そもそもバリ島ってどんなところ?
バリ島の基本情報
インドネシアに属するバリ島は「神の国」とも呼ばれ、穏やかな自然とゆるやかな火山、そして緑一色の棚田が構成する、平和と神秘に満ちた島として知られ、サーファーにも人気です。
さほど大きくはありませんが、ショッピング、スパ、グルメなど数々の魅力に満ち、リゾート地としても人気です。
公用語はインドネシア語で、熱帯性気候のため、年間を通して温暖ではありますが、雨季と乾季があり、ベストシーズンは、5~10月の乾季です。終日雨が振り続けることは少なく快適に過ごせます。雨季は1日に数回スコールが降るので、湿度が高くジメジメした蒸し暑さを感じることもあります。
通貨は、ルピアで1円がおよそ130ルピアです。紙幣は、1,000、2,000、5,000、10,000、20,000、50,000、100,000ルピアの7種類、硬貨は、100、200、500、1,000ルピアの4種類です。
日本円を両替すると、現地通貨では、極端に枚数が多くなりますので、必ず確認しましょう。チップは、気持ちのよいサービスなどを受けた時は渡しましょう。
時差はマイナス1時間ですので、時差ボケの心配はほぼいりません。観光や親族訪問が目的の日本人で30日以内の滞在であれば、ビザは免除されます。
バリ・ヒンドゥー教徒が島民の約9割を占め、宗教にまつわる祝祭日が多いので、観光プランの際には注意しておきたいことの1つです。
バリ島の観光エリア
バリ島は、「北部&高原地帯」、「ウブド&バリ中部」、「東部」、「西部」、「南部」の主に5つに分けられ、なかでも、南部に主要な観光スポットやリゾートエリアが集結しています。
【南部のリゾートエリア】
- おしゃれで人気上昇中のスミニャック・クロボカン
- サーファーの多いチャングー
- バリ島の中心地、クタ・レギャン
- 空港近くのリゾート、ジンバラン
- 高級リゾート、ヌサドゥア・ブノア
- のんびりリゾート、サヌール
バリの歴史
バリ島は、アジア最古の人類が発見されたジャワ島から約3kmしか離れておらず、古代から人が居住していたことが推測されています。
その歴史は、バリ最古の碑文に刻まれていた882年に始まります。この碑文から、王制、バリ・ヒンドゥー教文化、水田稲作、中部ジャワ島のシャイレンドラ朝の影響があったことが伺えます。
ワルマデワ朝は、ウブド周辺に残るゴア・ガシャ、グヌン・カウイ、ティルタ・ウンプル、この王朝ゆかりの遺跡や寺院です。
16世紀なかばに最盛期を迎えたゲルゲル朝に、文学・舞踊・劇・音楽など宮廷文化が開花し、バリにおけるバリ・ヒンドゥー宗教文化の原型の多くが作られました。
バリ島に初めて上陸し、世界にこの島の情報を伝えたのは、1597年、ハウトマン率いるオランダ船団でした。
19世紀後半、オランダの支配が及び、バリ北西部を統治下におき、20世紀になるとバリ島全土を植民地化しました。1908年、オランダに抵抗する勢力はバリから一掃されました。
太平洋戦争が始まり、1942年、旧日本軍はバリ島を支配下におき、その3年後の1945年、第二次世界大戦が集結し、インドネシア共和国が成立。スハルト大統領によりバリの新たな観光開発が進められ、ヌサドゥアをリゾート化、観光振興の起爆剤とし、見事に伸長しました。
バリ・ヒンドゥー教について
バリ人の大半がバリ・ヒンドゥー教徒です。慣習をインドネシア語で「アダット」と呼び、鮮やかな花や果物であしらった供え物、バリ人にとってバリ・ヒンドゥーはイスラームやキリスト教徒同じく一神教です。
バリ人の最も重要な宗教活動が祈りです。儀礼の機会に行うものと、儀礼とは無関係に行うものの2つあります。「トリ・サンディオ」は、1日3回(日の出、正午、日の入り)行われます。
アダットとしての供え物が不可欠で、トリ・サンディオ以外ではほとんど供え物がともなってきます。バリという島の名前も「wali,bali」(サンスクリット語)という供物を意味することに由来するとも言われています。
寺院は、バリ語でプラ(pura)といい、日本の神社に近いものがあります。バリにはたくさんの寺院があり、一人の大人が関わる寺院は軽く10を超えると言われています。寺院の多くは、サイクルで回ってくる行事や人生儀礼があります。バリの女性たちは、毎日供物を作り続けています。
祝日であったり、また祝日ではなくとも行事が行われると、多くのショップやレストランが休みとなるため、事前に調べておきましょう。
初めてのバリ島なら外せない定番スポット10選
ウルワツ寺院
ジンバランから約10km、バドゥン半島の南西の外れにある寺院で、バリでは外せない観光スポットとなっています。ウルワツとは「岬」という意味で、その名が示すようにインド洋の荒波が打ち寄せる70mもの絶壁の上にあります。
言い伝えでは、10世紀に高僧「ウンプ・クトゥラン」によって建立され、16世紀に高僧「ニラルタ」がこの寺院を訪れてパドマサナを増築したといわれており、現在もバリ島の最も由緒ある寺院のひとつです。
建物は、珊瑚性石灰岩で造られており、チャンディ・ブンタルやチャンディ・クルンではガネーシャ神やカレの顔、不死鳥など見事な石彫りが見られます。敷地内で、ちらほら野生のサルを見かけますが、お菓子やメガネなど持ち去っていきますので、十分気をつけましょう。
