岐阜といえば!間違いない定番スポット10選
モネの池
関市板取の根道(ねみち)神社の境内にある名もなき池は、透明度の高いわき水に咲くスイレンの間を錦鯉が泳いでいる様子が、まるでフランスの画家クロード・モネが描いた絵画のように見えることから、通称「モネの池」と呼ばれています。口コミで広がって話題となった人気スポットです。
初夏のスイレンの花が咲く時期は、絶景です。秋になると、透明な池と紅葉のコントラストも楽しめます。
古い町並(さんまち通り)
高山市の城下町の中心と、商人町として発展した高山の上町、下町の三筋を合わせて「古い町並」と呼んでいます。ここは、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。とくに、上三之町・上二之町・上一之町のあたりは「さんまち通り」と呼ばれていて、高山の定番スポットになっています。
出格子の続く軒下には用水が流れていて、造り酒屋にはその看板ともいえる杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がっています。また、町家の大戸や、老舗ののれんが連なっている様子が見られます。町には駄菓子屋さんや伝統工芸のお店、名物の「みたらしだんご」のお店などが並んでいて、たくさんの観光客でにぎわっています。
中山道木曽路馬籠宿(なかせんどうきそじまごめじゅく)
中山道は、江戸時代に日本橋を起点として京都までを結んでいた約530kmの道路で、69ヵ所の宿場がおかれていました。板橋を1番目とすると43番目の宿場が「馬籠宿」になります。道路には石畳が敷かれた坂道で、その両側に石垣を築いて建物が建てられています。
馬籠宿の中間地点には、この地出身の文豪である島崎藤村の生家跡地に建てられた「藤村記念館」もあります。代表作品の「夜明け前」「嵐」などの作品原稿や遺愛品、周辺資料など約6,000点を所蔵しています。常設展示室には処女詩集の「若菜集」から、絶筆となった「東方の門」までを展示していて、藤村の生涯をたどることができます。
馬籠宿を流れる水路の水で回る水車や、石畳が敷かれた坂道と建物を眺めながら、雑貨屋さんやカフェに寄り道したり、ご当地グルメを食べたり、と町歩きをしながら楽しめます。
苗木城跡
「苗木城跡」は、中津川市内を東西に流れる木曽川の右岸にそびえる城山に、かつて築かれていた山城です。石垣には、自然の巨岩が活用されていて、全国でも珍しい形です。年代により石垣の積み方が違うところも見どころの1つです。
1526年に苗木の北方にある植苗木(うわなぎ)を拠点としていた、遠山氏がこの地に移り住むために築城したと考えられています。天守跡に設けられた展望台からは、日本百名山の恵那山や木曽川、中津川市街地をぐるりと見渡すことができます。2017年4月6日(木)(城の日)には、公益財団法人日本城郭協会により「続日本100名城」に選ばれました。
城跡入口付近には、苗木城にまつわる貴重な資料が展示されている「苗木遠山史料館」もあります。ガイドの受付も行っていて城跡を案内してもらえます。歴史背景などを聞きながら城跡巡りをしたい方は利用するとより知識を深められそうですね。
郡上八幡城(ぐじょうはちまんじょう)
「郡上八幡」は、岐阜県のほぼ中央にあって長良川の上流に位置する、清流と名水の城下町で、郡上おどりのふるさとです。日本最古の木造再建城である「郡上八幡城」や古い町並みなど多くの観光スポットを楽しめます。
郡上八幡のシンボルとも言える「郡上八幡城」は、戦国時代末期の1559年、遠藤盛数によって砦が築かれたのがはじまりです。明治時代に入って城は石垣を残して取り壊されましたが、1933(昭和8)年に当時の大垣城を参考にして再建されました。現在の城郭一帯の石垣すべてが県の史跡に指定され、天守閣は市の有形文化財に指定されています。天守閣からは、城下町や奥美濃の山並が一望できます。
「郡上八幡北町」では、「大手町」「柳町」「職人町」「鍛冶屋町」を中心とした町家群が、国の重要伝統的建造物保存地区に選ばれました。江戸時代は庶民の町として、間口2間の職人の家から大きな商家までが軒を連ねていて、今も通りのあちこちにそのおもかげを見ることができます。また、軒先をを流れる水路は、水量豊かに流れています。
