シンガポールツアー選びのポイント
シンガポール行きのツアーは、フリープランツアー(往復航空券+ホテル)と、それぞれの旅行会社によって全ての旅程プランが企画・設定されたツアーがあります。2つのうち、フリープランは、価格設定が比較的手頃なものが多く、自分好みの旅のプランを練って旅を満喫することができることから、シンガポール行きのツアーでも人気があり、数多く設定されています。
予算、出発日や日程のほか、シンガポール旅行で楽しみたいこと、行きたい観光スポットなど、ポイントを押さえて、好みのツアーを選びましょう。
フリープランツアーの特徴
フリープランツアーには、次の5つの特徴があります。数多くあるツアーの中から選ぶときのポイントにしてください。
航空券は航空会社と便が指定されている
フリープランの場合、出発地によって航空会社は様々です。そして、航空券は往復が同一会社で便も指定されているので、出発と帰国の時間はどのプランを選ぶかによって決まります。日本からシンガポールまでの搭乗時間は約7時間ほどで、行きか帰りで機内泊になるツアーが多く組まれています。
シンガポール航空をはじめ、日本のANA、JALが毎日、また、広島からはシルクエアー(週3便)、沖縄からはLCCのジェットスター・アジア(週4便)がそれぞれ直行便を運行しています。直行便であれば、途中、他の国での乗り継ぎでの時間ロスや不安もありません。
成田、関西からはLCCのスクートも運行しています。成田発着便と関西発着便の一部は台湾もしくはタイ・バンコク経由となります。ほかにも東南アジア各国で乗り継ぐ、チャイナエアライン、大韓航空、ベトナム航空、マレーシア航空、中国国際航空、キャセイパシフィック航空、タイ国際航空などがフリープランの航空便として設定されています。
こちらは乗り継ぎ空港での待ち時間があることと、乗り継ぎを自分でする必要があります。乗り継ぎ便を利用して、経由地の台湾、タイ、ベトナムなどと合わせて周遊するツアーもあります。
またLCC利用の場合は、ツアーの価格も安く抑えられますが、機内食が別料金ですし、現地で大量にショッピングなどして荷物が増えたりすると、追加料金が発生するといったケースもありますので、その点も考慮してツアーを選ぶことをおすすめします。
ホテル選びのコツ
ツアーの場合、ホテルが指定されていることが多いです。また、同等のグレードで選べるものや、「マリーナ・ベイ・サンズ」に1泊だけでも宿泊したいという要望に応じてくれるプランもあります。ホテルのグレードによってもツアー価格は変わることになります。
回りたいエリアやスポットに近い場所にあるホテルを選ぶこと、MRTの駅に近いホテルを選ぶのがコツといえるでしょう。ホテルを選ぶことで、街歩きや旅行プランも練りやすくなります。
現地での送迎はカスタムで!
シンガポール・チャンギ空港からホテルまでの現地送迎は含まれていないツアーが多く、その場合、自身での移動となります。利用できる交通手段は、MRT East West Line(東西線)、バス、タクシーで、特にMRTは本数も多く便利です。市街地のシティ・ホール駅までは乗車時間約30分で到着です。
ただし、MRT、バスは最終が午前0時頃までとなっていますので、航空機の便によっては利用できないこともあります。ご注意ください。ツアーには行きだけの送迎がついているものや、オプションで送迎をつけられるものもあります。必要に応じてチェック、追加してください。
食事は付いていないフリープランが多い
フリープランでは朝昼夕食は付いていないとが多いですが、朝食のみ付いているツアープランもあります。グルメスポットもたくさんのシンガポール、お店のジャンルも名物のホーカー(屋台)から有名レストランまで幅広く楽しめるので、朝昼晩、お好みでいろいろなグルメを選んで堪能しましょう。現地のグルメに飽きたら日本食レストランもありますよ。
オプションで観光ツアーも楽しめる
フリープランの場合、基本的には終日自由行動となりますが、オプションで観光ツアーを追加して、旅にアレンジを加えることもできます。半日または1日でシンガポール国内の主な観光スポットをめぐるコースや、ナイトサファリやユニバーサルスタジオ・シンガポールといった人気スポットを訪れるツアー、ランチなどグルメが楽しめるツアーまで盛りだくさんです。
シンガポールの気候情報。行くならこの季節!
シンガポールは赤道直下にある国です。11〜2月は雨季、3〜10月は乾季という熱帯モンスーン気候ですが、1年を通して高温多湿で、最高気温は30℃を超える日が多いです。短時間に土砂降りとなるスコールがよく発生しますので、折りたたみ傘など雨具を持参して出掛けましょう。旅行に行くなら、比較的雨の少ない3〜10月がおすすめです。
また、室内では、エアコンが効きすぎている場合もありますので、ストールや1枚羽織るものを持っておくと安心です。
いろいろなお祭りが楽しめる!イベントに合わせて行く
シンガポールは多民族国家で、様々な宗教を信仰する人々が集まっていることから、中国系民族の「チャイニーズ・ニュー・イヤー(旧正月)」や「中秋節」をはじめ、イスラム教徒のお祭り「ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ」、ヒンズー教のお祭りでシンガポールの伝統行事「ディパバリ」など、年間を通じて様々な文化行事があります。
また、中心街の公道を舞台に迫力あるレースが見られる「F1シンガポールグランプリ」やサッカーの祭典「インターナショナルチャンピオンズシップ・シンガポール」などの国際的なイベントも目白押しです。
ほぼ毎月、何かのイベントが開催されていますので、旅の計画をイベントに合わせてみてもいいですね。普段とは違うシンガポールの一面を見る特別な体験ができます。
ショッピング好きなら見逃せない『グレート・シンガポール・セール』の時期をねらって行こう!
海外旅行といえば、ショッピングも欠かせません。シンガポールでは、6月から7月にかけては「グレート・シンガポール・セール」と呼ばれるバーゲンシーズンです。この時期には定価から最大70%オフにもなります。
ファッションはもちろん、ジュエリーや電化製品といったライフスタイル用品以外にも、スパトリートメント、ホテルやレストランの料金など、あらゆるものが割引となるのが「グレート・シンガポール・セール」のすごいところです。
シンガポール随一のショッピング街の「オーチャード・ロード」一帯や「チャイナタウン」、「アラブ・ストリート(カンポン・グラム)」界隈、「リトル・インディア」にある小さなお店でもセールとなります。ショッピング好きには見逃せないこのシーズンは、お目当てのものをお得に買えるチャンスです。
グルメを堪能したければこのエリア!