その雄大なロケーションから、夕陽の鑑賞スポットとしても人気が高いです。夕陽の時間帯は18:00〜18:30の間で、ベストシーズンは7〜9月です。この夕刻から始まるバリ舞踊「ケチャ」が有名で、絶好のロケーションと響き渡る男性達の掛け声、ダンスが融合し、スピリチュアルで感動的です。
楽器なしで、驚異的な音感とリズム感で「チャッチャッ」と掛け声を放ちます。炎を用い、臨場感たっぷりな迫力、時にはユーモアを交え、その壮大な演出に圧倒されます。「ケチャ」は島内の他のエリアでも披露されていますが、初めて鑑賞するなら断然ウルワツ寺院がオススメです。
また周辺の「スルバン・ビーチ」は、世界的なサーフポイントとしても有名です。特に乾季は多くのサーファーでにぎわい、サーフィンの国際大会も開かれています。
クタ・ビーチ
バリ島南部に位置するクタは、空港からは車で約20分ほどとアクセスしやすく、繁華街やビーチがある賑やかなエリアです。バリ観光の際には、一度は訪れるスポットといえます。
バリ島で最初に発展したビーチリゾートで、中心部にバリ島最大のショッピングモール「ディスカバリーショッピングモール」があり、1日中ショッピングを楽しめます。また、レストランも多く、様々なスタイルの食事も楽しむことができます。
さらに「クタは1年中良い波がくる」と、世界中のサーファーにも大人気のスポットです。サーフショップも沢山あるので、サーファーのお買い物スポットとしても有名です。
海水浴というより、散歩に適しているクタ・ビーチは、早朝は清々しく、夕方頃には、ビーチから見える「夕焼け」にも魅了されます。日差しが強いので日焼け対策はバッチリおこないましょう。
残念ながら、クタ周辺では、ひったくりやスリに遭うことも否めませんので、出歩く際にはくれぐれも注意してください。
タナロット寺院
海の中に船のように浮かぶ岩、岩の上に建つ寺院。16世紀に高僧「ニラルタ」が景観の美しさに「これぞ神々が降臨するのにふさわしい」と寺院の建立を勧めたと言われています。
落日の頃、参拝客はもちろん、大勢の観光客が対岸の高台からタナロット寺院のはるか向こうに沈む夕陽を見ようと訪れます。「世界で一番美しい夕日」とも言われており、打ち寄せる波の音、茜色に染まる空が幻想的です。
遅くとも17時くらいには着くようにし、ゆっくりと寺院の景観を味わいながらサンセットを堪能するといいでしょう。高台には展望カフェもあります。
干潮時には浜辺から寺院まで歩いて行くことができます。原則として異教徒は岩の上(寺院内)に登ることはできません。岩場には聖水も湧き出しています。
テガララン・ライステラス
テガララン村にある有名な棚田で、バリ島でも随一の美しさです。公共機関がないので、タクシーやツアーで見学できます。
テガララン村は、ウブドの北、約8kmくらいのところにある山間の小さな村ですが、この村を南北に走る川沿いに広がるライステラスを目当てに、毎日多くの観光客が訪れています。
ライステラスを望む道路沿いには何軒ものカフェやレストランが営業しており、オープンエアーの作りになっていて、一面に広がる美しい棚田と風を感じながら、ランチやティータイムを楽しむことができ、贅沢な時間を過ごせます。
また、テガララン村は多くの民芸雑貨工房があることでも有名で、ライステラスからウブドに戻る道沿いには、木彫りのお店、ガラス細工のお店、鏡のお店など多くの工房があり、街中のお土産品屋さんよりぐっとリーズナブルで、バリらしいお土産探しにもピッタリです。
キンタマーニ高原
バリ島北部にある高原地帯を「キンタマーニ高原」といいます。キンタマーニ高原と合わせて必見スポットが、透明度が高い湖・バトゥール湖です。バリ随一の景勝地として知られています。
バトゥール湖の魅力は2つあり、1つがバリ島最大規模のカルデラ湖であるということです。一目見た瞬間、その壮大さと青の美しさに目を奪われるでしょう。
そしてもう1つが、「女神が住んでいる」と言われるバトゥール湖の神秘性です。バトゥール湖周辺にはちらほらと寺院もあり、あちこちでバリの人々の宗教観に触れられます。
バトゥール湖とその横にあるバトゥール山、この2つのコラボレーションはまさに絶景です。
また、バトゥール湖西岸にあるトヤ・ブンカ村は温泉が湧くことでも有名です。バリ島の温泉は全て水着着用ですので、キンタマーニ高原でスパを利用する際は事前に水着を用意しておきましょう。男女一緒に楽しめるのもいいですね。
キンタマーニ高原へは公共交通機関では行けませんので、基本的に車やバスで向かうことになります。グラライ空港からは車で約3時間ほどで、タクシーをチャーターするのが1番簡単ですが、旅行会社のツアーを利用するのもオススメです。
ゴア・ガジャ遺跡
ウブドの東およそ4kmに場所にある、11世紀ごろの古代遺跡で、大きな口を開けインパクト大です。なぜここに、何の目的でこのような遺跡があるかは、今もはっきり分かっていませんが、僧侶が瞑想や修行をした場所、とも言われています。
遺跡の名前「ゴア・ガジャ」とは、「ゴア(Goa)=洞窟」「ガジャ(Gajah)=象」で「象の洞窟」と言う意味です。これは14世紀にこの遺跡をオランダ人が発見した時に、巨大な象の石像に見えたからとも言われています。
