神戸ってどんなところ?
関西第二の都市である神戸は、古くから港町として栄え、幕末に日本が開国してからは外国人も暮らし、さまざまな国の文化が入り混じった国際都市です。その街並みや異人館をはじめとするレトロ建築が異国情緒あふれる雰囲気を醸し出し、日本にいながら他の国の文化に触れることができます。
目の前には海が広がり、汐風を感じながらベイエリアでの観光が満喫でき、背後には六甲山系の山々が連なっていて、標高の高い六甲山や摩耶山へも市街地から気軽に足を運ぶことができます。山上から眺める夜景はまた格別で、ぎゅっと詰まった宝石箱のような美しさです。
古い歴史を持つスポットも数多く、神社仏閣はもちろん、巨大な古墳もあり、その上を歩くことができるのも神戸ならではの体験でしょう。個性的な美術館や博物館といった文化施設が多いのも特徴的です。ご当地グルメも高級食材から素朴なおやつまでバラエティーに富んでいます。
一番の繁華街で旧居留地や南京町もある三宮・元町エリア、異人館が集まる山手の北野エリア、ベイエリアでの観光やショッピングが楽しめるメリケンパーク・ハーバーランドエリア、人工島のポートアイランド・六甲アイランドエリア、東部の灘・東灘エリア、淡路島とを結ぶ明石海峡大橋にもほど近い西部の須磨・垂水・舞子エリア、そして、六甲山系の六甲山・摩耶山エリア、関東の奥座敷とも呼ばれ人気の有馬温泉エリアと、それぞれに異なる魅力を持つエリアでの観光が楽しめます。
神戸旅行の見どころ
異国情緒あふれるレトロ建築を巡る
古くから港町として海外との交流があった神戸ですが、江戸時代の諸外国から国を閉ざした鎖国の後、幕末に開国したことから、再び海外との交流が盛んになりました。そして1868年に開港した神戸には、来日した外国人が暮らし活動の拠点となった居留地が整備されたことから、欧米を中心に諸外国の文化がたくさん入ってきました。
その名残りは今も街のあちこちに見られます。海岸もに近い、かつての居留地だった場所を歩けば東洋一と言われた美しい町並みとともに、「旧神戸居留地十五番館」や昭和初期の銀行を改修した「神戸市立博物館」をはじめとするレトロ建築が点在しています。
旧居留地の近くにはチャイナタウン「南京町(なんきんまち)」があります。大きな門をくぐると、まるで中国の街を歩いているような気分になれます。山手の高台にある北野エリアには、屋根の上の風見鶏が目印の「旧トーマス邸(風見鶏の館)」をはじめとする、異人館がたくさんあります。館内を見学すれば、外国の文化とともに当時の外国人の暮らしが感じられます。
まるで宝石箱のような1000万ドルの夜景を楽しむ
市街地やベイエリア、そして山上と神戸には夜景を楽しめるスポットがたくさんあります。「神戸市庁舎1号館24階展望ロビー」や「神戸ポートタワー」からは市街地の夜景を間近に見渡せます。ハーバーランドからは、対岸のメリケンパークに建つライトアップされた神戸ポートタワーや神戸海洋博物館が浮かび上がる夜景を楽しめます。
六甲山や摩耶山から眼下に見下ろせる神戸市街地、そして遠く大阪まで続くきらめく夜景を大パノラマで眺めれば、その美しさに感動すること間違いなしです。
古墳に神社、モニュメントまで!歴史スポットを訪れる
神戸の歴史スポットは、古墳時代から近年までと年代も幅広く見応え十分です。垂水(たるみ)の海岸沿いにある「五色塚(ごしきづか)古墳」は、4〜5世紀の巨大な前方後円墳で、古代の有力者の権威を感じられます。神戸市街地を見下ろせる摩耶山には7世紀に開かれ、山の名前の由来ともなった摩耶夫人の仏像がある「摩耶山天上寺(まやさんてんじょうじ)」があり、お参りとともに美しい景色も堪能できます。
神戸の中心地である三宮にもほど近い生田の森には、3世紀に創建されたいう「生田(いくた)神社」が鎮座しています。縁結び神社としても有名で、神戸の地名の由来ともなったスポットです。
神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋は、1998年に建設された世界でも有数の巨大なつり橋です。完成により、本州と淡路島はそのまま車で往来できるようになりました。その神戸市側のたもとにある「舞子公園」は、明治天皇にも愛された舞子浜に整備された公園で、大橋の生みの親である博士の偉業をたたえる輪の形のモニュメント「夢レンズ」があり、大橋をバックに写真撮影も楽しめます。
どれも個性的!さまざまな博物館や美術館を見学
神戸には国内でも珍しいテーマ性を持つ博物館や美術館がたくさんあります。「神戸ファッション美術館」はファッションに特化した美術館です。「UCCコーヒー博物館」はコーヒーにまつわる歴史や文化などを様々な角度から紹介する日本で唯一の博物館となっています。
「有馬玩具博物館」では「オートマタ」と呼ばれるからくりおもちゃをはじめとする約4,000点ものおもちゃが世界中から集められています。「兵庫県立美術館」は、世界的建築家の安藤忠雄氏の設計による建物がすでに芸術品です。昭和初期の銀行だった建物を改修した「神戸市立博物館」では、歴史の教科書にも載っているような貴重なコレクションが見られます。
異人館の中のギャラリーも見逃せません。「うろこの家&展望ギャラリー」では、陶磁器をはじめとする西洋アンティークのコレクション、「山手八番館」では彫刻や仏教美術、版画と幅広いジャンルの美術品を目にすることができます。
高級食材から庶民派、日本酒も!神戸のグルメを堪能
開港した当時から外国の食文化も生活に受け入れてきた神戸では、バラエティー豊かなグルメが楽しめます。旅行で神戸を訪れたら、やはり食べてみたいのが「神戸ビーフ」ではないでしょうか。高級グルメですが旅の記念に贅沢に味わってみてはいかがでしょう。
お酒好きであれば「灘の日本酒」も見逃せません。日本一の酒どころとして有名な灘を訪れて、ここでしか味わえない原酒を堪能してもいいですね。南京町を訪れたら出来たての豚まんも味わいたいところです。本場仕込みのグルメを街の雰囲気とともに手軽に楽しんでください。
長田区発祥の「そばめし」は鉄板焼きのソース焼きそばとご飯がコラボした神戸B級グルメで、子どもから大人まで、家庭でも親しまれているソウルフードとも言える一品です。「炭酸せんべい」は、炭酸泉の湧く有馬温泉ならではのシンプルなお菓子で、お土産にも最適です。
三宮・元町エリア
神戸の中心地であるこのエリアでは、観光はもちろんショッピングやグルメなど様々な楽しみが待っています。JRや私鉄、地下鉄、神戸ポートライナーなどの駅が集まる三宮は、神戸の交通拠点です。ここを起点に散策しながら観光やショッピングなどを楽しむことができます。
駅を出て山手側には、神戸という地名の由来となったとも言われ、恋愛成就の神様としても有名な「生田(いくた)神社」が鎮座しています。南の海岸側には「神戸市役所本庁舎1号館」の高いビルがあり、24階の展望ロビーから神戸市街地を一望でき、夜景スポットとしても人気です。
神戸市役所のすぐ近くには、かつて幕末の神戸開港後、来日した外国人のための住居や働く場所が集まっていた旧居留地と呼ばれるエリアもあります。今なお、「旧神戸居留地十五番館」や「神戸市立博物館」をはじめとする様々なレトロ建築が点在し、美しく異国情緒あふれる街並みもほぼ当時のまま残されています。
