伊香保温泉ってどんなところ?
昔も今も伊香保温泉は魅力的な観光スポット
万葉集の和歌にその名前が登場するほど、古くから名湯として知られている「伊香保温泉」は、群馬県のほぼ中央、そして日本の真ん中に位置する渋川市内の標高700メートルほどの榛名山の中腹にある温泉郷です。
江戸時代には、伊香保温泉への旅が大ブームとなり、湯治客が増えたことから、関所が新たに建てられたほどでした。明治以降は多くの文化人にも愛された場所です。今は、東京都心からは高速道路に乗ってクルマで1時間20分ほどで到着できます。気軽に温泉旅行が楽しめるも魅力です。
2種類のお湯が湧き出している
伊香保温泉は、昔から湧き出ている茶褐色の「黄金(こがね)の湯」と、近年発見された無色透明の「白銀(しろがね)の湯」の2つのお湯が楽しめます。湯の色だけでなく効能にも違いがあって、同じエリアで2種類の温泉に入れるのは伊香保温泉の特徴です。
温泉以外にもいろいろな楽しみ方がある
伊香保のシンボルとなっている石段街は、日本で初めて温泉都市計画に基づいて作られたともいわれていて、その歴史を感じさせるとともに情緒ある温泉街の風情を漂わせていて町歩きが楽しめます。温泉だけでなく、近隣にある史跡やレジャー施設、美術館など、バラエティーにとんだ観光スポットや、季節のフルーツ狩りやご当地グルメなどが楽しめるのも伊香保温泉の魅力となっています。
そこでしか見られない景色がある
冬場は最低気温がマイナスになることもあって、道路が凍ったり、雪が積もるほどの寒さとなります。そして、夏場は8月の平均気温は30°Cを越えるという、1年間での寒暖差の大きい内陸部ならではの気候です。豊かな自然や高い山々に囲まれていて、春の桜はもちろん、都会では見られない赤い花が鮮やかなヤマツツジの群生や高山植物の花々、そして山々の新緑や紅葉、雪景色、といった季節で変化する景色も楽しめます。
伊香保温泉旅行の見どころ
伊香保温泉の2種類のお湯を楽しむ
古墳時代に榛名山二ッ岳の火山活動により温泉が湧出したと言われ古い歴史を持つ、伊香保温泉では、お湯の色が独特な茶褐色の「黄金(こがね)の湯」と無色透明の「白銀(しろがね)の湯」の2種類のお湯が楽しめます。
もともと伊香保温泉では、お湯の中に含まれている鉄分が空気に触れて酸化することによって茶褐色になった「黄金の湯」だけが湧き出していました。刺激が少なくて、肌に柔らかいお湯だったことから、病気やけがの療養や静養のために多くの人が伊香保を訪れるようになったのです。
また、体を芯から温めて血行促進することから、特に女性には『子宝の湯』としても知られていて、江戸時代の昔から人気を博してきました。
そして「白銀の湯」は、1分間に110リットルという豊富なお湯の量をほこっていて、近年湧出が確認されました。無色透明だったことからその名が付けられたそうです。疲労回復や健康増進、病後の回復に良いお湯といわれています。
伊香保温泉では、どちらか1つのお湯、または両方とも、など宿泊施設や立ち寄りの日帰り温泉ができる施設によって、それぞれの違いや特徴があります。お好みや旅のプランに合わせて楽しんでください。
石段の町並みを歩く
伊香保温泉のメインストリート「石段街」は、「伊香保神社」まで365段もの長い石段が続いていて、両脇には温泉旅館や射的などが楽しめる遊技場、お土産物屋さんなどが軒を連ねています。石段を登りながら温泉情緒を感じられる、伊香保温泉のシンボルともいえる町並みは、階段を登りながらゆっくりと町歩きするのにぴったりです。
石段街の歴史はとても古く、戦国時代の1576年頃には作られたと伝えられています。それまでも浴場はありましたが、石段を作り、その両側に建ち並んだ屋敷に新たに温泉を引いて、温泉宿として経営を始めました。多くの文人などにも愛された場所で、徳冨蘆花(とくとみろか)の小説「不如帰(ほととぎす)の舞台にもなっています。
1980(昭和55)年から5年をかけて改修された現在の石段には、御影石(みかげいし)が敷かれています。そして、たくさんの見どころがあります。石段の途中には、歌人・詩人の与謝野晶子の「伊香保の街」という詩が刻まれています。
2010(平成22)年には、365日、伊香保温泉がにぎわうようにとの願いを込めて、北側に石段をさらに伸ばして365段となりました。石段の中央に温泉水が流れる「湯滝」や広場も造られました。石段には、100段目、200段目、300段目、最後の365段目のほか途中にも目印の石段プレートが設置されています。
石段の途中には十二支の印を見つけることもできます。石段街では200年以上前には「大家」と呼ばれる12軒の温泉宿があって、干支がそれぞれの宿の家紋のような意味合いを持っていたことから、当時、宿があった場所の石段に十二支の印をしるすことにしたそうです。ぜひ、石段街の散策がてら自分の干支も見つけてみてください。
365段の石段では、自分の誕生日や記念日の段のところで記念写真を撮ることもできて、人気だそうです。誕生日の段数をチェックできるサイトや記念段証明書をダウンロードできるサイトもあります。事前にチェック・準備しておいて、旅のプランに加えてみてもいいですね。
レトロな雰囲気の遊技場で遊ぶ
伊香保温泉には石段街を中心に、射的や輪投げ、弓などを楽しめる遊技場が数多く残っています。昔は何十軒もの射的場が町中にあって観光客にも人気だったそうで、温泉街ならではの娯楽を懐かしさとレトロな雰囲気で今に伝えています。
小さな子どもから大人までみんなで楽しめるので、家族やカップルで盛り上がれます。また、夜遅い時間まで開いている遊技場もあるので、温泉に入ってリラックスした後、浴衣に着替えて散策しながら夜店気分で遊ぶこともできます。
四季折々の自然に親しむ
伊香保温泉は榛名山の中腹の標高約700m付近の傾斜地に発展した温泉地で、周りにも高い山々があります。自然に抱かれた場所であることから、四季折々の花々や風景を身近に楽しむことができます。
春は、「渋川市総合公園」や「伊香保グリーン牧場」などで桜の花見が楽しめ、4月下旬から5月上旬にかけては、渋川市内の「正蓮寺(しょうれんじ)」の境内で約1,500本ものボタンの花が見頃をむかえます。
初夏になると、山々の新緑をはじめ、5月中旬から下旬には「県立伊香保森林公園」や「長峰公園」の鮮やかなヤマツツジ、また、6月中旬ごろからは「小野池あじさい園」やあじさい寺とも呼ばれている「眞光寺」であじさいの花が楽しめます。 榛名湖の近くの「ゆうすげの道」をはじめとする榛名山一帯の高原地帯では、7~8月になると高山植物の「ゆうすげ」の群生も見られます。
秋には、石段街の周りの木々も紅葉します。伊香保温泉の湯元のそばにある「河鹿橋(かじかばし)」は紅葉の名所です。そして、冬には雪も降って積雪もありますが、雪を見ながら温泉に入ることもできます。
伊香保温泉の歴史に触れる
伊香保温泉には、その古い歴史を感じることができるスポットが数多くあります。
