タイツアー選びのポイント
ツアーの特徴
タイのツアーは往復航空券とホテルがセットになったものが多く、個人手配では高値で手が出しにくい高級ホテルでも、ツアーであれば比較的安値で宿泊できます。
個人手配の旅行よりもスケジュールに制限はついてしまいますが、その分グレードの高いホテルに宿泊できるのがポイントです。
そのため、ホテルのグレードにこだわりがある人は、個人手配ではなくツアーを利用すると良いでしょう。出来る限り旅行中は個人行動をしたいと考える人は、フリープランのツアーを選べばスケジュールに縛られることなく自由に過ごせます。
また、タイの観光地といえばバンコクやプーケットが人気ですが、そのほかにもパタヤやピピ島といった別の都市への周遊プランが組まれているプランが多いのもツアーの特徴です。
さらに複数都市周遊プランだけでなく、隣国のマレーシアやベトナム、カンボジアなど複数国周遊プランも人気を集めています。タイは東南アジアのハブとも呼ばれるほど隣国へのアクセスが良い国ですので、せっかくタイ旅行をするなら他の国へ足を運んでみるのも面白いかもしれませんね。
なおかつ、タイと日本は直行便が多くフライト時間も6時間から7時間程度のため、2泊4日の短期日程で楽しめるスケジュールのツアーも少なくありません。仕事や学業が忙しい人であっても、タイのツアーを利用すれば短い日程で十分に海外旅行を楽しむことが可能です。
出発地と航空会社を選ぶ
タイのツアー選びのポイントとしては、まずは出発地に合わせてお好みの航空会社を選ぶところから始めることをおすすめします。日本とタイを結ぶ航空会社が運行しているのは、成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、新千歳空港、那覇空港があり、日本の主要空港のほとんどが利用可能です。
ただ便数が多く、航空会社の数も複数あるため、実際にはどの航空会社を選べば良いのかわからない人もいるかもしれません。
安さを重視するのであれば、エアアジアやスクートなどのLCC(格安航空会社)を利用することをおすすめします。通常の航空会社と比べてサービスは手薄ですが、予算を大幅に抑えることができます。
エアアジアはLCCではあるものの、機内食の種類が豊富で乗客からの評価が高い点が魅力です。タイに着くまでの間に、機内でアジア料理を味わい、旅行気分を先取りしてみてはいかがでしょうか。
日数と周遊都市を考える
どのくらいの期間を旅行するのか、自身の旅行する日数に合わせて周遊できる都市を選びましょう。人によっては「旅行日数に余裕がないから、バンコクだけ旅行したい」という人、「1週間ほど旅行する予定だから、バンコク以外にもあと2都市(あるいは2ヵ国)旅行したい」という人もいるかと思います。
また「日程に余裕はあるけれど、滞在中はプーケットにずっといたい」という、1つの都市でゆっくりしたい人も少なくありません。タイのツアーは、日程に合わせて周遊できる都市や国を選べるプランが多いため、どのプランが1番自分の希望に近いのかを考えながら探してみてください。
特に隣国マレーシア、ベトナム、カンボジアあたりに訪れるプランが豊富ですので、せっかくならタイだけでなく別の国へも訪れてみてほしいところです。
好みのホテルを選ぶ
タイのツアーの魅力といえば、高級ホテルやリゾートヴィラに安値で宿泊できること。個人手配をすれば、高くて手が届かないようなところが、ツアーのホテルとして組み込まれていることも珍しくありません。
せっかくツアーを利用するなら、普段は宿泊しないような豪華なホテルを選んではいかがでしょうか。特にバンコクには「ルブア・アット・ステートタワー」や「ペニンシュラバンコク」など、世界でも名が知れる有名ホテルが数多くあります。客室はもちろん、朝食のレベルも高く、これらワンランク上のホテルは旅の思い出をより良いものにしてくれるでしょう。
ここで気をつけてほしいのが、ホテルのグレードだけを気にするのではなく、立地についても忘れてはいけないということ。基本的にバンコクやプーケットのような観光地の場合、辺境の地にホテルが用意されていることはまずありません。
しかし、実際宿泊してみると「思ったより中心部から遠い」なんて予想外の不満が出てくる可能性もあります。あらかじめ自分の宿泊したいホテルが、街のどのあたりにあるのかは確認しておくようにしましょう。
そもそもタイってどんなところ?