観光の途中には元町一丁目交差点に面する大丸神戸店の「カフェラ大丸神戸店」で本格的なカプチーノやスイーツを味わいながらの休憩もいいですね。開放的なテラス席からは旧居留地の街並みが眺められます。日本3大チャイナタウンの「南京町」では、食はもちろん雑貨、そして町の雰囲気にあふれる中国文化を感じてください。
生田(いくた)神社
JR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅から歩いて約10分ほどの山手側にある「生田神社」は、日本書紀によると3世紀ごろに創建されたという古い歴史を持つ神社です。806年には、朝廷から生田神社を守るための家である神戸(かんべ)44戸をいただいたということで、この「かんべ」が「神戸(こうべ)」の由来となったとも言われています。
ご祭神の「稚日女尊(わかひるめのみこと)」は、機殿(はたどの)で神服を織られる神様。糸を合わせながら布を織り成すように人々の良縁を結ぶ、恋愛成就の神様としても親しまれています。
境内には本殿を含め、全部で15もの社があり、様々な神様が祀られています。また、境内北側には鎮守の森である「生田の森」が広がっています。平安時代の「枕草子」にも記され、源平合戦の戦場ともなったという歴史ある森です。
また「生田」はもともと生命力あふれる場所という意味の「活田」と書いていたそう。1938(昭和13)年の神戸大水害、1945(昭和20)年の神戸大空襲、そして1995(平成7)年の阪神淡路大震災など、何度も災厄を乗り越えて復興した「蘇りの社」としても有名です。近年は、アスリートや有名人の参拝も多く、神戸でも人気スポットとなっています。
神戸市役所1号館24階展望ロビー
鉄道各線の三宮駅から通称フラワーロードと呼ばれる南北に通る大通りを海岸に向かって約10分ほど歩いていくと、「神戸市役所本庁舎」があります。1号館24階には無料開放されている展望ロビーがあり、地上約100mの高さから神戸の眺望が楽しめます。
南には眼下に東遊園地、そして海に浮かぶポートアイランド、東には六甲アイランド、西にはハーバーランドの街並みを見ることができます。また、天気がよければ遠く紀伊半島まで望めます。通路の反対側からは市役所北側の三宮や北野の街並み、そして六甲山系の山並みも一望できます。
夜も22時まで開放されているので、昼間の景色はもちろん、きらめく神戸市街地の夜景も楽しめるスポットとしても有名です。また、毎晩日没後には、市街地の背後の市章山(ししょうざん)、錨山(いかりやま)、堂徳山(どうとくやま)の山肌にそれぞれ電飾が灯される「山麓電飾」も見ることができます。フロア内には喫茶店やレストランもあり、景色を眺めながらの食事も楽しめます。
神戸市立博物館
神戸開港後に外国人が住むエリアだった旧居留地に建つ「神戸市立博物館」は、正面に並ぶ重厚な円柱が目をひく外観です。1935(昭和10)年に建てられた「旧横浜正金銀行(現・三菱東京UFJ銀行)」の建物を改修したもので、昭和時代の名建築とも呼ばれ、1998(平成10)年には国の有形文化財にも登録されました。
古代から現代までの神戸の歴史や海外との文化交流を年代別に4つのコーナーでたどる「神戸の歴史展示室」、国宝の桜ヶ丘銅鐸(どうたく)、銅戈(どうか)や重要文化財の聖フランシスコ・ザビエル像をはじめとする貴重な所蔵品の数々をテーマに沿って紹介する「コレクション展示室」の2つの常設展示を柱に、年間を通じて様々な特別展やイベントなども開催されています。
館内にはオリジナル商品や開催された展覧会の図録、神戸グッズなどが並ぶミュージアムショップや、神戸の洋菓子店「TOOTH TOOTH(トゥーストゥース)」プロデュースのカフェ「TOOTH THOOH凸凹茶房(でこぼこさぼう)」も併設されています。来館記念のお土産探しやゆっくりと神戸スイーツとお茶を楽しんでもいいですね。
旧神戸居留地十五番館
浪花町筋を挟んで神戸市立博物館と向かい合って建つ「旧神戸居留地十五番館」は、木造れんが造りの2階建ての異人館です。1880(明治13)年ごろに完成したといわれ、白い壁にブルーグレーの窓枠や南側の洋風ベランダ、日本の瓦屋根という和洋ミックスの外観が特徴的です。
明治初期の外国商館の姿を今に伝えていて、1989年に国の重要文化財に指定されましたが、1995年の阪神淡路大震災で残念ながら倒壊し、その後、免震構造で1998年に復元されました。旧居留地にある数々のレトロ建築の中でも現存する居留地時代の建物は、旧神戸居留地十五番館だけとなっています。現在は神戸近郊の食材を使ったフレンチレストラン「TOOTH TOOTH maison 15th(メゾンジュウゴ)」として利用されています。
カフェラ大丸神戸店
JR元町駅から海岸に向かうメリケンロードの元町1丁目交差点角、旧居留地40番地に建つ百貨店「大丸神戸店」は、旧居留地の景観に合わせた西洋風の美しい建物です。海岸側の仲町通沿いにはアーチ状の装飾のコリドール(回廊)もあり、その回廊に面しているのがミラノスタイルのイタリアンバール「カフェラ大丸神戸店」です。
専属バリスタによるカプチーノをはじめとするドリンクメニューとともにスイーツや軽食が味わえます。開放的なテラス席も設けられていて、旧居留地の街並みを眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
南京町
「南京町」は、横浜中華街や長崎の新地中華街と並ぶ日本三大チャイナタウンの1つです。JR・阪神元町駅からメリケンロード沿いを海岸側に向かって約5分ほど歩いていくと、南京町の東側の入り口に建つ長安門が見えてきます。
神戸港開港とともに、外国人居留地に隣接するこの場所に日本人と華僑(かきょう)による市場ができたのが始まりで、中華料理店はもちろん、中国茶、中華食材、中国雑貨など、様々なお店が軒を連ねています。
中国各地の様々な料理はもちろん、店先ではせいろ蒸しの湯気が立ち、できたての中華グルメを味わうこともできます。
町の中心は「南京町広場」です。高さ6.8mのあづまやは、中国風建築の六角堂で朱色の柱に天井には龍が描かれています。そして西の入り口には、西安門が建っています。中国北宋時代の門がモデルで色鮮やかです。
また、1〜2月の旧正月の春節祭、旧暦5月5日の端午節、旧暦8月15日の中秋の名月を祝う中秋節、12月の神戸ルミナリエに合わせて行われるランタンフェアなど、中国の季節のイベントが、毎年華やかに開催されています。
夜になると、門もライトアップされ、店の軒下に飾られたランタンや中国風のネオンも更に色鮮やかです。異国情緒と活気にあふれる雰囲気の中、散策して、グルメを味わい、ショッピングを楽しんでください。
北野エリア
新幹線が停車する新神戸駅もあり、三宮から地下鉄で5分ほどのところに位置します。神戸シティーループも通っていてアクセスも抜群の山手にある北野エリア。神戸港開港後、外国人が暮らした異人館が多く点在し、異国情緒あふれる神戸の中でも特に人気の観光エリアです。
北野異人館街のシンボルともなっている風見鶏が目印の「旧トーマス邸」、まるで魚のうろこのような壁と円筒形の塔が美しい「うろこの家&展望ギャラリー」、幅広い美術品が展示される「山手八番館」など、それぞれの建築に特徴や歴史があり、中に入れると当時の暮らしぶりも感じられます。