伊香保温泉は、第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代に開かれたという説と、天平時代にやはり群馬県にある草津温泉と同じく僧の行基(ぎょうき)によって発見されたという説が伝わっています。諸説ありますが、南北朝時代の書物にはすでに温泉が湧き出ていると書かれていて、とても古くからある温泉であったことがうかがえます。
万葉の時代には、今の榛名山一帯を「伊香保」と呼んでいたようで、多くの歌が詠まれてきました。日本最古の歌集とも言われる「万葉集」にも「伊香保」に関する歌が9首詠まれていて、その歴史を感じさせます。
伊香保温泉のシンボルとなっている石段街の町並みは、戦国時代に上杉氏や武田氏の配下だった木暮下総守祐利(こぐれしもうさのかみすけとし)たちが温泉街を造成したのが始まりとされていて、長篠の合戦で武田方が傷を負った武士たちを治療するために1576年に造られたともいわれています。日本初の温泉都市計画ともいえる石段街の途中には、その記念碑も建っています。
江戸時代に入って旅が盛んになると、伊香保温泉での湯治も人気となって、各地からさまざまな人が訪れるようになりました。往来者の増加と交通の要所でもあったことから、この地にも取り締まりのための「番所」が置かれます。
滝沢馬琴(たきざわばきん)や十返舎一九(じっぺんしゃいっく)など多くの文人墨客も伊香保の地を訪れました。現在は、「伊香保関所(伊香保口留番所)」として復元されていて見学もできます。
そして、明治時代には御用邸も建てられ、中央の政財界人や文人、外国人の避暑地としてにぎわいました。徳冨蘆花(とくとみろか)の「不如帰(ほととぎす)」では、小説の舞台として「伊香保温泉」が登場したことから、その名が全国に知られるようになりました。
「ハワイ王国公使別邸」は、伊香保温泉を愛した明治時代に日本に在住していたハワイ王国公使ロバート・ウォーカー・アルウィンの別邸で、離れの一部が残されています。また、石段街にある温泉旅館「横手館」には、大正時代の木造建築が残されていて、当時の趣を今に伝えています。
旬のフルーツ狩りを楽しむ
伊香保温泉の周辺は、四季折々の旬の果物の産地で、その種類も豊富です。農園では、フルーツ狩りも楽しめます。新鮮なフルーツを収穫とともに味わうことができるのも産地ならでは体験ではないでしょうか。
いちご狩り:例年12月~6月
渋川市内の赤城地区、子持地区などでイチゴ狩りが楽しめます。
さくらんぼ狩り:例年6月中旬から2週間程度
渋川市内の赤城地区でさくらんぼ狩りが楽しめます。
ブルーベリー狩り:例年6月下旬~8月中旬
渋川市内の赤城地区、北橘地区、子持地区、小野上地区でブルーベリー狩りが楽しめます。
ぶどう狩り:例年8月上旬~10月下旬
群馬県中央部に位置していて、伊香保から車で約20分ほどで行くことができる榛東(しんとう)村や吉岡町は、群馬県最大のぶどうの産地で、収穫時期にはぶどう狩りが楽しめます。
りんご狩り:例年9月上旬~12月上旬
渋川市はりんごの生産地であることから、渋川市内の各地(渋川地区、子持地区、赤城地区、北橘地区)には多くのりんご園があります。時期によりますが、群馬のオリジナル品種「おぜの紅」「陽光」「ぐんま名月」も楽しめます。 育成状況やそれぞれの農園によって開園時期、栽培品種などが異なります。
詳細は、こちら。
渋川市観光情報サイト
渋川伊香保温泉観光協会HP
榛東村ぶどう郷HP
吉岡町小倉ぶどう郷HP
人気の観光エリア
石段街周辺エリア
伊香保温泉のルーツとも言える温泉街のメインストリート「石段街」は、365段続く長い石段の両脇やその周りに温泉旅館やお土産屋をはじめ、射的などの遊技場が立ち並んでいて温泉情緒たっぷりの場所です。伊香保温泉の歴史を感じることができる観光スポットも数多くあります。
宿泊はもちろん日帰り温泉や、浴衣姿でのそぞろ歩き、食べ歩きなども楽しむことができます。
伊香保神社
「伊香保神社」は、伊香保温泉の源泉近くにあって、石段街を登りつめるとその鳥居が見えてきます。富岡市の「貫前神社(ぬきさきじんじゃ)」、赤城市の「赤城神社」とともに、上野国三ノ宮(うえののくにさんのみや)として親しまれている由緒ある神社で、伊香保のシンボルとして信仰されています。
ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)で、温泉や医療の神様とされています。また、大己貴命は、島根県の出雲大社に祭られている大国主命(おおくにぬしのみこと)の別の呼び名で、縁結びをはじめ、子宝、金運などさまざまなご利益をもたらす神様としても知られています。
河鹿橋
伊香保温泉の源泉のそばにかかる朱塗りの太鼓橋が「河鹿橋(かじかばし)」です。秋になると周辺のもみじ・かえで・くぬぎなどが一斉に色づいて、美しい紅葉の景色が楽しめる名所となっています。
また毎年紅葉の時期に合わせて、夜間ライトアップも開催されています。ライトアップ期間は、昼間とはひとあじ違う幻想的な雰囲気で紅葉を眺めることができます。
露天風呂
共同浴場で日帰り温泉が楽しめる「露天風呂」は、伊香保神社から少し奥の源泉地の横にあります。源泉「黄金(こがね)の湯」の掛け流しです。昔から婦人病に効くといわれていて「子宝の湯」として親しまれてきました。
湯船は丸く、左側の熱いお湯と右側のぬるめのお湯の2つに仕切られています。春にはツツジの花、夏の新緑、秋には紅葉、冬は雪景色と、温泉と一緒に四季の風情を楽しめます。露天風呂のみで洗い場はありません。
伊香保石段の湯
渋川市営の共同浴場「伊香保温泉石段の湯」は、石段街の途中にあります。昔石段に使われていた石が敷石として使われています。観光の途中に立ち寄って、疲れた体を癒してはいかがでしょう。
岸権旅館
石段街の中ほどにある「岸権(きしごん)旅館」は、1576年創業で建物は大正ロマンを感じさせる老舗旅館です。温泉は、伊香保温泉の源泉から伊香保神社を通って石段街の下を流れ、「小間口(こまぐち)」と呼ばれる源泉を分岐する場所から館内のそれぞれの湯船に注がれます。
伊香保温泉全湧出量の約1割にも相当する湯量を確保しているため、水で薄めたり循環もしていません。13ヵ所あるお風呂は全て、源泉100%の完全かけ流しのお湯です。湯の花がたっぷり含まれた「黄金の湯(こがねのゆ)」を堪能できます。
館内の温泉以外にも、旅館入口には、足湯の「辰の湯」もあって、観光の途中に無料で気軽に伊香保温泉のお湯を楽しむことができます。こちらも館内の温泉同様、源泉かけ流しのお湯です。
伊香保関所
江戸時代、伊香保温泉での湯治が大ブームとなったことから、武士をはじめ、町人や農民などさまざまな人々が伊香保の地を訪れるようになりました。そのため、1631年、往来する人を取り締まる目的で、徳川幕府の命により伊香保にも「関所(口留番所)」が設けられました。
その当時、間口5間、奥行き3間で約15坪の茅葺き屋根の建物があって、その周囲には木の柵が巡らされていました。そして、東西には門が設けられていました。現在の建物は、その跡地に復元されたものですが、門柱の礎石は当時からあった場所でそのまま使用されています。施設内には、各種資料が展示されていて、無料で見学ができます。
