軽井沢ってどんなところ?
標高約1,000mの高原にある軽井沢は、その冷涼な気候と自然が豊かな場所を活かして、明治時代には避暑地として多くの外国人が別荘を構え、観光にも訪れるようになりました。外国人がもたらした様々な西洋文化やキリスト教文化は、いまも軽井沢に点在する古い建物から感じ取ることができます。
自然の風景を活かした個性的なアートスポットやおしゃれなショッピングスポットもあります。大自然が織りなす四季折々の絶景を観光しながら気軽に眺めることができるのも魅力です。グルメスポットをめぐり、おいしいものを食べ、お気に入りをお土産として持ち帰るのも軽井沢旅行の醍醐味でしょう。
それぞれの観光エリアがコンパクトにまとまっているので、同じエリア内であればレンタサイクルや徒歩でも観光できます。またハイキングを楽しみながら観光しても、軽井沢の自然を満喫できるでしょう。
夏の避暑で訪れるのはもちろんですが、春、秋、冬、どの季節に訪れても、その自然の美しさやその時々に開催されるイベントを楽しむことができます。
軽井沢旅行の見どころ
古い建物を訪れて、明治時代からの避暑地・軽井沢の歴史を知る
軽井沢が避暑地として発展したのは、明治時代に、この地を訪れたカナダ人宣教師のアレキサンダー・クロフト・ショーが、美しく清らかな自然と気候、その魅力を世界に紹介したことから始まりました。
ショーの友人たちの宣教師が軽井沢に別荘を建てたことから、キリスト教が軽井沢の風土に根づいていきます。「軽井沢ショー記念礼拝堂」や「軽井沢高原教会」をはじめとする多くの教会があり、観光でも気軽に訪れることができるのも、そのような歴史からなのです。
国内外の文化人や著名人はもちろん、皇族の方々も軽井沢には別荘を構え、避暑に訪れるようになり、そのゆかりのスポットも点在しています。海外から訪れた人を迎えるための洋風のホテルも建てられました。「万平(まんぺい)ホテル」をはじめとするクラシカルなホテルは、当時の雰囲気を今に伝える貴重な建物です。
森に囲まれたアートスポットを訪れ、さまざまな芸術文化に触れる
軽井沢には、その豊かな自然を活かした場所に美術館や博物館といったアートスポットも数多くあります。世界的な現代アート作品が並ぶ「セゾン現代博物館」は、森の中の庭園にも彫刻作品が点在し、散策しながらのアート鑑賞ができます。
「軽井沢タリアセン」では、移築された歴史的建造物の中にあるフランス人画家ペイネの愛らしい作品が展示されている「ペイネ美術館」、野の花を愛し描いた深沢紅子を紹介する「深沢紅子野の花美術館」などで芸術に触れることができます。建物も芸術作品の一部ともいえるスポットです。
世界の絵本を貴重な資料とともに紹介する「軽井沢絵本の森美術館」、ドイツ・エルツ地方の伝統的な木工おもちゃを中心に展示している「エルツおもちゃ博物館・軽井沢」がある「ムーゼの森」は、子どもはもちろん大人も楽しめるアートスポットです。軽井沢の自然美を活かすように植栽された「ピクチャレスクガーデン」は、英国人ガーデンデザイナーによる庭のアート。こちらも見逃せません。
軽井沢の自然の絶景を楽しむ
大自然に囲まれ、それを活かした避暑地として多くの人々が訪れる軽井沢では、町のそこかしこで自然の絶景が楽しめます。旧軽井沢に行く途中、散策しながら訪れることができる「雲場池(くもばいけ)」は、天皇も飲まれたという清らかな水が流れ込む池で、周りの木々の季節の変化が水面に映る景色は絶景です。
旧軽井沢銀座通りから坂道を登って行くと、群馬県との県境「旧碓氷峠 見晴台」に着きます。その名の通り、周りの高い山々はもちろん、遠くに広がる関東平野まで一望できます。
有料道路の白糸ハイランドウェイ沿いには、いつ訪れても水量がほぼ同じという落差約10mの「竜返しの滝」や、軽井沢でも屈指の絶景観光スポットで、清らかな水が岩肌から湧き出て無数の水の流れが美しい「白糸の滝」があります。
おしゃれなショッピングスポットを訪れる
軽井沢を訪れたらショッピングスポットも見逃せません。JR軽井沢駅の南口を出てすぐに広がるのは、国内最大級のショッピングモール「軽井沢プリンスショッピングプラザ」です。ファッション、国内外のファッションブランドショップ、アウトレットにレストラン、カフェ、お土産ショップまで、様々なジャンルのお店が集まっています。巨大リゾート施設の一部なので、軽井沢の自然も感じつつショッピングが楽しめます。
