山梨ってどんなところ?
中部地方に位置する山梨県は、南に「富士山」、北に「八ヶ岳」など、高さ2,000m以上の山々に囲まれた場所です。
県庁所在地であり、「武田信玄」ゆかりの地「甲府市」や、「甲州ワイン」の産地で知られる「山梨市」、「八ヶ岳」の自然を満喫できる「北杜市(ほくとし)」などがあります。
富士山の恵みを体感したり、「富士急ハイランド」を始めとしたテーマパークで遊んだり、温泉でゆっくりしたり、美味しい山梨グルメを食べたり、珍しい美術館を巡ったりすることができます。
1日中満喫できるスポットやエリアも多いですが、車や電車などを利用して、広範囲に旅することもできます。自分の好みに合わせて、山梨県を満喫しましょう。
山梨旅行の見どころ
日本一の山「富士山」を満喫する
山梨県の南に位置する「富士山」は、初めての山梨旅行では外せないスポットです。登山やハイキングをするだけでも、十分観光になりますが、富士山に対して信仰する「浅間神社」をお参りしたり、富士山の伏流水が水源の8つの池「忍野八海(おしのはっかい)」へ行くのもいいでしょう。
また、富士山の麓に位置する湖「富士五湖」は山梨県にあります。その中の「河口湖」や「山中湖」は、観光施設が充実しています。サイクリングやキャンプ、ボート、カヌーなどのアクティビティを、自然の中で体験することもできます。
テーマパークで思いっきり遊ぶ
山梨県には、絶叫系アトラクションが人気の施設「富士急ハイランド」があります。世界一のアトラクションはもちろんのこと、「きかんしゃトーマス」と「リサとガスパール」のテーマパークも併設されているので、子供から大人まで、楽しめる場所となっています。
山梨県の果物や自然を満喫できるテーマパーク「笛吹川フルーツ公園」では、ブドウ狩りやジャム作りが体験できたり、屋内外に遊具があったり、フルーツを浮かべた温泉に入ることができます。
また、森の中に、カフェやホテル、博物館、メリーゴーランドなどが点在している「萌木の村」を、セグウェイで散策することもできます。充実した施設で、1日中遊びまくりましょう。
温泉で癒やされる
山梨県は、豊かで清らかな水に恵まれています。そんな山梨県には、全国的に有名な温泉郷「石和温泉郷(いさわおんせんごう)」や、フルーツを浮かべた珍しい温泉に入ることができる「山梨フルーツ温泉ぷくぷく」などがあります。
また、絶景温泉として人気の「ほったらかし温泉」を始めとした、富士山を眺めることができる温泉や、「武田信玄」ゆかりの温泉などもあります。美しい自然を眺めながら、温泉に入って、日々の疲れを癒やしましょう。
山梨のお酒とご当地グルメを堪能する
山梨県には、清らかな水を活かした美味しいお酒がたくさんあります。生産量全国1位のブドウを使った「山梨ワイン」や、地域で異なる日本酒、地ビール、ウィスキーなどが、こだわって作られています。
ご当地グルメも多く、「ほうとう」や「吉田のうどん」など、手軽に食べられる麺料理や、「青春のトマト焼きそば」や「甲州ワインビーフ」など、一風変わった料理などがあります。また、信玄餅は、山梨県のご当地スイーツです。
エリアごとに、名物のお酒やご当地グルメが違うので、自分の旅に合わせて、美味しいものを食べてみてください。
珍しい美術館や博物館で感性を磨く
山梨県は、宝石や貴金属の加工が日本一です。そのため、国内で1つしかない宝石専門博物館「山梨宝石博物館」があります。
他にも、絵本のキャラクター「猫のダヤン」の世界を楽しめる美術館「河口湖木ノ花美術館」や、ワイナリーに併設してある「ワイン資料館」、世界でも珍しい「ウイスキー博物館」などがあります。オルゴールに関する博物館は2つもあります。
このような珍しい博物館を巡って、未知なる世界を学びながら、旅するのもオススメです。
富士五湖・富士山流域エリア・近郊エリア
「富士五湖・富士山流域エリア・近郊エリア」は、山梨県の南部に位置します。
富士山を観光するなら、このエリアです。富士山の麓にある5つの湖「富士五湖」や、富士山信仰ができる「浅間神社」、富士山の伏流水が水源になっている湧水池「忍野八戒」などがあります。
また、有名なアミューズメント施設「富士急ハイランド」で遊ぶことや、人気キャラクター「猫のダヤン」の世界を再現した「河口湖木ノ花美術館」、「山梨宝石博物館」など、珍しいミュージアムを楽しむことができます。
富士山
日本一の山として知られる「富士山」は、県の南に位置する、山梨県のシンボルです。2013年に関連している文化財と一緒に世界遺産に登録され、世界的にも有名な場所となっています。そして、周辺には「浅間神社」などの多くの観光スポットがあります。
毎年約30万もの人々が、富士山へ登山をしに訪れます。バスで5合目まで行き、山頂を目指すのが、最も一般的なコースですが、他にも、5合目や麓にある原生林「青木ヶ原樹海」をハイキングしながら、自然を観察するコースなどもあります。登山口は全部で4つあります。
入山料は、「富士山保全協力金」として、基本的に1人1,000円です。対象者は5合目から上へ登る人で、子どもは協力できる範囲の金額でいいそうです。
5合目付近の登山口へのアクセスは、バスや車で可能です。夏のシーズン中は車でのアクセスに規制がかかるので、麓の駐車場からのバスを利用しましょう。
河口湖
富士山の麓にある5つの湖「富士五湖」の1つが、「河口湖」です。他の湖に比べて、観光施設が充実しているので、豊かな自然の中で様々な観光ができます。
例えば、富士山の撮影スポットとして有名な「大石公園」や、大人も子供も楽しめる定番スポット「河口湖ハーブ館」などがあります。また、「河口湖美術館」や「河口湖ミューズ館」などでアートを満喫することや、アクティビティを行なうことができます。
東岸には、5つの源泉を活用した「富士河口湖温泉郷」があります。そこでは、富士山と湖を堪能できる旅館やホテルが点在しています。
富士山を眺めながら、自然の中で癒やされたい方にオススメのスポットです。
山中湖
富士五湖の中で、最大の面積を持ち、最も標高の高い場所にあるのが、「山中湖」です。富士山の絶景スポットが多いことなどから、人気の観光エリアの1つとなっています。
富士山が光り輝く現象「ダイヤモンド富士」が秋から冬にかけて、長期間見られることから、ダイヤモンド富士の聖地としても知られています。
