日本武道館ってどんなところ?
日本武道館は、武道の伝統を継いで行くため1964年の東京オリンピックの年に完成し、オリンピックで多くの国際選手たちが武道をたたかった場所でもあります。
正八角形の3階建ての建物は最大収容人数は約14,000人で、日本を代表する建築家の山田守氏が設計しました。大きな玉ねぎのようなものが屋根の上に乗っているのは「擬宝珠」(ぎぼし)です。
現在は、年間約200日以上がライブ/コンサートとして使用され、その度にファンが集い賑わいをみせています。また、日本テレビが夏に毎年放送する24時間テレビの会場となったり、教育機関の入学式・卒業式にも使われる多目的アリーナ施設です。
周辺は、皇居が近いこともあり公園や大きな寺社も多く、春の桜の名所があちらこちらにあります。武道館自体も「北の丸公園」の中にあるとされており、芝生でゆったりした時間を過ごす人の姿も見受けられます。
武道館裏に位置する「千鳥ヶ淵」では小型ボートにも乗船できるスポットも。
見どころ
武道館のイベントを堪能
武道館という名前がついていながらも、現在は多くのエンタメイベントのライブ会場、イベント会場として使われることも多く、国内のアーティストは武道館公演を夢みて活動をすることも。「武道館ー!」とアーティストが叫ぶ姿が印象的なライブ会場です。
武道館でのライブはアリーナとスタンド席に分かれることがほとんどで、ステージなどはアーティストによっても組み方が違います。
スタンド席は全方位にアリーナを囲むようにして設置されています。ステージ裏の席が解放されるかどうかはアーティストによって変動があります。
一度は好きなアーティストやアイドルの公演を武道館で楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、武道館では年間を通して武道に関するイベントや教室が頻繁に開かれています。武道の研修会はもちろん、毎年の初めに「鏡開き式・武道始め」などの一般向けイベントも開催されます。入場無料で自由に武道の儀式や試合を観覧することができますよ。
また、書き初め大会なども新年に合わせて開催されるなど、日本の伝統を受け継ぐイベントが数多く開催されます。
北の丸公園〜千鳥ヶ淵を散歩
北の丸公園は、江戸時代に江戸城があった場所で日本の中心地でした。しかし大規模な火災があったのちに再建されることはなく、今は跡地周辺が皇居・公園となっています。
付近には、戦争戦没者の慰霊碑や、吉田茂の銅像などがあります。また、城跡ということもあり、周囲にはたくさんの門が残っています。武道館の入り口前にある「田安門」も江戸城の名残で、現存する江戸城の一部としては最古のものです。
特に美しいとされているのが千鳥ヶ淵エリア。桜の名所としても有名で、毎年春になると多くの観光客が訪れます。河川を人工的に堰き止めて「お堀」をつくった場所で、春は桜が水面に垂れる様子が美しく、秋は紅葉が楽しめる撮影スポットとして使われることも多いです。
お堀には小型ボートの乗船場があり、こちらも桜の季節は大混雑で3時間待ちになることもあるのだとか。
ピクニックにも最適な北の丸公園には、「ザ・フォレスト 北の丸公園」というカフェレストランがあります。ハンバーガーやサンドイッチなど公園にぴったりのメニューが味わえるお店です。お弁当を作って持ち込んでピクニックなどを楽しむのもおすすめです。
平日の昼間も周辺で働く人たちが集い、芝生やベンチで昼食などをとっている姿が見受けられる都会の公園です。
ミュージアム施設めぐり
武道館の周辺には大小様々なミュージアム系施設があります。代表的なものは「科学技術館」「東京国立近代美術館」などの国立施設から、「イタリア文化会館」などの小さな博物館・資料館施設も隣接しています。
「科学技術館」は子供から大人まで楽しめるミュージアム施設です。身近にある科学の不思議や、宇宙のことなどワクワクするようなコンテンツであふれています。
「東京国立近代美術館」では、MOMATコレクションをはじめとした近代美術作品の展示を行う東京都内でも有数の美術館です。
常設展に合わせて、企画展も人気があり、ミュージアムショップやレストランも充実しています。
東京都千代田区による「昭和館」は、日本が戦争を経験した時代の歴史、国民の暮らしについて展示を行う施設で、これからの世代に向けて戦争があったことを伝え続けていく機会をつくっています。
その他、イタリア語教室やイタリアのイベントなどを催す「イタリア文化会館」や歴代のクラシックカメラなどが展示される「日本カメラ博物館」もおすすめですよ。
名社だらけの周辺寺社めぐり
日本武道館は、1km圏内の箇所に大きな寺社がふたつもある珍しい場所です。武道館の北側、飯田橋方面に位置する「東京大神宮」は”東京のお伊勢様”と呼ばれる恋愛のパワースポット。日本で初めて神前結婚式が行われたことでも有名です。縁結びや恋愛のお守りの種類がとにかく多く、そのご利益にも定評があります。
仲間と訪れるもよし、恋人同士・夫婦で訪れるのにもおすすめです。
東京大神宮観光ガイドはこちら
「靖国神社」は明治以降の戦争や内戦で戦歿した政府・朝廷の軍人たちを祀る神社で、2018年に御創立150周年を迎えました。桜の咲く時期はたくさんの人で賑わいます。
「築土神社」は武道館にほど近い場所にある小さな神社です。日本武道館の氏神様が祀られているということで親しまれています。ビルの間にあり、社殿もコンクリート造りのため、モダンな雰囲気を醸し出す珍しさも特徴のひとつです。
