京都ってどんなところ?
有名寺社が集まる日本の古都
794年の平安京遷都から1868年まで約1,200年の間日本の都として栄えた京都の街。その間に、非常に多くの仏教寺院や神社、天皇に関わる施設がつくられ、今に引き継がれています。
そんな京都には寺社が2,000以上もあると言われ、京都の街の中心部は特に寺社が密集しています。
数々の寺社のなかでも、伏見稲荷大社無数の鳥居、清水寺の本殿の舞台から見下ろす京都の町並みの絶景、金箔で覆われた舎利殿がある金閣寺など、他の地域では目にすることのないような個性に溢れた寺社は観光客が多く集まるスポットです。
今や世界から観光客が押し寄せる人気都市
アメリカで集計される近年の「世界の人気観光都市ランキング」では1位を獲得したことが何度もあるほどの人気ぶり。
平成28年の京都観光総合調査によれば、2016年の1年間に京都市を訪れた観光客の数は5,522万人でした。3年連続で5,500万人を超える、日本屈指の人気の観光地です。
日本の伝統を感じられる街並みや、文化を一目見ようと多くの外国人が京都を訪れます。
レンタル着物を身に着けて風情ある町並みを歩いて観光したり、芸子さんや舞妓さんによる舞の芸術鑑賞などが特に海外の観光客に人気のコンテンツです。
伝統文化が守られ、発展してきた街
平安時代からつづく神事やお祭り、舞妓さんなど日本の伝統文化が守り続けられ発展してきた街でもあります。京都市内の街が碁盤の目のように直線で区切られているのも平安時代の名残。
京都三大祭と呼ばれる「祇園祭」「葵祭」「時代祭」はどれも日本最大級のお祭りで、特に7月に1ヵ月をかけて八坂神社と祇園の街を舞台に開催される「祇園祭」は京都を代表する一大イベントです。山鉾巡行という提灯をつかった神事、お神輿の巡回などのメインイベントは県外からも多くの人が集まって一緒に盛り上がります。
お祭りに合わせて出店ができたりと普段とは違う賑わいをみせる京都の街の人にふれることができるのも魅力です。
それはその昔に日本の中心地であったこと、寺社が多く、それらが残り続けるのと同じくその周りの飲食店や土産店、エンタメ施設も残り今の街があるといっても過言ではありません。
和の文化がつくりだした繊細な食文化
食文化も豊かな京都の街。町中で繊細で日本らしい和食が味わえます。
精進料理、懐石料理などの影響を強く受けた和食が中心。季節の食材を美しく美味しく調理する京料理は絶品そのもの。
京都でしか味わうことのできない本格的なコース料理は人生で一度は味わっておきたいものです。また、気軽にリーズナブルに京都の食文化を楽しみたいときに行くのがおすすめなのが「京の台所」として有名な錦市場。京都の街の活気を感じることができます。
その他にも和菓子の八つ橋やーなどの和菓子は雰囲気抜群な甘味処でも味わえます。
また、京都で親しまれる抹茶は、様々な抹茶スイーツに生まれ変わって子供から大人までをも魅了。見た目も可愛い鳥居型のクッキーが乗った抹茶ドリンクや、素材にこだわりぬいた抹茶パフェ、本格的な抹茶ラングドシャクッキーやロールケーキなどのお土産ラインナップも豊富です。
京都でできる5つのこと
京都観光の大定番!寺社巡り
京都に来て、必ず足を運ぶことになるのが神社やお寺。日本のみならず世界規模で有名な寺社が集まっているのが京都の魅力です。
定番どころは東山エリアの「清水の舞台」で有名な清水寺、祇園祭が開催される中心の八坂神社、金閣寺、銀閣寺、南禅寺など。比較的狭いエリア内に様々な寺社が立ち並んでおり、周りやすいのも特徴。
また、庭園が見どころの寺院が多いことも京都の寺社の特徴のひとつともいえるでしょう。「京都」の庭園といえば龍安寺の枯山水庭園。水を用いない作庭のスタイルで禅の世界を表現するお庭の形式で、その洗練された美しさと静けさのある雰囲気に誰もが心を奪われます。
街とその寺社のつながりや、神様のことを深く知ってみたいときは、ポイントごとに合間をみて併設の資料館や宝物館に足を運んでみるのもおすすめです。
行った神社ごとに御朱印をもらってまわる御朱印めぐりや、おみくじなども寺社巡りの楽しみのひとつ。「京都五社巡り」は平安京と深い関係の神社を巡って上賀茂神社と松尾大社、平安神宮、八坂神社、城南宮の各地で御朱印を集めるコースです。
ただし、特に春と秋のハイシーズンには大混雑する寺社もあるためあらかじめの下調べはしっかりと。
京都の寺社は春や秋などの観光客が増える季節に合わせて「特別拝観期間」を設けている場合が多く、普段は一般公開されていない社殿の内部や資料、国宝などを見れる機会もあるため、観光に行く際は是非最新情報をチェックしてみてください。
閉まる時間が早い神社も多いです。また、改修工事で見学や拝観ができない期間とかぶってしまうこともあるので、拝観時間のチェックはお忘れなく。寺社施設は早朝にひとが少ないので快適に観光したい方は朝はやくから行動するのがおすすめです。
和食を楽しむ京都グルメ
旅の楽しみといえば、グルメですよね。京都グルメといえば、懐石料理や湯豆腐など優しくて繊細な味わいのものが多く、お腹にも身体にも優しい健康的な和食が定番です。
そもそも京都で懐石料理が有名になった背景には、お寺で食べられていたメニューが一般の飲食店でも出されれるようになったこと。今も歴史とのつながりが強い街ならではの特徴です。
予算に余裕があれば本格的な懐石料理や料亭で味わうのもおすすめですが、カジュアルに伝統的な京料理を楽しめるお店も。普段とは違う食体験を味わって京都を感じましょう。
「錦市場」での食べ歩きなら気軽に京都グルメを楽しめるのでおすすめです。
最新抹茶スイーツでフォトジェニック
京都の町には「京都といえばお抹茶」というほど老舗の茶舗がたくさんあります。お抹茶そのものや、抹茶味の菓子がお土産の定番でもありながら、町中の至るところで抹茶テイストのスイーツに出会うことができます。
特に、フォトジェニックなスイーツは新作が続々と登場しています。装飾や見た目にこだわった抹茶パフェやオリジナルドリンクなどが人気を呼んでいます。
人気を呼んでいるのはフルーツやわらびもちなどを抹茶ソースにつけながら食べる「抹茶フォンデュ」や、ふわふわの抹茶かき氷など。定番の抹茶ソフトクリームや抹茶クリームの乗った抹茶パフェなら本当に街のいたるところで食べることができます。
