よこはま動物園ズーラシアってどんなところ?
ユーラシア大陸をイメージした広大な動物園
横浜市旭区にあるよこはま動物園ズーラシアは、「生命の共生・自然との調和」をテーマに掲げ1999年にオープン。
ズーラシアは「動物園」を意味するズー(ZOO)とユーラシア(EURASIA)の合成語で、ユーラシア大陸のような広大な自然をイメージして作られました。
広い園内で世界一周の動物旅行
広い園内には、「アフリカのサバンナ」や「アジアの熱帯雨林」など、地球上の地域や気候帯をテーマにした8つのエリアがあり、約100種720点(2019年3月時点)の動物が飼育、展示されています。それぞれのエリアを巡っていくと、世界中を旅するように、生き生きと暮らす動物たちの姿を楽しめます。
園内は徒歩のほか、有料の園内バスでの移動も可能。バスは、オカピの展示や園内最大のレストラン、オージーヒルなど、便利なスポットの近くに停車します。
動物たちのイラストが描かれた「サバンナ号」と、オカピの形をした「ズッピ」は子どもたちにも人気。ズーラシアはとにかく広いので、小さい子ども連れの方や見たい動物が決まっている方は、園内バスを活用しましょう。
希少な動物がたくさん
ズーラシアでは、20世紀に初めて発見された珍獣・オカピをはじめ、絶滅危惧種に指定されている動物や、日本ではここでしか見ることができない動物など、希少な動物が多く飼育されています。
動物を間近に見られる展示も多く、家族連れや子どもたちだけでなく、動物が好きな大人も夢中になれるスポットです。
また、園内には動物の展示のほかにも各所に広場や芝生エリアがあるため、お弁当を持参して楽しむピクニックにも最適です。広場には遊具も充実しているので、動物を見る合間に公園遊びも楽しめます。
見どころ
世界の土地を再現した環境で暮らす動物たち
ズーラシアの園内は次の8つのエリアに分けられていて、地球上の野生の動物たちが実際に暮らしている環境を再現して動物を展示しています。
正門から北門までの道順に追うと次のとおりです。
- アジアの熱帯林
- 亜寒帯の森
- オセアニアの草原
- 中央アジアの高地
- 日本の山里
- アマゾンの密林
- アフリカの熱帯雨林
- アフリカのサバンナ
各エリアには、それぞれの地域特有の植物が植えられたり、その土地らしい装飾や建物があるため、世界各地の自然や文化を体感できます。
アジアの南国をイメージした「アジアの熱帯林」からスタートして、カンガルーが暮らすオセアニアの草原やアマゾンやアフリカ、そして日本の緑豊かな里山まで、地球上のさまざまな地域の雰囲気を楽しみながら園内を回ることができます。
動物だけでなく、歩きながら世界の自然や文化も楽しめるテーマパークのようなズーラシア。珍しい動物を見ることができるエリアや、たくさんの動物が暮らすエリアなど、特におすすめのスポットをご紹介していきます。
アジアの熱帯林
正門を通ると最初に足を踏み入れるのが、「アジアの熱帯林」ゾーン。アジア特有の植物やアジアの文化をイメージした装飾に囲まれ、南国風の雰囲気の中で動物を楽しめるエリアです。
緑に囲まれた道を進んでいくと、まずは体長5.5~6.4メートルという巨大なインドゾウが出迎えてくれます。広い飼育スペースの中で、エサを食べたり、豪快に水遊びをする姿を楽しむことができます。
ゾウのほかにも、スマトラトラやインドライオンなどの大きくて迫力満点な動物も。日本ではズーラシアでしか見ることができない希少なアカアシドゥクラングールも、このエリアにいます。「アジアの熱帯林」ゾーンの中には、フレッシュネスバーガーのフードやドリンクを楽しめる「ジャングルカフェ」もあるため、軽食や休憩をするスポットとしても押さえておきましょう。
亜寒帯の森
「亜寒帯の森」は、北極圏などの世界の寒い地域を再現したエリアです。ホッキョクグマやミナミアフリカオットセイなど、亜寒帯ならではの大きな動物たちが泳ぐ姿はダイナミック。