「郡上おどり」は、400年にわたって郡上八幡で歌い踊り続けられてきた、歴史ある盆おどりです。毎年7月中旬から9月上旬にかけて33夜にもわたって開催されていて、その期間は日本一の長さです。江戸時代に始まったもので、地元の人だけでなく、観光客も一緒にひとつの輪になって踊れるのが魅力です。
恵那峡(えなきょう)
「恵那峡」は、今から約80年前の大正時代に木曽川をせき止めて作られた、大井ダムの建設によってできた人造のダム湖です。1920(大正9)年に世界的に有名な地理学者の志賀重昴(しげたか)によって命名されました。その後多くの文人や文化人に愛される場所となって、記念碑も残されています。
湖水に突き出た半島にある「さざなみ公園」には、園内を周遊できる散歩道があります。春は約200本の桜をはじめツツジも美しく咲き、冬になるとオシドリやムクドリなどが公園の近くに飛来するので、バードウォッチングもできます。また、夏は新緑、秋はモミジやカエデなど、四季折々のさまざまな景色を楽しめます。
渓谷をめぐる「恵那峡遊覧船」に乗船すれば、ダムができる前の木曽川の急流を感じさせるような、奇岩や怪岩、湖畔の絶壁を船の上から楽しめます。長さ193m、高さ50mの「恵那峡大橋」からは木曽川の流れや湖を一望できます。
うだつの上がる町並み
江戸時代に商人の町だった美濃市では「うだつの上がる町並み」が見られ、国の伝統的建造物群保存地区に選ばれています。町並みには、江戸から明治時代にかけて造られた商家が軒を連ねていて、古いたたずまいを見せてくれます。
「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くすることで、江戸時代に火事が他の家から燃えうつるのを防ぐために造られた防火壁のことです。当時は裕福な家だけが「うだつ」を造ることができたことから「うだつを上げる」「うだつが上がらない」の言葉もできました。
造り酒屋の「小坂家住宅」は屋根全体がカーブした「起り(むくり)」となっていて、これは上方風の作りで貴重な建物です。小坂家のうだつには鬼瓦がないのが他に見られない特徴です。また、「旧今井家住宅・美濃資料館」では、最も古い形のうだつ軒飾りが見られます。庭や蔵などからは当時の繁栄を感じられます。美濃市の古い歴史や文化、建造物に関する史料も展示しています。
氷点下の森
御嶽山のふもとで標高1,026mの山の中にある一軒宿「秋神温泉旅館」では、1971(昭和46)年から氷点下10度の冬の自然を生かして、幻想的な氷の世界を演出する「氷点下の森」というイベントが開催されています。毎年9月頃から準備をして11月から氷つくりをはじめて、氷の森を作り上げていきます。
そうして出来上がった「氷点下の森」は開催期間中、昼間は氷の自然な色のブルー、そして夕暮れからは赤や青、緑のライトアップがされます。幻想的な光の中にシャボン玉が舞うなどの演出もあって、観光客の目を楽しませてくれます。
また、温泉宿では地元で採れる食材にこだわった料理が楽しめ、日帰り温泉も堪能できます。
正法寺
岐阜市内にある「正法寺」は、黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺で、京都府宇治にある黄檗山万福寺の末寺です。第11代惟中和尚は、歴代の大地震や大飢饉で亡くなった人々のための祈願をするために、奈良の東大寺大仏にならって、大釈迦如来像の建立をはじめました。これが「岐阜大仏」です。
38年の歳月を費やして1832年に完成した岐阜大仏は、高さが13.7m、耳の長さ2.1m、鼻の高さ0.4mです。大イチョウを直柱としていて、骨格は木材で組んで、外部は良質の竹材と粘土で造られ、その上に一切経などを糊で貼ってからウルシを塗って、そして金箔で仕上げた乾漆仏です。その胎内には薬師如来像がまつられています。
乾漆仏としては日本一の大きさを誇り、日本三大仏の一つにも数えられ、静寂な大仏殿に鎮座しています。
