明治神宮ってどんなところ?
明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りしている神社です。初詣の参拝者数は日本一で、原宿や表参道、渋谷などの新しい文化やファッションが楽しめるショッピングストリートの近くに位置していることもあり外国人観光客も多く訪れる神社です。
明治天皇と昭憲皇太后が崩御し、神霊をまつりたいという国民の声によって、代々木の地に鎮座し1920年11月1日(金)に明治神宮は創建されました。しかし、大東亜戦争の空襲によって主要建物は焼失してしまいました。その後、国内外から浄財が寄せられて復興造営され今の社殿が完成しました。1993年には神楽殿が、その後には社務所が新築されました。
永遠の森を目指した造営工事が始まり、献木が国内外から届きました。それらを植林したことでこの杜が誕生しました。現在でも豊かな杜では新種の昆虫や絶滅危惧種が見られることもあるようです。
恋愛成就や良縁、商売繁盛など幅広い御利益にあやかろう
家内安全や身体安全祈願、恋愛成就や良縁、合格祈願や商売繁盛といった幅広い御利益があると言われています。広大な敷地内には有名なパワースポットも点在します。
本殿前の「夫婦楠」は明治神宮のパワースポットの中でも特に知名度が高いスポットです。2本の並んだ大木のことを指し、樹齢は100年にものぼると言われています。2本の木が仲良さそうに並ぶ様子は、恋愛運アップの効果があると信じられています。特に夫婦間の仲を取り持つ効果が高いと言われ、いつまでも良好な家庭生活を築きたい人は訪れると良いでしょう。
また明治神宮内にはハートマークがあちこちに隠されていることでも有名です。このハートマークは猪目と呼ばれる日本古来の縁起の良い文様のことなのですが、明治神宮にはこの猪目の数が多いのです。見つけながら歩くのも楽しそうですね。
自然があふれる都会のオアシスでありパワースポット
内苑の敷地は非常に広く、豊かな自然があり憩いの場となっています。献木されたのは約10万本、234種類の人工林で成っています。
そのため、パワースポットとしても有名で、森や自然からパワーをもらったという参拝客も多いそうです。その中でも有名なスポットについてご紹介します。
清正井
都会では珍しい湧き水の井戸。毎分60リットルの水量があります。安土桃山・江戸時代の大男武将 加藤清正が自ら掘ったとされているようです。清正井は、明治神宮御苑内にあります。御苑では四季折々の花々が楽しめ、特に5月下旬ごろからの花菖蒲は非常に美しく人気です。御苑に入るには、御苑維持協力金としての500円が必要となりますのでご注意ください。
亀石
清正井に続くパワースポットです。敷地内北部、北池周辺にある石です。亀に似た形をしているためこう呼ばれており、全体からエネルギーが出ていると人気になっているのです。
明治神宮のパワースポットを解説したコラムはこちら
遊歩道が続く外苑でのんびり散歩しよう
明治神宮は大きく分けて3つのエリアで構成されています。メインスポットである「内苑」と国立競技場や信濃町方面に位置する「外苑」そして「明治記念館」があります。
外苑には様々なスポーツ施設が完備されており、ゴルフ・野球・テニス・フットサル・アイススケートなどを楽しむ人たちで賑わっています。また、遊歩道では子どもたちが自転車の練習をしたり、ジョギングをする人の姿もよく見かけます。
外苑で1番有名なのは、いちょう並木です。青山通りから入ると、春や夏であれば美しく青い若葉が、また秋になると黄に染まり、大勢の人が訪れます。青空と黄色の絶景が楽しめるスポットです。また周辺にはカフェが点在しており、ゆっくり食事を楽しみながら時間を過ごすこともできるようになっています。
神宮や記念館前で伝統的な挙式を間近で見られることも
明治神宮や外苑直ぐの明治記念館で神前挙式ができます。神宮の境内では家族や親族とともに歩いていきます。重厚感ある扉や石畳の続く格調高い雰囲気での挙式となります。どちらも昔ながらの日本の伝統的な結婚式をつくりあげることができます。大切な人たちに囲まれながら賑やかに祝われる式ももちろん素敵ですが、明治神宮ならではの自然の中で厳かに執り行われる式もまた格別でしょう。
式を挙げる側でなくても、明治神宮を歩いていれば結婚式の瞬間をお見かけすることがあるかもしれません。美しい和装姿の2人を見たら、幸せな気持ちになることは間違いありません。
また、七五三詣としても参拝者が多い明治神宮。11月15日の前後の祝日などには、正装した子どもたちの姿が多く見られます。明治神宮七五三詣プランというものが設けられており、衣装レンタルや着付け、ヘアメイクなども申し込みができます。
好きな駅から好きなコースで散策してみよう
原宿口から南参道へ