女子ウケ抜群の京みやげショッピング
はんなりとした和のデザインが可愛らしい京都みやげ。ショッピングもはかどります。特に女性ウケのいい雑貨やコスメのお店が多く、お土産選びに困ってしまうほどです。
定番コスメは質が良いと好評の「よーじや」のあぶらとり紙や、祇園辻利のリップバームなど京都らしいものが女性へのお土産におすすめです。雑貨はがま口や扇子、かんざしなど和小物が中心となっています。
また、京都は「ちりめん」布が名産で、代表的な「丹後ちりめん」は経糸(たていと)にひねりのない生糸、緯糸(よこいと)に強いひねりをかけたものを組み合わせつくられた生地で、全面に細かい凸凹状の「シボ」がでた織物のことです。
この生地を使った化粧ポーチやカバン、動物モチーフの根付などが京都のいたるお土産ショップで売られています。華やかさと可愛らしさがちょうどよく、日常使いもできるので自分へのお土産にもおすすめです。
和雑貨のおすすめブランドは和の柄や文様を美しくモダンなデザインで様々な雑貨を手がける「SOU・SOU」。おしゃれで可愛い足袋や靴下、ティッシュケースやポーチなどの生活雑貨はどれも実用的かつセンスが良く、プレゼントやお土産にぴったりです。
京都ならではの伝統文化を体験
歴史や伝統が引き継がれてきた街、京都ならではの体験コンテンツ。着物を着て祇園のまちを散策していつもとは違う一日を過ごしてみると街の新しい一面が見えてくるはずです。
着付けレンタルは指定時間プランから一日プランまで様々。京都の街を華やかに彩る観光のトレンドです。おすすめは祇園や河原町の昔の町並みが残ったエリアを散策しながらポイントごとに記念撮影を楽しむルート。着物に疲れても京都の街には甘味処がたくさんあり、爽やかなかき氷やぜんざい、抹茶スイーツなどが選び放題なので心配はいりません。
また、ハイレベルな変身を楽しみたい人向けに、舞妓さんに変身できるサービスも。顔に白塗りをして古風なお化粧、変わった着方をする着物と厚底の履物など普通の和装とはひと味ちがう特徴があふれています。たくさん写真撮影をして思い出を残せるチャンスです。
その他の伝統文化体験は、仏教寺院などで行われる座禅体験やお茶会に参加するのがおすすめ。座禅体験は、伝統と一緒に禅の考えなど考え方から文化を体験できます。
お茶会では季節に合わせたお寺ならではの雰囲気ある眺望や季節のお茶菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
祇園・東山エリア
鴨川の東側に広がるのが八坂神社の門前町祇園エリア。日本を代表する風情ある町並みで、歩いているだけでも楽しくなってしまう街です。可愛らしい京雑貨店をはじめとして、料亭、お茶屋など京都らしいものを存分に楽しめます。
東山エリアは京都観光のハイライトである清水寺、歴史と伝統を感じる八坂神社があり、京都に来たら誰もが一度は立ち寄るエリアです。
清水寺の参道である産寧坂・二寧坂は毎日のように観光客で大賑わい。食べ歩きも楽しめる出店形式のお団子やさんなど寺社の参道ならではの雰囲気も楽しめます。石畳の風景も写真撮影が楽しくなるポイントです。
清水寺
京都に来たら必ず行っておきたい、ナンバー1人気の観光地。
年間約500万人以上が訪れる平安時代に紫式部と清少納言が著書にも記した由緒正しきお寺のひとつです。700年代後半に坂上田村麻呂が仏殿を寄進し、千手観音像を安置したことからお寺としての歴史が始まりました。
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざにあるように崖のようになっているのが「清水の舞台」。ここから京都の市内を見下ろす絶景は誰もがうっとりしてしまうほどです。
「奥の院」は清水の舞台と自分たちを一緒に撮影できる人気のスポットで、こちらからは本堂である清水の舞台を引いた場所から眺めることができます。
本堂の舞台のほかに「音羽の滝」「開山堂」「三重塔」など広大な敷地にご利益アップスポットが沢山あります。
参道の「二寧坂」「産寧坂」も賑やかで、食べ歩きやお土産ショッピングが存分に楽しめる京都の一大観光地です。
清水寺は、比較的早めの朝の6時から開門しているため、混雑を避けたいときや暑い時期の観光のときはうまくプランニングしてみましょう。
また、季節によって、春・夏・秋には夜間特別拝観を実施しておりライトアップの演出も。通常時は見ることができない夜の清水寺に出会えるチャンスです。
産寧坂
大きな神社を参拝するときのひとつの楽しみが、参道の賑わいです。産寧坂は清水寺へと続く坂道で、京都の代表的な石畳ストリート。産寧坂を通って清水寺まで参拝して「寧か(やすらか)にお産ができるように」と願っていたことが名前の由来とされています。
お土産・飲食店など京都らしいものが沢山ならぶ賑やかな通りです。
二寧坂
清水寺から産寧坂より高台寺方面へ向かうゆるやかな傾斜の細い坂道が二寧坂。こちらは連なる町家が統一されており景観も京都らしさ抜群です。是非、和装をして記念撮影したい場所です。
高台寺
二寧坂を登った先にあるのが、清水寺とは打って変わって静けさのある高台寺。
1600年代に豊臣秀吉の妻であるねねが、徳川家康の援助を受けて建てたお寺です。
花やお祭りの季節に合わせて開催される夜間特別拝観期間では園内のライトアップが楽しめます。アーティストとのコラボで園内が彩られることもあり、お寺がまるごとミュージアムのようになることも。特に紅葉のシーズンは京都で大混雑するスポットのひとつとなっています。
八坂通り
東大路通から二寧坂方面へ続く通りで、五重の塔「八坂の塔」が通りの中腹からよく見え、撮影スポットとして親しまれています。こちらも石畳が美しく、昔ながらの京都の町並みの風情が味わえる場所です。
八坂庚申堂(やさかこうしんどう、こんごうじ)
八坂通りの途中に位置する、カラフルなくくり猿が人気の金剛寺。中国から伝わった庚申信仰の霊場で、祈祷したこんにゃくを吊るせば病気が良くなり、北の方角を向いて無言で食べると健康に過ごせるという“こんにゃく封じ”があります。
「くくり猿」は、カラフルな猿形の人形に願いを買いて奉納する名スポット。ここで着物を着て撮影するのがトレンドのひとつにもなるほどの人気ぶりです。