中軽井沢の「ハルニレテラス」は、ハルニレの木立の中にウッドデッキでつながれたモダンな建物が並びます。ショッピングはもちろんグルメも楽しめます。周りの四季折々の自然の変化も美しく、季節ごとのイベントも魅力です。
おみやげもゲット!人気のグルメスポットをめぐる
外国人の避暑地として開発が始まった軽井沢では、西洋の食文化も早くから取り入れられてきました。老舗と呼ばれるグルメスポットが多いのも軽井沢の特徴です。1933年に旧軽井沢銀座通りに創業した「ブランジェ浅野屋 軽井沢旧道本店」では、スペイン製の石窯で焼き上げた出来たてのパンが味わえます。
青果店からスタートした「沢屋 旧軽井沢店」は、その強みを活かしてジャム作りをはじめ、専門店となりました。旬の果物や野菜の味が凝縮された無添加で甘さ控えめのジャムは、軽井沢みやげにもぴったりです。
「ミカドコーヒー 軽井沢旧道店」は、豆と焙煎にこだわりを持つ軽井沢でも老舗のコーヒー専門店です。店内で丁寧に入れられたコーヒーを味わいましょう。テイクアウトできるコーヒー味のモカソフトも見逃せません。
「Bon Okawa 軽井沢チョコレートファクトリー」はチョコレート専用工場に併設されたショップです。チョコレートの製造工程を見学しながら、出来たてのチョコレートをお土産に選んで持ち帰ってもいいですね。
軽井沢駅周辺・新旧軽井沢エリア
新幹線の停車駅でしなの鉄道も乗り入れる軽井沢駅は、軽井沢旅行の玄関口。南口側には巨大ショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」があります。
軽井沢駅から北へ向かうと新軽井沢、澄んだ水に周りの自然を映し出す「雲場池(くもばいけ)」、そして軽井沢観光の中心的エリアで多くの人気グルメスポットなども集まる旧軽井沢です。軽井沢のクラシックホテルの代表ともいえる「万平(まんぺい)ホテル」もこのエリアにあります。
旧軽井沢のメインストリートである銀座通りを抜けて坂道を上がると、群馬県との県境となる「旧碓氷(うすい)峠」へと向かいます。途中、軽井沢で最も古い教会の「軽井沢ショー記念礼拝堂」が森の中に静かに建っています。頂上の「見晴台」からは周囲の高い山々が大パノラマで一望できる絶景が楽しめます。
軽井沢プリンスショッピングプラザ
新幹線が停車するJR軽井沢駅の南口側には、広大な敷地にプリンスホテルやゴルフ場、スキー場を含むリゾート施設「プリンスグランドリゾート軽井沢」があります。その敷地内の最も駅そばにあるのがショッピングモールの「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」です。
国内でも最大級の広さを誇り、メンズ、レディース、キッズ、スポーツといったファッションアイテムをはじめ、国内外のトップブランド、ハイセンスなセレクトショップ、アウトレット、レストラン、フードコート、お土産やテイクアウトスイーツのショップなど様々な種類のお店が集まっています。
軽井沢の美しい自然の中、ショッピングはもちろんグルメもまとめて楽しむことができるスポットです。
雲場池(くもばいけ)
皇室ともゆかりの深い軽井沢。かつて天皇にも供されたという御膳水(ごぜんすい)を水源とする「雲場池」では、その美しい水面に周りの木々の四季の変化が映し出される景色が楽しめます。JR軽井沢駅から歩いて約25分ほどで、観光の途中に散策しながら訪れることができます。
特に初夏の新緑と青空のコントラスト、秋の紅葉が池に映る色鮮やかな様子は絶景です。池の周りには約20分ほどで巡ることができる遊歩道も整備されています。また、水辺に住む野鳥が1年を通して観察できるほか、冬には北国から越冬のために軽井沢にやってくる鳥たちの姿も見ることができます。
軽井沢ショー記念礼拝堂
「軽井沢ショー記念礼拝堂」は、軽井沢を避暑地として開拓したカナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーを記念した礼拝堂で、1895(明治28)年に建てられました。現在、軽井沢にある教会の中では最も古い建物で、イングランド国教会から生まれた聖公会(せいこうかい)系の教会として今も現役です。
木造の素朴な礼拝堂は周りを旧軽井沢の森に囲まれ静かな空間となっています。礼拝堂前にはショーの胸像も置かれています。
万平(まんぺい)ホテル