内苑へのアクセスは非常に良く、千代田線明治神宮原宿駅とJR原宿駅から徒歩1分で鳥居が見えてきます。そこから入苑した場合は南参道を通ることになりますが、葡萄酒樽や清酒菰樽、大鳥居など撮影スポットもいくつもあるため、初めての方にはおすすめのコースです。
参宮橋から西参道へ
小田急線参宮橋駅からも徒歩3分ほどで西参道入り口に着きます。本殿に早くたどり着きたい方や宝物殿から観たい方はこちらがおすすめです。宝物殿は現在工事中(2020年3月17日(火)現在)ですが、広場になっているため遊んだり芝生で寝転んだりして過ごすことができます。ベンチや自販機、喫煙スペースも設けられている場所です。
西参道や北参道は人通りが少ないので、お正月の参拝に利用すると比較的早く参拝できるかもしれません。ちなみに北参道から出ると代々木駅方面に向かうことができます。北参道駅へは徒歩5分程で着きます。外苑にも訪れたい方は北参道を利用いただくと便利です。
吉や凶がない、和歌の30首の「おみくじ」
明治神宮のおみくじは他の神社のものとは少し違います。「大御心」と呼ばれるおみくじは、大吉や凶ではなく、天皇や皇太后さまが詠んだ和歌の30首のどれかが書かれたものを引くことになります。教訓的なもので解説もついているので、あなたの人生にヒントを与えてくれる言葉に出会えるかもしれません。
明治神宮のおみくじを解説したコラムはこちら
明治神宮限定の「御朱印帳」と「御朱印」
明治神宮では限定の御朱印帳が販売されており、御朱印と御朱印帳をセットにしてもらうことができます。初穂料は合わせて1,500円。御朱印は中央に「明治神宮」の墨書きと朱印が押印されます。書いていただくのみの初穂料は500円です。神楽殿にて受け付けています。
明治神宮の御朱印を徹底解説したコラムはこちら
個性豊かな明治神宮の「お守り」
明治神宮は、初詣の参拝客が日本一多いと言われている神社です。年間を通して各地から多くの人が訪れるため、それに対応してお守りの数も豊富にあります。
開運木鈴「こだま」
明治神宮の杜の御神木からつくられているため、数にこそ限りはありますが、自然な木肌や木目を楽しむことができます。また、鈴としての音色にも癒やしを感じることができるはずです。「こだま」は白木づくりと漆塗の2種類があります。
- 白木づくり 1,000円
- 漆塗 2,000円
「相和守り」
御祭神が仲睦まじかったことから生まれた夫婦円満、家内安全のお守り。御社殿前の夫婦楠にあやかって2つで1つとなっており、楠のアロマの香りがするというものです。
- 初穂料 1,000円
その他の明治神宮のお守りを解説したコラムはこちら
日本で最も参拝客が多い「初詣」
明治神宮は日本で最も初詣の参拝客が多い神社だと言われています。それもこれも日本を代表する神社だからこそ。大変混雑しますが、並んだあとの参拝はよりご利益がありそうです。
明治神宮の初詣を解説したコラムはこちら
おすすめの周辺スポット
明治神宮から徒歩10分圏内でいけるランチ
明治神宮と合わせて観光におすすめ
明治神宮と合わせて観光におすすめの人気スポットには、徒歩5分の場所にありショッピングを楽しめるラフォーレ原宿や竹下通り、徒歩10分の場所にある表参道ヒルズなどがあります。
ラフォーレ原宿
ラフォーレ原宿は明治神宮駅から歩いてすぐの位置にあり、明治神宮からも徒歩5分ほどで着きます。
ファッション・文化のディベロッパーとして若者に人気のショップがたくさん入っていて買い物を楽しめる人気のスポットです。
地域の活性化を目的にした「街づくり」をテーマとし、1978年に明治神宮の街・原宿にオープンしたラフォーレ原宿。ファッション=時代を表現するカルチャー全般という視点から発信を続け、 “ファッションの街・原宿”へと変貌する街のランドマーク的役割を果たしてきました。
最上階である6階にはアートをはじめ、デザインや音楽、写真などファッションと密接に関わっている様々なカルチャーを独自の視点から発信している多目的ホールの「ラフォーレミュージアム原宿」があります。東京のカルチャー・シーンはここでチェックできますよ。
竹下通り
竹下通りはJR原宿駅から歩いてすぐの位置にあり、明治神宮からも徒歩5分ほどで着きます。
日本全国はもとより、世界中から人が集う“カワイイ文化”の発信地として有名で人気のスポットです。
原宿駅を降りてすぐの竹下通りの混雑ぶりはTVで見たことがある人も多いのではないでしょうか。原宿竹下通りには可愛いファッションのお店をはじめ、コスメショップ、アイドルショップやカフェなど多様な店舗が軒を連ねています。カラフルでインスタ映えしそうなお店ばかりです。なお、竹下通りは非常に混雑しているので、左側通行で歩いてくださいね。
表参道ヒルズ
表参道ヒルズは明治神宮前駅から徒歩5分の位置にあり、明治神宮からも徒歩10分ほどで着きます。
