サイパンツアー選びのポイント
ツアーの特徴
パッケージツアーは、往復航空券、ホテル代、空港と宿泊ホテル間のバス送迎がセットになったものが主流です。ほとんどがフリータイムなので、オプショナルツアーを組み込むと効率よく過ごせるでしょう。ツアー料金は、乾季のゴールデンウィークや年末年始が高くなります。少しでも安くということであれば、雨季である5〜9月のお盆や夏休みを外した日程がオススメです。サイパンは温暖で年中泳ぐことができます。
直行便であれば、飛行機で約3時間半で行くことができたサイパンですが、2018年をもって直行便の運行が廃止になりました。しかしながら、2019年、スカイマークがチャーター便を運航開始しています。
乗り継ぎの場合は、ソウル(仁川)、もしくは、グアム経由となります。どちらも乗り換えまでの待ち時間を利用して、現地観光を楽しむこともできます。
経由地がソウルであれば、韓国の仁川(インチョン)国際空港になります。乗り換えまでの待ち時間が数時間であれば、ターミナル散策で十分楽しめます。アジア最大級のハブ空港のため、ターミナルは広く、グルメやコスメなどのショップが充実しています。端から端まで、退屈することなく過ごせます。
また、待ち時間が2〜5時間以上ある場合は、仁川国際空港の「乗継ツアー」の利用がオススメです。伝統、ショッピング、寺院、エンターテインメントなど所要2~5時間の各種コースが設定され、仁川やソウル周辺の観光ができます。
さらに、ソウルに一泊するツアーもあります。翌日の夜の便まで、約24時間ほど乗り継ぎ地に滞在できる「ストップオーバー」を利用すると、欲張り観光が楽しめます。1度の旅行で2ヵ国楽しめるなんて得した気分ですね。
なお、経由地がグアムの場合、サイパンまで搭乗時間が約40分ほどですので、サイパン到着時はさほど疲れを感じることがないでしょう。
ホテルのランクと現地滞在時間から選ぶ
サイパンは、こぢんまりとしているので、島内の移動にはさほど時間がかからないのが嬉しいポイントです。現地での滞在時間がどれくらいとれるかで過ごし方が変わってきます。
気をつけたいのが、3泊4日の日程で、「日本を午前発、帰国はサイパンを午後発」であれば、出発日の夕方から観光ができ、帰りも午前中いっぱいまで過ごせます。「日本を午後発、帰国は早朝便」であれば、サイパン到着は深夜となり、当然ながら景色も楽しめません。帰りは、夜明け前に空港へ集合、となるので体力も必要です。ただし、料金には大差があるので、自分の予算と日程に合わせて選びましょう。
定番で人気のマニャガハ島へ行くなら、1日たっぷり過ごしたいので、丸1日は空けておきましょう。その他、マリンアクティティや周辺観光、さらに離島まで足を伸ばすのであれば、最低でも4泊5日は確保したいものです。
せっかくのリゾート地ですので、おもいっきり満喫できるよう、体力を万全にして臨みましょう。アクティブなツアーは、到着日と帰国日を避け、体力がある前半に計画することをオススメします。
気温は、日本の夏と一緒の感覚ですが、特に日本が冬の場合にサイパンへ出かける場合は、気温差が実に20度ほどありますので、体調管理に気をつけましょう。
ホテル選びも重要なポイントです。ホテルでゆっくり過ごしたいのであれば、リゾートホテル。ホテル代は最小限にして、とにかく遊びたいというのであれば、コンドミニアムやプチホテルがオススメです。
出発地と航空会社を選ぶ
チャーター便(期間限定の可能性あり)
2018年に直行便の運航は廃止になりましたが、2019年8月現在、スカイマークが成田発着のチャーター便を運行しています(期間限定の可能性あり)。チャーター便を利用すると移動時間が格段と短くなりますので、現地で時間を確保したい方は利用することをオススメします。
- 成田から
サイパンまでの所要時間:約3時間30分
経由便
直行便とは違い経由便は、乗り継ぎに時間を要しますが、出発地の選択肢が広がります。中には、乗り換え地で一旦空港の外に出て観光を楽しめるプランもあります。以下はいずれも乗り換えまでの待ち時間を含みます。
-
成田から
ユナイテッド航空(グアム経由)
所要時間:約11〜15時間
アシアナ航空(ソウル経由)
所要時間:約11〜15時間 -
中部国際空港から
アシアナ航空(ソウル経由)
所要時間:約13時間 -
札幌から
アシアナ航空(ソウル経由)
所要時間:約12〜13時間 -
関空から
アシアナ航空(ソウル経由)
所要時間:約8時間
チェジュ航空(ソウル経由)
所要時間:約14〜16時間 -
福岡から
アシアナ航空(ソウル経由)
所要時間:約13〜14時間
離島も検討するならオプショナルツアーがオススメ