神戸ならではの異人館を利用した「スターバックスコーヒー北野異人館店」もあります。「北野工房のまち」はレトロモダンな廃校をリノベーションした複合施設で、様々な体験や神戸のお土産選びが楽しめます。
ロープウェイに乗り山に登っていくと、10分ほどで大自然あふれる「神戸布引ハーブ園」です。ハーブの香りや花々の美しさに癒され、そして、眼下に広がる神戸市街地の眺望を大パノラマで楽しみましょう。
旧トーマス邸(風見鶏の館)
赤レンガの外壁と突塔にある風見鶏が北野異人館街のシンボルともなっている「旧トーマス邸(風見鶏の館)」は、1909(明治42)年ごろ、ドイツ人貿易商のゴットフリート・トーマス氏が自邸として建てたもので、国の重要文化財にも指定されている貴重な異人館です。
木造2階建てで、室内はドイツ伝統様式を取り入れつつ、アール・ヌーヴォー様式の装飾も見られ、夫婦の寝室、子供部屋、客室、応接間、食堂など、それぞれの部屋によって、そのデザインにも違いがあって見応え十分です。
ちなみに風見鶏は、その名の通り、風向きを知る役目もありますが、魔除けの意味やキリスト教を発展させるという意味合いもあるといわれています。1983(昭和58)年12月から1年余りかけて本格的な保存修理が行われ、現在は元の状態にかなり近い姿を取り戻した邸内を見学することができます。
うろこの家&展望ギャラリー
北野エリアにある異人館の中でもひときわ見晴らしの良い高台に建つ「うろこの家」は、明治後期に現在の旧居留地に建てられた外国人のための高級借家を、大正期に今の場所に移築されたといわれています。中央にある円筒形の塔と建物を覆う魚のうろこのような天然石スレートの装飾が独特の外観です。
館内は客室や使用人室やサンルームなど、洋館ならではの部屋があり暖炉も設置されています。また、アンティーク家具とともに、イギリスのロイヤル・ウースター、ドイツのマイセン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲンなどの西洋陶磁器やエミール・ガレのガラス工芸品といった名だたる西洋アンティークコレクションの数々が展示されています。
神戸で最初に一般公開された異人館で、1968年まではE・ハリヤー氏の住居として使われていた、国の登録有形文化財です。
隣接する展望ギャラリーは美術館で、ヨーロッパの近現代絵画の名作や地元神戸の画家である堀江優氏の代表作を展示しています。3階の展望室からは神戸の街並みや港が一望できます。前庭にあるイノシシの銅像は、その鼻を撫でると幸運に恵まれるとも言われていて、「ポルチェリーノ」の愛称で親しまれています。
山手八番館
明治後期にサンセン氏の自邸として建てられた「山手八番館」は、15世紀のイギリスのチューダー朝時代の建築様式を模した外観が特徴の異人館で、アーチ状の入り口を入ると美しいステンドグラスが印象的です。館内にはロダンやルノアールの彫刻をはじめ、ガンダーラやタイの仏教美術品、近代を代表する画家による版画など、幅広い美術品が一堂に展示されています。
ローマ神話に登場する五穀豊穣の神サターン=サートゥルヌスの彫刻が施された「サターンの椅子」は、もともとはイタリアの教会にあったと伝わる1組の椅子です。女性は向かって右側に、男性は左側に座って願い事をすると叶うといわれ、人気のパワースポットとなっています。
神戸布引ハーブ園・ロープウェイ
新神戸駅近くの山麓駅から全長1,460mのロープウェイに乗って約10分の空中散歩で到着するのが、日本最大級のハーブ園「神戸布引ハーブ園」です。園内には約200種75,000株ものハーブや花々が12のテーマガーデンに植えられています。
ローズガーデンやラベンダー園などで季節の花やハーブを眺めたり、石畳の小径を歩きながらハーブの香りに癒され、グラスハウス(温室)で季節のハーブを使ったアイテムを作る体験をするなど、思い思いに楽しめます。
園内で育ったハーブやエディブルフラワー(食用花)を使った料理が味わえるレストラン、クラシックな雰囲気の中ハーブティーと華やかなデザートプレートが楽しめるカフェラウンジ、神戸の街並みが一望できるカフェテラス、ハーブティー、コスメなどのオリジナル商品を販売するショップがあります。園内散策とともに、立ち寄ってゆったりとした時間を過ごしてみてください。
スターバックスコーヒー北野異人館店
北野坂の途中にある「スターバックスコーヒー北野異人館店」は、1907(明治40)年に建築された木造2階建ての異人館「北野物語館」を利用したスターバックスコーヒーです。建物は阪神淡路大震災での被災によって取り壊される予定でしたが、神戸市が寄贈を受けたのちに一度解体し、部材を保管していました。その後、民間業者が部材を譲り受け、現在の場所に移築し再建された貴重な建物です。
歴史を感じさせる店内は、ラウンジ・応接間・客室など、それぞれの部屋に合わせた調度品が置かれ、部屋ごとに違う趣があるのも魅力的です。登録有形文化財の異人館という神戸北野エリアならではのスターバックスコーヒーで、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
また、お店の入り口に掲げられているスターバックスのロゴデザインは、異人館の雰囲気に合わせた木製のものなので、こちらもぜひチェックしてみてください。
北野工房のまち
神戸港近くの居留地と住居のあった北野とを一直線に結び、かつては外国人にとっての通勤や生活道路だったトアロード沿いに建つ「北野工房のまち」は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに87年の歴史に幕を閉じた旧北野小学校の校舎をリノベーションした施設です。
レトロモダンな施設内には、神戸のスイーツやお土産のお店や神戸牛コロッケや豚まんのテイクアウトのほか、ざまざまなクラフト体験工房など、20を超える店舗が集まっています。旅の思い出に自分だけのオリジナル作品を作ったり、ご当地グルメを味わったり、お土産を選んだりと、まとめて楽しめるスポットです。
メリケンパーク・ハーバーランドエリア
神戸市街地のベイエリアで神戸の港としての歴史を身近に感じ、海を眺め、さわやかな潮風に吹かれながら、ショッピングやグルメなどの観光も楽しめます。
明治時代に外国からの貨物船が到着したメリケン波止場と大正期建設の中突堤を埋め立ててできたメリケンパークには、50年以上も神戸のランドマークとなってきた赤い「神戸ポートタワー」と新たなシンボルとなっている「BE KOBEモニュメント」、2つの神戸のシンボルがそろっています。
また、帆船が帆を広げたような美しい外観の「神戸海洋博物館・カワサキワールド」、震災の爪痕を記憶する「神戸港震災メモリアルパーク」といった神戸港の歴史を物語るスポットも。メリケンパークの対岸の高浜岸壁側に広がる神戸ハーバーランドは、3つのエリアに分かれる「神戸ハーバーランドumie」をはじめとする大型複合施設が集まる、人気のショッピングエリアです。
神戸ポートタワー
和楽器の鼓(つづみ)のように中央部がくびれた優美な外観の「神戸ポートタワー」は、1963年に神戸港の中突堤に建設され、その後、50年以上に渡って街の変化を見守ってきた、港町神戸のランドマークです。