タイの基本情報
タイは、東南アジアに属する国の1つで、正式名称はタイ王国です。隣接している国にはラオス、カンボジア、マレーシア、ミャンマーがあり、タイからこれら東南アジアの国々へはアクセスが良く、タイ旅行の際に複数ヵ国周遊する旅行者も少なくありません。
首都はバンコクで、バンコクはタイを南北に分けたときにちょうど中間地点に位置します。急速な経済成長が進むバンコクでは、街中には高層ビルが建設され、大型ショッピングセンターの数も増えつつあるのが現状です。
経済が発展するバンコクは近代的な面も見られる一方、市内のところどころに昔ながらの遺跡や寺院が残っており、古代と現代の両方の雰囲気を楽しめるのが魅力でしょう。
公用語はタイ語ですが、話せなくても観光に支障はありません。また、観光地や都心部では英語が通じることが多いです。タイは「微笑みの国」といわれるほど国民の人柄が良いため、たとえ英語が通じなかったとしても嫌な顔をせず真剣に話を聞いてくれることでしょう。
通貨には「バーツ」が使われ、紙幣によって色が異なりカラフルなのが特徴。バンコクやプーケットのような観光地へ旅行する場合は問題ないですが、もし地方へ旅行するのであれば、現地で両替所が見つからず苦労する可能性があります。タイの空港に着いてから両替をするか、あらかじめ一定金額を日本の空港で両替しておくと安心です。
最後にタイの気候についてですが、タイは亜熱帯性気候のため1年中温暖な気候が続きます。11月から2月は乾期、6月から10月は雨期で時期によって雨量が変わります。旅行中に雨が降るのが不安な人は、乾期を選んで旅行をすれば滞在中は快適に過ごせるでしょう。
タイの歴史
タイを観光していると、街中に遺跡や祠などタイの歴史を表現する建造物がたくさんあることがわかります。バンコクやプーケットのような都市部を観光しているとあまり実感しませんが、タイは「王国」であり、過去の王朝のなごりが街のいたるところに残っているのです。
タイで初めてできたスコータイ王朝には「幸福の夜明け」という意味があり、これは長年のクメール王朝からの支配が終わる喜びをあらわしていると一説では言われています。
スコータイ王朝は、13世紀初頭から約200年にわたり他国との貿易で栄えましたが、後にアユタヤ王朝の属国となることで終焉を迎えました。
またランナータイ王朝という別の王朝も北部チェンマイに築かれていましたが、こちらもミャンマーやアユタヤ王朝の侵略により最終的にはミャンマーの属国となった歴史があります。
アユタヤ王朝は、王朝を交易地点にし他国との国交を盛んにすることで王朝を繁栄させました。ヨーロッパと東アジアを結ぶ国際国交港になるなどして発展を遂げましたが、末期には内乱やミャンマーの侵略により王朝は終焉。約400年に及ぶ長い歴史は幕を閉じました。
その後はトンブリー王朝、そして現在のチャークリー王朝と続き、1932年にタイ王国は絶対王政から民主主義国家に移行。国名を「シャム」から「タイ」に改めました。
過去の王朝時代の建造物は今でも遺跡として残されており、気軽に観光することが可能です。ただ遺跡に訪れなくとも、タイの街中にある寺院からもこういった歴史的背景を読み解くことはできます。ぜひタイを観光するのであれば、街中に自然と溶け込んでいる歴史建造物にも注目してみてください。
タイの宗教
タイには、必ずと言って良いほど街中に寺院があります。金色に輝くストゥーパ(仏塔)や、白くて大きなお釈迦様が街中にまつられ、宗教が生活に根付いている様子がわかるはず。
タイ旅行の目玉イベントでもある寺院巡りをするのであれば、あらかじめタイの宗教事情を学んでおいたほうがきっと楽しめるでしょう。
タイでは国民の95%が仏教徒で、仏教のなかでも上座部仏教を信仰している人が大半です。日本も仏教徒が多いと言われますが、日本で信仰されているのは大乗仏教ですので、この点が日本とタイの仏教の違いだと言えます。
上座部仏教の教えである「タンブン」は、今世で善い行いをすれば来世では良い人生が送れるということを説いています。そのため仏教徒のタイ人は積極的にお寺に寄付をしたり、托鉢(たくはつ)と呼ばれる行為をおこなったりして善い行いをしようと努めているのです。タイでは、早朝から僧侶たちが裸足で整列して托鉢をおこないますが、これもまた徳を積むための行為だと言えます。
タイ人は常に笑顔で他人に優しい人が多いですが、これは上座部仏教の「今世で徳を積めば、来世で良い暮らしができる」という考えが根本にあるとも考えられるでしょう。タイでは、観光開発が進んだ都市部でもこの袈裟を着た僧侶の姿を日常的に見かけます。
日本ではなかなか見かけない僧侶の姿は、タイへ訪れたらこの僧侶の姿を探してみるのも面白いかもしれませんね。
タイの主要都市
バンコク
タイの首都バンコクは、遺跡や寺院といったまじめなスポットから夜遊びできるナイトスポットまで、タイを象徴する観光スポットが一通り揃っています。
バンコクの有名観光スポットには「ワット・ポー」、「ワット・プラケオ」、「ワット・アルン」と呼ばれる3つの寺院があり、この3つはバンコク3大寺院と呼ばれて観光客から人気です。バンコクを旅行するなら、寺院巡りは欠かせないイベントの1つでしょう。
そのほかの人気スポットとしては、週末しか開かれない「チャトウチャック・ウィークエンドマーケット」が、バンコク最大の市場として観光客と地元民の両方からの人気を集めます。もし週末にバンコクを旅行をするのであれば、足を運んでおきたいスポットだと言えます。
そしてやはりバンコクで堪能してほしいのは、タイのナンプラーや香辛料がふんだんに使われた本場のタイ料理です。高級レストランで食事を楽しむのももちろん良いのですが、旅行中1度は屋台や食堂などローカルのお店に入ってみてはいかがでしょうか。
バンコク市内では路面のそこらに屋台が並び、数百円程度(安いものでは数十円)でパッタイやガパオといったタイ料理が楽しめるのが嬉しいポイント。高級レストランのタイ料理とはまた違った独特の雰囲気も体験できます。
プーケット
世界中から人が集まるタイのリゾート地といえば、南部エリアにあるプーケットが挙げられます。白い砂浜にエメラルドグリーンの海は、まさにわたしたちが憧れる南国のビーチそのものだと言えるでしょう。