「チャイナタウン」エリアは、シンガポールでも屈指のグルメスポットです。屋台が集まるホーカーセンターの「マックスウェル・フード・センター」や「チャイナタウン・コンプレックス・マーケット&フード・センター」、「チャイナタウン・フードストリート」ではシンガポール名物の「海南チキンライス」や揚げ牡蠣のオムレツなどの定番料理を、屋台の雰囲気を味わいながら楽しむことができます。
屋台といえば衛生面が気になるところですが、各店ごとに政府が厳しくグレードをつけているので、グレードの高いお店を選べば安心して食事ができます。他にも香港でも人気の点心が味わえるお店や、中国のデザートやかき氷のお店、おしゃれなカフェなどもこのエリアにはそろっています。
イスラム文化の色濃い「アラブ・ストリート」エリアは「カンポン・グラム」と呼ばれ、色彩豊かなエスニックの町並みにインド料理やマレー料理、インドネシア料理、メキシコ料理まで国際色豊かなグルメが味わえるお店が数多くあります。
「リトル・インディア」では、カレーやタンドリーチキン、サモサといった本場のインド料理が味わえます。インド料理とはいっても東西南北の各地域で特色がありますので、それぞれのお店でそれぞれの地方の料理を食べ比べてみてもいいでしょう。
よくばりたいなら!隣国のマレーシア・ジョホールバル、インドネシア・ビンタン島へ日帰り周遊の旅
マレーシア最南の州「ジョホール・バル」は、シンガポールとの国境に位置していて、約1キロメートルのコーズウェイ橋でつながっています。シンガポールからはバスや鉄道といった陸路で約1時間半ほどで、日帰りでも訪れることができます。
白壁に青い屋根が美しい「スルタン・アブ・バカール・モスク」をはじめとする歴史の古い建物が数多く建っています。また、マレーシアの文化を紹介する「マレー文化村」では、マレーハウス見学や民族舞踊鑑賞、バティック、石けん作り体験ができます。広大な敷地の中40以上のアトラクションやショーが楽しめる「レゴランド・シンガポール」といったテーマパークもあって、家族で楽しめます。
シンガポールでフェリーに乗って約60分でインドネシアの「ビンタン島」へ行くこともできます。青い海に白い砂浜でのマリンレジャーやゴルフが楽しめます。贅沢なヴィラなどもあるリゾートホテルも多く建っています。
どちらもオプショナルツアーとして旅行プランに追加し、周遊できるツアープランがあります。また、ビンタン島のホテルに一泊してリゾートを満喫する、日程があらかじめ組まれているシンガポールツアーもあります。国境を越える際には、出入国の手続きが必要となります。
そもそもシンガポールってどんなところ?
シンガポールの基本情報
赤道に近いマレー半島の南端にある、シンガポール島を中心とした島国が「シンガポール共和国」で、その面積は東京23区とほぼ同じという小さな国です。日本から飛行機で約7時間、時差はマイナス1時間です。通貨は、シンガポールドルです。
国語はマレー語ですが、ほとんどのシンガポール人は流ちょうな英語が話せます。様々な民族がいることから、英語を含め中国語やマレー語、タミル語が公用語となっています。
また、清潔な街としても有名で、まずポイ捨ては厳禁です。公共の場は、ほぼ全ての場所が禁煙エリアなので指定された喫煙所のみでの喫煙となります。当然、歩きたばこはNGですし、たばこを持ち込む際には税金が課せられます。
ガムに関しては、シンガポール国内への持ち込みすら禁止されています。これらはシンガポールの法律で厳しく定められていますので、楽しい旅をするためにもしっかり守りましょう。
多民族国家・多様な文化を生み出した歴史
様々な民族や宗教が共存し、多種多様な文化が融合して、独自の文化が生まれたシンガポールは、多民族国家として独立するまで、様々な歴史があります。シンガポール歴史上初めて登場したのは中国の文献によると3世紀で、当時は「半島の先端にある島(プ・ルオ・チュン)」と呼ばれていました。
14世紀に入ると、サンスクリット語で「ライオンの街」という意味の「シンガプーラ」と名付けられて、5人の王によって代々治められていました。中国やアラブ、ポルトガル、現在のインドネシア居住のブギス族といった様々な国の船が行き交う、海洋航路の交差する場所だったことから、その交易拠点として繁栄しました。
19世紀、この地を訪れた大英帝国副総督のトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿は、イギリス商船の貿易拠点とするため、またオランダに対抗するため、当時すでにマラッカ海峡沿いの将来有望な交易拠点となっていたシンガポールを整備していきます。
そうやって急速に成長したシンガポールに、近隣の中国やインド、マレー半島をはじめ、ヨーロッパといった遠方の国々からも多くの人たちが移住しました。ラッフルズ卿は無秩序に拡大する都市を民族ごとに居住エリアを分けることで更に整備していきます。「チャイナタウン」や「カンポン・グラム」などといったエリアもその名残りです。
シンガポールは中継貿易の大拠点として繁栄を続けていきますが、第二次世界大戦の際、日本軍の攻撃で大打撃を受け、日本に降伏。日本領となりました。その後日本が敗戦し、大戦が終わるとイギリス領植民地となります。しかし独立主義運動が起こり、1959年にシンガポールは自治領となります。初の総選挙でリー・クアンユー氏が初代首相に選ばれました。
1963年には、マラヤ連邦はボルネオ島のサバ・サラワク両州と合併し、マレーシア連邦を形成。相互の緊密なつながりを目指した合併でしたが、結果的に不成功におわり、1965年8月9日(月)、シンガポールはマレーシア連邦を脱退してついに独立。現在の主権民主国家となりました。街のいたるところには、シンガポールの様々な激動や栄光の歴史を物語る建物や記念碑があり、そして多様性に富んだ文化を感じられます。街歩きや歴史的建造物を巡りながら、シンガポールの歴史を知ることができます。
MRTとバス、タクシーで効率的に移動できる
シンガポールはMRTと呼ばれる電車やバス、タクシーといった公共交通機関が発達していて、上手に利用することで移動が効率的になります。
