由布院温泉ってどんなところ?
大分県のほぼ中央、由布岳山麓にひろがる由布院温泉は、古くから営む名旅館から、おしゃれなレストラン、アートスポットが点在し、訪れる人々を魅了します。大分と言えば、断トツに別府!というイメージでしたが、今や由布院も全国的に知られる温泉地となりました。
1921(大正10)年、亀の井バスの創始者である油屋熊八が土地の美しさに魅せられ、別荘を構えたことに歴史が始まります。住民たちが率先して豊かな自然と調和を図りながら、九州を代表する温泉地の一つになりました。
また、シンボル的存在の豊後富士・由布岳、北原白秋や与謝野晶子が愛した金鱗湖(きんりんこ)、上質な老舗旅館、さらには、美肌効果も期待される温泉であることから、特に女性に人気の観光地となっています。広すぎず狭すぎない、ちょうどよいエリアも人気の理由です。
ちなみに、表記の「ゆふいん」について、町名は「湯布院」ですが、温泉と駅名は「由布院」です。
由布院温泉旅行の見どころ
名湯で癒やされる
湧出量・源泉数ともに日本一多い「おんせん県おおいた」の中でも、由布院温泉は日本第2位といわれる約900もの源泉数と日本第3位の毎分3,860リットルの湧出量を誇っています。また、由布院から少し足を伸ばしたところには、湯平温泉(ゆのひらおんせん)や塚原温泉もあります。
「湯平温泉」は、古くから湯治場として栄えた温泉地で、俳人・種田山頭火(たねだ さんとうか)が湯平温泉を訪れ宿泊した際に、名句を残したことでも知られています。
「塚原温泉」は、由布院の市街地から約20分ほどの塚原高原に湧き出る湯で、飲むと酸っぱい硫酸塩泉です。地底からにじみ出る雨量によって変化する、まさに自然まかせの天然温泉。酸性度の高さ、アルミニウムイオンの多さは日本第2位、鉄イオン含有量の多さは、日本第1位で、日本3大薬湯の一つとして、全国に知られています。
由布院ならではの乗り物で観光する
由布院散策には、自分好みの足が選ぶことができます。由布院ならでは、といえば、観光辻馬車(つじばしゃ)です。約50分かけてゆったりした速度で、のんびり観光をしたい方にオススメです。他ではあまり見ない馬車スタイルも気分があがりますね。
また、見た目もインパクトが強い「スカーボロ」は、乗合タクシーです。1920年代の英国車を復刻させた赤と白の車体が目立ちます。その他、人力車やレンタサイクルもありますので、天候や自分の散策ルートに合わせて選んでみましょう。
フォトジェニックなアートスポットを巡る
由布院は、言わずとしれた「アート」の街です。なかでも、観光スポットの「金鱗湖」に面する巨匠マルク・シャガールの作品が収蔵されている「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」、 ヨーロッパのステンドグラスなどが美しい「湯布院ステンドグラス美術館」、また、2017年にリニューアルされた、SNS映えが狙える「トリックアート3Dアート湯布院」、1981年に由布院に最初に創設された彫刻家・末田龍介、造形作家・末田栞夫妻の個人美術館である「末田美術館」などがあります。
少しユニークなのは、詩人画家・佐藤渓の作品を中心にとした「由布院美術館」にある「ともだち足湯」。浴槽にアート作品が埋め込まれています。アートとの一体感を楽しむ、由布院ならではの美術館です。
湯の坪街道で買い物や食べ歩きを楽しむ
観光の楽しみといったら、お買い物や食べ歩き!という人にはもってこいの「湯の坪街道」。また、「湯の坪横丁」には、湯布院の四季折々の旬な素材を使った食べ物、昔ながらの甘味、オリジナリティーあふれる小物、雑貨、アクセサリーなど約14のお店が軒を連ねています。
お土産に最適なクッキー、茶葉が入ったチョコレート、湯布院の定番中の定番商品「B-speak」のロールケーキ、また、ちょっと変わったお土産なら、「ジャズ羊羹」もオススメです。ピアノの鍵盤をモチーフにした、洋風の羊羹です。もらったら、思わず、「わぁ」と声を上げて喜ばれそうな芸術品スイーツです。
また、大分名産の柚子胡椒、漬物専門店の「オクラわさび」、醤油屋の特製醤油や味噌もオススメです。食べ歩きなら、「金賞コロッケ」のコロッケ、はちみつ専門店「Bee Honey」のソフトクリーム、「パニテカ 桜家」のカツサンドが人気です。
寺院や神社で歴史に触れる
地元の人たちが敬愛する古社「宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ/うなきひめじんじゃ)」や由布岳の山例神を祀る「佛山寺(ぶっさんじ)」、曹洞宗の禅寺である「興善院(こうぜんいん)」があります。
特に、宇奈岐日女神社は、由布院の外せない観光スポットとして人気です。台風で倒れた杉の144本のうちの切株が幾つか鎮座しています。その迫力には圧倒、インスタ映えも狙えます。
老舗旅館でくつろぐ
由布院は、数ある観光地のなかでも、特に人気が高い上質の温泉地です。歴史ある旅館が点在します。なかでも今日の由布院人気を築いたと言われるのが「亀の井 別荘」と「由布院 玉の湯」の老舗宿です。さらに「山荘 無量塔(さんそう むらた)」が加わり、「湯布院御三家宿」として人気を誇っています。
「由布院 玉の湯」は、1953(昭和28)年創業です。自然の残る雰囲気で実に落ち着いた空間が広がります。客室のテラスや浴室からは、豊かな緑を眺めることができます。さりげないおもてなし、地元農家による低農薬で有機栽培の野菜での食事で身も心も満たされます。日常を忘れて、ゆったりくつろげます。