白川南通り
桜と柳が白川沿いの景色をより一層美しく見せてくれる、落ち着いた雰囲気の通り。舞妓さん変身体験ができる施設などもあり、本物の舞妓さんにも出会えると噂の散歩道です。
花見小路通り
祇園の中心を南北に通るメインの通りで、おしゃれで和モダンなカフェやお土産屋さんが並び観光客で賑わいます。昼の賑わいも楽しめますが、夜になってオレンジの灯りが灯る町並みの中を散歩するのもおすすめです。
先斗町通(ぽんとちょう)・木屋町通(きやまち)
路地裏の通りで、ちょっと大人なレストランや料亭が楽しめるエリアで夜の街です。老舗のお店も多いので昔ながらの京都の雰囲気を感じられる味のあるスポットが多く並んでいます。
八坂神社(やさか)
600年代にできた神社で、重要文化財に指定される朱塗りの西楼門は祇園の街の象徴。地元の人からは「祇園さん」として親しまれており、開運招福、商売繁昌のご利益が期待できます。7月の祇園祭の舞台となる神社で、毎年夏になると大賑わいの神社です。平安時代以降の朝廷の奉幣を受けた22の神社のなかに選ばれていたほどの歴史と伝統のある神社でもあります。
建仁寺
京都最古の禅寺として知られるお寺で、国宝『風神雷神図屏風』を寺宝として所有しており、レプリカを鑑賞することもできるスポットです。『風神雷神図屏風』は俵屋宗達によるもので、琳派という流派に分類されます。
また、寺内の庭園が美しいことでも知られ、京都らしい姿の枯山水庭園「大雄苑(だいおうえん)」、苔の生え方がなんとも美しい「潮音庭(ちょうおんてい)」、2006年に新しくつくられたユニークな名前がついた「○△ロの庭(まるさんかくしかくのにわ)」があります。
安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)
悪縁を切って、良い縁に恵まれることができるご利益が期待できるスポット。白い形代がびっしりと張り巡らされたかまくらのような石碑「縁切り・縁結びの碑」をくぐって祈願をすることができます。
下鴨神社・銀閣寺・京都御苑エリア
「わび・さび」で知られる銀閣寺や、京都五山の最高位である南禅寺、哲学の道があるこのエリアは静かで穏やかな雰囲気。
特に「哲学の道」は川沿いに延々とつづく道で考え事にぴったりです。清水寺周辺の混雑に疲れてしまったときにはこちらのエリアで一休みするのもおすすめです。
銀閣寺

室町幕府8代将軍・足利義政によって建てられたお寺。「わび・さび」と言う言葉でも有名な東山文化の代表的な建築としても知られています。
銀閣寺のシンボルでもある「観音殿」は仏堂「潮音閣」と下部にある書院造り「心空殿」のふたつから成り立っています。金閣寺の舎利殿にならって造られたとされており、「銀閣」の名がついたといわれています。室町時代の建物としては現存する最古の建物です。
観音殿以外にも境内の「向月台」という斬新な盛り土や、50メートルの竹垣「銀閣寺垣」など見どころが沢山あります。東求堂付近から山を登ると境内と京都市内を見渡せる開放的なビュースポットも。隠れフォトジェニックスポットです。
南禅寺
高さ20メートル超えのダイナミックで荘厳な楼門をくぐって拝観。五山文化の中心的寺院で、足利義満によって京都五山のさらに上の最高位の寺格である五山之上の禅寺です。
明治時代につくられたレンガづくりの水路「水路閣」周辺は散策路になっており、レトロな雰囲気を感じることができます。また、国宝の「方丈」は「虎の子渡しの庭」と呼ばれる枯山水庭園と「水呑みの虎」という障壁画も見学することができます。四季に合わせて姿を変える境内の散策がおすすめです。
哲学の道
北側は銀閣寺から始まり、熊野若王子神社まで続く2キロメートルの散歩道です。哲学者・西田幾多郎がこの道を歩きながら考え事をしていたということから「哲学の道」という名前がつきました。四季によって、桜にあじさい、紅葉が楽しめるため京都で自然を感じられる人気の散歩スポット。道中でカフェや寺院に立ち寄って休憩しつつ散策を楽しみましょう。
平安神宮
明治時代に平安遷都1,100年を記念してつくられた朱塗りが印象的な神社です。平安時代の華やかな雰囲気を再現するような朱塗りの外拝殿「大極殿」は横幅30メートルと巨大で、京都一の大きさとなる高さ24メートルの大鳥居もここで見ることができます。また、平安京の宮殿を8分の5のサイズで再現していることでも知られています。桜の名所としても名高く、朱色と桜色のコラボレーションを楽しめます。
京都市美術館
近代作家らの作品を所蔵する日本で二番目に古い公立美術館です。レトロな外観が象徴的で、本館の設計は前田健二郎によるもの。京都の土地に縁が深い企画展にも注目すると楽しみが広がります。
1933年に開館し、開館から80年以上がたち2020年には「京都京セラ美術館」としてリニューアル・オープンすることが予定されています。“清新なイメージで「故」と「新」の位相が融合する、新しい美術館”をイメージして改築が進められています。
二条城・烏丸御池・四条河原町エリア
二条城
江戸幕府が終わった場所として知られるのが「元離宮二条城」です。1600年代に徳川家康が京都での居場所にするために作ったものです。二の丸御殿の正門である「唐門」(からもん)は黒地に金色の装飾で豪華な彫刻と飾りで重要文化財にも登録されています。
「二の丸御殿」は江戸幕府の15代将軍であった徳川慶喜が江戸幕府の終焉を告げる大政奉還を発表した大広間がある場所。この大広間は800畳にも及ぶ巨大な広間で、狩野派らによる障壁画で埋め尽くされた美しい空間です。現在は人形によって当時の様子が再現されています。
「二の丸庭園」は書院造りの庭園で緑が美しく、心が落ち着く空間となっています。江戸時代の空気を想像しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
錦市場
「京都の台所」とも呼ばれる京都最大の食べ歩きストリート。約400メートルに130店舗が軒を連ねる賑やかな錦市場は、江戸時代から続いており「京都の台所」と呼ばれる京都のグルメスポットです。その昔に、近辺を川が流れる良質な水がある土地であることが活かされ、魚市場として栄えました。その後は大手スーパーの建設を阻んで商店街が一致団結したり、平成にはいるとアーケードが設置されたりと様々な歴史のある市場です。