標高1,000mほどの高原にある山中湖の周辺では、ハイキングや、自転車でサイクリングしやすい道が多々あります。キャンプや、ボート、カヌー、釣り、乗馬などのアクティビティを楽しむこともできます。
他にも、「三島由紀夫文学館」などがある「山中湖文学の森公園」で感性を磨くことや、「山中湖テディベアワールドミュージアム」で癒やされることができます。
富士山の恵みで育まれた自然の中で、思いっきり遊びたい方にオススメです。
富士急ハイランド
絶叫系アトラクションが有名なアミューズメント施設「富士急ハイランド」は、約40機種のアトラクションがあります。その中には、ギネス世界記録に認定された世界一のアトラクションがいくつもあります。
園内には、「きかんしゃトーマス」と「リサとガスパール」がテーマになったテーマパークがそれぞれ併設されているので、老若男女、多くの人々が楽しめる場所となっています。
2018年の夏頃から入園料は無料となっています。アトラクション乗り放題のチケット「フリーパス」は、大人が6,200円、中学生と高校生が5,700円、小学生が4,500円、1歳以上小学生未満の方と65歳以上の方、妊娠している方は2,100円です。
高速バスやレンタカー、電車などの交通料金に、フリーパスがセットになった、お得なサービスもあります。公式サイトでチェックしてみてください。
浅間神社
主に富士山に対して信仰する「浅間神社」は、全国各地にあります。その中でも、山梨県にはいくつもの浅間神社があります。
富士山の吉田口登山道の始まりにある「北口本宮冨士浅間神社」は、1,900年以上の歴史を持ち、安産や家族円満、事業繁栄などにご利益があるとされています。夏には、日本3大奇祭の1つである「吉田の火祭り」が行われます。
遙拝、修験、登拝の富士信仰3形態を唯一有する「河口浅間神社」には、1,200年以上の七本杉があり、特に2つ並んだ杉が「縁結びの杉」として人気です。
他にも、武田信玄が敬ったとされる「冨士御室浅間神社」や、御神木の夫婦梅が有名な「甲斐國一宮浅間神社」などがあります。自分の旅に合った浅間神社をお参りしましょう。
忍野八海(おしのはっかい)
8つの池から構成される「忍野八海」は、富士山の伏流水が水源になっている湧水池です。透明度の高い池と、この場所から見える富士山と池と茅葺き屋根の光景が、観光客に人気です。
最大の湧水量を誇る「五番霊場 湧池」は、深い水底の景観が美しい、忍野八海を代表する池です。近くには、水車小屋やお土産屋が並んでいます。
「三番霊場 底抜池(そこなしいけ)」は、最も昔の風景を保っています。「はんの木林資料館」の中にあるので、唯一お金のかかる池ですが、その分落ち着いて観光ができます。
他にも、少し離れた場所にある最大の池「一番霊場 出口池」や、周りに菖蒲が生い茂る「八番霊場 菖蒲池」、条件が揃えば水面に逆さ富士を見ることができる「七番霊場 鏡池」などがあります。
料金は基本的に無料ですが、底抜池がある「はんの木林資料館」は、大人が300円、小学生が150円かかります。高速バスや路線バス、車でアクセスできます。
身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)
「身延山久遠寺」は、日蓮宗の総本山です。「本堂」や、日本3大門の1つである「三門」、日蓮宗の宗祖「日蓮」が住んだ跡地「御草庵跡」などの見どころがたくさんあります。
「宝物館」には、国宝「絹本著色夏景山水図」を始めとした数多くの重要文化財が展示されています。また、穏やかな音楽を聞きながら写経体験ができます。拝観料は、一般が300円、大学生と高校生が200円、中学生と小学生が100円です。
日蓮がご両親やお師匠様、国の平和に思いを馳せた場所「奥之院 思親閣」などは、山頂にあります。スムーズに観光したい方は、身延山ロープウェイを利用しましょう。往復料金は、中学生以上が1,500円、4歳以上12歳未満が750円です。
春には樹齢400年のシダレザクラが、秋にはカエデの紅葉が綺麗です。高速バスや、身延駅からの路線バス、車などでアクセスできます。
河口湖木ノ花美術館
「河口湖木ノ花美術館」は、絵本作家「池田あきこ」さんが描く人気キャラクター「猫のダヤン」の世界を楽しめる美術館です。物語に登場する「タシールエニット博物館」をイメージして建てられました。絵本の原画が展示されていたり、アトリエが再現されています。
併設されているレストランカフェ「オルソンさんのいちご」では、「甲州牛のハンバーグステーキ」などの本格的な食事や、「いちごパフェ」やケーキセットなどのスイーツを食べることができます。富士山を眺められるオープンテラスもあります。
ミュージアムショップには、ここにしかない限定グッズが売られています。お土産にもオススメです。
入館料は、大人と大学生が500円、中学生と高校生が400円、小学生以下が大人同伴で無料になります。公式サイトで割引券がゲットできます。車や、河口湖駅からのバスなどでアクセスできます。
山梨宝石博物館
宝石や貴金属の加工が日本一の山梨県には、河口湖町に「山梨宝石博物館」があります。国内で唯一の宝石専門博物館です。キラキラ輝く美しい空間で、宝石のことが学べます。館内には、世界中から集められた貴重な宝石が、約2,000点以上展示されています。
国内最大級の高さを誇る1.8mのブラジル産の巨大水晶は、白くて美しく、世界的に見ても価値のある宝石です。また、有名な宝石職人による作品なども見学できます。
併設されたミュージアムショップでは、手軽に購入できる天然石から、高級ジュエリーまで取り揃えられています。専門知識豊富なスタッフに相談しながら購入できます。
入館料は、大人が600円で、小学生と中学生が300円です。車や、河口湖駅からのバスなどでアクセスできます。
清里・小淵沢(こぶちざわ)・韮崎(にらさき)エリア
山梨県の北西に位置するのが、「清里・小淵沢・韮崎エリア」です。「八ヶ岳」や「甲斐駒ヶ岳」などの山々に囲まれていて、涼しい高原地が多くあります。そのため、特に夏の観光が人気です。
森の中に、カフェやホテル、博物館、クラフトショップなどが点在している「萌木の村」や、アニメ「アルプスの少女ハイジ」をテーマにした「ハイジの村(旧 山梨県立フラワーセンター)」など、一日中楽しめる施設があります。そこでのんびり旅をするのもいいでしょう。
ハイジの村(旧 山梨県立フラワーセンター)