有名な、顔のレリーフが掘られた洞窟は、1923年に発見されたもの。洞窟の内部には、ガネーシャ神と、バリ・ヒンドゥーの3大神(シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマ)が祀られています。沐浴場の女神像は、第二次世界大戦以降の発見としてはバリで最高の遺跡とされており、見逃せません。
スミニャック
洗練されたおしゃれなショップやヴィラが増え、近年注目されているエリアです。バリの流行の発信地とも言われています。CMやファッション雑誌にも採用されたスポットは、SNS映え抜群です。
買い物とグルメが楽しめ、なかでも「カユアヤ通り」は、以前は人気グルメストリートとして有名でしたが、近年はおしゃれなブティックが増え、ショッピングストリートとして知られるようになっています。
「スミニャック・ビレッジ」は、ショップやカフェが集結したショッピングモールでバリ発信のローカルトレンドが充実しています。
プールサイドで寝そべり、読書やカクテルを飲みつつ、とにかくのんびりしたいという、スローライフな休日が過ごせます。バリ最大級の塩水ラグーン「ミセス・シッピー」も人気です。
お土産にも最適なインテリア、キッチン雑貨も豊富です。多国籍料理のレストラン、おしゃれカフェなどがあります。2019年1月には、東南アジア最大級の規模をもつ「スターバックス・リザーブ・デワタ」がオープンしました。
ブサキ寺院
キンタマーニ高原のアグン山中腹、標高およそ900mに位置するブサキ寺院は、バリ・ヒンドゥー教の総本山です。荘厳な宗教建築に囲まれ、神聖な雰囲気が漂っており、一歩足を踏み入れれば、その厳かな空気感をひしひしと感じます。
大小さまざまな寺院が30ほど立ち並ぶ姿は、まさに複合寺院の傑作で、そのさまは圧巻です。バリ・ヒンドゥーの三大神であるシヴァやヴィシュヌ、ブラフマナが祀られています。
各寺院がそれぞれ祭礼「オダラン」を行うので、年に約55回にも昇ることから、その光景に遭遇する確率が高くなっています。
中央に鎮座するプラタラン・アグン寺院は、シヴァ神を祀る中心寺院です。11層のチャンディ・クルン(大門)、9層や11層のメル(塔)などが目を引きます。また、周りには石畳の道があり、1周見て回ることができます。
プラタラン・アグン寺院の南東にキドゥリン・クレテッ寺院、北西にパトゥ・マデッ寺院があり、これらがバリ・ヒンドゥー教の3大神をあがめる重要な寺院です。
人気の観光地ウブドから車で1時間のところにあります。場所自体は山々に囲まれているということもあって、とても空気が澄んでいます。なお、階段が多いので歩きやすい靴で、こまめな水分補給を心がけましょう。
イカンバカール
「グラライ国際空港」の南部にあるジンバラン・ベイは、ビーチ沿いにモクモクと煙をあげるイカンバカールがズラリと並んでいることで有名です。レストランごとに、砂浜にダイレクトにテーブルと椅子が設置されてあります。
イカン=魚、バカール=焼く、要するにシーフードのバーベキューレストランのことですが、ジンバランのビーチにずらりと並ぶイカンバカールは、ホテルからのオプショナルツアーも組まれるほどバリの名物になっています。
新鮮な海鮮を堪能できる楽しみもありますが、それに加えて目の前に美しいサンセットが見られることが最大の魅力。空を染めるドラマティックな夕日をビーチから眺めながら、ついでにおいしいシーフードやお酒を味わえます。
当然のことながら、太陽が完全に沈むと、暗くなり、料理も鮮明に見えないくらいになるので、できればサンセット前に着いておきたいものです。
注意することとして、お店のメニューは、料金を確認することです。勧められるがままに値段も確認せずにオーダーするのはNG。ほとんどの店は魚を並べて重さで価格が決まっています。
ヌサドゥア
世界有数の一流ホテルが建ち並ぶ、バリ島随一の高級リゾート地です。観光用に開発され、道路など一帯が整備されてあります。外部とは区別されてあり、メインゲートではセキュリティチェックも徹底されているので、家族旅行なども安心です。
ヌサドゥアを北上したところにある「タンジュンブノア」で充実したビーチアクティビティが楽しめるようになっています。バナナボートやジェットスキー、パラセーリングなどの豊富に揃っています。
また、ヌサドゥアで外せないのがショー鑑賞です。バリ・ヌサドゥア・シアター内で楽しめる臨場感たっぷりのダイナミックなショーを楽しめる「デヴダン」。インドネシア各地の文化を紹介するような構成でありながら、最新のアクロバットやダンスも楽しめる新しい形のショーになっています。
高級リゾートホテルに泊まるのはちょっと予算が足りない、という人は、一流ホテルや町中のレストランでグルメを堪能するだけでも、なんだかラグジュアリーな気分になれます。約90店舗あるショッピングモール「バリコレクション」でショッピングも楽しみましょう。
映えるフォトジェニックスポット6選
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院
バリ島中部の高原地帯・ブドゥグルにあるブラタン湖に浮かぶ、美しい寺院です。湖の中にたたずむ、寺院のメル(多重塔)の姿は、とても美しく、多くの観光客が一度は見ておきたい定番スポットになっています。
雨季はメルに霧がかかることもあり、その姿はひときわ神秘的で、まるで絵画のよう。1633年、この地を治めるムングウィ王によって建立され、湖の女神デウィ・ダヌをはじめ10人の神霊を祀ってあります。