決してお手頃価格というわけではありませんが、ここぞという記念日に、日頃の自分へのご褒美など節目に利用したいものです。
人気の観光エリア
由布院駅周辺エリア
観光の拠点となる「由布院駅」。電車でのアクセスはもちろん、大分空港とを結ぶバス、路線バスなどのバスセンターも駅前にあります。駅の正面から由布岳の方向にのびるのが「由布見通」で喫茶店やコンビニ、銀行が並びます。また、その先に、由布院のメインストリート「湯の坪街道」があり、食事処や土産店が並び多くの観光客で賑わっています。
由布院駅
大分県出身の建築家・磯崎新(いそざきあらた)氏による設計で、改札口がないという斬新な造りになっています。待合室はアートホールになっていて、無料の広いギャラリーが設置されています。アートの町ならではのスポット情報も入手できます。
また、旅行に手荷物はつきもの。せっかくだから、手ぶらでストレスなく過ごしたいですね。そんな時は、宿泊先の旅館やホテルまで配送するサービス「ゆふいんチッキ」を利用するのもオススメです。手荷物一個約500円ほどで配送します。また、帰りの場合でも宿泊先から駅前まで同サービスがあります。一時預かりや、ベビーカー・車椅子の貸し出しも行っています。
湯の坪街道
由布岳のふもとにある「湯の坪街道」は、由布院のメインストリートです。JR由布院駅から金鱗湖へと向かう由布見通りから、白滝橋の東に延びる通り。通り沿いの両側に、柚子ごしょうなど大分の特産品を販売している土産物店や、とり天などのご当地グルメが食べられる飲食店などが軒を連ね、多くの観光客でにぎわっています。
また、通りを1本外れた大分川沿いは、季節ごとの景色が楽しめるおすすめの散策スポットで、のどかな田園風景など「由布院ならでは」の趣のある雰囲気に出会うことができます。
由布院温泉エリア
このエリアは、温泉はもちろんのこと、あまり大きくはありませんが稀に朝霧がかかるといっそう幻想的な金鱗湖、その姿がシンボル的存在となっている由布岳、また、景勝地の狭霧台も由布院ならではの景色が楽しめます。宇奈岐日女神社や佛山寺などの歴史的スポットも見逃せません。
由布院温泉
由布院温泉は、大分県由布市湯布院町にあり、大分県のほぼ中央部にあります。岳本(たけもと)、石松(いしまつ)、八山(はちやま)などの諸温泉からなり、湯平温泉とともに国民保養温泉地に指定されています。
湧出量・源泉数ともに日本一多い「おんせん県おおいた」の中でも、由布院温泉は日本第2位といわれる約900もの源泉数と日本第3位の毎分3,860リットルの湧出量を誇っています。 また、田舎特有のゆったりとした雰囲気が魅力です。
泉質は多くが単純温泉またはアルカリ性単純温泉です。なかには塩化物泉や炭酸水素塩泉の塩類泉もありします。単純温泉は刺激が少なく、万人向きで、お子様からお年寄りまでの幅広く、また外国の方も安心して入浴できます。
疲労回復などのほかに、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態に対しても効果が期待されます。刺激が少ない分、湯疲れせず、由布院盆地ならではの朝霧や由布岳を眺めながら、自然景観の中でゆったりと過ごすことができます。
心身共にリラックスでき、心理的ストレスから解放されるなどの癒し効果も。また、保湿効果があるとされるメタケイ酸も豊富なことから美肌の湯としても注目され、特に女性に人気があります。
金鱗湖
由布院の自然豊かな象徴でもある金鱗湖は、湯布院観光の定番スポットです。由布岳の下にある池ということで、大分なまりで「丘ん下ん池(=丘の下にある池)」と呼ばれいていた湖は、1884(明治17)年に儒学者の毛利空桑(もうりくうそう)が湖の魚の鱗が夕日に輝くのを見たことから、名づけられたと言われます。
冬の早朝に見られる朝霧はとりわけ美しく、霧の正体は温泉を含んだ湖が蒸気したものと言われています。
由布岳
標高1,584mの由布岳は、大分県由布市湯布院町と別府市との境にある山です。双耳峰を持つ美しく荘厳な姿から「豊後富士」の愛称があり、古くから山岳信仰の対象として崇められています。2005年に放送されたNHK連続テレビ小説「風のハルカ」に登場したことから、全国に知れわたるようになりました。
大分県の名峰の1つで、毎年5月上旬には安全祈願祭が行われ、年間を通じて県内外から多くの登山愛好家が訪れています。ミヤマキリシマや紅葉、霧氷と一年中登山者が絶えることのない人気の山です。山頂からは別府湾やくじゅう連山、由布院盆地が一望できます。
やすらぎ湯の坪横丁
個性豊かなお店が並び、昭和の雰囲気ただよう、懐かしい雰囲気たっぷりの横丁です。湯布院の四季折々の旬な素材を使った食べ物、昔ながらの甘味、オリジナリティーあふれる小物、雑貨、アクセサリーなど約14のお店が軒を連ねています。
工芸品や雑貨などのお土産を調達したり、和スイーツとお茶でちょっとした休憩やランチもできます。また、足湯もあり、300円で歩き疲れた足をリラックスできます。また、由布院名物の「ぷりんどら」もここで買えます。お手洗いが備えられているのもうれしいポイントです。
狭霧台(さぎりだい)
由布岳の麓にある狭霧台は、標高約680mから由布院の町並みが一望できる展望台です。やまなみハイウェイ(県道11号線)を別府方面に車で約10分ほど走ったところにあります。