お餅、串刺しのなんか、おにぎり、スイーツ、ジュースなどお腹を空かせて行って存分に楽しみましょう。お店は夕方には閉まってしまう個人店がほとんどなので、夕飯の時間帯に行くよりも朝や昼がおすすめです。
下鴨神社(賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ))
京都三大祭りの葵祭りの舞台としても有名なのが下鴨神社。縁結びで有名な「連理の賢木」があることでも知られています。朱で塗られた「楼門」は高さ13メートルと迫力満点です。境内に53棟の社殿があり、国宝や重要文化財などが立ち並びます。
京都御所
日本の天皇が南北朝時代から東京に移るまでの長い間を過ごしていた宮廷で、清涼殿の内裏は「枕草子」や「源氏物語」が生まれた舞台でもあります。日本の歴史を語るうえでは欠かせない場所です。通常は一般公開されておらず、予約が必要となっています。春と秋の特別公開期間だけは予約なく見学が可能です。
金閣寺・上賀茂神社・龍安寺エリア
金閣寺周辺は世界遺産の宝庫です。衣笠山のふもと付近に広がるエリアで、「きぬかけの路」に沿って大小様々な寺社が立ち並びます。
一方で山のふもとということもあり、飲食店やお土産店はあまりなく寺社めぐりが中心となるエリアです。
金閣寺
室町幕府の時代に3代将軍足利義満が建てた豪華絢爛なお寺が「金閣寺」です。金ピカに輝くお寺の舎利殿は京都の象徴のひとつとも言えます。楼閣の外観には20キロもの金が施されており、池にうつりこむ金キラな姿はより一層美しく見えます。
舎利殿は1950年に消失しており、現在のものは1955年に復元されています。内部は非公開とされていますが、神殿造りと武家造、禅宗仏殿づくりが用いられており、豪華絢爛で権力をもっていた足利義満の世界がつくられています。
境内のお茶席では金箔があしらわれた和菓子がいただけるのでそちらもおすすめです。
龍安寺
臨済宗の寺院として創建された美しい日本庭園で有名なお寺です。ハイライトである「石庭」(せきてい)は、25メートル×10メートルの長方形のお庭に白砂と15個の石が置かれた庭園。石の配置のされ方には様々な説がありますが、どのアングルから見ても同時に見ることができるのは14個までの石という仕掛けがされています。この石庭はイギリスのエリザベス女王も絶賛したということでも知られています。
こういった砂と石でつくられる庭園は「枯山水庭園」に分類されます。水を使わないで山と水などの自然をあらわす庭園で、禅寺を中心に作られました。
上賀茂神社
「細殿(ほそどの)」と呼ばれる社殿の前に盛られたふたつの砂盛「立砂」で有名な神社。そのふたつの盛砂によって境内は不思議な雰囲気が漂います。
縁結びの神様がいることでも知られているパワースポットです。
京都駅・伏見稲荷大社エリア
手荷物一時預かりを利用したり、わからないことがあれば観光案内所に駆け込むことも可能なハブスポットになっている京都駅。周辺には各種チェーンの飲食店や電気屋、オフィスビルなどで栄える街の中心部です。博物館や水族館などがあるのもこのエリアです。
また、京都駅からほど近い伏見稲荷大社エリアにも多くの有名寺社が点在しています。密教世界を再現した仏像で有名な「東寺」や庭園の美しい「東福寺」などがあります。
京都伊勢丹
駅ビルの北西にあり、地下2階から11階までの老舗百貨店。地下のデパ地下ではお土産に丁度いい京都グルメもゲットすることができます。
京都タワー
京都駅を出てすぐ目に入る建物といえばビルの上にろうそくが乗ったようなデザインが印象的な「京都タワー」。京都駅前のシンボルとして佇んでいます。実はこのタワーの白くほっそりとしたフォルムは海のない京都の街を照らす灯台をイメージしてつくられています。地上100メートルにある展望台からは360度京都の街を見渡せます。
また京都タワーのあるビル内では、京都の食や文化を体験できるワークショップが定期開催されています。伝統工芸の体験、お寿司セミナー、和菓子づくり体験などが楽しめ、海外からの観光客にも人気です。
伏見稲荷大社
「千本鳥居」と呼ばれる朱い鳥居が立ち並ぶ風景が圧巻の人気スポットです。旅行口コミサイトランキングで外国人に人気の観光スポット日本1位を記録したことがあるほど。
山のなかに佇む独特な空気感を醸し出す朱の鳥居たちは、祈願と感謝のしるしとして現在も奉納され続けています。鳥居は誰でも奉納することができます。
願掛け絵馬はきつね形のデザインが可愛らしい絵馬で、境内に無数にかかっている姿も愛おしさがあります。
「おもかる石」は、願いごとをしてから持ち上げ、予想していたよりも軽く感じれば願いが叶うといわれている石として有名で、観光の際は是非試してみたいもののひとつです。
東福寺(とうふくじ)
1200年代に建立されたお寺で、広い敷地内に約2,000本もの紅葉が美しい木々が植えられており、秋は大人気の紅葉スポットとなります。
本堂と開山堂をつないでいる27メートルの橋「通天橋」(つうてんきょう)は、「洗玉澗」という渓谷に広がる一面の紅葉を眺めることができる場所で、最強の紅葉スポットとして知られています。
作庭師の重森三玲が手がけた「本坊庭園」も東福寺の見どころのひとつ。南北東西にそれぞれテーマも様式も違う4つの庭がつくられているのがユニーク。東庭は雲の文様に円柱形の石を置いて北斗七星に見立てたというロマンチックなテーマ、北庭はモダンな市松模様(2色の正方形(または長方形)を交互に配した模様のこと)、南庭は石と白砂で山と海を表現した枯山水庭園、西庭は北と同じ市松模様をさらに立体的に表現しています。
それぞれのお庭にこめられた表現には目を見張ります。
東寺(教王護国寺(きょうおうごこくじ))
京都に都が写って間もない700年代後半に都と国家の鎮護のために作られました。その後、天皇が弘法大師空海に下賜したことで日本で初めての真言密教の根本道場になった歴史のあるお寺です。
空海がつくりあげた不動明王や大日如来は曼荼羅の世界を立体であらわしたもので大変貴重な文化遺産として残され続けています。これらは「立体曼荼羅」と呼ばれ、東寺の講堂内に21体の仏像が鎮座しています。そのうち15体は創建当時のもので、その当時の密教の世界を身近に感じることができます。
