東京大神宮ってどんなところ?
「東京大神宮」は、神社としては比較的新しく、1880(明治13)年に創建されました。当時、「伊勢神宮」への参拝が熱望されながらも距離が遠く、なかなか行くことができないケースが多かったため、伊勢神宮の遥拝殿(離れている場所から参拝するための建物)として創建されました。
創建当初は日比谷にあったため「日比谷大神宮」と呼ばれ、昭和に入って現在の場所に移ってからは「飯田橋大神宮」になり、戦後は「東京大神宮」と社名を改め、現在に至ります。
そんな東京大神宮は「東京のお伊勢様」という愛称で現在も親しまれています。また、縁結び神社として定評があり、若い女性を中心にお守りやおみくじなども人気があります。
1900(明治33)年当時、皇室の結婚式が神社が初めて行われたことも縁結びの神社として有名になった所以です。それから東京大神宮を中心として全国に神前結婚式が普及していったのです。
見どころ
縁結びの神様にお参り
東京大神宮に祀られているのは、日本国民の総氏神である女神様、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と、農業や衣食住の神様である豊受大神(とようけのおおかみ)です。また、「造化の三神(ぞうかのさんしん)」と呼ばれる三人の神様も祀られおり、この三神が「むすび」の働きを司るため、縁結びのご利益があるとされています。
入り口についたら、一礼して鳥居をくぐり、本殿で参拝しましょう。東京大神宮では個人や団体でも祈祷をすることが可能で、お宮参りに合格祈願、七五三などあらゆる祈願を捧げることができますよ。
境内には、御神木や小さな小川などのパワースポットもあります。話題となっているのは境内へ入る門の扉に施されたハート型の装飾。実際は、「猪の目」という魔除けの意味がありますが、ハート型に見立ててこの写真を携帯電話の待ち受け画面にすると恋が叶うなどというジンクスまで生まれています。
毎月のイベントに参加
東京大神宮では、季節や神事に合わせた行事が盛んに行われます。ほとんどの行事は一般客向けで、自由に参拝・参加可能ですので、是非季節に合わせて参拝してみてはいかがでしょうか。
初詣
新年が始まる1月は初詣で賑わい、縁結び神社で有名なことからカップルなども多く訪れます。境内では、伊勢名物の「赤福」やおしるこなどがふるまわれ、お正月ムード全開となります。
節分の豆まき
「除災招福」のために、毎年2月3日の節分の日に豆まきイベントが行われます。その年の年男・年女らが集まった人たちに向けて大豆などをまき、盛り上がります。
例祭(4月)
毎年4月17日に前身である日比谷大神宮の創建日を記念してお祭りを開催しています。子供みこし企画や地元町会による催し物で盛り上がる、神社にとっては一番重要な日だと位置づけられています。
七夕祈願祭
七夕祭りに合わせて、心願成就と除災招福を祈願します。短冊にお願いごとを書いたり、七夕限定のお守りをゲットしたりすることができます。七夕までの約1週間の間、境内に飾られる笹竹が美しくライトアップされます。
お守りやおみくじをゲット
東京大神宮はお守りの種類が多いことでも有名で、その数実に30種類以上。種類ごとに色・柄展開も様々で、選ぶのが楽しいですよ。
「恋みくじ」(200円)は東京大神宮の定番で、可愛らしい和紙で作られた女の子のモチーフは「恋人形」と名付けられています。おみくじの内容がよく当たると話題になることも。
特に、ご利益が期待されているのが「縁結び」関連のお守りで、デザインは恋人と一緒に持てるような水色とピンクの色使いの2つセットのものや、若い女性が好むような可愛らしいものも。定番は「縁結び鈴蘭守」で、鈴蘭の花のモチーフが可愛らしい3色色違いのお守りです。(700円)
また、「願い文」は、神様への感謝やお願いごとを自由に書けるお手紙形式の可愛らしい和紙です。ご神前に納められ、神様に届けられます。(500円)
「縁結び絵馬」は鈴蘭・結び・神話の3種類です。なかでも東京大神宮らしいのが「叶結び」のデザインで、願いごとが叶うという意味を持つ縁起のいい紐の結び方です。様々なおみくじや絵馬、縁起物が揃っているので是非色々なものを試してみてはいかがでしょうか。
ゆかりのある神社にも参拝しよう
飯富稲荷神社(いいとみいなり)は、衣食住の神、商売繁昌・家業繁栄の神が祀られている神社で、境内にあります。また、歌舞伎役者からも信仰を寄せられていたことで、芸能の分野にもご利益があると言われています。
東京大神宮は、「東京五社」のなかにも名を連ねており、「明治神宮」「靖国神社」「大國魂神社」「日枝神社」と並んで五社に数えられています。これらの神社をすべて巡る「東京五社巡り」が神社好き、信仰心の厚い層からは人気を集めています。
それぞれの箇所で御朱印を集めるのも神社巡りの定番です。大きな神社で販売していることの多い「御朱印帳」はそれぞれの神社によって個性が出ます。東京大神宮のご朱印帳は白地に蝶が描かれた可愛らしいデザインのものやシンプルなものなど、バリエーションも豊富です。
自分のお気に入りのご朱印帳で全国の神社を巡って御朱印集めをするのもご利益アップにつながるかもしれませんね。
おすすめの周辺スポット
東京大神宮から徒歩10分圏内でいけるランチ
うなぎ川勢(かわせい)
