サイパンってどんなところ?
サイパンの基本情報
サイパンは、グアムを除いた、テアニン、ロタなど14の島々からなる北マリアナ諸島のうちの1つで、マリアナブルーと言われる美しい海に囲まれ、年中温暖なリゾート地として人気があります。
北から南まで車で約1時間程度という小さな島ですが、ガラパンや首都・ススペを中心にエリアごとにさまざまな個性が詰まっています。大規模なショッピングセンターや有名リゾート、有名観光地のような派手さはありませんが、素朴でのんびりくつろげる雰囲気が魅力です。
ダイビングなどチャレンジしてみたいけれど機会がなくて、という人もいろいろなマリンアクティビティにトライすることができます。また、海だけでなく、トレッキングなどのランド・アクティビティも充実。ゴルフも楽しめることでも人気です。
直行便であれば約3時間半ほどで、週末の3日間で気軽に旅行できます。しかし、残念ながら現在は直行便は廃止されており、期間限定でチャーター便が運行されているのみです。主なアクセス手段はソウルやグアムでの乗り継ぎとなります。時差はプラス1時間なので、時差ボケの心配はほぼ無用です。45日以内の観光であれば、ビザも不要です。
公用語は英語とチャモロ語、カロリ二アン語です。現地の人はとても親切で、日本語の単語を知っていたり、日本人だと気軽に声をかけてくれる人も少なくありません。思いきって話しかけてみるのもいいかもしれません。
通貨は米ドルで、硬貨は、1、5、10、25、50セントと1ドル硬貨の6種類、紙幣は1、5、10、20、50、100ドルの6種類が一般に使用されています。出国前にレートを確認し、国内もしくは現地のどちらかレートの良いほうで両替をしましょう。チップは、気持ちのよいサービスなどを受けた時に渡しましょう。
乾季である10〜4月がベストシーズンですが、雨季でもさほど問題はありません。ただし、9〜11月は台風シーズンです。サイパンは小さな島ですので、影響を受けやすいです。十分留意しておきましょう。
サイパンの歴史
美しいビーチをはじめ、穏やかで温暖なリゾート感たっぷりのマリアナ諸島ですが、その一方で数々の歴史的背景があることを忘れてはなりません。
先住民は、チャモロ人とカロリ二アンで、古代チャモロ人が北マリアナ諸島に住み始めたのは紀元前1500年頃と言われています。一方で、カロリ二アンの祖先がやってきたのは、チャモロ人よりずっと後の18世紀頃とされています。
1521年、スペインの探検隊・マゼラン一行が世界一周の航海中にマリアナ諸島に到着、1565年にスペインが正式にマリアナ諸島領有を宣言、300年以上にわたるスペイン統治による植民地時代が始まりました。
1898年、スペインがアメリカとの戦争に敗れ、グアムを除く北マリアナ諸島をドイツに売却、15年のドイツ統治が始まりました。
1914年、世界第一次大戦時、ドイツ領だった北マリアナ諸島を日本が支配下に置きました。以後30年続く日本統治時代、実業家の松江春次は、サトウキビの栽培など製造業、酒造業などを経営、多くの日本人が移住し、最盛期には約3万人の日本人が暮らしていたと言われています。松江氏は「砂糖王」と呼ばれ、現在も「砂糖王公園」に銅像が残っています。
1941年、太平洋戦争が勃発。北マリアナ諸島は日本の重要な基地となりました。ジャングルの中に掘られた壕など、戦争の跡は今も数多く残されています。
1944年、アメリカ軍がサイパン、テニアンへ上陸。激闘の舞台となり、約3万人の日本軍、約1万5,000人もの民間人が命を落としました。次々と海に身を投じた地が「プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)」、「スーサイドクリフ」です。1945年、テニアンから飛び立ったアメリカ軍の爆撃機が広島と長崎に原子爆弾を投下、終戦へと向かいます。
終戦後の1947年、北マリアナ諸島はアメリカ統治となり、1986年にアメリカの自治領となりました。サイパンはかつては日本であり、今は最も近い「アメリカ」となりました。日本人と関わりの深いサイパン、訪れた際にはそれらの歴史を物語る場所を一度目にしておきたいものです。
サイパンの治安について
海外となると気分も浮かれて、いつもより羽目を外してしまいがちです。比較的治安がいいとされているサイパンですが、トラブルもありますので、未然に防げるよう注意を払うことが大切です。
貴重品は常に目を離さずに、持ち歩くときは最小限にしましょう。特に、パスポートとクレジットカードはホテルのセーフティボックスを活用しましょう。万が一、失くした場合は、現地の警察に連絡が必要です。
また、レンタカーを借り、車から離れる際は、ロックするのはもちろんですが、外から見えるところに絶対に荷物を置かないことがポイントです。持ち歩けないような荷物は、トランクにしまいましょう。
スマホも失くしやすいものの1つです。各携帯会社によって連絡先がありますので、速やかに連絡しましょう。
サイパン旅行の見どころ
とにかく南国の海やプールを満喫する
サイパンと言えば、海!手軽なシュノーケリングから本格的なダイビングまでさまざまなマリンアクティビティが楽しめます。
青い海と白い砂はまるで絵画のよう。ビーチでのんびりと極上気分を味わうのもたまらない贅沢です。サイパンには10個のビーチがあり、それぞれに特色があるので巡ってみるのもいいですね。
また、海ではなくプール派!という人には、2大ウォーターパークがあります。「ウェーブジャングル」(サイパンワールドリゾート内)と「パシフィック・アイランド・クラブ」はどちらもウォータースライダーなどアトラクションも豊富、子供連れでも安心です。どちらもホテル宿泊者は無料で利用できます。
無人島「マニャガハ島」で遊びつくす
サイパンの観光といえば、ド定番の「マニャガハ島」は、サイパンから船で約15分で行ける、国立公園に指定されている無人島です。マニャガハとは、カロリニアン語で「ちょっと一休み」という意味です。その海の美しさは格別!「美しすぎる」とも言われるほどです。
ダイビング初心者にオススメの体験ダイビングやモーターボートで引かれたパラシュートで上空散歩「パラセイリング」、仲間と存分に海上を体感できる「バナナボート」など1日たっぷり遊べます。
送迎をしてくれるオプショナルツアーでの参加がオススメです。
ランド・アクティビティやゴルフを楽しむ
緑も豊かなサイパンでは、海だけでなく陸での遊びも堪能できます。
エコバイク(電動自転車)で走り抜けたり、オフロード車でワイルドに駆け抜けるアドベンチャー、1周1,025mのコースをF1をイメージしたカートで走り抜けたり。「禁断の島」では手つかずの自然の中をトレッキングできます。
ゴルフ好きにもサイパンは人気です。オーシャンビューを楽しめるコースがほとんどで、ゴルフをするためにサイパンへ訪れる人も少なくありません。サイパンに5つ、ロタに1つのコースがあり、爽快なリゾートゴルフを楽しめます。