軽井沢の避暑地としての歴史が始まったのと、ほぼ時を同じくして誕生した「万平ホテル」は、軽井沢とともにその歴史を刻んで来ました。その起源は江戸時代の旅籠(はたご)だった「亀屋」にさかのぼります。
外国人も多く訪れる避暑地となったことから、1894(明治27)年に旅籠から欧米風のホテルへと改装し、これが現在の万平ホテルの創業元年となりました。ジョンレノン一家が軽井沢を訪れた際に滞在したホテルとしても有名です。
1936(昭和11)年に建てられた本館のアルプス館にあるクラシックな雰囲気を色濃く感じさせるクラシックツインルームから、木々に囲まれ別荘のようなコテージスイートまで、様々なタイプの客室があります。
本館のメインダイニングルームでは、内装や調度品に歴史を感じるレトロな空間で、ホテル自慢のフレンチが味わえます。ほかにも中国料理、京会席、割烹、バーと充実しています。夏には軽井沢の爽やかな風が吹き抜けるカフェテラスもおすすめ。散策の途中に立ち寄って、スイーツやサンドイッチなどを味わいながら、ゆったりした時間を過ごすこともできます。
旧碓氷峠見晴台(きゅううすいとおげみはらしだい)
旧碓氷峠はJR軽井沢駅から約6kmと近く、気軽に出かけられるハイキングスポットとして人気です。旧軽井沢銀座通りを抜けて二手橋を渡ると登り坂となります。途中、吊り橋などもあり、森林浴を楽しみながら群馬県との県境となる頂上を目指します。標高約1,200mの頂上には軽井沢の総氏神の「熊野皇大(こうだい)神社」が鎮座し、その近くには「見晴台」があります。
ここからは、噴煙を上げる浅間山、上州三山と呼ばれる榛名山、妙義山、赤城山、日光の山々、八ヶ岳や南アルプス、そして遠くに関東平野と、大パノラマで見渡すことができます。サンセットポイントとも呼ばれ、その名の通り美しい夕景も楽しめます。
中軽井沢エリア
しなの鉄道中軽井沢駅から北側のこのエリアは、中央を清流の湯川が流れ、星野リゾートがある星野地区での観光がメインです。湯川沿いのハルニレの木立を生かした自然の中の複合商業施設「ハルニレテラス」でショッピングやグルメを楽しむことができます。木造の三角屋根の建物が美しい「軽井沢高原教会」で静かな時間を過ごし、「星野温泉 トンボの湯」で美肌の湯につかって心身共にリラックスすることもできます。
北軽井沢の千ヶ滝から湯川に合流する渓流をさかのぼっていく途中にあるのが「セゾン現代美術館」です。館内で現代美術を見学した後は、軽井沢の豊かな自然を活かした庭園にあるアート作品も鑑賞してみてください。
ハルニレテラス
中軽井沢を流れる清流・湯川沿いに自生していた100本を超えるハルニレの木立の中にある「ハルニレテラス」は、9棟のモダンな建物をウッドデッキでつないだ商業施設です。自然の景色を活かした施設内に、個性的なショップ、レストラン、カフェ、リラクゼーションなどの15のお店が集まっています。
ショッピングやグルメはもちろんですが、春には桜、秋には紅葉、また冬のクリスマスシーズンのイルミネーションと四季折々の景色も魅力的です。また、季節やショップごとに様々なイベントも開催されています。
軽井沢高原教会
「軽井沢高原教会」は、生い茂る木々の中に調和した木造の三角屋根の建物が美しい教会です。1921(大正10)年に、キリスト教思想家の内村鑑三(かんぞう)をはじめ、北原白秋や島崎藤村といった文化人が集い開かれた「芸術自由教育講習会」がその原点となりました。
誰もが自由に集い語り合うという精神は今も昔も変わらず、毎週日曜日のゴスペル礼拝や挙式などを通じて世代を超えた多くの人々に親しまれています。旅行で訪れても、礼拝やイベントにも自由に参加することができるのも魅力です。
夏には教会前の中庭に無数のランタンが灯される「サマーキャンドルナイト」、秋には木々の紅葉を楽しむ「紅葉ライトアップ」、そして12月には満天の星空の下、大きなクリスマスツリーとランタンの灯りが幻想的な「星降る森のクリスマス」など、季節ごとに様々なイベントも開催されています。
星野温泉 トンボの湯
1915(大正4)年に開湯した「星野温泉」は、隣接する群馬県にある草津温泉を訪れた湯治客が仕上げ湯として利用していたという歴史があります。美肌の湯として知られ、避暑地軽井沢の名湯として、かつて与謝野晶子や北原白秋といった文化人もこの湯につかったといわれています。