観光客向けに販売されているEZリンクカードの「シンガポール・ツーリスト・パス(STP)」を利用すれば、MRTとバスは乗り放題で、更に便利です。1日間、2日間、3日間の3種類があり、有効期限付きのプリペイド式カードとなっていますので、頻繁にMRTやバスを使うのであればこちらがお得です。
MRT
シンガポールのほとんどの観光名所に最寄り駅があるMRT(大量高速輸送システム)は、路線網も広く便利です。市街地では地下鉄となります。電車と各駅もバリアフリーで安心です。乗車券は券売機でその都度購入するか、シンガポール・ツーリスト・パスを利用してください。
バス
バスであればシンガポールのほぼ全土にバス路線があるので、MRTが通っていないエリアまで行くことができます。MRTやタクシーと比べて料金も安くなります。シンガポール・ツーリスト・パスを使って乗車するなら、運転席そばのカードリーダーにカードをかざして乗車、そして下りる時に、後部出口のそばにあるカードリーダーに再度カードをかざします。現金で乗車料金を支払う場合は、お釣りの出ないよう小銭が必要です。
タクシー
MRTやバスが運行していない場所へ行くなら、タクシーを利用しましょう。メーター制となっていますが、利用時間帯や場所、タクシー会社によって追加料金がかかる場合があります。支払いの際は領収書をもらいましょう。多くのショッピングモールやホテル、観光名所では、タクシー乗り場があります。また、日本同様、道路脇で手を上げてタクシーを止めることもできます。
シンガポール旅行の見どころ
「マリーナ・ベイ」エリアで有名観光スポットをめぐる
シンガポール川の河口付近にある「マリーナ・ベイ」エリアは、1970年代に入って再開発がはじまり、短い期間で変貌を遂げました。現在は、ホテル、レストランからレジャーまで様々な最新流行スポットが集まる場所となっています。
一流建築家のモシェ・サフディ氏が設計したホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」は、3本のタワーが巨大な船を支えるようにマリーナ・ベイの水辺に建っており、その姿はシンガポールの新たなランドマークとなっています。屋上庭園の「サンズ・スカイパーク」からのさえぎるもののない景色は圧巻です。
「マリーナ・ベイ・サンズ」に隣接する101ヘクタールもの広大な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、独創的な造形美の「スーパーツリー」や2つのガラスドーム「フラワー・ドーム」と「クラウド・フォレスト」があります。他にもまるで蓮の花のような「アートサイエンス・ミュージアム博物館」、切り子のような「クリスタル・パビリオン」、アジア最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」など、マリーナ・ベイ・サンズにはシンガポールでも代表的な建築物の数々が並んでいます。
対岸の「マーライオン公園」にはシンガポールのシンボル、高さ2メートルの「マーライオン」が口を開け、水を吹き出す様子も見られます。巨大な建造物群をマーライオンと一緒に眺められるスポットは、シンガポール旅行でも外せない人気のフォトスポットです。
いろいろな歴史建築でアジアの伝統と文化を感じる
市街地の「チャイナタウン」やシンガポール東部の「カトン」をはじめシンガポールの各地では、間口が狭く、正面からは長方形が並んだように見えるレトロな町屋風建築の「ショップハウス」が見られます。建てられた時代によって、ミニマリズムの手法やアール・デコ様式、そして建築後期に見られる中国とマレー、ヨーロッパの文化をミックスした建物など様々で、それぞれに趣きがあります。
シンガポール各地にある宗教建築も見事です。チャイナタウンのヒンズー教寺院の「スリ・マリアマン寺院」の極彩色の像に飾られた門や、アラブストリートの黄金のドームが輝くイスラム教の「サルタンモスク」などは、昔も今も変わらずシンガポールの人々の祈りの場となっています。数々の宗教建築が共存しているのもシンガポールならではと言えるでしょう。
ファッション、コスメ、コレクションアイテムまで、なんでも揃うショッピングを楽しむ
シンガポールは、世界のファッション、コスメ、掘り出し物までいろいろなものがそろうショッピング天国です。「オーチャードロード」には、ハイブランドのフラッグシップショップや最先端ブランドのお店やショッピングモールがなどが立ち並びます。
また、リトル・インディアではインドの伝統衣装「サリー」やアクセサリー、チャイナタウンでは、シルクのドレスや細やかな手工芸品、アラブストリート(カンポン・グラム)ではイスラム地域のペルシャ絨毯や香水など、珍しい品々を手にすることもできます。
ほかにも個性的なセレクトショップやインディーズ系ブランドのお店、シンガポール在住のアーティストによるクラフトなど、探せばお気に入りのものが必ず見つかるはずです。
シンガポールならではのご当地グルメを味わう
シンガポールは、食文化も多様で、あらゆる味覚の楽しめるグルメスポットがあるといっても過言ではありません。ローカル色豊かなホーカー(屋台)で味わう料理から、中国料理、インド料理、マレー料理、そしてミシュラン星付きレストランや有名シェフのいるダイニングまで幅広く、グルメにはたまらない国です。
多彩なグルメが味わえるのも多民族文化と歴史の遺産といえるでしょう。そして、様々な文化が混ざり合った地元料理も魅力の1つです。ショウガと東南アジアの料理ではよく使われているハーブ「パンダンリーフ」を入れて鶏のスープで炊き上げたライスの上に、ジューシーなチキンが乗った「海南チキンライス」は、ホーカーセンターからトップクラスのレストラン、ホテルでも味わうことができるシンガポールの国民食です。
バターとココナッツと卵、パンダンリーフを使った伝統的な甘い「カヤジャム」をたっぷりサンドした「カヤトースト」はシンガポールの朝食やお茶のお供に欠かせないシンガポール名物です。ほかにもピリ辛なカニ料理「チリクラブ」やココナッツや干しエビを使ったスパイシーなスープと短い太麺を合わせた「ラクサ」などバラエティー豊かです。
自然を活かしたレジャー施設で動物たちを間近に見学!