ハワイ王国公使別邸
明治時代、日本に駐在していたハワイ王国の総領事ロバートウォーカー・アルウィン氏は、大の日本びいきで日本人女性と国際結婚をし、子どもにも恵まれました。伊香保の地を気に入ったアルウィン氏が、家族の健康と避暑のための別荘として1891(明治24)に購入し、1925(大正14)年になくなるまで、毎年夏を過ごしたのが「ハワイ王国公使別邸」です。
その当時は建坪90坪にもおよぶ広い屋敷でしたが、現在は、離れの一部だけが残っています。1985(昭和60)年に保存のため一度移転しましたが、2011(平成23)年から翌年にかけて、跡地に再移築されました。敷地内には、ガイダンス施設を設置して、資料も数多く展示されています。渋川市の指定文化財です。
伊香保エリア
「石段街」のほかにも伊香保の町にはいろいろな観光スポットが点在しています。かつて街を走っていた路面電車を見たり、豊かな自然を体感できるので、足を運んで楽しんでみてください。
峠の公園(チンチン電車)
1910(明治43)年、伊香保電機軌道(いかほでんききどう)が渋川から伊香保までの間に登山電車(チンチン電車)の運行を開始しました。そして1956(昭和31)年まで活躍してきました。「峠の公園」では、かつて走っていた電車を保存、展示しています。
毎月第1・第3日曜日の9時30分~15時30分には、電車内部の開放を行なっているので、見学もできます。
伊香保ロープウェイ
「伊香保ロープウェイ」は、伊香保温泉街の「不如帰(ほととぎす)駅」から標高955メートルの物聞山(ものききやま)山頂の「見晴駅」までを約4分間で結んでいます。不如帰駅は、1階は観光案内所になっていて、4階がロープウェイの発着所です。
見晴駅でロープウェイを降りると、周辺には「上ノ山公園」やスケートが楽しめる「伊香保リンク」があります。不定期で夜間運行も行われていて、伊香保や渋川市内の夜景を楽しむこともできます。
上ノ山公園
「上ノ山公園」は、伊香保ロープウェイの山頂「見晴駅」の周辺にある公園です。展望台の「ときめきデッキ」からは、周囲の山々や眼下に広がる渋川市内や伊香保温泉街、そして関東平野を一望でき、春にはツツジ、夏の新緑、秋の紅葉、冬には雪景色と季節ごとの絶景が楽しめます。 デッキには「輝望(きぼう)の鐘」が設置されています。ぜひ、願いを込めて鳴らしてみてください。
総合スポーツセンター伊香保リンク
群馬県「総合スポーツセンター伊香保リンク」は、標高940メートルの榛名山麓の自然豊かな場所にあります。国際規格の屋外400mリンクと2つの屋内リンクがある、日本最大級のアイススケートリンク施設です。
全日本スピードスケート大会や国民体育大会の冬季スケート・アイスホッケー競技会、全国高等学校総合体育大会スケート競技会など国内の大きな大会だけでなく、世界スプリントスピードスケート大会、ワールドカップスピードスケート大会といった国際大会も開かれています。
スケート選手はもちろん初心者から幅広く利用できるので、周囲の大自然を感じながら、アイススケートを楽しめます。スケート靴の貸し出しもあります。
保科美術館
伊香保温泉にある「保科(ほしな)美術館」では、伊香保を愛した大正浪漫を代表する芸術家の竹久夢二をはじめ、幻の画家と呼ばれる小林かいち、昭和・平成時代の芸術家で人形美術に定評のある友永詔三(ともながあきみつ)の作品が常設展示されています。
また、小泉智英(こいずみともひで)、松本哲男、佐々木曜(ささきよう)といった現代日本画家の屏風も展示されています。 館内の「展望喫茶休憩室」からは、お茶を楽しみながら三国連山、谷川岳、小野子山(おのこやま)、武尊山(ほたかさん)、子持山(こもちやま)、赤城山といった上州の山々から、隣の栃木県の男体山(なんたいさん)、日光連山まで大パノラマで一望できます。来館の思い出にお土産なども買える「ミュージアムショップ」もあります。
さらには、温泉地ならではの「足湯」も敷地内に設けられています。女性への配慮からストッキング等を脱ぐことができる更衣室も併設されていて、タオルの販売もしているので気軽に楽しめます。入館者のみの利用とはなりますが、美術鑑賞の後、足の疲れも癒やすことができます。
渋川市内エリア
伊香保温泉のある渋川市内では、レジャーをはじめ、お土産を選んだり、グルメを楽しめるスポットがたくさんです。伊香保温泉の行き帰りや、ちょっとだけ足を伸ばして楽しむことができます。
伊香保グリーン牧場
榛名山麓の広い敷地にある緑豊かな「伊香保グリーン牧場」は、牧場にいる馬やポニー、羊、山羊、うさぎ、牧羊犬といった動物たちを見学するだけでなく、いろいろな体験をしたり、楽しく遊べる施設です。
人気の「乗馬体験」や小さい子どもさんにおすすめの「ポニー乗馬」、放牧された羊たちを追い込む牧羊犬の仕事ぶりが見られる「シープドッグショー」のほか、「アーチェリー」や「パターゴルフ」を楽しんだり、キャンドル作りやバター作りなどの手作り体験、動物たちに生野菜をおやつとしてあげてふれあうなどの体験もできます。
レストランやショップでは自家製ソフトクリームやアイスクリーム、ハンバーガー、バーベキューなど牧場ならではのグルメも味わえ、お土産にオリジナルグッズなども購入できます。
牧場からは、赤城山や子持山、小野子山といった上州の山々が一望できます。抜群のロケーションの中、芝生や木陰もある開放的な広場でのびのびとピクニックしたりスポーツをして過ごしたりと、さまざまな楽しみ方もできます。
4月中旬から5月上旬のゴールデンウィークの頃までの時期は、敷地内に植えられた約1,500本のソメイヨシノや約600本の八重桜をはじめ、珍しい桜まで次々と咲きほこるので、お花見も楽しめます。
渋川スカイランドパーク
渋川市内にあって伊香保温泉からもほど近い「渋川スカイランドパーク」は、標高が約460メートル、榛名山の丘陵地にある遊園地です。「観覧車はなまる」は高さ50メートルで、天気の良い日には関東平野や谷川岳をはじめとする上越の山々が一望できます。
「メリーゴーランド」は、イタリア製の二階建てで豪華です。全長207メートルのカーブやアップダウンでスリルが楽しめる「ネイブルコースター」もあります。園内を走る「列車るんるん号」は、小さなお子さんにも人気です。他にも全部で20種類のアトラクションが楽しめます。
レストランや地元の特産品やオリジナルグッズを販売しているコーナーもあって、子どもから大人まで楽しめるスポットです。
ハラ ミュージアム アーク
「ハラ ミュージアム アーク」は、東京都品川区にある現代アート専門美術館「原美術館」の別館です。榛名山麓の高原の緑豊かな敷地に1988年に建てられ、「伊香保グリーン牧場」に隣接しています。モダンでシャープなフォルムの建物は磯崎新(いそざきあらた)氏による設計です。黒い色調で統一されていて、周りの豊かな緑とのコントラストが特徴的です。