白川郷合掌造り
岐阜県大野郡白川村の荻町地区には、合掌造りが大小100棟あまり残っています。日本でも有数の豪雪地帯であるこの集落では、1年のうち約5ヵ月もの間、豪雪に耐えながら人々が生活しています。
「合掌造り」は、木のはりを山のような形に組み合わせている日本独自の建築様式です。白川郷の「切妻合掌造り」は、屋根の両端がまるで本をひらいて立てたように三角形になっています。南北に面して建てられているのですが、風の抵抗を最小限におさえるためだったり、屋根に当たる日照量を調節して、夏は涼しく冬は暖かくする効果があるそうです。
1976年には国の重要伝統的建造物群保存地区として選ばれ、さらに1995年、富山県の五箇山と共に、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。近年では、交通網が整備され、知名度も増し、国内外から毎年多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
岐阜でしか味わえない貴重な体験スポット6選
牧歌の里
郡上市の、ひるがの高原にある「牧歌の里」は、チューリップやラベンダーなど季節の花が楽しめる広い花畑や、動物たちとふれあえる、体験型のテーマパークです。乗馬やジャージー牛の乳しぼり体験、パン・ピザ作り体験、そして押し花小物作りなどの自然素材を使った手づくり体験もできます。
レストランでは、飛騨牛や郷土グルメ、ひるがの高原産の野菜を活かしたバーベキューやファーストフードが味わえます。そして牧歌の里で育ったジャージー牛のしぼりたて牛乳やソフトクリームをはじめ、季節限定のスイーツなども楽しめます。また、冬になるとスノーチューブやソリ遊びなどの雪遊び体験や、雪で作ったかまくらの体験ができます。
長良川鵜飼観光船
戦国時代の武将の斎藤道三や織田信長が暮らした岐阜市のシンボル「岐阜城」がそびえ立つ金華山のふもとを流れている長良川では、夜の暗闇の中、燃え盛るかがり火を灯り取りにして、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げる古典漁法「鵜飼」が行われています。毎年5月〜 10月の期間中、中秋の名月と増水した時を除いて毎晩行われていて、木造の和船「鵜飼観光船」で間近に観覧することができます。
鵜飼とは、鵜匠が鵜を巧みに操って川魚を獲る漁法です。長良川の鵜飼は1,300年以上の歴史を持つと言われています。多くの歴史に名を残す人物たちに愛されてきました。俳人松尾芭蕉は「おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」という句を残しています。現在では、毎年10万人を超える観光客が鵜飼観覧を楽しむためにこの地を訪れます。
かすがモリモリ村リフレッシュ館
揖斐川(いびがわ)町にある「かすがモリモリ村リフレッシュ館」では、伊吹山のふもとでとれた薬草をふんだんに使った「薬草風呂」を体験できます。木の香り漂う「伊吹の湯」、本格岩風呂の「八千代の湯」は、週替わりで男湯と女湯が入れ替わります。
館内の「レストラン朝霧」では、季節ごとの食材と、それに合わせた日本の薬草を使った「薬膳料理」を味わえます。おみやげコーナーの「センターホール」では、地元で採れた新鮮な野菜をはじめ、無農薬栽培の春日茶、入浴剤などの特産品が購入できます。
隣接する「薬草園」では、いろいろな薬草を栽培しています。屋外休憩所もあって、散策しながら、さまざまな薬草の姿を観察できます。また、岐阜薬科大学の先生による「かすがモリモリ村薬草教室」を開催しています。
宮川朝市
飛騨高山では、江戸時代に米市、桑市、花市などの市が発達して、その後、明治時代の中頃から、農家の奥さんたちによって野菜がならべられるようになり、朝市とよばれるようになりました。「宮川朝市」は、宮川沿いにテントが並ぶ、飛騨高山の朝市の1つです。
朝市には、おみやげ屋さんとは違って、お店それぞれが考案したり、手作りしたり、育てた生産直売の商品が並びます。新鮮な野菜や果物、花、手作りの民芸品、漬物や餅、味噌などの加工食品が販売されていて、四季折々の楽しみがあります。純粋な高山ことばを聞けたり、地元の方たちとのふれあいも楽しめます。
