マレーシアってどんなところ?
基本情報
マレーシアは東南アジアのちょうど中心に位置していて、首都クアラルンプールやペナン島、ランカウイ島などが属するマレー半島と、ボルネオ島のひとつである、コタキナバルなどを含むサバ・サラワク州から成り立ちます。シンガポール、タイ、インドネシア、ブルネイと国境を接していて、国土の60%は熱帯雨林のジャングルで覆われています。
日本との時差は1時間で、日本の方が進んでいます。例えば、日本が朝の9時だと、マレーシアでは朝の8時となります。
現在の人口は約3,000万人で、マレー系・中国系・インド系、そして多数の部族に分けられる先住民族で成り立っている多民族国家です。公用語はマレー語(バハサマラユ)、準公用語は英語なので、首都クアラルンプールや他の観光都市ではほとんど英語が通じます。
しかし東海岸やボルネオ島ではではマレー語が主に使われているので、英語が通じない場合があります。
ポルトガル、オランダ、イギリス、日本の統治を経て1963年に独立し、これらの国の影響が各地でみることができます。
多民族・多宗教国家マレーシアの文化
現在人口約3,000万人のマレーシアは、マレー系(約69%)・中国系(約23%)・インド系(約7%)、そして多数の部族に分けられる先住民族で構成される多民族国家です。
イスラム教を信仰するマレー系が多数派民族で、中華系移民やインド系移民はそれぞれの言語、宗教、生活習慣、民族衣装、食生活など独自の文化、伝統を守りながら暮らしています。「共生」をモットーに一つの文化に同化することなく、お互いの民族・宗教における生活様式の尊重を第一としています。
マレーシアを旅していると、いたるところで英語・マレー語・中国語・ヒンドゥー語など異なる言語が聞こえてきます。また街の中にはイスラム教のモスクはもちろん、仏教のお寺、ヒンドゥー教の寺院が点在しています。
このように、それぞれ違う言語や生活様式に従って暮らしていても「マレーシア人」としてのアイデンティティを大切にしています。
また混血による民族も存在し、その代表的なものが「ババニョニャ(プラナカン)」という呼ばれる人々で、20世紀初頭までに移民してきた中華系移民の男性と、マレー女性の間に生まれた子孫のことを指します。
初代植民地支配者であるポルトガル人の子孫は「ユーラシアン」と呼ばれ、主に古都マラッカでキリスト教徒として暮らしています。インド系移民とマレー民族との間に生まれ、ヒンドゥー教を信仰する子孫たちは「チッティ」イスラム教を信仰する子孫たちは「ママッ」と呼ばれています。
近代都市・リゾート・大自然、3つの魅力
マレーシアはどこの都市・地域に行くかによって、楽しみ方が大きく変わります。都市部では近代的な建造物やショッピング、多彩な食文化を楽しむことができ、アイランドリゾートでは青い海と白いビーチでゆっくりくつろげ、大自然ではジャングルの中をトレッキングしたり珍しい動植物たちを鑑賞することができます。
主要都市別にどのような特徴があるか、下記にまとめてみました。
- クアラルンプール:近代都市
- ペナン島:世界文化遺産、アイランドリゾート、イギリス文化
- ランカウイ島:アイランドリゾート、大自然
- コタキナバル:世界自然遺産、大自然
- マラッカ:世界文化遺産、ババニョニャ文化、ポルトガルとオランダ文化
- イポー:郊外都市、美食の街、温泉
このように、刺激を求めているのか、リラックスしたいのか、それともアドベンチャーを求めているのかによって行先が変わりますね。
マレーシア旅行の見どころ
歴史情緒あふれる建造物たち
マレーシアはインド洋と南シナ海の中間に位置しており、立地的な理由から14世紀頃から東西交易の中心地となりました。
貿易港として栄える過程で、アラブやインドのイスラム教徒が入り、またポルトガル、オランダ、イギリスの支配下ではキリスト教が普及しました。さらに、20世紀初頭以降に労働者として流れてきた中華系やインド系民族により、仏教やヒンドゥー教が広まりました。
このようにマレーシアには様々な宗教・文化が混在しているので、街中にはイスラム教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教の宗教的建物がいたるところで見られます。中には、アジアや中東、西洋式建築が融合された、マレーシアでしか見られないデザインのものもあります。
マレーシア国内で一番多い宗教建造物は、マレー系民族が信仰するイスラム教徒の礼拝堂「モスク」です。モスクといえばイメージできるのがドーム型の外観です。ドーム型の外観も美しいですが、モスクの最大の魅力といえば内部のカリグラフィーやイスラム模様です。
イスラム教は偶像崇拝がタブーなので、人物や動物を描くことができません。そこで生み出されたのが「カリグラフィー」といういわゆるアラビア語書道、そしてモチーフの反復から生み出される独特なイスラム模様です。
ドームの内部には、カリグラフィーで書かれた「コーラン」と様々な色合いのイスラム模様が散りばめられていて、不思議な美しさが広がっています。
ヒンドゥー教徒の寺院は、20世紀初頭に移住してきたヒンドゥー教を信仰するインド系移民によって建てられました。ヒンドゥー教寺院の特徴は、カラフルでたくさんの人や動物の彫像が刻まれているということです。森羅万象が神であると信じるヒンドゥー教にとって、寺院は「神々の住居」という性格も持ちます。
中華系の人たちのための仏教や道教寺院は、日本のお寺とは違って、金や赤など華やかできらびやかな装飾がメインのお寺が多いです。
オランダ統治時代、イギリス統治時代の面影を色濃く残す「コロニアル建築」の建造物は、特に古都マラッカやペナン島にたくさん残っています。
巨大ショッピングモールで一日中お買い物
マレーシアの首都クアラルンプールは、東南アジアでも随一のショッピング天国です。
クアラルンプール版「渋谷」ともいえる繁華街ブキッ・ビンタンには、高級ブランドからローカルブランドまで取り扱うショッピングモールが立ち並び、中心地から少し離れた地域へ行くと、一日では回れないほどの、東南アジア・世界的にも最大級のショッピングモールがあります。
また日本の伊勢丹やイオン、そごうなども続々と進出してきているので、日本の観光客にとっては、海外にいながらどこか馴染みがあり安心してショッピングができる環境でもあります。
ここからはクアラルンプールにある、一度は行ってみたいショッピングモールをいくつか紹介させていただこうと思います。
パビリオン ショッピングモール
ブキッ・ビンタンの中心にある、「パビリオン ショッピングモール」。プラダやグッチといった高級ブランドもありますがZARAなどの大衆向けブランドも入っており、幅広い層に愛される大型ショッピングモールです。
クアラルンプール一番の繁華街に位置しているので、訪れるのは大体が観光客です。中国正月やハリラヤ・プアサなどの祭日・行事ごとに壮大なスケールの飾りつけが定番となっていて、地元の人の中にはお買い物目的ではなく、豪華な装飾を見にくる人がたくさんいます。
ロット10(Lot10)
パビリオン ショッピングモールのすぐ近くにある、緑色の建物が「ロット10」というショッピングモールで、こちらは若い層に人気のモールです。
2016年リニューアルオープンした伊勢丹が入っており、つけ麺やお好み焼きなどを楽しめる本格的な日本食レストランや日本食スーパーも入っているので、旅中に日本の味が恋しくなった際にお立ち寄りいただくのがおすすめです。
地下にある「フートンフードコート」には、マレーシア各地の老舗レストランが49店舗も入っていて、わざわざ地方にいかなくても伝説のレストランの味を気軽に食べ歩くことができるとあって、地元の人たちの間でも大人気です。
スターヒルギャラリー(STARHILL GALLERY)
「スターヒルギャラリー」もブキッ・ビンタンにあり、こちらは富裕層に特化したショッピングモールです。一流高級時計ブランドや宝飾品ブランド、ルイ・ヴィトンやディオールなどのファッションブランドが入っています。
内装も洗練されていて、いかにも富裕層向けといった雰囲気なので、ガヤガヤしたブキッ・ビンタンでのショッピングに疲れて、少し落ち着いた空間で休みたくなった時に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
1ウタマ ショッピングセンター