懐かしのアニメ「アルプスの少女ハイジ」をコンセプトにしたテーマビレッジ「ハイジの村(旧 山梨県立フラワーセンター)」は、北杜市明野町にあります。
スイスの街並みをイメージした園内を、チューリップやバラ、ラベンダー、ひまわりなどの花々が季節ごとに彩ります。中でも、初夏に咲くバラが作る、約230m続く日本一長いバラの回廊が人気です。
他には、ハイジの世界を再現したジオラマや、あらすじを紹介したパネルなどが展示されている「ハイジのテーマ館」や、アニメに出てくる白パンが購入できる「デルフリ村のパン屋さん」、お花を浮かべたお風呂などがある「天然美肌温泉 クララの湯」などがあります。
入園料は、4月から10月まで、高校生以上が710円、中学生と小学生が360円、3月中旬から末日までと11月から12月まで、高校生以上が260円、中学生と小学生が130円、その他の日が無料です。車や、韮崎駅からのバスなどでアクセスできます。
萌木の村
北杜市高根町清里にある「萌木の村」は、森の中のナチュラルガーデンを囲むように、カフェやホテル、博物館、クラフトショップなどが点在しているエリアです。
エリア内には、日本で唯一森の中にあるメリーゴーランドがあり、写真スポットとして人気です。また、オルゴール博物館「ホール・オブ・ホールズ」では、ヨーロッパやアメリカで製作された、約250台の自動演奏楽器を見学することができます。
萌木の村を徒歩で散策するのもいいですが、セグウェイで巡ることもできます。お腹が空いたら、清里で初めてできた喫茶店の「ロック」で、看板メニューの「ROCKビーフカレー」や、オリジナルの生ビール、ドイツの製法で作られたソーセージを食べるのがオススメです。
他にも、雑貨屋さんを巡ったり、カフェでお茶をしたり、ヨーロッパ風のホテルに泊まったりできます。1日中楽しめる観光スポットです。
サントリー白州蒸溜所
山梨県北杜市白州町は全国でも有数の名水地です。そのお水を生かした工場が、清涼飲料水やお酒の販売で有名なサントリーの「サントリー白州蒸溜所」です。場内には、蒸溜所の他に、レストランやバー、博物館、ファクトリーショップなどがあります。
世界でも珍しい「ウイスキー博物館」では、サントリーのウイスキーから、世界のウイスキーまで学べる場所になっています。最上階の展望台からは、南アルプスの広大な自然を一望できます。
場内見学するためには、前日までに必ず事前予約が必要です。製造工程見学をするためには、ツアーに参加しましょう。ツアーの最後には、シングルモルトウイスキー「白州」の原酒を飲むことができます。
近くには、「サントリー天然水南アルプス白州工場」があります。そちらと合わせて見学するのもいいでしょう。
アクセスは、車か、小淵沢駅からの無料シャトルバスを利用しましょう。
八ヶ岳リゾートアウトレット
山梨県に唯一あるアウトレット「八ヶ岳リゾートアウトレット」は、北杜市小淵沢町にあります。アウトレットでは珍しい、標高約1,000mの場所に位置し、八ヶ岳の雄大な自然に囲まれながら、ショッピングや食事を満喫できます。
場内が7つのエリアに分かれているので、人混みが少ないのが特徴です。デンマークから輸入されたカラフルな遊具がある無料の「森の公園」があったり、授乳室が完備されているので、子供連れでも安心して買い物ができます。
他にも、無料のドッグランや、ペットと一緒に食事ができるレストラン、ワンちゃん用のクッキーが売っているお店などがあるので、ペットと一緒にお出かけしたい方にもオススメです。
車やタクシーでアクセスできます。駐車場は、少し離れたところは無料で、近くのところは有料で利用できます。
甲斐大泉温泉 パノラマの湯
美しい山々に囲まれた標高1,147mの高原にある「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」は、山梨県北杜市に位置します。地下1,500mから湧き出した天然温泉は美肌効果があり、やけどや切り傷にも効きます。
開放感のある露天風呂では、富士山や満天の星空を眺めることができます。また、サウナや無料の足湯、地元の食材を生かした料理が食べられる「食事処」、6面の「テニスコート」などがあります。
八ヶ岳の大自然の中でゆっくり過ごしたい方は、併設されているレトロな雰囲気の宿泊施設「八ヶ岳いずみ荘」に、滞在するのもいいでしょう。
日帰り温泉の入浴料金は、中学生以上が830円、小学生が420円、小学生未満が無料です。車や、甲斐大泉駅から徒歩などでアクセスできます。
甲府・昇仙峡(しょうせんきょう)エリア
「甲府・昇仙峡エリア」は、「武田信玄」ゆかりの地として歴史ある場所です。甲府市は、山梨県の県庁所在地であり、最大の都市なので、交通機関が整っており、アクセスしやすいです。そして、国内有数の景勝地「昇仙峡」を見るなら、このエリアです。
古き良き街並みの中で、山梨県のご当地グルメが食べられる「甲州夢小路」や、武田信玄を祀っている「武田神社」、芸術と文学と季節折々の景色が楽しめる「芸術の森公園」などがあります。
昇仙峡(しょうせんきょう)
特別名勝に指定されている、国内有数の景勝地「昇仙峡」は、「秩父多摩甲斐国立公園」の中にある美しい渓谷です。
見どころは、花崗岩が風化水食を受けてできた巨大な岩「覚円峰(かくえんぽう)」と、最も奥にある約30mの滝「仙娥滝(せんがたき)」です。その他にも、珍しい形や名前の岩や石が至る所で発見できます。自分のお気に入りのものを探してみましょう。
渓谷沿いの遊歩道は、春と夏は新緑を、秋は紅葉、冬は雪景色を愛でながら、ウォーキングやハイキングをするのに最適です。
車や、甲府駅からのバス、タクシーなどでアクセスできます。甲府駅から約30分でアクセスできる便利さも、昇仙峡の魅力です。気軽に大自然を堪能できるオススメスポットです。
武田神社
戦国時代の名将「武田信玄」を御祭神として祀っている「武田神社」は、甲府市古府中町にあります。山梨県を代表するパワースポットとされ、勝運にご利益があるとされています。また、産業や経済の神、政治の神のとしても、信仰されています。
武田信虎、信玄、勝頼の3代が、約60年にわたって住んでいた「武田氏館跡」に鎮座しています。境内には、当時からの石垣や古井戸などが残されています。「宝物殿」では、国の重要文化財である刀「吉岡一文字」を始めとした、武田家ゆかりの品物が展示されています。