伊自良湖(いじらこ)
「伊自良湖」は、54万トンの水量をたたえ、周囲は約2.4kmに広がる人造湖です。山県市にあり、名古屋近郊からのアクセスも良く、車でわずか1時間半の距離です。2016(平成28)年にはNPO法人地域活性化支援センターにより「恋人の聖地」に認定されました。
湖畔にある伊自良農産物直売所は、通称名「ニュ-いじら湖荘」から「ラブレイク」と名前を変えて、2018(平成30)年3月17日にリニューアルしました。カフェレストランでは「恋人の聖地」に認定記念の「ピンクラーメン」や「ピンクカレー」など、この地でしか味わえないメニューを楽しめます。
湖畔では春の桜や秋の紅葉を眺めて、また、夏には涼、冬は名物のワカサギ釣りと、1年を通じて楽しむことができます。
さんぷる工房
郡上八幡は、食品サンプル発祥の地で、日本全国の大半の食品サンプルを創り出しています。築150年になる古い町家を改造した、食品サンプル創作館「さんぷる工房」は、食品サンプルを「見て、ふれて、作って」と楽しめる観光施設です。ここでは、予約をすればサンプル作り体験もできます。本物そっくりの天ぷらやスイーツタルトなどを作って、持ち帰ることができます。
ほかにも階段が棚や引き出しになっている「箱段」や骨董品の棚の中に、食品サンプルを展示してあったり、中庭の脇の制作工房でプロの技を実際に見たり作品にもふれたりして、町家の雰囲気を感じながら、楽しむことができます。
インスタ映え抜群!フォトジェニックスポット6選
岐阜城
金華山(きんかざん)山頂にそびえる「岐阜城」は、難攻不落の城としても知られていて「美濃を制すものは天下を制す」と言われるほどでした。かつて戦国時代の武将斎藤道三が居城にしていて、その当時は「稲葉山城」と呼ばれていましたが、織田信長がこの城を攻略して、城主となったときに「岐阜城」に名前を改めたといわれています。
現在の城は、1956(昭和31)年に復興されたもので、城内は史料展示室、楼上は展望台となっています。展望台からは、眼下には鵜飼でも有名な長良川、東には恵那山や木曽御岳山、北には乗鞍岳や日本アルプス、西には伊吹山や養老山脈、南には伊勢湾、と大自然の素晴らしい眺望を楽しめます。
日没から夜11時までは、ライトアップもされて、暗闇の中にその姿が浮かび上がります。また、期間限定で夜間営業を行っていて、展望台から夜景を楽しめるスポットとして人気を集めています。
国営木曽三川公園・アクアワールド水郷パークセンター
「国営木曽三川公園」は、愛知県、岐阜県、三重県の3県にまたがる、日本一大きい国営公園です。岐阜県海津市の「アクアワールド水郷パークセンター」は、養老山脈を遠くに望み、木曽三川に囲まれた固有の自然環境や、古くからの歴史文化が色濃く残っている、国営公園内の水郷地域にある施設です。
広大な池に面していて、園内には水路が流れています。そして、高さ11.3m、羽根の部分を含んだ最高部の高さは19mにもなる、大きな風車がパークセンターのシンボルです。春は花壇に咲くチューリップやブルーのネモフィラ、一面の野原に咲く日本タンポポなど、いろいろな花が楽しめます。夏には珍しい水草のオニバスが花を咲かせる様子を見ることもできます。
また、環境に関するセミナーや、アート、クラフト、料理の体験教室など、バラエティーに富んだ多彩なイベントも行われています。
養老天命反転地
世界的に知られるアーティストである荒川修作氏とそのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の30数年におよぶ構想を形にしたテーマパークです。テーマごとに身体で直接体験できる不思議な空間アート作品が展示されています。
園内に入ってすぐ、鮮やかな24色の外壁「養老天命反転地記念館」が見られます。メインパビリオンの「極限で似るものの家」の特徴は岐阜県の形をした屋根で、中は迷路のようになっています。