昼はその赤いパイプ構造が目をひき、そして夜にはLED照明によるイルミネーションのライトアップが街を彩ります。展望室は5階層になっていて、展望1階には、地上75mの高さから真下の様子が見られる強化ガラス製の「スカイウォーク」が。ここではスリル満点の景色を楽しみましょう。
展望3階は1周20分で床が回るラウンジで、兵庫が誇る灘五郷(なだごごう)のお酒を味わえます。最上階の展望5階からは、昼間は海と空、そして六甲山と山すそに広がる神戸の街並み、夜には神戸のきらめく夜景を360度の大パノラマで一望することができます。展望4階には、おみやげショップもあって、眺望を楽しみながらおみやげ選びも楽しめます。
神戸海洋博物館・カワサキワールド
メリケンパークにある「神戸海洋博物館・カワサキワールド」は、白いフレームを使って帆船の帆と波をイメージした屋根が特徴の、神戸の海、港、そして船の歴史と未来を体験できる博物館です。
館内では、時代とともに移り変わってきた港や町の姿を、ジオラマや映像などで紹介するほか、国際貿易港である神戸で活躍する船の仕組みを学べる体験型装置などが展示されています。また、「海の3Dフォトスポット」では、トリックアートの前で記念撮影ができるので、来館の思い出を写真に収めてみてください。
そして、1868年の神戸開港以来、1世紀以上に渡って港の歴史とともに歩んできた川崎重工グループの博物館「カワサキワールド」も併設しています。造船業にはじまり、鉄道車両、航空機、バイク、そして未来につながる産業用ロボットと、最新テクノロジーを世に送り出してきた企業の歴史を、見て、触れて、体験して、楽しく学ぶことができます。
神戸港震災メモリアルパーク
阪神淡路大震災によって大きく崩れたメリケン波止場の岸壁の一部、約60m区間を当時のまま保存し、見学できるよう整備された「神戸港震災メモリアルパーク」は、地震のパワーのすさまじさを物語るスポットです。神戸港の被災の状況や復旧の過程の記録を模型や映像などでも紹介しています。
BE KOBEモニュメント
「BE KOBEモニュメント」は、2017年に神戸港開港150年を記念してメリケンパークに設置されました。青い海をバックに白いモニュメントが写真映えすることから、人気の撮影スポットとなっています。
阪神淡路大震災から20年を迎え、神戸の人や街を愛し、更に誇りに思う市民の気持ちが込められれた言葉を形にしています。
神戸ハーバーランドumie
JR神戸駅から歩いて約5分のハーバーランドにある、ファッション・グルメ・雑貨などのショップが225店鋪集まる大型複合商業施設です。SOUTHMALL(サウスモール)・NORTHMALL(ノースモール)・MOSAIC(モザイク)の3つのエリアがあり、MOSAICは高浜岸壁に面していて、クルーズ船「コンチェルト」の発着場があります。
海を眺めながら、ショッピングやグルメを楽しめるスポットです。対岸のメリケンパークに建つ神戸ポートタワーや神戸海洋博物館も一望でき、ライトアップやイルミネーションのきらめく夜景はまた格別です。
ポートアイランド・六甲アイランドエリア
ポートアイランドは三宮の南の海上にある神戸初の人工島で、国際会議場やホテル、企業の本社ビル、商業施設などが立ち並びます。コーヒー文化について学べる「UCCコーヒー博物館」、世界中の珍しい動物や鳥たちに出会える「神戸どうぶつ王国」、プラネタリウムや太陽観察ができる巨大望遠鏡がある「バンドー神戸青少年科学館」など、子どもも大人も楽しめる施設がたくさんです。
ポートアイランドに続く人工島としてできた六甲アイランドは、外資系企業や世界的なホテルも点在するモダンな雰囲気のエリアで、「神戸ファッション美術館」などの文化施設も充実しています。
ポートアイランドへは三宮から神戸ポートライナーで、六甲アイランドへはJR住吉駅、阪神魚崎駅で六甲ライナーに乗り換えて、気軽に訪れることができます。どちらも無人運行という新交通システムなので、車内からの景色を楽しみながら、神戸ならではの乗車体験を楽しんでください。
UCCコーヒー博物館
「UCCコーヒー博物館」は、神戸発のコーヒートップメーカーであるUCC上島珈琲がポートアイランドに開館した日本でここにしかないコーヒー専門博物館です。イスラム教の寺院であるモスクのようなモダンな外観が特徴の建物で、館内ではコーヒーの歴史や栽培、そして生豆(なままめ)として世界中へ流通するまでの流れや、古い焙煎器や抽出器具の展示なども交えて紹介しています。
月ごとに変わるテーマでコーヒーの飲み比べが楽しめるテイスティングコーナーや、クイズに挑戦して顔写真入りのコーヒー大博士認定証がもらえるコーヒークイズQ&Aコーナーなどもあって、見て聞いて触って香りを嗅いでと、コーヒーについて五感で体験することができます。
また、館内に置かれている観葉植物は全てコーヒーの木というこだわりです。床や壁、ガラス、椅子など、館内のあちこちにコーヒー豆やコーヒーの木のモチーフが隠されているので、探しながら見学してもいいですね。ほかにも、世界のコーヒーを味わったり、コーヒー豆の購入もできる喫茶室や、オリジナルグッズが並ぶミュージアムショップも併設されています。
神戸どうぶつ王国
ポートアイランドの「神戸どうぶつ王国」では、「動かない鳥」ともいわれるハシビロコウをはじめとする珍しい鳥や、スマトラトラ、マヌルネコ、コビトカバなど、世界各地の珍しい動物たちに出会えます。
アジア圏の動物が集まる「アジアの森」では、動物たちがもともと生活している環境をリアルに再現して、本来の行動が観察できるよう工夫がされています。また、カピバラやアルパカなどにおやつをあげる体験やかわいい犬やネコ、ウサギにタッチできる体験などが楽しめ、鳥たちが優雅に飛ぶ姿が見られるバードパフォーマンスショーなどもあって、見応え十分です。
南エントランス近くには、ベゴニアなどのハンギングフラワーが色鮮やかなエリアの「フラワーシャワー」があり、レストランや王国グッズがそろうショップが並びます。全天候型の施設なので、雨の日でも安心して楽しむことができます。
バンドー神戸青少年科学館
「バンドー神戸青少年科学館」は、神戸ポートライナー南公園駅から歩いて5分ほど。屋上に円球型の天体観測室がある薄茶色の建物で、子どもも大人も気軽に科学に触れて学ぶことができます。神戸に唯一のプラネタリウムでは、直径20mのドームに約25,000個もの星が映し出され、時間帯によって変わる季節の星空解説やオリジナルプログラムが楽しめます。
6つの展示室では、飛行機の操縦やハンググライダーなどの体験のほか、本物の隕石に触れたり、iPS細胞について学んだりと様々なことが楽しめます。屋上の天体観測室では、国内最大級の口径25cm屈折望遠鏡で太陽の黒点やプロミネンス(紅炎)を観察していて、その様子を1日2回見学することができます。
神戸ファッション美術館
六甲アイランドの「神戸ファッション美術館」は、衣食住遊に渡るファッションをテーマにした美術館です。フランスのロココ時代から現代までのファッションの歴史をうかがい知ることができる華やかな収蔵品を紹介するコレクション展や、様々なテーマに沿った特別展を開催しています。
また、ライブラリーでは、VOUGE(ヴォーグ)やELLE(エル)をはじめとする国内外のファッションにまつわる雑誌のバックナンバーやデザイン活動の参考にもできるテキスタイル、DVD、ビデオなどが閲覧できます。
