フランスってどんなところ?
フランスの基本情報
フランス共和国は、西ヨーロッパのほぼ中央に位置していて、ヨーロッパ連合(EU)でも最大の広さです。海外の領土を除く国土面積は日本の約1.5倍ほどあります。ドイツ、スイス、イタリア、スペイン、ベルギー、そして海峡を隔ててイギリスと国境を接していて、他国からのアクセスも便利です。
フランスへは、日本からの直行便の飛行機で12時間~13時間ほどで行くことができます。時差はマイナス8時間です。例えば日本で18時の時にフランスでは同じ日の10時ということになります。サマータイム(夏時間)もあって、この期間には時差はマイナス7時間です(実施期間は、3月最終日曜深夜2時~10月最終日曜深夜3時)。
国土が広いことから、地中海に面した南の地域では温暖で乾燥した気候、また、大西洋や英仏海峡などの海に面した地域、山岳地帯など、気候はそれぞれの地域によって大きく異なってきます。
首都パリは緯度48.5度と北海道札幌市よりも北にありますが、暖流の影響から緯度のわりには温暖で過ごしやすく、四季もあります。4月ごろには春をむかえ、日本のような梅雨はなく乾燥していて、6月になっても曇りの日はセーターが必要な場合もあります。短い夏の7~8月には日中30℃ほどになる日もあります。
9月には秋に入り、夜は冷え込み、雨が降る日も多くなるので、羽織るものや雨具等の準備が必要です。11月には日も短くなり、冬の気配です。年間を通して天気が変わりやすく、夏でも冷え込むこともありますので、雨具や1枚羽織るものを用意しておきましょう。
言語はフランス語です。英語は通じにくいと言われますが、ホテルやレストラン、観光地などでは英語でも問題ないでしょう。レストランやお店に入る際は、あいさつは最低限のマナーです。フランス語は話せなくても、「ボンジュール(こんにちは)」や「メルシー(ありがとう)」など、ひとこと店員さんに声をかければ、コミュニケーションも取りやすくなります。
通貨単位はヨーロッパ連合(EU)の単一通貨である「ユーロ」です。EU加盟国間で移動するのであれば、その度に通貨を両替する必要もなく便利です。通貨の補助単位として「セント」もあって、1ユーロ=100セントです。
観光目的の旅行で3ヵ月(90日)以内の滞在であれば、ビザの取得は不要です。パスポートは、フランスを含むシェンゲン協定加盟国出国予定日から3ヵ月以上の有効期間が残っている必要がありますので、事前に確認しておきましょう。
フランスの歴史
フランスの国名は、5世紀にローマ帝国を退け、征服を果たしたフランク族に由来します。10世紀以降、ユーグ・カペーが国王となり、カペー朝がはじまります。その後、中央権力と国境強固のため、歴代の国王が戦闘を繰り広げました。14~15世紀のヴァロア朝、ブルボン朝となっても「百年戦争」やペストといった伝染病の大流行など、混乱は続きました。
ブルボン朝のフランソワ1世が1515年に王位継承し、イタリアから広がったルネサンスの影響もあって、混乱期は終わりを告げました。ルイ14世の頃には絶対王権の時代を迎えましたが、1789年のフランス革命、1792年には王政が廃止され、第1共和政となりました。
1804年にはナポレオン1世による第1帝政が敷かれますが1815年に失脚し、その後は、王政復古と革命が交互に繰り返されました。1870年に第2帝政が終わり、共和政が確立され、そして、二度の世界大戦や、戦後の植民地独立運動などを経て、現在に至っています。
旅の注意点や準備しておくと良いこと
国が違えば、やはり日本とはさまざまな事情が違います。フランスを旅する前に知っておけば、準備できることもありますし、心がまえもできます。
フランスでは健康のため禁煙運動が進められていることから、駅構内を含む公共交通機関や美術館などの公共の閉じられた空間では喫煙禁止です。ホテルやレストラン、カフェでは、設置された喫煙スペースでのみ、また、飲食店の屋外席は喫煙できます。違反すると罰金を科せられます。電子タバコも様々な場所で使用禁止となっています。
ショップやレストランなどでは、日曜・祝日に休業する店も多く、夏のバカンスシーズンには長期休暇を取る店も多いので注意が必要です。美術館は、月曜・火曜が休館日となっているところが多いので、事前に確認しておきましょう。
建物の階数表示も日本とは違います。フランスでは0階(RCと表記の場合もあり)というのが、日本でいう1階となります。そして、フランスでの1階、2階が、日本での2階、3階となります。地下1階はー1階となります。エレベーターに乗る場合などはそのことを理解しておいてください。
教会などの宗教施設も人気の観光スポットとなっていますが、あくまでも祈りの場ですので、大声で騒いだり、撮影禁止の場所で写真を撮るなどはマナー違反です。帽子も脱いで、敬意を払って観光してください。
またフランスでは、メトロや国鉄、航空会社といった交通機関や美術館といった施設で、ストライキが頻繁に起こります。必ず予告があって行われますが、旅行の予定の変更が必要になることもありますので、テレビや新聞などでチェックしておくとよいです。
地下鉄や人気観光地などではスリにも注意が必要です。ほかにも観光客目当ての詐欺やひったくりもあります。日本とは治安事情が違うと認識して気を付けておくことで、トラブルに会わずに旅を楽しめます。
初めてのフランスで必ず訪れたい定番スポット10選
エッフェル塔【パリ】
パリの町だけでなくフランスのシンボルともいえる「エッフェル塔」は、地上324mの高さを誇る鉄塔です。その造形美は「鉄の貴婦人」とも呼ばれています。19世紀末、フランス革命100周年を記念して開催された、第4回パリ万国博覧会にあわせて建設され、1889年にオープンし、その後も何度もリニューアルし続けています。
エッフェル塔には3つの展望台があります。1階は地上57m、2階は地上115m、最上階は地上276mで各階にはエレベーターで、2階までは階段で上ることができます。旅の思い出に眺めを楽しみながら階段で上がってみてもいいですね。
1・2階にはお土産ショップやレストラン、最上階にはシャンパンバーもあります。また、1階展望台には2014年のリニューアルで設置された「ガラスの床」もあって、ちょっとしたスリルとともに記念撮影も楽しめるスポットとなっています。
観光スポットとして人気のエッフェル塔は、エレベーターに乗るための長蛇の列ができていることもありますが、日時指定のチケットを事前にウェブ予約すれば、時間の節約にもなります。詳しくは下記のホームページにてご確認ください(日本語あり)。
ルーヴル美術館【パリ】
1190年、フィリップ・オーギュスト王が築いたセーヌ川沿いの要塞にはじまり、その後、シャルル5世からルイ14世の時代までフランスの歴代国王の宮殿だった「ルーヴル宮」を、フランス革命以降の1793年に、美術館として一般公開したのが「ルーヴル美術館」のはじまりです。
古代オリエント文明から18世紀までの彫刻、絵画やデッサン、宝飾品などを含む美術工芸品など、その所蔵品は30万点を超えるという膨大さです。その中から、有名な「モナリザ」「ミロのビーナス」「サモトラケのニケ」をはじめとする、約35,000点が常設展示されています。