湖岸に作られた建物が寺院の本体で、お祭りの時は、寺院境内でお祈りなどの宗教行事が行われます。パワースポットとしても有名です。
バリ植物園
バリ最大の植物園で、1959年、ジャワ島ボゴールの植物園の分園として造られました。敷地は157ヘクタールにもおよび、約300種を超えるラン、約650種の木々をはじめ、たくさんの花々が年中楽しめます。
園内にあるガジュマルの木には、不思議な力が宿っていると信じられ、パワースポットとして人気です。「願い事をすれば何でも叶う」「幸せをもたらす」とという言い伝えがあります。3本の木が途中でひとつになって、アーチ状のトンネルのようになっている様は、フォトジェニックで神秘的です。
ランプヤン寺院
バリの数ある寺院の中でも、もっともインスタ映えする寺院ということで話題です。「光の寺院」「天空の寺院」とも呼ばれています。割れ門の先にアグン山が広がり、なんともフォトジェニックです。
バリ・ヒンドゥー教を代表する寺院で神秘的なパワースポットとして世界各国から旅行者が訪れています。麓から山頂までは約1,700段の階段が連なり、徒歩で約2時間ほどかかります。なかなかの体力を要しますが、眼下に一望出来る景色の美しさはバリ島一とも言われています。
ガルーダ・ウィスヌ・クンチャナ
2018年8月、バリ島ジンバランに約28年にわたり進められてきた「ガルーダ・ウィスヌ・クンチャナ像」が完成しました。高さ約121mで、総重量は約4,000トン。バリ島の新たなシンボルになっています。
像のデザインは、インド発祥の叙事詩「ラーマーヤナ」に登場するヒンドゥー教の神・ウィスヌが、翼を広げた神鳥・ガルーダに乗る姿です。彫刻家などアーティスト約130人が建設事業に参加し、計754個の銅、黄銅製モジュールを使用。この規模の像では世界でも類を見ない緻密(ちみつ)な造形です。
2000年オープンの大型カルチャーパーク「GWK カルチュラルパーク」内にあります。 間近で見るとその大きさに圧倒されます。
ジャティルウィ・ライステラス
ジャティルウィは、バリ島中部タバナン県、バトゥ・カウ山のふもとに広がる丘陵地帯です。
テガラランより規模が大きく、山と深い渓谷が連なり、一面にバリ島屈指のライステラス(棚田)が広がります。ほとんど平らな場所はなく、水の便も悪い土地に広大な棚田を築き上げたのは、バリ島に1,000年以上も前から伝わる「スバック」という島独自の水利システムのたまものです。
2012年、ジャティルウィをはじめとした、「スバック」による棚田地域の文化的景観は、ユネスコの世界文化遺産に選ばれました。芸術的な美しさは、訪れる人々を魅了します。
ちょっとした展望台とレストラン、カフェがあり、ゆっくりと風景を眺めながら食事をとったり、休憩することができます。「ジャティルウィ」は、本当に素晴らしいという意味です。
タマン・アユン寺院
島の中西部、タバナン県ムングウィにある、バリ島で2番目に大きな寺院です。この寺院は、かってこの地にあった「ムングウィ王国」の国寺として1634年に建てられ、1637年に改修されました。
周囲はお堀がめぐらされ、寺院内は美しい芝生が広がり、観光客だけではなく地元市民の憩いの場ともなっています。境内は、オダラン(祭礼)がある時以外は締め切られていますが、一般の観光客も遊歩道から境内を見物することができます。
また、この寺院の最大の特徴は、境内に「メル」と呼ばれる多重塔が10基も立ち並んでいます。珍しい2層のメルも1基あります。霊峰「アグン山」を模しているとも言われ、整然と並ぶ姿は絵画のようで神秘的です。バリで最も美しい寺院と言われる所以です。
特に女子におすすめの癒やしスポット4選
アヤナ リゾート&スパ バリ ロックバー
バリ島南部・ジンバランビーチの先にある高級リゾート「アヤナ リゾート&スパ バリ」。クリフの地形を活かして美しくデザインされた「ロックバー」は人気スポット。サンセットの名所としても知られ、連日行列ができ賑わっています。
ヴィラ宿泊者限定の「ラウンドデッキ」(18席)と「トップデッキ」の2種類があります。「ラウンドデッキ席」は「ザヴィラズ アット アヤナ リゾート バリ」のヴィラ宿泊者限定、「トップデッキ席」は「アヤナ リゾート&スパ バリ」「ザ ヴィラズ アット アヤナリゾート バリ」「リンバ ジンバラン バリ by アヤナ」の宿泊者限定となっています。
3つのリゾートの宿泊でない場合、宿泊者限定エリア以外での利用が可能です。「ロックバー」は、宿泊者以外の事前予約を行っていないため、16:00のオープン前から並ぶといいでしょう。
自然の地の利や岩のロケーションなどを考慮された設計で、さえぎるものが一切ない、視界360度の壮大なパノラマは、なかなか他にはない絶景です。
フランジパニ・エステティック
ヌサドゥアの高台に位置する、バリに数あるスパの中でも老舗の1つに数えられ、技術に定評があります。1997年のスタート当初は、クタにありましたが、2001年現在の場所へ移転してきました。
リピーターや、クチコミからのお客様によって人気を集め、ホリスティックリフレクソロジーをメインとしています。