シンガポール観光の定番人気スポットともいえる夜のサファリパーク「ナイト・サファリ」や「シンガポール動物園」は、シンガポールのほぼ中央にある自然保護区内にあります。大自然のジャングルに囲まれた環境を活かして、夜行性動物たちの様子を観察したり、もともとの生育環境に近いのびのびとしたスペースで暮らす猛獣の様子を間近に見学することができます。
日本とはまた違う!ユニバーサルスタジオ・シンガポールで遊ぶ
シンガポール南部に浮かぶ「セントーサ島」の複合施設「リゾート・ワールド・セントーサ」には「ユニバーサルスタジオ・シンガポール」があります。ハリウッド映画のテーマパーク「ユニバーサルスタジオ」の東南アジアで初となる施設で、24のライドのうち実に18種類はこの「ユニバーサルスタジオ・シンガポール」のために考えられたものです。
映画「トランスフォーマー」の世界を体感できる「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」など、大阪の「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」とはまた違う体験が楽しめます。
定番スポット10選
マリーナベイ・サンズ
「マリーナベイ・サンズ」は、マリーナベイに面する155,000平方メートルを超える広大な敷地に、ホテルやレストラン、ショップ、劇場、博物館、コンベンション・センターなどが集まる複合施設です。
地上300メートルの3つのタワーの頂上にある、巨大な船の形をした「スカイパーク」は、緑豊かな屋上庭園で、展望デッキやレストラン、150メートルの世界一の高さにある屋外プールがあります。プールの水面がまるで無限に続くかのような設計となっています。プール利用は宿泊客のみとなっていますが、展望デッキ(有料)やレストランは一般の方でも入場できます。360度さえぎるもののないシンガポールの景色をぜひ味わってみてください。
敷地内には蓮の花が開いたような造形の「アートサイエンス・ミュージアム博物館」もあります。その名の通り、アートとサイエンスが融合した施設で、様々な種類の国際巡回展やワークショップ、ガイドツアーが開催されています。博物館の近くにはまるで切り子ガラスのような建物の「クリスタル・パビリオン」もあって、ショップやナイトクラブが入っています。
建物の造形美や展望デッキからの素晴らしい眺めを楽しんだり、ショッピングやアート、宿泊まで様々な楽しみ方ができるスポットです。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
「マリーナベイ・サンズ」の東側にあり、水辺に隣接している広大な植物園が「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」です。環境に配慮して設計された巨大建築が、緑豊かな園内にそびえ立つ景色は超近代的です。
「フラワー・ドーム」の中は、カリフォルニアや南アフリカの乾燥した涼しい気候を再現しており、32,000を超える植物が植栽されています。また、「クラウド・フォレスト」は霧が立ち込める涼しいドームで、ランやシダで覆われた高さ35メートルの「クラウド・マウンテン」から滝が流れ落ちています。これら2つの建物は、流線形で美しく目を引きます。自立式天井で柱がない広大なスペースの世界最大のバイオドームです。
また園内には独特な造形の「スーパーツリー」が立ち並びます。9~16階建ての高さの垂直庭園で、雨水を集め、太陽光発電を行うといった環境にも配慮した建築です。2つのスーパーツリーをつなぐ「OCBCスカイウェイ」を歩けば、公園を見下ろしながら、散策することができます。
日が暮れると、スーパーツリーのライトアップが行われて、光と音のショーが繰り広げられます。また、フラワー・ドームやスーパーツリー最上階にはレストランもあって、ボリュームたっぷりのローカルフードを堪能することができます。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール
シンガポールの南部にある「セントーサ島」は、町の中心部から約15分で行けるリゾート地です。セントーサ島には、カジノやレストラン、レジャーを兼ね備えた複合施設「リゾート・ワールド・セントーサ」があって、この施設内に「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」もあります。
「ユニバーサルスタジオ」の東南アジアで初となるこの施設には、24のライドがあります。そのうちの18種類は「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」のために特別に考えられたものなので、大阪にはないここだけのアトラクションを楽しむこともできます。
映画「トランスフォーマー」の世界を体感できる「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」や楽しい映像体験ができる「シュレック 4-D アドベンチャー」をはじめとするアトラクションや、野外ショーも盛りだくさんです。日本でも人気の「ミニオン」やセサミストリートの「エルモ」にも会えます。
家族や仲間とアトラクションを楽しむ合間には、園内のグルメスポットで一息ついてもいいですね。ハンバーガーやホットドッグ、ソフトクリームといった軽食から、地元シンガポールの料理、スタバまで、いろいろなお店があります。
マーライオン公園
シンガポールといえば、上半身がライオン、下半身が魚の姿をした白い像「マーライオン」ではないでしょうか。「フラトンホテル」正面のマリーナベイを見渡せる場所にある「マーライオン公園」で、その姿を見ることができます。シンガポールのシンボルであるこの場所は人気の観光・フォトスポットです。
高さ8.6メートル、重さ70トンのマーライオン像は、繁栄をもたらすと言われている東の方角を向いています。そして、マリーナベイに向かって口から水を吐き出します。1972年に造られたもので、当時はシンガポール川河口にありましたが、2002年に今の場所に移されました。
公園内には、高さ2メートル、重さ3トンの「小マーライオン」もあります。こちらの公園のマーライオン像が有名ですが、実は、シンガポール国内には7つの公認マーライオン像があるそうです。旅の途中でぜひ見つけてみてください。
シンガポール動物園
シンガポールの中央部の自然保護区にある「シンガポール動物園」は、26ヘクタールもの広大な敷地の中、300種以上もの野生動物たちが飼育されています。
園内には11のゾーンがあり、人気のホワイトタイガーやピグミーカバ、そして見た目から不思議な動物のハダカデバネズミまで、様々な珍しい野生動物が生息地域の環境を再現したエリアで暮らす様子を間近に見ることができます。