このエリアには、大きな動物だけでなく、大人から子どもまで大人気のユーラシアカワウソやレッサーパンダなどのかわいい小動物もたくさん見ることができます。
子どもに人気のフンボルトペンギンがいるのもこのエリア。ウォークインバードケージもあり、オスとメスが寄り添う姿がかわいいオシドリや鮮やかな色合いが特徴のベニジュケイなど、さまざまな鳥類が楽しめます。
アフリカのサバンナ
北門近くに位置する「アフリカのサバンナ」ゾーン。広大なサバンナを再現したこのエリアでは、開放的なスペースの中で野生に近い環境で暮らす動物たちを見ることができます。
ここでは、サバンナの自然の様子を再現した草原エリアが特におすすめ。キリン、エランド、チーター、グランドシマウマが、広大なスペースの中を自由に行き来しています。シマウマが連れ立って歩く姿や、チーターやキリンが走る姿が楽しめるのは、広いズーラシアならでは。
草原エリアのほかにも見どころはたっぷり。泥遊びや水遊びをする姿も見られるヒガシクロサイや、じゃれあう姿がかわいいミーアキャット、たてがみが凛々しいライオンも人気です。
動物とのふれあいも楽しめる
ぱかぱか広場
ピクニックにも最適な芝生のころころ広場の近くにある「ぱかぱか広場」では、日本在来馬である木曽馬1頭を含む馬4頭を飼育しています。
馬のエサやり体験や引き馬体験など、かわいい馬と触れ合えるイベントを実施しています。毎週日曜日には、飼育員によるポニーのジャンプショーも開催。
また、「モルモット・ネズミのおうち」では、モルモットやパンダマウスと触れ合えます。整理券を入手して入場する時間入れ替え制のため、土日などの混雑時は早めに整理券を確保するのがおすすめです。
ヤギやラクダとの触れ合いも
「アフリカのサバンナ」ゾーンにあるアフリカンビレッジでは、小型のヤギであるピグミーゴートと触れ合えます。小柄で温和な性格のヤギのため、小さい子どもでも安心して触ることができます。
また、ラクダライド場では有料でラクダに乗る体験ができます。体験中は、飼育員にラクダについての知識を聞いたり、コブに触れたりして楽しめます。
なお、身長100cm以上、体重80kg未満、年齢5歳以上をすべて満たしている人が対象です。土日祝日限定で、ラクダに乗った記念写真をプリントしたオリジナルキーホルダーも販売しています。
希少動物を見ることができる
オカピはズーラシアが日本初公開
シマウマのような柄と体でありながらキリン科に属する不思議な動物、オカピ。世界3大珍獣のひとつで、絶滅危惧種にも指定されています。ズーラシアは、1999年に日本で初めてオカピを公開。ズーラシアに来たら必ず見ておきたい動物です。
世界一美しいサル、アカアシドゥクラングール
「世界一美しいサル」と呼ばれるアカアシドゥクラングール。日本ではズーラシアでしか見ることができない希少なサルです。
2018年は、アカアシドゥクラングールがズーラシアへやってきて20周年。これを記念して、2018年9月3日(月)まで展示付近でパネル展「アカアシドゥクラングール来園20周年企画展」が行われています。
木に登って暮らすセスジキノボリカンガルー
「オセアニアの草原」ゾーンに展示されているセスジキノボリカンガルーも、日本でズーラシアでしか見ることができない動物。木に登って暮らすカンガルーの1種で、背中に白い筋が2本あるためセスジキノボリカンガルーと呼ばれています。
木の上で暮らしているため、地上で暮らすカンガルーと体のつくりも大きさも違います。隣に展示されているアカカンガルーと見比べながら、違いを楽しむのもおすすめです。
ユニークなイベントも楽しめる
バードショーで鳥の魅力を発見
「アフリカのサバンナ」ゾーンでは1日2回、バードショーが開催されています。迫力あふれる猛禽類たちやかわいいインコなどが飛び交い、鳥の能力や魅力を知ることができます。