2018年には、世界的なファッションデザイナーで美術家でもあるコシノヒロコ氏が任期5年間の名誉館長にも就任し、運営アドバイザーとなっています。
灘・東灘エリア
三宮の東部に位置し、南の海上には六甲アイランドもある灘・東灘エリア。観光客にも人気で家族やカップルでも楽しめる「神戸市立動物園」では、動物を間近に見られる様々なイベントが楽しめます。
「神戸県立美術館」では、世界的建築家の安藤忠雄氏による設計の迷路のような独特な建物も楽しみながら、美術作品を鑑賞しましょう。また、御影の「弓弦羽(ゆづるは)神社」を参拝して、ご祭神やシンボルの八咫烏のご利益を授かってください。
神戸市立王子動物園
灘区にある「神戸市王子動物園」は、ジャイアントパンダとコアラの両方が見られることから、観光客も多く訪れる人気スポットとなっています。園内には、ほ乳類はもちろん、鳥類、は虫類を含む約130種類もの動物たちがいます(※ ジャイアントパンダは2020年6月現在、中国への返還が決まっていますが、日程は未定です)。
いろんな動物が食事する様子が見られる「お食事タイム」、飼育係の号令に合わせてゾウが行動する「ゾウのトレーニング」、ウサギやモルモットをひざの上で抱っこしたり、一緒に写真撮影ができる「ふれあいタイム」などの楽しいイベントも毎日開催されています。
動物たちの不思議を科学的に勉強できる動物科学資料館や子どもから大人まで楽しめるアトラクションがある遊園地、レストランやオリジナルグッズがそろうショップもあって、カップルや家族でも楽しめます。また、春には桜の名所としても人気です。
兵庫県立美術館
JR灘駅南口から歩いて約10分ほどの脇浜海岸通にある「兵庫県立美術館」は、国内外の彫刻や版画のほか、金山平三、小磯良平をはじめとする兵庫県ゆかりの作家による絵画など、約9,000点にもおよぶ近現代美術作品を所蔵する美術館です。
常設展のほか、国内外の芸術作品をテーマに沿って展示する特別展も開催されています。建物は、日本を代表する建築家である安藤忠雄氏による設計で、落ち着いた雰囲気のエントランスホール、展示室を囲むガラス張りの回廊など、複雑な空間づくりはまるで巨大迷路のようです。
3階から屋外に出ると安藤氏デザインの青リンゴのオブジェが置かれた「海のデッキ」があります。海に張り出したように見える展望スペースで、建物全体と目の前にある海を一望できます。
美術鑑賞の合間の休憩にも最適なカフェやブッフェレストラン、ミュージアムグッズはもちろん国内外のデザイングッズなどが並ぶミュージアムショップも併設されています。
弓弦羽(ゆづるは)神社
阪急御影駅から歩いて約5分ほど、東灘区の「弓弦羽神社」は、樹齢450年を超える楠や神戸市の天然記念物で樹齢約370年ともいわれる椋(むく)の木などがある豊かな緑に囲まれた神社です。
ご祭神は「根本熊野三所大神」と呼ばれる三柱の神様で、厄除開運、家内安全、交通安全守護、諸願成就のご利益があるといわれています。ご祭神のお使いとされ神社のシンボルともなっている八咫烏(やたのからす)は、勝利へと導くといわれています。
八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名で、また御影はサッカー日本発祥の地ともいえることから、神戸を拠点に活躍する女子サッカークラブチームのINAC神戸レオネッサの選手たちも毎年シーズン前には必勝祈願のため参拝しています。
須磨・垂水エリア
神戸西部にあるこのエリアには、海沿いの景色を眺めながら観光できるスポットがたくさんです。「神戸市立須磨海浜水族園」では、海の動物たちのパフォーマンスや様子を間近に観察することができます。
南仏の港町のような雰囲気の「三井アウトレットパークマリンピア神戸」では、お得にショッピングを楽しみましょう。「五色塚古墳」を訪れたら古代の歴史に想いを馳せ、「舞子公園・舞子海上プロムナード」では、巨大なつり橋の明石海峡大橋をすぐそばで眺め、また実際に橋げたの中を通る遊歩道から、そのダイナミックな魅力を感じてみてください。
神戸市立須磨海浜水族園
「神戸市立須磨海浜水族園」は、開園が1957年と長い歴史を持ち、三世代にわたって神戸市民に愛されている水族館です。優雅に泳ぐエイや群れで行動するアジなど様々な魚に出会える「波の大水槽」、チューブ状の水中トンネルを歩きながら巨大魚ピラルクが泳ぐ姿を観察できる「アマゾン館」など見どころがたくさんあり、約600種もの海の生き物たちと出会うことができます。
また、イルカたちがダイナミックなジャンプやユーモラスな演技を見せてくれる「イルカライブ」、ラッコが貝などを食べる様子を解説を聞きながら見られる「ラッコのお食事ライブ」、ペンギンたちが並んで散歩する様子がユーモラスな「ペンギンのお散歩ライブ」など、動物たちによる楽しいパフォーマンスが間近に楽しめます。
カフェ&レストランやテイクアウトのお店で、見学途中に休憩や食事も楽しめ、ミュージアムショップではオリジナルグッズやお土産を販売しています。また、小さな子どもと一緒に楽しめる遊園地も併設されています。
三井アウトレットパークマリンピア神戸
JR垂水駅、山陽電車山陽垂水駅から歩いて約10分ほどの海岸沿いにある「三井アウトレットパークマリンピア神戸」は、南欧の港町をイメージしたおしゃれなアウトレットモールです。国内外のファッションやスポーツ、アウトドア、雑貨などの有名ブランドのアウトレットショップが立ち並び、レストラン、ファーストフードなどのグルメスポットも充実しています。
また、期間限定ショップが登場したり、各ショップでキャンペーンなども展開しています。お目当てのものをお得に買い物したり、グルメを堪能したり、思い思いに楽しんでください。
五色塚(ごしきづか)古墳
三井アウトレットパークマリンピア神戸にほど近い場所にある「五色塚古墳」は、4世紀の終わり頃から5世紀初めにかけて築かれたという前方後円墳で、別名「千壺古墳」とも呼ばれています。全長194mで周囲には幅約10mの堀がめぐらされていて、その規模は兵庫県内では最大です。
1921(大正10)年には国の史跡に指定され、1965(昭和40)年から約10年かけて復元整備され、現在の姿となっています。古代の高度な土木技術と築造した人の権威の大きさをうかがい知ることができるスポットです。古墳からは淡路島や明石海峡大橋を望むことができます。
舞子公園・舞子海上プロムナード
垂水区の舞子浜は古くから淡路島を望める白砂青松の浜として詩歌に詠まれ、明治天皇にも愛された景勝地です。そして「舞子公園」は、1900(明治33)年、この舞子浜の一角に開園しました。現在は、淡路島とを結ぶ世界有数のつり橋である明石海峡大橋のゲートとなっていて、その全景を一望できるスポットとなっています。
園内には旧武藤山治(むとうさんじ)邸・旧木下家住宅・孫文記念館(移情閣)など、文化財として指定されている建物もあります。また、明石海峡大橋のたもと近くの海沿いには、大橋の生みの親である原口忠次郎博士の偉業をたたえる記念碑「夢レンズ」が置かれています。兵庫県出身の彫刻家である牛尾啓三氏の作品で、3種の岩肌が輪となっています。輪の中に明石海峡大橋の姿を入れて写真を撮るのもオススメです。