日程に余裕があれば、サイパンから飛行機で行ける、北マリアナ諸島の島「テニアン」と「ロタ」にも足を伸ばしてみましょう。日帰り、または1泊することも可能です。アクセスは、日本からの直行便は無く、サイパンからのフライトとなります。
テニアンへはサイパンから飛行機で約15分、ロタはサイパン、もしくはグアムから行くことができ、どちらも約30分の搭乗時間です。サイパンからであれば入国審査や税関申告はありませんが、身分証明書としてパスポートは必要です。どちらも小型の飛行機なので、手続きの際は「体重測定」があります。より安定した飛行をするため、重さによって座席を決めます。
どちらの島にもバスなど公共交通機関はなく、移動はレンタカーになります。信号が無く、舗装されていない道も多いので、初めて訪れる場合はツアーが安心です。ツアーは、島内観光メインやマリンスポーツメインなど様々です。日本人ガイドもいますが、極めて少ないので、事前に確認しましょう。
テニアンはのどかな島で、「テニアンブルー」と称される美しいターコイズブルーの海が有名です。世界有数のダイビングスポットとしても人気を集める透明度です。
ロタは、「ロタブルー」と呼ばれる真っ青で高い透明度を誇る海と、ロタホールを始め有名なダイビングスポットが多くあります。今もなお、豊かな自然とチャモロ民族の伝統文化が色濃く残っています。
そもそもサイパンってどんなところ?
サイパンの基本情報
サイパンは、グアムを除く、テアニン、ロタなど14の島々からなる北マリアナ諸島のうちの1つで、マリアナブルーと言われる美しい海に囲まれ、年中温暖なリゾート地として人気があります。
北から南まで車で約1時間程度という小さな島ですが、ガラパンや首都・ススペを中心にエリアごとにさまざまな個性が詰まっています。大規模なショッピングセンターや有名リゾート、有名観光地のような派手さはありませんが、素朴でのんびりくつろげる雰囲気が魅力です。
ダイビングなどチャレンジしてみたいけれど機会がなくて、という人もいろいろなマリンアクティビティにトライすることができます。また、海だけでなく、トレッキングなどのランド・アクティビティも充実。ゴルフも楽しめることでも人気です。
直行便であれば約3時間半ほどで、週末の3日間で気軽に旅行できます。しかし、残念ながら現在は直行便は廃止されており、期間限定でチャーター便が運行されているのみです。主なアクセス手段はソウルやグアムでの乗り継ぎとなります。時差はプラス1時間なので、時差ボケの心配はほぼ無用です。45日以内の観光であれば、ビザも不要です。
公用語は英語とチャモロ語、カロリ二アン語です。現地の人はとても親切で、日本語の単語を知っていたり、日本人だと気軽に声をかけてくれる人も少なくありません。おもいきって話しかけてみるのもいいかもしれません。
通貨は米ドルで、硬貨は、1、5、10、25、50セントと1ドル硬貨の6種類、紙幣は1、5、10、20、50、100ドルの6種類が一般に使用されています。出国前にレートを確認し、国内もしくは現地のどちらかレートの良いほうで両替をしましょう。チップは、気持ちのよいサービスなどを受けた時に渡しましょう。
乾季である10〜4月がベストシーズンですが、雨季でもさほど問題はありません。ただし、9〜11月は台風シーズンです。サイパンは小さな島ですので、影響を受けやすいです。十分留意しておきましょう。
サイパンの歴史
美しいビーチをはじめ、穏やかで温暖なリゾート感たっぷりのマリアナ諸島ですが、その一方で数々の歴史的背景があることを忘れてはなりません。
先住民は、チャモロ人とカロリ二アンで、古代チャモロ人が北マリアナ諸島に住み始めたのは紀元前1,500年頃と言われています。一方で、カロリ二アンの祖先がやってきたのはチャモロ人よりずっと後の18世紀頃とされています。
1521年、スペインの探検隊・マゼラン一行が世界一周の航海中にマリアナ諸島に到着、1565年にスペインが正式にマリアナ諸島領有を宣言、300年以上にわたるスペイン統治による植民地時代が始まりました。
1898年、スペインがアメリカとの戦争に敗れ、グアムを除く北マリアナ諸島をドイツに売却、15年のドイツ統治が始まりました。
1914年、世界第一次大戦時、ドイツ領だった北マリアナ諸島を日本が支配下に置きました。以後30年続く日本統治時代、実業家の松江春次は、サトウキビの栽培など製造業、酒造業などを経営、多くの日本人が移住し、最盛期には約3万人の日本人が暮らしていたと言われています。松江氏は「砂糖王」と呼ばれ、現在も「砂糖王公園」に銅像が残っています。
1941年、太平洋戦争が勃発。北マリアナ諸島は日本の重要な基地となりました。ジャングルの中に掘られた壕など、戦争の跡は今も数多く残されています。