ホリスティックリフレクソロジーとは、体内の2,000以上ある全身のスポットを指でくまなく刺激し、自然治癒力を高めると同時にストレスの解消やリラックス効果などがあります。バリの伝統的なトリートメントにホリスティックリフレクソロジーの技術と哲学をブレンドしたものを体験することができます。
バリの天然素材を最大限に活用しており、バリハーブの秘薬、ジャムウにキンマの葉、ガラム、花、ハーブ、竹、火山石、など南国バリの自然素材をふんだんに使用した独自のトリートメントです。
日常の喧騒を忘れ、リゾート感覚の極上のリラクゼーションが味わえます。
バリ・オーキッド・スパ
長時間のスパをリーズナブルに受けられると人気のバリ・オーキッド・スパ。初めてバリ島のスパを受ける人にも安心して利用できます。
2016年にリニューアルされ、全室個室で、3人一緒に受けられる個室も完備。女子旅で友達同士で体験するのもいいですね。受付は日本語対応もでき、空港からもクタの街からもアクセスが良いロケーションも魅力です。
インドネシア産の純粋カカオを使用した、肌のきめを整え、老化防止や美白効果などが期待できる「オーキッド チョコレート パッケージ」などのメニューもあります。
南部エリアの往復送迎は無料。深夜23時まで営業しており、帰国日の利用にもオススメです。
ネカ美術館
ウブドにある、豊富なバリ絵画コレクションを誇る美術館です。絵画収集家として有名なネカ氏が所蔵していた、バリ絵画の名作が展示されてあり、テーマ別に6つの展示品で構成されています。
バリ絵画の変遷がわかりやすく、バリを愛する外国人芸術家たちの珠玉の作品が揃っています。すべて日本語での説明が併記されているのも嬉しいポイントです。
また、6つの展示館のほかにも渓谷を眺めるカフェやお土産ショップも隣接されているので、美術館見学の合間にのんびりと寛ぐこともできます。
ちょっとディープなバリを感じられるスポット5選
ティルタ・ウンプル
ウブドの北、タンパクシリンにある寺院で「聖なる泉が湧く寺院」として、知られています。 伝説によると、この泉は962年に発見され、魔王「マヤ・ダナワ」と戦ったインドラ神が、大地を杖で突き、不老不死の水「アメルタ」を湧きださせた場所とされています。
寺院の外には、寺院内に沸く泉の水を引いた沐浴場があり、祭礼の時には多くのバリ・ヒンドゥー信者がここで沐浴(ムルカット・清めの沐浴)をし、寺院でお祈りを捧げます。観光客も沐浴体験ができますが、神聖な場所でることを忘れず、節度を守ることが大切です。ガイド付きのツアーに参加することをオススメします。
また、この聖水は、無病息災の力があると信じられており、ペットボトルやポリタンクに汲んで持ち帰る人も多くいます。
ウブド市場
ウブド観光の中心、「ウブド王宮」の目の前にあり、毎日朝市が開かれています。地元住民は、新鮮で安い食材を求め、毎朝訪れます。
朝は、日が昇る前から10時ごろまで朝市が開かれ、地元住民が生鮮食料品や日用雑貨、お供え用の花などを求めて集まります。野菜や肉などは、周辺の農村から運ばれ、新鮮で価格も安く、今でも庶民の台所となっています。
10時頃、朝市は終了し、代わりに民芸品や装飾品、絵画などの芸術市場となります。名物のアタのバッグやコースター、サンダルなど種類も豊富で、お土産にもピッタリです。
値段はすべて交渉次第です。観光客慣れしたお店が多いので、必ず何店か回り、思い切って交渉して納得した値段で購入するようにしましょう。また、保証書などがないので、くれぐれも品物をしっかりチェックしましょう。
朝市は、バリ島の日常生活を垣間見ることができます。また、ちょっとした手づくりのお菓子や朝ごはんを食べることもできる楽しみもあります。
バドゥン市場
バリの食卓を支えるデンパサールにあるバリで一番大きな市場です。
お土産市場として旅行者の方にもお馴染みの「パサール・クンバサリ」と布問屋が並ぶ「スラウェシ通り」の丁度中間に位置し、ローカルの人々にとっては日常生活で必要なものはここに来たら、たいがいは揃ってしまうショッピング・エリアです。
川を挟んで隣に立つクンバサリ市場は、バリ島の民芸品や雑貨、衣服などの卸売り市場になっていますので、おみやげを探しても面白いです。市場に入ると勝手についてきて、いろいろと買い物を勧めた挙句、最後にガイド料を要求してくる「ガイドおばさん」がいますので、ついてきそうになった時点ではっきりと断りましょう。
市場は24時間営業しており、フルーツやサテ、スイーツなどを気軽に食べ歩きできるのも魅力です。早朝や夕方暗くなり始めた頃にから行くと賑やかで一段と面白いです。
ウブド王宮(プリ・サレン)
ウブドの中心部にあり、1978年に改装されたもので、1908年にオランダに征服されれるまで続いた王政時代には、ジャラン・スウェタを挟んだ向かい側にあるプリ・カントールとともに政治や文化の中心でした。
最後の王であるチャコルド・グデ・スカワティが亡くなってからは、子孫とその親族が暮らしていますが、当時の華やかな面影は各所で伺えます。
王宮は、王族が暮らす生活の場でもありますので、礼節をわきまえて見学しましょう。また、芸能の中心舞台でもあり、毎晩19:30からレゴンやバロンなどの定期公演が行われています。
グヌン・カウイ