カリフォルニアアシカが器用な芸を見せてくれる「スプラッシュ・サファリ・ショー」や、森林破壊がもたらす影響を学ぶ「レインフォレスト・ファイツ・バック・ショー」も開催されています。5歳から12歳までのお子さんが参加できる「キッズレンジャー・ツアー」では、飼育係になって小さな馬の「ファラベラ」やウサギの餌やり、毛の手入れをするといった体験もできます。
ほかにも子どもたちが楽しめる水遊び場、動物と触れ合うことができるショーやポニー乗馬体験、動物園のバックヤード見学などもあり、家族みんなで1日楽しむことができます。
シンガポール・フライヤー
マリーナ・ベイの岸にそびえ立つ「シンガポール・フライヤー」は、アジア最大の観覧車です。空調が完備されたガラス張りのカプセルが約30分かけて1周します。最高到達点はなんと165メートル、42階建てに相当する高さです。
マリーナ・ベイからシンガポール川、マーライオン公園、ラッフルズ・プレイスなどシンガポールの名所を上空から360度の大パノラマで一望できます。また晴れた日には、隣国のマレーシアやインドネシアが見えることもあります。カプセルの中で、美味しい食事やカクテル、シャンパンなどを堪能できる「シンガポール・フライヤー特別パッケージ」もあります。
観覧車を降りたら、施設内のビルにある「シンガポール・フード・トリーツ」にも立ち寄りましょう。1960年代をテーマにした雰囲気のあるフードコートで、シンガポール名物の肉煮込み「バクテー」や「海南チキンライス」といったグルメを味わうことができます。
ナイトサファリ
「シンガポール動物園」に隣接する「ナイトサファリ」は、世界初の夜行性動物の様子を見ることができるサファリパークです。130種以上の動物たちがいて、その中には、絶滅危惧種のアジア象をはじめ、マレー・バクやマレー・トラなどの地域固有種といった珍しい動物も含まれています。
動物たちは35ヘクタールの密集した熱帯雨林に暮らしています。猛獣は柵で囲まれでいますが、シカなど園内を自由に歩き回る動物たちも見ることができます。車で回る場合は、世界7つの地域をテーマにしたゾーンをめぐる「トラムライド」に乗りましょう。こちらは35分間ほどの乗車で生解説付きです。
また、園内を歩いて回ることができる4つの「ウォーキングトレイル」では、車上から見るより更にたくさんの動物たちを見学できます。ジャングルを通る夜間トレッキングを再現した「フィッシング・キャット・トレイル」や、東南アジア最大の野生固有種が集まる「レオパード・トレイル」など、見どころもたくさんです。
毎日午前0時まで営業しています。暗闇の中、普段なかなかできない貴重な体験をして、旅の思い出の1つにしてはいかがでしょう。
オーチャードロード(ショッピング)
「オーチャード・ロード」は、シンガポール屈指のショッピングストリートです。およそ2.2キロメートルの通り沿いには、ハイブランドの旗艦店や人気ファッション店、ショッピングモール、レストラン、ホテル、アートギャラリーなど、無いものは無いというほどたくさんの種類のお店が並んでいます。
MRTの「オーチャード駅」「サマセット駅」「ドビー・ゴート駅」周辺にお店が集まっています。また、お得に買い物をしたいのであれば、毎年7月〜8月のバーゲンシーズン「グレート・シンガポール・セール(GSS)」を狙って出掛けてみてください。
シンガポールは公共の場での喫煙に厳しい国です。2019年1月1日(火)からは、オーチャード・ロード内の公共スペースは全て禁煙ゾーンとなります。指定喫煙所(DSA)が周辺エリア内にありますので、愛煙家の方たちはそこでのみ喫煙してください。
サルタンモスク
シンガポールのアラブ・ストリートエリアは、イスラムの古い歴史や文化を色濃く残している地区で「カンポン・グラム」と呼ばれています。そしてこの地区のシンボルとも言えるのが「サルタンモスク」です。「マスジッド・サルタン」とも呼ばれているシンガポールでも有数のモスクは、黄金に輝く巨大ドームと大きな礼拝堂が見事です。
シンガポール初のサルタン「サルタン・フセイン・シャー」のため、1824年に建てられたもので、昔も今もイスラム教徒の祈りやコミュニティーの中心地となっています。ガイドが英語や日本語、中国語、マレー語で解説してくれるガイドツアーもあります。
「ラマダン(イスラム教徒の断食月)」の時期には、モスク周辺にナイトマーケットや屋台がたくさん並び、「ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ(断食明けの祝日)」の期間まで一層にぎやかです。
スリ・マリアマン寺院
シンガポールでも歴史的な建物が多く保存されている「チャイナタウン」のサウス・ブリッジ・ロード沿いに建つ「スリ・マリアマン寺院」は、1827年に完成したシンガポール最古のヒンズー教寺院です。体の不調や病気を治す力を持つと言われいる女神「マリアマン」をまつっており、南インドからの移民によって建てられました。
特に目をひくのは、鮮やかな色合いの6層になった寺院の入り口です。「ゴプラム」と呼ばれていて、ヒンズー教の神々や聖獣、インド人兵士といった人物など、様々な像が緻密に彫り込まれています。
シンガポールのおすすめホテル10選
マリーナベイ サンズ (Marina Bay Sands)
基本情報
【住所】10 Bayfront Ave, Singapore 018956
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ペニンシュラ エクセルシオール ホテル (Peninsula Excelsior Hotel)
基本情報
【住所】179805 Singapore 5 Coleman Street
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
マリーナ マンダリン シンガポール ホテル (Marina Mandarin Singapore Hotel)
基本情報
【住所】 6 Raffles Blvd, Singapore 039594
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
パーク レジス シンガポール (Park Regis Singapore)
基本情報
【住所】23 Merchant Rd, Singapore 058268
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ザ フラートン ホテル (The Fullerton Hotel)
基本情報
【住所】 1 Fullerton Square, Singapore 049178
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
フラマ シティ センター ホテル (Furama City Centre Hotel)
基本情報
【住所】 60 Eu Tong Sen St, Singapore 059804
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