タイは年間を通して暖かい気候が続くため、どの時期に訪れても海に入れるのが魅力。「アンダマン海の真珠」と言われるほど水質の綺麗なプーケットの海では、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツが1年中楽しめます。
真っ青な海に潜れば、そこで見られるのは海の生物たちが生活している様子。プーケットにしか生息しない珍しい海洋生物を見ることもできるため、ダイバーにとって最高の海だとも言えるでしょう。
そのほか自然豊かなので、ゴルフやトレッキングなどのアクティビティが楽しめます。バンコクのような都市部から少し離れて、プーケットの自然の中で軽いスポーツをするのも気持ち良くておすすめです。
また自然豊かでありながらも観光地化されていて、大型のショッピングセンターも多数あるため、お土産や旅の記念品を買い物するのには十分。プーケットは、自然とショッピングの両方を満喫でできる観光向きの地域なのです。
チェンマイ
タイの北部に位置するチェンマイは、観光地化されすぎていないのどかな中核都市。「北方のバラ」とも呼ばれ、都市部のような喧噪がない気品のある街並みが魅力です。
「古都」とも呼ばれ、とにかく街に寺院が多くあります。「ワット・プラシン」や「ワット・チェディルアン」などの寺院は、チェンマイでも有名な観光スポットでしょう。
「ワット・プラシン」ではランヤー王朝時代の生活ができる限りそのまま残され、ラーイカム礼拝堂に描かれた壁画はタイの芸術作品のなかでも最高傑作だと言われています。
また旧市街や夜市といった、タイの素朴さが感じられるローカルなスポットが多いのも特徴です。観光客で溢れかえるバンコクやプーケットと比べて、チェンマイは地元の人が穏やかに暮らすのどかな街だと言えるでしょう。また、年中を通して様々な祭りが開催されていますので、この祭りの時期に合わせて旅行するのもおすすめです。
別名「水掛け祭」呼ばれる互いに水をかけあうソーンクラーンや、夜空に向かって熱気球を飛ばすコームローイなど、チェンマイの祭りはユニークなものが多く開催されています。昔ながらのタイらしさを感じられ、日頃の疲れを癒してくれるような温かみのある街なのです。
タイ観光の移動手段
電車・地下鉄
タイ、特にバンコクなどの都心で最も主要な移動手段は電車と地下鉄です。バンコクの鉄道と地下鉄にはARL(エアポートリンク)、BTS(スカイトレイン)、MRT(地下鉄)の3タイプがあり、バンコクに住む人々は普段この3つをよく利用します。
ARLは、特に空港からバンコク市内へ出るのに便利ですので、空港到着後の移動手段に迷ったらARLを使うと良いでしょう。ただ朝の通勤ラッシュを避けるようにするなど、乗車時間には注意してください。
次にBTSですが、市内の主要観光地をほぼ回ってくれる便利な移動手段です。スクンビットやサイアムなど、ショッピングや食事を楽しみたいならBTSを使うべきだと言えます。
最後に紹介するMRTは、いわゆる地下鉄です。MRTを使えば常夏のタイでも冷房が効いたホームを使えますし、エレベーターやエスカレーターがあるため重い荷物を持っていても苦にはなりません。バンコク市内をメインに観光する人は、この3つの移動手段は絶対に覚えておきましょう。
タクシー
タイのタクシーはどれもカラフルな色合いをしているため、道路を見渡せばすぐに見つかるはず。タイでタクシーに乗る方法は日本とは違うため、あらかじめ事前知識をつけておくとスムーズに乗車できます。
まず乗りたいタクシーを見つけたら、手を下で振ります。日本のように、手を上に大きく上げて運転手に合図を送ることはしません。その後は通常通り目的地を伝え、出発するのを待つだけです。
基本的には大きな問題は起きないとは思いますが、車が発車するときにメーターが動いているかどうかだけはきちんと確認しておきましょう。残念ながら、慣れない観光客を騙そうとする運転手がいるのも事実です。
そのほか運転手のなかには英語が通じない人がいる可能性がありますので、タイ語表記の住所をメモで渡してあげると良心的でしょう。
バス
タイでバスを使うメリットとしては、電車が通っていないエリアまで気軽に足を伸ばせる点、そしてタクシーや電車と比べて比較的安い値段で移動できるという点が挙げられます。ただデメリットとしては、初めてタイに訪れる人や初めてタイでバスに乗る人にとっては少し難易度が高いという点です。
タイのバス車体には「6」や「10」など数字が記載されていて、この番号が行き先を示しています。日本のように具体的な行き先名が車体に記されているわけではないため、この数字を頼りに目的地を目指す必要があるのです。
また、基本的には時刻表がないため、近くにバスがきたら手を挙げて止めなければいけません。タイのバスは日本とは方式が異なり難しいですが「せっかくだし、現地の乗り物にチャレンジしてみたい!」という人は、バスに乗ってみると楽しいかもしれません。
トゥクトゥク
最後に紹介する移動手段は、トゥクトゥクです。トゥクトゥクは日本にはなくタイならではの乗り物ですので、ぜひアトラクション感覚で乗ってみてほしいと思います。
トゥクトゥクとは3輪のバイクタクシーで、屋根がついているため雨の日でも乗ること可能です。赤や緑、青などカラフルなデザインが可愛らしく、最もタイらしさが感じられる乗り物だと言えるでしょう。
トゥクトゥクは街中をどこでも走っていますので、まずは近くに来たら手を挙げて運転手に止まってもらいます。乗車料金は価格交渉によって決まるので、まずは運転手にいくらで乗せてくれるのかを聞いてみてください。その値段に納得がいけば、乗車して目的地を目指します。
外国人観光客であると分かれば少し高めに値段を設定してくることもありますが、そのときはしっかりと値段交渉しましょう。このやりとりこそ、旅行の醍醐味と言えます。
タイ旅行の見どころ
ピリ辛がくせになるタイ料理を堪能
風味豊かな香辛料が魅力のタイ料理は、日本人の口に合いやすいアジア料理の1つです。ピリ辛料理から甘いスイーツまで、幅広い種類の料理をタイでは食べられます。
グリーンカレーやガパオ、トムヤムクンなど、1度は名前を聞いたことのある日本でも人気料理が多いのも特徴。ぜひ現地ではこれらの料理に挑戦して、日本とタイの味の違いを比べてみて欲しいと思います。
おまけにタイは日本と比べて物価が低いため、美味しい絶品料理が日本よりも格安価格で注文できることも。街の露店に並ぶ屋台では、数十円から数百円程度で食事ができることも珍しくありません。パクチーをたっぷり乗せた本場のタイ料理を味わってみてはいかがでしょうか。