建物はコの字型のようになっていて、「シュリー翼」「ドノン翼」「リシュリュー翼」の3つのセクションに分かれています。まずは、中庭の「ガラスのピラミッド」を目指しましょう。地下にある「ナポレオンホール」にチケット売り場や案内所があります。各翼にもここから直接入ることができます。
主要作品だけを観て回っても数日はかかると言われています。また館内は、部屋がたくさんあって迷路のように入り組んでいますので、あらかじめお目当ての作品の展示室の場所をチェックするために、案内所で館内の見取り図(日本語)を手に入れておくと良いでしょう。
オーディオガイドのレンタル(デポジットとして身分証明書(パスポート)が必要)や、スマートフォンにダウンロードして使える「ルーヴル美術館見学」アプリもあります。日によっては特定のエリアがクローズしていたり、作品が国内外に貸し出されている場合もあるので、公式サイト(日本語あり)であらかじめ確認しておくのも効率良く回るコツです。
ヴェルサイユ宮殿【イル・ド・フランス】
フランス・ブルボン朝が最も繁栄した時代、「太陽王」とも呼ばれたルイ14世によって1661年から建設がはじまった「ヴェルサイユ宮殿」は、以後約1世紀に渡り、フランスの政治や文化、芸術の中心地となりました。
ヴェルサイユ宮殿の敷地には、メインの宮殿のほか、庭園や離宮もあります。全て見学するには丸1日がかりともいわれるほどの広大さです。
宮殿内には、豪華絢爛なクリスタルのシャンデリアがまばゆい「鏡の回廊」や歴代王の執務室でもあった「王の寝室」、マリー・アントワネットをはじめとする歴代の王妃が実際に使っていた「王妃の大居室」など、いずれも当時の贅を尽くした華麗な空間が広がります。
毎年春から秋にかけて、庭園にある大噴水と音楽のスペクタクル「大噴水ショー」が行われるほか、宮殿内の王室礼拝堂やオペラ劇場でのコンサート、現代アートの展覧会、など、年間を通じてさまざまなイベントも開催されています。
モン・サン=ミッシェル【ノルマンディー】
フランス北部のイギリス海峡に面したノルマンディー地方にある「モン・サン=ミッシェル」は、海岸の沖合に浮かぶ島にそびえ立つ修道院です。8世紀のはじめ、聖オベールが夢の中で大天使ミカエル(サン=ミッシェル)のお告げを聞いて、この場所に修道院を建設することになったといわれています。その後、長年の難工事を経て完成しました。
キリスト教でも最も重要な巡礼地の一つで、世界遺産にも登録されていて、国内外から年間250万人もの観光客が訪れる、フランスでも一番人気の観光スポットです。島から約2.5km離れた対岸のバスターミナルから、無料のシャトルバスに乗って約10分で島の入口に到着です。
時間に余裕があれば、モン・サン=ミッシェルのすばらしい景色を眺めながら、歩道橋の上を約50分ほど歩いて島に向かうこともできます。島の入口からはホテルやレストラン、お土産店などが並ぶ一本道の「グランド・リュ」を通って修道院に向かいます。
修道院は数世紀に渡って増改築を繰り返してきたことから、さまざまな時代の建築様式を見ることができます。「修道院付属教会」や11世紀の完成当時の姿を今もとどめている「サン・マルタン礼拝堂」、食堂や修道士たちが執務室として使っていた「騎士の間」など、見どころもたくさんです。
中でも、最上階にある中庭を囲む回廊とそこから望む海の美しさは、必見です。日没の時間のなると、夕暮れとともに少しずつライトアップされていく修道院も絶景です。島内や対岸にあるホテルで1泊して、神秘的な景色を堪能してみてもいいでしょう。
モネの家と庭園【ノルマンディー】
パリから列車とバスを使って約1時間ほどで行くことができる「ジヴェルニー村」は、印象派の巨匠「クロード・モネ」が1883年から1926年に亡くなるまで過ごした場所です。1890年には家を購入し、庭作りを始めました。池も作って、そこには睡蓮を植えました。
モネの家と庭園は、彼の死後も「クロード・モネ財団」によって管理されていて、当時の雰囲気のまま保存されています。そして、花の咲く季節には一般公開されています。庭園を散策すれば、モネの絵画そのままの風景に出会うことができます。
家の周りにも、色とりどりの花々が植えられています。また、家の中には、生前、モネがコレクションしていた膨大な日本の浮世絵が飾られています。色調が整えられたキッチンやダイニングルームにもモネのこだわりを感じさせます。
パリの美術館でモネの作品を鑑賞したら、数々の名画の舞台となったこの場所を、実際に訪れてみてはいかがでしょう。
ストラスブール大聖堂(ノートルダム大聖堂)【アルザス】
アルザス地方の「ストラスブール」は、木組みの建物や文化、料理などにドイツの雰囲気を感じさせる町です。旧市街は、中世の雰囲気を色濃く残していて、歴史地区として1988年に世界遺産にも登録されています。
ストラスブール大聖堂(ノートルダム大聖堂)は、この地域で見られる赤色の砂岩で建造されていて、高さ142mの突塔を有するゴシック建築の傑作です。11世紀に建設が始められ、1439年に完成し、現在の形となりました。西正面の壁には、彫像やバラ窓、そしてレースのように繊細な透かし細工が施されています。
聖堂内は、12世紀から15世紀にかけられて作られたステンドグラスや、「最後の審判」が描かれた「天使の柱」、美しい彫刻が施された「説教壇」など、見どころもたくさんです。「天使の柱」の前にある「天文時計」は毎日12時30分にキリストの使徒たちの人形が現れるという、からくり時計で、人気があります。
また、332段の石段を登れば、高さ66mの展望台から旧市街の町並みやヴォージュ山脈まで見渡すことができます。
シャンボール城【ロワール】
フランス中部のロワール川流域には、数多くの古城が点在しています。その中でも最大規模を誇る「シャンボール城」は、今から約500年前にフランソワ1世の命によって建設が始められました。フランスルネッサンスの傑作ともいわれる、華麗な古城です。
ソローニュの森の中に建つシャンボール城の敷地面積は5,440haもあり、これはパリ市の大きさにも匹敵します。城の設計者の正体は謎に包まれたままですが、城内の各所に見られる斬新な設計は、フランソワ1世がイタリアから呼び寄せたレオナルド・ダ・ヴィンチの影響を感じさせます。
天守はギリシャ十字型の中央に配され、そこを中心とした建築で、これは当時のフランスでは見られなかったものです。また、天守の中央にある「二重らせん階段」は、人がすれ違わずに同時に上り下りができるという巧妙な建築で、城内でも1番の見どころです。
長年の調査の末、2017年に復元された18世紀のフランス式庭園も、6.5haというスケールの大きさです。優美な庭園は城のギャラリーから一望できます。
カルカッソンヌのシテ(城塞都市)【南西部】