また明石海峡大橋の橋げたの中に設置されている回遊式遊歩道の「舞子海上プロムナード」は、約47mの高さから海面を見下ろすことができるスポットです。中央には展望ラウンジやカフェレストランがあり、天気が良ければ淡路島はもちろん、瀬戸内海そして遠く大阪湾まで一望できます。
六甲山・摩耶山エリア
六甲山系に連なるこのエリアでは、自然と山の上からの眺めが楽しめます。グルメやショッピングが楽しめる「六甲ガーデンテラス」には、アーティスティックな展望台の「自然体感展望台 六甲枝垂れ」があり、夜にはライトアップされ幻想的です。「神戸市立六甲山牧場」では高原の牧場で動物たちとのふれあいやおいしいグルメも楽しめます。
摩耶山の名前の由来ともなったという「摩耶山天上寺」には女性を守護する仏さまがまつられています。境内の天井の舞台からの眺めも素晴らしいです。「掬星台(きくせいだい)」はこのエリアの中でも最高の景色が楽しめるスポット。日本三大夜景にも選ばれた神戸のきらめく1,000万ドルの夜景を思う存分堪能できます。
六甲ガーデンテラス・自然体感展望台 六甲枝垂れ
「六甲ガーデンテラス」は、飲食店やショップで季節のグルメ、ショッピングを楽しみながら、六甲山の自然と山頂からの素晴らしい眺めを堪能できるスポットです。そして、エリア内にある「自然体感展望台 六甲枝垂れ」は、「六甲山上に立つ一本の大きな樹」というコンセプトで、国内外で注目されている建築家の三分一博志(さんぶいちひろし)氏によって設計された展望台です。
大きな木の「枝葉」に見立てた巨大なフレームが展望台全体を覆う特徴的な造形美は、六甲山のランドマークとなっています。フレームや壁、床には奈良県吉野の厳選されたヒノキを使っていて、中に入るとヒノキの香りとフレーム越しの光を感じられます。
そして、夜になると1,000万色以上の色を出せるLED照明を使って、フレームを内側から照らす光のイベント『六甲山光のアート「Lightscape in Rokko」』が開催されています。毎年、テーマに沿って色の演出が変化します。神戸市街地をはじめとする関西の「1,000万ドルの夜景」と一緒に幻想的な光のアートを体感してみてください。
神戸市立六甲山牧場
六甲山上に広がる「神戸市立六甲山牧場」は、「人と動物と自然とのふれあいの場」をテーマにしていて、牧歌的な景色の中、羊や牛、馬、ヤギなどの動物と触れあいが楽しめるほか、神戸チーズ(カマンベールチーズ)の製造工程の見学や手作り体験などが楽しめるスポットです。
その面積は一般公開されているゾーンだけでも甲子園球場6個分の23.4haという広大さで、高原に乳牛や羊たちが放牧されている様子はまるでアルプスのような雰囲気です。牧羊犬とトレーナーが息を合わせて羊を柵に追い込んでいく「シープドッグショー」、稀少種の日本アンゴラ種が見られる「うさぎ広場」などもあります。
牧場内でつくられたチーズを使った料理や神戸牛が堪能できるレストランやカフェなども充実しています。牧場産の新鮮な牛乳やカマンベールチーズ入りのソフトクリームも人気なので、ぜひ味わいましょう。オリジナルの乳製品や乳製品を使ったスイーツなども販売されているので、お土産として持ち帰るのもいいですね。
摩耶山天上寺
「摩耶山天上寺」は、646年孝徳天皇の勅願によってインドの高僧法道仙人が摩耶山の山上に開いたのがはじまりです。また、弘法大師空海が唐から帰国した際、持ち帰ったとされる仏母摩耶夫人像が摩耶夫人堂に安置されています。摩耶夫人はお釈迦さまの生母で女性を守護する仏とされていて、「摩耶山」の名前の由来となったともいわれています。
皇族や歴代の大名、武将をはじめ、広く信仰を集めてきたお寺です。西山門の右手には神戸市の市民の木にも選ばれた大杉の古木があり、参拝者を出迎えてくれます。本堂である金堂にはご本尊の十一面観音のほか、たくさんの仏像がまつられています。
金堂の前には天空の大舞台があり、景色が大きく開けています。晴れた日には明石海峡大橋や淡路島、遠く小豆島まで大パノラマで一望できる景色が堪能できます。
掬星台(きくせいだい)
六甲山・摩耶山エリアの中でも特に景色がきれいに見られると人気の「掬星台」は、大阪方面から三宮、兵庫、長田方面まで一望できるスポットです。ここからの夜景は特に美しく、日本三大夜景の1つにも選ばれています。
夕暮れ時の赤い空から少しづつ青さが深まり、市街地に明かりが灯りはじめる様子は、まさに絶景です。
有馬温泉エリア
有馬温泉は六甲山系に囲まれた自然豊かな温泉で古くから数々の偉人文人に愛されてきました。太閤豊臣秀吉とその妻ねねもこの地を訪れて温泉に入ったことは特に有名で、「瑞泉寺公園」をはじめとするゆかりのスポットも点在しています。
公共温泉の「金の湯」と「銀の湯」では、日帰りでお湯の色や泉質の違いが楽しめます。「有馬玩具博物館」は、国内外のおもちゃがたくさん展示されていて、遊び心あふれるスポットです。「関東の奥座敷」とも呼ばれるこのエリアで、温泉とともにゆったりと観光を楽しんでください。
金の湯
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩5分ほどの湯本坂の入り口にある「金の湯」は、日帰り温泉として入浴できる公共の外湯で、古くから元湯としての歴史を持つ有馬の名湯「金泉」を堪能できるスポットです。ボディソープ・シャンプー・ドライヤーなどは備え付けで、タオル等は販売もされているので、手ぶらで入浴が楽しめます。
金の湯横には無料の足湯もあります。地元の人にも人気の足湯は、15分ほど足をつければ全身がポカポカと暖まります。
銀の湯
「銀の湯」は神社やお寺が集まっている界隈にあって、その雰囲気に合わせた和風の建物です。「金の湯」と同じく、手ぶらで日帰り温泉が楽しめます。無色透明な「銀泉」の炭酸泉・ラジウム泉を利用していて、肌がつるつるになると女性の方に好評です。
浴室は、太閤が入った岩風呂をイメージしています。気泡が吹き出して体を刺激する「バイブラバス」もあります。
有馬玩具博物館
湯本坂の入り口にある「金の湯」の向かいに建つ「有馬玩具博物館」は、グリコのおもちゃデザイナーだった加藤裕三氏が「子ども」や「遊び」に関わる仕事をしてきた集大成として設立された博物館です。
館内にはドイツの伝統的な木のおもちゃをはじめ、現代の国内外のシンプルで発想豊かなおもちゃ、からくりおもちゃの「オートマタ」、ブリキのおもちゃや鉄道模型など、約4,000点もの良質なおもちゃが集められ、テーマに沿って展示されています。
木のおもちゃやゲームに触れて遊ぶことができるコーナーでは、大人から子どもまで楽しむことができます。工作教室も毎日開催していて(※予約優先)、簡単な工作から本格的な工具を使って作るものまで、お好みの工作体験もできます。
1階の「ミュージアムショップ ALIMALI」では、木のおもちゃやドイツの木製工芸品、文房具、色々な国の絵本などを販売しているので、お土産やプレゼント選びを見つけることもできます。
また、田島牛の中でも希少な「但馬玄(たじまぐろ)」をつかった「有馬のプレミアムサンドヰッチ」を堪能できる「SABOR(サボール)」や、eスポーツ観戦をBGMにソーセージとビールが味わえる「BAR DE GOZAR(バー デ ゴザール)」もあって、地元の食材を使った料理や飲み物も楽しめます。
瑞宝寺公園
