性がでる肉まんですが、中華街の人気中華まんといえば「世界チャンピオンの肉まん」です。中国の料理世界大会で優勝したシェフが手がけた肉まんで、そのブランド力からも人気を誇る定番メニューです。フカヒレまんやエビ、角煮、すき焼きなどの変わり種まんじゅうも食べ比べて楽しめますよ。
中華街に立ち寄ったら必ず食べたいのが、ジュシーでほくほくの小籠包ですよね。レストランで座って食べることもできますが「焼き小籠包」が人気となり、テイクアウトでも楽しめるお店が増えました。
「王府井」(わんふーちん)は中華街で初めて焼き小籠包を出した流行の火付け役で、下部はかりかり香ばしく、上部はもちもちな生地が楽しめると大人気です。その他には、フカヒレスープやシュウマイなどの食べ歩きグルメも豊富です。
また、別腹で楽しみたいのが、食べ歩きスイーツですよね。中華街で人気なのは、「横浜大飯店」の杏仁ソフト、「紅棉(こうめん)」のエッグタルト、「老維新(ろういしん)」のパンダまん、「鼎雲茶倉(ていうんちゃくら)」のタピオカドリンクなどの中華系スイーツです。
お得に満腹になるランチ
ランチタイムにおすすめなのが中華料理が食べ放題のオーダー式バイキング。とにかくバラエティが豊富で中華料理を心ゆくまで食べられる食い倒れコースです。お店によってもメニューのバラエティや地域性が異なるため何度でも楽しめます。オーダー式バイキングは出来上がった料理を取りに行くビュッフェスタイルではなく、出来立て熱々の料理を席まで運んでくれる形式のバイキングです。
「大珍楼(だいちんろう)」や「横浜大飯店」、「皇朝レストラン」が定番で、価格帯は2,500円から4,000円程度でメニューの種類は100種類越え。とことんお腹を空かせて行くのがおすすめです。
ランチの老舗店といえば・・・
「萬珍樓(まんちんろう)」です。広東料理を中心にした創作中華料理のお店で、120年以上の歴史をもつ老舗。丁寧に食材をつかった贅沢なランチコースは3,800円〜。
中華街で初めて、飲茶の専門店を開いたとされるのが「菜香新館(さいこうしんかん)」で、香港の点心師が手がけています。蒸し料理や揚げ料理、エビのウエハース巻き揚げなど、普段あまり食べることのないユニークで本格的な飲茶を楽しむことができます。
中華街ならではの高級食材といえば・・・
フカヒレですよね。中華街でフカヒレを他の地域よりはお得に質の良いものを食べられることにも注目。「三和楼(さんわろう)」は上海料理のお店で、「フカヒレラーメン」(1,750円)が有名です。1日10食限定で、あっさり風味のスープにフカヒレの姿煮を丸ごとのせた贅沢な一品を味わえます。
ランチセットやコースは、平日と休日で価格設定が違うお店が多いため、お得に済ませたい場合は平日のランチタイムを狙ういいでしょう。
よく当たると話題の本格的な占い
近年、中華街では占いブームが到来。手相や顔相を見てくれる占い師から、生年月日から算出される「算命学」、姓名判断やタロット占いなど、実に様々な種類の占いを体験できるスポットが点在しています。
なかでも一番人気の「鳳占やかた」は中華街としては長い20年以上の歴史があり7店舗を展開する占い所。1,100円から手相を見てもらえ、内容に合わせて悩み事を相談することもできます。しっかりとした認定鑑定士が見てくれるので今までは占いを信じてこなかった人にも新たな発見があるかもしれません。
現在は、中華街エリア内に大小合わせて約50店舗以上の占い所があり、どの店舗でも手相占いが定番です。仕事や恋愛、健康についても様々な助言をくれるため、友達や仲間と一緒に、恋人となら2人の運勢も占ってみると、楽しく盛り上がれるのではないでしょうか。
中華街で楽しめる体験系施設
現在、中華街では体験型で楽しめる施設も続々とオープンしています。2003年に登場したエンタメ施設「横浜大世界」は、見た目のインパクトも他に劣らず、荘厳かつ派手な装飾が特徴的です。
チャイナドレスを着てプロのカメラマンに写真を撮ってもらえる写真館や、足つぼマッサージ、アートミュージアムなどがあります。
「横浜チョコレートファクトリー&ミュージアム」では繊細なバラの形をしたチョコレートやマーブルアートチョコレートの作り方をパティシエが丁寧に教えてくれるワークショップにも参加できます(ワークショップは現在、休止中)。
「花文字」のカウンターでは、中国で古くから伝わる伝統芸術である「花絵文字」で自分の名前や好きな文字を書いてもらえます。運気上昇を願って、龍や花、鳥など風水で縁起のいい絵柄と文字を組み合わせて描いたものです。
