京都ならではの「散り紅葉」を堪能
蓮華寺(れんげじ)
有名な寺院とは一線を画し、知る人ぞ知る紅葉の穴場スポットです。例年11月下旬〜12月上旬頃、紅葉の見頃を迎えた境内に目を奪われます。庭園の紅葉が絵画の額縁のように納まる「額縁紅葉」も圧巻ですが、散り紅葉も楽しめます。石畳の上のイチョウの黄金色と、空に映える赤いカエデのコントラストがとても美しい光景です。
撮影禁止ですが、一部許可されている場所があります。アクセスは、叡山電車「三宅八幡」下車、徒歩約10分です。
厭離庵(えんりんあん)
嵐山の臨済宗天龍寺派の小さなお寺で、紅葉の名所として知られています。毎年紅葉の季節に限り、期間限定で境内が公開されます。
期間以外は予約が必要です。特に、境内の中央の書院で、庭園の「散り紅葉」をゆっくり眺めるのがおすすめです。小さな境内の庭園が色とりどりの落ち葉で埋まる様は見事です。アクセスは、市バス「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約10分です。
毘沙門堂(びしゃもんどう)
山科にある歴史と格式を誇る、天台宗の寺院です。「勅使門(ちょくしもん)前参道 石段」は、落葉したモミジがまるで絨毯のように埋め尽くします。秋の毘沙門堂を代表する光景で、思わず息を呑むほどの美しさは、インスタ映え必至です。
アクセスは、JR京都市営地下鉄「山科駅」から徒歩約20分です。
師走京都の風物詩!
広沢池の鯉揚げ(こいあげ)
毎年12月の初めに行われる、「鯉揚げ」。毎年春に放流した稚魚は、12月までに40cmほどに成長します。池の水を抜き、育った鯉を漁師らにより網で引き上げ、計り売りで販売されます。地元客や料亭からも仕入れに来る人気ぶりで、12月下旬頃まで続きます。
広沢池は、周囲1.3㎞ほどの古くから有名な農業用のため池です。この時期だけの干拓地のような光景は、鯉揚げが終わると池の水は徐々に戻され、春先にはまた元の姿に戻ります。湖畔の桜や夏の灯籠流し、水面に映る紅葉など四季折々の景色が楽しめます。最寄りのバス停は、「山越」です。
法輪寺の針供養
コンニャクを祭壇に供え、そこへ飾り糸の付いた長い針を刺す「針供養」。法輪寺では、毎年2月と12月に行われます。法輪寺の本尊である「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」は、技芸・芸能関係者の守護仏としても信仰されています。
普段、固いものばかり刺している針を柔らかいコンニャクなどに刺して休ませようとの意図で、同時に裁縫の上達を祈ります。
「皇室で使用された針をご供養せよ」との天皇の命により始まったといわれ、現在でも12月には皇室から預かった針の供養をしています。毎年12月8日で、アクセスは、JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約5分です。
立ち寄りたいイルミネーション
光のページェント
2002年に初開催された、城陽市(じょうようし)の冬の風物詩。テーマパーク「ロゴスランド」を中心に、イルミネーションと高さ8mのシンボルツリーで彩られます。青色LEDを使った光のトンネルのほか、敷地を生かした色とりどりの光のページェントで魅了します。
アクセスは、JR奈良線「城陽駅」から「城陽さんさんバスプライムイン城陽行き」で約10分、「鴻ノ巣山公園」下車すぐです。
京都駅ビル 光のファンタジー
京都の玄関口として、訪れるゲストの未来を明るく照らしたいという思いを込め、京都駅ビル各所にイルミネーションが施されます。2019年にリニューアルした、京都市内北側を一望できる空中径路、LEDを使って繰り広げられるグラフィカルイルミネーション大階段など、さまざまな光の演出が楽しめます。
バンビオイルミネーション
竹の名産地として知られる、長岡京市。「JR長岡京駅」西口の大通りの街路樹やバンビオ広場公園一帯を竹を使いイルミネーションで装飾します。
町の彩りが寂しくなる冬に人々の心を温かくする空間を演出し、今では駅周辺の冬の風物詩として定着しました。竹を利用した行灯や滝など独特のデザインが見もの。開催期間は、12月中旬から1月中頃までの予定です。