スタジオ M ホテル (Studio M Hotel)
基本情報
【【住所】 3 Nanson Rd, Singapore 238910
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ホテル G シンガポール (Hotel G Singapore)
基本情報
【住所】200 Middle Rd, Singapore 188980
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
フラマ リバーフロント ホテル (Furama RiverFront Hotel)
基本情報
【住所】405 Havelock Rd, Singapore 169633
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ホテル ボス (Hotel Boss)
基本情報
【住所】500 Jalan Sultan, 199020, SINGAPORE
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
シンガポールの年間イベント情報
1月
ポンガル(収穫祭)
「ポンガル」は、太陽神で生命を与える神「スーリヤ」に豊作への感謝をささげる伝統的なインドのお祭りで、例年1月の4日間に渡って行われるものです。リトル・インディアでは、「ポンガル・ライトアップ・セレモニー」の後、1ヵ月に渡って様々なイベントが開催されて、街が華やかなムードに包まれます。
開催期間中は、豪華なイルミネーションやパフォーマンスを見学したり、様々なワークショップに参加したり、装飾品やユニークなお祭りのお土産、スパイスなどをショッピングしたり、と楽しめます。
シンガポール・アート・ウィーク
毎年1月に開催されている「シンガポール・アート・ウィーク」では、複数の地区やギャラリー、ミュージアムで、展覧会、ウォーキングツアー、講演会など、様々なアートイベントが行われます。シンガポールの街を観光で巡りながら、アート鑑賞も一緒に楽しめます。
タイプーサム
「タイプーサム」は、美と若さ・力を象徴し、悪の破壊者とされる「スブラマニヤ神」をたたえルため、毎年1月に開催されるヒンズー教の伝統的なお祭りです。カラフルな大行進がお祭りのメインイベントとなります。
この日のために1ヵ月間、厳格な菜食主義を守って精神を整えてきた信者たちは、痛みを感じずに神聖な苦行を行えると考えられているそうです。そのため、クジャクの羽根や花などを使って飾られた「カバディ」と呼ばれる装身具を頭に乗せ、そのカバティとつながった串状のスパイクを体に刺しながら街を練り歩く、といった、なんとも言えない独特な光景も見られます。
タイプーサムの行進は、セラングーン・ロードに建つ「スリ・スリニバサ・ペルマル寺院」から、タンク・ロードの「スリ・タンダユタパニ寺院」までの区間で見ることができます。道路の一部がこのイベントのために封鎖されます。この時期に当たると街が大渋滞になることもありますので、ご注意ください。
アイ・ライト・シンガポール
「アイ・ライト・シンガポール」は、「サステナビリティ」をテーマに毎年開催されている東南アジアを代表する光のアートフェスティバルです。2010年の初開催以降、マリーナ・ベイ周辺を会場に、世界中からアーティストの作品が集まる一大イベントとなっています。2018年度の参加申し込みは世界36ヵ国から249件集まったとのことで、その規模の大きさをうかがわせます。
2月
チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)
中国の旧暦でお正月に当たる「旧正月」は「春節(しゅんせつ)」とも呼ばれていて、中国系民族の人たちにとって最も重要な伝統行事となっています。家族や親戚が集まり、みんなで食卓を囲むのが旧正月の定番の過ごし方です。毎年、暦によってその日にちは違ってきます。
シンガポールでは、旧正月になる数週間前からチャイナタウンの通りにランタンが飾られ、ライトアップで華やかになります。家々の門も鮮やかな赤色の飾りに彩られます。また、お祝いの行列やにぎやかな獅子舞など、様々なイベントが街中で行われて、お祝いムード一色に染まります。
この時期には特別なグルメも登場します。バターをたっぷり使った「パイナップルタルト」やプルーン入りのケーキ「ラピス」、ココナッツクッキーの「クエ・バンキット」といったスイーツから、スパイシーな「シュリンプロール」、直火焼き肉の「バクア」など、本当に色々な種類がありますので、見つけたらぜひ味わってみてください。
リバー・ホンバオ
中国暦の大晦日から旧正月期間にかけて、マリーナ・ベイのフローティング・プラットホーム「NSスクエア」で催される「リバー・ホンバオ(河畔紅包)」は、地元の人たちと観光客が一緒になって新年をお祝いすることができるイベントです。
中国からの職人がその場で手作りする、中国の神話や伝説をモチーフにしたランタンが見どころとなっていて、福の神やその年の干支のランタンが人気です。会場では、乗り物やカーニバルゲームといったアクティビティを楽しんだり、歌劇、大道芸を観覧したりすることもできます。
また、屋外のフード・ストリートでは、エキゾチックな美味しい料理の数々が堪能できます。大晦日にはカウントダウンパーティーも開かれます。また、この期間中は、毎晩花火が打ち上げられます。マリーナ・ベイやその周りの建物のきらびやかな夜景に花火が一段と映えます。
チンゲイ・パレード
旧正月に毎年開催される「チンゲイ・パレード」は、ストリートパフォーマンスと山車のパレードが街を練り歩き、シンガポールの中国系、マレー系、インド系、ユーラシア系の人々がそろって熱気あふれるパフォーマンスを披露します。多民族の集まるシンガポールならではのイベントです。
パレードは、にぎやかな音とともに色鮮やかに光る山車や、巨大な龍などとともに、F1ピット・ビルディングからマリーナ・ベイのNSスクエアまで、街の中心部を横断しながら進んでいきます。コースの途中には観客用スペースも多くありますので、地元の人たちに混じって観覧してみてはいかがでしょう。
3月
シンガポール・フェスティバル・オブ・ファン
「シンガポール・フェスティバル・オブ・ファン」は、かつての港町で今はグルメやエンターテインメントといった最先端スポットが集まる「クラーク・キー」で毎年3月に開催されるイベントです。
マンガのキャラと一緒にゲームにチャレンジといった、大人も子どもも楽しめるアクティビティや、大道芸のフェスティバル、そして世界各国のコメディアンたちによるお笑いライブの3つが同時に楽しめます。
4月
ワールド・グルメ・サミット(〜5月中旬)
「ワールド・グルメ・サミット」は、毎年4月から5月にかけて開催される、食の祭典です。シンガポール国内で最も高い評価を受けているレストランの特製メニューや、シンガポールと世界のトップシェフたちによるコラボといった世界でもトップクラスのグルメ、世界各地の最高級ワインを堪能できます。