中華街の見学スポットの定番は「横浜媽祖廟(まそびょう)」です。縁結びのご利益があるという海の女神様が媽祖。日本の神社ではあまり見かけることのない八角形の廟堂が特徴的です。中国風おみくじにも挑戦できますよ。
もう一つの見学スポットは「横浜関帝廟(かんていびょう)」です。中国らしい華やかな門が特徴的で、鮮やかな色づかいの龍などが門の上に佇んでいます。商売繁盛の神様として崇められています。
お土産ショッピング
中華街グルメはそこで楽しむだけで終わりません。エリア内にはお土産店も多数あり、持ち帰って楽しめるグルメや調理器具も楽しめちゃうのです。
お持ち帰り食品の定番といえば、肉まんやシュウマイですね。真空パックになっているものもあるので、遠方からの観光でも持ち帰り可能。世界三大紅茶である中国の祁門紅茶(キーマン)の茶葉や、ジャスミンティー、ザーサイ、えびせんべいなど、本格的な中華の味が楽しめる食品が勢揃いしています。
「中国貿易公司 中華街本店」は、中華街内でトップクラスの品揃えでアジアの食材が豊富に取り揃えられています。
「照宝」は、調理器具の専門店で、プロの料理人も通うほどの品揃えがあることで有名です。本格的な中華鍋やせいろ、蒸し鍋などが揃います。自宅で本格中華に挑戦したくなったら是非立ち寄ってみてください。
また、中華街ならではのお土産といえば、パンダグッズですね。ありとあらゆるものがパンダモチーフで販売されています。パンダグッズ専門店「ぱんだや」では小さな店舗でありながら中国から仕入れたグッズも含め、300以上のパンダグッズが並ぶパンダ好きのためのショップです。ぬいぐるみや置物などなんでも揃いますよ。
おすすめの周辺スポット
横浜中華街から徒歩10分圏内でいけるランチ
カオリズ
横浜・元町にあるシンプルでワールド・スタンダードなカフェ。オーガニック野菜をメインに使用したメニューです。科学的調味料や添加物を使用していないのも嬉しいですね。
イル・ジャルディーノ
国際都市横浜の迎賓館として世界のVIPを迎え、日々新たな物語を創り続けるホテルニューグランドにある、イタリアンレストラン。手頃なワンプレートやちょっと贅沢なコースが楽しめます。
メルパルク横浜 なみき杏樹
ホテルメルパルク横浜の1Fにある、レストラン。和洋中の料理が楽しめる、デートや家族連れで気軽に入りやすいオープンで明るい店内です。御膳、チャーハンや麺料理が堪能できます。
レストラン ユーフォニー
ワークピア横浜B1Fにある、美味しくてリーズナブルなメニューが人気です。週替りのサービスランチや、ハンバーグランチ、カレーセットもお得です。
横浜中華街と合わせて観光におすすめ
横浜中華街と合わせて観光におすすめの人気スポットには、馬車道駅から徒歩約10分のところにあるデートスポットの横浜赤レンガ倉庫や観覧車でお馴染みのよこはまコスモワールド、元町・中華街駅から徒歩約5分のところにある港の見える丘公園などがあります。
横浜赤レンガ倉庫
横浜赤レンガ倉庫は馬車道駅から徒歩約10分の位置にあり、横浜中華街からも電車を使って約20分ほどで着きます。
横浜赤レンガ倉庫は、横浜を代表する人気の観光マストスポットです。明治末期から大正初期に国の模範倉庫として建設されたレンガ造りの歴史的建造物です。
当時の倉庫の面影を残し小さなお店が軒を連ねるフロアや四季折々の多彩なイベントに、ベイブリッジや大さん橋を一望できる海に面した絶好のロケーション。デートに、お友達とのお出かけに最適なスポットです。
1号館のホールと多目的スペースでは、演劇やコンサート、ダンスなどの公演が1年を通じて開催されています。2号館は、ライブ・レストランとビアレストランの他、飲食店や雑貨などの物販店が50軒以上あるショッピング施設です。
イベント広場では、ビールを楽しむ「横浜オクトーバーフェスト」や「クリスマスマーケット」、屋外アイススケートリンク「Art Rink in 横浜赤レンガ倉庫」など、さまざまなイベントが季節ごとに催されています。
まわりには木々を配した公園が広がり、のんびり安らぐにもおすすめです。また、夜になると赤レンガ倉庫がオレンジ色にライトアップされ、昼間とは違った幻想的でロマンチックな雰囲気になります。横浜ベイブリッジや横浜港大さん橋 国際客船ターミナルといった港、横浜ランドマークタワーや観覧車「コスモクロック21」など、みなとみらいの夜景が楽しめます。