「楕円形のフィールド」は、すり鉢状になった地面に9つのパビリオン、大小様々な日本列島や曲がった回遊路などがあります。ここでは、体全体でアート作品を体感することができます。
博石館(はくせきかん)
恵那峡の「博石館」は、蛭川村から産出される鉱物を中心に、世界各地の珍しい鉱物を展示しているストーンミュージアムです。日本最大級の巨大ピラミッドがシンボルで、蛭川産のみかげ石5,500トンを使って造られているそうです。その地下には地下迷路があって、探検やスタンプラリーを楽しめます。
ピラミッドを眺められる「ピラミッド広場」は、12,000トンものイタリア産の大理石を使用した大きなコロシアムです。地元蛭川産の巨大な石を積んで造った門柱の「博石門」はド迫力です。また、山小屋風の「チャペル」は休憩所になっています。室内には100年前に造られたピアノが置かれていて、自由に弾くこともできます。
「宝石探しコーナー」は、博石館でも一番の人気です。大小さまざまな約30種類の宝石や貴石を見つけ出してみてください。
相川水辺公園
垂井町の相川沿いにある「水辺公園」一帯では、春になるとおよそ200本もの樹齢50年以上のソメイヨシノが咲き乱れます。また、3月下旬から5月上旬ごろまでの期間は、町内外から寄付された約350匹の鯉のぼりが一斉に泳ぐ「相川鯉のぼり一斉遊泳」が行われていて、県内外から多くの観光客が訪れます。
「相川鯉のぼり一斉遊泳」は3月下旬からと、全国の鯉のぼりイベントにくらべて早くから、そして長い期間開催されます。残雪が残る伊吹山をバックに、満開のソメイヨシノとたくさんの鯉のぼりを一緒に写真に撮ることができるのは、全国的にみてもとても珍しい構図ですし、インスタ映えする写真が撮れるスポットです。
多治見市モザイクタイルミュージアム
多治見市笠原町は、モザイクタイルの発祥の地で、全国一の生産地です。小ぶりなモザイクタイルは、豊かな色とさまざまな形で人々の生活に彩りを添えてきました。その魅力を発信するために、2016年6月、笠原町の真ん中に「モザイクタイルミュージアム」が建てられました。
建物の設計とデザインは、世界的に知られる建築家の藤森照信氏が手がけました。タイルの原料を掘り出す「粘土山」を思わせる外観が印象的です。
館内では、昭和の国産タイルの膨大なコレクションをはじめ、レトロな洗面台や浴槽など、多彩なタイルを見ることができます。地元のタイルメーカーと連携した企画展も年に数回開催されています。また、モザイクタイルを使った作品作りが楽しめる体験スペースや、タイルを使ったアクセサリーや箸置きなど、オリジナル商品が購入できるミュージアムショップもあります。
必食!絶品ご当地グルメ3選
飛騨牛
「飛騨牛」は、岐阜県内で育てられた品質の良い黒毛和種の肉牛の中でも、一定の規格以上の基準をクリアした牛肉にだけその名を使うことが許されている、牛肉ブランドです。肉質はきめ細かく柔らかで、美しい霜降りが入っていて、とろけるような旨みです。
岐阜県の各地に飛騨牛を販売する専門店があります。また、飛騨エリアでは、飛騨牛をさまざまな調理法で提供してくれるお店がたくさんあって、各店の工夫を凝らした料理が楽しめます。
高山市の「こって牛」では、そんな飛騨牛をにぎりにした「飛騨牛にぎり」を味わえます。お皿代わりの「あおさ入り手焼きせんべい」の上に乗せてくれますので、古い町並みを散策しながら気軽に味わえます。
鶏(けい)ちゃん
鶏肉とキャベツなどの野菜に特製のタレを絡めて、鉄板やジンギスカン鍋などで焼きながら食べるシンプルな郷土料理が「鶏ちゃん」です。下呂や郡上、高山など奥美濃地域などでは、スーパーの棚に並ぶほどポピュラーです。飲食店では、それぞれのこだわりの鶏ちゃんを味わえます。
下呂温泉の「鶏ちゃん杉の子」では、お店こだわりの秘伝ダレと、鶏モモ肉をからませてキャベツと一緒にジンギスカン鍋で焼いた鶏ちゃんを味わえます。
奥美濃カレー
町おこしを目的に生まれた郡上市のご当地カレー「奥美濃カレー」は、郡上市の豊かな自然の中で育まれた水や野菜、肉などを使っています。また、隠し味として、郡上地域で作られている昔ながらの「郡上味噌」が使われています。郡上市内の奥美濃カレーを提供してくれる飲食店では、それぞれの店独自にアレンジされた、オリジナルの奥美濃カレーを堪能できます。