【定員】各200名
【料金】無料 ※入園料は別途必要
※天候や動物の健康管理等の理由により、中止となる場合があります。
大人な動物園、ナイトズーラシア
8月の毎週土曜日、日曜日には、「ナイトズーラシア」が行われます。開園時間が20:30まで延長され(最終入園は19:00まで)、昼とは違う夜の動物たちの姿を見ることができます。
また2018年8月は、アカアシドゥクラングールの生息地であるベトナムにちなんで、ベトナム・ホイアンのランタン祭りをテーマにした「ズーラシア夜市」が開催。ランタン祭りをイメージした園内のイルミネーションや、ベトナムのグルメや雑貨が楽しめます。
ベトナムの楽器であるトルンの演奏や、ダンスなどのライブステージも開催。そのほか、ランタン作りや夜ならではの飼育員によるガイドなど、夜の動物園を楽しめる企画が満載です。
開催は、毎週土曜日、日曜日の期間限定。また、「ナイトズーラシア」のイベントのテーマや内容は毎年変わるので、チェックしましょう。
園内レストランのオージーヒルグリルレストラン、サバンナテラスではビアガーデンも営業。暑い真夏の夜に動物園で味わうビールは格別です。
よこはま動物園ズーラシアと合わせて観光におすすめ
よこはま動物園ズーラシアと合わせて観光におすすめの人気スポットには、二俣川駅から徒歩約15分のところにあるこども自然公園や万騎ヶ原ちびっこ動物園、二俣川駅直結のショッピングモール、ジョイナステラス二俣川などがあります。
こども自然公園
こども自然公園は二俣川駅から徒歩約15分の位置にあり、よこはま動物園ズーラシアからも電車を使って約1時間ほどで着きます。
池や桜山、万騎が原ちびっこ動物園、バーベキュー広場、野球場、教育水田などの数多くの施設がある自然豊かな公園です。公園の中心となっている約6,600平方メートルの池は、江戸時代中期に灌漑用水池としてつくられたと伝えられ、天明の大飢饉の際には、この池の水と魚が多くの人々の飢えと渇きを救いました。
その当時、池畔には弁財天が祭られ、「本宿の大池」として親しまれていたところから、通称「大池公園」と呼ばれています。横浜の中でも最大級の面積を持つこの公園内には、大池を中心にした丘陵地にゆったりとした良好な自然が残され、四季折々の景観を楽しむことができます。特に梅林・桜山は花の季節には多くの人々で賑わいます。
また、旭区の夏のイベント「横浜旭ジャズまつり」など、ビッグイベントの会場になることも多いこの公園は、よこはま動物園ズーラシアと並んで、旭区のシンボルです。豊富な自然と広大な敷地、そして子供から大人まで誰もが1日中楽しめる充実した施設です。
万騎ヶ原(まきがはら)ちびっこ動物園
万騎ヶ原ちびっこ動物園は二俣川駅から徒歩約20分の位置にあり、よこはま動物園ズーラシアからも電車を使って約1時間ほどで着きます。
万騎が原ちびっこ動物園は、こども自然公園内にある小さな動物園です。横浜市立野毛山動物園(横浜市西区)の分園として、1979年に開園しました。園内にはコンタクトコーナー(ふれあい広場)を設け、モルモットやハツカネズミなどの小動物と触れあいながら学習できる場を提供しています。また、天然記念物のニワトリや、クジャクバトを飼育しています。
動物の種類は少ないものの、ゆったりとふれ合えることができます。また、とりでの森大型遊具は、こども自然公園でも特に人気です。小学生以上(6~12歳)を対象としたアスレチックの要素をたくさん盛り込んだ冒険遊具で、自分の体力に応じてさまざまな遊びにチャレンジできます。自然の中で、思いっきり体を動かして楽しめます。
ジョイナステラス二俣川
ジョイナステラス二俣川は二俣駅に直結しており、よこはま動物園ズーラシアからも電車を使って約40分ほどで着きます。
