キャットストリートってどんなところ?
キャットストリート渋谷側の宮下公園付近と裏原宿の渋谷保育園付近をつなぎ、明治通りとおおよそ平行に続く約1kmの一本道です。その一部は「旧渋谷川遊歩道」という名称で、東京オリンピックのあった1964年までは川が流れていた遊歩道でした。
都市計画が進むにつれて渋谷川は下水道として使われることになり、川にまるごとフタをしているのが現在のキャットストリートの一部なのです。
現在のキャットストリートには、多くのブランドショップや古着屋、カフェやフードスタンドが並びます。ハイブランド系のコンセプトショップから、リーズナブルな古着店など、ファッション系のショップが多いため、歩いている人も流行に敏感でファッショナブルな人が多い印象を受けます。
近年は竹下通りや明治神宮が海外からの観光客の定番スポットともなったこともあり、キャットストリートにも人が流れ、観光客も多くみられます。それに伴って、海外から上陸したフードスタンド系のカフェやタピオカドリンク店などの出店が相次ぎ、食べ飲み歩きができる道としても認識されつつあります。
見どころ
新業態に注目!ブランド・セレクトショップの数々
一番の注目は、ニューヨーク発のファッションブランドである「MARC JACOBS(マークジェイコブス)」の手がけるブックストア「BOOK MARC(ブックマーク)」です。世界で5店舗目がこのキャットストリートの原宿側に2013年オープンしました。アートに関する本や書籍を集め、ジェイコブス自身のインスピレーションとなった多くの本も取り扱われています。ファッションブランドの枠組みを超えるような素敵な場所です。
「White atelier by CONVERSE」は世界的スニーカーブランド「CONVERSE」のスニーカーを自分好みにカスタマイズできる新感覚のアトリエです。アーティストやイラストレーターとコラボしたワークショップなども開催され、世界に一足だけのコンバーススニーカーを手に入れることができます。
その他、キャットストリートには様々なブランドショップが並んでいます。デパートや商業施設の中のショップとは違う、路面店ならではのデザイン性あふれる店舗の数々は見ているだけでも楽しむことができます。
「Paul Smith(ポールスミス)」の国内初路面店が出来たのもキャットストリートです。また、キャットストリートの渋谷側にはストリート系ブランド・スポーツ系ブランドが立ち並び、原宿側にはパンク系など原宿系と呼ばれるブランドが多い傾向にあります。
文化が入り混じるカオスな古着屋巡り
キャットストリートのもうひとつの見どころは、数々の古着屋。全国展開している規模の大きい古着屋から、テーマやジャンルが絞られた小規模の古着屋まで様々なお店があります。古着といえば下北沢や高円寺というイメージも大きかったかもしれませんが、近年は裏原宿エリアをはじめとして、原宿らしさを受け継いだ個性的な古着店が数多くオープンしています。そんなショップから人気ショップ店員などが輩出されることも多々あるそう。
全国にも店舗をかまえる誰もが一度は耳にしたことがある古着屋さんといえば「CHICAGO(シカゴ)」や「FLAMING(フラミンゴ)」ですね。ヨーロッパやアメリカから仕入れた古着や、古着物などの品揃えが豊富です。今まで古着には挑戦してこなかったという方も、ここなら古着デビューが楽しめるかも。
「古着に馴染みはあるけどまだまだ自分のお気に入りのお店やスタイルを確立できていない!」という方におすすめしたいのは「サンタモニカ」や「アポロ」です。より個性的な商品が集い、掘り出し物を見つけるのが楽しいお店たちです。
「RAGTAG(ラグタグ)」は、主にブランド系の古着を揃えた古着屋です。日本でも馴染みの深いブランドものも多く、「コムデギャルソン」や「サンローラン」「A.P.C」などが取り扱われています。
小規模タイプの古着屋はブランドショップの2階や3階にあったり、アパートの一室になっていることも多いので、注意深く歩いて個性的な古着屋をめぐるのも楽しいかもしれません。
流行の最先端をいくカフェ・ランチスポット
ブランドショップや古着屋などのファッション系のショップが立ち並ぶ中に点々と存在するレストランやカフェはどれも個性的で流行に感度の高いお店が多くあります。
「La Fee Delice(ラフェデリース)」は、パリをイメージしたカフェ・レストランです。パリのカフェの定番であるガレットが美味しいと話題です。ガレットは、そば粉でつくった生地をクレープのように広げてこんがりと焼き、卵やベーコンを乗せたり生クリームやデザートを乗せて楽しむフランスの郷土料理です。流行に敏感な女性客が多く集まり、連日にぎわっていますよ。