1944年、アメリカ軍がサイパン、テニアンへ上陸。激闘の舞台となり、約3万人の日本軍、約1万5,000人もの民間人が命を落としました。次々と海に身を投じた地が「プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)」、「スーサイドクリフ」です。1945年、テニアンから飛び立ったアメリカ軍の爆撃機が広島と長崎に原子爆弾を投下、終戦へと向かいます。
終戦後の1947年、北マリアナ諸島はアメリカ統治となり、1986年にアメリカの自治領となりました。サイパンはかつては日本であり、今は最も近い「アメリカ」となりました。日本人と関わりの深いサイパン、訪れた際にはそれらの歴史を物語る場所を一度目にしておきたいものです。
サイパンの交通
サイパンには公共の交通機関がありません。タクシー、レンタカー、シャトルバスなど、シーンによってうまく活用しましょう。
タクシー
ホテルのフロント、レストランやショップにお願いすれば呼んでもらえます。日本のように流しのタクシーがいません。また、自動ドアではないので気をつけましょう。乗車の際は、行き先までの金額とメーターが動いているかしっかり確認しましょう。チップも忘れずに。
ツーリストにお得な「タクシー乗り放題パス」もあります。
無料シャトルバス
「Tギャラリア サイパン by DFS」でショッピングするなら、主要ホテルを回るシャトルバスがあります。運行は、北方面と南方面の2ルートで、ほぼ1時間間隔です。
レンタカー
限られた日程なので効率よく巡りたいなら、断然レンタカーがオススメです。日本の運転免許を持っている21歳以上であれば、サイパン入国後30日間は運転可能です。
必ず保険に入っておきましょう。また日本と同様、ガソリンの満タン返しが基本です。
サイパンの治安について
海外となると気分も浮かれて、いつもより羽目を外してしまいがちです。比較的治安がいいとされているサイパンですが、トラブルもありますので、未然に防げるよう注意を払うことが大切です。
貴重品は常に目を離さずに、持ち歩くときは最小限にしましょう。特に、パスポートとクレジットカードはホテルのセーフティボックスを活用しましょう。万が一、失くした場合は、現地の警察に連絡が必要です。
また、レンタカーを借り、車から離れる際は、ロックするのはもちろんですが、外から見えるところに絶対に荷物を置かないことがポイントです。持ち歩けないような荷物は、トランクにしまいましょう。
スマホも失くしやすいものの1つです。各携帯会社によって連絡先がありますので、速やかに連絡しましょう。
サイパン旅行の見どころ
とにかく南国の海やプールを満喫する
サイパンと言えば、海!手軽なシュノーケリングから本格的なダイビングまでさまざまなマリンアクティビティが楽しめます。
青い海と白い砂はまるで絵画のよう。ビーチでのんびりと極上気分を味わうのもたまらない贅沢です。サイパンには10個のビーチがあり、それぞれに特色があるので巡ってみるのもいいですね。
また、海ではなくプール派!という人には、2大ウォーターパークがあります。「ウェーブジャングル」(サイパンワールドリゾート内)と「パシフィック・アイランド・クラブ」はどちらもウォータースライダーなどアトラクションも豊富、子供連れでも安心です。どちらもホテル宿泊者は無料で利用できます。
無人島「マニャガハ島」で遊びつくす
サイパンの観光といえば、ド定番の「マニャガハ島」は、サイパンから船で約15分で行ける、国立公園に指定されている無人島です。マニャガハとは、カロリニアン語で「ちょっと一休み」という意味です。その海の美しさは格別!「美しすぎる」とも言われるほどです。
ダイビング初心者にオススメの体験ダイビングやモーターボートで引かれたパラシュートで上空散歩「パラセイリング」、仲間と存分に海上を体感できる「バナナボート」など1日たっぷり遊べます。
送迎をしてくれるオプショナルツアーでの参加がオススメです。
ランド・アクティビティやゴルフを楽しむ
緑も豊かなサイパンでは、海だけでなく陸での遊びも堪能できます。
エコバイク(電動自転車)で走り抜けたり、オフロード車でワイルドに駆け抜けるアドベンチャー、1周1,025mのコースをF1をイメージしたカートで走り抜けたり。「禁断の島」では手つかずの自然の中をトレッキングできます。
ゴルフ好きにもサイパンは人気です。オーシャンビューを楽しめるコースがほとんどで、ゴルフをするためにサイパンへ訪れる人も少なくありません。サイパンに5つ、ロタに1つのコースがあり、爽快なリゾートゴルフを楽しめます。
SNS映えも!パワースポットをめぐる
青い海と白い砂浜だけで絵になるサイパンですが、SNS映えもするパワースポットもあります。
