御朱印ってなに?
御朱印とは、神社や寺院に参拝した人が頂く証書のことを指します。江戸時代頃までは写経を納めた人だけが御朱印をもらえましたが、現在は写経を納めずとも御朱印を購入できることがほとんどです。
一般的に御朱印には、参拝した日付、寺社名が記され、半紙に朱色の押印がされています。御朱印は文字を崩さない形(楷書)の文字が多く、墨書きは比較的シンプル。その反面、自由度も高く「かわいい御朱印」も多いです。
季節限定のものや、月参りの御朱印などがあり、それぞれを見比べて個性を楽しむのも御朱印集めの醍醐味のひとつです。
御朱印の種類
御朱印の種類は、神社や寺院によって様々です。文字が少ないシンプルなものもあれば、たくさんの文言が書いてあるものもあるでしょう。御朱印を集めるのが好きな人は、デザインのバリエーションを豊かにするよう意識するのも良いかもしれません。
神社や寺院によっては、複数の種類の御朱印を用意していることも。ただ明治神宮では、種類は1つしか用意されていません。中央に大きく「明治神宮」の文字が書かれた、日本らしさを感じられるデザインが特徴です。
御朱印帳の種類
また御朱印だけでなく、御朱印帳にも種類があります。御朱印帳とは、御朱印をもらうための手帳のようなもの。蛇腹(じゃばら)と和綴じ(わとじ)の2タイプがあり、いずれも寺社で購入可能なことが多いです。
取り扱いがあるかどうかは寺社によっても異なりますので、事前に調べておくことが大切。また御朱印はノートや手帳に頂くのは無礼にあたるため、当日は忘れないようにしましょう。
明治神宮では蛇腹の御朱印帳のみ販売されています。和綴じが欲しい場合は、あらかじめ用意しておきましょう。デザインは通常ちりめんの生地に、白と薄紫の和文様1種類の販売ですが、2020年現在、鎮座百年を記念した御朱印帳も販売されています。
詳しくは公式サイトをご参照ください。
明治神宮公式HP
明治神宮の御朱印を解説
明治神宮の御朱印は、「皇紀の印」、「奉拝の文字」、「神社の社紋印」が記されているのが特徴です。皇室と縁の深い神社のため、通常の神社と比べると御朱印には皇室にまつわる印が多く刻まれています。墨で書かれた美しい文字からは、ご利益がたっぷりとありそうな雰囲気が感じられます。
また御朱印に書かれている内容や意味を知ると、よりありがたみを感じることができるでしょう。
(1) 皇紀の印
皇室ゆかりのある神社ということで、本来はこの場所に「皇紀の印」が押されます。しかし2020(令和2)年2月現在、明治神宮鎮座百年の年ということで「鎮座百年祭記念」の印を押して頂けます。
(2) 奉拝
「奉拝(ほうはい)」とは「つつしんで拝します」という意味です。多くの御朱印に記載されています。
(3) 神社の社紋印
御朱印の中央上部には「社紋印」・「ご祭神の家紋」が押されるのが一般的です。明治神宮のご祭神は、明治天皇・昭憲皇太后なので、皇室の紋章である「菊」と「桐」の紋章が使われています。
元は皇室の家紋をそのまま使用されていましたが、1965(昭和40)年に菊紋と桐紋を併せデザイン化した明治神宮独自の神社紋を制定。菊は皇室の十六弁の菊を十二弁に、桐は五七の桐を五三の桐にし、少し変化させて使用されています。
(4) 神社印
篆書体(てんしょたい)の「明治神宮」と書かれた印が押されています。
(5) お参りした日付
参拝した日付を書いて頂けます。
御朱印はどこで頂くのか
明治神宮で御朱印が頂けるのは、「神楽殿」です。神楽殿は明治神宮「本殿」のすぐ右側にあり、「御朱印受付」という看板が立てかけられています。そのため、受付場所を探すのに困ることはないでしょう。
神楽殿の内部は160畳の広さがあり、例大祭には800人ほどの人数を収容できるほど。御祈願祭で大太鼓が叩かれ巫女たちが舞を踊る姿は、厳かで神秘的な空気が満載です。神楽殿へはただ御朱印を購入しに訪れるのも良いですが、何か人生の節目にあたる時、ここで御祈願祭を受けるのも良いかもしれませんね。
御朱印はどうやって頂くのか
明治神宮で御朱印をもらうには、まずは御朱印帳の準備が必要です。御朱印帳をもっていない人は、明治神宮で直接購入すると良いでしょう。中に御朱印が記されたものを、1,000円で手に入れることができます。明治神宮での御朱印のもらい方は、以下の通りです。
1.明治神宮でお参りをする
2.神楽殿の御朱印受付に行く
3.御朱印帳に御朱印を押印してもらう
4.初穂料として500円を渡す
5.御朱印をもらった後は、お礼を伝え出て行く
以上の通り、御朱印を頂くためには御朱印帳とお金を用意するだけ。特に難しいステップを踏む必要はありません。
御朱印の価格
御朱印の初穂料
500円
御朱印帳
- 通常デザインの御朱印帳:1,500円(御朱印の初穂料含む)
- 明治神宮鎮座百年祭記念 御朱印帳:2,000円(御朱印の初穂料含む)
御朱印の販売情報
受付時間
御朱印を頂ける時間は時期によって異なります。大抵は朝の8時から9時頃に受付を開始。冬は受付時間が短く16時頃に終了、夏であれば18時頃まで御朱印を頂くことができます。
待ち時間や混雑している時期
基本的に、通常の平日や休日であれば長く待たされることはありません。神楽殿へ訪れた後は、すぐに御朱印をもらうことができるでしょう。人が並んでいた場合でも、待ち時間は長くて15分程度が予想されます。
しかし、ゴールデンウィークや初詣は混雑が予想されるため注意が必要です。特に初詣では、時間帯によっては数時間近く待たされることも。あらかじめ、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
明治神宮の楽しみ方コラム
明治神宮のおでかけをもっと楽しめる情報が満載です。