クアラルンプールから車で20分~30分ほど離れた郊外に位置している「1ウタマ(ワンウタマ)ショッピングセンター」は、マレーシア最大、東南アジアでは2番目、世界で5番目に大きいショッピングモールです。
クアラルンプール中心地から離れているので観光客はほとんどおらず、周辺はビジネス街や高級住宅地なので、地元の人たちがよく訪れます。
4つのデパート(イオン、伊勢丹、パークソン、タンガ)と2つの映画館があり、東南アジア最大級の屋上庭園や、滝とマレーシアの原生林をそのまま残した「レイン・フォーレスト」エリア、スポーツ施設、ホテルも隣接されています。これを聞いただけでもどのくらいの規模か想像できますよね。
イオンや伊勢丹があるので、日系の飲食店やスーパー、雑貨屋なども充実しています。
ミッドバレーメガモール/ザ・ガーデンズモール
クアラルンプール近郊にあるミッドバレーシティに位置する「ミッドバレーメガモール」は、1ウタマに次いで、マレーシアで2番目に大きいショッピングモールです。隣接しているザ・ガーデンズモールを入れると、マレーシア最大となります。
ミッドバレーメガモールはマレーシアのファミリー向けで、週末はもちろん、平日でも大変にぎわっています。3つのエリア(サウス、ノース、センターコート)に分かれており、「イオン」やマレーシアの百貨店「メトロジャヤ」などの、400店舗以上のテナントが入っています。
「ザ・ガーデンズモール」はミッドバレーメガモールと繫がっていますが別のショッピングモールで、ミッドバレーより高級感があり、落ち着いた雰囲気となります。ヨーロッパの一流ブランドが入っていたり、オーガニック食品を取り扱うスーパーがあったりと、若い人や高級な物を求める地元の人に愛されています。
マレーシアの食文化に触れて、多様性にも触れる
「SUDAH MAKAN(スダ マカン)?」= 「ごはん食べた?」マレーシアでは、「ごはん食べた?」が定番のあいさつの言葉になっているほど、「食」がコミュニケーションの中心となっています。家族でテーブルを囲って、それぞれの民族のごはんを食べるのは、自分自身の民族アイデンティティの再確認にもなります。
マレー系の人々が中華料理を食べたり、中華系の人々がインド料理を食べたりと、違う民族の食文化に触れることによって、異なる文化への理解を深め、「マレーシア人」として国民がつながるきっかけにもなります。
マレーシアの食文化には宗教性も表れていて、イスラム教徒は豚肉を、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べないので、行くレストランによって出てくるお肉が限られています。
「HALAL」(ハラル)と書いてあるお店は、イスラム教徒向けのメニューがあるという意味で、「Non-HALAL」(ノンハラル)と書いていれば、豚肉中心のレストランとなります。このノンハラルのレストランは、大半が中華料理店で、ポークリブを使った料理などを提供します。
「マレーシア料理」といっても、マレー、中華、インド料理、またそれぞれが融合されて作られた新しい料理もあるので、一つの特徴に絞ることは難しいです。しかし、その「食の多様性」こそがマレーシアという国を一番顕著にあらわしているのではないでしょうか。
クアラルンプールエリア
クアラルンプールはマレーシアの首都として、国の政治や経済の中心として機能している近代都市です。市内には緑も多く、地元の人たちでにぎわう屋台や市場、異国情緒あふれる歴史的建造物、モスクや寺院などたくさんの魅力があります。
市内は交通手段も整備されており、また日本食レストランやスーパーもたくさんあるので、日本の観光客にとっては比較的安心な旅行先です。
ペトロナス・ツイン・タワー
マレーシアといえばこれ、といってもいいほど有名な「ペトロナス・ツイン・タワー」。
首都クアラルンプールの中心地にそびえたつ、高さ452mを誇る超高層ビルです。1998年に完成してから5年間、「世界で一番高いビル」でしたが、残念ながら2003年に台湾の台北101に世界一の座を譲ることとなりました。「ツインタワー」(2棟のビル)としては世界一の高さを誇っています。
実は、日本の建設会社ハザマがタワー1を、タワー2は韓国のサムスン物産建設部門がそれぞれ施工したことでも有名です。このツインタワーがマレーシアの建造物として特別なのは、イスラム様式を用いてデザインされたことです。超高層ビルの中でもこのようなデザインは世界中どこを探してもなく、特徴的な2つ尖塔がモスクの形と似ていますね。
LRTのKLCC駅を降り、「スリア」というショッピングモールを抜けると、ツインタワーを鑑賞できるスポットに着きます。
KLセントラル駅
KLセントラル駅は、名前でわかるように「クアラルンプールで交通の中心となる駅」です。クアラルンプール市内を走るLRT、モノレール、KTMコミューターをはじめ、クアラルンプール空港と市内をつなぐKLIAエクスプレス、マレー半島を縦断するマレー鉄道(KTM ETS)がこの駅に停まります。
また、違う観光都市へ行く際によく使われる長距離バスも、KLセントラル駅を中心に出ています。
NU Sentralというショッピングセンターが駅と直結しているので、電車やバスの待ち時間にはショッピングや映画を楽しむこともできます。
この駅にはクアラルンプール内の観光地だけではなく、イポーやマラッカなどの地方都市へ行く術が集結しているので、マレーシア観光初心者という方々は、とりあえずKLセントラルを出発点とするのもいいかもしれません。
ブキッ・ビンタン
先述の通り、ブキッ・ビンタンはクアラルンプール版の「渋谷」ともいえるマレーシア屈指の商業・娯楽エリアです。
高級ブランドからファミリー向けのショッピングモールが集まり、マレーシアのローカル料理から西洋料理のレストランやマッサージ屋さんなど、マレーシアで楽しむべきほぼ全てものがこのエリアに集まっています。
ここでおすすめなのが、クアラルンプール最大の屋台街である、「アロー通り」です。日中は閑散としていますが、夜になるとたくさんの屋台が軒を連ね、観光客や地元の人でごった返します。
昔から続く路地裏の屋台街で、異国情緒たっぷりなので、東南アジアにきたなーという実感が湧く場所です。マレーシア料理だけではなく、中華やタイ料理の屋台もあれば、ドリアンなどのトロピカルフルーツが食べれる屋台など、たくさんの種類の食を楽しめます。
ブキッ・ビンタンへはMRTとモノレールに乗っていくことができます。モノレールの駅はエアアジア ブキッ・ビンタン駅 、MRTスンガイ・ブロー-カジャン線の駅はパビリオン・クアラルンプール - ブキッ・ビンタン駅です。
ムルデカ・スクエア周辺
1957年にイギリスからの独立を宣言した歴史的な場所が、「ムルデカ・スクエア」です。そのため、「マレーシア発祥の地」ともいわれ、毎年8月31日の独立記念日には大きなイベントがこの広場で行われます。
広場にはマレーシア国旗が掲揚され、広い野原や噴水があり、ビル群から離れてリラックスするためにここに訪れる地元の人たちも多くいます。
また広場周辺には、1800年代後半から1900年代前半に建てられ、歴史保全のために残された建造物がたくさん点在しており、クアラルンプール観光をする際はこの広場から始めるというのが定番となっています。
ムルデカ・スクエアは、LRTのマスジット・ジャメ駅を降り、徒歩3分ほどの場所にあります。
マスジッド・ジャメ
「マスジッド・ジャメ」は1909年に建設された、クアラルンプール市内で最古のモスクです。イギリス人建築士によって建設され、スペインでよく用いられるイスラムのムーア様式、インドのムガール様式が融合されたデザインとされています。
このモスクは、クラン川とゴンバック川の合流地点付近に建っていているのですが、この地点がクアラルンプール=泥の交わる場所と言う地名の由来と言われています。
LRTの停車駅にマスジット・ジャメ駅があるので、その駅を降りるとすぐのところに位置しています。
スルタン・アブドゥル・サマド・ビル
ムルデカ・スクエア周辺の建物の中でも有名なものが、広場の対面にある「スルタン・アブドゥル・サマドビル(旧連邦事務局)」です。こちらもマスジッド・ジャメ同様、イギリス人建築士によって1897年に建設されました。
イギリスのビクトリア様式、スペインでよく用いられるイスラムのムーア様式、インドのムガール様式が融合されたデザインとされていて、ピンクっぽい色でかわいらしく今ではインスタグラムスポットとなっています。
セント・マリー聖堂