「聖母マリア像」は、日本統治時代に神道教育を強制されていたキリスト教徒が、戦争終結を願って隠すように安置したと伝えられています。良質の水に恵まれないサイパンですが、この祠の前には湧き水の井戸があり、マリア様の神水としてあがめられています。
その他、サイパンで最も高い山・タポチョ山、シュガーキングパークと呼ばれる「砂糖王公園」、老人の顔の形のように見える奇岩「オールドマン・バイ・ザ・シー」などがあり、インスタ映えも期待できます。
極上のサンセットタイムと満天の星空を堪能する
1年中きれいな夕日が見られることでも有名なサイパン、日中の照りつけるまぶしい太陽が沈む頃に静けさが漂い、海辺は幻想的なロマンティックムードに包まれます。仲間や大切な人とのんびりと眺めたい光景です。
各リゾートホテルでは、辺りがオレンジ色に染まり始める頃から南国スタイルのバーベキューを堪能したり、ポリネシアンダンスショーのステージを開催しています。
また、波の音をBGMに、オンザビーチのバーでカクテルを飲みながら、なんていうのも南国ならではの贅沢です。
日が落ちても、大自然の素晴らしさを感じることができます。賑やかなガラパン地区から少し離れて夜空を見上げると、美しい星空を見渡せます。オプショナルツアーで星空ツアーに参加すれば、絶好の天体観測スポットに案内してくれるので、感動的な満天の星空を見ることができます。
日本と密接な戦争の歴史にふれる
サイパンは、日頃の喧騒を忘れられるリゾート地である一方、かつては日本領であり、今は最も近い「アメリカ」になったと言われるように、サイパンと日本の深い歴史を知ることも大切です。
太平洋戦争の激戦地であったサイパン、当時の背景を色濃く残すスポットが点在しています。
絶景スポットとしても有名な断崖絶壁の「プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)」は、戦争で追い詰められた日本人が、捕虜となることに抵抗して、「万歳」と叫びながら自ら身を投じた場所です。「最後の司令塔」の意味の「バナデロ(ラストコマンドポスト)」は、現在も錆びついた砲台や戦車が置かれています。
アメリカ記念公園は、1944年6月に「サイパンの戦い」で犠牲になった人々を追悼する目的で建設されました。公園の中央には国旗の掲揚台があり、戦火の犠牲となったアメリカ兵と現地の人々を慰霊している施設でもあります。
各所に、悲惨で目をそむけたくなるような戦跡もありますが、日本人であれば一度は目にして知っておきたい歴史です。
アメリカングルメを堪能する
照りつける日差しの下、遊び疲れた体にエネルギーチャージ!王道のアメリカングルメといえば、「ステーキ」。迫力抜群のビックサイズに肉汁たっぷりのお肉は、滞在中一度は口にしてみたいものです。赤身肉が主流で、脂肪分が少なくしっかりとした歯ごたえが特徴です。
また、南の島ならではの新鮮な海鮮類もバーベキューで楽しめます。ビッグサイズのハンバーガーも日本のものとは比べ物にならないほど、食べごたえがあり、なんともアメリカンな気分になれます。
なお、日頃、日本国内でオーダーするものとは違い、予想以上にボリュームがあるメニューがほとんどですので、注文しすぎに注意しましょう。
離島「テニアン」「ロタ」まで足を伸ばす
北マリアナ諸島の、テニアン島とロタ島にも足を伸ばしてみませんか。テニアンは、サイパンから飛行機でわずか15分ほど、さらに美しい海と手つかずの自然が広がっています。「テニアンブルー」のビーチや絶景が楽しめます。北マリアナ諸島では、サイパンに次ぐ大きさです。
ロタは、サイパンから飛行機で約30分ほど、海が広がり、森に囲まれ、日常を忘れてリラックスできる絶好の場所です。「ロタブルー」と言われるほど、青く美しく、透明度が高い海です。ダイバーが憧れる島としても名高いです。日帰りも可能ですが、1泊するとゆっくりできるのでオススメです。
離島とはいえ、30分足らずのフライトで行くことができますので、本島とはまた違った景色を覗いてみましょう。
サイパンの定番スポット10選
マニャガハ島
サイパン旅行で絶対に訪れたいマストスポットが無人島「マニャガハ島」です。周囲は約1.5kmと小さいですが、ダイビング紙で世界一のビーチにも選ばれたほどの美しい島です。「マニャガハ=ちょっと一息」の意味通り、真っ白な砂浜と透き通る海は、日常を忘れてリラックスできる地上の楽園です。
ガラパンの港から大型船やスピードボートで約15分ほどです。マニャガハ島へのツアーはサイパンの主要ホテルから島まで送迎してくれるものや、送迎に加えてアクティビティ込みでお得なツアーなどさまざまです。
なんといっても、人気なのは抜群の透明度で、海に浸かった足がくっきりと見え、熱帯魚やサンゴ礁などのシュノーケリングが満喫できます。