フランス南西部にある「カルカッソンヌ」は、ヨーロッパ最大の城塞都市「シテ」が残る町です。「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」ともいわれるほどで、1997年にユネスコ世界遺産にも登録され、現在、「モン・サン=ミッシェル」に次ぐ観光客数を誇る、フランス屈指の人気観光スポットとなっています。
古くから交通の要衝だったことから、3世紀にはすでに古代ローマの砦が築かれていました。その跡に、中世になると二重の城壁が築かれました。今も3kmにもわたる城壁と、城壁沿いに点在する52の塔に囲まれています。
「ナルボンヌ門」または「オード門」から入ると、城壁の中は中世の雰囲気そのままに残されています。天守閣が現存していてステンドグラスが見事な13世紀建造の「コンタル城」や、11世紀からの歴史を持つ「サン・ナゼール・バジリカ聖堂」は、シテの見どころとなっています。
19世紀には完全に破壊される危機に瀕しましたが、当時の建築家「ヴィオレ・ル・デュック」によって大規模な修復工事が行われたことから、現在も建設された時そのままの姿をとどめています。
キャピトル【南西部・トゥールーズ】
フランス南西部の中心都市「トゥールーズ」の町のシンボルともいえるのが「キャピトル」です。トゥールーズの市庁舎で1760年に完成した建物です。バラ色のレンガと白い石を組み合わせた外観が美しく目をひきます。
2階の大広間は、トゥールーズの歴史を描いた壁画や天井画で飾られていて、その美しさは必見です。建物の前には、この地方のシンボルである「オクシタン十字」の描かれた「キャピトル広場」があります。ここからキャピトルを眺めてもいいでしょう。
プロムナード・デザングレ【コート・ダジュール】
南仏の地中海に面した地域「コート・ダジュール(紺碧海岸)」の中心地の「ニース」は、冬でも温暖な気候であることから、一年中、バカンスに訪れる観光客でにぎわっています。その海岸沿いを走る全長3.5kmの幅広い遊歩道が「プロムナード・デザングレ」です。
「イギリス人の散歩道」という意味のこの通りは、1820年に在留していたイギリス人たちの出資によって造られたもので、今も19世紀末から第一次世界大戦にかけて建てられた高級ホテルや邸宅が建ち並んでいます。
ニースを訪れたら、まず歴史あるこの通りを歩いて、リゾート気分に浸ってみてはいかがでしょう。
世界の名画から驚きの現代作品まで!アートスポット4選
オルセー美術館【パリ】
セーヌ川の左岸に位置していて、1900年の万国博覧会にあわせてオルレアン鉄道の終着駅として建てられた「オルセー駅」をそのまま利用したのが「オルセー美術館」です。長細い長方形の建物と中央が広い吹き抜けとなっている内部、そして施設内のシンボルとも言える大時計に、当時の駅舎の雰囲気を感じられます。
1848年から1914年の間の、フランスおよびヨーロッパ、アメリカの絵画、彫刻、装飾美術、写真など、数百点ものコレクションを収蔵しています。展示室は絵画の主義やテーマごとに分けられています。
マネ、セザンヌ、ドガ、ルノワール、モネなど印象派の巨匠の傑作が展示されている5階(日本でいう6階)の「印象派ギャラリー」は必見です。ポスト印象派のゴーギャンやゴッホの代表作は2階(日本でいう3階)に展示されています。
0階(日本でいう1階)は吹き抜けから光が差し込み、開放感があります。ロートレックの作品や彫刻コレクション、企画展示などの鑑賞が楽しめます。作品鑑賞の合間にはカフェやレストランで休憩したり、ミュージアムショップでお土産選びなども楽しめます。
ポンピドゥー・センター【パリ】
パリのレ・アール地区に1977年に開館した「ポンピドゥー・センター」は、建築家レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計による、カラフルで巨大なパイプや建物の外側に設置されたエスカレーターなどの奇抜な外観が特徴の文化センターです。
多目的スペースや映画館、公共情報図書館とともに4階、5階、6階(日本でいう5階、6階、7階)には「国立近代美術館」があります。1905年から現代までの10万点以上の近現代美術コレクションを誇る、世界でも有数の美術館の1つです。
マティスやピカソ、モディリアニ、シャガールなどの近代に活躍した名だたる芸術家の作品と、アンディ・ウォーホルなど1960年以降の現代期の美術作品と、2つのスペースに分けて常設展示しています。企画展も意欲的なテーマが、毎回話題となっています。
フォンダシオン・ルイ・ヴィトン【パリ】
パリ西部のブーローニュの森に建つ「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」は、ルイ・ヴィトン財団が運営する美術館で、2014年10月にオープンしました。アメリカ人建築家の「フランク・O・ゲーリー」が設計を手がけた建物は、3,600枚ものガラスで覆われていて、その外観も美しく芸術的です。
財団のコレクションの展示や企画展、イベント、コンサートなどが随時開催されています。施設内にいくつもあるテラスからの眺めも良いので、アート観賞とともに楽しんでください。
レ・マシーン・ド・リル【ロワール】
「ナント」は、大西洋に注ぐロワール川河口に位置する都市で、かつてのブルターニュ公国の中心地でした。「60日間世界一周」を書いた小説家「ジュール・ヴェルヌ」の出身地で、現在はアートの街としても有名です。
ナント島にある「レ・マシーン・ド・リル」は、ジュール・ヴェルヌやレオナルド・ダ・ヴィンチの世界を表現した芸術作品に触れられるスポットです。機械仕掛けの巨大な象が、鼻から水を出しながら進む姿は驚嘆です。象の背中には乗ることもでき、観光客にも人気です。
王朝時代の栄華を感じる!ロワールの古城スポット4選
シュノンソー城
ロワール川の支流「シェール川」をまたがるように建てられた白い城館です。川面に映るその姿はとても美しくフォトジェニックです。
城主は代々女性だったことから「6人の奥方の城」とも呼ばれています。2番目の城主は、アンリ2世の愛妾ディアーヌ・ド・ポワティエでした。アンリ2世より20歳も年上でしたが、その美貌は衰えることなく「永遠の美女」とも呼ばれていました。
しかし、王の死後は、本妻のカトリーヌ・ド・メディシスによって城を取り上げられたという逸話も残っています。それぞれの城主によって、様々な改築や修復が行われてきました。
歴代の女城主の居室や台所、礼拝堂などを見学することができます。城館内には、フレンチレストランやカフェテリアも併設されています。また、城をはさむように2つの広大なフランス式庭園があります。
アンボワーズ城
ロワール川に面する高台にある「アンボワーズ城」は、もともと中世の要塞だった場所にルネッサンス様式の城館を建てたものです。シャルル7世からフランソワ1世まで、ヴァロワ朝の歴代の王が幼年期を過ごした場所で、高さ30mの「ミニムの塔」と城の中央部分が現存しています。
1516年にはフランソワ1世がイタリアからレオナルド・ダ・ヴィンチを招きました。ダ・ヴィンチは、すぐそばに建つ「クロ・リュセ城」を与えられ、没するまでこの地に暮らしました。アンボワーズ城内の「聖ユベール礼拝堂」には彼のお墓もあります。