「セント・マリー聖堂」も、イギリス人建築士によって初期イギリスゴシック建築様式で建てられたキリスト教会です。1984年に建てられ、マレーシアで一番古い聖公会の一つです。
かのエリザベス女王も参拝、そしてチャールズ皇太子とカミラ夫人も訪れたこともあることで有名です。
クアラルンプール・シティ・ギャラリー
「クアラルンプール・シティ・ギャラリー」は、クアラルンプールの歴史や現在の様子を知ることができる展示場です。
ここにはクアラルンプール市内のミニチュア模型があって、街の規模を一目で体感できます。本格的なクアラルンプール観光をする前に訪れると、地理的な感覚も得られますし、歴史も勉強できるので、より楽しい観光となるかと思います。
こちらのギャラリー前には、アイラブKLのモニュメントもあるので写真撮影にもぜひ訪れてみてください。
マレーシア・イスラム美術館
クアラルンプールを訪れた方々にぜひ行っていただきたいところが、「マレーシア・イスラム美術館」です。ここには、世界中から集められた約9,000点ものイスラム芸術品が展示されております。
ブルーのタイルを散りばめた外観、そして館内も幾何学文様とカリグラフィーで装飾されたタイルやドームなど、展示物がなくても飽きのこない美しさです。
イスラム芸術に馴染みがない方々も、トルコやシリア、中国などの国から集められた色彩豊かなタイルや工芸品、宝飾品やテキスタイル等で、イスラム芸術に魅了されること間違いなしです。
チャイナタウン周辺
「プタリン通り」を中心とした一帯が、クアラルンプールの「チャイナタウン」と呼ばれている地域です。通りには、食べ物やお土産、ブランドのコピー品等の露店が広がっており、昼夜観光客でにぎわっています。
特に16時頃からは屋台が増え、22時頃まではナイトマーケットとして料理の匂いや人で、道はごった返します。
チャイナタウン周辺は屋台・露店だけではなく、観光地としても有名な寺院が集まっていたり、バックパッカーの宿がたくさんある場所でもあります。
LRTとMRTのパサール・セニ駅を降り、徒歩5分ほどの場所にプタリン通りがあります。
関帝廟 (Guandi Temple)
「関帝廟」は道教寺院で、三国志でも有名な武神、そして現在では商売の神様としても崇められている「関羽雲長」が祀られています。
世界中に関羽を祀る関帝廟はたくさんありますが、こちらはクアラルンプール観光でも大変有名な観光スポットです。
寺院内は、中国文化をあらわす赤と金が基調とされていて、龍や獅子の装飾品で大変煌びやかです。
スリ・マハ・マリアマン寺院
クアラルンプール最古・最大のヒンドゥー教寺院が、「スリ・マハ・マリアマン寺院」。
高さ22.9mのカラフルな門塔(ゴプラム)は5層に重ねられ、228体のヒンドゥー教の神々や従者が彫刻されています。周りはビルで囲まれていますが、このゴプラムを見逃すことはないくらい、荘厳な外観をしています。
この寺院の見学は自由で、カウンターに靴を預けて中に入ることができます。ヒンドゥー教寺院の中に足を踏み入れるということは、日本では体験できないものなので、ぜひ訪れてみてください。
セントラルマーケット
「セントラルマーケット」は、ナマコ石鹸、パシュミナのスカーフ、マレーシア柄のバティック生地などの雑貨が買える、お土産の宝庫です。
こちらは元々、イギリス統治時代の1888年に生鮮マーケットとして建てられたもので、中には雑貨屋さんだけではなく、コーヒーショップやフードコートなど、約130件のお店が軒を連ねています。
クアラルンプール旅行で、お土産に困った場合は、こちらにくると必ずお探しのものが見つかるかと思います。
スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(ブルーモスク)
マレーシアのイスラム教モスクの中でも一番有名なのは、クアラルンプール郊外にある、ブルーモスクとピンクモスクです。
ブルーモスクの正式名称は「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク」で、マレーシアで最大、世界でも4番目の規模を誇るモスクと言われています。
クアラルンプールから電車か車で20~30分ほど行ったシャーアラムという地域に位置しています。「ブルーモスク」と呼ばれ、外観は青と白に包まれていて、内部には青いステンドグラスで装飾がされており、青い光が差し込むように見えてとても幻想的です。
プトラ・モスク(ピンクモスク)
ピンクモスクの正式名称は「プトラ・モスク」で、クアラルンプール国際空港近くの行政都市プトラジャヤという地域に位置しています。周りには財務省、最高裁判所、首相官邸等があって綺麗に整備されています。
すぐ隣には人口の湖「プトラ湖」があるので、角度によっては湖に浮かぶように見えて大変美しいです。こちらのモスクも「ピンクモスク」と呼ばれるように、外側も内側も花崗岩のスモーキーピンクの装飾で統一されています。
バトゥ洞窟
クアラルンプールから車で20分、電車で30分程いった郊外に位置している「バトゥ洞窟」はヒンズー教の聖地で、金でできたムルガン神像が有名なスポットです。
ムルガン神像の脇にある272段の階段をのぼると、約4億年前から形成された石灰岩の洞窟があり、その中にヒンドゥー教寺院があります。天井部隙間から太陽光が差し込み、神秘的な景色が広がります。
2018年の改修工事で、寺院側が勝手に階段を極彩色に塗り替えたことによって、周辺住民や政府機関より大批判をうけていますが、全体的にヒンドゥー教のカラフルでポップな印象が際立ち大変美しい観光スポットです。
洞窟内や階段付近にはたくさんのサルがいてかわいいのですが、観光客が持っている食べ物を狙って襲ってくる場合もあるので、くれぐれもご注意ください。
クアラルンプールからはタクシーでいくことも可能ですが、一番安い方法はKLセントラル駅からKTMコミューターを利用することです。往復5.2RM(約150円)で、バトゥケイブ駅から徒歩5分以内なので、比較的安く簡単に行くことができます。
ペナン島エリア
ペナン島はマレー半島の北西にある島で、イギリス統治の面影が残る観光地と、青い海と白いビーチがあるアイランドリゾートの2つの顔を持ちます。
マレーシアの中で最も華人の人口が多い地域で、中国商人たちが建てた長屋である「ショップハウス」がたくさんあります。
現在ではかわいいカフェや雑貨屋さんとして改装されて、ショップハウスの壁のストリートアートが町のシンボルになり、近年女子旅の行先として人気を集めています。
ジョージタウン周辺
ジョージタウンはペナン島の中心地で、アジア・中東・ヨーロッパを結ぶ貿易港として栄えた街の面影が現在もなお色濃く残っている地域です。2008年には、マラッカとともに世界文化遺産として登録されました。
ジョージタウンには、18世紀イギリス統治時代建てられたペナン市庁舎を筆頭に、植民地時代に建てられた「ヨーロッパコロニアル調」の建造物が数多く残っております。
また、違う地域に比べて中国系の人々が多いため、中国文化や伝統を街中いたるところで見ることができます。代表的なものが「ショップハウス」で、1階が店舗で2階が住居になった中国の伝統的な建築様式のことを指します。
現在ではおしゃれなカフェやブティックとなっており、ショップハウスの壁には数多くのストリートアートが描かれているので、インスタ映えスポットとして人気です。
ジョージタウンは、島の北西に位置しています。ペナン島では基本的にタクシー移動となるので、ジョージタウン近辺に滞在していない場合はタクシーを利用しましょう。
コーンウォリス要塞
ペナン島観光でお馴染みの名所ともいえる「コーンウォリス要塞」。名前は、イギリスの将軍チャールズ・コーンウォリスに由来していて、1786年にイギリス東インド会社のフランシス・ライト総督が、ペナン島に初めて上陸したときに建てられた要塞です。
位置している砦はペナン島の先端にあたり、マラッカ海峡を監視するのに適当な位置でした。当時イギリスの植民地をオランダやフランス、海賊などから防衛する上で、この要塞が地理的にも重要な拠点になったのです。
他の観光地と比べると見どころがあるわけではありませんが、ペナン島、マレーシアの歴史を知る上でかかせない場所なので、ぜひ訪れてみてください。
ペナン市庁舎
ペナン島に多く残っているイギリス統治時代の「コロニアル建築」というデザインの建物の中でも、代表的なものが「ペナン市庁舎」です。