レストラン、ギフトショップ、トイレ、シャワー、ロッカーが完備、パラセイリングやバブルメーカー、バナナボートなどさまざまなマリンスポーツ、アクティビティが楽しめます。飲み物や日焼け止めなど最小限の必需品を持って参加しましょう。
アクティビティの合間、休憩がてらに島内をぐるっと散歩すると探検しているような気分が味わえます。大きなガジュマルの木などフォトジェニックなショットも撮れます。なお、島内には、日本人スタッフも常駐しているので、気軽に話しかけてくれますし、困ったことも相談できます。
禁断の島
島の南東部、ラウラウ湾の東に位置し、「禁断」の名前にふさわしく、俗界と切り離されたように見える小さな島です。サンゴ礁に囲まれた人気のリゾート地です。植物や動物など、貴重な手つかずの自然資源が政府によって保護されるサンクチュアリ(保護区)となっています。
岩場に囲まれた浅瀬は「天然のプール」のようで、シュノーケリングに最適です。なお、シュノーケリングスポットまでは、往復約30分間のトレッキングが必要になります。
安全のためにもガイドが案内してくれるツアーに参加したほうが良いでしょう。運がよければウミガメに出会えるかもしれません。
パウパウビーチ
サイパン北部、ケンジントンホテル前から北へ約1kmにかけて広がるビーチで特に高い透明度を誇ります。遠浅でシュノーケリングやシーカヤックが楽しめることから人気です。
比較的日本人は少なく、プライベートビーチのような静けさが味わえるのも魅力です。バーベキュー施設や遊具などが揃っているので、休日は地元の人達で賑わいます。
グロット
グロットに潜らなければサイパンに来た意味がない、とまで言われる人気ナンバー1のダイビングポイントです。サイパンの「青の洞窟」は、外洋から差し込む光が、幻想的なブルーの空間を造り上げて、一度潜れば忘れられなくなると言われるほど、人々を魅了します。ダイビングのみならず、シュノーケリングでも楽しめます。
ライフジャケットを着用して岩場から水深のある水場へ飛び込むと、そこはまさに青の世界。イタリアの青の洞窟に負けずとも劣らない、幻想的な光景です。
ただし、潮の流れが強いときもあるので、確実に体力と泳力に自信がある人にのみオススメです。また、駐車場からエントリーポイントまで約100段の急な階段があり、特に潜った後はすべりやすく体力も消耗しているので注意が必要です。
なお、風や波の影響で冬場は潜れなくなることもありますので、オススメの時期は5〜9月です。
ウェーブ ジャングル
リゾートホテル「サイパンワールドリゾート」内にあるウォーターパークです。ミクロネシア最大級で、7種類のプールとスリリングなスライダーを楽しめます。ホテル宿泊者は無料で楽しめます。
ゲームやスポーツを楽しむことができるメインプール「プレイプール」をはじめ、最大約2m・6種類ものパターンの波を生み出すプール「ウェーブプール」や、白クマや雪だるまとも出会えるかもしれないドキドキの流水プール「アマゾンリバー」、ゆったりと読書や日焼けを楽しめる大人向けプール「タンニングプール」など、バラエティに富んでいます。
なかでも、全長約286mとサイパン最大の長さと高さを誇るウォータースライダー「マスターブラスター」は、ジェット噴射で真っ逆さまに落ちたり、と激しいアップダウンでまるでジェットコースターのような気分が楽しめます。
遠心力でぐるぐる回ったあとはプールの中に落ちる「ブラックホール」や、右に左にカーブがいっぱい・浮き輪ナシで開放感&迫力満点のスライドをノンストップで楽しめる「ボディスライダー」など、スライダーの種類が豊富に揃っているので、子供のみならず大人も大はしゃぎ間違いなしです。
宿泊者以外が利用する場合は、事前予約ができ(日本語対応)、指定のホテルまでの無料送迎も付いています。
タポチョ山
島の中央にそびえる、標高約473mのサイパンで一番高い山です。サイパンにはほかに高い山がないので、頂上からはぐるりと360度、島の全景が見渡せ、サイパン随一の絶景を楽しめる場所です。
キリスト像が建つ山上の展望台からは、タナパグ・リーフ内にぽっかりと浮かぶマニャガハ島、太平洋の波が押し寄せる東海岸、南部のススペ湖、さらには遠くにテニアンまでもよく見ることができ、天気がよければロタも望めることもあります。
山頂へはキャピトル・ヒルから登山道もありますが、タポチョ山へ行く島内観光ツアーやオフロードバギーツアーへの参加がおすすめです。
プンタン・サバネタ
フィリピン海に面した断崖絶壁で、通称「バンザイ・クリフ」とも呼ばれています。サイパンで有名なスポットのうちの1つです。太平洋戦争末期に追い詰められた日本人が、日本に1番近いこの場所から「万歳」と叫んで、約80m下の岩場の海に身を投じた悲劇の地です。