館内の3つの展示室は、自然光がトップライトから入るシンプルな空間で、国内外の優れた現代美術を収集した「原美術館コレクション」をテーマや企画に沿って展示しています。また、書院造をモチーフにした和風の特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」では、「原六郎コレクション」を中心とした東洋古美術を観賞できます。
屋外に出ると、アンディ・ウォーホルやオラファー・エリアソン、ジャン=ミシェル・オトニエルをはじめとする現代アーティストによる作品が点在しています。ワークショップや講演会などのイベントも行われています。そのほか、毎週日曜日の14:30からはスタッフによる「開架式収蔵庫ツアー」を行なっていて美術愛好家に好評です(所要時間約1時間・要予約)。
併設の「カフェ ダール」では、特製のサンドイッチや地元の食材を使ったランチなどが味わえます。週末には展覧会の作品をイメージしたオリジナルデザート「イメージケーキ」も期間限定で楽しめます。美術鑑賞の後、作品を思い出しながら見た目も楽しいデザートを堪能してみてはいかがでしょう。
「ザ・ミュージアムショップ」には、書籍や現代美術をモチーフとしたオリジナルグッズなどが並んでいます。お土産やギフトを探すのにもぴったりです。
上州物産館
伊香保温泉から車で約5分の場所にある「上州物産館」は、伊香保温泉周辺最大級の観光施設で群馬県の銘菓や特産品が約2,000種類も取りそろえてあって、伊香保温泉旅行のお土産を選ぶのにぴったりのスポットです。
上州物産館の人気のお土産ベスト3は伊香保温泉の名物「湯の花まんじゅう」「水沢うどん」や群馬県の名産品の「刺身こんにゃく」です。
「湯の花まんじゅう」は、館内で製造直売しています。種子島産黒糖を使っていて、あんは「こしあん」と「つぶあん」の2種類です。また、季節限定で抹茶味の湯の花まんじゅうも販売しています。こちらは、生地に抹茶を練りこんでいて、花豆を使ったこしあんを包んでいます。小豆のあんとは違って、さっぱりとした上品な味わいです。
名物の「水沢うどん」は、お土産としてはもちろんですが、館内のお食事処で味わうこともできます。お食事どころでは、水沢うどんのほか、そばやカレー、ソフトクリームやコーヒーも楽しめます。
長峰公園
榛名山中麓の伊香保温泉街を見渡せる場所にある「長峰公園」では、約1万株ものヤマツツジが群生していて、例年5月中旬~下旬の時期になると、あざやかな花が咲いて、新緑とのコントラストを楽しむことができます。
公園からは伊香保の町はもちろん、赤城山や関東平野も一望できます。散策しながら園内に点在する万葉歌碑を見つけてみてください。
小野池あじさい公園
伊香保温泉から車で約20分ほどの渋川市内にある「小野池」は、今から約150年前、江戸時代の天保年間に田植えの際の水不足解消のための貯水池として時の名主だった小野沢平左衛門が造ったといわれています。名主の徳をたたえてこの貯水池を「小野池」と呼ぶようになったそうです。
長い間、水田地帯の用水として利用されてきましたが、近年では水田面積の減少とともに貯水量が減らされたことで池の水位が下がったことと、街が近いことから子どもたちが魚釣りをする場所になっていました。そのため、渋川市が1982(昭和57)年に市民の釣り場として整備を行い、利用されるようになりました。
「小野池あじさい公園」は、小野池のあるこの地が北面傾斜地であることから、渋川市の花である「あじさい」の生育に適していることを活かして、あじさいを中心とした公園造りを進めています。現在、公園のあじさい約8,000余株にも達していて、その種類も西洋アジサイ(ハイドランジア)や紅山(くれないやま)アジサイ、小甘茶(こあまちゃ)、七段花(しちだんか)、ベニガクアジサイ、アナベル、ガクアジサイなど約20種類が植栽されています。
公園内にはあじさいの花にまつわる文学碑もあります。例年、また、6月中旬から7月下旬にかけて花が咲き、見頃をむかえます。この時期には「あじさいまつり」が開催されていて、夜間はライトアップも行われています。
道の駅おのこ
渋川市の北西部、国道353号線沿いにある「道の駅おのこ」では、山あいにある集落の「小野上(おのがみ)地区」で昔ながらの農家さんが作った朝採れの新鮮な野菜など農産物を直売しています。また、お惣菜やお菓子、手作り品のほか、群馬県のお土産なども販売しています。
施設内の「お食事処おのこ」は、地域のお母さんたちが地元の野菜を使って腕をふるった食事が堪能できます。手打ちそばも味わえます。遊具が整備されていて木造のベンチとテーブルがある小公園も併設されています。
榛東・吉岡エリア
伊香保温泉から車で向かうと約15~20分ほどで隣町の吉岡町、榛東(しんとう)村に到着です。豊かな森林があって、フルーツの産地でもあります。おもしろいテーマパークや群馬県の名産品を楽しむことができ、手作り体験もできます。
伊香保おもちゃと人形・自動車博物館
伊香保温泉から車で約15分ほどの吉岡町にある「伊香保おもちゃと人形・自動車博物館」は、おもちゃ、人形や自動車はもちろん、いろいろなテーマに沿った施設が集まった大型複合ミュージアムです。カップルや家族で、子どもからご年配の方まで楽しめます。
「おもちゃと人形博物館」では、ブリキのおもちゃや世界各国の人形の展示をはじめ、昭和レトロな雰囲気を漂わせています。「自動車博物館」には、スポーツカーからファミリーカーや軽自動車まで懐かしの名車が並んでいます。駄菓子屋さんや射的をしたり、なつかしいおもちゃも買える「昭和レトロテーマパーク駄菓子屋横丁」もあります。
ほかにも世界各地からテディベアを集めた「テディベア博物館」、イギリスの大衆車「MINI(ミニ)」を展示する「ミニミュージアム」、かわいいシマリスやキタリス、珍しいバナナリスが見られる「リス園」、ヨーロッパの街並みに各国のワインやビールを展示した「世界のワイン&ビール」など、バラエティー豊かです。
「キューピー工場」では、コンピュータ制御による製造工場で「キューピー」が作られる様子を見られるほか、キューピーの絵付け体験もできます。また、お誕生日の人は証明するものを持って行けば入場料無料になるので、ぜひご持参ください。
卯三郎こけし
群馬県は「創作こけし」の生産量日本一を誇る産地です。東北の「伝統こけし」に対して形状にとらわれない自由さが特徴で、「近代こけし」とも呼ばれ、海外でも人気となっています。伊香保温泉から車で20分ほど、榛名山東側の榛東(しんとう)郡にある「卯三郎こけし」は、そんな「創作こけし」の工房です。
榛東村で生まれた創業者の岡本卯三郎氏は、1949(昭和25)年からこけし創りを始め、伝統技法に新しい技術を融合させるなどして、新たな作風を開拓して来ました。周囲の山々の豊かな森林からは、ミズキ・ケヤキ・クリ・サクラなどの優れた材質の原木にも恵まれ、それぞれの材質の持ち味を活かして創作しています。