島で一番美しい建造物とされていて、エドワーディアン・バロック様式というイギリスの建築様式を使って1903年に完成、1982年には国の文化財に制定されました。
極楽寺
マレーシア内で一番有名な仏教寺院が「極楽寺」です。敷地は12万平方mにも及び、東南アジアの中でも最大級の仏教寺院で、中国、タイ、ミャンマーの3様式が融合するパゴダ(仏塔)がこのお寺のシンボルです。
この塔は7層に重ねられており、高さ30mの中に1万体もの仏像がはめ込まれています。
コムタ・レインボー・スカイウォーク
「コムタ」は、1985年に建てられた高層ビルで、そのペナンのランドマーク的存在の建物に、2016年に65階と屋上に展望施設が追加されました。
「レインボー・スカイウォーク」と呼ばれる展望デッキは、手すりと床がガラス張りになっていて、地上約250mから下を一望することができます。
高所恐怖症の方にとっては恐怖のスポットですが、歴史情緒あふれるペナン島でまた違った楽しみ方やスリルを味わいたい方は、ぜひ訪れてみてください。
ランカウイ島エリア
ランカウイ島はペナン島と並ぶ、マレーシア屈指のアイランドリゾートです。ジャングルやマングローブの森などの自然も堪能できれば、超高級リゾートホテルやビーチバーなどが立ち並ぶ近代的な顔も持ちます。
「ランカウイ(Langkawi)」という地名の由来は、ワシという意味のマレー語「Helang」と、赤茶色という意味の古代マレー語「Kawi」の二つの単語が組み合わさったものと言われています。
島のシンボル、名前の由来にもなる通り、ランカウイ島にはたくさんのワシを見つけることができます。また、島全体が免税地区のため、ショッピングやお酒を比較的安く楽しむことができます。
ランカウイケーブルカー (スカイキャブ)
ランカウイ島で2番目に高いマチンチャン山へ伸びる「ランカウイ・ケーブルカー」(SkyCab)と、谷の上に架かる「スカイブリッジ」(SkyBridge)は、島を一望できる絶景スポットです。
ケーブルカーに乗り、下を見るとコバルトブルーの海や白いビーチを一望、上には崖や山のジャングルが広がり、圧巻の景色を堪能できます。
山頂にあるスカイブリッジに着くと、ランカウイ島はもちろん、マラッカ海峡やタイの島々を見渡すことができます。
キリム・カルスト・ジオフォレスト・パーク
ランカウイ島は、世界遺産の地質版とされるユネスコの「世界ジオパークネットワーク」に東南アジアで初めて認定されました。地質の貴重さ、特徴的な文化や歴史を持つとされる自然公園、いわゆる「ジオパーク」がランカウイには3つ存在しており、キリム・カルスト・ジオフォレスト・パークはその一つです。
このジオパークでは、岩山や鍾乳洞に約5億年前の石灰岩地層を見ることができます。また、壮大なマングローブ林やランカウイのシンボルでもあるワシなどの生態系を観賞することができます。
ここではガイド付きのカヤックツアーが人気のアクティビティです。ツアーを事前に予約した場合、ジオパークまでの送迎は基本的に含まれています。個人的に訪れたい場合は、タクシーを利用しましょう。
パンタイ・チェナン(チェナンビーチ)
ランカウイのほとんどのビーチがリゾートホテルプライベートビーチなので、そのホテルに泊まっていないと出入りができませんが、「パンタイ・チェナン(チェナンビーチ)」は観光客がだれでも入れるランカウイ最大のパブリックビーチです。
パンタイ・チェナンの周辺にはおしゃれなレストランやカフェ、お土産屋さんがあり、また海を一望できるビーチバーなどがあり、若い観光客に人気のエリアです。
コタ・キナバルエリア
コタ・キナバルは、クアラルンプールやペナン島などがあるマレー半島とは海を介して東側にある、ボルネオ島のサバ州の州都です。
美しい海に面しており、また東南アジア最高峰のキナバル山と世界最古の熱帯雨林ジャングルがあるというキナバル公園の玄関口となる観光地です。
珍しい動植物が生息しており、マレーシアの中でも自然保護に一番力を入れている地域とも言えます。
キナバル公園
キナバル公園は世界自然遺産にも登録されていて、東南アジア最高峰のキナバル山(標高4,095m)を中心とした自然公園です。キナバル山への登山路では、熱帯雨林ジャングルが広がる麓からごつごつした岩場が続く頂上まで、様々な景色を楽しむことができます。この深く古いジャングルは、ラフレシアなど貴重な動植物の生息地です。
コタキナバル中心地から公園(登山口)までは約90kmあり、車で約2時間弱かかります。コタキナバル市内からミニバスでラナウ行きを乗り、ラナウからタクシーを利用して公園前まで行くことが可能です。
市内へもどる最終バスが16時であったり、公園からバス乗り場まで行くためのタクシーを見つけることが難しいため、キナバル公園へ行くためにはタクシーをチャーターするか、ツアーに参加することをお勧めします。
市内からタクシーをチャーターした場合、往復400~500リンギット。日帰りツアーを手配した場合、一人200~300リンギットで、昼食、入場料、ガイド込みなので、ツアーを手配するのが現実的な選択となります。
ポーリン温泉
「ポーリン温泉」は、キナバル公園内にある温泉施設です。温泉以外にも、プールや吊り橋、バタフライガーデンや洞窟など見どころがたくさんあります。
この温泉は第二次世界大戦中に旧日本軍が掘り当てたものとされていて、1970年代になり整備され、現在では観光客にも地元の人にも人気のスポットとなりました。
温泉には水着を着用して入浴する必要がありますが、水着がない場合は足湯に入ることも可能です。
マラッカエリア
マラッカは600年前にマレーシアにイスラム教を導入し、初の王朝が建国された街です。貿易港として栄えたので、西と東の文化が融合し今では異国情緒あふれる街となり世界中の人々を魅了しています。
クアラルンプールからバスで3時間程度の距離にあり、街もこじんまりしているのでクアラルンプール観光中の日帰り旅行先として人気を博しています。
オランダ広場
「オランダ広場」は、18世紀にオランダ統治時代に建てられたもので、キリスト教会や噴水、旧オランダ総督邸(スタダイス)、時計台などが立ち並びます。
現在はピンク・赤色の壁が印象的ですが、元々オランダ統治時代は白かったそうです。その後イギリス統治時代に現在の色に塗り替えられました。
夜には街灯のオレンジ色の光に照らされ、異国情緒が一層際立ちます。オランダ広場の反対側には、1511年にポルトガル軍によって建てられた「サンチャゴ砦(エー・ファモーサ)」があり、ペナン島のコーンウォリス要塞同様、敵から海峡を防衛するのに重要な拠点となったことを物語っています。
ジョンカー通り
「ジョンカー通り」という愛称で地元の人たちから親しまれているこのストリートは、正式名称「ジャラン・ハン・ジェバット(Jalan Hang Jebat)」といい、マラッカ旧市街(チャイナタウン)のことを指します。
現在ではマラッカの観光の中心地として、雑貨や骨董品、カフェやレストラン、そして可愛いブティックやお土産屋さんが立ち並びます。
毎週末金・土・日の18時から深夜0時まで一般車両を通行止めにして、屋台が軒を連ね、ナイトマーケットが催されます。
ババ・ニョニャ・ヘリテージ
「ババ・ニョニャ」は古都マラッカを語る上では欠かせない文化です。
ババ・ニョニャとはマレーシアに移り住んだ中国系の男性とマレー系の女性間に生まれた子孫のことを指します。この文化に直接触れられるのが、ジョンカー通りに位置している「ババ・ニョニャ・ヘリテージ」です。
1896年に中国福建省出身の農園経営者チャン氏により建設された家を、そのまま博物館にした私立博物館です。このチャン氏が現地でマレー系の女性と結婚し、子孫代々ババ・ニョニャの文化を継承しながらその家に住み続け、現在はチャン家の3代目が館長として管理しています。
家をそのまま博物館にしているので、リビング・ダイニング・寝室などを見ることができるのですが、伝統的建築方式のショップハウス内に中国式デザインや西洋とマレーが融合されたデザインの家具をみることができます。
マラッカ海峡モスク
マラッカで人気上昇中の観光スポットが、「マラッカ海峡モスク」で、特に夕暮れ時に観光客が集まります。マラッカ海峡をのぞむ海の上の人工島に建っており、海に浮かんでいるように見えることから、「水に浮かぶモスク」と称されています。
モスクを一望できる岸へ行くとモスクの真横に夕日が落ちていくように見え、少し暗くなるとライトアップするので、夕日のオレンジ色とモスクの緑色のライトが幻想的な景色を生み出します。