アボガド料理専門店の「madosh! cafe(マドッシュ!カフェ)」はアボガド好きにはたまらない、様々なアレンジ料理を楽しむことができます。こちらもキャットストリートから脇道に入った場所にあります。
また、根強い人気のあるタイ料理屋が「チャオバンブー」です。お店の外観などは大衆居酒屋のような風貌ですがその美味しさに集まる人が絶えません。定番タイ料理のほかにもベトナムなどの幅広いアジア料理を楽しめます。
カフェの定番は「THE ROASTERY by NOZY COFFEE」です。コーヒーの豆や焙煎にこだわっており、カウンターではその日にセレクトされた2種類の豆から選んでドリップしてもらう、もしくは店内で展開される7、8種類の豆の中から自分の好みをセレクトして豆を購入することができます。夏季にはカフェラテソフトも大人気。
珍味やスイーツを食べ飲み歩き
キャットストリートをはじめ、裏原宿エリアにはテイクアウトできるスタンドは少し立ち寄ってカウンターで食べていくスタイルが人気となり、コーヒースタンドやストリートフードのお店が増えています。
観光客人気の根強いロブスターロールのお店「LUKE’S(ルークス)」は、ニューヨークでナンバーワンとなったロブスター専門店です。たっぷりと敷き詰められたぷりぷりのロブスターをパンにはさんで食べるアメリカンスタイル。
「LUKE'S(ルークス)」のすぐ向かいにあるのが「笑たこ(八蛸華丸)」というたこ焼きスタンド。ネギポン酢や明太子マヨネーズなどの変わった味付けが話題を呼び、海外からの観光客にも大人気です。
キャットストリートにはベーカリー系のお店も多く、その中でも気軽に味わえるが「COCO-agepan(ココアゲパン)」です。給食などでおなじみの揚げパンがスタンド形式で販売されています。
「The Little BAKERY Tokyo」はお店のデザインも可愛い女子に人気のベーカリーです。フォトジェニックなベーカリーとして話題になり、店内で写真を撮るのが定番に。
写真をとるならキャットストリートへ!おしゃれな壁たち
キャットストリートは、車の通行が制限されている区間もあることから、写真を撮りやすい環境ともいえます。そのため、以前からファッションスナップを撮影している人も数多く見られました。近年はインスタグラムの流行による影響も大きく、おしゃれなストリートアートや壁を利用し、カフェのカップを撮ってアップしたりという動きが盛んなため、多くの人が写真を撮って楽しむエリアとなっています。
「CAFE HONEY MI HONEY」は、キュートなファッションブランド「ハニーミーハニー」のショップに併設されたカフェ。ピンクが基調となった店内はとにかく可愛いデザインばかり。女の子の夢の世界のような空間が広がります。ドリンクやスイーツのメニューも色使いも可愛く、オーガニックにこだわったもので、女子からの支持は圧倒的です。
そのほかにも、ハートモチーフや建物の壁面が可愛い「原宿メンタルクリニック」の外観や、オリジナルアクセサリーをつくれる「BOX CHARM Industry」、ファッションブランド「ラルフローレン」のショップの壁などが写真撮影スポットとして親しまれています。
混雑している日、人通りの多い日にはくれぐれも安全に配慮して写真撮影を楽しみましょう。
おすすめの周辺スポット
キャットストリートから徒歩10分圏内でいけるランチ
キャットストリートと合わせて観光におすすめ
キャットストリートと合わせて観光におすすめの人気スポットには、歩いてすぐの場所にありショッピングを楽しめるMoMA Design Store表参道やキディランド原宿店、徒歩5分の場所にある表参道ヒルズなどがあります。
MoMA Design Store表参道
MoMA Design Store表参道は明治神宮駅から徒歩5分の位置にあり、キャットストリートからも歩いてすぐの場所にあります。
The Museum of Modern Art初めての海外出店となったのがここ表参道店です。MoMAの代表的な商品や限定商品を含む、美術館のコレクションを象徴するラインナップが人気です。
独創的な展示と世界でも最高峰の近・現代美術のコレクションを有しているニューヨーク近代美術館(MoMA)は、1929年に“現代”という時代を見据えた美術館として設立されました。その後、1932年にアートの美術館としては初めてキュレーターが常駐している建築・デザイン部門を創設し、20世紀の半ばまでに「グッドデザイン」を定義してその価値を広めるという先導的な役割を担っています。