「創作こけし工芸館」では、昔なつかしいこけしや卯三郎こけし、群馬県内のこけし作家のコンクール大臣賞受賞作品など、約1,000点の創作こけしを見ることができます。「絵付け体験教室」も開催していて、白い木地に、自由に絵付けすることができます。出来上がった作品は旅の思い出にお持ち帰りできます。
「卯三郎こけし」の基本形ともいえる、おかっぱ頭にふっくらと丸みのある胴体の童女のこけしのほか、「おひなさまこけし」「端午の節句こけし」「サンタこけし」などの季節の行事にも飾れるものや、若手デザイナーによる可愛いこけしなど、いろいろな創作こけしの販売もしています。
水沢エリア
伊香保温泉石段街からは車で10分ほど走れば水沢エリアです。古い歴史を持つ水澤観世音の風格のある佇まいと名物ご当地グルメが堪能できます。
水澤観世音(水澤寺)
伊香保町水沢にある「水澤観世音(みずさわかんぜおん)」は、1,300有余年前に推古天皇・持統天皇の勅願(ちょくがん)によって、朝鮮半島から渡来した高僧の恵灌(えかん)僧正によって開かれた天台宗の歴史あるお寺です。
参道を登ると「仁王門」がそびえています。江戸時代の1787年に完成したと言われ、門の前後に軒唐破風(のきからはふ)を配していて、彫刻と彩色が華やかな近世建築の特徴を今に伝える美しい楼門です。下層部天井には1809年に狩野派の絵師である狩野探雲(かのうたんうん)によって描かれた絵があります。
境内の中心にある「本堂(観音堂)」は、ご本尊の「十一面千手観世音菩薩」が安置されています。古来より「融通観世音」として知られ、ご利益は「諸願成就」とされていて、さまざまな願いを叶えてくれると信仰を集めています。秘仏とされていて、ご開帳はされていません。
本堂の隣に建っている「六角堂」は、地蔵尊信仰の代表的建築物で、その名の通り六角形の二重塔です。一階内部にまつられている6体の地蔵尊が回転する構造となっていて、これは全国的にみても非常に珍しいです。地蔵尊を左に3回まわすことで、真心の供養を祈願します。また、二階には大日如来(だいにちにょらい)像が安置されています。
境内の隅には、樹齢約700年と推定される「観音杉」が葉を茂らせています。人の目の辺りの直径は約5.14メートル、樹高約38メートルもある巨木です。また、春には樹齢300年ほどのしだれ桜が咲きほこり、秋になると色とりどりの紅葉が鮮やかです。
榛名湖周辺エリア
伊香保温泉から路線バスに乗って約25分、車なら約20分で榛名湖周辺まで行くことができます。標高が高いことから、夏でも涼しく、湖畔でのレジャーや都会ではなかなか見ることのできない高山植物の珍しい花がたくさん咲く風景を楽しむことができます。
榛名湖
伊香保温泉から車で約20分ほどの県立榛名公園内にある「榛名湖(はるなこ)」は、榛名山の火山活動によってできた高い透明度を誇る美しい火口湖です。標高1,100メートルのさわやかな空気の中、ボート遊びを楽しんだり、遊覧船に乗って湖からの景色を眺めることもできます。
湖畔には散策道も整備されています。平坦で歩きやすく、木立ちの中を歩きながら湖面の風景を楽しめます。また、榛名湖周辺ではオートキャンプやサイクリングも楽しめます。冬になると榛名湖の氷上でのワカサギ釣りも体験できます。一年を通じて、美しい景観と大自然を満喫できるスポットです。
榛名山ロープウェイ
榛名湖畔の高原駅から標高1,391メートルの榛名富士山頂までを結ぶ「榛名山ロープウェイ」は、高低差約300メートルを3分ほどで一気に登ります。日本で初めての15人乗り2両連結式のゴンドラです。
天気の良い日は山頂から関東平野や赤城山や秩父・谷川連峰などが一望でき、また冬の好天の日には遠くは富士山を望むこともできます。
ユウスゲの道
伊香保温泉から榛名湖に向かう、県道渋川松井田線沿いに広がる高原を一周するハイキングコースが「ユウスゲの道」です。コースのいたるところに高山植物が生育しています。この場所に群生しているユリ科の多年草「ユウスゲ」は、薄黄色の花で夕方から咲きはじめ、翌朝にはしぼんでしまいますので、夕方に訪れるのがオススメです。花の見ごろは、例年7月下旬~8月上旬です。
ユウスゲのほかにも、8月上旬~9月上旬にはオオバギボウシ、ツリガネニンジン(8月上旬~9月上旬)、コオニユリ、9月上旬~10月上旬にはマツムシソウなど、春から秋にかけてさまざな花が楽しめます。
榛名神社
榛名湖から車で約10分ほど、榛名山の中腹にある「榛名神社」は、1,400年以上の古い歴史を持つ神社です。927年に完成したとされる「延喜式(えんぎしき)」という文献には、全国の主な神社の記録に「上野国十二社(こうずけのくにじゅうにしゃ)」の一つとして、すでに名を連ねています。
火の神と土の神をご祭神としていて鎮火・開運・五穀豊穣・商売繁盛のご利益があるといわれていて、雨乞いの神様としても有名です。入口の「随神門」をくぐると清流に沿って高い木々に囲まれた山道が、約700メートルも本殿まで続きます。参道や境内には巨岩や奇岩が数多く見られます。また、建物の多くが国の重要文化財です。
神社の門前町には国の登録有形文化財の宿坊が点在し、情緒ある町並みを散策もできます。榛名産のそば粉を榛名山の湧水で打った「門前そば」が名物です。
伊香保温泉のご当地グルメ
水沢うどん
「水沢うどん」は日本三大うどんの1つともいわれ、全国的にも有名なコシの強い麺が特徴のうどんです。伊香保温泉近くの「水澤観世音」を参詣する人たちに上州産小麦と水沢山の湧き水で手打ちうどんを作って出していたことがその起源と言われていて、数百年の歴史を持つご当地グルメです。
水澤観世音の門前は「水沢うどん街道」とも呼ばれるほどで、水沢うどんの専門店が軒を連ねています。開業数百年の老舗から新しいお店まで、それぞれのお店がその自慢の味を競っています。冷たい「ざるうどん」や「もり」が一般的ですが、ほとんどのお店で温かい「かけうどん」も食べられます。いろいろなお店の水沢うどんを食べ比べてみてもいいですね。
1970年創業の「大澤屋」は、水沢うどん街道に2店鋪のお店を構えています。打ちたての本生うどんは、小麦粉本来の風味とモチっとした食感が味わえます。水沢うどんの特徴が味わえる「ざるうどん」にこだわっていて、冬でもおいしく食べてもらえるように床暖房を完備しています。
汁にもこだわっていて、毎朝職人さんが手作りしています。かえしと白だしを合わせた「つゆ」とすり鉢で丹念に手作りした「ごまつゆ」があります。ごまつゆは時間をかけて作っていることから、一日の数量は限定です。地元の契約農家で栽培された「舞茸天ぷら」もおすすめです。
湯の花まんじゅう
伊香保温泉は、全国の温泉地でよく見られる茶色い薄皮の「温泉まんじゅう」発祥の地といわれています。石段街や県道沿いには温泉まんじゅうの「湯の花饅頭」を販売するお店が並んでいます。