SNS映えも!パワースポットをめぐる
青い海と白い砂浜だけで絵になるサイパンですが、SNS映えもするパワースポットもあります。
「聖母マリア像」は、日本統治時代に神道教育を強制されていたキリスト教徒が、戦争終結を願って隠すように安置したと伝えられています。良質の水に恵まれないサイパンですが、祠の前には湧き水の井戸があり、マリア様の神水としてあがめられています。
その他、サイパンで最も高い山・タポチョ山、シュガーキングパークと呼ばれる「砂糖王公園」、老人の顔の形のように見える奇岩「オールドマン・バイ・ザ・シー」などがあり、インスタ映えも期待できます。
極上のサンセットタイムと満天の星空を堪能する
1年中きれいな夕日が見られることでも有名なサイパン、日中の照りつけるまぶしい太陽が沈む頃には静けさが漂い、海辺は幻想的なロマンティックムードに包まれます。仲間や大切な人とのんびりと眺めたい光景です。
各リゾートホテルでは、辺りがオレンジ色に染まり始める頃から南国スタイルのバーベキューを堪能したり、ポリネシアンダンスショーのステージを開催しています。
また、波の音をBGMに、オンザビーチのバーでカクテルを飲みながら、なんていうのも南国ならではの贅沢です。
日が落ちても、大自然の素晴らしさを感じることができます。賑やかなガラパン地区から少し離れて夜空を見上げると、美しい星空を見渡せます。オプショナルツアーで星空ツアーに参加すれば、絶好の天体観測スポットに案内してくれるので、感動的な満天の星空を見ることができます。
日本と密接な戦争の歴史にふれる
サイパンは、日頃の喧騒を忘れられるリゾート地である一方、かつては日本領であり、今は最も近い「アメリカ」になったと言われるように、サイパンと日本の深い歴史を知ることも大切です。
太平洋戦争の激戦地であったサイパン、当時の背景を色濃く残すスポットが点在しています。
絶景スポットとしても有名な断崖絶壁の「プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)」は、戦争で追い詰められた日本人が、捕虜となることに抵抗して、「万歳」と叫びながら自ら身を投じた場所です。「最後の司令塔」の意味の「バナデロ(ラストコマンドポスト)」は、現在も錆びついた砲台や戦車が置かれています。
アメリカ記念公園は、1944年6月に「サイパンの戦い」で犠牲になった人々を追悼する目的で建設されました。公園の中央には国旗の掲揚台があり、戦火の犠牲となったアメリカ兵と現地の人々を慰霊している施設でもあります。
各所に、悲惨で目をそむけたくなるような戦跡もありますが、日本人であれば一度は目にして知っておきたい歴史です。
アメリカングルメを堪能する
照りつける日差しの下、遊び疲れた体にエネルギーチャージ!王道のアメリカングルメといえば、「ステーキ」。迫力抜群のビックサイズに肉汁たっぷりのお肉は、滞在中一度は口にしてみたいものです。赤身肉が主流で、脂肪分が少なくしっかりとした歯ごたえが特徴です。
また、南の島ならではの新鮮な海鮮類もバーベキューで楽しめます。ビッグサイズのハンバーガーも日本のものとは比べ物にならないほど、食べごたえがあり、なんともアメリカンな気分になれます。
なお、日頃、日本国内でオーダーするものとは違い、予想以上にボリュームがあるメニューがほとんどですので、注文しすぎに注意しましょう。
離島「テニアン」「ロタ」まで足を伸ばす
北マリアナ諸島の、テニアン島とロタ島にも足を伸ばしてみませんか。テニアンは、サイパンから飛行機でわずか15分ほど、さらに美しい海と手つかずの自然が広がっています。「テニアンブルー」のビーチや絶景が楽しめます。北マリアナ諸島では、サイパンに次ぐ大きさです。
ロタは、サイパンから飛行機で約30分ほどの、海が広がり、森に囲まれ、日常を忘れてリラックスできる絶好の場所です。「ロタブルー」と言われるほど、青く美しく、透明度が高い海です。ダイバーが憧れる島としても名高いです。日帰りも可能ですが、1泊するとゆっくりできるのでオススメです。
離島とはいえ、30分足らずのフライトで行くことができますので、本島とはまた違った景色を覗いてみましょう。
北部エリア
景勝地が点在し魅力あるエリアであると同時に、日本人にとってゆかりの深いスポットが集まっています。北部を訪れずしてサイパンの歴史は語れません。
また、神秘的で有名なダイビングスポット「グロット」も必見です。サイパンといえば美しいサンセットでも有名です。ビーチバーでカクテルを堪能したり、ダンスと共にバーベキューに舌鼓。日が落ちたら、空には満天の星が広がります。
パウパウビーチ
サイパン北部、ケンジントンホテル前から北へ約1kmにかけて広がるビーチで特に高い透明度を誇ります。遠浅でシュノーケリングやシーカヤックが楽しめることために人気です。
比較的日本人は少なく、プライベートビーチのような静けさが味わえるのも魅力です。バーベキュー施設や遊具などが揃っているので、休日は地元の人達で賑わいます。
サンセットビーチバーベキュー(アクア・クラブ・リゾート・サイパン)
サイパン4つ星ホテルの「アクア・クラブ・リゾート・サイパン」で行われる、サイパンで一番ビーチに近い場所で楽しめるバーベキューです。プライベート感あふれるビーチでサンセットを眺めながら味わえるディナーは格別です。シェフが焼き上げるバーベキューは、ロブスターやお肉、魚まで素材の味を存分に楽しめます。
加えて、伝統的なポリネシアンダンスショー、ギター演奏、なんといっても、サイパンの空が何色にも変化して幻想的な最高の演出を醸し出してくれます。
月・水・土曜のみの開催で、オプショナルツアーでの申込み、もしくは、公式サイトからも日本語で予約できます。ホテルとの送迎付きなので安心です。仲間や家族とはもちろん、特別な記念日や大切な人と過ごすにはうってつけのロマンティックなシチュエーションです。
アチュガオ・ビーチ
サンロケとタナパグの中間に広がるサラサラの真っ白な砂浜が美しい人気のビーチです。「アクア・リゾート・クラブ・サイパン」の横の細い道を進むと、海が目の前に広がります。波は穏やかで小さな子供連れでも安心です。リーズナブルな内陸のホテルに泊まって、徒歩圏内の綺麗なビーチへ足を伸ばしてゆっくり過ごすのもオススメです。
グロット
グロットに潜らなければサイパンに来た意味がない、とまで言われる人気ナンバー1のダイビングポイントです。サイパンの「青の洞窟」は、外洋から差し込む光が、幻想的なブルーの空間を造り上げて、一度潜れば忘れられなくなると言われるほど、人々を魅了します。ダイビングのみならず、シュノーケリングでも楽しめます。