武田神社の前には、武田信玄の歴史資料館「信玄ミュージアム」があります。武田家や日本史を学びたい方は、合わせて訪れるのがオススメです。
車や、甲府駅からのバスなどでアクセスできます。駐車場は無料です。宝物殿の入館料は、高校生以上が300円、小学生と中学生が150円です。
芸術の森公園(山梨県立美術館)
「芸術の森公園」は、岡本太郎などのアーティストが作った芸術作品が、至る所にあります。「バラ園」や「日本庭園」などもあり、季節折々の風景を、富士山と共に楽しめます。
園内には、19世紀フランスの画家「ミレー」の美術館として有名な「山梨県立美術館」があります。そこでは、ミレーの代表作品「種をまく人」や、「シャガール」などの西洋美術、日本の近現代美術を見学することができます。
また、山梨県出身やゆかりの文学者を学べる「山梨県立文学館」もこの場所にあります。「芥川龍之介」や「樋口一葉」、「太宰治」、「村岡花子」などの貴重な資料を幅広く展示しています。
山梨県立美術館の観覧料は、コレクション展と特別展のセットで、一般が1,260円、大学生が590円です。山梨県立文学館の観覧料は、常設展と企画展のセットで、一般が740円、大学生が490円です。車や、甲府駅からのバスなどでアクセスできます。
甲州夢小路
明治、大正、昭和初期頃の甲府の城下町を再現した「甲州夢小路」は、甲府駅から徒歩でアクセスできるショッピングエリアです。石畳が使われた路地と、古民家や蔵などを活かしたお店などが、情緒ある小江戸のような街並みを作り出しています。
山梨のご当地グルメである「ほうとう」や「鳥もつ煮」などを食べられるレストランや、「甲州ワイン」を購入できるお店、ヨーロッパのアンティークジュエリーや「草間彌生」、「ピカソ」などの版画を見学できる「小さな蔵の美術館」などが、並んでいます。
甲府駅の北口に隣接されているので、アクセスしやすいのが魅力です。旅の終わりに、ご当地グルメを堪能したり、お土産を購入したりと、いろんな楽しみ方ができます。また、写真スポットとしてもオススメです。
乾徳山恵林寺(けんとくさんえりんじ)
「武田信玄」のお墓があることで知られる「乾徳山恵林寺(けんとくさんえりんじ)」は、甲府市に位置します。
本堂の裏側に広がる「恵林寺庭園」は、国の名勝に指定されています。そこでは抹茶を頂きながら、ゆっくりすることができます。また、「徳川家康」が再建したまま残されている「恵林寺四脚門」や、所蔵する武田家に関する品物などが、国の重要文化財に指定されています。
土曜日や第2日曜日には、本堂で座禅体験ができます。参加費は無料です。武田信玄ゆかりの地で、自分と向き合うことができる、貴重な時間となるでしょう。
恵林寺の拝観料金は、大人が300円、小学生から高校生までが100円です。宝物館とセットの料金もあります。車か、塩山駅からのバスなどで、アクセスできます。
石和・勝沼・西沢渓谷エリア
「石和・勝沼・西沢渓谷エリア」は、日本有数の名水を活かした観光が様々できます。県内最大規模を誇る「石和温泉郷」や、絶景温泉スポットとして人気の「ほったらかし温泉」など、温泉で癒やされるのもいいでしょう。
また、全国生産量1位のブドウの畑もこのエリアに多いです。名水とブドウを使ったワインを作っているワイナリーを巡る旅や、アスレチックやフル-ツ狩りができる「笛吹川フルーツ公園」でめいっぱい遊ぶ旅など、大人も子供も満足できる観光ができます。
石和温泉郷(いさわおんせんごう)
山梨県で最大規模を誇る「石和温泉郷(いさわおんせんごう)」は、笛吹市に位置する全国的に有名な温泉郷です。泉質はアルカリ性単純泉で、神経痛や冷え性、慢性消化器病などに効能があるといわれています。
このエリアには、昔ながらの旅館から、プールを備えた大型ホテルまで、約40以上の宿泊施設があります。いくつもの温泉を巡って、リフレッシュするのもいいでしょう。
果物が豊富に採れる山梨県ならではのフルーツ狩りも、石和温泉郷で体験できます。1月から5月まではいちご、5月から6月まではさくらんぼ、7月から11月まではぶどうなど、ほぼ1年中収穫することができます。
2月中旬から3月中旬までは桃の花でお花見を、夏は花火大会や、平安時代から続く「徒歩鵜(かちう)」の実演などを楽しむことができます。心も体も癒やされたい方にオススメの観光スポットです。
ほったらかし温泉
絶景温泉として人気が高い「ほったらかし温泉」は、山梨市に位置します。
「あっちの湯」と「こっちの湯」という2つの温泉があり、それぞれ違った魅力があります。あっちの湯は淡黄褐色澄明で、こっちの湯は無色透明です。どちらとも筋肉痛や冷え性、疲労回復などに効能があるとされ、内湯と露天風呂が楽しめます。
あっちの湯の露天風呂は、広いので開放があり、甲府盆地が見下ろせ、富士山が斜め右方向に見えます。こっちの湯の露天風呂は、真正面に富士山が見えます。時間帯によって、日の入りや満点の星空が満喫できます。
入浴の後は、ほったらかし温泉名物の「温玉揚げ」を食べるのがオススメです。
入浴料金は、中学生以上が800円、小学生以下が400円です。それぞれの温泉ごとに、料金がかかります。営業時間は、日の出1時間前から22時までです。車か、山梨駅からタクシーでアクセスできます。
笛吹川フルーツ公園
山梨市の高台に位置する「笛吹川フルーツ公園」は、山梨県の果物や自然を五感で楽しめるテーマパークです。公園から見晴らす富士山と甲府盆地の景色は、新日本3大夜景の1つとして人気です。
スモモやブドウなどの果物狩りや、ジャム作りが体験できたり、カフェで旬の果物を使ったスイーツを食べることができます。季節によって違った美味しい食べ物に出会えます。
季節や天候に関係なく遊べる屋内ネット遊具「わんぱくドーム」や、水遊びができる「アクアアスレチック」などがあるので、思いっきり遊べます。
また、「山梨フルーツ温泉ぷくぷく」でフルーツを浮かべた温泉に入ったり、レストランで絶景を眺めながら、山梨県の食材を活かした料理を堪能したりと、ゆったりと贅沢な旅をすることもできます。
シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー
ブドウの生産量が全国1位の山梨県でワインを作る「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」は、山梨市勝沼町にあります。