そして伊香保温泉下にある1910(明治43)年創業の「勝月堂(しょうげつどう)」が、その発祥の店です。伊香保温泉のお湯は、鉄分が多く含まれることからその色が茶色く、手ぬぐいが茶色に染まるほどです。勝月堂の創業者がその伊香保の湯の花の色から発想を得て、黒砂糖を使った茶色のまんじゅうを作って、伊香保温泉のお土産として売り出したのが「湯乃花まんじゅう」です。
茶色い皮はやわらかく、たっぷり詰まったあんは北海道十勝産の小豆を使っていて、舌触りが良く上品な甘さです。原材料は無添加で百年間変わらない製法で、毎日職人さんが手作りしています。
伊香保温泉へのアクセス・所要時間
伊香保温泉のある渋川市は、日本そして群馬県のほぼ中央の内陸部に位置していて、東京都心からはおよそ120kmの距離にあります。そのため、伊香保温泉への主なアクセス方法は、東京など近隣都市からの電車と渋川市内を走る路線バス、自動車、高速バスでの移動となります。
電車で伊香保温泉に行く
東京、新潟、長野などの近隣の県から伊香保温泉に旅行に行く際は、新幹線や特急列車といった電車を利用するのが便利です。旅行の予定が早めに決まっていれば、JR東日本のネット予約やモバイルSuicaを利用するとお得なきっぷも販売されています。JRのきっぷは1ヵ月前から発売されます。
所要時間
- 東京・JR東京駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約50分、高崎駅からJR上越線で渋川駅まで約25分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分 - 東京・JR上野駅からの場合:上野東京ライン(特急列車)で渋川駅まで約1時間35分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分
- 新潟・JR新潟駅からの場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR上越線で渋川駅まで約25分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分
- 長野・JR長野駅からの場合:JR北陸新幹線で高崎駅まで約50分、高崎駅からJR上越線で渋川駅まで約25分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分 ※渋川市内路線バスは、関越交通、群馬バスがあります。
詳細は、各バス会社ホームページをご覧ください。
関越交通HP
群馬バスHP
クルマで伊香保温泉に行く
渋川市は高速道路が通っていて、運転免許をお持ちで運転ができるのであれば、マイカーやレンタカーなどで伊香保温泉への旅行も便利です。家族連れや少人数の旅行であれば、電車より旅費も節約できます。渋川・伊香保ICで高速道路を下りて、伊香保温泉までの所要時間は一般道路で約20分です。
渋川・伊香保ICまでの所要時間
- 東京・練馬ICからの場合:関越自動車道で約1時間
- 新潟・高岡JCTからの場合:北陸自動車道・関越自動車道で約1時間40分
- 長野・佐久小諸JCTからの場合:上信越自動車道・関越自動車道で約1時間
高速バスで伊香保温泉に行く
東京からは、高速バスを利用して伊香保温泉まで旅行することもできます。新幹線や自動車より時間はかかりますが、東京都心からなら片道料金は2,000~3,000円程度で新幹線より安いです。往復での割引やネット決済での割引、早期購入での割引などもありますので、旅行の予定が決まったら、事前に購入しておくのがおすすめです。
所要時間
※( )内は高速バス運航会社です。詳細は各高速バス会社ホームページをご覧ください。
JRバス関東・上州ゆめぐり号
関越交通・四万温泉号
- 東京・新宿バスタからの場合:伊香保温泉まで約2時間30分(JRバス関東・上州ゆめぐり号)
- 東京・東京駅八重洲通りからの場合:JR渋川駅前まで約2時間30分(関越交通バス・四万温泉号)、渋川駅前から市内路線バスで約25~35分
伊香保温泉の最寄り駅JR渋川駅・新幹線の停車駅高崎駅を紹介
JR渋川駅
伊香保温泉の最寄り駅の「渋川駅」は、JR在来線の「吾妻(あがつま)線」と「上越線」が乗り入れています。週末や祝日に不定期で1日1往復する、高崎駅から水上(みなかみ)駅を結んでいる観光列車「SLぐんま みなかみ」の停車駅の1つです。渋川駅には約30分間停車するので、絶好の撮影スポットとなっています。
JR高崎駅
新幹線を利用して伊香保温泉に旅行するなら、「上越新幹線」や「北陸新幹線」が乗り入れている「高崎駅」で、JR在来線の「上越線」に乗りかえになります。 駅ビルではグルメやショッピングが楽しめるほか、群馬県の名産品やお土産も買うことができて、乗りかえの時間が空いたときにも便利なスポットです。
上越新幹線の停車駅
- 東京
- 上野
- 大宮
- 熊谷
- 本庄早稲田
- 高崎
- 上毛高原
- 越後湯沢
- ガーラ湯沢
- 浦佐
- 長岡
- 燕三条
- 新潟
北陸新幹線(あさま)の停車駅
- 東京
- 上野
- 大宮
- 熊谷
- 本庄早稲田
- 高崎
- 安中榛名
- 軽井沢
- 佐久平
- 上田 - 長野
主要エリアからのアクセス
東京から
- JR東京駅から電車の場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約50分、高崎駅からJR上越線で渋川駅まで約25分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分
- JR上野駅から電車の場合:上野東京ライン(特急列車)で渋川駅まで約1時間35分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分
- 練馬ICからクルマの場合:関越自動車道利用で約1時間20分
- 新宿バスタから高速バスの場合:伊香保温泉まで約2時間30分
- 東京駅八重洲通りから高速バスの場合:JR渋川駅前まで約2時間30分、渋川駅前から市内路線バスで約25~35分
新潟から
- JR新潟駅から新幹線の場合:JR上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR上越線で渋川駅まで約25分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分 - 高岡JCTからクルマの場合:北陸自動車道・関越自動車道利用で約2時間
長野から
- JR長野駅から新幹線の場合:JR北陸新幹線で高崎駅まで約50分、高崎駅からJR上越線で渋川駅まで約25分、渋川駅から市内路線バスで約25~35分
- 長野・佐久小諸JCTからクルマの場合:上信越自動車道・関越自動車道利用で約1時間20分
名古屋から
- JR名古屋駅からJR渋川駅まで約3~4時間、渋川駅から伊香保温泉まで市内路線バスで約25~30分
福岡から
- 福岡空港から飛行機で東京へ向かい、JRに乗り継ぐルートになります。 福岡空港から飛行機で東京・羽田空港まで約1時間40分、東京モノレールで浜松町まで約20~30分、JR浜松町駅からJR渋川駅まで約2時間半~3時間、渋川駅から伊香保温泉まで市内路線バスで約25~30分