岬には慰霊碑が建てられ、毎年、日本からも多くの人が慰霊に訪れています。2005(平成17)年、現在の上皇上皇后両陛下が訪れたことでも知られています。
現在の壮大な眺めからは想像もつかないほど、悲しい歴史の残るスポットは、日本人なら一度は見ておきたい光景です。
夕方から夜間にかけては、ひと気がなくなる場所なので、日中の明るいうちに見学することをオススメします。また、サイパンの島内観光ツアーのほとんどに含まれているので、日本語ガイド付きの島内観光に参加すると、当時の背景と照らし合わせて思いを馳せることができます。
バナデロ
通称「ラスト・コマンド・ポスト(最後の司令塔跡)」で知られる、マッピ山の崖下にある戦跡地です。洞窟状の窪みをコンクリートで固めて造られたトーチカは、旧日本軍最後の司令部でした。トーチカ側面は、直撃弾による直径約2mほどの大きな穴が刻まれ、戦闘のすさまじさを物語っています。
この周辺はサイパン最後の激戦地となっており、戦没者のための慰霊碑や塔が多く建立されています。バナデロの北側には、1974年3月に日本政府によって建てられた中部太平洋戦没者の碑「Japanese Peace Memorial」があります。石灯籠を左右に配した日本風の石庭が造られ、太平洋戦争で散った多くの人々の霊を慰めています。
また、戦争で命を落としたのは軍人だけではありません。戦前、島の砂糖キビ産業の発展に大いに貢献したのは沖縄県民で、約9,500人が移住したといわれています。
サイパン島の戦闘で、在留邦人2万2,000人のうち1万5,000人が犠牲になったということから、戦渦に巻き込まれた沖縄県民の数は膨大なものでした。バナデロの南側にあるおきなわの塔「 Okinawa Monument」は、犠牲となった沖縄県民の霊を慰めるもので、1968年、当時の琉球政府によって建立されました。
アメリカ記念公園
ガラパンの中心部に位置する緑豊かな公園で、アメリカ合衆国が運営している国営公園です。中央には第二次世界大戦における、アメリカ軍の犠牲者慰霊碑やサイパン島民ギゼ医者の慰霊碑が立てられ、星条旗を中心に5つの旗が掲げられています。
園内のビジターセンターは入場無料で、第二次世界大戦の歴史的な史料や写真が展示され、人々の証言などを音声で聴くことができます。
約20分ほどの記録上映は、プンタン・サバネタ(バンザイ・クリフ)から日本人が海に飛び込む様子など、衝撃的な映像もありますが、平和を考えるきっかけとして日本人なら見ておきたいものでもあります。
歩いていくことができ、ショッピングの合間などに気軽に立ち寄れます。
ガラパン
サイパン最大の繁華街「ガラパン」は、ホテルや飲食店、ショップなどが軒を連ね、サイパン観光では外せないスポットです。コンビニ「ABCストア」もありますので、朝ごはんのおにぎりや小腹が空いたときなど、気軽に立ち寄れます。
「ジョーテン・ハファダイ・ショッピングセンター」は、サイパンで1番大きいスーパーマーケット。食料品のみならず、雑貨や衣料品などの日用品も揃っています。お土産も他のお店で買うよりずっとお手頃なのでオススメです。
定番の免税店「Tギャラリア by DFS サイパン」では、世界の一流ブランド品やコスメなどをお得に買うことができ、海外限定品などもあるので、見るだけでもワクワクします。サイパンならではのお土産も取り扱っています。「ハードロックカフェ」もあり、ショッピングの合間にお茶したり、食事したい時に便利です。
店内には両替所やツアーラウンジもあり、日本語を話せるスタッフがいるので、買い物に困っても相談できて、何かと安心です。主要ホテルをまわる無料シャトルバスも活用しましょう。
サイパンのおすすめホテル10選
フィエスタ リゾート & スパ サイパン
基本情報
【住所】Coral Tree Avenue Garapan, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, MP 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アクア リゾート クラブ サイパン
基本情報
【住所】PO Box 500009 Achugao, キャピトル ヒル, サイパン, 北マリアナ諸島, MP 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ラオラオベイ ゴルフ アンド リゾート
基本情報
【住所】PMB 1020 PPP Box 10000 Kagman, カグマン, サイパン, 北マリアナ諸島
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ハイアット リージェンシー サイパン
基本情報