イポーエリア
クアラルンプールから列車やバスで2時間30分~3時間ほどで着く、マレーシア第3の都市イポー。レトロな建物が並ぶ旧市街と、近代的なビルが立ち並ぶ新市街が調和した街です。石灰岩の洞窟が点在しており、天然の温泉が湧き出たりと自然豊かな地域でもあります。
OLD TOWN WHITE COFFEE 本店
マレーシアやシンガポールの空港や街中でよく見る「OLD TOWN WHITE COFFEE(オールド・タウン・ホワイト・コーヒー)」というカフェの本店が、実はイポーにあります。
壁のアートが印象的で、コーヒーや紅茶だけではなく、お食事もできるファミリーレストラン的な感覚として、観光客にも地元の人にも人気のカフェです。
イポーののんびりとしていて、ストリートアートがたくさんあるノスタルジックな街並みにたたずんでいるOLD TOWN WHITE COFFEEで、名物のホワイトコーヒーとカヤトーストを召し上がってみてはいかがでしょうか。
サン・ポ・トン/ペラ・トン/ケ・ロッ・トン
イポーには石灰岩の洞窟に建てられた寺院がたくさんあります。その中でも代表的なものが、イポーでは最も古い洞窟の寺院「三寶洞(サン・ポ・トン)寺院」です。「ペラ・トン」や「ケ・ロッ・トン」とも呼ばれています。
洞窟の中は荘厳な空気が流れ、寺院前にはカラフル装飾が施された庭園あり、その庭園にある井戸は、マレーシア屈指のパワースポットとして有名です。
ザ・バンジャラン・ホットスプリング・リトリート
イポーにある地元の人や観光客の間でも有名なスポットが「ザ・バンジャラン・ホットスプリング・リトリート」というリゾート・宿泊スポットです。
大自然に囲まれた施設の中心部に天然温泉があり、源泉なので入浴はできませんが、その周りには入浴用の露天風呂があるので、広がるジャングルを眺めながらゆっくり入浴することが可能です。
また、クリスタルケイブと呼ばれるクリスタルに囲まれた洞窟スタイルの瞑想室があり、都市部での雑踏から離れて、最高のリラクゼーション体験をすることができます。このリゾートは、イポー駅からタクシーで20分程度行ったところに位置しています。
その他のエリア(アイランドリゾート)
ここからは、ツアーなどにはあまり組まれていないけれど、個人手配してでも行くべき離島・アイランドリゾートをご紹介させていただきます。
これらの離島へ行くには長距離バスとフェリーの利用が必須で、移動に時間と労力を要します。万が一、個人手配をしてこれらの離島へ行く場合には、2、3泊以上の手配をすることをお勧めいたします。
パンコール島
クアラルンプールから北西へ約200km、ペナン島の手前にある島が「パンコール島」です。
ペナン島やランカウイ島と比べると、観光地として発達しているわけではないですが、のんびりとして空気が流れていて、リラックスできる島です。
ビーチも海もランカウイ島などに引けを取らないくらい綺麗なので、穴場のアイランドリゾートとして近年人気を集めているスポットです。
1年を通してビーチやレストランなどには人が少なく、有名リゾート地とは違ったローカルさであったり居心地のよさを感じられるスポットです。
クアラルンプールからだと、ルムッという地域まで長距離バスで約4時間、スンガイ・ピナン・クチル港からフェリーで約25分の移動となります。
レダン島
「レダン島」はマレーシアで一番美しい島と呼ばれています。ビーチと海が有名なマレーシアで一番、ランカウイ島などとは比べものにならない程の美しさ、と説明すると想像がつくかと思います。
ビーチの砂は真っ白で海は目を疑うほどの透明度なので、シュノーケリングが一番人気のアクティビティです。6〜9月のウミガメの産卵シーズンなので、運が良ければ出会えるかもしれません。
高級リゾートを格安で予約ができるので、キレイな海とハイレベルなサービスで極上の時間を過ごせること間違いなしです。
クアラルンプールからだと、ムラン港まで長距離バスで約6時間、ムラン港からフェリーで約40分の移動となります。
プルヘンティアン島
「プルヘンティアン島(ペルヘンティアン島)」もレダン島に引けをとらず美しい海とビーチを持っています。
日本の人にはあまりポピュラーではなく、欧米からのバックパッカーたちの間で人気の島です。島に降り立つとマレーシアにきていたことを忘れるくらい、ヨーロッパ人やオーストラリア人がたくさんいます。
綺麗な海とビーチの後ろにはジャングルが広がっていて、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の1シーンに溶け込んだような気分になります。
クアラルンプールからだと、クアラブスッ港まで長距離バスで約7時間、クアラブスッ港からフェリーで約20分の移動となります。
ティオマン島
「ティオマン島」はダイバーたちに人気の島です。この島周辺の海が、世界で一番綺麗だというダイバーも少なくありません。最短は3泊4日で旅行感覚、しかも格安でダイバーライセンスを取得できるので、地元の人も観光客にとってももライセンスを取りに行く島として有名です。
クアラルンプールからだと、メルシン港まで長距離バスで約5時間、メルシン港からフェリーで約1.5時間の移動となります。
マレーシアのご当地グルメ
マレー料理
ナシ・ルマッ
日本人にとっての朝ごはんの定番がお味噌汁とお米なら、マレーシア人の国民的朝ごはんは「ナシ・ルマッ」です。Nasiとはマレー語で「お米」で、Lemakは「ミルク」という意味です。その名の通り、ココナッツミルクで炊いたご飯に、サンバルという甘辛ソースと、揚げた鶏肉や魚と一緒に食べます。
同じような料理でナシ・ゴレンやミー・ゴレンがあり、いずれもインドネシア料理としても有名ですが、ナシ・ルマッはインドネシアにはなく、マレーシアにしかない正真正銘の「マレーシア国民食」とも言える料理です。
ペナンラクサ
マレーシアの国民的麺料理といえば「ラクサ」です。日本のラーメン同様、地域によってニョニャ・クサ、ペナン・ラクサ、カレー・ラクサなどと味が異なります。その中でも、ペナン島で食べられている酸っぱい魚介類スープが一番有名です。
サテー
「サテー」はマレーシア版焼き鳥で、屋台などでよく食べられる庶民料理です。甘辛ソースでマリネされた鶏肉を焼き、ピーナッツソースを絡めて食べます。宗教上の理由で豚肉と牛肉はあまり食べられないので、基本的に鶏肉ですが、羊肉のサテも美味です。
ナシ・ルマッやラクサなど、マレーシアの国民食が少し苦手という日本の方もいますが、サテーは焼き鳥と似ているため日本の観光客にも大人気の料理です。屋台でビールと一緒に食べるというのがローカル流です。
ロクロク
「ロクロク」も同様、ナイトマーケットの屋台で出る庶民料理です。串に刺さったお肉や魚のすり身、野菜やキノコなどが調理されないまま置いてあり、自分で食べたい串を選んでポットで茹で、醤油ベースのタレやチリソースなどをお好みでつけて食べます。屋台版串バイキングという感覚です。
ナイトマーケットでの食事となると野菜不足になりがちなので、ロクロクでブロッコリーやチンゲン菜、トマトなどをチョイスして食べられるのは助かりますよね。
中国料理
バクテー
「バクテー」はマレーシア料理ともシンガポール料理としても分類されますが、簡単にいうと中華系移民がマレー半島で生み出した料理とされています。
豚肉のスペアリブを薬草や香草、漢方薬で煮込んだスープ料理で、マレーシア人の間では体調が悪い時の保養食としてよく食べられます。
薬草や香草、漢方薬を使うからと言ってクセがあるわけではなく、醤油ベースのスープで大変おいしいので、旅の疲れが出ているときにはおすすめの料理です。
海南チキンライス
「海南チキンライス」は、シンガポール料理として日本でもお馴染みですが、厳密にいうとシンガポールを含むマレー半島に定着した、海南地方出身の中華系移民たちによって愛されてきた料理です。
シンプルに茹でた鶏肉と、その茹で汁、ニンニク、ショウガで炊いたご飯で食べるチキンライスは、マレーシア料理の中でも日本人にとって一番食べやすく、親しみやすい料理かと思います。
インド料理
バナナ・リーフ・ライス
「バナナ・リーフ・ライス」は、南インドからの移民によって広められた料理とされています。名前のとおり、バナナの葉(バナナリーフ)の上にご飯、チキン、フィッシュ、ダール豆など数種類のカレー、ゴーヤのフライ、キュウリのヨーグルトマリネ「ライタ」、ピクルス「アチャール」などをのせて食べます。