ライフジャケットを着用して岩場から水深のある水場へ飛び込むと、そこはまさに青の世界。イタリアの青の洞窟に負けずとも劣らない、幻想的な光景です。
ただし、潮の流れが強いときもあるので、確実に体力と泳力に自信がある人にのみオススメです。また、駐車場からエントリーポイントまで約100段の急な階段があり、特に潜った後はすべりやすく体力も消耗しているので注意が必要です。
なお、風や波の影響で冬場は潜れなくなることもありますので、オススメの時期は5〜9月です。
イスレタ・マイゴ・ファハン(バード・アイランド)
サイパン島の東側、入り江に浮かぶ石灰岩でできた小さな無人島で、サイパンの景勝地になっています。別名「バード・アイランド」といい、その名の通り、多くの鳥たちの棲みかになっていて、日の出、日没となると海鳥が群れ集います。自然保護区のため上陸することはできませんが、対岸の展望台から絶景が望めます。
また、日本統治時代には「月見島」とも呼ばれ、月見の名所として知られていた場所でもあります。同じく、島の東側にあるグロットがスターゲイジング(星空鑑賞)ツアーの行き先にもなっており、入り江の付近一帯は美しい夜空が見ることができます。
プンタン・サバネタ
フィリピン海に面した断崖絶壁で、通称「バンザイ・クリフ」とも呼ばれています。サイパンで有名なスポットのうちの1つです。太平洋戦争末期に追い詰められた日本人が、日本に1番近いこの場所から「万歳」と叫んで、約80m下の岩場の海に身を投じた悲劇の地です。
岬には慰霊碑が建てられ、毎年、日本からも多くの人が慰霊に訪れています。2005(平成17)年、現在の上皇上皇后両陛下が訪れたことでも知られています。
現在の壮大な眺めからは想像もつかないほど、悲しい歴史の残るスポットは、日本人なら一度は見ておきたい光景です。
夕方から夜間にかけては、ひと気がなくなる場所なので、日中の明るいうちに見学することをオススメします。また、サイパンの島内観光ツアーのほとんどに含まれているので、日本語ガイド付きの島内観光に参加すると、当時の背景と照らし合わせて思いを馳せることができます。
ラデラン・バナデロ(スーサイド・クリフ)
標高約249mのマッピ山頂近くの断壁で、「プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)」と同様、多くの日本兵や民間人が身を投じた場所です。通称「スーサイド・クリフ」と呼ばれます。
現在、頂上は平和記念公園となっており、中央には十字架を背にした観音像が立っています。眼下に広がるジャングルは緑が美しく、旧日本軍飛行場跡が見渡せます。プンタン・サバネタと共に、日本人として当時の思いに馳せ、目に焼き付けておきたいスポットです。
カラベラ・ケーブ
島の北東のジャングルの中にある洞窟です。「カラベラ」とは、骸骨を意味するチャモロ語。かつて、スペイン人に古代サイパンの先住民族が大量殺戮され、骸骨が積み重なったという所以があります。古代チャモロ人たちが死者を埋葬していた神聖な場所でもあります。
入口に立つと、洞窟奥に広がる深い空間が感じられ、神秘的な雰囲気が漂います。近くまで道が整備されているので、レンタカーで行くことができます。また、森を散策するジャングルツアーなどで訪れることができます。
バナデロ
通称「ラスト・コマンド・ポスト(最後の司令塔跡)」で知られる、マッピ山の崖下にある戦跡地です。洞窟状の窪みをコンクリートで固めて造られたトーチカは、旧日本軍最後の司令部でした。トーチカ側面は、直撃弾による直径約2mほどの大きな穴が刻まれ、戦闘のすさまじさを物語っています。
この周辺はサイパン最後の激戦地となっており、戦没者のための慰霊碑や塔が多く建立されています。バナデロの北側には、1974年3月に日本政府によって建てられた中部太平洋戦没者の碑「Japanese Peace Memorial」があります。石灯籠を左右に配した日本風の石庭が造られ、太平洋戦争で散った多くの人々の霊を慰めています。
また、戦争で命を落としたのは軍人だけではありません。戦前、島の砂糖キビ産業の発展に大いに貢献したのは沖縄県民で、約9,500人が移住したといわれています。
サイパン島の戦闘で、在留邦人2万2,000人のうち1万5,000人が犠牲になったということから、戦渦に巻き込まれた沖縄県民の数は膨大なものでした。バナデロの南側にあるおきなわの塔「 Okinawa Monument」は、犠牲となった沖縄県民の霊を慰めるもので、1968年、当時の琉球政府によって建立されました。
キングフィッシャー・ゴルフリンクス
ガラパン地区から車で約15分。サイパンの東海岸の断崖に広がり、全ホールから海を望むダイナミックな18ホールと、3ホールの練習用コース、計21ホールで海風を感じながらゴルフを楽しめます。海越え、池越えが続くホールなど、迫力があって変化に富み、多くのプレーヤーを魅了します。
エキストラホールは、パー4が3ホールあり、練習やレッスンに最適です。海外のコースとしては珍しいティーハウスが設置されてあり、特に海側の14番ティーハウスからの眺めは、ため息がでるほどの美しさです。ラウンド中に、コース名にもなっている美しい鳥「キングフィッシャー(カワセミ)」の姿を見かけることも。
眺望の良いレストランは朝6時より営業。朝食から軽食、定食まで取り揃えています。
中央部エリア
タポチョ山を中心に、手つかずの自然が残るエリアです。自然保護区の「禁断の島」でのトレッキングもオススメです。「映える」こと間違い無しの「聖母マリア像」や「オールドマン・バイ・ザ・シー」も見逃せません。
タポチョ山
島の中央にそびえる、標高約473mのサイパンで一番高い山です。サイパンにはほかに高い山がないので、頂上からはぐるりと360度、島の全景が見渡せ、サイパン随一の絶景を楽しめる場所です。
キリスト像が建つ山上の展望台からは、タナパグ・リーフ内にぽっかりと浮かぶマニャガハ島、太平洋の波が押し寄せる東海岸、南部のススペ湖、さらには遠くにテニアンまでもよく見ることができ、天気がよければロタまで望めることもあります。
山頂へはキャピトル・ヒルから登山道もありますが、タポチョ山へ行く島内観光ツアーやオフロードバギーツアーへの参加がおすすめです。
キャピトル・ヒル
「クロスアイランド・ロード」を上がった小高い丘の総称です。1947年7月にアメリカの国連信託統治領行政府が発足し、この丘に行政本部が建てられたため、Capitol(議事堂)の丘という名がつきました。
現在は議事堂、知事公邸、郵便局、図書館など公的な施設が並び、一帯は閑静な住宅地となっています。
丘の上から眺める景色は素晴らしく、眼下に見渡す「タナパグ・リーフ」は、太陽の位置、雲の動きによって、海の色が刻々と変わる様子が手に取るようにわかります。また、この丘から眺めるマニャガハ島は格別に美しいと言われています。
聖母マリア像