情緒あふれる古代遺跡を見てまわる
今では高層ビルが建設され大きなショッピングセンターが建ち並ぶタイですが、もともとは古代文明が栄える壮大な王朝国家でした。今でも昔の王朝時代のなごりで、街中には風情ある遺跡や寺院がそのままに残っています。
バンコク市内にある「ワット・ポー」では、涅槃仏(ねはんぶつ)といわれる巨大な仏様が横になっており、その姿を見るためだけに連日国内外からたくさんの観光客が訪れます。
そのほかバンコクから1時間ほどの距離にあるアユタヤやスコータイなど、タイには趣深い遺跡がたくさん。遺跡群と呼ばれる広大な敷地内に散らばる無数の遺跡は、1つ1つに特徴があり見ていて飽きません。タイを旅行するなら、観光だけでなく歴史も一緒に勉強してみると面白いかもしれませんね。
水上マーケットで掘り出し物を探す
タイ旅行をするなら絶対に欠かせないのが、水上マーケットでのショッピングです。水上マーケットとは、川や運河の両脇で営業している路面店のこと。買い物客は、ボートに乗り水の上を渡りながら商品を選びます。
路面店だけでなくボートの上で商売をしている人もいて、大量の野菜や果物が積まれた様子は、まさにタイならではの光景でしょう。
タイの水上マーケットは1つだけでなく、ダムヌンサドゥアックやタリンチャン、アユタヤなど各地に存在します。バンコクにも水上マーケットはいくつかありますので、観光やショッピングのプランの1つとしてぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
それぞれのマーケットにより規模や雰囲気が異なるため、複数箇所に足を運んでみてもいいかもしれません。
ネオンが輝くナイトスポットを楽しむ
タイが多くの人を魅了する理由は、遺跡や寺院のようなお堅い観光スポットだけのおかげではありません。タイといえば、世界有数のナイトスポットが有名な国。昼間は遺跡や寺院を観光し、日が暮れてからは夜の街に繰り出す観光客が多くいます。
特にナイトスポットとして有名なのが、バンコクのスクンビットやサイアム周辺です。この周辺にはクラブやバーが集結し、夜になるとネオンが光り輝き怪しいムードを醸し出します。
バンコクだけでなくビーチリゾートであるパタヤも有名で、ウォーキングストリートという通りには数え切れないほどのナイトスポットが並びます。
もちろん通常の飲食店も多く、パタヤで獲れた魚介を使ったシーフード料理は極上の美味しさ。ぜひ夜遊びも満喫しつつ、美味しいタイのシーフードも堪能してほしいと思います。
海や川など豊かな自然に触れる
タイは世界的なビーチリゾートとしても有名ですので、ぜひタイに訪れた際は透明な美しい海も足を運んでほしいと思います。
タイに数あるビーチのなかでも、特に日本人に人気のエリアがプーケットです。プーケットには、まさにわたしたちが想像するような白い砂浜と青い南国の海が広がっているのです。
プーケットで最も知名度の高いパトンビーチは、エメラルドグリーンの海が美しいことでも人気ですが、ビーチ周辺にホテルやレストランが多いのも人気の理由。ビーチ周辺で一通りの観光ができてしまうのが嬉しいポイントです。
海以外にもタイはメコン川が通っている地域として知られ、メコン川クルーズを楽しむ観光客も多くいます。メコン川が夕日に沈む様子は絶景ともいえる素晴らしさですので、プランに含めてみてはいかがでしょうか。
タイの定番スポット10選
ワット・ポー
バンコクには「3大寺院」と呼ばれる有名な寺院が3つありますが、そのなかでもワット・ポーは外国からの観光客に人気です。ワット・ポーは、ラマ一世によって仏歴2331年にバンコク最古の寺院として建てられました。
このワット・ポーの魅力は2つあり、1つは巨大な涅槃仏を間近で眺められること、そして2つ目が本格的なタイ古式マッサージを受けられることです。
まず巨大な涅槃仏ですが、こちらはサイズが全長46m、高さ15mにも及びます。遠くから眺めればその全貌を把握できますが、近くに寄ってしまえば全身を視界に収めることは不可能。その巨大さにもインパクトがありますが、金色に輝く様子もまた迫力があり見応え抜群です。
涅槃仏を見学する上で最も注目してほしいのが、仏様の足の裏にあたる部分です。足の裏には螺鈿細工(らでんさいく)という細かく砕かれた貝殻がはめ込まれる技法がほどこされ、その緻密で精巧なつくりには思わず目を奪われます。
足の裏に描かれた108の図はすべて仏教の世界観を表現しており、1つ1つ絵柄が異なり見ていて飽きません。涅槃仏を見学する際は、この足の裏のデザインにまで注目してみてください。
またワット・ポーは涅槃仏だけでなく、タイ古式マッサージの総本山としても知られています。ワット・ポー敷地内では本格的なマッサージが受けられますので、観光で疲れた身体をぜひマッサージで癒してはいかがでしょうか。
ワット・アルン
バンコク3大寺院の2つ目が、チャオプラヤーほとりに建てられたワット・アルンです。ワット・アルンの魅力はなんといっても、まばゆいほど真っ白な外観です。元々は、それほど白くはありませんでしたが、2013年から4年間かけた修復工事の結果、現在の外観に進化を遂げました。
このワット・アルンは遠くから見ればただの真っ白な寺院に見えますが、近くで見てみると外壁にほどこされた緻密なデザインに驚きます。寺院の外壁には鬼のような姿をした石像たちが多く並べられていますが、これはラーマヤナ神話にでてくる守護神のヤックとモックです。
そのほかにも神話に登場する神様や悪魔の石像が多数置かれていますので、ぜひ1つ1つの石像にほどこされた細かなデザインを楽しんでほしいと思います。
昼間訪れてももちろん楽しめますが、時間が合えばぜひ夜にも足を運んでみてください。19時から21時の時間帯になると、ライトアップされたワット・アルンが美しい姿を見せてくれます。ライトアップ姿はバンコクおすすめの夜景とも言われていますので、近くの公園で涼みながらこの幻想的な光景に浸ってみてはいかがでしょうか。
ワット・プラケオ
ワット・ポー、ワット・アルンに続き、バンコクの3大寺院として人気を集めるのがワット・プラケオです。通称「エメラルド寺院」とも呼ばれ、本堂やその周囲の建物にもエメラルド色がよく使われています。王族専用の寺院というだけあり、格式高く高級感のある雰囲気が特徴的です。