城内で使われていた家具類はフランス革命の時代に破壊されてしまいましたが、ゴシックやルネッサンス時代の装飾品を今もあちこちに見ることができます。また、15世紀にナポリの庭師ドン・パッチェロによって造られたものを現代的にアレンジした開放的な庭園も見事で、散策するのにもぴったりです。
ブロワ城
ブロワは、ルイ12世が生まれた場所です。ロワール川の右岸の高台に建つ「ブロワ城」は、そのルイ12世が即位した1498年から宮廷がパリに移されるまでの約100年間、フランス第1の城として、7人の王と10人の王妃が暮らしてきました。
1つの城内で様々な時代の建築様式を見られるのが魅力です。まず、中庭に足を踏み入れるとフランソワ1世が作らせたというルネッサンス様式の見事な階段が目を惹きます。ルイ12世とその妻アンヌ・ド・ブルターニュのために建てたという赤レンガと石造りの棟は、現在、16〜19世紀のヨーロッパ芸術を展示する美術館になっています。
フランソワ1世の執務室や王妃カトリーヌ・ド・メディシスの寝室といった、王家の居室も見学できます。日本語オーディオガイドやデジタルタブレットを用いた案内などもあります。アンリ3世の命によるギーズ公暗殺という有名な事件の舞台ともなったブロワ城で、フランスの歴史の一端を体感してみてはいかがでしょう。
ショーモン・シュル・ロワール城
跳ね橋があり、ゴシック様式とルネッサンス様式の建築が見事に調和した「ショーモン・シュル・ロワール城」は、総敷地面積20haを誇り、広大な庭園やテラスからはロワールの美しい景色を眺められることから、観光客にも人気の城館となっています。
かつて、アンリ2世の正妻カトリーヌ・ド・メディシスが暮らしていましたが、夫の死後、愛妾だったディアーヌ・ド・ポワティエから「シュノンソー城」を取り返すために、この城を与えたという逸話が残っています。
ロワール川に張り出した岩の上に造られた美しい庭園では、毎年4〜10月には「国際庭園フェスティバル」が開催されます。夏の夜にはLED電球でのライトアップも行われていて、昼間とはまた違った神秘的な雰囲気を楽しめます。
街全体がフォトジェニックな旧市街スポット3選
コルマール旧市街【アルザス】
ライン川上流のドイツとの国境に近い「コルマール」。その旧市街には、壁の色もカラフルなコロンバージュ(木組み)の建物や運河・橋、家々の窓や道沿いに飾られた花など、まるで絵本の中から飛び出てきたような街並みが残っています。
石畳の路地を散策しながら、16世紀に制作されたと考えられている「イーゼンハイム祭壇画」で有名な「ウンターリンデン美術館」に立ち寄ったり、家の正面が105個もの小さな顔の彫刻で装飾されている「メゾン・デ・テット(頭の家)」を眺めてみましょう。
「プティット・ヴニーズ(小ヴェニス)」と呼ばれる界隈は、その名の通りイタリアのヴェニスを彷彿とさせます。運河をボートに乗って観光するのもおすすめです。また、コルマールは「クリスマス市」も有名です。クリスマスの時期に訪れたら、ロマンティックな雰囲気とともにマーケットを楽しみましょう。
サン=マロ【ブルターニュ】
フランス最西端にあって、北はイギリス海峡、南は大西洋に面して突き出ている半島の地域がブルターニュで、イギリス海峡沿いに広がる「サン=マロ」は、フランスでも高級リゾート地として名高い町です。
16世紀には、フランス王から許可され、合法で敵船を襲い荷を略奪していたという海賊「コルセール」が活躍し、17世紀末にはフランス随一の港町として繁栄しました。コルセールの子孫を自認しているサン=マロの人たちは誇り高く、独立心に富んでいます。
旧市街は、「サン・ヴァンサン大聖堂」が中心にそびえ、豪華な石造りの建物が並びます。そして、敵から街を守るための城壁で囲まれています。第二次世界大戦の際、街の約8割が破壊されましたが、戦後、崩れ落ちた建造物の石に1つ1つナンバリングした上で、忠実に復元されました。
現在、城壁の上は散策することもできます。ぜひ歩きながら、旧市街や美しい海を眺めましょう。この地域の海は潮の干満差が激しいことから、そのエネルギーを利用した世界初の「潮流発電所」も建てられています。
アヴィニョン歴史地区【プロヴァンス】
プロヴァンスにある「アヴィニョン」は、かつてローマ法王庁が置かれていた場所で、町は今も中世の城壁で取り囲まれています。
その中心となる「法王庁宮殿」は、14世紀から約100年間、ローマを逃れた7人の教皇と2人の教皇特使が暮らしていました。住まいであると同時に要塞としての役目もあった宮殿は、10の四角い塔で囲まれています。
その隣に建つロマネスク建築の「ノートルダム大聖堂」、法王庁広場の奥にある「プティ・パレ美術館」なども見どころです。
町のそばを流れるローヌ川にかけられた「サン・ベネゼ橋(アヴィニョン橋)」は、羊飼いの聖ベネゼが神のお告げに従って建設を始めたという石橋で、建設当時は22連のアーチがありました。
ローヌ川の増水によって何度も破壊され、そのたびに修復されてきましたが、17世紀以降はそのままとなり、現在、4連のアーチと礼拝堂のみが残っています。「アヴィニョンの橋で〜踊るよ、踊るよ」のフレーズで知られる、世界的にも有名な歌「アヴィニョン橋の上で」の舞台となった場所です。
荘厳で神秘的な宗教建築・巡礼スポット4選
サクレ・クール寺院【パリ】
モンマルトルの丘の頂上に建つ「サクレ・クール寺院」は、ロマネスク・ビザンチン様式のドーム型の屋根と真っ白な外観が特徴です。寺院の建つ丘からはパリ市内が見渡せますし、パリ市内の遠くの場所からであっても、この白い建物を見つけることができます。
普仏戦争の敗北後に寄付を集めて建設が始まり、難工事の末、1919年に献堂されました。「サクレ・クール」とは「聖なる心」という意味です。寺院内の巨大なパイプオルガンは、寺院の象徴的存在です。また、天井は美しいモザイクで飾られていて、そのサイズは約480平方mとフランス最大と圧巻の規模です。
地下聖堂も見逃せません。吹き抜けのドームには登ることもでき、更なる高さから360度のパノラマでパリを見下ろすこともできます。
ルーアン大聖堂【ノルマンディー・ルーアン】
ノルマンディー東部に位置し、セーヌ川沿いに開けた「ルーアン」は、ローマ時代から水運交易で栄え、10世紀にはノルマンディー公国の首都でもあった、歴史の古い都市です。旧市街には、この地域独特の木骨組みの建物が並び、今でも中世の面影を残しています。英仏百年戦争の悲劇のヒロイン「ジャンヌ・ダルク」終焉の地としても知られています。
旧市街に建つ「ルーアン大聖堂(ノートルダム大聖堂)」は、フランスゴシック建築の代表的な建物で、12〜16世紀にかけて建てられたことから、ゴシック建築様式の時代による変遷を見ることができます。
聖堂内には13世紀から現代に至るまでのステンドグラスもあります。華麗な細工が美しい西正面はモネの連作のモチーフとして描かれました。6月下旬〜9月上旬の夜間には、大聖堂正面を巨大なスクリーンにしたプロジェクションマッピングも開催されています。