有馬温泉の高台にある「瑞宝寺公園」は、園内にはカエデや松の木が多く、秋になると素晴らしい紅葉が楽しめる、関西でも有数の紅葉スポットです。かつて太閤豊臣秀吉が「いくら見ていても飽きない」とこの場所を褒めたといわれています。例年11月には瑞宝寺公園で「有馬大茶会」も開催されます。
京都の伏見城から移築された旧瑞宝寺の山門があります。また、園内には秀吉が愛用したと伝わる石の碁盤もあります。紅葉だけでなく、春には桜が美しい公園です。
神戸のご当地グルメ
神戸ビーフ
兵庫県但馬地域で肥育されている高級ブランド牛「但馬牛」の中でも、特に一定の厳しい品質基準を満たすものを「神戸ビーフ」と呼びます。きめ細かく上品な甘みのある赤身にサシ(脂肪分)が細かく入り込んだ霜降り肉で、口に入れるととろけるような柔らかさで、旨味成分もたっぷりです。
生産農家から販売先まで全て指定登録制となっていて、登録店に指定されたお店にはその指定証などが掲げられています。神戸市内の卸売店やレストラン、ステーキ店、有馬温泉の旅館などでその味が堪能できます。
南京町の豚まん
日本三大チャイナタウンの1つである神戸市・南京町には、本場仕込みのおいしい中国料理の店がたくさん。本格中華の専門店や軽食・点心のお店など、その種類の豊富さも魅力です。店頭で蒸したての中華まんじゅうなどの点心を提供しているお店も多く、気軽に味わうことができます。
豚肉のあんを中華まんの生地で包んで蒸しあげた「豚まん」も人気グルメの1つ。各店がそれぞれのこだわりをもって作っているので、食べ比べて、お好みの味を見つけてみてはいかがでしょう。
朱色の柱に二層の屋根の中国風のあづまやとランタンが目をひく南京広場に面した「老祥記(ろうしょうき)」は、1915(大正4)年創業の豚まん専門店。「豚まん」と言う名前は、中国から来日してこの地に開業した老祥記の初代が名づけたという元祖のお店です。
かつては中国の船員たちが故郷の味を求めて集まり、そして地元・神戸の人たちにも親しまれてきた老舗の味を求めて、行列もできる人気店となっています。
一般的によく見られる大きめの豚まんと比べて、小ぶりなサイズが特徴の老祥記の豚まんは、麹で発酵させたコシのある皮でたっぷりの具を包んでいて、そのバランスも絶妙です。
灘の日本酒
現在の神戸市灘区大石あたりから西宮市今津にかけてのエリアは、六甲山からの伏流水である宮水に恵まれ、酒造りの原料の最高峰米山田錦の産地である丹波からも近く、輸送に便利な港もあったことから、古くから「灘五郷(なだごごう)」と呼ばれ、日本一の酒どころとして知られています。そして現在も全国の約25%の日本酒がこのエリアで製造されています。
東灘区の御影地区もその1つで、清酒「福寿」を製造する蔵元の「神戸酒心館」では、1751年の創業以来、手造りにこだわった日本酒を作り続けています。見学とともに蔵出しのお酒を利き酒してから購入できるほか、ここでしか味わえない原酒と地元の旬菜を使った懐石料理などを一緒に味わえます。
そばめし
「そばめし」は神戸市長田が発祥といわれるご当地B級グルメです。蒸した麺と白ご飯をコテで細かくきざみ、様々な具と一緒に鉄板の強い火力で炒め、パラパラになるようご飯の水分をしっかり飛ばしていき、ソースで香ばしく仕上げます。神戸市内の飲食店はもちろん、家庭でも食べられているメニューです。
三宮の駅そばの「さんぷらざ」地下1階にある「長田タンク筋」は、そば焼きとそばめし、モダン焼きの専門店で、麺、牛肉、海鮮素材、そして焼き方にこだわっています。そばめしも様々な具のメニューがありますが、いちおしはお店自慢の牛スジを長時間煮込んだ「牛すじぼっかけ」を使ったものです。
炭酸せんべい
有馬温泉にある週種類の泉質のうち炭酸を含んだ「炭酸泉」を利用して作られたのが、「サイダー」と「炭酸せんべい」です。サイダーは、1926(大正15)年以降は有馬の地での製造はされなくなりましたが、炭酸せんべいは明治から現在まで有馬温泉のご当地グルメとして、代表的なお土産になっています。バターや卵、添加物など一切使っていない、あっさりとして風味のあるおせんべいです。
「三津森本舗」は、炭酸せんべい発祥のお店です。創業者の三津繁松氏が明治の終わりごろに炭酸水を利用したせんべい作りをはじめました。試行錯誤して出来上がった炭酸せんべいは、原材料には、小麦粉、片栗粉、砂糖、塩を使い、炭酸水で練ったシンプルなものを薄く焼き上げてあったことから、体にやさしい食品として製造当初は赤ちゃんの離乳食や病後の老人食としても採用されたそうです。
湯本坂にある築120年以上の店舗が炭酸せんべい発祥の地です。こちらでは創業当時に製造販売した様子を再現していて、手焼きの炭酸せんべいだけを販売しています。昭和30年代から使われている鉄板の型を使って、職人さんが焼き上げる様子を見ることができます。出来上がった炭酸せんべいの表面の図柄は、炭酸泉の湧く炭酸神社のお社(おやしろ)です。
神戸への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機で神戸空港へ行く
- 新千歳空港から:約2時間(ANA / SKY / エアドゥ・ANA共同)
- 仙台空港から:約1時間25分(SKY)
- 羽田空港から:約1時間15分(ANA / SKY)
- 長崎空港から:約1時間5分(SKY)
- 鹿児島空港から:約1時間10分(SKY)
- 那覇空港から:約2時間(SKY / ソラシドエア・ANA共同)
神戸空港から神戸市内各地へ行く
- 三宮まで:約20分(神戸ポートライナー)
- 三宮まで:約20分(空港リムジンバス)
- 神戸駅南口まで:約35分(空港リムジンバス)
- 六甲山・六甲山頂駅まで:約1時間30分(※途中乗り換えあり。経路は以下の通り)
「神戸空港」 → (神戸ポートライナー) → JR「三ノ宮」駅 → (JR神戸線) → JR「六甲道駅」 → (神戸市バス16系統・106系統) → 六甲ケーブル「六甲ケーブル下」駅 → (六甲ケーブル) → 六甲ケーブル「六甲山頂」駅 - 有馬温泉(太閤橋)まで:約1時間15分(空港リムジンバス)
新幹線で新神戸駅へ行く
- 東京駅から:約2時間40分(新幹線のぞみ)
- 名古屋駅から:約1時間30分(新幹線のぞみ・ひかり)
- 博多駅から:約2時間15分(新幹線のぞみ・みずほ)
新神戸駅から神戸市内各地へ行く
- 三宮まで:約5分(神戸市営地下鉄)
- 有馬温泉まで:約30分(私鉄 ※途中乗り換えあり。経路は以下の通り)
「新神戸」駅 → (北神急行) → 北神急行「谷上」駅 → (神戸電鉄) → 神戸電鉄「有馬口」駅経由もしくは乗り換え → 神戸電鉄「有馬温泉」駅 - 有馬温泉まで:約45分(JR高速バス「有馬エクスプレス」)
※詳細は下記HPにてご確認ください。
神戸空港HP
神戸空港HP
神戸新交通HP(神戸ポートライナー)
神姫バスHP(空港リムジンバス)
JRおでかけネットHP(JR西日本)
六甲ケーブルHP
神戸市営地下鉄HP
北神急行HP
神戸電鉄HP
JR高速バス「有馬エクスプレス」HP
神戸空港・新幹線の停車駅新神戸駅を紹介
神戸空港
海上都市・ポートアイランドの先の人工島にある「神戸空港」は、神戸の中心地・三宮から神戸ポートライナーで18分ほどと、アクセスにも便利な立地です。北海道から沖縄・那覇まで全国各地の便が就航しています。スカイマークは、関西にある3つの空港の中では神戸空港でのみ発着しています。