展望台を囲む由布岳の四季折々の山景色は素晴らしく、山と空のコントラストが美しい春〜夏、黄金のススキがゆれる秋、雪景色の冬と表情を変えて私たちを楽しませてくれます。また、秋から初冬の早朝には朝霧が盆地を包む幻想的な光景が見られることもあります。夜景もオススメです。
展望台には、売店やトイレもあるので、ドライブ途中の休憩スポットとしても便利です。周辺はカーブが続く山道となっています。運転にはご注意ください。
宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ/うなきひめじんじゃ)
通称「六所様」と呼ばれ、古くより地元の人に親しまれてきた神社です。六所とは、奉祭する六柱の神々を現しています。由布院は弥生以来の遺跡を持つ沼で、動物の「うなぎ」を沢沼の精霊として祀ったのが古来の祭神ではないかと言われてます。
この六所宮の境内は、かつては相当の広さがあったそうです。過去何回もの伐採の経験があり、その中でも戦国時代の末期、「大友義統」の時代に、大分市に鎮座する豊後一の宮「柞原(ゆすはら)八幡宮」造営用の材木をこの六所宮から伐採されたことがあったという古文書が残されています。1991(平成3)年の台風19号で大きな杉のほとんとが倒され、今ではその切り株を祀っています。
「辻馬車」や「スカーボロ」の停留所にもなっており、由布院の観光名所の一つとなっています。徒歩約15分のところには、境外の末社として、樹齢1,000年以上の大杉を有する大杵社(おおごしゃ)があります。
佛山寺(ぶっさんじ)
佛山寺は、由布院駅からは歩いて約20分ほどで金鱗湖の近くにある天台宗のお寺です。実は、金鱗湖の中に鳥居がありますが、この佛山寺のものです。杉と竹林に囲まれた臨済宗の古刹(こさつ)で地元の人々にとって重要な寺院の一つです。約1,000年前、日向国(宮崎県)霧島神社での神のお告げにより、由布岳の山腹にて庵を結び観音像を刻し、祀ったのが始まりと言われています。
古くより由布岳の山岳信仰の場として親しまれてきました。山門は昔ながらの茅葺き屋根が懐かしい雰囲気で、秋には紅葉スポットとしても知られています。境内の敷地内には、座禅堂があり、予約すれば座禅や写経も体験することができます(土・日曜のみ)。佛山寺の前に続く見事な石垣は、おすすめの散策スポットです。同寺は、辻馬車の停留所にもなっています。
昭和レトロパーク 湯布院昭和館 -ALWAYS-
特に中高年世代が、思わず「懐かしい〜」と顔がほころんでしまうような見渡すかぎり昭和レトロな置物、看板、駄菓子などが並んでいます。まさに、ノスタルジー。見るだけでワクワクしますが、実際に触ることもできます。
また、同じ時代に日本全国を放浪し、九州に多くの足跡を残した山下清画伯作品の常設展示もあります。「ALWAYS三丁目の夕日」の時代背景を楽しめます。入場料は、大人500円、小人300円です。
湯布院フローラルビレッジ
世界一美しい村といわれるイギリス・コッツウォルズ地方の村を再現した「湯布院フローラルヴィレッジ」は、どれも写真に収めたくなるような、可愛らしい造りになっています。コッツウォルズ地方の人々が住む自然とともに暮らすのどかな雰囲気と、映画「ハリーポッター」を意識した建物や、かわいい魔女が登場する童話に出てくる様なパン屋さんなどメルヘンな世界観のテーマパークです。
2012年にオープン、小じんまりした街並みがとっても可愛いと人気になりました。敷地内にはキレイな花がさきみだれ、散策や、グルメ、ショッピングが楽しめます。JR由布院駅よりタクシーで5分程の場所にあるので、湯布院旅行に立ち寄るのにもちょうどいいスポットです。
「ハリー・ポッター」シリーズでもおなじみのハリーが飼っている、シロフクロウの「ヘドウィグ」は、雪だるまみたいで、思わず触れてみたくなります。「Owl's Photo Studio」では、フクロウの手乗せ体験もできちゃいます。
アリスファン必見の「不思議の国のアリス」、1年中クリスマス1色の「X'mas store」、童話の中にでてくるパン屋さんをモチーフにしたベーカリーショップ「kiki's Bakery」では、金賞を受賞した、バタークロワッサンが味わえます。
また、敷地内には、女性専用の素泊まりホテル「YUFUIN FLORAL VILLAGE HOTEL」があります。宿泊者無料の大浴場「フローラルヴィレッジ温泉」は、源泉かけ流し。女子旅にもってこいです。
湯平(ゆのひら)温泉エリア
坂道の石畳が風情たっぷりです。「入ってよし、飲んでよし」と言われる湯は、飲食用としても人気があります。気軽に楽しめる共同浴場や足湯もあり、ちょっとした休憩にぴったり。由布院から電車で10分ほどの距離ですが、また違った風景が広がっています。
湯平温泉
大分県由布市湯布院町にある「湯平(ゆのひら)温泉」は、古くからある天然温泉の観光・温泉街です。由布院駅から車で約25分ほどの距離にあります。電車であれば約10分ほどですので、少し足を伸ばしてみるのもいいでしょう。
湯平温泉の開祖は、およそ800年前の鎌倉時代と言われています。江戸時代に書かれた「豊後国志」にも記録が残っていることからも、当時から有名な温泉地だったことが分かります。江戸時代には温泉湯治で訪れる客の多くは経済的な余裕のある富裕層や士分などの限られた人達でしたが、明治時代になり時代背景が変化していくと共に様々な制約が解かれ、大衆が利用できる湯治場として発展しました。