このワット・プラケオ最大の見どころは、本堂に安置されているエメラルド色の仏陀像でしょう。キラキラと光り輝く仏陀は、他の寺院にまつられている像よりも派手で目を惹きます。ただ安置されているだけでなくライトアップされ後光が差す様子も見事で、ぜひ見ておきたいスポットです。
そのほかにも入り口を通過しすぐ目に入る「回廊の絵」もまた、ワット・プラケオの人気スポットの1つ。壁画にはラーマヤナ神話のストーリーが細かく描写され、躍動的で色鮮やかさが魅力的です。ラーマヤナ神話をよく知らない人でも、この表現力の高い壁画を眺めているだけで楽しめるでしょう。
ほかにも、アンコールワットの模型やグランドパレスなどユニークな建造物がたくさんありますので、複数の建造物をまわって目で見て楽しむのもオススメです。
スコータイ歴史公園
スコータイ王朝は、タイで最初にできた王朝です。タイの歴史や文化を知るためには、このスコータイの歴史を学ぶと良いかもしれません。
スコータイ歴史公園にはスコータイ王朝時代の建造物がそのまま残り、園内には現在200以上の遺跡が存在します。そのなかでもワット・マハタート、ワット・シーサワーイ、ワット・サ・シーは特に有名な遺跡ですので、訪れた際はチェックしておくことをおすすめします。
城跡内にある遺跡は夜になるとライトアップされるため、あえて涼しくなった夜の時間帯に訪れてみるのも良いでしょう。また城跡の外にあるワット・シーチュム、ワット・プラパイ・ルアン、ワット・サパーンヒンなどもスコータイ歴史公園を代表する遺跡ですので、ぜひ注目してみてください。
スコータイ歴史公園にある遺跡群は、「スコータイ様式」といわれる曲線美が特徴的な建造物が多く、なめらかなデザインの遺跡群はデザイン性の高さを感じさせます。
また敷地内には川や草が多く、バンコク市内にある遺跡と比べて自然と一体化したのどかな空気に癒されるはず。敷地内はかなりの広さがありますので、実際に回る場合はレンタサイクルを利用すると良いでしょう。
アユタヤ遺跡
タイで最も知名度の高い遺跡といえば、バンコクから2時間ほど車で行ったところにあるアユタヤ遺跡です。約400年という長い年月をかけて繁栄したアユタヤ王朝は、川に囲まれた立地を活かし諸外国との国交で栄えました。そのためこのアユタヤ遺跡に訪れれば、近くに大きな川があるゆったりとした空気に触れられます。
アユタヤ遺跡で最も人気のスポットが、ワット・マハタートという木の根に埋もれた仏像の顔です。仏像が木の間から顔を出す様子にはビックリする人もいるかもしれませんが、この少し奇妙な姿をしているのには理由があります。
アユタヤ王朝時代、ミャンマーがタイの仏教の力を弱めようと、あらゆる仏陀の頭を切り落とす残酷な事件が起こっていました。その切り落とされた仏陀の頭を見て不憫に思った村人が、仏陀の頭を広い木に立てかけて弔ったと言われています。村人の優しさに包まれた仏陀の顔は、なんだか少し穏やかに笑っているようにも見えるはずです。
そのほかにもアユタヤ遺跡には28mに及ぶ涅槃仏や、夜になるとライトアップされるプラ・シーサンペットなど、ユニークな建造物がたくさんあります。アユタヤ遺跡を観光する際は、丸1日かけていろいろな遺跡を見てまわってみるのもオススメです。
カオサンストリート
バンコクのカオサンストリートは「バックパッカーの聖地」とも呼ばれ、世界各国から旅人が集まります。カオサンストリート周辺には安宿やローカルの飲食店が多く、値段を気にせず観光を楽しみたい人にはピッタリの場所でしょう。
また宿泊施設や飲食店以外にも洋服屋が多く、安くてカジュアルな洋服が路面に並ぶ様子は、日本でいう原宿のような雰囲気を漂わせます。
カオサンストリートには、現地の人にも愛される安くて美味しいレストランも多く、ショッピングセンターや高級レストランに行くほどの予算がない人にはおすすめ。パッタイやトムヤムクンなど本場のタイ料理が、100円以内で食べられることも珍しくありません。
そのほか、夜になるとバーやクラブが開店し街が盛り上がるのも魅力です。道を歩けば大音量で音楽がかかり、まさに祭りのような賑やかな状態を楽しめます。バンコクで思いっきり楽しめるナイトスポットを探すなら、同時に食事もショッピングもできるのでおすすめです。
サイアムスクエア
洋服やアクセサリーなどのファッションアイテムを探すなら、サイアムスクエアへ足を運んでみてください。
サイアムスクエアはバンコクの中心にある大型ショッピングセンターで、レストランや雑貨屋などあらゆる店舗が入っていますが、特にファッションに関係する商品の品揃えが豊富です。若者向けのカジュアルな洋服が多く、バンコクのおしゃれな若者はサイアムスクエアでショッピングをすると言われています。
ファッションやおしゃれに興味がある人は、サイアムスクエアを訪れればバンコクの最先端ファッションがわかって面白いかもしれませんね。特に日本には置いていないような水着やサングラスなど、南国タイならではの商品が多いのもチェックポイントです。
またファッション関係のお店だけでなく、サイアムスクエアのなかにはタイ料理や多国籍料理が食べられるレストランが多数入っているのも魅力。特に「イサーン料理」といわれるタイ東北地方の家庭料理は、日本ではなかなか食べられないためぜひ挑戦してみてください。
そのほかにもマッサージ屋やカフェなどあらゆる様々なお店があるため、ぜひ散歩がてらいろいろなお店に入ってみてはいかがでしょうか。
タリンチャン水上マーケット
タイで現地の生活を味わってみたいなら、タリンチャン水上マーケットへ訪れるのがおすすめ。タイには水上マーケットがいくつかありますが、そのなかでも有名なのがダムヌンサドゥアック、アンパワー、そしてタリンチャンの3つです。
3つのなかではダムヌンサドゥアックとアンパワーが大規模で観光地化されていますが、タリンチャン水上マーケットはまだあまり観光化されておらず、庶民的な雰囲気が感じられるスポットとして密かに人気です。普段タイ現地の人がどう過ごしているのか、その様子を見ることができるでしょう。
この水上マーケットで販売されているのは、野菜や果物、お菓子などの食料品がほとんど。特に南国タイのフルーツは甘くてジューシーですので、ぜひボートに乗りながらタイのフルーツを味わってみてください。
また水上マーケットの横では水上レストランが営業しており、水の上に浮ぶレストランで本場のタイ料理を堪能できます。水の上で食事を楽しめるという他ではあまりない体験ですので、ぜひ食事をしながらタイのゆるやかな時間に身を任せてみてください。