55メートルにもなる五重塔は日本一の高さの木造建築としても有名です。
西本願寺
桃山文化が反映された「唐門」がシンボルの西本願寺。狩野派の襖絵や天井画が様々なところにあり、芸術に触れられるお寺です。襖絵がある書院は普段は一般公開されませんが不定期で特別公開されることもあるので最新情報をチェックしましょう。
京都鉄道博物館
「見る・さわる・体験する」をテーマに2016年4月にオープンした鉄道の博物館。以前つかわれていた電車のジオラマが展示されており、運転シュミレーションなども楽しめる家族向けの博物館です。
スカイテラスからは京都駅を走る新幹線やJRの電車を上から見ることができ、京都タワーと東寺も、現在の京都の街の姿も眺められるおすすめスポットです。
京都水族館
鉄道博物館のほど近くにあるのが京都水族館です。50種3,000点の海の生き物たちに出会えます。イルカスタジアムやペンギンゾーンなどの水族館の定番人気の生き物たちはもちろん、天然記念物のオオサンショウウオも鑑賞することができます。
鴨川の自然を再現した「京の川ゾーン」で京都の自然を生き物の観点から見つめてみてはいかがでしょうか。
嵐山・嵯峨野エリア
京都の景勝地である嵐山エリアは、京都ならではの自然を感じられる人気の観光エリア。 桂川にかかる渡月橋や竹に囲まれた道を歩く竹林の道など、とにかく自然スポットが豊富。ゆったりと散歩しながら川沿いを歩けば自然と心が穏やかになるでしょう。
京都駅からはJR嵯峨野線に乗って嵐山駅まで約16分で、市バスでは40〜50分で行くことができます。
渡月橋
嵐山のシンボルで、全長約155メートルの橋が「渡月橋」です。春夏秋冬いつも美しい姿を見せてくれ、絶好の撮影スポットでもあります。
渡月橋は、平安時代に川の無効にあった法輪寺への参拝のためにかけられた橋。現在は、江戸時代の豪商である角倉了以によって再建されたものが土台になっています。
天龍寺
境内の「曹源池庭園」(そうげんちていえん)が有名なお寺です。足利尊氏が創建した禅寺で室町時代には、京都五山の第1位ともなりました。広大な敷地に広がる「曹源池庭園」はダイナミックで圧巻。ゆったりとした空間から嵐山を眺めることができる場所でもあります。
法堂の天井にある「雲龍図」(うんりゅうず)はどこから見ても睨まれているように見える絵画で「八方睨みの龍」と呼ばれています。一般公開は土日祝日と春・秋の特別期間のみとなっています。
竹林の道
平安貴族たちが数々の歌を詠んだとされる美しい緑が広がる竹林です。京都市の歴史的風土特別保存地区に指定されている自然スポットです。「竹林の散策路」と呼ばれるエリアは近年整備され、人力車に乗ったまま竹林の風景をバックに撮影ができるようになったことでも話題です。広々とした通りのため、撮影などを楽しみたい場合はこちらに行ってみるのがおすすめです。また、朝や夕方などが人が少なく撮影にも狙い目となっています。
宇治・伏見エリア
宇治は平等院のある土地で、「源氏物語」の舞台になっていることでも知られています。京都駅からはJR奈良線の快速に乗れば宇治駅まで17分ほど。気軽に行くことができる郊外の人気エリアです。伏見エリアは酒蔵が沢山あることでも有名な水の街。日本酒好きなら酒蔵めぐりもおすすめです。
平等院
1052年に藤原道長が別荘として建てたものを息子が寺として改めたことから始まりました。
左右対称が美しい平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)は、世界遺産にも登録されており、10円硬貨にも描かれている日本の代表的な歴史的建造物です。
鳳凰堂内部の「平等院鳳凰堂阿弥陀如来像」(びょうどういんほうおうどうあみだにょらいぞう)は国宝。高さ約3メートルの仏像で、丸みを帯びた体つきが特徴。平安時代の仏師であった定朝の作品です。その他にも「壁扉画(へきひが)」「天蓋(てんがい)」「木造雲中供養菩薩像(もくぞううんちゅうくようぼさつぞう)」などの重要な文化財を豊富に見学することができます。
宇治市源氏物語ミュージアム
平安時代に紫式部によってかかれた物語作品「源氏物語」の世界を再現したミュージアムです。貴族たちの暮らしぶりの華やかさを想像させる内装と、物語の中に入りこんだかのような演出が魅力的です。
竜馬通り商店街
伏見エリアは坂本龍馬が宿として利用していた「寺田屋」のある坂本龍馬ゆかりの地です。「寺田屋」は今も実際に宿泊することができる旅館となっています。
「竜馬通り商店街」は竜馬グッズが豊富に取り扱われている、その名の通り坂本龍馬ファンのための商店街です。酒蔵の白い壁をイメージしている店構えの店舗が多く、商店街の町並みも美しいスポットです。
京都の年間イベント
1月 貴船神社の夜の雪見特別参拝
古くから「恋を祈る社」として有名な貴船神社はえんむすびの神を祀る結社があります。そんな貴船神社の本宮表参道の春日灯籠が雪の日限定で夜間ライトアップされるイベントがあります。雪化粧をした灯籠と神社まで続く一本道があたたかい光に包まれて幻想的な雰囲気となります。
開催は、当日の15時にHPを通して発表されるので雪の降る時期に京都に行くなら要チェックです。
3月 京都東山花灯路
桜のシーズンよりも少し前に開催される灯りと花のイベント。
産寧坂など約5kmの散策路が露地行灯に照らされてファンタジーな雰囲気になります。
八坂神社では、西楼門のライトアップだけでなく境内の108個の灯籠にも灯りがともります。また同じ期間で祇園造という特殊な建築様式の本殿(重要文化財)の公開も。
その他東山の多くの寺社がライトアップに参加します。
4月 桜のライトアップ
各地で桜が見れる季節は、夜桜のライトアップイベントが開催されます。円山公園では「祇園の夜桜」として有名なしだれ桜の美しすぎるライトアップを楽しめ、平野神社では約50種400本の桜のライトアップが行われます。
その他京都内各地で夜桜のライトアップイベントが行われ、屋台や出店なども出て街が賑わう季節です。
5月 葵祭