その当時では医薬品なども普及しておらず、湯治が最高の療養方法とされていたこともあり、江戸時代初期から胃腸病に効くことが有名だった湯平温泉は次第に多くの湯治客が訪れる温泉地となっていきました。
泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 pH:9.1、泉温は、源泉68度で主に胃腸病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効能があると言われています。温泉街の中央に敷かれた情緒ある石畳は、約500mの坂道となっており、両脇には温泉や宿、土産物屋等が30軒ほど軒を連ねています。
塚原高原エリア
標高約605mの塚原高原は、草原と山並みに恵まれた景勝地です。また、乗馬体験ができたり、火山付近の温泉も楽しめます。日本3大薬湯の一つ・塚原温泉を求めて訪れる人も多いです。
塚原温泉 火口乃泉(つかはらおんせん かこうのいずみ)
由布院駅から車で約15分、源泉かけ流しの薬湯・塚原温泉の歴史は古く、今から約800年ほど前の12世紀、平安時代に開湯したと伝えられています。塚原温泉は、酸性度の高さ、アルミニウムイオンの多さは日本第二位、鉄イオン含有量の多さは、日本第一位です。日本3大薬湯の一つとして、全国に知られています。医者がすすめる温泉としてメディアに取り上げられたこともあります。
「塚原温泉 火口乃泉」は、日帰り温泉施設です。強い酸性で湯治に適した塚原温泉の湯は、その地底からにじみ出る雨量によっって変化するのが特徴です。黄緑色を帯びたお湯は、浸かり・乾かしを繰り返しながらの入浴が体と心に、深く、そして優しくすみわたります。
また、湯場から徒歩約5分で標高1,045mの伽藍岳(がらんだけ)中腹にある天然地獄の火口を見学することができます。料金は、大人200円 小人100円です。火口前の広場からは、彼方にひろがる雄大な塚原高原の景色を望めます。大地のエネルギーを体感できるパワースポットです。
名物火口蒸し卵は、火口の蒸気で約20時間蒸し上げてあり、燻された香ばしさが味のアクセントになっています。ちょっとしたおやつに是非食べてみたいものです。
鳥越エリア
別荘地でもあるこのエリアは、静かで高台となっており、名旅館の「山荘無量塔」もこのエリアにあります。また、食事処や喫茶店も点在していますが、高台のため、歩きでの散策は少しきついかもしれません。タクシーやレンタサイクルを上手に使いこなしましょう。九州では唯一の木造五重の塔である「深見五重の塔」や奇岩「仙の岩」は見ごたえがあります。
深見五重の塔
安心院出身の糸永貞樹氏が故郷への感謝の念をこめて1973年に建立したもので、美しさで定評のある平安時代建立の国宝醍醐寺の五重の塔をモデルにした塔です。九州では唯一の木造五重の塔です。正式名称は、「定樹山大建寺深見五重塔(ていじゅさんだいけんじ ふかみごじゅうのとう)」です。
大分県宇佐市安心院町鳥越の地に平安時代から鎌倉時代にかけて大変栄えた天台宗の大建寺という由緒あるお寺がありましたが、いつの時代にか廃寺となりました。糸永氏は大建寺跡地にふさわしい仏塔を建立して、我が国の古き良き伝統を形として郷土に残したいと思い、この五重の塔を建てたと言われています。
見学自由、朱塗りの塔が目印、夜間のライトアップも幻想的です。また、横山大観など国宝級の掛け軸が鑑賞できる美術館も見逃せません。美術館は入場無料ですが予約が必要です。
仙の岩
国指定名勝耶馬渓(やばけい)66景の一つである仙の岩の景は、集塊岩でできた大岩柱で、耶馬渓の競秀峰(きょうしゅうほう)と並び称される奇岩です。特に剣ヶ岳は全耶馬渓随一の大岩柱です。
100mの大絶壁には大巖寺岩窟や奥の仙岩窟などがあり、昔から聖域とされ、山岳仏教の修行場となっています。大昔、インドの僧の法道仙人が住んでいたので「仙の岩」と呼ばれるようになったと伝えられています。
仙の岩は頂上付近まで登ることができ、岩の頂上から、近接する大岩の横側や、由布岳、鶴見岳などの美しい景色を見ることができます。深見川の清流を見降ろすように奇岩がそびえ立ち、ツタやカズラに覆われた岩が造り出す自然美が、なんとも美しいです。常時開放されてあり、駐車場は約10台ほどです。
由布院温泉のご当地グルメ
由布まぶし
断トツの由布院名物といえば、「由布まぶし」です。釜で炊き上げたご飯の上に、豊後牛、ウナギ、地鶏がいずれかがのったスタイルで提供されます。
1杯目は、そのままで、2杯目は、柚子胡椒、山わさび、漬け物などと一緒に、3杯目は、ダシ汁を注いでお茶漬けでいただきます。釜の底にできている「おこげ」も香ばしくたまりません。由布院に来たら、外せない名物は、すぐに行列のできるお店ですので、事前に予約していくことをオススメします。
金賞コロッケ
湯の坪街道にある、人気のコロッケ店です。第一回コロッケコンクールで金賞を受賞したことから名付けられました。サクっとした衣が特徴、お肉と芋のバランスが絶妙で、1つといわず、2つ目もついつい欲しくなる食べやすいコロッケです。散策のお供には欠かせない一品です。
櫟の丘「ピザ」
特に女性に人気のお店「櫟の丘」は、なんといってもロケーションが抜群、湯布院盆地を一望できます。
こだわりのピザは、約400度の釜で1分で焼き上げます。表面はさっくり、中はもちもちです。イタリア産モッツァレラチーズやナポリ産の小麦を使用。また、由布院産の野菜、自家栽培のハーブ、きのこ、自家製のベーコン、パンチェッタなど美味しくて体によいものを厳選しています。