よこはまコスモワールド
よこはまコスモワールドはみなとみらい駅から徒歩約3分の位置にあり、横浜中華街からも電車を使って約20分ほどで着きます。
よこはまコスモワールドは、1990年にリニューアルオープンした、480人乗りの世界最大級の観覧車「コスモクロック21」がシンボルの都市型遊園地です。実際に行ったことはなくても、お天気情報やドラマのワンシーンなどでよく目にする人も多いと思います。
入園無料の園内には約30種類のアトラクションがそろっています。近未来的な「ワンダーアミューズ・ゾーン」、カラフルな町並みをイメージした「ブラーノストリート・ゾーン」、小さな子ども向けの「キッズカーニバル・ゾーン」の3つのゾーンからなり、ジェットコースターや急流すべりも楽しめます。みなとみらい21地区の中心に位置するので、アクセス抜群のスポットです。
港の見える丘公園
港の見える丘公園は元町・中華街駅から徒歩約5分の位置にあり、港の見える丘公園からも徒歩約15分ほどで着きます。
2016年4月、緑化工事が終わり、今までバラ園であったエリアは、「イングリッシュローズガーデン」としてリニューアルオープンしました。
イギリス館を背景にバラ植栽を主とした英国風の庭をテーマに一年草と宿根草との混植のガーデンとなり、四季を通していろいろなバラや草花が咲き競います。また、沈床花壇は<香りの庭>として沈床花壇としての地形を活かしながら四季を通してバラや草花、花木の香りと彩りが楽しめます。
横浜港を見下ろす小高い丘にあることから、横浜ベイブリッジを望む絶好のビューポイントで、横浜でも有数のバラの名所です。バラの見頃は、春と秋の2回。それぞれ5月中旬から6月中旬と10月中旬から11月中旬がバラの最盛期です。
横浜港大さん橋 国際客船ターミナル
世界の人々を迎える横浜港の玄関口。屋上広場は24時間開放され、天然芝と船の甲板をイメージしたウッドデッキ仕上げになっています。波をイメージしたデザインもおしゃれです。のんびり歩け、憩いのひとときを過ごす公園のようなスポットです。
横浜マリンタワー
1961(昭和36)年に建設された横浜のシンボルです。当時は日本で最も高い灯台として、長く横浜の港を見守ってきました。高さ106m、2層の展望フロア、360度の大パノラマから見える夜景は必見です。改修工事に伴い全館一時休館で、営業再開は2022年4月以降を予定しています。
横浜に行くならこちらもチェック
アクセス情報
電車で行く場合
- 石川町駅から徒歩約5分
- 元町・中華街駅から徒歩約1分
- 日本大通り駅から徒歩約5分
車で行く場合
神奈川1号横羽線「横浜公園」出口から約1分
よくある質問Q&A
情報収集できるスポットはありますか?
中華街は何も知らずにふらっと行くと店舗数が多いうえに似たような見た目のお店が並ぶためなかなか入るお店が決まらないことも。そんなときは公式コンシェルジュに聞いてみるのがおすすめ。「I love Chinatown」というバッジや腕章をつけており、エリア内を巡回しています。
また、「ChinaTown80(チャイナタウン80)」が中華街の観光情報やガイドマップを置いているので、まずはじめにここに来て情報収集をするのもおすすめです。
イベントはありますか?
中華街では年間を通して様々なイベントが行われますが、中国でのお正月に相当する旧暦の正月を祝う「春節」で最も中華街が盛り上がります。毎年、1月の終わり頃から2月の上旬にかけてお祭りが開催され、獅子や龍が舞うパフォーマンスや各店舗のセールなどが楽しめます。
毎年5月中旬から6月中旬には「美食節横濱中華街フードフェスティバル」が開催されます。
観光にかかる所要時間はどのぐらいですか?
大通りのみをぐるっと1周する程度であれば30分程度でまわることができます。観光スポットは混雑しませんが、お目当てのグルメが混雑していると30分から1時間ほど行列に並ばなければいけないことも。食事も合わせて2時間〜2時間半程度が目安でしょう。人気店は休日に混雑必須なので時間に余裕をもっていきましょう。
基本情報
横浜中華街
【住所】〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町
【駐車場情報】
「中華街パーキング」という500台収容の大規模な立体駐車場があります。
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