プーケットのパトンビーチ
プーケットのビーチは海の透明度が高いことで有名で、世界中から観光客が訪れる人気リゾート地です。そんなプーケットのビーチのなかでも、特におすすめなのがパトンビーチ。水の透明度、砂浜の美しさ、リゾート感、パトンビーチはどれをとっても最高のビーチだと言えるでしょう。
パトンビーチはプーケットの中心から近いため、中心部からのアクセスは良好。近隣には飲食店やショッピングセンターも多く、観光には困らないほど商業施設が整っています。
パトンビーチが人気の理由としては、圧倒的に美しいエメラルドグリーンの海が挙げられるでしょう。海は透明度が抜群に高く、ダイビングやシュノーケリングを楽しむには最高のスポットだと言えます。またビーチだけでなく真っ白な砂浜も魅力的で、砂浜で横になりながら美しい海を眺めるのはまさに最高の時間です。
さらに海沿いにはカフェやレストランが建ち並び、リゾート感たっぷりの雰囲気も魅力。夜になればバーやクラブが営業を始め、ナイトスポットとしても楽しめます。南国タイで思いっきりリゾート気分を味わえます。
パタヤビーチ
プーケットとはまた雰囲気が異なるビーチリゾートとして、パタヤビーチが挙げられます。パタヤビーチはプーケットほど有名ではありませんが、マリンスポーツが楽しめます。海沿いには高級ホテルが並び、南国ムードがたっぷりと感じられます。
パタヤビーチの面白いところは、海沿いの道にたくさんのお店が並んでいること。カフェやレストランはもちろん、洋服屋や巨大ショッピングセンターなど、海沿いを散歩しているだけで個性的なお店が目に入り楽しめます。
また、パタヤビーチは夕日がよく見えるサンセットポイントとしても有名ですので、夕暮れの時間はぜひビーチの砂浜に訪れてみましょう。真っ赤な夕陽が徐々に水平線に沈む様子は、旅の疲れを忘れさせてくれるほどの幻想的な光景に感じることでしょう。
日が沈んだあとは、海沿いのお店で食事をするのも良いですし、少し離れたウォーキングストリートという繁華街まで行ってみるのもおすすめ。
パタヤはナイトスポットが多く、朝から晩まで1日中遊べる街として知られています。日頃の疲れやストレスを発散したいなら、パタヤビーチでマリンスポーツをしたあと、バーやクラブで思いっきり遊ぶのが最高のプランです。
タイのおすすめホテル10選
Eleven Hotel Bangkok
基本情報
【住所】11 Sukhumvit Soi 11, Klongtoey-Nua, Wattana, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アライズホテル スクンビット (Arize Hotel Sukhumvit)
基本情報
【住所】8/8 Sukhumvit 26 Rd., Klong Toey, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
スクンビット スイーツ ホテル (Sukhumvit Suites Hotel)
基本情報
【住所】403-403/1, 407-407/1 Sukhumvit Road (Between Sukhumvit 21-23), Klongtoeynuea, Wattana,, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アーノマ グランド (Arnoma Grand)
基本情報
【住所】99 Rajdamri Road, Pathumwan, サイアム, バンコク, タイ
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
バイヨーク スカイ ホテル (Baiyoke Sky Hotel)
基本情報
【住所】222 Ratchaprarop Road, Ratchathewi, プラトゥーナム, バンコク, タイ, 10400
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グランデ センター ポイント スクンビット 55 トンロー (Grande Centre Point Sukhumvit 55 Thong Lo)
基本情報
【住所】300 Sukhumvit 55 (Thonglor), Sukhumvit Rd., Klongton Nua, Wattana , Bangkok, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グランド センター ポイント ホテル ターミナル 21(Grande Centre Point Hotel Terminal 21)
基本情報
【住所】2, Sukhumvit Soi 19 (Wattana), Sukhumvit Road, Klongtoey Nua, Wattana, スクンビット, バンコク, タイ
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
デワ プーケット(ビーチ リゾート, ヴィラズ アンド スイーツ) (Dewa Phuket (Beach Resort, Villas and Suites))
基本情報
【住所】65 Moo 1 Sakoo, Naiyang Beach & National Park Thalang, ナイヤン, プーケット, タイ, 83110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
タボン パーム ビーチ リゾート カロン ビーチ (Thavorn Palm Beach Resort Phuket)
基本情報
【住所】311 Patak Road, Karon Beach, Amphur Muang, カロン, プーケット, タイ, 83100
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ビヨンド ホテル パトン (Beyond Patong)
基本情報
【住所】Sawatdirak Rd., パトン, プーケット, タイ, 83150