約1,400年前から続いている京都最古の祭のひとつで京都三大祭に数えられます。平安時代の服装をした500人の行列が下鴨神社、上賀茂神社まで練り歩く姿を見ることが出来ます。
葵祭の無事を祈ってお祓いをする流鏑馬神事、魔除けの歩射神事(ぶしゃしんじ)、馬の速さを競う賀茂競馬(かもくらべうま)など、ひとつひとつの神事を行うのを見学することで京都の伝統を感じることができます。
時期がゴールデンウィークとも重なることもあり、毎年大勢の人で賑わいます。
7月 祇園祭
7月1日から31日まで1ヶ月かけて行われる八坂神社の祭礼で京都三大祭にも数えられる京都最大級のお祭り。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
「山鉾巡行」は駒形提灯をいくつもぶら下げた山鉾(やまぼこ)と呼ばれるものを掲げて街を巡行するもの。
お神輿やお迎え提灯など30日に渡って順序を追って八坂神社の神事を行います。30日のなかの中2日間で歩行者天国になり露店が出店し、一番人が多く訪れて盛り上がる2日間になります。
8月 京都五山の送り火
お盆に迎えた先祖の霊を冥土に送り届ける行事。大文字、妙、法、船形、左大文字、鳥居の形の送り火が焚かれて夏の夜空を彩ります。どこの山も点火時間は30分ほどと短いのでスタンバイして見物するのがおすすめです。
10月 時代祭
京都三大祭りの3つ目は毎年10月に行われる平安神宮のお祭りです。その特徴は伝統工芸の披露という目的があるということ。お祭りに使われる衣装は祭具はすべて本物。「生きた時代絵巻」と例えられて言われることもあります。
行列にあらわれる様々な日本の伝統衣装は目を見張るものばかり。和装の美しさを改めて感じられる一日になります。
11月 紅葉の時期の特別拝観
京都の秋は1年の中でも一番人が訪れる時期。色づいた木々と寺社の建物、庭園のコラボレーションは絶景そのものです。
瑠璃光院の特別拝観は建物の中から色づく紅葉を眺めることができる大人気のスポット。その他、京都各地で拝観時間の延長、普段はいることがでいない施設に入れるようになる特別拝観が行われます。
12月 嵐山花灯路
渡月橋や竹林の小径などの嵐山エリアで露地行灯や生花が飾られる幻想的な行事。特に竹林の小径のライトアップは普段見ることのできない竹林の姿を見ることが出来る貴重なチャンスです。
京都グルメ
懐石料理
京都の和食全般を指して「京料理」と呼びますが、もともとはお茶会で出された懐石料理からお酒の席に合わせてメニューや味付けも変わっていったとされています。
四季色とりどりの食材を使っており、一品ずつ丁寧に盛り付けられた見た目の美しさも楽しめるのが京料理の特徴。西京焼きなどの「焼き物」やお刺身の「造り」、お吸い物などの「椀物」、前菜的な役割のある季節の野菜の「先付」など、ある程度の型のなかで料理店ごとに季節と旬、定番を織り交ぜたバランスの良い食事を提供してくれます。
夜は5,000円、1万円以上するお店も多く、お昼に利用すれば比較的リーズナブルに本格的な料理を味わえるのでおすすめ。
2013年に京料理を含む「和食」はユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
湯豆腐
京都は昔から地下水に恵まれ、良質な水が手に入ったために湯豆腐や湯葉が発達しました。特に、寺院の精進料理に使われるため、京都の伝統的な食材として知られています。
寺社の境内にある食事処では庭園を見ながら湯豆腐料理をいただけるところも。
京都ならではの豆腐のアレンジ方法を楽しみましょう。
抹茶
16世紀後期、千利休により「茶の湯」の一分野である「侘び茶」が始まっていくと宇治の抹茶はまたたく間にブランド力を増し、日本有数のお茶の産地となりました。
「抹茶」テイストは今や様々なスイーツや銘菓に仕様され、海外でも人気を集めています。
その他にも京都の有名グルメは、七味唐辛子、千枚漬け、にしんそば、柴漬け、みたらしだんご、わらびもち、くずきり、豆大福、金平糖などです。
京都へのアクセス・所要時間
全国各地から様々な交通機関によってアクセス可能な京都エリア。移動手段は予算とスケジュールを相談しながら最適なものを選びましょう。
また、飛行機で京都に行く際は大阪の伊丹空港か関西空港へ行き、リムジンバスやJRの特急でアクセスできます。
伊丹空港から京都駅へはリムジンバスで50〜55分(1,310円)、
関西国際空港から京都駅へはリムジンバスで1時間25分〜40分(2,550円)、JR特急で1時間15分(3,370円)です。
北海道・東北から
- 新幹線
新青森→京都:東京で乗り換え約6時間 - 飛行機(空港からバスまたは電車でアクセスする時間を下記にプラス)
新千歳空港→伊丹空港:2時間
青森空港→伊丹空港:1時間半〜2時間
仙台空港→関西・伊丹空港:1時間半
北陸から
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鉄道(特急「サンダーバード」)
金沢・福井→京都:2時間〜2時間半 -
高速バス
金沢→京都駅:4時間15分〜6時間(バスの経路による)
東海・名古屋から
- 新幹線
名古屋→京都:30分〜40分
熱海・浜松など→京都:2時間
東京から
- 新幹線
東京→京都:2時間〜2時間半 - 飛行機
羽田・成田空港→伊丹・関西空港:1時間〜1時間半 - 高速バス
東京駅・新宿駅など→京都駅:7時間半〜8時間半
中国・四国から
- 新幹線
新山口・広島など→京都:1時間半〜2時間
九州・福岡から
- 新幹線
博多→京都:2時間40分〜3時間 - 飛行機
福岡→伊丹・関西空港:1時間〜1時間半
熊本空港→伊丹空港:1時間〜1時間半
那覇空港→伊丹・関西空港:2時間
主要な停車駅・空港を紹介
京都駅: JR・新幹線の停車駅
新幹線・JR・地下鉄が通る京都の玄関口。京都観光の情報収集もお土産購入も、京料理も楽しめる、便利なハブスポットです。
周辺の駅ビルや複合施設では場所を問わないファッションブランドのショップや雑貨屋、電気屋なども揃っています。
鉄道案内所、市バス・地下鉄案内所や、観光案内所、京都駅ビルインフォメーションなどで観光や交通の情報収集をすることができます。
手荷物の一時預かりもコインロッカーが空いていないときに利用しましょう。