けやき並木に溶け込むように作られた流行や情報の発信地「メディアシップ」である表参道ヒルズは、感性を磨けるショップを館内のスロープで楽しく廻ることができるので人気のスポットです。
表参道のランドマークとされている表参道ヒルズは2006年にオープンして以来、表参道の上品でオシャレなイメージを象徴するスポットになっています。六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズと同じ森ビルが手がけていますが、二つと比べると規模は小さめなので、一日ずっと過ごすというよりも行きたいお店に気軽に訪れやすい施設となっています。
メインのショップには流行の先端を行く、レディス・メンズそれぞれのアパレルやジュエリー、ビューティーショップ、ライフスタイル雑貨店が入っています。
アートの面からも情報を発信するために「ギャラリーコーワ」「Galerie412」「ギャラリー同潤会」「ロケット」と4つのギャラリーが入っています。また、通りに面した「表参道Rスタジオ」や本館地下3階の大きな「スペース・オー」というイベントスペースでのイベント開催により、いつ訪れても新しいワクワク感を得られます。
表参道ヒルズでは季節に合わせたイベントや、魅力的な展示会が館内の様々な場所において数多く開催されています。内容もイベントや展示会によって大きく異なっているので、自分に合ったものを見つけ出す楽しみが味わえます。
さらにおすすめ
アクセス情報
電車で行く場合
-
JR山手線「原宿駅」
東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前〈原宿〉駅」
原宿口(南口)出口から徒歩1分 -
JR山手線「代々木駅」
都営地下鉄大江戸線「代々木駅」
東京メトロ副都心線「北参道駅」
代々木口(北口)出口から徒歩10分以内 -
小田急線「参宮橋駅」
参宮橋口(西口)出口から徒歩3分
車で行く場合
- 首都高速4号新宿線代々木ICから約5分
明治神宮のアクセスをより解説したコラムはこちら
よくある質問Q&A
混雑具合はどうですか?
大晦日から1月3日まではやはり毎年混雑は避けられません。参拝が終わるのに最低2時間はかかる時間帯もあるそうです。基本的にそれ以外は混雑することは少ないです。特に平日は比較的空いていて参拝しやすいです。
入苑料はかかりますか?
入苑は無料でどなたでも参拝できます。ただし、初穂料(御祈願料・玉串料)や授与品(お守りなど)をお求めの方はご準備ください。
身だしなみには気をつけたほうが良いでしょうか?
特に正装をしなくてはならないということはありません。境内敷地は少し広いため、歩きやすい靴が良いと思われます。また、境内は森の中にあるため虫刺されにはご注意ください。
駐車場はありますか?
無料駐車場がありますが、混雑する場合も多いため公共交通機関を利用されることをおすすめします。入苑の際、参道や車両通行禁止区域に乗り入れることのないようお気をつけください。
苑内にお手洗いはありますか?
苑内には6ヵ所あります。そのうち、「フォレストテラス明治神宮」と宝物殿のお手洗いは車椅子の方も利用できます。
祈願祭奉仕時間は?
【受付時間】9:00〜16:20
※当日のみ受付
※希望の回の10分前には受付
【祈願祭奉仕時間】9:30〜16:30(30分毎)
詳しくは明治神宮公式サイトでご確認ください。
ペットは入れますか?
境内に動物を連れて入ることは禁止されています。
レストランなど飲食スペースはありますか?
原宿口入り口に「杜のテラス」というカフェがあります。また大鳥居の手前には「フォレストテラス明治神宮(旧明治神宮文化館)」があり、レストランや参拝記念品売店や軽食コーナーなどもあります。
明治神宮のよくある質問をまとめたコラムはこちら
基本情報
明治神宮
【開門時間】
- 1月 6:40〜16:20
- 2月 6:20〜16:50
- 3月 5:40〜17:20
- 4月 5:10〜17:50
- 5月 5:00〜18:10
- 6月 5:00〜18:30
- 7月 5:00〜18:20
- 8月 5:00〜18:00
- 9月 5:20〜17:20
- 10月 5:40〜16:40
- 11月 6:10〜16:10
- 12月 6:40〜16:00
※日の出・日の入りに合わせるため、月により異なる
【参拝・祈願の受付場所】本殿向かって右側(東側)の神楽殿正面受付にて。
※2018年10月29日(月)の祈願時間は通常と異なる
詳細は明治神宮公式サイトでご確認ください。
周辺エリアからおすすめプランを探す
まだまだある!表参道・青山・原宿の観光におすすめの情報が満載!
あわせて読みたい観光コラム
[article:id:117]