「キャピトル・ヒル」から「クロス・アイランド・ロード」を南下して小道を入った所にある祠(ほこら)です。道の右側に洞窟があり、その中の祭壇に聖母マリア像が祀られています。戦時中に、信仰の自由を奪われたカトリック信徒が日本軍の目を盗んで、信仰を守り続けてきた祠です。
良質の水に恵まれないサイパンですが、祠の前には湧き水の井戸があり、マリア様の神水としてあがめられています。身体の悪いところにかけると治ると信じられており、直接飲むこともできます。
入り口の横にはロウソクを購入できるキャンドルハウスがあり、地元の人が祈りを捧げる場所です。毎年2月中旬には、フィエスタ(カトリックの祭礼)が催されます。パワースポットとして人気ですが、観光で訪れる際は、小さな声で話すなど注意しましょう。
オールドマン・バイ・ザ・シー
サイパン島の東海岸、太平洋に面したゴルフ場「キングフィッシャー・ゴルフ・リンクス」よりやや南にあるプロフィールービーチの老人の横顔のように見える奇岩です。
波によって侵食され、不思議な形をしているこの岩には精霊が宿っている、との言い伝えも残り、チャモロ人の間では人間が近づいてはいけないと言われています。ツアーを利用しての観光がおすすめです。
禁断の島
島の南東部、ラウラウ湾の東に位置し、「禁断」の名前にふさわしく、俗界と切り離されたように見える小さな島です。サンゴ礁に囲まれた人気のリゾート地です。植物や動物など、貴重な手つかずの自然資源が政府によって保護されるサンクチュアリ(保護区)となっています。
岩場に囲まれた浅瀬は「天然のプール」のようで、シュノーケリングに最適です。なお、シュノーケリングスポットまでは、往復約30分間のトレッキングが必要になります。
安全のためにもガイドが案内してくれるツアーに参加したほうが良いでしょう。運がよければウミガメに出会えるかもしれません。
日本刑務所跡
日本統治時代に使用された刑務所です。戦争や台風などで建物の一部は崩れていますが、今も残っている部分を見学することができます。
独房や大部屋にはめ込まれた鉄格子、棟の壁には機銃や砲弾の跡が見ることができ、戦争の激しさがうかがえます。安全のため建物内には立ち入らないようにしましょう。
ガラパン周辺エリア
ガラパンは、サイパンの中心地であり唯一の繁華街で、ビーチ沿いに大型リゾートホテルが立ち並んでいます。ビーチはもちろん、ショッピングやレストランにも徒歩圏内で、深夜まで賑わいます。
また、絶対に外せない観光スポット「マニャガハ島」は純白のビーチと透明度の高い海が美しい島。マリンアクティビティ三昧で一日満喫できます。海ではなくプール派には、2大ウォーターパークやホテルプールがオススメです。
マニャガハ島
サイパン旅行で絶対に訪れたいマストスポットが無人島「マニャガハ島」です。周囲は約1.5kmと小さいですが、ダイビング紙で世界一のビーチにも選ばれたほどの美しい島です。「マニャガハ=ちょっと一息」の意味通り、真っ白な砂浜と透き通る海は、日常を忘れてリラックスできる地上の楽園です。
ガラパンの港から大型船やスピードボートで約15分ほどです。マニャガハ島へのツアーはサイパンの主要ホテルから島まで送迎してくれるものや、送迎に加えてアクティビティ込みでお得なツアーなどさまざまです。
なんといっても、人気なのは抜群の透明度で、海に浸かった足がくっきりと見え、熱帯魚やサンゴ礁などのシュノーケリングが満喫できます。
レストラン、ギフトショップ、トイレ、シャワー、ロッカーが完備、パラセイリングやバブルメーカー、バナナボートなどさまざまなマリンスポーツ、アクティビティが楽しめます。飲み物や日焼け止めなど最小限の必需品を持って参加しましょう。
アクティビティの合間、休憩がてらに島内をぐるっと散歩すると探検しているような気分が味わえます。大きなガジュマルの木などフォトジェニックなショットも撮れます。なお、島内には、日本人スタッフも常駐しているので、気軽に話しかけてくれますし、困ったことも相談できます。
マイクロ・ビーチ
ガラパンのホテルの前に広がる、サイパンを代表するビーチです。マニャガハ島と共にサイパンの観光のシンボルとなっています。サイパンで最も美しいビーチの一つで、朝から晩までに7回も色が変わると言われています。特にサンセットは圧巻です。
ガラパンから徒歩圏内でアクセス抜群、マリンスポーツをしたくなったら、すぐにレンタルできて楽しめるのも魅力です。
ウェーブジャングル
リゾートホテル「サイパンワールドリゾート」内にあるウォーターパークです。ミクロネシア最大級で、7種類のプールとスリリングなスライダーを楽しめます。ホテル宿泊者は無料で楽しめます。
ゲームやスポーツを楽しむことができるメインプール「プレイプール」をはじめ、最大約2m・6種類ものパターンの波を生み出すプール「ウェーブプール」や、白クマや雪だるまとも出会えるかもしれないドキドキの流水プール「アマゾンリバー」、ゆったりと読書や日焼けを楽しめる大人向けプール「タンニングプール」など、バラエティに富んでいます。
なかでも、全長約286mとサイパン最大の長さと高さを誇るウォータースライダー「マスターブラスター」は、ジェット噴射で真っ逆さまに落ちたり、と激しいアップダウンで、まるでジェットコースターのような気分が楽しめます。
遠心力でぐるぐる回ったあとにプールの中へ落ちる「ブラックホール」や、右に左にカーブがいっぱい・浮き輪ナシで開放感&迫力満点のスライドをノンストップで楽しめる「ボディスライダー」など、スライダーの種類が豊富に揃っているので、子供のみならず大人も大はしゃぎ間違いなしです。
宿泊者以外が利用する場合は、事前予約ができ(日本語対応)、指定のホテルまでの無料送迎も付いています。
ガラパン教会
18世紀のスペイン統治時代は、カトリック教会と呼ばれていました。太平洋戦争で破壊されたものの、その後新築され、現在にいたります。正式名称は、「クライストライチャーチ」です。
2006年には、新たにペインティングされ、白亜の建物に生まれ変わりました。何より、左右対称のデザインが美しい建物です。じっくり見学するなら、ミサの時間を避けて行きましょう。
裏手にある古い鐘楼は、スペイン統治時代に建てられたままの姿を残しています。
スペイン教会鐘楼
ガラパン教会の裏手にあるスペイン教会の鐘楼です。18世紀のスペイン統治時代に建てられ、1923年に再建されましたが、太平洋戦争時に爆撃されて崩壊し、現在は鐘楼だけが残っています。ガラパン教会と共に歴史を感じさせる観光スポットです。
アメリカ記念公園
ガラパンの中心部に位置する緑豊かな公園で、アメリカ合衆国が運営している国営公園です。中央には第二次世界大戦における、アメリカ軍の犠牲者慰霊碑やサイパン島民ギゼ医者の慰霊碑が立てられ、星条旗を中心に5つの旗が掲げられています。