良質な静岡・吉田産の鰻のみを使用しています。秘伝のタレをたっぷり浸けて備長炭で丁寧に焼き上げ、コシヒカリを使用した絶品うなぎが堪能。ランチ限定うな重もあります。
刀削麺・火鍋 X'IAN 飯田橋店
本場西安料理店。刀削麺・火鍋専門店として有名です。お店で直接作る特級調理人が匠技の刀削麺は必食です。JR飯田橋駅西口から徒歩2分です。
GRATO
カジュアルイタリアンレストラン。スタッフが定期的に青木農園に行って選りすぐった、三浦野菜。農林水産大臣賞5年連続受賞のブランド豚「神奈川県産やまゆりポーク」が自慢です。ランチではパスタやピッツァがお手頃価格で食べられます。
インド料理 想いの木
自家製減農薬野菜を本場最高級ホテル出身シェフが調理する上質なインドレストラン。インドの米粉のクレープ包み焼きやインドの炊き込みごはんなど本格メニューが楽しめます。ランチセットは、カレーとナンに、サラダとラッシーが付いています。
タイの食卓 オールド タイランド 飯田橋店
身体にうれしいたくさんの香辛料を使った、素材本来の持ち味を最大限に活かし、甘味、辛み、酸味を一度に味わえる、本格的なタイ料理店。タイスキやカオ・パット・クンなどランチで気軽に味わえます。
東京大神宮と合わせて観光におすすめ
東京大神宮と合わせて観光におすすめの人気スポットには、歩いてすぐの場所にある小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)や神楽坂の街、東京ドームを中心にアミューズメント施設が充実している東京ドームシティなどがあります。
小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)
小石川後楽園は「特別名勝及び特別史跡」に指定された日本庭園です。最寄は飯田橋駅(JR、東京メトロ、都営地下鉄各線)で徒歩5分〜10分程度の距離です。東京大神宮からは歩いて10分少々で着きます。
江戸時代初期の1629年に庭園として造られたという歴史があり、池を中心とした「回遊式築山泉水庭園」という様式によるものだそうです。いたるところに中国の名所の名称が付けられた景観が中国の雰囲気を伝えており見どころの一つです。また梅や桜など四季を通じて花や草木の美しさを楽しめます。
東京ドームシティ
東京ドームシティはJR・都営地下鉄三田線の「水道橋駅」、東京メトロ丸ノ内線・南北線の「後楽園駅」が最寄りです。東京大神宮からは歩いて15分くらいで着きます。
「東京ドームシティ」は、プロ野球チーム読売ジャイアンツの本拠地としての野球場であり様々なイベント・コンサートにも使われる東京ドームを中心として、アトラクション、ショップ・レストラン、アミューズメント施設、ミュージアム施設やスパ施設が揃う一つの街のような場所です。
アミューズメントは観覧車やジェットコースターをはじめ、ボウリング、ゲームセンターなどとても充実しています。また、「東京ドーム天然温泉 スパ ラクーア」は、都内では珍しい天然温泉をはじめ、低温サウナやトリートメントが揃っており、都心でリラックスできる施設として人気があります。
神楽坂
東京大神宮から徒歩で約10分、電車を利用する場合には、東京メトロ東西線で飯田橋駅から神楽坂駅まで1駅(乗車時間は2分)で移動できます。神楽坂は風情のある通りで、路地をぶらぶらと散歩するのがおすすめです。飲食店や商店が軒を連ねていて、美味しいものやステキな商品を探してお散歩を楽しめます。人気のグルメも多く、ランチやカフェ・スイーツ、夜のお酒と堪能できます。
毎年夏に開催される「神楽坂まつり」は情緒たっぷりです。「ほおずき市」も毎年夏に毘沙門天善國寺(びしゃもんてんぜんこくじ)を中心に開催されます。会期中は浴衣姿のボランティア「ゆかたでコンシェルジェ」が神楽坂を案内してくれるサービスもあります。
お祭りには飲食店の屋台が出店し、グルメを味わえます。お祭りのハイライト「阿波踊り」では、20の連(れん=踊りのグループ)が神楽坂通りを練り歩き、多くの見物客で賑わいます。
靖国神社
「靖国神社」は明治以降の戦争や内戦で戦歿した政府・朝廷の軍人たちを祀る神社で、2018年に御創立150周年を迎えました。桜の咲く時期はたくさんの人で賑わいます。1869(明治2)年、明治天皇の思し召しにより創建されました。
境内にはおよそ500本の桜の木があり、その中には気象庁が指定した東京の桜の標本木(ソメイヨシノ)があり、古くより桜の名所として知られています。
科学技術館
子供から大人まで楽しめるミュージアム施設です。身近にある科学の不思議や、宇宙のことなどワクワクするようなコンテンツであふれています。毎日さまざまな実験ショーや教室が開催されます。
アクセス情報
電車で行く場合
- JR中央・総武線/東京メトロ有楽町線・南北線・東西線/都営地下鉄大江戸線
「飯田橋」駅より徒歩約5分
車で行く場合
- 西神田ICから富士見方面へ約3分
よくある質問Q&A
休日・祝日は混雑しますか?
人気の高い神社でありながらも境内はあまり広くないため、混雑するとすぐに人でいっぱいになってしまいます。早朝の時間帯などを狙ってみるとスムーズに参拝できるでしょう。
東京大神宮で結婚式をあげれますか?
可能です。東京大神宮マツヤサロン公式サイトにて詳細を確認してください。
基本情報
東京大神宮
【所在地】〒102-0071 東京都千代田区富士見2-4-1
【参拝時間】6:00〜19:00 (授与時間は8:00〜)