ターミナルビルは3階建てで、1階は到着ロビー、2階はチェックインカウンターと出発ロビーです。兵庫や関西のお土産や空弁がそろうショップもあるので、旅の終わりにお土産選びを楽しんだり、飛行機の中で食べるお弁当を選んでもいいですね。
3階はレストラン街となっていて、滑走路に面していて、航空機の離発着やその先にある海を眺めながら神戸の洋食が味わえるレストラン、ネルドリップコーヒーが堪能できる喫茶店、スイーツのお店などがあります。テイクアウトしたものの飲食や休憩に利用できるフリースペースも設置されているので、フライトまでの時間に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
屋上の展望デッキからは、海の向こうに神戸の街並みを一望できます。開放感のある庭園になっていて、昼間はもちろんですが、ここから見る神戸の夜景はまた格別です。
新神戸駅
新幹線の停車する「新神戸駅」は、神戸の中心地・三宮からは神戸市営地下鉄で約5分ほど、六甲山系を背に新生田川をまたがるような形で駅が建っています。神戸市営地下鉄、北神急行、路線バス、高速バスなど各種交通機関も接続、アクセスも便利です。
また、異人館が建ち並び、雑貨店やカフェなども多くあって、人気の神戸観光エリアである北野エリアにもほど近く、到着してすぐに観光を楽しむこともできます。
神戸の年間イベント情報
4月
生田祭例祭・神幸祭(生田神社)
生田神社で行われる祭事の中でも最も重要なお祭りで、氏子地域の安全と繁栄を願い、神楽舞や地域の伝統芸能の奉納などが行われます。
例祭当日の午後、または例祭に近い吉日には神幸祭も行われます。道を祓い清める猿田彦神役を行列の先頭に、生田の森の合戦で活躍した梶原武者、おみこしなど総勢500人を超える神幸行列が練り歩く様子は、神戸の春の風物詩となっています。
6〜7月
森の中のあじさい散策(神戸市立森林植物園)
北区の神戸電鉄北鈴蘭台駅前から車で約10分ほどの六甲山の森の中にある「神戸市立森林植物園」は、その自然を活かした園内で世界の樹木や植物を見ることができます。中でも稀少種も含む350品種約50,000株ものあじさいが植栽された「あじさい園」は、国内でも有数のあじさいの名所となっています。
6月中旬から7月中旬にかけて花の見ごろをむかえる時期に合わせて開催されるのが「森の中のあじさい散策」です。期間中は、普段、見られない珍しいあじさいを集めて育てている苗畑の通り抜け、あじさいを学ぶ講座やコンサートなど、様々なイベントが行われます。
8月
みなと神戸海上花火
毎年8月に行われる「みなと神戸海上花火」は、神戸港をバックに尺玉を含む10,000発以上の花火が打ち上げられる兵庫県でも最大規模の花火大会です。
神戸港での花火大会の歴史は古く、1933(昭和8)年、中突堤付近の海上から打ち上げた「神戸ナイト」がそのはじまりでした。現在の形になったのは、1971(昭和46)年からで、年々、花火の規模も大きくなり、港町神戸の夏の風物詩として、華やかに開催されています。
当日は、花火を間近で見られる観覧場所や有料の協賛席も設置されるほか、露店なども並びにぎやかです。遠く、六甲山・摩耶山エリアの展望台からは神戸のきらめく夜景と花火のコラボする景色も楽しめます。
12月
神戸ルミナリエ
1997年1月17日(金)に起こった阪神淡路大震災によって亡くなられた方々への鎮魂と、まちの復興・再生への希望を託して、その年の12月から始まった「神戸ルミナリエ」は、神戸の冬の風物詩として日本でも最大級のイルミネーションイベントとなっています。
12月に入ると神戸の中心地の通りや公園には、幻想的な無数の光のアーチや聖堂、宮殿が出現します。アーチの下をゆっくりくぐり抜けながら、様々な光の作品を目に焼きつけてください。
神戸観光の移動手段
鉄道
神戸には様々な鉄道網があって、エリア内はもちろんエリア間の移動手段としても鉄道は便利です。三宮を中心にJRのほか私鉄の阪急電鉄、阪神電鉄、そして神戸から姫路方面へは山陽電鉄、有馬温泉方面へは神戸電鉄など、様々な鉄道が運行しています。
神戸空港やポートアイランド方面へは神戸ポートライナー、六甲アイランドへは六甲ライナーといった無人運行の交通システムもあります。また、中央区を中心にして地下鉄も通っています。事前に運行状況や経路などを調べておいて、上手に活用しましょう。
バス
エリア内の移動であればバスの利用も便利です。三宮、北野異人館、メリケンパークなどを循環している「神戸市ティー・ループ」を使えば、主な観光スポットを効率よくめぐることもでき、1日乗車券などお得なチケットもあります。六甲山・摩耶山エリアでは六甲山上バス、六甲摩耶スカイシャトルバスで移動することができます。
ケーブルカー・ロープウェー
神戸市街地から六甲山・摩耶山、有馬温泉エリアへ向かうのであれば、普段とは違う移動手段を使うのも旅の醍醐味かもしれません。
六甲山の麓から山上までを結ぶレトロな車体が人気の「六甲ケーブル」、摩耶山の麓からケーブルカーとロープウェイで結ぶ「摩耶ビューライン」、また六甲山上から有馬温泉とを結ぶ「六甲有馬ロープウェー」などに乗車すれば、自然豊かな山の中を通り抜け、ダイナミックな景色を眺めながらの空中散歩を楽しみつつ、移動時間を満喫することができます。
お得なフリーチケット
神戸シティー・ループ1日乗車券
神戸市の三宮、北野異人館街、新神戸駅、元町、南京町、旧居留地、ポートタワーなど17カ所の観光スポットを約65分で1周する循環観光バスの神戸シティー・ループが1日乗り放題のチケットです。また、乗車券の呈示で、30をこえる観光施設での料金割引サービスが受けられます。
【料金】
大人(中学生以上)680円
子供(小学生以下)340円
【発売場所】
シティー・ループの車内・神戸市総合インフォメーションセンター(三宮)・観光案内所(新神戸)
【公式サイト】
https://kobecityloop.jp/jp/bus-ticket
金の湯・銀の湯2館券
有馬温泉の日帰り温泉が楽しめる「金の湯」「銀の湯」の両方で入浴するのであれば、こちらの券がお得です。
【料金】
850円
【発売場所】
金の湯、銀の湯
【公式サイト】
http://arimaspa-kingin.jp/index.html
神戸のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
神戸空港までは、羽田空港から約1時間15分、新千歳空港からは約2時間の所要時間です。神戸空港から市街地の三宮までは神戸ポートライナーで20分弱で到着です。
神戸の気候はどうですか?
海岸に近い地域は、温暖で雨が少ない傾向ですが、梅雨には局地的に大雨となることもあります。また、六甲山や摩耶山、有馬温泉などの標高の高いエリアは、神戸市街地と比べると気温が低く、夏は涼しく避暑もできます。冬は寒さが厳しくなることもありますので、服装に気をつけて訪れましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
空港や新幹線の駅が近くアクセスも便利な神戸は、1泊2日でも充分に楽しめます。時間に余裕を持って旅行したい場合や六甲山、有馬温泉などへも足を伸ばしたいのであれば、2泊3日以上のプランを立てるといいでしょう。