由布院産野菜を味わうことができる各メニューと湯布院盆地を一望できるロケーションとのコラボは、このお店でしか味わえません。人気店ですので、開店時の早い時間に行くことをオススメします。
御菓子司 花麹菊家 「ぷりんどら」
ゆふいん創作菓子「ぷりんどら」は、200年の阪急百貨店「九州展」でデビューしました。1週間で42,000個の販売実績を残し、全国から一気に注目され、人気のスイーツになりました。由布山と辻馬車をモチーフにしたパッケージです。
サンドしてあるプリンは、阿蘇小国のジャージー牛乳を使用し、バニラビーンズを加えたミルク感のあるなめらかなプリンです。カスタードクリームは、生クリーム入り。クリーミーでボリューム感たっぷりのクリームです。ほろ苦さを抑えたカラメルソースが絡み、メープルシロップでまろやかでふんわりした生地のマッチが絶品です。
とり天
今や、大分県を代表する郷土料理となっている「とり天」は、昭和初期、湯布院からほど近い、別府の老舗レストランの料理人が作り出したのが最初と言われる、別府温泉発祥のご当地グルメです。食べやすい大きさに切った鶏肉に天ぷらの衣をつけてカラッと揚げたとり天に、ポン酢と練り辛子をお好みでつけて食べるシンプルな料理です。
人気のとり天だけあって、湯布院でも提供している食事処が幾つかありますので、ぜひ味わってみてください。
由布院温泉へのアクセス・所要時間
飛行機で由布院温泉へ行く
関東・中部・近畿エリアから由布院へ旅行に行く際には飛行機が最も便利です。JAL、ANAのほか、便数は多くはないですが格安航空会社(LCC)も運航しているので、予算や旅行プランに合わせて航空会社や出発時間を選べます。北海道や沖縄からの直行便があるのも利便性抜群で、所要時間も短いので、観光に時間をたっぷり使いたいのであれば、断然、飛行機がおすすめです。利用空港は、大分空港、もしくは福岡空港になります。
大分空港までの所要時間
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は大分空港HP
- 東京・羽田空港からの場合:約1時間40分(ソラシドエア・ANA共同運行/JAL)
- 東京・成田空港からの場合:約1時間55分(Jetstar)
- 名古屋・中部空港からの場合:約1時間10分(IBEX・ANA共同運行)
- 大阪・伊丹空港からの場合:約1時間(ANA/IBEX・ANA共同運行/JAL)
大分空港からリムジンバスでJR由布院駅で下車、所要時間約55分
福岡空港までの所要時間
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は福岡空港HP
- 東京・羽田空港からの場合:約2時間(ANA、JAL、SKY、SFJ)
- 東京・成田空港からの場合:約2時間(Peach、Jetstar)
- 名古屋・中部国際空港からの場合:約1時間30分(ANA、Jetstar、IBEX、SFJ)
- 大阪・伊丹空港からの場合:約1時間20分(ANA、JAL、IBEX)
- 大阪・関西国際空港からの場合:約1時間15分(ANA、Peach、Jetstar)
- 北海道・新千歳空港からの場合:約2時間30分(ANA、JAL、SKY、Peach)
- 沖縄・那覇空港からの場合:約1時間40分(ANA、JTA、SKY、Peach)
福岡空港からリムジンバスでJR由布院駅で下車、所要時間約1時間45分
電車で由布院温泉へ行く
自然が魅力でもある由布院へ、電車で向かうのもまた新たな発見があるかもしれませんね。また、九州の限られた駅からの出発になりますが、由布院の魅力を凝縮した観光列車「特急 ゆふいんの森」も利用できます。いつもとは違った少しリッチな列車の旅なら「クルーズトレイン「ななつ星in九州」」もあります。
所要時間
- 東京駅からの場合:約7時間
- 名古屋駅からの場合:約6時間
- 新大阪駅からの場合:約5時間20分
- 博多駅からの場合:約2時間10分
- 熊本からの場合:約2時間30分
- 鹿児島中央からの場合:約3時間20分
ゆふいんの森
また、九州の限られた駅からの出発になりますが、由布院の魅力を凝縮した観光列車「特急 ゆふいんの森」も利用できます。木の温もりあふれるモダンなインテリアでいつもとは違った雰囲気で車窓からの景色を楽しめます。また、オリジナルの駅弁も電車の旅ならではのお楽しみですね。
全車指定席となっていますので、早めに指定席をとることをおすすめします。
- 博多駅(福岡)からの場合:約2時間10分
- 鳥栖駅(佐賀)からの場合:約1時間50分
- 久留米駅(福岡)からの場合:約1時間40分
- 日田駅(大分)からの場合:約1時間
- 天ヶ瀬駅(大分)からの場合:約50分
- 豊後森駅(大分)からの場合:約30分
※1日3便の運行
【公式サイト】
特急 ゆふいんの森
クルーズトレイン「ななつ星in九州」
2013年に運行開始となった、九州7県が名前の由来にもなっているクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、木やファブリックをふんだんにあしらい、和洋・新旧融合の洗練された最上級の空間での列車の旅ができ、2つのコースが設定されています。
1泊2日で、九州北部を周遊するコースは、福岡・佐賀・長崎・大分の4県を巡ります。2日目に約2時間半の自由時間があります。