ちなみにフランス各地には「ノートルダム大聖堂」と呼ばれる教会建築があります。「ノートルダム」とは、「我らの貴婦人」という意味で、これらの大聖堂は、聖母マリアにささげられたものです。
ランス大聖堂
シャンパーニュ地方の「ランス」には、歴代フランス国王が戴冠式を挙行した「ランス大聖堂(ノートルダム大聖堂)」があります。13世紀に建てられた壮麗なヨーロッパゴシック建築を代表する聖堂では、明治時代にフランスで活躍した日本人画家「藤田嗣治(つぐはる)」も洗礼を受けました。
左右対称の2つの塔と膨大な数の彫像がすばらしい外観は、町のシンボルです。正面広場の一角には「ジャンヌダルクの騎馬像」があります。17歳だったジャンヌダルクは、7ヵ月間イギリス軍に包囲されていたオルレアンの街を解放し、パリを追われていたシャルル王太子にランスでの戴冠式を進言し、実現されました。
大聖堂はユネスコ世界文化遺産に登録されています。また、隣接する「トー宮殿」には、大聖堂で戴冠した最後の王「シャルル10世」のマントなど、貴重な宝物が収蔵・展示されています。フランス王家やジャンヌダルクの足跡が刻まれたスポットで、フランスの奥深い歴史を感じてみてはいかがでしょう。
ルルド【南西部】
フランスとスペインとを隔てるピレネー山脈の麓にある「ルルド」は、聖母マリアが現れ、19世紀半ばから現在まで66もの奇蹟が起こったといわれる、世界的にも有名なキリスト教の聖地です。
聖母マリアが18回出現したとされる「マサビエル洞窟」の上には聖堂が建てられました。洞窟の泉の水を飲めば病が治るといわれています。その周囲にあるいくつかの聖堂や「サント・ベルナデット教会」、礼拝堂は、門を隔てて聖域とされています。
中世には軍事的に重要な場所だったことから、町の高台には城塞が築かれました。ここからはルルドの街並みが一望できます。
人口約15,000人ほどの小さな村ですが、奇蹟を求めて世界中から毎年500万人もの人々が訪れます。これはパリに次いでフランスでも2番目の観光客数で、宿泊施設も189軒と充実しています。そのためピレネー観光の拠点ともなっています。
大自然の絶景スポット3選
エトルタの断崖【ノルマンディー】
ノルマンディー東部「エトルタ」の海岸線には、切り立った白亜の断崖絶壁が続いています。この「エトルタの断崖」には、かつて印象派の巨匠クロード・モネが何度も訪れました。絶景は彼の作品にインスピレーションを与えました。
モネのほかにも多くの画家によって描かれた場所なので、見事な風景を眺めながら、画家たちに思いを馳せてみてはいかがでしょう。
アヌシー湖【ローヌ・アルプ】
標高447mに位置する「アヌシー湖」は、ヨーロッパでも一番の透明度を誇ります。アルプスの山々に囲まれた風景が美しい湖畔は、自然の宝庫で、夏はヨットやカヌー、冬にはスキーも楽しめる、人気のリゾート地となっています。
アヌシー湖の水を引いた運河が張り巡らされたアヌシーの町は「アルプスのヴェネチア」とも呼ばれています。スイス国境に近いことから、フランスというよりスイスのような雰囲気のこの町では、近隣の村で作られるチーズや魚のマスを使った料理など、美味しいグルメも堪能できます。
エギーユ・デュ・ミディ【ローヌ・アルプ】
ヨーロッパ最高峰のモン・ブランの麓、標高1,035mに位置するシャモニは、夏は登山、冬はスキーの拠点として、一年中賑わう人気の観光リゾート地です。「エギュイユ・デュ・ミディ」は標高3,842mの山ですが、山頂まで2つのロープウェイとエレベーターを乗り継いで行くことができることから、シャモニ観光の中でも特に人気スポットとなっています。
目の前にはモン・ブランが360度の大パノラマで一望できます。標高がとても高いので、夏でも山の上は雪景色です。防寒服着用とサングラス持参で出掛けましょう。
古代ローマの遺跡スポット3選
オランジュのローマ劇場【プロヴァンス】
アヴィニョンの北に位置する「オランジュ」では、古代ローマ遺跡を見ることができます。「ローマ劇場」は1世紀に建設されたもので、巨石を積み上げた長さ103m、高さ37mにも及ぶ石壁が舞台の背後にそびえ立ち、円形の階段状になった観客席が見事です。
その保存状態は世界でも最も良く、1981年には周辺の遺跡とともにユネスコ世界遺産にも登録されました。約1万人もの収容人数を誇り、音響効果も素晴らしいことから、現代でも、劇場として変わらず利用されています。毎年夏には約1ヵ月間に渡って、オペラ&音楽フェスティバル「オランジュ音楽祭」が開催されています。
ポン・デュ・ガール
アヴィニョンとフランス南西部ニームのちょうど中間あたりを流れるガルトン川にかかる世界遺産「ポン・デュ・ガール」は、3層構造が美しいローマ時代の水道橋遺跡です。高さ50mという巨大な石橋は、古代ローマ人の建設技術の偉大さを今に伝えています。夏場は夜になると橋を際立たせるイルミネーションも開催されていて必見です。
フルヴィエールの丘【ローヌ・アルプ】
フランス第2の都市リヨンは、パリとコート・ダジュールを結ぶ場所にあります。市街地には2つの川が流れています。ヨーロッパでも最も美しい歴史都市として観光客にも人気です。
ソーヌ川を眼下に見る「フルヴィエールの丘」は、紀元前43年、ローマのジュリアスシーザーの元副官によって町が築かれ、ここがリヨンのルーツとなり、発展していきました。丘の上には町のシンボル「ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ大聖堂」が建っています。
丘の上からは、リヨンの町が一望できます。また、中腹には紀元前15世紀に建てられた円形の「ローマ劇場」、丘からソーヌ川に挟まれた地域には12〜15世紀ごろに造られた石畳の道が入り組んだ「旧市街」もあって、散策を楽しみながら、様々な時代の歴史的建造物に出会うことができます。
ブランド品から掘り出し物まで!ショッピングが楽しめるスポット2選
ギャラリー・ラファイエット・オスマン本店【パリ】
パリ・オペラ地区の中心にある、1893年創業の老舗大型デパートです。ガラス張りの丸天井と地上7階(日本でいう8階)まで吹き抜けになっている本館は、その歴史を感じさせる美しいアール・ヌーヴォー建築で、見逃せません。
紳士館、メゾン&グルメ館もあって、レディース、メンズ、子供服などファッションアイテムやアクセサリーなどのショッピングからグルメまで、まとめて楽しむことができます。パリでは「エッフェル塔」に次いで2番目に訪れる観光客も多い人気スポットとなっています。
ヴァンヴの蚤の市【パリ】
パリ14区の市街地と郊外とを分ける環状道路近くで、毎週土日の朝早くからお昼過ぎまで開かれている「ヴァンブの蚤の市」は、18〜19世紀のアンティークや20世紀初めに流行したアールデコ、1950〜70年代の古い家具や置物といった骨董やアートなど、さまざまなジャンルの露店が並びます。
地元の人たちはもちろん、観光客にも人気のスポットです。ぜひ、早起きして、掘り出し物を探しに出掛けてみてください。
失敗なしのフランス定番お土産
ディジョン・マイユのマスタード