園内のビジターセンターは入場無料で、第二次世界大戦の歴史的な史料や写真が展示され、人々の証言などを音声で聴くことができます。約20分ほどの記録上映は、プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)から日本人が海に飛び込む様子など、衝撃的な映像もありますが、平和を考えるきっかけとして日本人なら見ておきたいものでもあります。
歩いていくことができ、ショッピングの合間などに気軽に立ち寄れます。
砂糖王公園・彩帆香取神社
日本統治時代、「シュガーキング(砂糖王)」と呼ばれていた松江春次の功績を称えて造られた公園です。南洋興発の初代社長だった松江春次は、当時の一大産業であったサトウキビ栽培と製糖事業で産業発展に貢献しました。園内には、復元されたサトウキビ運搬用の蒸気機関車と松江春次の銅像があります。
隣接する彩帆(サイパン)香取神社の建立は、1911年ですが、太平洋戦争の戦火で焼け、その後再建されました。灯篭は戦前のものが今なお残り、激戦の際の銃撃の跡などが悲惨さを伝えています。
毎年秋には、北マリアナ日本人会による秋祭りが行われます。まるで日本の縁日のような、ローカルも楽しみにしているお祭りのひとつです。
北マリアナ博物館
かつての日本病院跡を改築して、1988年にオープンした、北マリアナ諸島の歴史と文化を紹介する博物館です。
サイパンや北マリアナ諸島の歴史的な写真や絵画などを中心に、貴重な展示物が並んでいます。また、日本の統治時代の砂糖王として原住民から尊敬されている松江春次に関する資料やビデオも放映されています。改装中で休館の場合もあるので、開館時間については、事前に確認しておきましょう。
Tギャラリア・サイパン
サイパンの中心・ガラパンにあり、世界のラグジュアリーブランドがそろうサイパンの免税店です。ここでしか手に入らない人気ブランドや限定品など注目のアイテムも多く、大切な方へのギフトや自分へのご褒美選びにも便利です。
店内は、ラグジュアリー・ブランド・エリア、時計を中心としたファッション&ウォッチ・エリア、コスメと香水のビューティ・エリア、そしてギフト・エリアで構成されています。人気の雑貨やお菓子まで揃っていて、見て回るだけでも楽しいです。また、館内では無料Wi-Fiも利用できます。
各主要ホテルとTギャラリア・サイパン間を結ぶ無料シャトルバスが運行しています。
アイ・ラブ・サイパン
ガラパンの中心にある、フードからコスメ、洋服までお土産満載のショップです。店名そのままのオリジナルグッズも豊富に揃います。
定番のチョコレートをはじめ、オーガニックな食品系から話題の最新コスメ、かわいいキャラクターグッズや大人気のオリジナルTシャツなど、お土産に最適なアイテムが並び、滞在中は一度は訪れたいマストスポットです。
店内の一角にはイートインのスペースもあり、スムージーやコーヒーなどを飲みながらの小休憩もできます。日が沈む頃になると、店先でチャモロダンスのパフォーマンスが行われます。
ガラパン以外にも、ハイアットリージェンシーサイパンやケンジントンホテルサイパンなどのホテルのなかにもあり、ちょっとお土産が足りないというときにも便利です。
ジョーテン・ハファダイ・ショッピングセンター
ローカル御用達で、食品から、アルコール、日用雑貨、土産品まで生活用品が一式ほぼなんでも揃う、大型スーパーマーケットです。営業時間は、8:00〜23:00です。リゾートホテルに近いので、観光客にも愛用されています。
おすすめは、店内入ってレジのすぐ奥にあるローカルプロダクトの、ノニやココナッツなどのマリアナでとれた農産物を加工したさまざまなアイテムがあります。
酒類コーナーも人気で、メイド・イン・マリアナのビール「サイパンブリュイング」やワイン、また意外にも日本の焼酎も並んでいます。その他、チーズなどもさまざまな種類が用意されています。「ハファダイ・デリ」で手頃な惣菜やフルーツを買って、ホテルでゆっくり飲みたい時にも重宝しますね。
カジノ(インペリアル・パシフィック・リゾートホテル・サイパン内)
素朴なガラパンに突如現れる、なんだか不釣り合いのようにも映る、きらびやかでゴージャスな建物。まるで宮殿のようなリゾートホテルは今もなお建設中ですが、ホテル内のカジノは、先駆けてオープンしています。
21歳未満は入場禁止で、年齢を証明する身分証明書が必要です。ドレスコードの指定はほとんどありませんが、ビーチサンダルなど極端な軽装は避けたほうがよいでしょう。写真撮影は禁止なのでご注意ください。
豪華な見た目と内装に、ソワソワして怖気づいてしまう感覚もありますが、セキュリティもあり安心で旅の思い出に見学だけでも可能です。
カントリー・ハウス・レストラン
アンガスビーフ協会認定のプレミアム付きのビーフを使用しているステーキ専門店です。広大な牧場で、自然が育んだ本物の牛肉を味わえます。霜降り肉じゃないのにとっても柔らかく、そのうえ低カロリーなんて嬉しすぎる、女性にも人気の食べやすいステーキです。
ステーキの代表格「サーロイン」や脂肪分が少なく柔らかいのが特徴の「テンダーロイン」、コクのあるステーキが好みであれば「リブロイン」など種類があります。
さらに、ウエスタンスタイルのインテリアが旅の気分を盛り上げてくれます。価格は、リブロインステーキ$25~、サーロインステーキ$25~です。21:00以降はレイトハッピーアワー。食事した方はドリンク半額といううれしいサービスもありますよ。
ハード・ロック・カフェ
世界中の有名アーチストのギターやステージ衣装が飾られた店内で、音楽とともにアメリカンフードが楽しめる、定番人気のカフェ&レストランです。天井から吊り下げられた車もインスタ映え間違いなしです。
サイパンのオリジナルメニューや日本人向けスペシャルメニューも用意されています。いかにもアメリカンなボリュームたっぷりのハンバーガーは食べごたえ十分です。
週末を中心に、ローカルバンドのライブや各国のミュージシャンを招いてのイベントなども開催され、おなじみのロゴグッズも入手できます。Tギャラリア内にあるので、買い物の合間の休憩にもピッタリです。
ゴッドファーザーズ・ビーチハウス
フィエスタリゾート&スパ サイパンのビーチにある、これぞ南国といった雰囲気のビーチバーです。日中は美しいビーチを眺めながら、夕方はサンセットを眺めながら、アルコールが楽しめます。お酒の弱い人には、ノンアルコールも用意されています。開放的な造りと雰囲気で、気軽に立ち寄れるのが人気です。
離島エリア
サイパンから、テニアンやロタまで足を伸ばしてみませんか。テニアンはサイパンの南西約5km、小型飛行機でわずか15分ほどの位置にあり、面積は、伊豆大島とほぼ同じ、北マリアナ諸島ではサイパンに次ぐ大きさの島です。島のいたるところに豊かな自然が残る、海の透明度は世界屈指の高さを誇り、のんびりとリラックスしたい人にオススメです。