「星野温泉 トンボの湯」は、すべての湯船が源泉かけ流しで、循環や加水もしていません。ろ過もしないそのままのお湯であることから、湯船には湯の花が舞い、温泉の恵みをたっぷり受け取ることができます。飲泉ができるのも新鮮な証拠といえるでしょう。
花崗岩に囲まれた開放的な露天風呂やヒノキが香る内湯は、話を基調としていてシンプルで落ち着いた雰囲気の水風呂やサウナも設けられています。ボディーソープやシャンプー、コンディショナー、入浴後の化粧水、乳液なども準備されているので、手ぶらで気軽に訪れて旅の疲れを癒してください。
セゾン現代美術館
しなの鉄道中軽井沢駅から車で約15分ほどの「セゾン現代美術館」は、500点あまりの現代美術作品を収蔵する美術館です。
1914年のマン・レイの作品からはじまり、ワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーといった抽象の源流となった画家の作品から1980年代ごろまでの欧米の現代美術の流れを見ることができます。更には戦後の日本を代表する作家の作品もコレクションしています。
軽井沢の自然を活かした美術館の庭園には、彫刻作品が点在していて、森の中を散策しながら芸術鑑賞も楽しめます。また、年間を通して様々な企画展も開催されています。
ほかにも地元のオーガニック食材を使った料理が味わえるカフェや、オリジナルグッズや現在活躍しているアーティストの個性的な作品を展示販売しているショップもあります。
北軽井沢エリア
長野と群馬の県境にそびえる浅間山の東麓にあるこのエリアには軽井沢でも人気の観光地である「白糸の滝」があります。山の雪解け水が滝の岸壁から湧き出て無数に流れる様子はまさに白糸のようです。
また、白糸の滝の下流にある「竜返しの滝」では、いつ訪れてもほぼ変わらない水量で流れ下る滝と周りの木々、差し込む光の美しい景色が楽しめます。
白糸の滝
中軽井沢を流れる湯川の水源にある「白糸の滝」は、高さ3m、幅70mの半円状の岸壁を、その名の通り無数に白糸のように水が流れ落ちる美しい滝で、軽井沢でも人気の観光スポットです。その水は浅間山の雪解け水が地下水となって滝の岸壁から湧き出ています。
春は新緑、夏にはさわやかな涼風が心地よく、秋には鮮やかな紅葉に包まれ、どの季節に訪れても壮観な景色が楽しめます。また、夏と冬には幻想的なイルミネーションイベントも開催されていて、夜の滝の景色も見ることができます。
信濃路自然歩道を通ってゆっくりハイキングを楽しみながら訪れることもでき、また旧軽井沢から有料道路の白糸ハイランドウェイを使ってドライブをしながら訪れることもできます。
竜返しの滝
「竜返しの滝」は、白糸ハイランドウェイの旧軽井沢側の入り口である小瀬料金所から約1km、標高1,150mの森の中にあります。「すずが滝」とも呼ばれ、落差が約10m、季節による水量の変化が少ないことから、いつ訪れても、木々の緑と白い滝のコントラスト、そして、木々の隙間から差し込む光が織りなす絶景が楽しめます。
南軽井沢エリア
しなの鉄道中軽井沢駅から南側にあるこのエリアには、個性的なテーマの美術館や博物館が集まっています。塩沢湖の周りに軽井沢の歴史的建造物の数々が移築保存されている「軽井沢タリアセン」は、いくつかの建物内を美術館として利用しています。
「ムーゼの森」は、絵本がテーマの美術館とドイツの木工おもちゃを見て触れられる博物館が合わせて楽しめる施設です。英国人ガーデンデザイナーによる庭園も絵のような美しさで訪れる人の目を楽しませてくれます。
「軽井沢アイスパーク」を訪れたら、オリンピックでも人気となったカーリング競技に触れられます。旅の思い出に、初めての人でもゲームまで楽しめる体験レッスンを受けてみてはいかがでしょう。
軽井沢タリアセン
塩沢湖を中心に自然あふれる「軽井沢タリアセン」は、芸術や歴史的建造物の鑑賞、レジャー、グルメ、お土産選びなど、さまざまなことが楽しめるスポットです。
東京の旧帝国ホテル建設の際、来日した建築家アントニン・レーモンドのアトリエ兼別荘だった「軽井沢・夏の家」を移築した「ペイネ美術館」では、フランス人画家のレイモン・ペイネの作品原画やリトグラフ、愛用品などを展示しています。
野の花を愛し描いた洋画家の深沢紅子の作品を集めた「深沢紅子 野の花美術館」は、かつて旧軽井沢銀座通りにあった「旧軽井沢郵便局」を移築した「明治四十四年館」の2階です。1階には軽井沢の旬の食材を使ったパスタレストランがあります。