ツアーは、ガイドの方がシャトー・メルシャンの思いや説明をしながら施設を案内して、ワインのテイスティングなどができます。「スタンダード」と「プレミアム」の2コースがあり、事前に予約が必要です。
予約をしなくても、シャトー・メルシャンや日本のワインの歴史が学べる「ワイン資料館」や、貴重な限定ワインなどがあるカフェ、ワインショップなどへ足を運べます。自分のペースで楽しめます。
ツアーの料金は、スタンダードコースが1,000円で、プレミアムコースが3,000円です。車か、勝沼ぶどう郷駅からのタクシーなどで、アクセスできます。
山梨のご当地グルメ
ほうとう
「ほうとう」は、幅が広い平打ちうどんと、カボチャやシイタケ、ニンジン、ネギ、ゴボウなどのたくさんの野菜を味噌ベースのスープで煮込んだ麺料理です。「武田信玄」が考えた陣中食という説もある、山梨県の代表的なご当地グルメです。
うどんは生麺の状態から煮込んでいるため、スープにとろみがついて冷めにくく、最後まで温かいまま食べることができます。山梨県全域で食べられていて、家庭では残ったスープをご飯にかけて「ほうとう飯」にすることもあるそうです。
ほうとうを提供しているお店は、県内全域にあります。お店によって、魚介類を入れたほうとうや、ジビエ肉を入れたほうとう、小豆を入れたスイーツのようなほうとう、冷たいほうとうなどがあるので、自分の気になるほうとうを食べてみましょう。
山梨ワイン(甲州ワイン)
山梨県は、日本ワインの発祥の地であり、ワインの生産量とワイナリー数が全国1位です。山梨ワインの中で、海外で著名なコンクールを受賞したものがたくさんあります。
「甲州市」を中心に作られているブドウ「甲州」で作られた白ワイン「甲州ワイン」は、その品質の高さから海外からも注目されています。特徴は、「アロマ」と呼ばれる柑橘系の香りです。甘口も辛口もあります。
バーやレストランでワインを飲んだり、ツアーや資料館があるワイナリーを巡ったり、秋に多いワインのイベントに参加したり、山梨ワインを楽しむ方法はいろいろあります。山梨のご当地グルメと一緒に味わうのもいいでしょう。
おざら
「おざら」は、「ほうとう」にも使われている麺よりも細めの麺を、茹でて冷やし、温かい醤油ベースのスープにつけて食べる料理です。
山梨県の昔からの郷土料理で、スープの中には白ネギや油揚げ、鶏肉など、様々な具が入っています。のどごしが良く、暑い日にも食べやすいです。そして、スープの具材次第で栄養をたくさんとることもできるので、夏にピッタリの1品です。
特に「甲府市」やその周辺のエリア、「富士山流域エリア」でよく食べられているので、そのエリアのお店で食べるのがオススメです。お店によっては、スープが冷たいものや、味噌ベースのものなどもあります。
吉田のうどん
「吉田のうどん」は、味噌や醤油などをベースにしたスープに、コシの強いうどんが入った料理です。具にキャベツがふんだんに使われているのが特徴です。富士山の湧き水から作られているうどんは、日本一固い麺ともいわれています。
古くは織物業が盛んに行なわれていた「富士吉田市」で、働く女性に男性が簡単に作れる料理として広まっていきました。
吉田のうどんが食べられるお店は、富士吉田市を中心に約50軒あります。馬肉を食べる食文化がある富士吉田市にちなんで、馬肉がトッピングされているうどんもあります。
お店に置かれている薬味「すりだね」は、ゴマや唐辛子、山椒などを合わせて作ったものです。最初はそのままの吉田のうどんを食べて、その後、すりだねをお好みに合わせて入れると、2度楽しめます。
大月おつけだんご
「大月おつけだんご」は、お味噌汁の中に、旬の野菜と小麦粉を水で溶いた団子を入れた料理です。団子の固さが、ちぎりほうとうとすいとんの間というのが特徴です。
桃太郎伝説が残る「大月市」の郷土料理なので、桃太郎の団子として伝わったのではないか、ともいわれているそうです。
大月おつけだんごが食べられるお店が、大月市内には約20軒あります。お店によっては、スープが醤油味や塩味のものや、具材に甲州ワインビーフが入ったものなどがあります。美しい富士山が見える大月市で、大月おつけだんごを食べて、のんびりするのもいいでしょう。
鳥もつ煮
「鳥もつ煮」は、鳥の砂肝やレバー、ハツなどを、濃厚で甘辛い醤油ダレで煮た料理です。タレを強火で一気に煮詰めるので、タレに鳥の甘味が閉じ込められます。味は、蒲焼きのタレに似ています。
「甲府鳥もつ煮」として、「甲府市」が町おこしのために出場した、2010年のB-1グランプリでは、見事優勝を果たしました。
始まりは、捨てられていた鳥もつを活用するために、甲府市の蕎麦屋さんが考案したとされています。今では、蕎麦屋のサイドメニューや、居酒屋でお酒のおつまみとして、人々に親しまれています。
甲府市ではもちろん、県内全域で食べられるお店があります。蕎麦とセットになった定食や、鳥もつ煮にキノコやタケノコを加え、ご飯の上に乗せた「鳥もつ煮丼」など、様々な食べ方ができます。山梨ワインのつまみに鳥もつ煮を食べるのも、オススメです。
青春のトマト焼きそば
「青春のトマト焼きそば」は、「中央市」で育てられた完熟トマトと「フジザクラポーク」を使ったトマトソースを、焼きそばにかけた料理です。山梨県内で1番の生産量を誇る中央市が、新しい名物のB級グルメとして2007年に考案しました。
青春のトマト焼きそばを食べられるお店が、中央市には10店舗以上あります。お店によって、具材や味付けが様々です。例えば、焼きそばに牡蠣ソースを使った中華風のものや、トマトの酸味を押さえた、海老の出汁が入ったトマトソースが使われているものなどがあります。
新しいのに、どこか懐かしい味の青春のトマト焼きそばは、珍しい料理が好きな方などにオススメです。
甲州ワインビーフ
山梨県は、ワインの生産量が全国1位です。そんな山梨ワインの中で人気が高いのが、「甲州ワイン」です。そして、甲州ワインの生成過程で作られたブドウ粕を始め、オカラやトウモロコシなど、自然の餌で育った「甲州ワインビーフ」は、上質なご当地ブランド牛肉です。
ブドウ粕を餌に加えることで、牛肉にポリフェノールが含まれます。ポリフェノールには、お肉を柔らかくする効果や、健康や美容にとっていい効果があります。また、山梨県の恵まれた自然環境で育つため、より柔らかく、ほんのり甘みを持ったお肉になります。