カレーのおかわりは自由で、ご飯も山盛りのせてくれるので、安い値段でたらふく食べたい方にはうってつけの料理です。場所によってはカレーが大変辛いのでご注意ください。
ロティ・チャナイ
ナシ・ルマッやカヤトーストがマレーシアの国民的朝ごはんなら、「ロティ・チャナイ」はインド系の人々にとっての定番朝ごはんです。
ロティ・チャナイは、マレーシアで進化したインド発祥の料理で、小麦粉の生地を伸ばして焼いたものという意味の「ロティ」にカレーソースをつけて食べるものです。ロティは、ナンとパイの中間のような食感です。
デザート・飲み物
チェンドル
「チェンドル」は簡単に言うと、マレーシア版かき氷です。マラッカやペナン島でプラナカン文化のスイーツとして生まれ、そこから全土に広がりマレーシアを代表するデザートとなりました。このかき氷にはマレーシア特有の素材が凝縮されています。
削った氷の上にココナッツミルク、椰子砂糖で作ったシロップをかけて、一番上には東南アジア特有のハーブの一種であるパンダンリーフのパウダーでつくられた緑色のゼリーと豆をのせたものです。
この緑色の麺状のゼリーが気味が悪く見えるかもしれませんが、マレーシアのデザートには欠かせないパンダンリーフから作られたもので甘く香ばしい香りがするので、ぜひ挑戦してみてください。
カヤトースト
「カヤトースト」もナシ・ルマッ同様、国民的朝ごはんです。カヤトーストと半熟卵を一緒に食べるのがマレー半島で主流の朝ごはんなので、シンガポールでも愛されています。基本的にはオーソドックスなトーストに、カヤペーストをぬったものとなります。
このカヤペーストとは、卵・砂糖・ココナッツミルク、そして先ほどチェンドルで紹介したパンダンリーフパウダーで作られた、マレー半島で伝統的なジャムのようなものです。
テタレ、ホワイトコーヒー
マレーシア人たちに一番愛されている飲み物、といっても過言ではないのが「テタレ」で、甘いミルクティーです。マレーシアのローカル料理を扱うお店すべてのメニューにテタレがあり、毎日飲むというマレーシア人も少なくありません。「Teh」とはマレー語で「お茶」という意味で、「Tarik」とは「引く」という意味です。
その名の通り、テタレを淹れる際、コップよりも1mほど高い位置から淹れます。そうするとお茶に空気が入り、少し泡ができて、まろやかな味わいになります。
「ホワイトコーヒー」は先ほどご紹介した通り、イポーの名産です。コーヒー豆を焙煎する際にマーガリンを一緒に入れることで、苦味がなくまろやかな味わいになります。
ホワイトコーヒーという名前から、ミルクを入れたコーヒーと想像しがちですが、ミルクは入っていなくブラック(お好みで砂糖)をいれていただきます。
マレーシアのローカルのお店に行きコーヒーかティーを頼むと、必ずと言っていいほど甘いコーヒーとティーが出てきます。「テ・オ(Teh O)」か「コピ・オ(Kopi O)」というように「オ」をつけると砂糖なしの飲み物という意味なので、甘くないものを頼みたい場合は「オ」を使ってみてください。
マレーシアへの主要エリアからのアクセス・所要時間
日本とマレーシア間の直行便は、成田、羽田、関空からクアラルンプールとコタキナバル間で運行しています。コタキナバル行きは週に2便のみの運航となります。
ペナンやランカウイなどその他の観光地へ向かうには、クアラルンプールに寄っていくか、シンガポールや台湾、韓国やタイなどを経由していく必要があります。
直行便だと、日本からマレーシアまで最短で約6時間で着くことができます。乗り換え便を利用する場合は、乗り換え込みで約9時間を要します。
- 成田・羽田 - クアラルンプール (直行便):約7時間〜8時間
- 関空 - クアラルンプール (直行便):約6時間〜7時間
- 成田・羽田 - ペナンへの乗り換え便: 約9時間 〜 (乗り換え込み)
- 成田・羽田 - コタキナバルへの乗り換え便: 約9時間 〜 (乗り換え込み)
- 成田・羽田 - ランカウイへの乗り換え便: 約9時間 〜 (乗り換え込み)
マレーシアの空港を紹介
クアラルンプール国際空港
クアラルンプール国際空港は通称「KLIA」、ターミナル1をKLIA、ターミナル2をKLIA2と呼びます。第1ターミナルは、マレーシア航空・日本航空・全日空などの航空会社が離発着するメインターミナルです。
第1ターミナルの国際線は、ほとんどがメインのビルではなくサテライトビルの方に発着するので、到着後・出発前はエアロトレインに乗って入国審査・ゲートへ向かう必要があります。
第2ターミナルは、エアアジアなどのLCC(格安航空会社)が主に発着するターミナルです。第1ターミナルと同様にメインビルとサテライトビルに分かれていますが、エアロトレインに乗る必要はなく、歩いて向かうことができます。ただ、ゲートまでいくのに時間がかかる場合があるので、出発時は時間に余裕をもって出国しましょう。
第2ターミナルは比較的最近できたので、建物内は近代的でレストランやショップなどが充実しています。しかし第1ターミナルにはレストランやショップなどがあまりなく、特に入国審査後、到着ロビーには全くと言っていいほど何もありませんのでご注意ください。
第1ターミナルと第2ターミナルは、KLIAエクスプレスという電車で繋がっています。出国する際にターミナルを間違ってしまうと、電車で該当のターミナルへ向かう必要がありますが、本数が少ないのでチェックインに間に合わない可能性があります。出国する前には必ずターミナルを確認するようにしましょう。
空港からクアラルンプール中心部までの行き方は、下記の3つです。
- 電車を利用
KLIAエクスプレス:KLセントラルまで約30分、大人片道55リンギット(約1,500円)
KLIAトランジット:KLセントラルまで約35分、大人片道55リンギット(約1,500円) - タクシーを利用
グラブアプリを利用:中心部まで約50分~、65リンギット (約1,700円) ※一律
普通のタクシーを利用(前払い):中心部まで約50分~、70リンギット~100リンギット - 空港バスを利用
第1ターミナルからエアポートコーチ:KLセントラルまで約1時間~、15リンギット(約400円)
第2ターミナルからスカイバスかエアロバス:KLセントラルまで約1時間~、12リンギット(約300円)
コタキナバル国際空港
東南アジアあるあるかもしれませんが、首都以外の空港は基本的にこぢんまりしています。コタキナバルは比較的に人気の観光地で、コタキナバル国際空港には国内・国際線ともに発着していますが、規模は小さく、免税店やカフェなども少ないです。
空港から中心部までの行き方は、バスかタクシーです。しかし、バスの場合5リンギットととても安いですが、本数が少なく、また満員になってしまうと乗れないということもあります。
ですので、市内までの移動方法は事実上タクシーのみです。タクシーは前払い制となっているので、後になって多く請求されることはありません。市内までは車で10分、35リンギット程度で行けるので問題はないかと思います。
ペナン国際空港
ペナン国際空港もコタキナバル同様、コンパクトな空港です。空港から中心部までの移動手段は実質上タクシー(グラブ)のみです。
空港には前払い制のタクシーがありますが、グラブアプリを利用する方が若干お得です。ジョージタウンまでは車で約40分程度、前払い制タクシーでは約45リンギット~、グラブタクシーだと約30リンギット~程度です。
マレーシアの年間イベント情報
マレーシアは多民族・多宗教国家のため、それぞれの宗教の新年であったり祭日を祝います。そのため、マレーシアでは新年が年に何回もあります。西暦の1月1日には打ち上げ花火等が上がったりしてお祝いムードとなりますが、その後2月に中国正月、9月にはイスラム暦新年と別々に祝います。
お正月以外にも、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教などのお祭りなども祝うので、マレーシアにはたくさんの祝日があります。その中でも一番盛大に行われるのが、中国正月とハリラヤ・プアサで、祝日前後になると町中お祭り騒ぎになります。
マレーシアの祝日すべてを紹介するのは難しいので、大きく祝うものだけピックアップしていきます。また、日程は年ごとに変わるので事前に確認しておきましょう。
2月
中国の正月(華人の祝日)