関西国際空港
国際線・国内線が乗り入れをしている第一ターミナル、LCCの第二ターミナルと2つのエリアにわかれた大きな空港。
京都まではリムジンバスで1時間25分〜40分(2,550円)、JR特急で1時間15分(3,370円)です。リムジンバスは関西のあらゆる場所へ出ており、USJや大阪駅などへもバスで行くことが可能です。
伊丹空港(大阪国際空港)
規模は大きくないが国際線も乗り入れしている大阪の第二空港。京都駅までリムジンバスで50〜55分(1,310円)です。
「大阪国際空港」と「関西国際空港」を間違えないように気をつけましょう。
京都観光の移動手段
基本的な観光は鉄道を使って移動することができますが、その他にも様々な観光に適した交通手段がありますよ。
電車
京都を走る電車は主に4路線。市営地下鉄、JR嵯峨野線(山陰本線)と嵐電(京福電鉄嵐山線)、京阪電鉄本線・鴨東線の4つです。観光でよく利用するのは市営地下鉄烏丸線です。
バスや道路が混雑しているとき、長距離を移動するときに利用するのがおすすめです。
公共バス
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市バス
市街地周辺、郊外を約70路線以上運行するバス。
系統番号と行き先に気をつけて目的地まで行きましょう。循環バスは長いルートをまわるため逆方向に乗らないように注意。料金は市街地内は230円均一、郊外へは乗車区間によって異なります。「洛バス」は、市バスが運行する急行便でおもに観光地にとまる観光客におすすめのバス。エリアによって3系統があります。 -
京都バス
嵐山方面へ向かう際に便利なバス。 -
西日本JRバス
中長距離の高速バスを運行している西日本各地へ行くことが出来る。 -
100円循環バス
四条烏丸をはじめ、京都の中心地を土日・休日のみ運行する100円均一のバス。
観光バス
有名な観光地をぐるっと効率よく楽にまわりたいとき、自分で調べたりするのが面倒なときにおすすめなのが観光バスの利用。こだわりのグルメスポットに立ち寄ったりと大人数で賑やかに観光する際はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
おすすめは定期観光バス。バス代、食事代(ツアーによる)、各種拝観料をまとめて予約時に支払いをするため、予算配分を考える手間を省くこともできます。
定番観光コースから舞妓さんの舞を見るツアーなど様々なバリエーションがあり、季節のイベントに合わせたコースも。WEBサイトから予約も可能です。
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スカイバス京都 ぐるっと一周ドライブ
京都市内を約1時間から1時間半で1周。オープンバスで車窓から京都の街を眺められます。毎日運行。
【料金】
大人:2,000円
小人:1,000円
京都三大名所~金閣寺・銀閣寺・清水寺~
金閣寺、銀閣寺、清水寺をまわるツアー。毎日運行。
【料金】
大人:5,700円
小人:3,000円 -
京都一日~嵐山・金閣寺・清水寺・三十三間堂~
嵐山散策、金閣寺、清水寺、三十三間堂をまわるツアー。毎日運行。
【料金】
大人:6,500円
小人:3,330円 -
京都一日~天龍寺と竹林嵐山・伏見稲荷大社・金閣寺~
天龍寺・竹林と嵐山散策、伏見稲荷大社、金閣寺をまわるツアー。毎日運行。
【料金】
大人:6,500円
小人:3,560円 -
舞妓はんとの夕べ、鷹ヶ峯しょうざん庭園、夜景展望
しょうざん庭園、懐石風京料理と舞妓の京舞、夜景展望≪東山山頂≫
※しょうざんにて舞妓さんより千社札がもらえます。
3/18~9/30の毎日運行(※8/16は運休)
【料金】
大人:8,500円
小人:7,120円 -
トロッコ列車と保津川下り
トロッコ列車(ロマンティックトレイン嵯峨野)、保津川下り、嵐山散策(自由散策約140分)
※5/8~7/3の水曜と7/17、24、9/4、11、25は運休
※トロッコ列車が運休の場合、コースも運休。
【料金】
大人:9,800円
小人:5,490円
京都観光バス予約センター
【公式サイト】
https://resv.kyototeikikanko.gr.jp/Teikan/Web/Default.aspx
タクシー
荷物が多いとき、電車が止まっている時間帯の移動、緊急時に利用することが多いタクシー。乗りたい場所まで来てくれるのもタクシーならでは。
レンタカー
大人数での移動、荷物が多いとき、体力的な心配がある人におすすめしたいのがレンタカーでの移動。京都から離れた場所、自然スポットに行く際に活用するといいでしょう。
レンタサイクル
環境にも優しく、軽い運動をしながら観光を楽しめるのがレンタサイクル。歩くよりも早く、バスや電車を待つ時間を節約しながら市内をまわれる点もおすすめです。
ですか、清水寺周辺など坂の多い地域や観光客でごった返すスポットでは邪魔になってしまうかも。ルートや天気なども考慮して選択しましょう。
- 京都ecoトリップ
京都市が認定するレンタサイクル専門店です。京都駅を中心地として市内に4つの拠点があるレンタサイクル。電動アシスト自転車やスポーティータイプ、親子タイプなど様々なバリエーションから選べることも特徴。宿泊先への配達や店舗での荷物預かり、回収のオプションが豊富で便利に利用することができます。
【料金】
1日800円前後から
【公式サイト】
https://kyoto-option.com/
お得なフリーチケット
市バス・京都バス一日乗車券カード
- 均一運賃区間内で3乗車以上される場合にお得になります。
- 利用日当日に「弥栄会館ギオンコーナー」,「京都水族館」,「よしもと祇園花月」,「東映太秦映画村」及び「京都鉄道博物館」での優待割引を受けることができます。
※均一区間外へ行く路線は追加で料金を支払えばOKです。
※深夜バスに乗車の際は,割増運賃が別途必要です。
【料金】
大人:600円
小人:300円
【発売場所】
- 市バス・地下鉄案内所,定期券発売所,市バス営業所,市バス車内,地下鉄駅窓口(大人券のみ) など
- 京都バス営業所,京都バス案内所,京都バス車内 など
【公式サイト】