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
タイの年間イベント情報
1月
ボーサーン傘祭りとサンカンペーン工芸品祭り
チェンマイに色とりどりの傘が舞う、1年で最も華やかな祭りが ボーサーン傘祭りです。1984年以降、毎年1月の第3金曜日から日曜日までの3日間にわたり開かれます。
ボーサーン傘祭りは、カラフルな唐傘の展示や傘への絵付けコンテストなど、小さな子供も参加できる住民一体化型のイベントが魅力。古くから傘の製造に力をいれてきたチェンマイだからこその、他の地域では見られない珍しい傘を見ることができます。
また当日はボーサーン傘祭りと同時にサンカンペーン工芸品祭りが開催され、チェンマイの工芸品が数々展示されるのも見どころです。
2月
チェンマイ花祭り
毎年2月頃に開かれるチェンマイ花祭りは、カラフルな花々を使った山車でパレードをする可愛らしいイベントです。この山車は「創造性」「美しさ」「伝統文化」の3つの項目を基準に、評価採点され競われます。美しい山車ももちろんですが、華美な衣装を着た住民たちが踊りながら街を歩く様子も見応え抜群です。
このパレードは約5kmにも続くため、道路脇は見学者で混雑するのが特徴。またパレードだけでなく、当日はフードフェアや屋台が開かれるなど祭りムードが楽しめるのも魅力です。
3月
ポイ・サンロン
ポイ・サンロンは、タイの北部に住むタイ・ヤイ族少年たちの出家を祝うセレモニーです。タイ・ヤイ族の少年たちは9歳から10歳になると出家するため、頭を丸刈りにしこのポイ・サンロンという祭りに参加します。
朝4時頃から始まるこの祭りは、子供たちが華やかな格好をして祠や大人たちの家を回ったりと大忙し。「サンロン」とは僧侶になる前に子供たちのことを指し、このサンロンを家に招けば幸福が訪れると言われています。そのためポイ・サンロン当日は、家にいる大人たちはサンロンにお菓子をあげるなどして、子供たちの出家を街全体で祝うのです。
4月
ソンクラーン
毎年4月頃に開かれるソンクラーンは、タイを代表する有名な祭りの1つと言えるでしょう。ソンクラーンは「水掛け祭」とも呼ばれ、もともとは1年で最も暑い季節の暑さしのぎの役割がありました。ただ近年ではそれがアレンジされ、道行く人同士で水を掛け合うユニークなイベントとして形を変えてきているのです。
ソンクラーンはタイの各地でおこなわれ、バンコクやプーケット、チェンマイなど主要都市をメインに盛り上がっています。特にバンコクのソーンクラーンは若者たちにより大音量でBGMがかけられるなど、現代風のイベントとして観光客も一緒に楽しめるため、初めてタイへ訪れた人でも現地の人と一体化して楽しめるのが魅力です。
5月
ブン・バンファイ
ブン・バンファイは「ロケット・フェスティバル」とも呼ばれ、 空中めがけて竹のロケットを打ち上げる祭りです。毎年50から60ほどのロケットが打ち上げられ、上手く空高くまで打ち上げることに成功したら、その年は五穀豊穣になると言われています。
素人が製作したロケットが打ち上げられる様子は少しスリリングですが、日本では不可能なほど間近な距離での打ち上げを見られ、目の前でロケットが宙に舞う瞬間は迫力満点です。タイ東北部のイサーン地方各所でロケットが打ち上がるため、タイミングが合えば覗いていってほしいと思います。
6月
ウボンラーチャターニー・キャンドル・フェスティバル
ウボンラーチャターニー・キャンドル・フェスティバルは、タイ3大祭と言われる大規模な祭りです。カオ・パンサーという僧侶が外出を禁止され寺院に引きこもる期間が毎年7月頃に訪れますが、その期間、僧侶たちのために村人たちがろうそくを寺院まで渡しにいったのがこの祭りの始まりです。
最初は小さなろうそくを僧侶に渡すだけでしたが、今ではろうそくを使った大きな工芸品が作成され、街中をパレードするようになりました。
このキャンドルの山車は仕上がりのクオリティが高く、その精巧なつくりは誰しもが感動する見た目。ウボンラーチャターニーの街を幻想的な光景に仕上げる山車とパレードは、7月にタイに訪れるなら1度は見ておきたい催し物です。
11月
コムローイ
コムローイは、タイで最も人気のイベントだと言っても過言ではありません。コムローイに参加するためだけに、世界各国から観光客がタイへ訪れます。
毎年11月頃チェンマイで開催されるコムローイは、和紙でできた熱気球がいっせいに夜空に上がるロマンティックなイベント。1つ1つの熱気球は「ランタン」と呼ばれ、それぞれ打ち上げる人の願いが込められています。
この祭りは天上にいる仏陀への感謝の気持ちも込められており、ただ美しいだけでなく1年の豊作を祈る意味も込められているのです。タイで最も知名度と満足度の高いコムローイは、旅程を合わせてでも参加してみたいイベントになっています。
スリン・エレファント・ラウンドアップ・ショー
スリン・エレファント・ラウンドアップ・ショーは、タイ全土から象が集結しおこなれる迫力満点のイベントです。毎年11月になると、スリンには200頭以上の象が集まり大きな賑わいをみせます。
象にほどこされた化粧やカラフルな衣装は、目で見て楽しむには十分なほどの華やかさを感じさせてくれます。象たちはただ列になって歩くだけでなく、丸太運びやお絵かきといった芸を披露してくれるのもこのイベントの魅力です。
希望すれば、象に餌をあげたり背中に乗ったりすることもでき、普段めったにかかわる機会のない象たちと間近で交流ができます。象とふれ合えるユニークさが話題のタイでも人気のイベント。この時期のスリンはイベント参加者で街が大騒ぎになるため、事前に余裕をもって宿や交通手段の手配をしておくことが重要です。
タイへの主要エリアからのアクセス・所要時間
フライト時間は、日本からタイまでの往路が7時間、タイから日本までの復路が6時間から6時間半程度です。札幌や東京から出発する人は7時間、名古屋や関空からは6時間半。福岡からは6時間程度を目安にしておくと良いでしょう。
航空券を安く済ませたいのであれば経由便を利用できますが、日本からタイへは直行便が数多くありますので、費用と時間どちらを優先するかを考えて選ぶのがおすすめです。
直行便で訪れる場合は、スワンナプーム空港かドンムアン空港のどちらかに到着することになります。空港からバンコク市内までの所要時間は、スワンナプーム空港からは電車で1時間から1時間半程度、ドンムアン空港からは電車で40分程度です。