県内全域に、甲州ワインビーフが提供されるお店があります。焼き肉やステーキ、しぐれ煮など、いろんな甲州ワインビーフのお料理があるので、自分の旅に合ったお店を探してみてください。
信玄餅
山梨県の和菓子として人気の高い「信玄餅」は、きな粉がかかったお餅に黒蜜をかけて、楊枝で食べるお菓子です。有名な「桔梗屋」や「金精軒」など、信玄餅を作る会社はいくつかあるので、食べ比べてみるのがオススメです。
「笛吹市」にある桔梗屋の本社工場では、工場見学できます。併設されたアウトレットショップでは、お菓子の詰め放題が人気です。また、桔梗屋の系列カフェでは、信玄餅を活かしたパフェやクレープ、ロールケーキ、ソフトクリームなどを食べることができます。
山梨県の旅のお土産として購入するのもいいでしょう。桔梗屋の本社工場では、桔梗信玄餅がお得に購入できます。
山梨への主要エリアからのアクセス・所要時間
山梨県には空港と新幹線の停車駅がないので、飛行機では東京都か長野県を、新幹線では東京都を経由するのが、主に便利なアクセス方法です。
羽田空港(東京)から甲府駅までは、高速バスを利用すると約3時間で、電車を利用すると約2時間30分で向かうことができます。
信州まつもと空港(長野)から甲府駅までは、空港から松本駅までのバスを利用してから、松本駅から甲府駅まで電車で向かいます。バスと電車の時間を合わせて、約1時間50分~3時間50分かかります。
東京駅から甲府駅までは、新宿駅へ移動してから特急を利用すると、約2時間で向かうことができます。
また、交通費を安くしたい方は、高速バスでアクセスするのもいいでしょう。
飛行機を利用する
各地から羽田空港までの所要時間
- 新千歳空港(北海道)から:約1時間40分
- 青森空港から:約1時間20分
- 福岡空港から:約1時間40分
- 那覇空港(沖縄)から:2時間20分
各地から信州まつもと空港までの所要時間
- 新千歳空港から:約1時間40分
- 福岡空港から:約1時間30分
新幹線を利用する
各地から東京駅までの所要時間
- 新函館北斗駅(北海道)から:約4時間20分
- 仙台駅(宮城)から:約1時間40分
- 新潟駅から:約2時間10分
- 新大阪駅から:約2時間50分
高速バスを利用する
各地から甲府駅までの所要時間
- 新宿駅(東京)から:約2時間10分
- 名古屋駅(愛知)から:約4時間
- あべの橋駅(大阪)から:約8時間40分
各地から富士山駅までの所要時間
- 新宿駅から:約1時間50分
- 名古屋駅から:約4時間30分
- 東梅田駅(大阪)から:約10時間30分
山梨旅行で利用する空港を紹介
山梨県には空港と新幹線の停車駅はありません。山梨県へアクセスしやすい空港をご紹介します。
羽田空港
東京都にある「羽田空港」は、日本最大の空港です。北海道から沖縄まで、国内の多くの空港からアクセスでき、本数が比較的多いのが魅力です。国内線は、第1ターミナルと第2ターミナルを利用します。
空港内では、「エアポートラウンジ」でシャワーを浴びることができます。また、天気がよければ富士山が見える国内線の「展望デッキ」や、日本で初めての空港美術館「ディスカバリーミュージアム」などが、無料で楽しめます。
甲府駅までは、高速バスを利用すると約3時間で、電車を利用すると約2時間30分で向かうことができます。山梨県から遠い地域に住む方は、羽田空港を利用するのがいいでしょう。
信州まつもと空港
長野県にある「信州まつもと空港」は、日本の中で最も標高が高い場所にある空港ということから、日本で1番空に近い空港といわれています。無料の駐車場や、送迎デッキなどがあります。
国内線のみで、北海道の「新千歳空港」と「札幌丘珠空港」、大阪府の「大阪国際空港」、兵庫県の「神戸空港」、福岡県の「福岡空港」の5路線があります。
甲府駅までは、バスと電車を合わせて利用し、約1時間50分~3時間50分かかります。うまく利用すれば、山梨県まで早くアクセスできます。
山梨の年間イベント情報
1月
河口湖冬花火
山梨県の冬の風物詩といわれる「河口湖冬花火」は、毎年1月中旬から2月の中旬までの土曜日と日曜日に開催されています。会場は、富士河口湖町の「河口湖大池公園」です。時間は、20時から20時20分までです。
澄み切った冬の夜空には、花火が美しく打ち上がります。風があまり吹いていなければ、湖面には「逆さ花火」が綺麗に映ります。場所によっては、富士山を背景にした花火を見ることができます。
メイン会場の大地公園は、花火から近い場所で見ることができるので、迫力満点です。そして屋台が出店されています。他にも、河口湖に突き出た溶岩「畳岩」や「八木崎公園」、ロープウェイを利用して訪れる「天上山」、周辺の宿など、様々な場所で楽しむことができます。
観覧は無料です。大地公園には、車や、河口湖駅から徒歩、タクシーなどでアクセスできます。大地公園には、無料の駐車場があります。河口湖冬花火を見て、冬の山梨県をロマンチックに満喫しましょう。
2月
ひな飾りと桃の花まつり
「ひな飾りと桃の花まつり」は、毎年2月中旬から4月中旬まで行なわれています。旧高野家住宅「甘草屋敷」や、恵林寺の境内にある「武田信玄公宝物館」、放光寺など、甲州市のいろんな場所が会場となっています。
メイン会場である甘草屋敷は、国の重要文化財に指定されているので、建物自体が観光になります。江戸時代から昭和までのひな人形と、甲州をイメージしたつるし飾りが展示されているので、各時代のひな人形を見比べられます。
甲州市の桜の名所である「えんざん桃源郷」は、例年、4月上旬から中旬までが見頃の時期になります。
天草屋敷の入館料は、大人が310円で、子供が200円です。塩山駅の北口からすぐの場所にあるので、アクセスしやすいです。無料の駐車場があるので、車でもアクセスできます。4月は、桜もひな人形も楽しめるので、オススメです。
4月
信玄公祭り
山梨県最大級のイベント「信玄公祭り」は、毎年「武田信玄」の命日である4月12日の前の金曜日から日曜日にかけて開催されています。
1番の見どころは、武田信玄と上杉謙信の戦いで知られる「川中島の戦い」を再現した「甲州軍団出陣」です。戦国時代の人々に扮装した約1,500名が、「甲府駅前広場」で出陣の儀式をした後、舞鶴城公園へ出陣します。土曜の夕方に行なわれ、その光景は華麗でかっこいいです。