伊香保温泉の年間イベント情報
1月
初詣
大みそかから新年に寺社に初めてお参りするのが「初詣」ですが、「伊香保神社」や「水澤観世音」にも地元の方たちはもちろん、観光客も多く訪れます。行く年に感謝して、新年の誓いを祈ってはいかがでしょう。水澤観世音では本堂で「元旦大護摩供」による祈願を行なっています。
2月
水澤観世音 節分会追儺式(せつぶんえついなしき)
毎年2月4日ごろ(その年によって変わります)の立春の前日に鬼に豆をぶつけて追い払い、1年の無病息災を願う行事が「節分」ですが、水澤観世音で開催される「節分会追儺式(せつぶんえついなしき)」では、その年の干支生まれの人は事前に申し込むと、「年男・年女」として裃(かみしも)姿になって、特別ゲストと一緒に「節分会」に参加することができます。 鬼は、鬼門の方角が丑(うし)・寅(とら)、つまり北東であることにちなんで、ウシの角にトラ柄のパンツをはいた格好で登場するそうです。当日は福引が行われたり、名物「水沢うどん」の無料お食事券の数量限定配布もされます。
3月
伊香保温泉石段ひなまつり
「伊香保温泉石段ひなまつり」は、伊香保温泉の石段街で例年3月上旬のひな祭りの頃に開催されるお祭りです。 美しいおひな様の衣装を身にまとって薄化粧をしたかわいらしい「子どもびな」たちが、石段街に設置された特設ひな壇に勢ぞろいするのが、お祭りのハイライトです。地元の園児のほか、一般公募でも参加することができます。その年の春に小学校に入学する子どもさんが対象です。 そしてお祭りには、伊香保温泉観光宣伝隊長の「いしだんくん」も登場するほか、おもちや甘酒も振る舞われます。
4月
水澤観世音 花祭り
例年仏教のお釈迦さまの誕生日の4月8日に行われる「花祭り」では、その誕生仏をお祀りしています。花祭り当日は「甘茶」が振る舞われます。 ※開催日程はその年で変わります。
正蓮寺ぼたん祭り
「牡丹寺」として有名な渋川市内の「正蓮寺(しょうれんじ)」では、境内のぼたん園に植えられている約1,500株の色とりどりの牡丹の花が、例年4月下旬から5月上旬にかけて見ごろをむかえます。開花の時期に合わせて「ぼたん祭り」が開催されています。
5月~6月
NHK学園 伊香保短歌大会
万葉集の東歌(あずまうた)にも歌われた歴史ある伊香保温泉では、例年5月中旬から6月中旬に「NHK学園 伊香保短歌大会」を開催しています。2001(平成13)年度の国民文化祭で短歌大会を開催したことから、毎年伊香保の地で開催するようになりました。 イベント当日は、短歌の先生による記念講演や、先生方による選評や実技指導などが行われます。また、全国からの投稿を応募していて、「自由題」と与えられた題の歌を詠む「題詠(だいえい)」の中から優秀作品を発表しています。
NHK学園 伊香保俳句大会
「NHK学園 伊香保俳句大会」は、同時期の毎年5月中旬から6月中旬に「NHK学園 伊香保短歌大会」と同時期に開催されます。「俳句のまち」ともいわれる伊香保ならではの、俳句の一大イベントです。記念講演や、全国からの投稿作品から優秀なものを選びます。また、俳句の実作指導も行われます。
7月
たびの日いかほ感謝デー
伊香保温泉では、毎年7月第1月曜日に、伊香保温泉を訪れたお客様のために、日頃の感謝を込めて「たびの日いかほ感謝デー」と題してイベントを開催しています。NHKの歌番組「ふれあい歌謡ステージ」の公開放送や、足袋供養(たびくよう)、かがり火行列などが行われます。
渋川へそ祭り
旧渋川市は「日本のまんなか・へそのまち」をキーワードにまちづくりを進めてきたことから、1984(昭和59)年から例年7月下旬に「渋川へそ祭り」を開催していて、今では夏の風物詩となっています。 おなかに顔の絵を描いてユーモラスに踊る「へそ祭りパレード」では、優秀な踊り団体を表彰します。そのほか、「へそ」にちなんだいろいろな催しが行われ、毎年約7万人の人出でにぎわいます。
8月
伊香保ハワイアンフェスティバル
例年8月上旬に開催される「伊香保ハワイアンフェスティバル」では、本場ハワイのフラダンス大会で優勝したチームを招いて「メリーモナークショー」や全国から集まったフラ愛好者によるダンス発表、ウクレレ教室などが行われます。 アメリカ合衆国の州の1つとなっているハワイがかつて独立国だったころの史跡「ハワイ王国公使別邸」が残っていて、今もハワイ州との交流を深める伊香保温泉ならではのイベントです。
9月
伊香保まつり
「伊香保まつり」は例年9月18〜 20日に行われるイベントで、伊香保温泉伝統の「本みこし」や「樽(たる)みこし」が石段街を練り歩くほか、いろいろな催しが行われます。また、伊香保にゆかりのある明治時代の文豪徳冨蘆花(とくとみろか)の命日である9月18日は、追悼茶会や湯くみ式が開催されます。
10月
全国創作こけし美術展in渋川
「全国創作こけし美術展in渋川」は、群馬県の特産品でもある「創作こけし」の著名な作家が渋川市ないやその周辺に多く在住することから、その美術的評価を高める目的で1994(平成2)年から開催されています。全国のこけし作家が作品を出品して、その技を競います。例年、10月下旬から11月上旬の開催です。
12月
大みそか・除夜の鐘
大みそかの12月31日の夜に、深夜0時を挟んで108回鐘をつく年中行事が「除夜の鐘」です。人間の煩悩の数が108あるといわれることから、新たな気持ちで新年を迎えるために鐘をついて煩悩をはらうのです。水澤観世音では除夜の鐘つきに、一般の方でも参加できます。 また、伊香保神社では大みそかには、参拝客に甘酒が振る舞われます。
伊香保温泉観光の移動手段
路線バス
渋川市内と伊香保温泉を結ぶ路線バスには「関越交通」、もしくは「群馬バス」があります。また、伊香保温泉内では、運賃が100円とお得な伊香保温泉発着の「伊香保タウンバス1~3号」も走っています。「関越交通」のフリー乗車券を利用して、伊香保温泉の観光名所を効率よく観てまわったり、「群馬バス」の片道フリーパスで目的地をめざしてもいいですね。
タクシー
路線バスでの移動が難しいときには、多少値段がかかりますがタクシーが便利です。小グループでの旅行なら大型タクシーを利用するのもいいですね。また、タクシーをチャーターしてドライバーが丁寧に観光案内をしてくれる観光プランなどもあります。
レンタカー
家族旅行や少人数の旅であれば、レンタカーで移動するのもおすすめです。JRなどの交通機関を使って渋川駅まで行ってから、駅前でレンタカーを借りるのもいいですし、出発地からレンタカーを借りて高速道路を使って伊香保温泉に向かうのも、乗車時間や乗り換えの手間を考えずに移動できるので便利です。 旅行のプランが決まったら、あらかじめ予約しておくとスムーズです。ETCカードをお持ちであれば、念のため携帯して出掛けましょう。もちろん、運転免許証も忘れずにお持ちください。