【住所】P.O. Box 5087 Capital Hill Rural Branch, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
シー ファン ヴィラ
基本情報
【住所】Rail Road Dr, Laolao Higher, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
センチュリー ホテル サイパン
基本情報
【住所】Chalan Pale Arnold, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
シー ファン ガーデン
基本情報
【住所】Earhart Drive Gualo Rai Street, Middle Road, PO BOX 10003 PMB 68, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】無料Wi-Fi
【ペット】不可
クリア ウォーター ホテル
基本情報
【住所】Chichirica Avenue and Kadena Di Amor Street, ガラパン, サイパン, 北マリアナ諸島, MP96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
サーフライダー リゾート ホテル
基本情報
【住所】Brigada St. Beach Road CK P.O Box 500487, チャラン カノア, サイパン, 北マリアナ諸島, 96950
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ロタ リゾート & カントリークラブ
基本情報
【住所】As Puladan PO Box #938 (Rota Island), ロタ島, ロタ島, 北マリアナ諸島, MP 96951
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
サイパンの年間イベント情報
通年
サバル・ファーマーズマーケット(朝市)
ススペ地区で毎週土曜日に開催される朝市です。マリアナの果物や野菜、ココナッツの羊羹のようなお菓子「アピギギ」などのローカルフードのお店が並び、新鮮な食材を求める人たちで賑わいます。サバルとはチャモロ語で「土曜」のことです。
おかゆやスープなどの屋台で朝ごはんを食べたり、見たことのないような野菜などを見て回るだけでも楽しいです。
ガラパンストリートマーケットとは会場が異なり、ススペのサイパンワールドのすぐ隣です。
ガラパン・ストリート・マーケット(毎週木曜)
毎週木曜日の夜に開催されるナイトマーケットです。以前は「フィエスタリゾート&スパ サイパン」前で開催されていましたが、現在はビーチロード沿いの「ガラパン・クライスト・ライ教会」向かいの広場、通称「フィッシングベース」が会場です。
会場には、ビーフやポークの串焼きなどの食べ物や民芸品・雑貨の屋台が並び、ステージではバンド演奏やダンスショーなどが披露されます。会場はいつも多くの人で賑わいます。出かける際は、1ドル、5ドルの紙幣を用意しておいたほうがいいです。なお、アルコールは提供されていません。
2月
ホットペッパー・フェスティバル
テニアン島で開催される、唐辛子のイベントです。島の名物唐辛子「テニアン・ペッパー」は、世界一辛いとも言われ、屋台が並び、さまざまなコンテストなどが行われ、工芸品やローカルフード、アート作品なども展示・販売されます。
各コンテストや催しには、個人のエントリーも可能で、辛党にはたまらないお祭りです。開催期間中は、テニアン空港とテニアン港のそれぞれからイベント会場に向かうシャトルバスが運行されます。
3月
サイパン・マラソン
フルマラソン、ハーフ、10kmファンラン&ウォーキングの3つのマラソンを開催。平坦な道が多く、初心者でもチャレンジしやすいコースになっています。
アメリカ記念公園からビーチ・ロードに沿った景色を眺めながら走れるのも魅力です。地元の人達からの声援を受け、ゴールを目指します。参加しなくても声援を送り楽しむのもいいですね。
タガマントライアスロン
1988年から続くトライアスロンとしては伝統のある大会です。走行距離は、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの計52.5km。サイパンのみだけでなく、グアムや日本をはじめとした各国から強者たちが集まり、競い合います。
4月
フレームツリー・アート・フェスティバル
マリアナの国樹「フレームツリー」の開花時期に合わせミクロネシアの島々の文化を紹介しながら、美術民芸品の創作実演や販売で盛り上がります。フレームツリーは、別名「南洋桜」とも呼ばれ、島内を鮮やかな朱色に染めます。