そして、甲州軍団出陣には、毎年、著名な方々が武田信玄役と「山本勘助」役として、信玄公祭りに参加します。過去には、信玄役に俳優の沢村一樹さんや北村一輝さん、勘助役に伊吹吾郎さんなどが登場しました。
他にも、甲府駅周辺で、踊りや演奏、県産品の販売会など、様々なイベントがあります。日本史が好きな方に、オススメです。
5月
富士芝桜まつり
「富士芝桜まつり」は、毎年4月中旬から5月下旬まで、行なわれています。会場は、富士河口湖町にある「富士本栖湖リゾート」です。
富士山の麓で、7種類の芝桜が約80万株も咲き誇る光景は、思わず写真を撮りたくなるほどの絶景です。富士山をモチーフにした芝桜スポットもあります。人気の撮影スポットは、「竜神池」の前と展望台です。
富士山と芝桜を一望しやすい展望台には、カフェや足湯が併設しています。また、山梨県のご当地グルメを食べられるイベントスペースもあります。散策に疲れたら、一休みできます。
入園料金は、中学生以上が800円で、3歳以上から小学生以下までが250円です。車や、河口湖駅からの専用バスなどでアクセスできます。普通車が500円で利用できる駐車場もありますが、混雑が予想されるので、交通機関を利用する方がスムーズに観光できるでしょう。
6月
河口湖ハーブフェスティバル
「河口湖ハーブフェスティバル」は、毎年6月中旬から7月中旬まで、開催されています。富士河口湖町にある「八木崎公園」と「大石公園」の2ヵ所が会場です。
このイベントでは、一面のラベンダーと河口湖と富士山の美しい眺めを堪能できます。ラベンダーの甘い香りは、リラックス効果があるので、癒やされます。また、アジサイや、マリーゴールドなど、他の花々も咲いています。
会場内では、ラベンダーのソフトクリームなど、ラベンダー関連の商品や、ブルーベリーなど、周辺エリアの特産品などが、販売されています。
どちらの会場も、入場料と駐車場代が無料です。車や、河口湖駅からのバスなどでアクセスできます。一面の紫色と富士山は、写真映えすること、間違いなしです!
8月
吉田の火祭り
日本の3大奇祭「吉田の火祭り」は、毎年8月26日と27日の2日間にわたって行なわれています。「北口本宮冨士浅間神社」と「諏訪神社」にとって最も重要なお祭りです。富士山の噴火を鎮めるためのお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
26日は「鎮火祭」です。見どころは、夜に、高さ3mほどの炊きあげられた松明が辺り一帯を埋め尽くす光景です。約70本もの大きな松明が、町を活気づけます。
27日は「すすき祭り」です。昼から夕方にかけて神輿が町を練り歩いた後、北口本宮冨士浅間神社の中にある「高天原(たかまがはら)」と呼ばれる所を、人々が周ります。その時が祭りの最高潮です。
会場は、北口本宮冨士浅間神社とその周辺です。車や、富士山駅からのバス、富士急ハイランドからのバスなどでアクセスできます。暑い夏に負けないくらい熱いお祭りです。
神明の花火大会
山梨県で1番の花火大会といわれる「神明の花火大会」は、毎年8月7日に開催されています。約20万人以上が鑑賞するほど、人気のイベントです。会場は、市川三郷町の笛吹川周辺です。
約20,000発の花火が、夏の夜空を彩ります。全国でも珍しい、直径500mも広がる「2尺玉」が、見どころです。また、クライマックスの花火は、迫力満点で見逃せません。
有料の観覧席は、1席、前売り券4,000円、当日券は5,000円です。当日券は売り切れる可能性もあるので、前売り券を買っておくと、確実に座れます。近くの公園や展望台などで、見ることもできます。
車でアクセスできますが、混雑が予想されるので、交通機関を利用するのがオススメです。市川大門駅から徒歩などで、会場へ向かえます。
10月
甲州市かつぬまぶどうまつり
「甲州市かつぬまぶどうまつり」は、毎年10月の第1土曜日に行なわれています。日本有数のブドウの産地である甲州市勝沼町の「勝沼中央公園広場」が、会場となっています。
このイベントでは、甲州のブドウやワイン、ジュースが無料で振る舞われたり、ブドウの早食い競争や皮飛ばしなどのゲーム大会が開催されています。屋台が出店しているので、腹ごしらえもできます。
また、1,000円の試飲用ワイングラスを購入すれば、甲州市内のワイナリーが出店するブースで、試飲し放題することができます。自分のお気に入りのワインを見つけてみましょう。
入場料は無料です。車や、勝沼ぶどう郷駅や塩山駅からのバスなどでアクセスできます。
11月
かつぬま新酒ワインまつり
「かつぬま新酒ワインまつり」は、毎年11月3日の文化の日に開催されています。山梨県の新酒ワインは「山梨ヌーボー」と呼ばれていて、その解禁日に合わせたイベントとなっています。
甲州市にある「勝沼ぶどうの丘」の噴水広場が会場です。県内のワイナリーが10店舗以上参加しているので、いろんな山梨ヌーボーが楽しめます。ワインに合う料理も販売されています。
参加費は、1人1,500円です。もらえるワイングラスで、山梨ワインを試飲できます。車や、勝沼ぶどう郷駅からのバスなどでアクセスできます。かつぬま新酒ワインまつりで、山梨県の新酒ワインの解禁を、みんなでお祝いしましょう。
12月
山中湖アートイルミネーション FANTASEUM
「山中湖アートイルミネーション FANTASEUM」は、毎年11月下旬から1月上旬まで行なわれています。山中湖の冬の祭典の1つで、富士山が間近に見える「山中湖花の都公園」が会場となっています。
イルミネーションが作り出す幻想的な風景と、星空と、富士山のコラボレーションが美しいイベントです。園内には、屋台が出店されるので、冷えた体を食べ物や飲み物で温めることができます。
期間中の土曜日やクリスマスイブ、正月には、打ち上げ花火でイベントをさらに盛り上げます。
入場は無料ですが、駐車場が乗用車1台で300円必要です。車や、富士山駅や御殿場駅からのバスなどでアクセスできます。冷え込むので、暖かい格好をして、イルミネーションを楽しみましょう。
八ヶ岳クリスマスタウン
「八ヶ岳クリスマスタウン」は、毎年12月1日から25日まで、北杜市にある「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」で開催されています。