ほかにも大正時代に活躍した作家有島武郎(たけお)の別荘だった「浄月庵」をはじめ、塩沢湖畔に建つ「睡鳩荘(すいきゅうそう)(旧朝吹山荘)」など、歴史的価値の高い建物が点在しています。
イングリッシュローズを中心に様々なバラが植栽されている「イングリッシュローズ・ガーデン」では、国内の他の地域より少し遅い6月中旬以降に花の見頃をむかえます。また、塩沢湖でボートを漕いだり、ゴーカートに乗るなどレジャーも満喫できます。ショップではタリアセンコーヒー、ハーブティーなどのオリジナル商品、軽井沢のお土産、長野の特産品などを販売しています。
ムーゼの森
「ムーゼの森」には、子どもから大人まで知的好奇心を刺激される2つのミュージアムとガーデンがあります。
「軽井沢絵本の森美術館」には3つの展示館があり、300年以上の歴史を持つ絵本のはじまりから現代までを、原画や初版本、古典絵本など、およそ6,600点もの資料で紹介しています。また、ピーターラビットシリーズを展示するコーナーも常設。多彩なテーマの企画展なども開催されています。
美術館の一角にある「ピクチャレスクガーデン」は、日本を拠点に活躍する英国人ランドスケープデザイナーのポール・スミザーが監修したものです。軽井沢の気候や風土に合わせた植栽は、まさにピクチャレスク(picturesque)、つまり絵のように美しい景色が広がっています。
「エルツおもちゃ博物館・軽井沢」は、ドイツのエルツ地方で300年以上にわたって、高い技術を持つマイスターたちによって受け継がれてきた木工おもちゃを集めた博物館です。木工おもちゃやヨーロッパの知育玩具に実際に触れて購入もできるショップも併設しています。
2つのミュージアム見学の後や合間には、地元の旬の食材にこだわった創作料理が味わえるカフェ「ルーエ」にも立ち寄ってみてください。人気のランチメニューのほか、オリジナルドリンク、アルコール、スイーツなどもあって、森の中での食事はまた格別です。テラス席はペット同伴もできます。
軽井沢アイスパーク
しなの鉄道中軽井沢駅から車で約10分ほどの場所にある「軽井沢アイスパーク」は、総合スポーツ施設の軽井沢風越(かぜこし)公園にある、日本最大級のカーリングホールです。通年での使用が可能で国際大会も開催できる6シートを備えています。
カーリングが初めての人向けの「カーリング体験レッスン」もあります。インストラクターの指導でカーリングシューズをはいて氷の上に立つところから、基本的なルールやストーンの投げ方などレクチャーを受け、最後にはゲームも行います。人気のカーリング競技ができる貴重な体験を楽しんでください。
軽井沢の人気グルメスポット
Bon Okawa 軽井沢チョコレートファクトリー
JR軽井沢駅から車で3分、歩いて約20分ほどの場所にある「Bon Okawa 軽井沢チョコレートファクトリー」は、白い建物と大きなモミの木が目印。チョコレート専用工場に併設されたショップで、店内からはガラス越しのチョコレートを作る工程も見学できます。
厳選されたカカオ豆を使ったベルギー産チョコレートを用いて、本場の伝統製法によってできるチョコレートは香りも味わいも豊かです。カラフルなチョコレートボールやサクサク食感のラスクをはじめとする出来たての商品が購入できるのも工場が併設されているからこそでしょう。
イートインスペースではソフトクリームの販売や無料カフェも用意されているので、店内でショッピングした後にゆったりとした時間を過ごすこともできます。
ミカドコーヒー 軽井沢旧道店
1948(昭和24)年に東京の日本橋で創業した「ミカドコーヒー」が、1952年(昭和27)年に旧軽井沢銀座通り沿いに開店した「ミカドコーヒー 軽井沢旧道店」は軽井沢でも老舗のコーヒー店です。世界中から選りすぐりの豆を自社焙煎したコーヒーは、苦味、渋味、甘味、そして酸味のバランスを大切にしています。
1階ではテイクアウトとコーヒー豆などを販売し、2階は喫茶室で淹れたてのコーヒーやスイーツを味わうことができます。テイクアウトできるモカソフトも人気です。
沢屋 旧軽井沢店/喫茶サロン
「沢屋」は1952年、旧軽井沢テニスコート通り沿い、現在の「旧軽井沢店」の場所に青果店として創業しました。その後、青果店で販売していた無添加で甘さ控えめのジャムが評判になり、自社工場で手作りするジャム専門店となりました。