また期間中には、ミシュランの星を獲得した有名シェフによる美食トークや、参加型のクッキングワークショップなどのイベントも開催されます。
5月
ベサク・デー
「ベサク・デー」は、お釈迦さまの誕生、成道(悟りを開いた日)、入滅(亡くなった日)を記念する日で、世界中の仏教徒の祝日です。旧暦に基づくため、毎年日にちは変わります。また、シンガポールでも祝日となり、学校などはお休みです。
夜明け前からそれぞれの仏教寺院で法要が始まり、信心深い仏教徒が参列し、お花やロウソク、お線香などのお供えを行います。また、ベサク・デーに善い行いをすると日頃の何倍もの徳を積むことができると信じられていることから、集団献血や恵まれない人たちへの贈り物、といった善行を行う仏教徒もいるそうです。
花輪で飾られたボウルや水場の中央に置かれた幼いお釈迦さまの像に、ひしゃくで水をかける儀式は、人気があって祝祭の見どころの一つです。
6月
ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ
イスラム教徒の神聖で厳格な儀式である「ラマダン」の約30日間にもおよぶ断食が明けたことを神に感謝して祝うお祭りで、シンガポールに暮らすイスラム教徒たちは、家族や友人たちと食卓を囲み、みんなでご馳走を食べながら楽しくお祝いをします。
暦によることからその年によって日付は変わります。別名「ハリ・ラヤ・プアサ」とも呼ばれていて、シンガポールではこの日は祝日となります。
マレー系の女性がこの日に身につける伝統衣装「バジュ・クルン」は、シルクや手染めのバティック生地などを仕立てたもので、襟元の繊細な刺繍や鮮やかな色合いの美しさが目を引きます。
ドラゴンボート・フェスティバル
中国がルーツのお祭りで、船首にドラゴンの頭が描かれた細長いボートを使ったレースです。6〜7月頃の年一回、「べドク貯水池」で開催されていて、世界中からドラゴンボートの選手が集まり熱戦が繰り広げられます。
リーダー1名、舵取り1名、漕ぎ手20名の合計22名がボートに乗り込み、観客の声援の中、リーダーが太鼓を打ち鳴らしながら、全身全霊でオールを漕ぐ姿は、エキサイティングで心に響きます。
フェスティバルでは、笹の葉で包まれた三角形の餅米料理「ちまき」を食べるのが習わしで、来場者にも人気となっています。いろいろな具の入ったものや、具が入っていなくて砂糖をつけて食べるちまきなどもあるので、レース観戦と一緒にぜひ味わってみてください。
グレート・シンガポール・セール(GSS)
1年に一度、6〜7月の約2ヵ月間に渡って開催されるセールシーズンが「グレート・シンガポール・セール」です。シンガポールの人たちはGSSと読んでいて、国内外からもこのバーゲンに合わせて多くの人が訪れます。
この時期には、ファッション、ジュエリー、電化製品、おもちゃなどいろいろなものがお得にショッピングできるだけだなく、ホテル料金やスパトリートメント、食事などのサービスまで割引になるのが魅力です。
デザイナーズブランドをはじめ人気のあるファッションのお店や巨大なモールが並ぶ「オーチャードロード」エリア、「チャイナタウン」や郊外のショップまでセールになります。主要なモールでは夜遅くまで営業時間の延長もされるので、時間を気にせずショッピングを楽しめます。
ULTRAシンガポール
「ULTRA(ウルトラ)」は、アメリカのマイアミビーチに暮らす熱狂的な音楽ファンの2人が1999年に始めたイベントで、その後、南極大陸以外の各大陸へと展開されました。「ULTRAシンガポール」は2015年から開催されている、東南アジア最大規模のウルトラ・フェスティバルです。
「マリーナ・ベイ・サンズ」のウルトラパークを会場に、エレクトロニックミュージックの世界最強DJたちが集まり、多彩なステージ演出が行われます。屋外の会場はダンスミュージックファンが集い、興奮と熱狂に包まれます。
会場近くには、シンガポール有数のナイトスポットや夕食後の軽い食事を楽しめるスポットもあるので、フェスで楽しんだ後、シンガポールのナイトシーンも楽しんでみてはいかがでしょう。
7月
シンガポール・フード・フェスティバル
毎年7月の3週間に渡って、シンガポール全域で週末に開催される「シンガポール・フード・フェスティバル」は、2018年に開催25周年をむかえた人気のイベントです。シンガポール料理の伝統や食文化を知ることができ、シンガポールでも最高の料理家たちが腕をふるった五感を刺激する素晴らしい料理を堪能することもできます。
期間中は食をテーマに様々なアクティビティやイベントが行われ、シンガポールの豊かなグルメをいろいろな形で楽しむことができるので、この時期に合わせた旅行プランで、シンガポールの美食を味わい尽くす旅にしてもいいですね。
インターナショナルチャンピオンズシップ・シンガポール
毎年開催される「インターナショナルチャンピオンズシップ・シンガポール」では、シンガポール国立競技場で、世界のトップチームの夢の対決を観戦できたり、ピッチ外でのトップ選手との交流やポップアップショップなど、様々なアクティビティやイベントが楽しめる、サッカーファンにはたまらないイベントです。
招待されるチームやイベント、アクティビティの内容は毎年変わりますので、ぜひ、情報収集してお出掛け下さい。
8月
ナショナル・デー
8月9日は、シンガポールが独立した日「ナショナル・デー」で祝日となります。この日までの期間、ビルや住宅、車など町中がシンガポールの国旗の色でもある赤と白で彩られ、更に活気づきます。
この日は、迫力のある航空ショーや軍事パレード、多文化のパフォーマンスが開催されます。そして夜になると、マリーナ・エリアの見事な夜景をバックに素晴らしい花火ショーも開催され、イベントの最後に花を添えます。
ハリ・ラヤ・ハジ
イスラム教徒がサウジアラビアにあるメッカ巡礼をする「ハジ」の終わりを祝う宗教行事で、シンガポールでは「犠牲祭」とも呼ばれていて、祝日となります。日にちはイスラム暦によるもので、毎年変わります。
預言者「イブラーヒーム」の神への忠誠心を称えて4日間開催されるもので、この期間、イスラム教徒は最上の服を着てモスクに集まり、祈りを捧げ儀式を行います。
ハングリー・ゴースト・フェスティバル
仏教と道教に由来するこのお祭りは中国では「中元節」とよばれ、この時期には死者の霊がこの世をさまようと言われています。亡霊は無視されるといたずらをするとされていて、そうされないようにありとあらゆるお供え物をするんだそうです。ちょっと「ハロウィン」に似ていますね。
中国旧暦の7番目の月に行う習わしとなっていて、先祖の霊が死後の世界で困らないよう、「お金」や車、家、時計やジュエリーといった様々なものの紙製のレプリカを燃やして霊をしずめるのです。