ホテルのメインストリートである「ピーマン通り」は、ワインレッドのカーペットが敷かれていて、イルミネーションで彩られています。ワインボトルを活かした飾りや、ワイン用の木箱で作られたクリスマスツリーなどもあります。
また、高さ15mの「ベリーニータワー」に映し出される、プロジェクションマッピングを楽しむこともできます。
ホテル内にあるレストランやダイニングでは、クリスマス限定のディナーを提供しています。
イルミネーションや、プロジェクションマッピングを見るのは、無料です。車や、小淵沢駅からのバスなどでアクセスできます。このイベントと一緒に、ディナーや宿泊を堪能するのもいいでしょう。
山梨観光の移動手段
電車
山梨県内を広範囲に移動するなら、電車を利用するのがいいでしょう。県内には、JR東日本の中央(東)線と小海線、JR東海の身延線、富士急行の富士急行線が走っています。
富士急行線には、観光にピッタリな列車があります。「フジサン列車」は、富士山のイラストが描かれています。「富士山ビュー特急」は、ソファーやテーブルがある特別車両が備え付けられていて、おかわり自由の飲み物が提供されています。
風景を楽しみながら、旅ができることも、電車の魅力です。電車だけではたどり着けない観光スポットには、バスやタクシーなども一緒に利用しましょう。
バス
バスは、主要な観光スポットの多くにアクセスしやすいので、同じエリア内での移動に便利です。
旅によっては、観光スポットを中心に回るバスを利用するのがいいでしょう。例えば、「清里ピクニックバス」は、「萌木の村」や「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」など、清里周辺エリアを観光するのに、便利です。
また、バスツアーに参加するのもいいでしょう。ガイドの方から説明を聞くことができたり、予定を立てなくてもいいので、効率よく楽に旅ができます。観光施設の優待が付いているツアーもあります。
レンタカー
自分のペースで観光したい方や、大人数で旅する方には、レンタカーがオススメです。山梨県は車を利用する人が多いので、観光スポットにも十分アクセスしやすいです。ドライブを楽しんだり、穴場スポットを訪れるのもいいでしょう。
レンタサイクル
山梨県内では、レンタサイクルを利用できる場所がいくつもあります。街並みを眺めながら、徒歩よりもスムーズな移動をしたい方や、富士山の自然の中で風を感じたい方などに、オススメです。
お得なフリーチケット
富士山・富士五湖パスポート
富士山・富士五湖エリアの主要なバスと、富士急行線の鉄道が、2日間乗り降り自由になるフリーチケットです。
「富士山・富士五湖パスポート」と「富士山・富士五湖パスポート『富士急電車セット』」の2種類から選べます。違いは、鉄道のフリーエリアの範囲です。「フジサン特急」は特急券、「富士登山電車」は着席整理券が別に必要です。
このチケットだけで主要な観光施設にアクセスできます。また、観光施設の優待もついてきます。富士山や富士山周辺エリアを満喫したい方にオススメです。
【フリーエリア】
- バス:富士五湖エリアの路線バス全線、河口湖周遊バス(レッドライン)、西湖周遊バス(グリーンライン)、鳴沢・精進湖・本栖周遊バス(ブルーライン)、富士吉田・忍野八海・山中湖周遊バス「ふじっ湖号」、富士山世界遺産ループバス
- 鉄道:富士山・富士五湖パスポートの場合:富士急行線の河口湖駅から下吉田駅まで
- 富士山・富士五湖パスポート『富士急電車セット』の場合:富士急行線全線
【料金】
- 富士山・富士五湖パスポートの場合:中学生以上・2,600円:小学生・1,300円
- 富士山・富士五湖パスポート『富士急電車セット』の場合:中学生以上・3,600円:小学生・1,800円
【販売期間】
通年
【有効期間】
通年の2日間
【発売場所】
- 山梨県内:富士山駅、河口湖駅、森の駅旭日丘(山中湖)、の富士急バス窓口
- 静岡県内:三島駅、富士宮駅、御殿場駅、の富士急バス窓口
清里ピクニックバス周遊券
清里周辺エリアを観光するのに便利な「清里ピクニックバス」が乗り放題になるフリーチケットです。「1日周遊券」と「2日周遊券」の2種類があります。「萌木の村」や、「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」などにアクセスできます。
清里ピクニックバスは、1回乗車すると、500円かかるので、1日に3回以上、または2日間で4回以上乗り降りされる方にお得です。清里周辺エリアをたくさん観光したい方にオススメです。
【フリーエリア】
清里ピクニックバス
【料金】
- 1日周遊券:中学生以上・1,000円:小人・500円
- 2日周遊券:中学生以上・1,500円:小人・750円
【販売期間】
毎年3月中旬頃から発売開始
【有効期間】
通年4月頃から11月頃までの1日か2日間
【発売場所】
- 1日周遊券:清里駅前観光案内所にある清里バスセンター、一部のバス停周辺の施設や、宿泊施設
- 2日周遊券:清里バスセンター
山梨のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
山梨県までは飛行機でどのくらいかかりますか?
山梨県には空港がないので、東京都の「羽田空港」か、長野県の「信州まつもと空港」を経由するのが、飛行機での主なアクセス方法です。
羽田空港から甲府駅までは、高速バスを利用すると約3時間で、電車を利用すると約2時間30分で向かうことができます。信州まつもと空港から甲府駅までは、バスと電車を利用して、約1時間50分~3時間50分で向かうことができます。
山梨の気候はどうですか?
山梨県は、エリアによって、また標高差によって、気温差が激しいのが特徴です。県内全般は風が弱く、甲府市などの盆地は乾燥しています。夏と冬の寒暖の差が激しいです。エリアを2つ以上移動する旅や、山へ訪れる旅の場合には、体温調節ができる服装が良いでしょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
1つのエリアだけを楽しみたい方には、1泊2日でもいいでしょう。2つ以上のエリアを楽しみたい方や、時間に余裕を持って行動したい方は、2泊3日以上を確保すると、十分楽しめることができます。
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