その使命の一環として、MoMA Design Storeは最新の製造方法や素材、秀逸なデザインコンセプトの製品を世界中から厳選してグッドデザインを提言しています。MoMAのキュレーターがすべての製品を選定していて、実際に美術館のコレクションとして収蔵されているものや、MoMAでしか手に入らないもの、MoMAのためにデザインされたものなどが含まれているそうです。
斬新で楽しいギフトを探しに、立ち寄ってみてはいかがでしょう。
キディランド原宿店
キディランド原宿店は明治神宮前駅から徒歩2分の位置にあり、キャットストリートからも歩いてすぐの場所にあります。
キャラクターグッズを主に扱う雑貨屋「キディランド(KIDDY LAND)」は、地下1階から4階の建物の中に様々なキャラクターグッズが詰まっている、まるでキャラクターグッズのテーマパークのような人気のスポットです。
ドラえもんやキティちゃん、セーラームーンなど日本の漫画、アニメ、映画などのキャラクターやご当地キャラ、ゆるキャラなどのグッズがたくさんあり、日本発のキャラクターだけでなく、海外のキャラクターのグッズも豊富でファンにはたまらないお店です。
誰もが1度は必ず見たことがあるようなキャラクターたちが棚いっぱいに並べられています。表参道の通り沿いにあり、とても立ち寄りやすい場所にあるので、ここでしか買えない限定グッズなどをプレゼントやお土産に探してみてはいかがでしょう。
表参道ヒルズ
表参道ヒルズは明治神宮前駅から徒歩5分の位置にあり、キャットストリートからも徒歩5分ほどで着きます。
けやき並木に溶け込むように作られた流行や情報の発信地「メディアシップ」である表参道ヒルズは、感性を磨けるショップを館内のスロープで楽しく廻ることができるので人気のスポットです。
表参道のランドマークとされている表参道ヒルズは2006年にオープンして以来、表参道の上品でオシャレなイメージを象徴するスポットになっています。六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズと同じ森ビルが手がけていますが、二つと比べると規模は小さめなので、一日ずっと過ごすというよりも行きたいお店に気軽に訪れやすい施設となっています。
メインのショップには流行の先端を行く、レディス・メンズそれぞれのアパレルやジュエリー、ビューティーショップ、ライフスタイル雑貨店が入っています。
アートの面からも情報を発信するために「ギャラリーコーワ」「Galerie412」「ギャラリー同潤会」「ロケット」と4つのギャラリーが入っています。また、通りに面した「表参道Rスタジオ」や本館地下3階の大きな「スペース・オー」というイベントスペースでのイベント開催により、いつ訪れても新しいワクワク感を得られます。
表参道ヒルズでは季節に合わせたイベントや、魅力的な展示会が館内の様々な場所において数多く開催されています。内容もイベントや展示会によって大きく異なっているので、自分に合ったものを見つけ出す楽しみが味わえます。
さらにおすすめ
アクセス情報
電車で行く場合
- 東京メトロ線「明治神宮前(原宿)駅」から徒歩約3分「表参道駅」から徒歩約5分
- JR線「渋谷駅」から徒歩約7分/「原宿駅」から徒歩約7分
車で行く場合
- 渋谷出入口から10分〜15分(混雑状況による)
(キャットストリート内は車の通行が制限されている箇所が多いため、近辺に駐車してから行くことをおすすめします)
よくある質問Q&A
端から端まで歩くとどのぐらいかかりますか?
約15分ほどです。ショップを見て回ったり、食事をしていると2時間以上かかります。
近くに駐車場はありますか?
コインパーキングは周辺にいくつもあります。
ラフォーレや表参道ヒルズの提携駐車場なども利用可能です。
最適な時間帯はありますか?
ファッション系のショップが多いため、朝早い時間に行くとお店がやっていないことがほとんどです。11時ごろから開店するお店が多いため、お昼からの観光がおすすめです。お買い物を楽しむ際に人が少ないのは夕方〜夜の時間帯です。昼から夕方にかけては買い物客も多いです。
基本情報
キャットストリート
【営業時間】各店舗異なる
【住所】〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5−10−10