旬のフルーツに北海道産のサトウダイコン(ビート、甜菜)から作られた、やさしい甘さのグラニュー糖のみを加え、その風味を最大限に活かした沢屋のジャムは自分用にはもちろん、お土産やギフトにもぴったりです。ほかにもフルーツを使ったジュースやドレッシング、ビネガーなども販売しています。
旧軽井沢店には喫茶サロンも併設されていて、店頭でしか味わえない名物「旧軽井沢のピロシキ」やソフトクリームも楽しめます。
ブランジェ浅野屋 軽井沢旧道本店
「ブランジェ浅野屋」は、1933年創業の老舗ベーカリーです。世界の原料や信州産の素材を使って伝統的な製法を基本に妥協しないパンを作り続けています。現在は軽井沢の3店舗のほか、東京や横浜にも店舗を展開しています。
旧軽井沢銀座通り沿いにある「軽井沢旧道本店」では、スペイン製の石窯を使って、主にフランスパンやドイツパンなどを焼き上げています。イートインスペースでは、その場で焼きたてのパンやビーフシチューなどをドリンクとともに味わえます。店頭には、軽井沢でしか買えないパンもあるので、ぜひチェックしてみてください。
軽井沢への主要エリアからのアクセス・所要時間
新幹線利用の場合
- 東京・JR東京駅から:約1時間20分(北陸新幹線はくたか・あさま)
- 埼玉・JR大宮駅から:約55分(北陸新幹線はくたか・あさま)
- 群馬・JR高崎駅から:約20分(北陸新幹線はくたか・あさま)
- 長野・JR長野駅から:約30分(北陸新幹線はくたか・あさま)
- 石川・JR金沢駅から:約2時間10分(北陸新幹線はくたか・あさま)※長野駅で乗り換えの場合あり
- 愛知・JR名古屋駅から:約3時間(東海道新幹線のぞみ+北陸新幹線はくたか・あさま、東京駅経由)
- 大阪・JR新大阪駅から:約3時間50分(東海道新幹線のぞみ+北陸新幹線はくたか・あさま、東京駅経由)
※詳細は、JR東日本(えきねっと)ホームページをご覧ください。
JR東日本(えきねっと)HP
高速バス利用の場合
- 東京・池袋駅東口から:約2時間55分(西武高速バス)
- 東京・バスタ新宿から:約3時間10分(昌栄高速バス)
- 大阪・あべの橋(あべのハルカス)から:約11時間(近鉄バス、千曲バス共同運行「千曲川ライナー)
※詳細は、各高速バス運行会社のホームページをご覧ください。
西武高速バスHP
昌栄高速バス(どっとこむライナー)HP
近鉄バスHP
千曲バスHP
新幹線の停車駅JR軽井沢駅を紹介
北陸新幹線の停車駅の1つであるJR軽井沢駅は、軽井沢旅行の玄関口で、しなの鉄道軽井沢駅とも直結しています。北口には軽井沢町観光案内所があり、各路線バス、タクシーのりばもあり軽井沢観光の起点となっています。
北口側にあるレトロな駅舎は、北陸新幹線開業の際に一度解体された「旧軽井沢駅舎」をしなの鉄道の駅舎として復活させた明治時代の貴重な建物です。南口側には巨大ショッピングモールの「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」があります。
軽井沢の年間イベント情報
1月
熊野皇大(こうたい)神社 御田遊の神事(おんたあそびのしんじ)
碓氷峠頂上にある「熊野皇大神社」は、長野県と群馬県にまたがるという全国的にも珍しい神社で、軽井沢の総氏神として親しまれています。「御田遊の神事」は、県境にあるこの神社ならではの神事です。
毎年1月6日の23時から始まり、神社の前で庭火を焚き、それが長野県と群馬県のどちらかに倒れるのを見て、その年の五穀豊穣の吉凶や天候を占うのです。倒れたほうの県が良い年になるといわれています。
そして、神職が鈴を振りながら祈祷を終えたあと、参拝者には初穂(白米)がまかれます。初穂は家に持ち帰り、1月7日の七草粥にして、無病息災を祈りながら食べます。
6月
軽井沢アンブレラスカイ
中軽井沢のハルニレテラスでは、毎年6月1日から7月の梅雨明けまで、ショッピングモールの街並みを傘で彩るイベント「軽井沢アンブレラスカイ」が開催されます。軽井沢の新緑と雨の季節を楽しもうと開かれるもので、特にカラフルな傘が空中に浮かぶ「傘のアーケード」は写真映え間違いなしです。
期間中は毎晩ライトアップも行われます。レストランのテラス席で幻想的な景色を眺めながらのディナーもイベント期間中ならではの楽しみです。
7月
長倉納涼花火大会
しなの鉄道中軽井沢駅から歩いて約10分ほどの場所にある「長倉神社」は、平安時代に記された延喜式(えんぎしき)にもその名が残る歴史ある神社です。毎年7月には、境内社の八坂神社の祇園祭が開催され、お神輿が練り歩き、子ども相撲も開催されます。