二俣川駅南口にジョイナステラス1、ジョイナステラス2がありファッション、ライフスタイルグッズ、レストランとお買物、グルメが楽しめるショッピングモールです。相鉄線二俣駅直結していてアクセス抜群、駐車場は約300台完備しています。
さらにおすすめ
アクセス情報
電車で行く場合
- 相鉄線「鶴ヶ峰駅」北口から「よこはま動物園行き」のバスで約15分
- 相鉄線「三ツ境駅」北口から「よこはま動物園行き」のバスで約15分
- JR横浜線・横浜市営地下鉄「中山駅」南口から「よこはま動物園行き」のバスで約15分
- JR東海道線、JR横須賀線、JR京浜東北線、京浜急行線、東急東横線、みなとみらい線、相鉄線、横浜市営地下鉄線「横浜駅」から「よこはま動物園行き」のバスで約1時間(本数が少ないため要注意)
車で行く場合
- 首都高速道路「葛西JCT」から52km(約50分)
- 東名高速道路「横浜町田I.C.」から6km(約15分)
- 保土ヶ谷バイパス「下川井I.C.」から2km(約5分)
- 第三京浜「港北I.C」から7km(約20分)
よくある質問Q&A
レストランはありますか?
園内には、洋食や麺類などが食べられるオージーヒル グリルレストラン、軽食が食べられるサバンナテラスがあります。また、園内の「ジャングルカフェ」の中にフレッシュネスバーガー、正門付近にサーティワンアイスクリームもあります。
年間パスポートはありますか?
18歳以上2,000円の「よこはま動物園・金沢動物園共通年間パスポート」があります。
駐車場料金はいくらですか?
普通車は1回1,000円です。
園内バスの料金はいくらですか?
1回乗車券が、大人(中学生以上)は200円、小学生は100円、小学生未満は無料です。
1日乗り放題の1DAYパスの料金は、大人(中学生以上)400円、小学生200円です。
再入園はできますか?
一度園外に出ても、当日の入園券を提示すれば再入園ができます。
雨が降っても楽しめますか?
園内は限られた場所にしか屋根がないので、雨天の場合は雨具を用意して行きましょう。
園内を回るのにどれくらい時間がかかりますか?
休憩や食事の時間を抜いて、3~4時間程度はかかります。午前のみ、午後のみという予定の方は、あらかじめ見るエリアを絞って行くことをおすすめします。
ベビーカーの貸し出しはありますか?
ベビーカーは、「管理センター内レンタルコーナー」と「北門入口内レンタルコーナー」で、600円でレンタルできます。
おむつ替えベッドや授乳室はありますか?
おむつ交換台はすべてのトイレにあります。授乳室は、正門横のコインロッカー室、アマゾンセンター、ころこロッジ、サバンナテラス、北門にあります。
ペットを連れて入れますか?
ペットを連れて入ることはできません。
基本情報
よこはま動物園ズーラシア
【開園時間】9:30〜16:30(入園は16:00まで)
【休園日】毎週火曜日(祝日の場合は開園し、翌日休園)、12/29~1/1
【料金】
- 一般:800円(個人)640円(団体)
- 高校生・中人:300円(個人)240円(団体)
- 中・小学生:200円(個人)160円(団体)
- 小学生未満:無料
- 毎週土曜日は、小・中・高校生は無料(要学生証等)
【年間パスポート】よこはま動物園・金沢動物園共通年間パスポート
※18歳以上 2,000円(購入日から1年間有効)
【住所】横浜市旭区上白根町1175-1
【TEL】045-959-1000
【駐車場】
- 料金:1日1回 1,000円
- バス:1日1回 2,500円
- 台数:2,200台
- 営業時間:開園1時間前〜閉園1時間後
※入場は閉園30分前まで
【公式ホームページ】http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/
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