「ティルタ・ウンプル寺院」を少し北上した場所にある、11世紀に造られたとされるバリ最大の石窟遺跡です。入り口から数百段にも及ぶ長い石段を下り、川の向こうにお寺とワルマデワ王朝の王族のために作られた巨大な9つのお墓が出現します。インドの影響が広く、インドネシアに伝わってきたことを示す貴重な遺跡でもあります。
直接、岩を切り出して彫りこまれた「チャンディ(記念碑)」は、実際そこに建てられているかのように迫力満点。ゲートからこの遺跡までの間には広大で美しいライステラスが広がり、木々の間を静かに川が流れるヒーリング・スポットです。
動物とふれあえるスポット3選
バリズー
ウブド近郊にある動物園です。オランウータンやトラ、ライオン、ヘビなど約60種の動物を見ることができます。
お子様でもタッチやエサやりができたり、写真撮影をしたり、象に乗って園内を巡ることもでき、動物とふれあえます。神秘的な夜の動物園で、日中は見られない夜行性の動物たちの姿を観察したり、レストランでのファイヤーショーも楽しめるナイトズーも好評です。
バリ サファリ&マリンパーク
約50ヘクタールというバリ島ナンバー1の規模を誇り、自然そのままに動物たちが暮らすエリアを専用のトリム(バス)で回る、島唯一のサファリパークです。
ゾウをはじめとする賢い動物たちのショーや動物との記念写真、エレファントライド、さらにプールや遊園地、レストランもあり、一日中朝から晩まで遊び尽くせ、家族や仲間で楽しめるアニマルテーマパークです。
また、バリシアターで行われている壮大な舞踊劇「パリアグンショー」も必見です。1,200席のバリ島最大規模の屋内劇場でバリ島の神話を基にしています。ステージにはライオンやゾウも登場します。
エレファント・サファリパーク
ウブドからさらに北へ進み、ライス・テラスの名所「テガララン」からさらに奥に入ったタロ村にあります。見て、触れて、一緒に遊べる「象の楽園」で、ここでしか体験できない貴重な時間をスマトラ象と一緒に過ごすことができます。
スマトラ島に生息する、絶滅の危機に瀕しているスマトラ象の保護を目的として作られました。バリ島で唯一、象に特化したテーマパークです。
調教師や飼育員もスマトラ島からやってきて、「故郷」にかなり近い環境であることから、自然で生き生きとした象たちに出会えることでしょう。
池での迫力ある水浴び姿や、曲芸、絵画などのパフォーマンスが楽しめます。また、象との距離もとても近く、背中に乗ったり(別料金)、エサをあげたり、体に触ったり、一緒に写真撮影をすることもできます。「エレファント・サファリパーク・ロッジ」に宿泊すると、ゾウがロッジまで送迎してくれるサービスもあります。
仲間や家族と楽しむレジャースポット2選
バリスイング
「インスタ映え」としても話題の「バリスイング」は大人のブランコです。日本の公園にあるような誰でも自由に乗れるものではなく、料金を支払い、安全面も考慮されている、アクティビティとしてのブランコがあります。体験できる施設は、複数あります。
なかでも「バリスイング」が運営するのは、ヤシの木にかかった巨大なブランコ。ブランコの向こうは、深い緑のジャングルに囲まれた渓谷になっていて、息をのむようなダイナミックさです。大小合わせ、いくつかブランコがあり、好きなものに乗ることができます。
腰には、命綱がしっかりと結ばれ、座面に深く腰掛けてロープをぎゅっと握り、いざ渓谷へとスイング。頑丈なハーネスを付けて挑む最高地点から飛び出すブランコもあります。その振り幅は180度に迫るほど。バリの大自然を体いっぱいで感じることができる唯一無二のスポットです。
ウォーターボム・バリ
クタにある巨大ウォーターパークです。アジアNo.1のウォーターパークに数回選ばれているほどの人気施設です。
約3.8ヘクタールもの広大で自然あふれる熱帯パークに、7つのウォータースライダーや1周約250mの流れるプールなど、充実したアミューズメントが揃い、キッズエリアもあることからファミリーで丸1日楽しめます。園内にはレストランやバー、屋台もあります。
日帰りでも楽しめる離島3選
レンボンガン島
バリ島からは、スピードボートで約30〜40分、手つかずの自然が多く残っていて、見渡す限りの絶景が広がっています。また、海の透明度は抜群で世界でも屈指の美しさを誇ります。特にサーファーやダイバーに人気です。
島自体は、とてもコンパクトなので、散歩がてら、約3時間もあれば、ぐるっと1周できます。ダイビングやシュノーケリングなどの定番はもちろん、マングローブでのSUPなど自然が豊かなレンボンガン島ならではのマリンアクティビティが満載です。
島内には、隠れ家的な格安ホテルから高級リゾートホテルまで幅広くありますので、目的や予算に合わせて選ぶことが可能です。
ペニダ島
バリ島からは、スピードボートで約40〜50分のぺニダ島は、マンタやマンボウなどの海洋生物が生息している海域でもあり、シュノーケリングやダイビングが堪能できます。
ペニダ島は、約200平方キロメートルと大きく、映えるスポットが目白押しです。「クリンキン・ビーチ」は、緑の岬がイルカやクジラに見えると言われ、「エンジェル・ビラボン」は、荒波が削り上げた凹みに海水がプールのようにたまり、天使が沐浴する場所と言われています。
その他、「ブロークン・ビーチ」、「アトゥー・ビーチ」、「ダイヤモンド・ビーチ」など絶景ビーチ巡りが楽しめます。
ロンボク島