せせらぎ街道の「道の駅 明宝」にある「喫茶明宝」のオリジナルの奥美濃カレー『きのこカレー』は、しいたけやマイタケのほか、野菜がたっぷりです。隠し味に郡上味噌と明宝トマトケチャップを使っていて、このカレー目当てにわざわざ遠方から足を運ぶ人がいるほどの人気です。
大自然の中に溶け込むいやしの温泉5選
奥飛騨温泉郷
日本の屋根といわれ3,000メートル級の山々が連なる北アルプスのふもとにある「奥飛騨温泉郷」には、自然の恵みを受けて湧き出した、平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高という5つの温泉地があります。秘湯と呼ばれる露天風呂から気軽に楽しめる足湯まで、いろいろな温泉が楽しめます。
乗鞍岳の山麓1,200メートルに位置する「平湯温泉」は奥飛騨温泉郷の中心で、奥飛騨をはじめ、飛騨高山や上高地などへの観光の拠点です。その昔、武田信玄が飛騨へ攻め込んだとき、老猿が湯だまりで傷をいやしていたのが発見の由来と言われています。江戸時代には、北陸の諸大名が参勤交代の時に、長旅の疲れを取るための宿場としていた、歴史ある名湯です。
下呂温泉
岐阜県最大の温泉地で飛騨川の流域に湧く「下呂温泉」は、江戸時代に儒学者の林羅山(はやしらざん)が、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並んで「日本三名泉のひとつ」と称したほどの名湯です。薬師如来が傷ついた一羽の白鷺(さぎ)に姿を変えて飛騨川で傷をいやし、源泉の場所を村人に知らせたという「白鷺伝説」が今に伝わっています。
お湯はなめらかで肌ざわりがよくて、美容と健康づくりにも効果があるといわれる、アルカリ性単純温泉です。下呂温泉を満喫するのなら「湯めぐり手形」がお得です。これ1枚で、手形加盟旅館のうちの三軒のお風呂に入浴することができます。手形は旅の思い出に、おみやげにもなります。
飛騨川沿いに湧いている噴泉池や、3つの共同浴場では外湯が楽しめます。無料の足湯も温泉街のあちこちにあって、散策の途中でも気軽に楽しめます。
養老温泉
「養老温泉」は、「滝の水がお酒になった」という親孝行の孝子伝説で有名な「養老の滝」近くに位置する温泉地です。東海圏はもとより、関西圏からも好アクセスな立地です。お湯は塩化物泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、きりきず、慢性皮膚病などに効くといわれています。
「養老温泉 ゆせんの里」は、雄大な養老山系を望みながら日帰り温泉や岩盤浴、宿泊などができる温泉施設です。ヨーロッパ風の佇まいの「ホテルなでしこ」をはじめ、天然温泉の露天風呂がある「本館」汗蒸幕やエステも楽しめる「温熱療法館」やレストランまであって、温泉を心ゆくまで楽しめます。
飛騨高山温泉
「飛騨高山温泉」は、高山駅の南部、高山市郊外に位置する温泉地です。飛騨高山の観光拠点として便利な場所で、日帰り入浴のほか、日本旅館やホテル、民宿といったさまざまな施設での宿泊もできます。
「飛騨高山温泉 臥龍の郷(がりゅうのさと)」は、高山市のほぼ中央に位置する一之宮町にそびえる、標高1,529mの位山(くらいやま)山脈から湧き出る源泉をひいた、自家源泉のお宿です。臥龍桜が描かれた大浴場、露天風呂、お値打なスパホテル、レストランなど充実しています。
板取川温泉(いたどりがわおんせん)
「板取川温泉」は、関市を流れる清流の板取川のほとりにあります。天下の三名泉とうたわれる下呂温泉とよく似た泉質で、お湯につかれば、疲労回復や健康にも良いのはもちろん、肌がすべすべになる美肌効果があります。
「板取川バーデェハウス」は、山の空気と川風を感じながら入れる露天風呂をはじめ、体をほぐしながら温めてくれる気泡風呂や使い心地のいいシャワースペースを完備した内風呂があります。かけ湯は、季節のハーブが浮かんでいて、アロマテラピー効果の高い薬湯です。