その前日の夜に行われるのが「長倉納涼花火大会」で、森に囲まれた神社の上空を花火が彩ります。軽井沢の夏の始まりを告げる花火大会です。
8月
軽井沢国際音楽祭
軽井沢駅北口からすぐの矢ケ崎公園の一角の池のほとりに建つのが「軽井沢大賀ホール」です。美しい自然に囲まれた軽井沢の音楽文化を育むために設立された音楽ホールで、毎年8月には国内外で活躍するアーティストを招いて「軽井沢国際音楽祭」が開かれます。
期間中に開催される「フェスティバルオーケストラコンサート」は、音楽祭に招かれたアーティストとアマチュア奏者がプロアマの垣根を超えて競演するコンサートで、毎年恒例の音楽祭の名物となっています。
10月
軽井沢マラソンフェスティバル
「軽井沢マラソンフェスティバル」は軽井沢プリンスホテルスキー場駐車場をメイン会場に、毎年10月の2日間にわたって開催されます。
1日目の「碓氷峠ラン184」は、群馬県に向かう碓氷峠の折り返しコースで行われます。2日目の「軽井沢リゾートマラソン」では、旧軽井沢の本通りや別荘地を走り、浅間山方面の折り返し地点へと向かいます。給水所やバナナなどのフルーツやパンなどが提供されるエイドステーションも充実しています。
それぞれがハーフマラソンとなっていて、2日間でフルマラソン参加もしくはどちらかだけの参加も可能です。木々の紅葉や浅間山といった軽井沢の秋の美しい景色を眺めながら、マラソンを楽しめるイベントです。
12月
白糸の滝 真冬のライトアップ
北軽井沢にある白糸の滝では、毎年12月から3月にかけての夜に「真冬のライトアップ」が開催されます。白糸の滝は冬も凍らずに水が流れ落ちます。周りに積もる雪と滝の水、そして氷が光に照らされる景色は幻想的です。
天気が良ければ満天の星空とライトアップの共演も楽しめます。12月のクリスマス、1月の新春、2月の春節と期間をいくつかに分けて開催され、それぞれの期間のイメージに合わせてライトアップの内容も変わります。
軽井沢観光の移動手段
路線バス
軽井沢では軽井沢駅と中軽井沢駅を中心に町内を路線バスが運行していて、主な観光スポットを訪れるのに便利です。軽井沢町内循環バスはどこまで行っても最大200円で乗り継ぎ(1日1回限り)も可能なので、上手に利用してお得に観光してください。
旧軽井沢方面へは軽井沢駅からおよそ1時間に1本の割合でシャトルバスも運行しています。バスの運行状況や渋滞情報などが確認できるアプリもあるので、利用する際は事前にチェックしておくといいでしょう。
車(マイカー・タクシー・レンタカー)
路線バスが運行していない場所、カップルや女子旅、家族旅行など少人数での移動であれば車を利用するのもいいでしょう。タクシー利用であれば観光地をコースで巡ってくれるプランも色々あるので、お好みで選んでみてもいいですね。レンタカーショップは軽井沢駅周辺に多くあります。どちらも利用する際は、事前に予約しておくのがおすすめです。
観光スポットが多く集まるエリアでは、季節や時間帯によって渋滞も予想されるので、時間に余裕を持って旅行プランを立ててください。
レンタサイクル
軽井沢は観光スポットがまとまっているエリアも多いので、移動にレンタサイクルを利用してもいいでしょう。渋滞なども気にせず移動できるのもレンタサイクルのいいところです。周りの自然を眺めて高原の爽やかな風を感じながら、ゆったりと自転車を走らせるのも、また楽しい旅の思い出となります。レンタサイクルショップは軽井沢駅や中軽井沢駅の周りに多くあります。
お得なフリーチケット
しなの鉄道 軽井沢フリーパス
しなの鉄道の軽井沢駅から小諸駅の区間と、軽井沢を走るバスの指定区間内で乗り降り自由なフリーパスです。1日券と2日券がありますので旅行プランに合わせて選ぶといいでしょう。
【料金】
- 1日券
大人2,500円
小児1,250円 - 2日券
大人3,600円
小児1,800円
【発売場所】
しなの鉄道 軽井沢駅、中軽井沢駅、御代田駅、小諸駅
【公式サイト】
https://www.shinanorailway.co.jp/tour-info/2014/03/677.php
軽井沢絵本の森美術館、エルツおもちゃ博物館・軽井沢 2館共通セット券
ムーゼの森にある「軽井沢絵本の森美術館」と「エルツおもちゃ博物館・軽井沢」の入館チケットがセットになったもので、それぞれの入館チケットを購入するよりお得です。