バリ島から国内線で約40分、バリ島の隣にある「ロンボク島」は「第二のバリ島」としてリゾート地開発が進められている一方で、島内の素朴な雰囲気や豊かな自然はそのまま今も継承されています。
最大の魅力は、山と海がつくりだす絶景です。「タンジュン・アン・ビーチ」は、白い砂浜とスカイブルーの海が広がり、インドネシアで最も美しいとも言われています。
また、同名のビーチがバリ島にありますが、ロンボク島の「クタビーチ」は、波が岸まで崩れないというサーファーにはたまらない好条件がそろっています。ロンボク島の南に位置しているためサンセットも美しく、知る人ぞ知る穴場のビーチです。
失敗なしのバリ島定番お土産
エリップス ヘアビタミン
ダメージヘアをケアするアイテムで、タオルドライ後の髪の毛に使う、洗い流さないヘアトリートメントです。「ellips」のロゴ、1回使い切りのカプセル型オイルは、国内でも頻繁にみかけるようになりました。赤外線が強いバリではお馴染みのアイテムです。
ベタつかず、髪をサラサラにしてくれる効能もさることながら、香りも良く、女子ウケ抜群!現地で買う方が格安ですので、大勢に渡すお土産としてもいいですね。
アタ製品
「アタ」とはシダ科の植物で、その茎を乾燥させ、手編みで作られています。防虫・防カビの効果があり、耐久性が高いと言われ、バリ土産として定番になっています。
大体、日本円で3,000から5,000円ほどとお手頃で、スクエア型やラウンド型とデザインやカラーも豊富で、丁寧に手づくりされています。町中のショップはもちろん、市場などでも見かけます。旅行の記念に、自分へのお土産にしてもいいです。
その他、かさばらずに持ち帰れるコースターやランチョンマットもオススメです。
ガムランボール
別名「ドリームボール」とも呼ばれ、身に付けると「夢が叶う」「幸運を呼ぶ」と言われる縁起物です。鈴のような音は、バリ島の伝統楽器「ガムラン」の音を再現したもので、邪気を払ってくれるとも言われています。大切な方へのプレゼントに最適です。
インスタント食品
インドネシアのチャーハン、焼き飯のナシゴレン。インドネシアの焼きそばのミーゴレン。「ケチャップマニス」と「サンバル」などの独特の調味料で味付けされています。
インスタント食品として、ナシゴレンの素やミーゴレンがスーパーなどで豊富に揃っています。自宅で簡単に調理できて、バリの味が再現できるのでお土産にもオススメです。
バリコーヒー
バリ島では、高地のキンタマーニ高原などにコーヒー農園があり、コーヒー豆の栽培を行なっています。実は、お土産としてバリコーヒーも人気です。
自宅での淹れ方は、カップにコーヒーの粉を入れ、お湯を注ぎ、よく混ぜます。日本のコーヒーとは違い、コーヒーの粉が沈んだのを確認したら、そのうわずみを飲むスタイルです。下に溜まった粉は飲みません。
なお、バリ島内のカフェやレストランなどで飲むコーヒーはとても甘いので、オーダー時に、「砂糖少なめ」などとリクエストすると砂糖なしや甘さ控えめにしてもらえます。
MONGGOチョコ
インドネシアは、カカオの生産国としても有名で、MONGGO(モンゴ)は、高級チョコレートです。インドネシアのジャワ島にある「ジョグジャカルタ」のチョコレートブランドで、バリ島内のスーパーマーケットなどで販売されています。
カカオバター100%で作られ、口どけも良いのが特徴です。「MONGGO」はジャワ語で「Please(どうぞ)」の意味です。
バリ島へのアクセス・所要時間
直行便
成田から
- 約7時間25分(毎日運行)
関空から
- 約6時間55分(毎日運行)
乗り継ぎ便
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羽田から:マニラ経由(フィリピン航空)
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名古屋から:シンガポール経由(シンガポール航空)
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福岡から:シンガポール経由(シンガポール航空)
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成田から:上海経由(中国東方航空)
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福岡から:ソウル経由(大韓航空)
所要時間:約10〜12時間
バリ島観光の移動手段
バリ島には鉄道がありません。交通手段は車がメインとなります。交通渋滞もありますので、時間には余裕をもって行動しましょう。
クラクラバス
2014年に運行開始したクラクラ社の公共シャトルバスです。カメを模した緑のかわいい車体が目立つので、すぐに見つけることができます。ツーリストに人気で、バリ南部の観光エリアやウブドに路線を持ち、フリーWi-Fiやエアコン完備で快適です。
ルートは5つあり、LINE1から4が南部エリア、LINE5は南部からウブドまでのルートですが、特にLINE3のクタ線は30分おきに循環していて利便性が高いです。
乗車時に料金を払って乗車します。1回乗車券のほか、乗り放題券やプリペイドカードも用意されています。チケットは、DFS(Tギャラリア)、ビーチウォーク、スミニャック、ビレッジなどのチケットブースやバス車内でも購入できます。