タイの空港
スワンナプーム空港
バンコクの玄関口とも呼ばれるスワンナプーム空港は、ただ飛行機の乗り降りをする場所として使うのはもったいないほど見どころがあります。乗り換えの待ち時間はもちろん、日本ヘ帰国する際は少し早めに空港へ着いて、空港内の施設を満喫するのがおすすめです。
3階フロアはレストランやフードコートがある飲食街で、本場のタイ料理やそのほか多国籍料理が楽しめます。特に「マンゴーツリー」という名前のタイ料理レストランが有名で、これは日本にも店舗がある人気店。空港独特の高級なたたずまいが特徴的ですので、旅の最後に贅沢なタイ料理を堪能したい人はぜひマンゴーツリーで食事を楽しんでください。
そのほかにもマッサージ店や巨大スーパーマーケットなど、空港内で楽しめる施設が盛りだくさん。日本へ帰る前に空港で美味しい食事を楽しんで、マッサージで疲れた身体を癒せば、最後の最後までタイ旅行の思い出は楽しいものとして記憶に残ることでしょう。
ドンムアン空港
かつてドンムアン空港は「何も娯楽施設がない」と言われていましたが、ここ数年で大きな成長を遂げました。LCC専用の空港ですので、LCCを利用してタイ旅行をする人は空港もあわせて楽しんでみましょう。
ドンムアン空港の魅力といえば、とにかく安い飲食店が多いということ。通常、空港のレストランやカフェといえばおしゃれで高級感がありますが、一方で価格が高く入店するのに気が引けてしまう人も多いはず。
しかし、ローカルのファーストフード店や気軽に入れるフードコートがあるため、わざわざ高いレストランに入って食事をする必要はありません。
また飲食店だけでなくマッサージ屋もあり、本場のタイマッサージが1,500円前後で受けられます。LCC専用の空港というと「空港内に本当に楽しめるお店があるの?」と思う人もいるかもしれませんが、良心的な価格で空港滞在を楽しめるスポットですので安心してください。
就航している航空会社
直行便
- タイ国際空港:成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、新千歳空港とスワンナプーム空港
- 日本航空:成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港とスワンナプーム空港
- 全日空:成田空港、羽田空港とスワンナプーム空港
- タイ・エアアジアX:成田空港、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港とドンムアン空港
- スクート:成田空港、関西国際空港とドンムアン空港
- ピーチ:那覇空港とスワンナプーム空港
経由・乗り継ぎ便
キャセイパシフィック航空、大韓航空、シンガポール航空、中国南方航空など
タイツアーを選ぶときのTips集
タイまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
日本から直行便があるのはスワンナプーム空港とドンムアン空港の2つのみで、その両方のフライト時間は6時間から7時間程度です。東京や札幌からは7時間程度、大阪、名古屋からは6.5時間、そして福岡からは6時間程度だと考えておいて問題ないでしょう。
フライトが7時間となると、少し長く感じてしまうかもしれませんが、航空会社によっては機内席にモニターが設置されているケースも少なくありません。フライト中に映画を見たりゲームをしながら時間をつぶしたい人は、LCC以外の航空会社を選ぶことをおすすめします。
どの季節が1番楽しめますか?雨期は楽しめませんか?
タイには雨期と乾期があり、雨期が6月から10月で、乾期が11月から2月にあたります。確かに旅行を楽しむには雨の少ない乾期の時期に訪れるのがおすすめですが、雨期に訪れたからといってまったく楽しめないわけではありません。
タイの雨期はジトジトとした雨が1日中降るのではなく、スコールと呼ばれる土砂降り雨が一気に降るのが特徴。たいていの場合、雨は大体1時間ほどで止んでしまいます。その間だけ、カフェやショッピングセンターでゆっくりと過ごすと良いでしょう。
また、雨期のタイは、フルーツが甘くて美味しいのも魅力です。雨期の時期にしかタイ旅行できない人でも十分楽しめますので、あまり心配をする必要はありません。
何泊のツアーがおすすめですか?
ヨーロッパやアメリカの国々と比べてタイは日本に近いため、最低でも2泊からのツアーが用意されています。長く休みがとれない場合などは、2泊のツアーを利用すればタイ旅行を満喫できます。
ただ2泊の場合だと1都市しか旅行できないため、複数都市を見てまわりたい人には物足りなく感じるかもしれません。そんなときは3泊以上のツアーに申し込めば、バンコクやプーケット、チェンマイなど人気の都市を周遊することも可能です。
また1週間程度のツアーを利用すれば、タイだけでなくマレーシアやカンボジアへの旅行をすることも不可能ではありません。もし旅行日数に余裕があるのなら、複数の国を周遊することをおすすめします。
街中でインターネットは使えますか?
タイのインターネット環境は、一説では日本よりも整っていると言われるほど。タイ到着時に『Free Public WiFi』というサービスに登録しておけば、街の随所にある公共のフリーWi-Fiを利用できます。
タイのWi-Fiスポットは、空港はもちろんのこと、ショッピングセンターやカフェなどあらゆる場所に存在します。そのためバンコクやプーケットといった観光地に滞在している間は、特にインターネット環境の心配をする必要はないでしょう。ネットスピードも速く、サクサクと快適に使えます。
ただタイのなかでも農村部などの地方に行く場合はWi-Fiが繋がらないことも珍しくないため、そこは注意が必要です。
タイの治安はどうですか?危険ですか?
タイの治安は、東南アジアのなかでも比較的良好だと言えるでしょう。特に首都バンコクには日本人が多く住んでいるため、現地の人も日本人に慣れている傾向があります。
街中には日本人街と呼ばれる日本食レストランや日系スーパーマーケットが多く集まる地域があり、何かトラブルが起きた時、日本人に助けを求めることが可能なこともあります。
ただタイに限ったことではありませんが、どの国を旅行するにも夜遅くに路地裏など危ない場所へ行かない、知らない人から荷物を受け取らないなどの自己防衛は大切です。