ブルゴーニュ地方はフランスの食料庫とも呼ばれています。そして、その中心都市「ディジョン」は、中世にブルゴーニュ公国の首都として繁栄しました。当時の面影を今に伝える歴史文化遺産とともにグルメを楽しめます。
ブルゴーニュワイン、エスカルゴ、そしてマスタードは特に有名。1747年からマスタードやビネガーを販売しているという「マイユ」は、フランスを代表する老舗で世界的にも有名なブランドです。本拠地のディジョンでは、メインストリートのリベルテ通りに店を構えています。パリ市内にも、マドレーヌ広場とカルーゼル・デュ・ルーブル(1区)に2店舗あります。
現地では、日本では入手できないフレーバーの商品も販売されていますので、フランスのお土産として選んでもいいですね。
ワイン
フランスは、ブルゴーニュ、ボルドー、アルザス、ミディ・ピレネー、地中海沿岸など、それぞれの地域にワインの産地があります。地域、ブドウの種類によってもその味わいが違い、高級ワインからお手軽なテーブルワイン、大規模農家から小規模生産者まで、そして、赤・ロゼ・白、発泡ワインと多種多様なワインが楽しめます。
ブドウの産地を訪れてお気に入りを見つけたり、ワインショップを訪れて選んでもいいですね。酒類は、免税の対象になるのが一人当たり760mlを3本まで(合計2,280ml)となりますので、購入の際には確認してください。
カリソン・デクス
南仏プロヴァンス地方のの画家セザンヌの故郷「エクス・アン・プロヴァンス」には、15世紀にこの地を治めたルネ王がジャンヌ王妃との結婚を祝って作らせたという伝統菓子「カリソン・デクス」があります。
アーモンドの粉にメロンのシロップを練り込み、ひし形に抜いて焼き上げ、アイシングをかけたもので、甘すぎず、日本茶にも合います。シロップにはメロンのほか、柑橘類などを使うこともあります。今やフランス各地でも入手でき、軽くて持ち帰りやすいことから、お土産としてもぴったりです。
フラヴィニーのアニスキャンディ
ブルゴーニュにある小さなフラヴァニー村の中心にある、かつての修道院の中にある製造所で作られているキャンディです。小さなアニスの種に砂糖シロップを丁寧にかけて、グリンピースほどの大きさにまで仕上げていきます。
1591年にはすでにこの地の産品として有名で、賓客にプレゼントされたという記録も残っているそうです。ルイ14世やルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人にも愛されたという、長い歴史を誇る伝統菓子です。
アニスのほか、カシス、レモン、オレンジフラワー、ジンジャー、マンダリン、ミント、リコリス、ローズ、バイオレットと、味のバリエーションも豊富です。全て天然香料で、着色料や人工甘味料は使っていません。
パッケージは紙箱と楕円形の缶があります。コンパクトながらデザインも凝っていておしゃれなので、旅の思い出として自分用に、またお配り用のお土産としてもいいですね。
モノプリ(Monoprix)のエコバッグ
モノプリ(Monoprix)は、パリの街を歩いているとよく見かけることができる、フランスの大手スーパーチェーンです。その品揃えは、食料品はもちろん、衣類、雑貨など盛りだくさん。観光の途中に立ち寄って、お土産探しをしてみてもいいでしょう。
モノプリで販売されているエコバッグは、付属の小さなバッグにコンパクトにたたんだ状態で販売されています。しかもとても軽いので、お土産として持ち帰るのもラクなのが魅力的。色やデザインの種類も豊富でおしゃれなのもいいですね。数種類選んでおいて、配るときに好みで選んでもらっても。旅行中に早速使って、地元っ子気分を味わっても楽しいですね。
美術館グッズ
美術館を訪れたら、ミュージアムショップへも立ち寄って、見学の思い出に美術館グッズを持ち帰ってはいかがでしょう。展示されている作品をモチーフにした雑貨や図録など、様々な美術館グッズが販売されています。
大きくて重いものだと、海外から持ち帰るのにはなかなか手間がかかりますが、収蔵されている世界の名画や美術品の写真が載ったポストカードなどであれば、薄くて軽くスーツケースの中でもかさばりません。美術ファンの方へのお土産にもぴったりです。
フランスへのアクセス
羽田→パリ:12時間25分~12時間45分
成田→パリ:12時間25分~12時間45分
関西→パリ:12時間30分
※全てシャルル・ド・ゴール空港への直行便
フランス観光の移動手段
鉄道
フランス国鉄のSNCFが運営しているフランスの鉄道路線網は、パリを中心に各地へと放射線状に延びています。地方の都市同士を横に結ぶ路線は少ないことから、パリを起点にするか、遠回りに見えてもパリを経由するほうが移動しやすい場合もあります。
高速列車のTGV(テー・ジェー・ヴェー)が充実していて、専用線では最高速度320kmです。また、在来線にも乗り入れていて、地方都市間の移動もスムーズです。
パリには「パリ」という名前の1つの駅はなく、「サン・ラザール駅」「北駅」「東駅」「リヨン駅」「オステリッツ駅」「モンパルナス駅」「ベルシー・ブルゴーニュ・ペイ・ドーヴェルニュ駅」といったパリ市内に点在する7つの駅があります。
それぞれの駅で発着する在来線やTGV、国際列車の路線が違いますので、パリから鉄道を利用する際は、どの駅から出発するか事前に確認しておきましょう。
飛行機(国内線)
フランスは国土が広いことから、国内を飛行機で移動するのもいいでしょう。パリの空港からであれば、どの都市へも1時間半ほどで行くことができます。例えば、南部のニースまで行く場合、TGVだと約5時間40分ほどかかりますが、飛行機なら1時間30分ほどで行けるので、移動時間はかなり短縮されます。
国内線の発着は、国際線も発着する「シャルル・ド・ゴール空港」のほか、同じくパリの「オルリー空港」の場合も多いです。2つの空港間は、「ル・ビュス・ディレクト」と呼ばれるバスに乗って70~80分ほどで移動できます。乗り継ぎで空港間を移動するなら、十分に時間があるか確認しておきましょう。
タクシー
荷物が多い時や深夜に移動する必要がある場合、公共交通機関が通っていない場所へ行きたい場合などは、タクシーを利用するのもいいでしょう。パリ市内ではタクシー乗り場は、高級ホテルや地下鉄駅前、観光名所の周辺などにあります。パリ以外の都市での観光でタクシーを利用する際は、宿泊するホテルに手配してもらうのが安心です。
パリ市内では、流しのタクシーは少ないですが、見つけたら手をあげて停めることもできます。車の上についている「TAXI」のライトが緑なら空車、赤なら乗車中です。ドアは自動ではありませんので、自分で開け閉めしてください。降りたときには忘れずに占めましょう。行き先の住所などを紙に書いて運転手に渡すとスムーズです。
基本的に後部座席に定員3名となっています。夜間や休日、パリ郊外では割増料金となります。チップは原則として必要ありませんが、気持ちで渡したいなら、料金に上乗せして渡してもいいでしょう。目安は料金の5~10%程度です。
バス