中国正月は陰暦の元旦です。中華系民族にとって最も大切な伝統行事なので、この祝日前後には町中が赤色(中国で縁起のいい色)に染まり、ランタンやその年の干支の飾られ、にぎやかになります。中国でもお年玉の文化があり、大人から子供というより、同僚や友達にも配ったりします。
ショッピングモール等は中国正月の伝統である獅子舞の音でにぎやかになります。また、この時期には日本で言うおせち料理「イーサン(魚生)」を中華系のレストランでふるまわれます。ひとつの皿に盛られた麺と具材を、健康長寿・商売繁盛・家内安全を願って、みんなで一斉に混ぜ合わせて食べます。
この時期には中華系の商店などが長期のお休みを取ることがありますのでご注意ください。
5月
ウェサック(仏教徒の祝日)
ウェサックは、仏教徒のお祭りで、「お釈迦様の誕生日」です。イスラム教やヒンドゥー教の祝日と比べると、仏教徒は少ないのでそれほど大きくは行われませんが、信者はお寺にお参りし、お賽銭とお祈りをします。
お寺では無料の食べ物が振舞われ、お坊さんが聖水で清めてくれます。また、マレーシア各地できらびやかなパレードが行われます。
5月~7月、10月~12月:メガセール
マレーシアは世界有数のショッピング大国で、日本では見ない規模のショッピングモールがあることは先述しましたが、年に2回ほどマレーシア全土で大きなセール期間があります。
期間中は各地のショッピングモールなどでセールが開催されており、ローカルブランドは勿論、一部の一流ブランドの商品も大幅値下げします。もしショッピング目的でマレーシアへご旅行される方は、ぜひこの期間中に訪れてみてください!
6月
ハリラヤ・プアサ(イスラム教徒の祝日)
日本ではあまり馴染みがありませんが、ハリラヤ・プアサはイスラム教の五行のひとつである断食が明ける日のことを指します。イスラム暦の9月の30日間を、日の出から日没まで飲食・喫煙を断ち生活をします。その大変な断食が終わり第1日目に、家族や友人たちとごちそうを一緒に食べて盛大にお祝いをします。
マレーシアのイスラム教徒にとっては、9月にあるイスラム暦の新年よりも盛大に行われる最大の祝日ともいえます。この日は王宮や首相官邸が、「オープンハウス」と称し一般人を招待し、お祝いの食事を振る舞います。
8月
国家記念日
マレーシアは、1957年8月31日(土)にイギリスから独立しました。その記念日の前夜に、クアラルンプールのムルデカ広場をはじめ、その他主要都市では街を華やかに飾りつけ、パレードやカウントダウンが行われます。
10月
ディーパバリ(ヒンドゥー教徒の祝日)
ヒンドゥー教の祝日で、「光が闇に勝利したことを祝うお祭り」です。そのため町中にはカラフルなランプやキャンドルで飾られ、とても幻想的な雰囲気となります。また、ディーパバリを彩る装飾のひとつがコーラム(Kolam)と呼ばれるお米をつかったアートです。一粒一粒色が塗られたお米を使ってひとつの絵にし、ショッピングモールなどに飾られます。
当日にはインド系の人々が寺院へ行ったり神棚で洗礼の儀式を行い、親戚・友人達が集まり伝統料理を食べたりして過ごします。
マレーシア観光の移動手段
タクシー・車
マレーシアは車社会です。そのため観光客にとって、最もメジャーな移動手段はタクシーです。しかし、マレーシアのタクシーは決して安心・安全だとは言えません。観光客だとわかると、メーターで測らず通常より高い値段で請求されることもしばしば・・・
そこでお勧めしたいのがタクシーアプリ「グラブ(Grab)」です。他の国ではウーバー(Uber)が主流ですが、マレーシアではUberは撤退し、Grabのみ使います。このアプリを使うと、あらかじめ料金が設定されるので、高く請求されることはなく、普通のタクシーを利用するよりも安かったりします。
マレーシアのタクシーは日本のタクシーよりはるかに安いので、地元の人でもGrabを使って移動する人がたくさんいます。
下記が値段の例です。
- クアラルンプール市内:5~25リンギット (約130~650円)
- クアラルンプール - クアラルンプール国際空港:65リンギット (約1,700円) ※一律
- クアラルンプール - 郊外(バトゥ洞窟やブルーモスクなど):15~50リンギット (約400~1,300円)
車での移動で注意していただきたいのがラッシュアワーです。マレーシアは車社会なので、出勤・退勤時間(朝7時~9時・夕方17時~19時)になると、特にクアラルンプールでは、大渋滞が発生します。抜け出すまでには結構な時間がかかり、またラッシュアワー時にはタクシーの料金が通常より高めに設定されるのでご注意ください。
電車
マレーシアには、半島の南北をつなぐマレー鉄道 (KTMB) があります。西側と東側を走る2つ路線があり、西側へ上がるとタイ、下がるとシンガポールへ繫がっています。一方、東側を走る鉄道からは、緑が広がるマレーシア昔ながらの風景を楽しむことができます。
首都クアラルンプールには市内電車 (メトロ) が走っていますが、日本の東京などの都市に比べると駅数や線の数も圧倒的に少ないです。
LRT・MRT・モノレールと電車の種類が分かれ、モノレールではブキッ・ビンタンなどのクアラルンプール市内の観光地を巡るのに便利で、LRTとMRTはクアラルンプール市内はもちろん、プタリンジャヤやアンパンなどの郊外地域も網羅しています。
ペナンやマラッカなどの地域都市にはこのようなメトロシステムがないため、それらの観光地内ではバスかタクシーを利用しての移動となります。
バス
マレーシアで利用できるバスサービスは、長距離バスと市内バスの2つに分けることができます。本数が多く料金が安いことから、観光地を巡るのに一番利用される交通手段が長距離バスです。下記を見ていただくと、長距離バスの価格がだいたい分かるかと思います。
- クアラルンプール - マラッカ: 10リンギット~ (約250円~)
- クアラルンプール - ペナン: 30リンギット~ (約750円~)
- クアラルンプール - シンガポール: 45リンギット~ (約1,150円~)
また、クアラルンプールやペナンには市内バスが走っておりタクシーや電車よりも安く乗れるので、地元の人にとっての足となっています。ローカル感を味わってみたい方にとっては、市内バスに乗ってみるのも楽しい思い出になるのではないでしょうか。
フェリー
マレーシアの魅力の1つとして、美しいアイランドリゾートがたくさんありますが、それらの離島へ行く時は、多くの場合フェリーを利用します。ペナン島やランカウイ島には空港があるので飛行機で行くことができますが、レダン島やプルヘンティアン島(ペルヘンティアン島)などのあまり知られていない島々へ行くには、フェリーに乗る必要があります。
まず長距離バスで港のある町へ行き、そこからフェリーに乗り継ぎます。チケットは当日に買うことができますが、便の数が少なく当日にチケットを買えない可能性があるので、事前にオンライン予約をすることをお勧めします。
人気のアイランドリゾートへクアラルンプールから陸路とフェリーを利用して行く場合の目安を書いておきます。
-
ペナン島
- 【陸路】クアラルンプール - バタワース(約370km): 4~6時間
-
ランカウイ島
- 【陸路】クアラルンプール - ペナン島(約370km): 4~6時間
- 【フェリー】ペナン島 - ランカウイ島(約140km): 2.5 - 3時間
-
レダン島
- 【陸路】クアラルンプール - ムラン港(約470km): 5~7時間
- 【フェリー】ムラン港 - レダン島(約45km): 約40分
-
プルヘンティアン島(ペルヘンティアン島)
- 【陸路】クアラルンプール - クアラブスッ港(約500km): 6~7.5時間
- 【フェリー】クアラブスッ港 - プルヘンティアン島(ペルヘンティアン島)(約20km): 約20分
-
ティオマン島
- 【陸路】クアラルンプール - メルシン港(約430km): 4~5時間
- 【フェリー】メルシン港 - ティオマン島(約60km): 1~2時間
お得なフリーチケット
クアラルンプール観光の際に使えるお得なチケットが「KLトラベルパス」です。
- クアラルンプール国際空港からKLIAエクスプレスの乗車券
- 市内のLRT、MRT、モノレール2日間乗り放題券
- Touch n' Go機能
「Touch n' Go」というのは日本のSuicaやPASMOと同じような機能で、クアラルンプールに3日以上いる場合はこのカードにチャージすれば、電車になる際に毎回切符(コイン)を買う必要がありません。
価格は、