ステージでは、地元のダンスチームやミュージシャンによるパフォーマンスも行われます。ミクロネシア地域で最も長く開催され続けているカルチャーイベントです。
5月(毎週土曜)
テイスト・オブ・マリアナ
「マリアナ丸かじり!」という名称で親しまれているサイパン最大規模のグルメイベント。アメリカ記念公園にて開催され、ホテルシェフによるチャモロ料理や世界各国の料理が屋台で楽しめます。
地元の伝統ダンス、ローカルバンドの演奏で盛り上がります。午後6時から10時(最終日は夜11時)まで開催される、楽しくておいしいイベントです。
9月
インターナショナル・フェスティバル・オブ・カルチャー
マリアナのカルチャーを伝えるイベントです。会場は、観光客も気軽に足を運べるパセオ・デ・マリアナス。
チャモロ文化をはじめ、サイパンにゆかりのある各国の伝統文化が披露されます。伝統的なダンスや音楽のほか、伝統工芸の体験やローカルフードがそろい、サイパンにいながら多国籍の文化を体験できる機会です。
10月
マリアナ・ウクレレ・フェスティバル
地元のウクレレ奏者やウクレレ教室の生徒、本場ハワイからも参加者がやってくるほど、サイパンで人気のイベントです。
日本人会秋祭り
毎年秋に開催されている「秋祭り」は、サイパンの秋の風物詩のひとつです。日本の縁日を彷彿させるような、縁日には欠かせない、くじ引き、輪投げ、ヨーヨーすくい、屋台などが並び、盛り上がります。会場のパセオ・デ・マリアナスです。
マリアナ唯一の阿波おどり連と剣道チームによるデモンストレーションが披露されたりと、見どころが盛りだくさんです。
12月
クリスマス・イン・マリアナ
毎年恒例のクリスマスイベント。会場のパセオ・デ・マリアナスには、地元サイパンの小中高校生が飾り付けをしたツリーをはじめ、さまざまなクリスマスイルミネーションが登場します。
12月の毎週土曜日には、クリスマスキャロルコンテストや仮装ファッションショーで盛り上がります。また、フード・ドリンクのお店も並びます。冬休みをサイパン島で過ごすなら、是非南国のクリスマスを覗いてみましょう。
サイパン島へのアクセス・所要時間
現在、直行便はありませんが、スカイマークがチャーター便を運航しています。(今後、定期便になるかは未定)
チャーター便
- 約3時間30分
乗り継ぎ
- 成田から 乗り継ぎ 11〜15時間
- 名古屋から 乗り継ぎ 約6〜11時間
- 関空から 乗り継ぎ 約8〜13時間
- 福岡から 乗り継ぎ 約8〜13時間
就航している航空会社
- スカイマーク(チャーター便)
- ユナイテッド航空(グアム経由)
- アシアナ航空(ソウル経由)
- チェジュ航空(ソウル経由)
サイパンツアーを選ぶときのTips集
サイパンまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
直行便であれば約3時間半ほどですが、現在は乗り継ぎの便が多く、約8〜14時間ほどかかります。
何泊くらいのツアーが最も楽しめるでしょうか?
3泊4日であれば十分楽しめます。到着日は夕方くらいまでには現地に入り、ビーチなどを眺めながら夕飯やショッピング。帰国日はフライトの時間までビーチでシュノーケリング、といったプランなら満喫できます。ただし、離島のロタやテニアンも行程に入れるのであれば、4泊、5泊で計画しましょう。
サイパンの気候は?行くのにいい時期はいつ?
サイパンは常夏の島、年中温暖で年間平均気温が32度ということもあり、一年を通して泳ぐことができます。観光には、乾季である10〜4月が適していますが、雨季でもさほど心配することはありません。ただ、日本と同様、9〜11月の台風シーズンには注意が必要です。
ESTAって必要ですか?
ESTAとは、電子渡航認証システムのことで、ビザ免除プログラム(90日以内の観光または商用で、ビザを取得せずに渡航できる制度)を利用してアメリカに入国できます。事前にオンラインで申請します。サイパンは日本国籍があり、45日以内の観光・業務が目的であれば、ビザもESTAも取得の必要はありません。
ただし、ESTAを取得しておくと2つメリットがあります。機内で配られる出入国カードの記入が不要です。また、サイパン国際空港には、ESTA専用レーンがありますので、ESTAを持っていると、入国審査の際、特に連休などで混み合っている時などはスムーズに行え、ストレスもなく時間の節約になります。申請料金は、14ドルです。
祝日などお店が休みになったりしますか?
年に4回のビッグホリデイ(元日、独立記念日、感謝祭、クリスマス)のうち、感謝祭(11月)とクリスマス(12月)は休業であったり、営業時間が短縮されたりするので注意が必要です。