また、霊を喜ばせるためにチャイニーズオペラや「ゲタイ」と呼ばれる賑やかな歌や踊りのパフォーマンスも開催されます。誰でも観覧できるので、座って楽しんでみて下さい。チャイナタウンでは「バース・ライフ&デス・ツアー」といった、誕生と死の間に行われる慣習について学ぶ、ちょっと不思議なガイドツアーも開催されます。
9月
F1シンガポールグランプリ
都心部の一般道路に特設された「マリーナベイ・ストリート・サーキット」で毎年開催される「F1シンガポールグランプリ」では、世界最高峰のカーレーサーによる熱戦が繰り広げられます。夜間に開催される「ナイトレース」であるのも特徴です。
世界中のトップアーティストたちが集まるミュージックライブなど、サーキット外でも多数のイベントが開かれます。日本からの観戦ツアーなども組まれますので、チェックしてみてください。
中秋節
中国系のお祭り「中秋節」は、月を愛でるお祭りです。日没後、ちょうちんの明かりの下で、家族や友人と一緒に「月餅」やお茶を味わい、月を眺めながら盛大にお祝いします。また、ちょうちんを持って行列に参加したりもします。
おいしい中国伝統菓子の「月餅」は、中秋節の楽しみの1つです。ハスの実ペーストと卵の黄身を使った昔ながらのあんから、チョコレートなどのフィリングを包んだものまで、いろいろな種類のものがあります。
「チャイナタウン」では、ストリート・バザールで月餅とお茶を楽しんだり、伝統の職人技で作られた本物の紙ちょうちんを見ることができます。展示される大きなちょうちんは芸術的で、必見です。
10月
ディパバリ
毎年10月末から11月初めのインド暦の第七番目の月の初日が、ヒンズー教徒の祝祭である「ディパバリ」です。シンガポールを代表する伝統行事で祝日となります。「光の祭り」とも呼ばれていて、この期間「リトル・インディア」の街中が鮮やかな色彩のオイルランプやイルミネーションが無数に輝く様子は、とても幻想的でフォトジェニックです。
また、美しい花飾りや巨大なゾウやクジャクの像を街の至るところで見ることができます。ヒンズー教では、ゾウは忠誠心と豊穣、クジャクは勝利と愛、知恵を象徴しているそうで、ゾウやクジャクをモチーフにしたジュエリーも売られています。
屋台が並ぶバザールも登場します。お祭り用の雑貨を販売しているほか、揚げ菓子の「ムルク」や甘いドーナツの「アドヒラサム」といったこの時期ならではのグルメも並びます。
11月
クリスマス・オン・ア・グレート・ストリート
シンガポール随一のショッピングエリアの「オーチャード・ロード」では、11月になると一気にクリスマスムードに包まれます。キラキラと輝くイルミネーションやクリスマスの飾り付けがされて、巨大なクリスマスツリーも登場します。
また、様々なイベントが開催されたり、バザールも開かれます。ショッピングや観光をしながら、クリスマスムードを満喫したり、写真をとったり、と楽しみ方もいろいろです。1月上旬までの約6週間、ライトアップは続きます。
12月
クリスマス・ワンダーランド
「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」の毎年恒例のクリスマスイベント「クリスマス・ワンダーランド」は、広大な園内にそびえる巨大な「スーパーツリー」の間に「光の彫刻ルミナリエ」が輝き、南国のクリスマスムードを盛り上げてくれます。
また、遊園地の定番であるメリーゴーランド、クリスマス・トレイン、回転式ティーカップといったノスタルジックなアトラクションを楽しんだり、伝統的なヨーロッパのクリスマスマーケットを意識した「フェスティブ・マーケット」などでグルメやお土産、プレゼント選びなどを楽しむこともできます。
マリーナ・ベイ・シンガポール・カウントダウン
マリーナ・ベイでは、毎年大晦日に、新しい年を迎えるカウントダウンイベントが開催されています。周辺の「ザ・フラトン・ホテル」、「マーライオン」、「アートサイエンス・ミュージアム」は12月29〜 31日までの期間、シンクロしたライトアップがされます。
また、大晦日の午後8時からは1時間に1回、花火が小規模で打ち上がり、カウントダウンへの気分を盛り上げてくれます。そして、日付が変わった瞬間、壮大な花火と音楽のショーが夜空とマリーナ・ベイの夜景をバックにはじまるのです。
シンガポールへの主要エリアからのアクセス・所要時間
- 羽田空港から:約7時間〜7時間10分
- 成田空港から:約7時間10分〜7時間25分
- 名古屋・中部国際空港から:約6時間50分
- 関西国際空港:約6時間15分〜6時間45分
- 広島空港から:約6時間20分
- 福岡空港から:約6時間20分
※いずれも直行便利用
就航している航空会社
シンガポールへの直行便を運行している航空会社は、各空港で違います。LCCのスクート航空もありますが台湾やタイ経由での運行です。また、アジア各国の空港で乗り継ぎ便でシンガポールへ向かう航空会社もあります。
シンガポール・チャンギ空港は、世界屈指のハブ空港で世界で7番目に発着便が多く、100社を超える航空会社が乗り入れています。乗り継ぎの場合は、その組み合わせは無限大とも言えます。ここでは、シンガポールツアーでよく利用されている直航便と同一航空会社による乗り継ぎ便をご紹介します。
直行便
- 全日空(ANA):羽田・成田・名古屋・関西・福岡発着(毎日)
- 日本航空(JAL):羽田・成田発着(毎日)
- シンガポール航空:羽田・成田・名古屋・関西・福岡発着(毎日)
- スクート:関西発着(一部の便は台湾・高雄またはタイ・バンコク経由)(毎日)
- シルクエアー:広島発着(週3便)
- ジェットスター・アジア:那覇発着(週4便)
経由・乗り継ぎ便
- スクート:新千歳・成田発着(台湾・台北またはタイ・バンコク経由)
- タイ国際航空:新千歳発着(タイ・バンコクで乗り継ぎ)
- チャイナエアライン:成田・名古屋・福岡発着(台湾・台北で乗り継ぎ)
- ベトナム航空:成田・関西・福岡発着(ベトナム・ホーチミンまたはハノイで乗り継ぎ)
- 大韓航空:新千歳・成田・福岡発着(韓国・ソウルで乗り継ぎ)
シンガポールツアーを選ぶときのTips集
シンガポールまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
日本から飛行機の直行便で行った場合、所要時間は約7時間ほどかかります。時差はマイナス1時間です。
何泊くらいのツアーが最も楽しめるでしょうか?
シンガポールツアーは、シンガポールへの到着が夜遅かったり、最終日の未明にシンガポールを出発、もしくは飛行機での機中泊があるものも多いです。3泊(3泊4日、または3泊5日)であれば、シンガポールの主要な観光スポットを巡ることはできます。
シンガポールの気候は?行くのにいい時期はいつでしょう?
シンガポールは、年間を通じて高温多湿で、最高気温は30℃を超える日が多く、11〜2月は雨季、3〜10月は乾季となります。乾季は比較的雨が少ないので、この時期に行くことをおすすめします。ただし、日本の春休み、夏休みシーズンにはツアー料金は高くなる傾向がありますので、予算と合わせて旅行の日程を決めましょう。