- 片道券(クアラルンプール国際空港 ‐ 市内):70リンギット(約2,000円)
- 往復券(クアラルンプール国際空港 ‐ 市内):115リンギット(約3,000円)
で、KLIAエクスプレスのカウンターで購入可能です。
マレーシアのおすすめホテル10選
グランド ミレニアム クアラルンプール ホテル
基本情報
【住所】160 Jalan Bukit Bintang, Golden Triangle, ブキッ ビンタン, クアラルンプール, マレーシア, 55100
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
コンコルド ホテル クアラ ルンプール
基本情報
【住所】Jalan Sultan Ismail, KLCC地区, クアラルンプール, マレーシア, 50250
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ヴィクトリア ガーデン ホテル
基本情報
【住所】280 Lebuh Victoria, 10300 Georgetown., ジョージタウン, ペナン, マレーシア, 10300
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アアヴァ マラッカ ホテル
基本情報
【住所】Jalan Kampung Hulu, ジョンカー, マラッカ, マレーシア, 75200
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
タイムズ ホテル マラッカ
基本情報
【住所】J31 Jalan Hang Kasturi, Jonker Street, ジョンカー, マラッカ, マレーシア, 75200
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アマリ ジョホール バル
基本情報
【住所】82C Jalan Trus, ジョホールバル市内中心地, ジョホールバル, マレーシア, 80000
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ザ チューダー
基本情報
【住所】2 Persiaran Anderson (Persiaran Raja Musa Aziz), イポー シティ, イポー, マレーシア, 31300
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ワイル ホテル
基本情報
【住所】2 Persiaran Anderson (Persiaran Raja Musa Aziz), イポー シティ, イポー, マレーシア, 31300
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
OHO スイーツ KLCC セティア スカイ
基本情報
【住所】76 Jalan Raja Muda Abdul Aziz, KLCC地区, クアラルンプール, マレーシア, 50300
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ザ ブランク ブティック ホテル
基本情報
【住所】26 Jalan Kubu, ジョンカー, マラッカ, マレーシア, 75300
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
マレーシアのおすすめ旅行プラン3選
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
成田・羽田からクアラルンプールだと直行便で最短約7時間、関空からは約6時間です。ペナン島やランカウイ島へ行く場合は、違う国かクアラルンプールを経由していく必要があるので、乗り継ぎ込みで最短約9時間かかります。
マレーシアの気候はどうですか?
マレーシアの日中平均気温は30℃前後で、35℃を超える日は少ないです。また、朝夕、雨が降った後だと25℃前後となり、比較的に過ごしやすい気候です。マレーシアには日本のように春夏秋冬がなく、乾季と雨季の2つの季節に分かれます。
また、その季節もマレーシアの東側と西側で時期が違い、
マレー半島の東海岸、東マレーシア(コタキナバルなど):4月~10月頃まで
マレー半島の西海岸(クアラルンプール、ペナン島、ランカウイ島など):10月~4月頃まで
とそれぞれ期間が異なります。乾季には晴れの日が多く、雨季には毎日のようにスコールが発生するのが特徴です。
旅行するのにおすすめの時期、避けるべき時期はありますか?
マレーシア旅行をするのにおすすめの時期は乾季です。雨季に行き常に雨がたくさん降っていると、移動も手間となりますし、写真もきれいに撮れません。アイランドリゾートへ行っても、雨季だとせっかくの青い海が濁ってしまいます。
東南アジアといえばトロピカルフルーツが有名ですが、乾季にはドラゴンフルーツやマンゴー、ランブータンなどのフルーツが甘くなる時期なので、おいしいトロピカルフルーツを堪能することができます。
また、雨がたくさん降るとせっかくの青い海が濁ってしまうので、アイランドリゾートへ行く方々にも乾季をおすすめしています。
しかし乾季の注意するべき点は、「ヘイズ」です。ヘイズとは、インドネシアで行われる野焼きや山火事により発生する大気汚染のことを差し、マレーシアでは5月から10月の間に影響を受けます。ヘイズが発生すると、屋外に焦げ臭いが広がり、街全体にモヤがかかります。
ヘイズの中に長時間いると気持ち悪くなったり、ツインタワーなどにもモヤがかかり写真が綺麗に映らなかったり、旅行に支障をきたすことになるので乾季にマレーシア旅行を準備する際にはインターネットで状況を確認することをお勧めします。
マレーシア旅行はどんな服装を準備するべきですか?
一年を通していつマレーシアへ旅行するとしても、日本の7月~8月に着るような服装をご準備いただければ問題はないです。ただ、マレーシアは「エアコン国家」と呼ばれていて、室内は寒いと思うくらい冷房が効いています。カーディガンなどの羽織るものを用意していきましょう。
また、モスクや寺院などに入る際、女性は肌を極力見せてはいけないという決まりがあります。現地でもスカーフ・ショールのようなものが用意されているのでそちらを羽織れば問題ないのですが、場所によってはレンタル料を取られる場合があります。
モスクや寺院へ行く際には、スカートや半ズボン、ノンスリーブなどは避け、Tシャツ・長ズボンなどを着ることをお勧めします。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
一つの観光都市のみであれば、2泊で十分です。クアラルンプールやペナン島など、人気の観光地も比較的小さいので、2泊で回れるでしょう。
クアラルンプール+マラッカ、ペナン島+ランカウイ島など、複数の観光地を回る場合は、3泊以上することをおすすめします。
マレーシア旅行の必需品はなんでしょうか?
マレーシア旅行の必需品はずばり、ティッシュと折りたたみ傘です。
マレーシアは日本と比べると決して衛生面でキレイではありません。料理店などにいくと、テーブルが汚れていたりすることはたくさんあります。また、公衆トイレには大抵ティッシュがありません。そのため、持ち運びができるティッシュを常備することをお勧めします。
マレーシアでは、さっきまで晴れていたのに急に雨が降るということは頻繁にあります。また雨がポツポツと降るのではなく、スコールとなることが多いので、傘がなければびしょ濡れとなってしまいます。カバンの中に入れて持ち運べる折りたたみ傘を、必ず持って観光することをお勧めします。
マレー語はわからないし英語に自信がないです。
基本的に簡単な英語の単語を使えれば、旅行自体は問題ありません。マレーシア人は親日家が多いので、日本語を理解できる人が多く、また日本語がわからなくても親身に助けてくれるので、伝えようという姿勢があれば大丈夫です。
お金はどこで両替するべきでしょうか?
円からリンギットへの両替は、ショッピングモールの中にある両替所がお勧めです。空港で両替をすると手数料が余分にかかってしまいますが、ショッピングモールの両替所の中には手数料がほとんどかからないものもあります。
都市部を観光する場合は、いたるところにショッピングモールがあるので両替所は比較的簡単に見つかるかと思います。