3泊4日で、九州を周遊するコースは、福岡・大分・宮崎・鹿児島・熊本の5県を巡ります。2泊目では、九州屈指の温泉地である由布院温泉で宿泊します。「湯布院御三家宿」の有名旅館「由布院 玉の湯」「亀の井別荘」「山荘無量塔」のいずれかになります。
申込みは、郵送のみとなります(2019年5月現在)。料金はWebサイト参照。
【公式サイト】
クルーズトレイン「ななつ星in九州」
高速バス・夜行バスで由布院温泉へ行く
近畿エリアから由布院温泉までは夜行バスを使って、夜遅くに出発して、寝ている間に移動する方法もあります。時間がかなりかかりますが、値段は飛行機やJRと比べると安いです。また、九州各地からは、旅費を節約したいのであれば、高速バスを利用するのがオススメです。
由布院駅までの所要時間
- 京都駅八条口からの場合:約13時間〜14時間
- 大阪駅前(東梅田)からの場合:約11時間50分〜12時間30分
- 神戸三宮からの場合:約10時間30分〜11時間40分
- 博多バスターミナルからの場合:約2時間
- 長崎駅前からの場合:約3時間
- 熊本駅からの場合:約4時間30分
大分空港・最寄り駅JR由布院駅を紹介
大分空港
由布院温泉の最寄り空港は「大分空港」です。大分県国東市にあって由布院温泉まで車で約1時間ほどの場所にあります。1階は出発カウンターと到着ロビー、2階は出発ロビー・待合室とお土産物フロア、3階は展望デッキとレストラン街となっています。
3階にある「スカイレストラン」は、空港内でも市番の席数があって、ご当地グルメを味わえます。大分の食材をふんだんに使ったメニュー、特産のカボスを使ったオリジナルスイーツ、大分特産の麦焼酎やおつまみなど、バラエティー豊かです。飛行機の離発着を眺めながら食事が楽しめる空港ならではのスポットです。
JR由布院駅
大分県出身の建築家・磯崎新(いそざきあらた)氏による設計で、改札口がないという斬新な造りになっています。待合室はアートホールになっていて、無料の広いギャラリーが設置されています。アートの町ならではのスポット情報も入手できます。
また、旅行に手荷物はつきもの。せっかくだから、手ぶらでストレスなく過ごしたいですね。宿泊先の旅館やホテルまで配送するサービス「ゆふいんチッキ」を利用するのもオススメです。手荷物一個約500円ほどで配送します。また、帰りの場合でも宿泊先から駅前まで同サービスがあります。一時預かりや、ベビーカー・車椅子の貸し出しも行っています。
そして、さすがは「おんせん県」。駅には足湯があります。足湯券は160円ですので、気軽に試してみるのもいいですね。
主要エリアからのアクセス
東京から
- 羽田空港から飛行機の場合:大分空港まで約1時間40分、大分空港から由布院温泉まで車で約1時間
- JRの場合:約7時間
大阪から
- 伊丹空港から飛行機の場合:大分空港まで約1時間、大分空港から由布院温泉まで車で約1時間
- 新幹線の場合:約5時間20分
名古屋から
- 飛行機の場合:中部国際空港から大分空港まで約1時間10分、大分空港から由布院温泉まで車で約1時間
- JRの場合:約6時間
札幌から
-
飛行機で新千歳空港から、東京(羽田)、大阪(伊丹)での乗り継ぎになります。いずれも空港での乗り継ぎ時間がかかります。
-
羽田空港経由:新千歳空港から羽田空港まで約1時間40分、羽田空港から大分空港まで約1時間40分、大分空港から由布院温泉まで車で約1時間
-
伊丹空港経由:新千歳空港から伊丹空港まで約1時間55分、伊丹空港から大分空港まで約1時間、大分空港から由布院温泉まで車で約1時間
福岡から
- JRの場合:約2時間10分
- バスの場合:約2時間
由布院温泉の年間イベント情報
1月
庄内神楽新春初舞
神楽の里、由布市庄内町では毎年1月2日に新年最初の神楽公演を行います。庄内神楽の代表的な演目を奉納します。入場料・駐車場は無料です。
大将軍神社春の大祭
由布市挾間町篠原の大将軍(だいじょうごん)神社にて、大将軍神社春の大祭が行われます。大将軍神社は昔から牛馬の神様として信仰されています。この祭りは、農耕にかかせなかった牛馬の安全や健康を祈るお祭りであり、現在は無病息災を願う人々が参りに訪れます。
3月
辻馬車開き
湯布院に春の訪れを告げるイベントです。馬車の運行安全祈願祭が行われます。辻馬車の運行は例年3月2日から12月末まで行われる予定です。
4月
ゆふいん温泉まつり
1950年に始まった、由布院の豊富な温泉に感謝するおまつりです。献湯祭に始まり、2019年度由布市キャンペーンレディ任命式、地域の方の仮装行列、神楽やゆふいん源流太鼓などのステージイベントが行われます。温泉まつりには欠かせない、「捧腹絶倒!お湯かきレース」も必見です。
5月
由布岳山開き
由布院のシンボル「由布岳」の山開きが行われます。登山者の安全を祈願する神事や、記念品の配布(先着順・数に限りがあります)、自衛隊湯布院駐屯地の音楽隊の演奏や豚汁のふるまいが行われます。
湯平温泉まつり
湯平の温泉の恵みに感謝するお祭りです。幼稚園児による稚児行列や地元の小中学生による子供神楽、参加者が仮装をして石畳の坂道を疾走する「地獄の駕籠かきレース」などの多彩な催しが行われます。
7月
湯平大ソーメン流し大会
湯平温泉の夏の恒例イベント、湯平大ソーメン流し大会です。湯平温泉のシンボルでもある全長300m、最大傾斜30度の石畳道路を利用して、青竹で作った「とい」を設置します。参加費は麺つゆ1杯分500円のみで、ソーメンは食べ放題です。