【料金】
大人 1,400円
中高生 900円
小学生 650円
※ 小学生未満は無料です
【有効期間】
購入当日1回限り有効
【公式サイト】
http://museen.org/information
軽井沢のおすすめホテル10選
軽井沢プリンスホテル
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
【価格帯】税込 16,334円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町大字発地864-4
【価格帯】税込 29,920円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
レジーナリゾート旧軽井沢
基本情報
【住所】長野県佐久郡軽井沢町軽井沢1323-510
【価格帯】税込 37,400円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】利用可
星野リゾート 軽井沢ホテルブレストンコート
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町星野
【価格帯】税込 41,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢491-5
【価格帯】税込 30,204円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
万平ホテル
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
【価格帯】税込 35,280円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
軽井沢ホテル ロンギングハウス
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢泉の里
【価格帯】税込 12,100円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ
基本情報
【住所】長野県 北佐久郡軽井沢町軽井沢1278-11
【価格帯】税込 15,000円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】利用可
ルゼ・ヴィラ
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町発地字渡り道342
【価格帯】税込 40,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
Hotel WELLIES
基本情報
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2350-160
【価格帯】税込 16,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
軽井沢のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
新幹線でどのくらいかかりますか?
東京からは北陸新幹線で約1時間20分です。名古屋からは東海道新幹線途に乗り、途中、東京駅で北陸新幹線に乗り換えて約3時間かかります。大阪からも東京駅で乗り換えるルートで、約3時間50分の所要時間です。
軽井沢の気候はどうですか?
高原性気候で過ごしやすいです。1年間の平均気温は9度で、真夏は時おり30度を超えることはあるものの平均20度前後と涼しく、避暑地にふさわしい気候です。冬は零下15度前後の厳しい寒さになることもあります。道路が凍結・積雪で通れなくなることもありますので、ご注意ください。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
都内からは新幹線で気軽に訪れることができ、観光スポットも集まっている軽井沢では、1泊でも十分に楽しめます。時間に余裕を持ちたい、非日常のゆったりした時間を過ごしたいのであれば、2泊以上がおすすめです。
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