バスは、フランスでは「autocar(オートカー)」「car(カー)」と呼びます。地方の町の場合は、列車で行けない場所へ行くのであれば、バスを利用する機会もあるかもしれません。大きな町では「長距離バスターミナル」へ行って、目的地への便があるかどうか、また時刻表などを、窓口で確認してから利用しましょう。バス会社によってはホームページでチェックすることもできます。
パリ市内と近郊には、約60の路線網が張り巡らされています。利用の際は、路線図を事前に入手しておくと安心です。通常は7時〜20時30分の時間帯に運行しています。ただ、路線によっては日曜・祝日運休だったり、停まらないバス停があったりもするので注意が必要です。深夜まで運行している路線もあります。
他にも、深夜0時30分〜5時30分に運行している深夜バス「NOCTILIEN(ノクティリヤン)」もあります。
まずはバス停で、自分が乗りたいバス路線の番号と終点地を確認しましょう。バスの前面には路線番号と終点地が表示されています。ワンマンバスで、前のドアから乗車です。運転席脇や車内にある自動切符改札機に切符を通すか、各種パスをかざします。
降車時には車内にある赤いボタンを押すと、車内の前方の「ARRET DEMANDE(次、停まります)」の表示ランプがつきます。後ろのドアから降車します。ドアが開かない時は、近くの緑のボタンを押してください。切符は降りる時まで必ず持っておきましょう。
メトロ(地下鉄)
パリではメトロ(地下鉄)が張り巡らされていて、1号線から14号線までの14路線があります。距離に関係なく、全線均一料金で乗ることができます。券売機は、英語表示にもできるようになっています。
駅の看板には、路線番号と終着駅名が表示されています。例えば、「6.Étoile(エトワール)」であれば、6号線の終点「エトワール(シャルル・ド・ゴール・エトワール)駅」方面行きとなります。ホームに出る直前に次の駅から終着駅までの全駅名が書かれた表示板があるので、乗り間違えないためにも、目的地の駅があるかどうか確認しましょう。
電車を乗降する際は、ドアが手動の場合もありますので、その時は扉にあるレバーやボタンを使って手動で開けてください。
出口に向かいたいときは「Sortie(ソルティ)」と表示された青い看板の通りに進みましょう。乗り換えたいときはオレンジ色の「Correspondance(コレスポンダンス)」の表示と乗り換え路線の番号と終着駅名を確認してください。
出口には改札はなく、基本的には切符の回収もありませんが、係員が抜き打ちで確認していることもありますので、切符は必ず最後まで持っておきましょう。
高速郊外鉄道 RER
パリ市内を通りながら郊外とを結んでいるのが、高速郊外鉄道のRER(エール・ウー・エール)です。A線からE線の5路線がありますが、同じ線でも途中で分岐して多方面に延びています。シャルル・ド・ゴール空港、ヴェルサイユ、ディズニーランド・パリなどに行くのにも利用できます。
パリ市内で利用するのであれば、切符の買い方や乗り方も同じで料金も均一です。メトロへの乗り換えもできます。ただし、メトロと違って出口では切符が必要です。メトロとの乗り換え口にも改札があって、切符を通さなければいけません。
郊外は目的地によって料金が変わります。パリ市内から郊外に行く場合は、乗車駅で必ず行き先までの切符を買ってください。乗り越し精算のシステムがありませんので注意してください。
フランス観光でお得なフリーパス
ユーレイルフランスパス
フランス国鉄(SNCF)が運営する鉄道全線とバスが乗り放題のお得なパスで、フランス国内を鉄道やバスを使って周遊するのであればおすすめです。座席指定や寝台料金などは別途必要ですが、TGVや夜行列車への乗車も可能。切符を買う手間も省けます。一日の移動日内であれば、乗車回数や乗車距離に制限はありません。
大人に同伴する子供(4歳以上12歳未満)2人までは無料となっています(ただし座席指定が必須の場合は、子供も座席指定券が別途必要)。また、ホテルでの宿泊割引、美術館での入館料割引など、各種ボーナス特典もついています。
利用する場合は、旅程に合わせたパスを日本の公式サイトにて事前に購入してお出掛けください。
【有効期間】
使用開始日から1ヵ月間の有効期限内で、3〜 9日の利用日(通用日数)が選べるフレキシータイプ。
例えば、通用日数9日間なら有効期間1ヵ月以内で9日間、連続でも飛び飛びでも利用可能です。
【公式サイト】
https://www.raileurope-japan.com/pass/フランスレイルパス
パリミュージアムパス
パリ市内とその近郊にある約50ヵ所の主な美術館・博物館や史跡に、切符売り場に並ばずに入場することができます。たくさんの施設に入場できるので、使うほどお得なフリーパスです。
【料金】
2日券 52ユーロ
4日券 66ユーロ
6日券 78ユーロ
※常設展のみ入場可(特別展は不可)
※ストライキや祝日による休館や入場無料の場合でも、パスの期間延長や返金はありません
【有効期間】
2日券 48時間
4日券 96時間
6日券 144時間
※ただし、連続した期間内に限る
【発売場所】
主要な美術館・博物館ならびに建造物、パリ市観光局観光案内所とその専用サイト
【公式サイト】
パリ・ミュージアム・パス ジャポン (日本語)
パリ観光局パリミュージアムパス専用サイト (英語あり)
フランスの年間イベント情報
1月
公現祭
「公現祭」は、毎年1月6日、または1月2〜 8日の間の日曜日に行われるキリスト教の祝祭です。東方からの三博士がイエスを礼拝するために贈り物を持ってベツレヘムを訪れたという日をお祝いするものです。
フランスでは、東方三博士の贈り物の象徴としてアーモンドクリームの詰まった円形のパイの「ガレット・デ・ロワ」を食べる習慣があります。パイの中には「ソラマメ」か「フェーブ」と呼ばれる陶製の小さな人形が1つだけ入っています。みんなで切り分けて食べますが、フェーブが当たった人は祝福されて、紙製の王冠をかぶってその日の王様となります。
「ガレット・デ・ロワ」は、年が明けるとパティスリー(お菓子屋さん)やブーランジェリー(パン屋さん)の店頭に並びはじめますので、見かけたら、この時期だけの伝統菓子を味わってみてください。
2月
ニースのカーニバル
2月の中旬から開催される「ニースのカーニバル」では、町中が熱狂します。毎年、テーマが決められ、派手な仮装に身を包んだ人々が参加し、華やかで迫力のある「カーニバルパレード」が繰り広げられます。
また、「プロムナード・デ・ザングレ」では、地元の花の生産者や花の伝統に敬意を表して1876年にはじまったという「花の戦い」やパレードも行われます。競うように花で飾られた山車がパレードします。観客に向かって、10万本ものミモザやユリ、マーガレットといった花々が投げられる光景は、花の雨が降るようで圧巻です。
4月
ポワソン・ダヴリル
4月1日は「エイプリル・フール」ですが、フランス語では「ポワソン・ダヴリル」と言います。これは「4月の魚」という意味で、魚の形をしたお菓子を食べたり、魚のイラストが描かれたカードを贈ったりします。
ショーモン・シュル・ロワール城の国際庭園フェスティバル