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000028337.html
市営地下鉄1デイフリーチケット
- 京都市営地下鉄全線が1日間乗り降り自由
- 地下鉄沿線の主要観光施設である二条城,京都文化博物館,京都市動物園,無鄰菴,京都国際マンガミュージアム,弥栄会館ギオンコーナー,京都水族館,よしもと祇園花月,京都府立植物園,東映太秦映画村及び京都鉄道博物館に優待割引料金で入場できる。(京都文化博物館,京都市美術館については,展覧会により優待割引が利用不可の場合も。)
【料金】
大人:600円
小人:300円
【発売場所】
- 地下鉄各駅窓口
- 地下鉄各駅自動券売機
- 市バス・地下鉄案内所,定期券発売所
【公式サイト】
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000028376.html
地下鉄・バス一日(二日)券
- 京都市営地下鉄・市営バス,京都バス(一部路線を除く),京阪バス(一部路線を除く)が一日または連続二日間乗り放題。
- 京都市内のほぼ全域をこの1枚の乗車券で回れる。
- 地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで,時間短縮ができ,効率よく移動することができます。
- 京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられます。
【料金】
大人1日券:900円/2日券:1,700円
小人1日券:450円/2日券:850円
【発売場所】
- 市バス・地下鉄案内所,定期券発売所,地下鉄各駅窓口,市バス営業所
- 京都バスの営業所(嵐山・高野),案内所(出町柳)
- 京阪バスの営業所(山科),案内所(山科駅・京都駅八条口)
- 市内特約ホテル,旅館,店舗 など
【公式サイト】
https://oneday-pass.kyoto
京都・びわ湖チケット
- 京都市営地下鉄全線と京阪電車大津線(京津線,石山坂本線)全線が1日乗り放題。
- 京阪電車京津線を経由して京都と大津の両方のエリアで利用可能。
- 浜大津駅に隣接する「大津市浜大津公共駐車場」,「明日都浜大津公共駐車場」にマイカーを駐車する場合は,浜大津駅で駐車場の1日駐車券を500円(通常の半額)で購入可能。
- 琵琶湖汽船などで割引などの特典が受けられる。
【料金】
大人:1,300円(大人料金のみ)
【発売場所】
- 地下鉄各駅窓口(駅務室又は有人改札口)
- 市バス・地下鉄案内所(交通局・京都駅前・コトチカ京都・北大路駅・烏丸御池駅)
- 定期券発売所(北大路・四条・京都駅前・竹田・三条京阪・六地蔵・山科・二条駅)
【公式サイト】
https://www.keihan.co.jp/traffic/valueticket/ticket/kyoto_biwako/
京めぐり
- 近鉄電車(生駒~近鉄奈良、京都~筒井)1日乗り放題
- 京都市営地下鉄・京都市バス1日乗り放題
※京都市バスの深夜バスをご利用の際は別途割増運賃が必要です。
※京阪バスはご利用になれません。
- 京都バス 京都市均一区間および八瀬、大原エリア1日乗り放題
※鞍馬・貴船方面、山間路線、季節運行路線などを除く
※京阪バスはご利用になれません。
- 京都市内観光施設等の優待付き
【料金】
大人:1,820円(大人料金のみ)
【発売場所】
- 生駒、東生駒、富雄、学園前、大和西大寺、新大宮、近鉄奈良、京都、近鉄丹波橋、向島、大久保、新田辺、高の原、近鉄郡山駅
【公式サイト】
https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/kyo_meguri/index.html
映画村・嵐山・嵯峨野回遊乗車券
- 嵐山方面系統 全線乗降自由 (但し、51系統(比叡山線)・90系統(西山高雄線)は除く)
- 東映太秦映画村入村券がセットになっている。
【料金】
大人:2,400円
中高生:1,700円
小学生:1,200円
【発売場所】
- 京都バス嵐山営業所、京都駅前チケットセンター
【公式サイト】
http://www.kyotobus.jp/route/fare/discount/free/post-9.html
京都のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
京都の気候はどうですか?
よく知られているように京都は盆地です。
暑さがこもり、陽の照りつけが厳しいこともあるので、夏の観光の際には熱中症・日焼け対策をしっかりしていきましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
観光名所を見るだけであれば1泊2日で市内を観光してまわることができるでしょう。
大阪観光とUSJをプラスして2泊3日で楽しむコースは京都・大阪観光の定番です。
また、時間に余裕があれば、周辺の大阪や奈良も電車やバスで気軽に移動しながら一緒に観光する旅程を組むのもおすすめです。神戸や琵琶湖など郊外の自然スポットなども魅力的です。
街歩きをするのに適した時期はいつごろなのでしょうか?
動きやすい気候の春や秋は気候が快適な分、観光客が急激に増えます。特に、春の桜の時期と秋の紅葉の時期に合わせて全国・世界各地から観光客が押し寄せ、定番の寺社は入場まちになったり、道を歩くのが大変になることも。
人混みを避けて夏の暑い時期や冬の寒い時期に観光するか、人が多くても季節に合わせた絶景と快適な気候を楽しむか、は自分たちの旅のスタイルに合わせて選ぶのがよいでしょう。
京都特有の気をつけておきたいポイントはありますか?
やはり、混雑情報には注意しましょう。京都駅と清水寺周辺を結ぶバスなど多くの人が乗ることになるバスは満員になって途中で乗れないことも。新幹線や長距離バスなどの移動を控えている場合にはしっかりと時間の余裕をもって移動するようにしましょう。
また、歴史的な寺社や施設では写真撮影のマナーに配慮しましょう。
立ち入り禁止箇所に入らないこと、神聖な場所で賑やかに写真撮影をしないことなどを意識しましょう。