お得なフリーチケット
関越交通「伊香保温泉周遊フリー乗車券」
渋川市内から伊香保温泉までを結ぶ県道(愛称:アルテナード)を観光するのに便利な、乗降フリー乗車券です。適用区間内にある観光スポットには、伊香保石段街や伊香保グリーン牧場、伊香保ロープウェイ、渋川スカイランドパークなどがあります。沿線の観光施設の割引券付きで、提携する旅館・ホテルに宿泊の時に提示するとちょっぴりプレゼントももらえます。
【料金】
- 1日フリー乗車券 大人800円 小人400円
- 2日フリー乗車券 大人1,200円 小人600円
【有効期間】 当日または2日
【発売場所】 路線バス車内
【適用区間】 渋川駅~渋川スカイランドパーク~伊香保温泉・伊香保榛名口
【公式サイト】 https://kan-etsu.net/publics/index/31/&anchor_link=page31#page31
群馬バス「伊香保・水沢・榛名片道フリーパス」
群馬バスの「伊香保・水沢・榛名片道フリーパス」は、JR渋川駅・高崎駅と伊香保・水沢・榛名地域とを結ぶ路線バスで片道利用できます。その路線や行きたいスポットに合わせて4種類の中から選べます。沿線の主な観光スポットは、伊香保温泉石段街、水沢観世音、水沢うどん街、榛名湖、榛名神社などです。利用できるのは片道のみなので、購入の際は、目的地とルートはあらかじめ決めておくことをおすすめします。
【料金】
- 水沢伊香保温泉フリーパス 大人1,230円 小人620円(小学生以下)
- 榛名伊香保温泉フリーパス 大人1,750円 小人880円(小学生以下)
- 榛名伊香保水沢周遊フリー(上記2つのフリーパスを合わせたお得なセットです)
大人2,780円 小人1,390円(小学生以下) - 渋川・水沢フリーパス 大人720円 小人360円(小学生以下)
【有効期間】 1日間
【発売場所】 - JR東日本 びゅうぷらざ各店舗 - 群馬バス 総合バスセンター(箕郷営業所) - 群馬バス 榛名営業所
- 群馬バス 高崎駅前案内所(高崎駅バス総合案内所)
【適用区間】 - 水沢伊香保温泉フリーパス
高崎駅→水沢→伊香保ルート(片道)
伊香保ルート→水沢→高崎駅ルート(片道)
※伊香保~発電所入口の間は群馬バス一般路線バス伊香保~渋川間行でも乗車可能 - 榛名伊香保温泉フリーパス
高崎駅→榛名湖→伊香保ルート(片道)
伊香保→榛名湖→高崎駅ルート(片道) - 榛名伊香保水沢周遊フリー
上記2つのルートと同様で、いずれも片道利用のみ
【公式サイト】 https://gunbus.co.jp/routebus/freepass/
伊香保温泉のおすすめホテル10選
福一
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保甲8
【価格帯】税込 19,940円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
伊香保温泉 あかりの宿 おかべ
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保373-8
【価格帯】税込 25,920円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
伊香保温泉 岸権旅館(きしごんりょかん)
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保甲48
【価格帯】税込 14,040円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
奥伊香保 旅邸 諧暢楼(かいちょうろう)
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保香湯5-4
【価格帯】税込 86,400円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
香雲館
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保175-1
【価格帯】税込 50,274円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
お宿玉樹
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保87-2
【価格帯】税込 34,560円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ホテル松本楼
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保164
【価格帯】税込 19,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
伊香保温泉 横手館
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保11
【価格帯】税込 21,600円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ホテル天坊
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保396-20
【価格帯】税込 14,040円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
市川別館 晴観荘
基本情報
【住所】群馬県渋川市伊香保町伊香保557
【価格帯】税込 23,328円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
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伊香保温泉のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
電車でどのくらいかかりますか?
東京駅からは最寄りの渋川駅まで約1時間25分、新潟駅からは渋川駅まで約1時間40分、長野駅からは渋川駅まで約1時間15分です。渋川駅からは路線バスに乗って、25〜35分ほどで伊香保温泉に到着です。
伊香保温泉の気候はどうですか?
伊香保温泉は内陸部にあるので、夏は暑く、冬は雪が積もることがあるほど、寒くなります。1年間での気温差が激しいのですが、標高が高いところでは夏場でも涼しく過ごしやすいです。夏の暑さ対策や冬の雪への対策は必須です。冬場に車などで移動するのであれば、道路が凍結することもあります。タイヤチェーンの準備と交通情報をあらかじめ調べておきましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
1泊2日であれば、ゆったり温泉を堪能できて、主な観光スポットめぐりもできます。