ロタは、サイパンとグアムのほぼ中間に位置します。ロタまでのフライト時間は小型飛行機で約30分。「ロタブルー」と呼ばれる真っ青で高い透明度を誇る海と、ロタホールを始め有名なダイビングスポットが多く、今もなお、豊かな自然とチャモロ民族の伝統文化が色濃く残る島です。
タガ遺跡(テニアン)
サンホセ村中心部から徒歩約5分のサンホセ公園にあります。高さ5mを超す巨大な石柱は、お椀型の石を載せたもので「タガ(ラッテ)ストーン」と呼ばれています。サイパン、ロタ、グアムでも同じような石柱が発見されていますが、テニアンのものが北マリアナ諸島で最大のものです。
古代チャモロ人の伝説の支配者・タガ王が造ったといわれ、その目的は今だに謎に包まれたままです。
潮吹き海岸(テニアン)
テニアン島北東部の海岸にある「ブローホール=潮吹き穴(海岸)」です。サンゴ礁でできた岩場の一部が浸食されて、波が押し寄せるたび、その裂け目から豪快な音とともに海水の柱が吹き上がります。
満潮で波やうねりが高いほど、ダイナミックな光景を見ることができます。近くで見る場合には、濡れてもいい服と、スニーカーなどのしっかりとした歩きやすい靴で行きましょう。
スーサイド・クリフ(テニアン)
サイパン島と同じく、テニアン島にもスーサイド・クリフと呼ばれる場所があります。太平洋戦争中、日本軍がアメリカに降伏する前に「バンザイ」と叫んで、集団自決した場所であることから、テニアンの「バンザイ・クリフ」とも言われています。
テニアン島のスーサイド・クリフは、天気が良いと海に広がる景色が素晴らしく一見の価値があります。日本人にゆかりが深い場所なので、地元の人々はほとんどいません。近くには、沖縄平和記念碑、日本人戦没者慰霊碑が建てられています。
テニアン・オーシャンビュー・ホテル(テニアン)
テニアンに大型ホテルは少なく、プチホテルが2軒のみです。「テニアン・オーシャンビュー・ホテル」は、2017年6月にオープンし、全18室のこじんまりとしたホテルです。抜けるような青さと真っ白な外観とウッドデッキの廊下が南国の開放的な雰囲気を盛り上げ、敷地内に専用の駐車場も完備しています。
全室にトイレ・シャワー、ワードローブが備え付けられてあり、ラウンジではコーヒーなど飲み物もあります。テニアン島の中心、サン・ホセ村から離れているので、ゆったりと過ごしたい人やレンタカーでゆっくりと観光したい人などにピッタリのホテルです。
ホテルからすぐの「タチョンガビーチ」は、水着のままホテルからビーチへ直行し、シュノーケルなどのマリンアクティビティを楽しむことができます。特に女子におすすめのSNS映えする、キュートなホテルです。
スイミングホール(ロタ)
海沿いにある自然の岩礁穴で、真水が湧き出し、海水と混ざり合って天然プールのようになっています。周囲はすべて岩場という、自然が作り出した不思議なスポットです。
潮の干満によって取り残された小魚や、磯にいる大きなカニやヤドカリを見ることができ、泳ぐこともできます。真水のため海水よりやや水温が低くなっています。透明度が高く、フィッシュウォッチングを楽しむシュノーケリングに適していますが、海が荒れている時は要注意で、水中には外洋へと繋がる穴があるので引き込まれる恐れがあります。
個人で行くより、ツアーで参加して、ツアーガイドに確認してから泳ぐ方が安心です。なお、11月~4月頃は貿易風の影響で波が高くなるため、泳げない場合が多いです。
千本椰子林(ロタ)
太平洋戦争後、アメリカ政府によって1,000本の椰子の木が植林された場所です。
現在は数こそ数百本に減っていますが、空に向かって伸びたヤシが整然と並ぶ様子は、いかにも南国的で壮観、ロタ島を代表する観光スポットとなっています。
ソンソン村から車で約5分程で、目の間に広がる波の穏やかなビーチとあわせた絶好の散歩コースとして、ロタ島の人に愛される場所のひとつでもあります。
テテトビーチ(ロタ)
ロタ空港とソンソン村のちょうど中間くらいにあるビーチで、白砂の美しさはロタ島随一とも言われています。泳げるビーチが少ないロタで、貴重な遠浅で波も穏やかです。子供連れも安心して海水浴が楽しめます。
世界中の海を潜るダイバーたちが選ぶベストビーチでランキング1位を獲得したほど、その美しさに魅了されます。穏やかなビーチですが、少し沖へ出ると流れが速くなる場所があります。ライフガードはいませんので、泳ぐときは沖に行かないようご注意ください。
バード・サンクチュアリ(ロタ)
ロタ島の北東部にある「フーニャ岬」の崖下一帯は、熱帯ジャングルになっていて、アカアシカツオドリのほか、シロアジサシ、オオグンカンドリなど約40種の野鳥が飛び交う様子が、崖の上の展望ルートから眺めることができます。
展望ルートには、階段と展望台が設けられ、観光客も気軽にバードウォッチングが楽しめます。ウミドリの巣を真上から見下ろすこともできる珍しいロケーションでもあります。
サイパンのご当地グルメ
ケラグエン(チャモロ料理)
グアムの郷土料理のチャモロ料理「ケラグエン」は、サイパンでもよく知られている「前菜」です。グアムに伝わる伝統料理にスペイン、アメリカ、日本、東南アジアなど多くの国の影響を受けたチャモロ料理の中でも特によく食べられています。
チキンを使う場合が多いですが、ビーフだったり、エビだったり、お魚だったりとバリエーションがあり、ココナッツと一緒にレモンなどの柑橘でマリネした、日本人の口にもとても合う味わいのグルメです。サッパリ食べられるので、暑いサイパンにはもってこいの一品です。
スパムむすび
アメリカ版のおにぎり、日本では特に沖縄で食べられるソウルフードとして定着してきました。「スパムすし」や「スパムおにぎり」とも言われます。握られたご飯の上に、スライスされたスパムが乗っていて、海苔で帯状に巻かれているのが定番です。
塩気のあるスパムがおかずになり、片手で一度にご飯とおかずが食べられるのでビーチ遊びにももってこいの軽食です。サイパンのファストフードで、ABCストアなどでも置いてありますので、朝ごはんがてらに食べてみるのもオススメです。
シーフード
南国の新鮮な魚介を堪能するなら、やはり定番の「バーベキュー」です。素材そのものの旨味をダイレクトに感じられます。ちょっと贅沢にビーチサイドでのバーベキューを味わうのもよし、ホテル内のレストランでも味わえます。また、「エスカベッチ」という、捕れたての新鮮な魚をまるごとから揚げにしたり、ソテーにしたり、ハワイ料理で有名な「ポキ」にして食べたりといろんなアレンジがあります。意外にも刺し身としても食べられます。
アピギギ
サイパンで愛される、見た目はお餅のようなスイーツです。ココナッツの実、ミルク、タピオカの粉、砂糖を混ぜ、バナナの葉で包み焼いています。甘すぎず、食事の後にもぺろりと食べられます。甘いので、デザート感覚ですが、サイパンでは主食としても人気です。