8月
ゆふいん音楽祭
ゆふいん音楽祭は、1975年の大分県中部地震が発生した年に全国に由布院が元気であることを発信したことが始まりです。以降、由布院の夏の風物詩として多くの方々とともにクラシック音楽を楽しんでもらおうと開催しています。市内外の人々との交流を深め、地域の活性化及び芸術文化の振興を図ることを目的としています。
ゆふいん盆地まつり
毎年8月15日、16日に行われるお祭りで、15日には「蝗攘祭(こうじょうさい)」と花火大会、16日には「盆踊り大会」が行われます。蝗攘祭は古来より伝わる、五穀豊穣を願う虫追いの行事(害虫を追い払う行事)を再現したもので、山笠を先頭に男衆たちが市内を練り歩く行列が見ものです。
その後に行われる花火大会は、由布院盆地を華やかに彩ります。16日は由布見通りを埋め尽くす約1,000人での盆踊り大会が行われます。
湯布院映画祭
1975年から続く由布院の夏のイベントです。映画館の無い湯布院の町で行われる湯布院映画祭は、現存する中では一番古く、また、全国的にも知られています。
前夜祭では由布院駅前に設置した特設野外スクリーンで、それ以降は湯布院公民館にて、懐かしの映画や公開前の作品など邦画を多数上映します。また、映画監督や俳優などのゲストを招いてのシンポジウムやパーティーも行われます。映画ファンにはたまらないイベントです。
10月
湯布院牛喰い絶叫大会
大自然に囲まれた広い牧草地の中で、地元の「豊後ゆふいん牛」のバーベキューを食べた後、参加者が思いの丈を絶叫し声の大きさや内容などを競います。1970年代の由布院は、温泉が豊かで静かな美しい町でしたが経済的には苦しい時代でした。美しい草原(牧野)が開発に売られてしまうという危機に「牛一頭牧場運動」という運動を始めました。
全国から募った牛のオーナーになってもらい、御礼としてお米や野菜などが贈りました。飼育牛は数倍に増え、開発の危機にあった牧野は、牧草地として今に残されました。
そこで、牛のオーナー達が自分牛を見ようと由布院へやってきますが、広い牧野なのでどれが自分の牛だかわかりません。「牧野でオーナーと飼育農家と一緒に牛鍋を!」と始まった交流会で、草原から見下ろす由布院盆地に向かって誰の声が大きいか競い始めたのが始まりです。今や、由布院を代表する環境イベントになっています。
ゆふいん文化記録映画祭
文化記録映画祭は歴史的・文化的に興味深いドキュメンタリー映画などの映画作品を一挙に上映し、夜には乙丸公民館で懇親会も開かれます。この映画祭の中には、私たちが生きている現実の中で発見された、「まっすぐな驚き」「好奇心」がたっぷり詰まっている、楽しい映画祭です。
また、ゲストと語る時間を設け、様々な文化人や知識人の話が聞ける貴重な機会でもあります。
由布院温泉観光の移動手段
観光辻馬車
のどかな田園地帯を馬が引く観光辻馬車です。30年以上前にスタートし、現在では由布院観光の名物となっています。由布院を散策していると、パッカパッカという馬の蹄(ひづめ)の音がどこからともなく聞こえてきて風情があります。
JR由布院駅前をスタートし、佛山寺、宇奈岐日女神社を経て駅に戻るコースで、所要時間は約1時間です。穏やかな風に吹かれつつ、馬に揺られて、由布岳を背に美しい里景色を眺めていると、日々の忙しさから開放され次第に心もほぐれていくようです。
人気の辻馬車は定員9もしくは10名です。料金は大人1,600円、子供1,100円となります。毎年3月から12月くらいまでの運行です。由布院ならではの観光が体験できます。
スカーボロ
観光乗合タクシーです。雨の日や寒い日でも安心して由布院を巡ることができます。赤と白のツートンカラーがなんとも印象的なその車体は、1920年代の英国車を復刻させたものです。由布院の町並みや田園風景と相まって馴染んでいます。
料金は1名1,350円、1日3〜7便で、由布院駅からフローラハウス、興善院、宇奈岐日女神社を経て駅に戻るコースで所要時間は約50分です。当日予約制となっています。
観光人力車
快適な乗り心地で効率的に巡りたいのであれば人力車もオススメです。町に詳しい俥夫が写真撮影とガイドを交えながら回り、時には穴場に連れて行ってもらえます。
歩くよりは早いスピードで普段とは変わった目線、というだけで何だか景色も違います。車ではなかなか通らないような小道を走れるのも人力車の魅力です。
日差し対策はもちろん、雨や雪の対策も万全です。料金は、1区間(約1km)お1人様乗り3,000円、お2人様乗り4,000円からです。所要時間は約12分です。
自転車
定番の観光スポットである「湯の坪街道」や「金鱗湖」はもちろん、メインストリートから少し道をはずれると、昔ながらの石垣が続く佛山寺周辺や、杉の木立が美しい宇奈岐日女神社など、日本の原風景に立ち返るようなスポットが点在しています。雄大な由布岳を望みながら、のんびりと田舎の里景色を眺めてみてはいかがでしょうか。
料金は最初の1時間250円です。JR由布院駅隣の「由布市ツーリストインフォメーションセンター ~YUFUiNFO(ゆふいんふぉ)」や「健康温泉館 クアージュゆふいん」横にも観光案内所があり、レンタサイクルの受付を行っています。
お得なフリーチケット
亀の井バス フリー乗車券「MyべっぷFree」