ロワール地方の高台に建つ「ショーモン・シュル・ロワール城」では、毎年4月から10月末にかけて「国際庭園フェスティバル」が開催されます。その年ごとに決められたテーマに沿って、若手からベテランまで様々な造園家たちによって造られた、趣向を凝らした演出やデザインが楽しめる庭園の競演が見られます。
復活祭
聖金曜日に十字架に架けられたイエス・キリストの復活を祝う「復活祭」は、「春分の日以降の最初の満月の次の日曜日」とされていて、毎年、暦によってその日が変わります。暦の上での春はこの日からです。フランスでは復活祭の翌月曜日も祝日となります。また、フランス人はこの期間に約2週間の休暇を楽しむ人も多いです。
復活祭には、卵形のチョコレートを食べる習慣があります。卵は生命のシンボルとされていて、その縁起をかつぎます。
5月
メーデー
国際的に労働者の祝日である5月1日の「メーデー」ですが、フランスでは、1947年からずっと有給休日と定められています。この日は法定労働は禁止で、減給もないのです。フランスの大都市では労働組合のパレードが行われるほか、親しい人に幸運のお守りとして、スズランを1本贈るという習慣があります。
昇天祭
「復活祭」から40日目(復活祭から5週目の木曜日)に当たる「昇天祭」は、イエス・キリストが天に昇ったとされる日で、キリスト教徒はミサに参加します。フランスでは休日となりますが、その年によって変動します。
カンヌ国際映画祭
毎年5月に開催される「カンヌ国際映画祭」は、世界的にも有名な映画祭です。メイン会場「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」の正面階段にはレッドカーペットが敷かれ、世界各国の映画スターを迎えます。2020年には第73回目の開催となる長い歴史を誇ります。
6月
音楽の日
毎年6月21日の夏至の日に、夏の訪れをお祝いするために開催される音楽の祭典が「音楽の日」です。フランス各地でコンサートが行われます。
7月
革命記念日
7月14日は「革命記念日」で、フランスのナショナル・デーです。1789年7月14日(火)にバスティーユ奪取を果たした日で、絶対王政の終わりと共和政の始まりの人もいえるこの日は、フランス国民にとって最も大切な祝日です。
毎年、パリのシャンゼリゼ大通りでは、フランス大統領が臨席する中、大規模な軍事パレードが行われ、夜になると盛大に花火が打ち上げられます。また、全国各地でもさまざまなイベントが開催されます。
ツール・ド・フランス
毎年7月に約3週間にわたって開催される「ツール・ド・フランス」は、1903年に始まった伝統あるフランスの国民的自転車レースです。そのコースは毎年変わりますが、ゴールは必ずパリのシャンゼリゼ大通りと決まっています。
フランス各地の美しい風景をめぐる約3,500kmものコースには、ピレネーやアルプス山脈など山岳地帯の難コースも含まれ、熾烈なレースが繰り広げられます。
アヴィニョン演劇祭
プロヴァンスのアヴィニョンで毎年7月の約1ヵ月間に渡って開かれる「アヴィニョン演劇祭」は、1947年に始まった、歴史ある国際的にも有名な演劇フェスティバルです。始まった当初は、上演は古典劇のみに限られていましたが、のちに現代劇も上演されるようになりました。
「イン」と呼ばれる公式の演劇祭のほか、「オフ」と呼ばれる自主公演も行われています。また、ダンスやミュージカル、人形劇など、さまざまなパフォーマンス・アートが繰り広げられます。期間中は、法王庁宮殿の中庭を中心に、アヴィニョン市内の100ヵ所以上もの場所が舞台となります。
9月
ヨーロッパ文化遺産の日
毎年9月の第3土曜・日曜日は「ヨーロッパ文化遺産の日」です。普段は公開されていないヨーロッパ中の数多くの歴史的建造物が、この日のみ特別に一般公開されます。パリ市内にあるフランス大統領官邸の「エリゼ宮」も普段は非公開ですが、この2日間のみは足を踏み入れることができます。
10月
サロン・デュ・ショコラ
毎年10月から11月にかけての5日間、パリ国際見本市会場で開催される「サロン・デュ・ショコラ」は、チョコレートの祭典です。見本市であると同時に、チョコレートを使った作品の展示やファッションショー、ワークショップなど、様々な形でチョコレートが楽しめるイベントです。
1995年にフランス・パリで初開催されたこのイベントは、アメリカ・ニューヨークや日本、中国・北京など、世界各国に広がりをみせています。
11月
ボージョレ・ヌーヴォー解禁日
「ボージョレ・ヌーヴォー」は、リヨンの北に位置するボージョレ地区で作られるワインの新酒(ヌーヴォー)で、味わいによってその年のブドウの出来もわかります。解禁日はフランス政府によって毎年11月の第3木曜日と定められています。この日にはワインショップなどで解禁を知らせるポスターが掲示されます。
12月
リヨン 光の祭典
ローヌ・アルプ地方にあって、フランス第2の都市といわれる「リヨン」では、毎年12月8日を含む4日間に渡って「光の祭典」が開催されます。町中の通りや建物はイルミネーションに彩られます。
1852年から続く、聖母マリアへ感謝の光を捧げる伝統的な行事に由来していますが、近年は、国際的なアーティストによるさまざまな光のオブジェ作品が、旧市街の各所で展示されるようになりました。フランス最大級のイルミネーション・イベントとなっていて、国内外からたくさんの観光客が訪れます。
ノエル
12月25日の「ノエル」は、フランス語のクリスマスです。イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教の祝日です。前日の24日の夜は家族で静かに迎えるのが普通で、レストランなどは閉まっていることもあります。また、25日は休日となり、美術館などの観光スポットもほとんどお休みです。教会などの宗教施設でも一般の観光客は見学できないので、ご注意ください。
ディナーには七面鳥料理、そしてデザートには薪の形をしたケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」を食べるのが恒例です。
クリスマスが近くなると、パリのショーウィンドウは一段と華やかになり、各地ではクリスマス市も開かれます。ドイツ国境に近いアルザス地方の「コルマール」のクリスマス市は特に有名です。イルミネーションとともにクリスマスのプレゼント選びやクリスマス市ならではのグルメも楽しめます。
大晦日
12月31日の大晦日は、友人や家族とにぎやかに夕食を楽しみながら、年越しを迎えるのがフランスの定番です。このパーティーは「聖シルヴェストルのレヴェイヨン」とも呼ばれます。「聖シルヴェストル」は第33代ローマ教皇で、キリスト教の聖人の一人です。12月31日に祝うのがキリスト教の慣わしですが、元々は年越しとは全く関係のないものです。
1年の最後の日をにぎやかに過ごして、元旦を迎える0時には12回の鐘の音を聞きながら、新年のあいさつを交わします。パリの「エトワール凱旋門」前のシャンゼリゼ大通りでのカウントダウンイベントは、規模も大きく有名です。