サイパンへのアクセス・所要時間
現在、直行便はありませんが、スカイマークがチャーター便を運航しています。(今後、定期便になるかは未定)
チャーター便
- 約3時間30分
乗り継ぎ
- 成田から 乗り継ぎ 11〜15時間
- 名古屋から 乗り継ぎ 約6〜11時間
- 関空から 乗り継ぎ 約8〜13時間
- 福岡から 乗り継ぎ 約8〜13時間
就航している航空会社
- スカイマーク(チャーター便)
- ユナイテッド航空(グアム経由)
- アシアナ航空(ソウル経由)
- チェジュ航空(ソウル経由)
サイパンの空港を紹介
サイパン国際空港
国際線ターミナル、国内線ターミナルと2つのターミナルがあり、都市部のガラパンやススペへは、車で約15〜20分ほどです。離島のテニアンやロタへ向かう際は、国内線を利用します。サイパンは公共交通機関がないので、空港からの移動は、ツアーのホテル送迎やタクシー、レンタカーを利用します。
あまり大きくはありませんが、DFS免税店、サイパンのギフト、ブランド品も揃っているので、帰国の際、おみやげの買い忘れなど最終確認もできます。
サイパンの年間イベント情報
通年
サバル・ファーマーズマーケット(朝市)
ススペ地区で毎週土曜日に開催される朝市です。マリアナの果物や野菜、ココナッツの羊羹のようなお菓子「アピギギ」などのローカルフードのお店が並び、新鮮な食材を求める人たちで賑わいます。サバルとはチャモロ語で「土曜」のことです。
おかゆやスープなどの屋台で朝ごはんを食べたり、見たことのないような野菜などを見て回るだけでも楽しいです。
ガラパンストリートマーケットとは会場が異なり、ススペのサイパンワールドのすぐ隣です。
ガラパン・ストリート・マーケット(毎週木曜)
毎週木曜日の夜に開催されるナイトマーケットです。以前は「フィエスタリゾート&スパ サイパン」前で開催されていましたが、現在はビーチロード沿いの「ガラパン・クライスト・ライ教会」向かいの広場、通称「フィッシングベース」が会場です。
会場には、ビーフやポークの串焼きなどの食べ物や民芸品・雑貨の屋台が並び、ステージではバンド演奏やダンスショーなどが披露されます。会場はいつも多くの人で賑わいます。出かける際は、1ドル、5ドルの紙幣を用意しておいたほうがいいです。なお、アルコールは提供されていません。
2月
ホットペッパー・フェスティバル
テニアン島で開催される、唐辛子のイベントです。島の名物唐辛子「テニアン・ペッパー」は、世界一辛いとも言われ、屋台が並び、さまざまなコンテストなどが行われ、工芸品やローカルフード、アート作品なども展示・販売されます。
各コンテストや催しには、個人のエントリーも可能で、辛党にはたまらないお祭りです。開催期間中は、テニアン空港とテニアン港のそれぞれからイベント会場に向かうシャトルバスが運行されます。
3月
サイパン・マラソン
フルマラソン、ハーフ、10kmファンラン&ウォーキングの3つのマラソンを開催。平坦な道が多く、初心者でもチャレンジしやすいコースになっています。
アメリカ記念公園からビーチ・ロードに沿った景色を眺めながら走れるのも魅力です。地元の人達からの声援を受け、ゴールを目指します。参加しなくても声援を送り楽しむのもいいですね。
タガマントライアスロン
1988年から続くトライアスロンとしては伝統のある大会です。走行距離は、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの計52.5km。サイパンのみだけでなく、グアムや日本をはじめとした各国から強者たちが集まり、競い合います。
4月
フレームツリー・アート・フェスティバル
マリアナの国樹「フレームツリー」の開花時期に合わせミクロネシアの島々の文化を紹介しながら、美術民芸品の創作実演や販売で盛り上がります。フレームツリーは、別名「南洋桜」とも呼ばれ、島内を鮮やかな朱色に染めます。
ステージでは、地元のダンスチームやミュージシャンによるパフォーマンスも行われます。ミクロネシア地域で最も長く開催され続けているカルチャーイベントです。
5月(毎週土曜)
テイスト・オブ・マリアナ
「マリアナ丸かじり!」という名称で親しまれているサイパン最大規模のグルメイベント。アメリカ記念公園にて開催され、ホテルシェフによるチャモロ料理や世界各国の料理が屋台で楽しめます。
地元の伝統ダンス、ローカルバンドの演奏で盛り上がります。午後6時から10時(最終日は夜11時)まで開催される、楽しくておいしいイベントです。
9月
インターナショナル・フェスティバル・オブ・カルチャー
マリアナのカルチャーを伝えるイベントです。会場は、観光客も気軽に足を運べるパセオ・デ・マリアナス。
チャモロ文化をはじめ、サイパンにゆかりのある各国の伝統文化が披露されます。伝統的なダンスや音楽のほか、伝統工芸の体験やローカルフードがそろい、サイパンにいながら多国籍の文化を体験できる機会です。
10月
マリアナ・ウクレレ・フェスティバル
地元のウクレレ奏者やウクレレ教室の生徒、本場ハワイからも参加者がやってくるほど、サイパンで人気のイベントです。
日本人会秋祭り
毎年秋に開催されている「秋祭り」は、サイパンの秋の風物詩のひとつです。日本の縁日を彷彿させるような、縁日には欠かせない、くじ引き、輪投げ、ヨーヨーすくい、屋台などが並び、盛り上がります。会場のパセオ・デ・マリアナスです。
マリアナ唯一の阿波おどり連と剣道チームによるデモンストレーションが披露されたりと、見どころが盛りだくさんです。
12月
クリスマス・イン・マリアナ
毎年恒例のクリスマスイベント。会場のパセオ・デ・マリアナスには、地元サイパンの小中高校生が飾り付けをしたツリーをはじめ、さまざまなクリスマスイルミネーションが登場します。
12月の毎週土曜日には、クリスマスキャロルコンテストや仮装ファッションショーで盛り上がります。また、フード・ドリンクのお店も並びます。冬休みをサイパン島で過ごすなら、是非南国のクリスマスを覗いてみましょう。
サイパン観光の移動手段
サイパンには公共の交通機関がありません。タクシー、レンタカー、シャトルバスなど、シーンによってうまく活用しましょう。
タクシー
ホテルのフロント、レストランやショップにお願いすれば呼んでもらえます。日本のように流しのタクシーがいません。また、自動ドアではないので気をつけましょう。乗車の際は、行き先までの金額とメーターが動いているかしっかり確認しましょう。チップも忘れずに。
ツーリストにお得な「タクシー乗り放題パス」もあります。
無料シャトルバス
「Tギャラリア・サイパン by DFS」でショッピングするなら、主要ホテルを回るシャトルバスがあります。運行は、北方面と南方面の2ルートで、ほぼ1時間間隔です。