おすすめの周辺スポット
日本武道館から徒歩10分圏内でいけるランチ
ぴえもん
古民家イタリアン。1980(昭和55)年開店以来、麺・素材にこだわった“茹であげパスタの店”です。南イタリアの極上の低温乾燥パスタとピエモンテ州のコクのあるソースと、和の素材を生かした料理を堪能できます。ランチタイムは、11:00〜18:00となっています。
La Fiesta
九段下駅より徒歩5分のイタリアン。ランチは、ナポリタンやボロネーゼなどのパスタが日替わりで登場。また、オムライスやハヤシライス、ハンバーグのラインナップがあるのも嬉しいポイント。いずれも1,000円ほどでコスパも抜群です。
カフェ ミエル
落ち着いた空間のカフェ。パスタランチセットでは、ナポリタンやチーズクリームのパスタ、ホットドッグなどがあります。また、こだわりの珈琲もネルドリップで丹念に淹れていますので、食後に是非。
日本武道館と合わせて観光におすすめ
日本武道館と合わせて観光におすすめの人気スポットには、水道橋駅から徒歩約3分のところにある東京ドームシティや小石川後楽園、九段下駅から徒歩約5分の千鳥ヶ淵緑道などがあります。
東京ドームシティ
東京ドームシティは水道橋駅から徒歩約3分の位置にあり、日本武道館からも電車を使って約20分ほどで着きます。
東京ドームシティは、野球場であり様々なイベント・コンサートにも使われる5万5千人を収容する東京ドームを中心とした総合地区です。用途もキャパシティも様々で個性豊かな、「後楽園ホール」「プリズムホール」「シアターGロッソ」「東京ドームシティホール」の4つのホール・シアターがあり、年間を通して多くのイベントが開催されています。
東京ドームシティ内で開催されるイベントへの参加に合わせて、種類豊富なアミューズメント施設で楽しめます。アミューズメントは遊園地にあるような観覧車やジェットコースターをはじめ、ボルダリングやボウリング、ローラースケートなどのスポーツが楽しめる施設も充実しており、1日中遊んでも飽きないほどです。
スパ型アミューズメント施設を含む「ラクーア」をはじめとして、ブランドショップや雑貨店、キャラクターショップも充実しています。東京ドームホテルはイベント時にもアクセス良好。食事がとれるレストランやフードコートも楽しめます。
小石川後楽園
小石川後楽園は飯田橋駅から徒歩約3分の位置にあり、日本武道館からも電車を使って約20分ほどで着きます。
小石川後楽園は「特別名勝及び特別史跡」に指定された、日本庭園です。東京でもっとも古く、もっとも美しい日本庭園の一つで、日本と中国の有名な風景が再現され、季節を問わず、美しい景観を鑑賞できます。
江戸時代初期の1629年に庭園として造られたという歴史があり、池を中心とした「回遊式築山泉水庭園」という様式によるものだそうです。いたるところに中国の名所の名称が付けられた景観が中国の雰囲気を伝えており見どころの一つです。歩くたびに異なる景色が目の前にあらわれます。
また、春の桜、夏の花、秋の紅葉、冬の終わりに咲く梅など、四季折々の自然を愛でることができます。「東京ドーム」や「後楽園ホール」と隣接し、アクセスが便利なのも人気です。
千鳥ヶ淵緑道
千鳥ヶ淵緑道は九段下駅から徒歩約5分の位置にあり、日本武道館からも徒歩約3分ほどで着きます。
皇居のお堀に沿って整備された700メートルに及ぶ豊かな緑に囲まれた遊歩道が千鳥ヶ淵緑道です。東京でも有数のお花見スポットであり、3月下旬から4月上旬にかけて美しい桜を見ることができます。
数百本もの桜が植えられたお堀は、春になると桜のピンク色に包みこまれます。夜にはイルミネーションが施され、ロマンチックな夜のお花見を楽しむことができます。また、ボートから見られる眺めも違った印象ですので、オススメです。レンタルボートはお花見の時期以外でもおすすめです。営業は3月から11月まで、冬期は休業しています。
和田倉噴水公園
和田倉地区にある噴水公園。民間協力も得て、今上天皇陛下のご成婚を機に1995(平成7)年に完成したものです。上皇陛下のご成婚を記念に完成した、高さ6mに吹き上げる大噴水を再整備しました。また、夜は噴水のライトアップが幻想的な水の風景を見せてくれます。他にも水のモニュメントや天皇陛下御製の歌碑、レストラン等があり、都会のオアシス的存在です。
矢口書店
神田神保町の矢口書店は、創業1918(大正7)年の古本屋です。映画・演劇・演芸・戯曲・シナリオの専門古書店で、伝統芸能・江戸風俗・落語や相撲などのグッズも取り扱っています。木造モルタル造りの店構えと豊富なジャンルが揃っています。
アクセス情報
電車で行く場合
- 東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下」2番出口から徒歩約5分
車で行く場合
- 内堀通り千鳥ヶ淵方面、又は竹橋方面から
よくある質問Q&A
武道館内は一般公開されていますか?
見学ツアーなどの催しはなく、イベントに合わせて開場します。アーティスト公演の日ではなく、無料イベントが開催される日などを事前に調べるなどしましょう。
来場者用の駐車場はありますか?
なし。北の丸公園駐車場(約250台分)は時期により混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が勧められています。
基本情報
日本武道館
【住所】〒102-8321 東京都千代田区北の丸公園2−3
【営業時間】イベントに準ずる