亀の井バスのフリー乗車券は、別府温泉や湯布院の観光に便利な路線で使えるフリー乗車券で、市内の亀の井バスのすべての路線バスが乗り放題になります。
【料金】
- 1日ワイドフリー乗車券
大人1,600円
小人800円 - 2日ワイドフリー乗車券
大人2,400円
小人1,200円
【有効期間】
1日または2日
【発売場所】 - 亀の井バス北浜バスセンター
- 亀の井バス鉄輪待合所
- 亀の井バス由布院駅前バスセンター
- 別府駅総合観光案内所
- 別府交通センター
フェリーさんふらわあ窓口
【対象エリア】 - ワイドフリー乗車券
別府市内全線
内成棚田
城島高原
湯布院
アフリカンサファリ
【公式サイト】
http://www.kamenoibus.com/otoku.php
観光快速バス「ゆふりん」
別府と湯布院をバスで往復するなら、観光快速バス「ゆふりん」がオススメです。大分県の二大温泉地の別府と湯布院を結びます。由布院の「ゆふ」と経由地の鉄輪(かんなわ)の「りん(輪)」から名付けられました。
由布院側のバス停は「由布院駅前バスセンター」です。由布院駅前バスセンターから別府駅までの乗車時間は、約1時間で料金は900円です。
【公式サイト】
観光快速バス「ゆふりん」
由布院温泉のおすすめホテル10選
旅亭田乃倉
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町1556-2
【価格帯】税込 25,700円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
由布院 寛ぎの宿 なな川
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川上1551番地の8
【価格帯】税込 28,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
夕食お部屋食の料理宿 和風旅館 津江の庄
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川上2093-4
【価格帯】税込 21,600円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
名苑と名水の宿 梅園
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川上2106-2
【価格帯】税込 31,320円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
由布院温泉 東匠庵
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川南1044-1
【価格帯】税込 24,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
由布院温泉 ゆふいん月燈庵
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川上295-2
【価格帯】税込 30,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
由布の彩 YADOYA おおはし
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川北1235
【価格帯】税込 29,160円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川西1253-8
【価格帯】税込 32,000円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
ゆふいん湯めぐりホテル 山光園
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町川南
【価格帯】税込 31,320円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
御宿 由布乃庄
基本情報
【住所】大分県 由布市湯布院町塚原1009
【価格帯】税込 27,216円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
ツアーやレンタカー・宿を探す
由布院温泉のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
東京(羽田・成田)から大分空港までは約2時間20~35分、名古屋(中部)から大分空港までは約1時間10分、大阪(伊丹)から大分空港までは約1時間かかります。また、大分空港から由布院温泉までは、空港特急バスまたは車(タクシー)で約1時間程度かかります。
由布院温泉の気候はどうですか?
年間を通して安定した温暖な気候です。ただし、朝晩の気温差が大きいのが特徴です。半袖と長袖を準備しておくといいでしょう。また、冬場(12月~2月)は積雪や道路凍結が起こることもあります。車などでの移動を考えている場合は、天候情報に注意しましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
あまり広くはありませんので、1泊2日で楽しめます。ただ、大分県は「おんせん県」ですので、同じ県内にある、「別府温泉」や「黒川温泉」なども一緒に巡るプランであれば2泊をオススメします。