レンタカー
限られた日程なので効率よく巡りたいなら、断然レンタカーがオススメです。日本の運転免許を持っている21歳以上であれば、サイパン入国後30日間は運転可能です。
必ず保険に入っておきましょう。また日本と同様、ガソリンの満タン返しが基本です。
お得なフリーチケット
タクシー乗り放題パス1日券
指定の1日間(9:00〜22:00)、タクシーにて、ホテルやレストラン、ショッピングスポットへの移動が何度でも利用できるので、宿泊ホテルから遠いレストランやスーパーにも楽に行くことができます。レンタカーを借りるほどではないという人にオススメです。
ツアーデスクなどでチケットを購入し、電話で予約すれば(日本語対応)、迎えに来てくれ、チケットを見せればOKです。なお、タクシードライバーはローカルとなり、日本語は話せませんのでご注意ください。
【料金】
- 1日 1人 25ドル
【運行時間】
- 9:00〜22:00(予約受付は〜21:30)
サイパンのおすすめホテル10選
クラウンプラザリゾートサイパン
基本情報
【住所】Coral Tree Avenue Garapan, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, MP 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アクア リゾート クラブ サイパン
基本情報
【住所】PO Box 500009 Achugao, キャピトル ヒル, サイパン, 北マリアナ諸島, MP 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ラオラオベイ ゴルフ アンド リゾート
基本情報
【住所】PMB 1020 PPP Box 10000 Kagman, カグマン, サイパン, 北マリアナ諸島
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ハイアット リージェンシー サイパン
基本情報
【住所】P.O. Box 5087 Capital Hill Rural Branch, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
シー ファン ヴィラ
基本情報
【住所】Rail Road Dr, Laolao Higher, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
センチュリー ホテル サイパン
基本情報
【住所】Chalan Pale Arnold, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
シー ファン ガーデン
基本情報
【住所】Earhart Drive Gualo Rai Street, Middle Road, PO BOX 10003 PMB 68, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】無料Wi-Fi
【ペット】不可
クリア ウォーター ホテル
基本情報
【住所】Chichirica Avenue and Kadena Di Amor Street, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, MP96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
サーフライダー リゾート ホテル
基本情報
【住所】Brigada St. Beach Road CK P.O Box 500487, チャラン カノア, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ロタ リゾート & カントリークラブ
基本情報
【住所】As Puladan PO Box #938 (Rota Island), ロタ島, ロタ島, 北マリアナ諸島, MP 96951
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
サイパンのおすすめ旅行プラン
よくある質問Q&A
サイパンまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
直行便であれば約3時間半ほどですが、現在は乗り継ぎの便が多く、約8〜14時間ほどかかります。
何泊くらいのツアーが最も楽しめるでしょうか?
3泊4日であれば十分楽しめます。到着日は夕方くらいまでには現地に入り、ビーチなどを眺めながら夕飯やショッピング。帰国日はフライトの時間までビーチでシュノーケリング、といったプランなら満喫できます。ただし、離島のロタやテニアンも行程に入れるのであれば、4泊、5泊で計画しましょう。
サイパンの気候は?行くのにいい時期はいつ?
サイパンは常夏の島、年中温暖で年間平均気温が32度ということもあり、一年を通して泳ぐことができます。観光には、乾季である10〜4月が適していますが、雨季でもさほど心配することはありません。ただ、日本と同様、9〜11月の台風シーズンには注意が必要です。
ESTAって必要ですか?
ESTAとは、電子渡航認証システムのことで、ビザ免除プログラム(90日以内の観光または商用で、ビザを取得せずに渡航できる制度)を利用してアメリカに入国できます。事前にオンラインで申請します。サイパンは日本国籍があり、45日以内の観光・業務が目的であれば、ビザもESTAも取得の必要はありません。
ただし、ESTAを取得しておくと2つメリットがあります。機内で配られる出入国カードの記入が不要です。また、サイパン国際空港には、ESTA専用レーンがありますので、ESTAを持っていると、入国審査の際、特に連休などで混み合っている時などはスムーズに行え、ストレスもなく時間の節約になります。申請料金は、14ドルです。
祝日などお店が休みになったりしますか?
年に4回のビッグホリデイ(元日、独立記念日、感謝祭、クリスマス)のうち、感謝祭(11月)とクリスマス(12月)は休業であったり、営業時間が短縮されたりするので注意が必要です。
海で遊ぶ際に、気をつけることはありますか?
サイパン旅行にはマリンアクティビティは欠かせません。海に入る前には、必ず天候や海の状況をチェックしましょう。また、沖へ出ると流れが速くなる場所がたくさんあります。
貴重品は、ビーチや車内に置かないようにしましょう。特に、午前10時から午後16時頃の間は、強烈な日差しから肌をガードしましょう。ラッシュガードやマリンシューズがあると重宝します。日本のようにどこにでもコンビニがあるわけではないので、水筒やペットボトルを常備して、こまめな水分補給を心がけましょう。