タクシー
町中で気軽に利用するならタクシーが便利です。メーター制で青色の車体の「ブルーバード・タクシー」であれば、初乗りはRp.7,000、以後は100m走行するごとにRp.650ずつ加算されます。
降車時のトラブルを避けるため、必ずメーターを使用しているか確認するといいでしょう。
また、地元意識が強いエリアでは、ブルーバードなどの大手タクシーや配車アプリでの乗車は基本NGとなっています。
チャーター車
日本の国際免許証は通用しないため、旅行者は短期滞在の場合は、レンタカーやレンタバイクは利用不可です。観光地を効率よく巡りたいなら、ドライバー付きの車をチャーターするといいです。
日本語ガイド付きなどもありますので、料金や距離など自分好みのプランと合わせてチェックしておきましょう。交渉次第ですが、比較的、お手頃でお得に回ることができます。
バリ島観光でお得なフリーパス
BALIスーパーパス
パス1枚でバリ島の人気施設、アクティビティ、スパなどを楽しめるお得なパスです。豊富な20個の「スーパーパッケージプラン」と行きたい施設を自由にアレンジできる「フリープラン」の2つがあります。
- マリンスポーツやスパ、美術館、動物園など20のスポットから選べる
- クラクラバス3日間乗り放題チケット付き
- 専用車付きで移動も楽々(6時間または10時間/日)※万一に備えての保険付き
- カスタマーセンターは、全面サポートで安心(日、英、中、インドネシア)
ご注意:購入は利用日の48時間前までとなっています。
【公式サイト】
KURAKURA BUS
バリ島の年間イベント情報
バリの暦によって行われるので毎年日にちが変わります。事前に確認しましょう。
年間を通して行われる祭礼
オダラン
バリ・ヒンドゥー教では、お寺には普段は神様はおらず、「オダラン」や「ガルンガン」「クニンガン」の時にお寺に降りてくると考えられています。
オダランの時は、せっかく降りて来た神様を退屈させないように、音楽(ガムラン)や踊りなどの伝統芸能を奉納します。ウブドなどで良く行われている伝統舞踊公演はこの奉納演芸を観光用にアレンジしたものです。そして、人々は、世界の平和や災いのない世の中を祈ります。
オダランは通常数日間にわたって行われ、何日も前から村人総出で寺院を浄め、当日には豪華な供え物をもってお祈りに行きます。境内周辺には屋台が並び、闘鶏場や賭場も開かれます。
バリ島には1万を超えるお寺があるので、ほぼ毎日のように「オダラン」が行われています。特に、ウク暦の祝日・クニンガンが終わった後の約1ヵ月間はオダランが集中しますので、タイミングが合えば観光時に厳かな儀式を見ることができるチャンスです。
1月
シワラトリ
バリ・ヒンドゥーの3大神の「シヴァ神」への祈りを捧げます。現在、そして前世を含めた過去の行いを反省し、神に近づく、悟りを開くための瞑想と断食を行う日とされています。この日は日が暮れてから沐浴、正装してお寺で祈りを捧げます。
2月
イムレック
中国暦正月でインドネシアでは休日とされています。バリを訪れ、休暇を楽しむインドネシア国内の中国人の姿が多く見られます。
3月
ニュピ(バリ・ヒンドゥー教サカ暦の新年)
バリで最も重要な祭日です。バリでは2つの暦(ウク暦、サコ暦)に従って生活していて、ニュピは、サコ暦(月の満ち欠けによって決まる)によるバリの新年です。毎年2〜5月に行われます。
地獄の主神・ヤマが悪霊の国を掃除するため、バリに逃れてくると言われており、そのために島中を浄化する必要があると考えられています。
前々日には、寺院の御神体などを海辺に運んで清める儀式が行われ。村ごとに御神体、お供え物を持った行列が次から次にやってきます。
前日は、悪魔を象徴する「オゴホゴ」と呼ばれる山車を担いで町中を練り歩きます。当日は、悪霊がさるのを瞑想して待つ日とされ、いかなる活動も禁止、外出はもちろん、火を起こしたり、家の中で遊ぶこともできません。観光客も例にもれませんので、宿泊先に事前に確認しておきましょう。
バリ・スピリット・フェスティバル
毎年ウブドを中心に、ヨガ、ダンス、音楽などのイベントが数日間にわたって行われる名物イベントです。期間中は、全世界で活躍するヨガ講師、アーティスト、ヒーラーなどが集結し、ウブドのあちこちでワークショップやコンサートなどのイベントが行われ、賑わいます。
5月
ワイサック(釈迦生誕祭)
バリではあまり大きく祝うことはありませんが、ジャワ島の世界遺産でもある「ボロブドゥール」では年に一度、大きな祭典が執り行われます。たくさんのお坊さんや信者が集まり、お祈りする光景は、滅多に見られるものではありません。
6月
イドゥル・フィトリ(1440年断食明け)
プアサ(断食)明けを祝うイスラム教の祝日です。毎年、この時期にイスラム教徒が1週間ほどバリでの休暇を楽しみます。特に、クタ周辺は激しい渋滞が起こるので注意が必要です。
パリ・アートフェスティバル
芸術の島でもあるバリで最も盛り上がるイベントです。デンパサールの「アートセンター」を会場とする約1ヵ月に及ぶ芸術祭です。芸能好きなら見逃せないイベントです。
7月
ハリ・ラヤ・ガルンガン
「ガルンガン」と「クニンガン」は、ウク暦(バリ独自の暦)に基づいて行われ、210日に1回巡ってきます。その年ごとに開催月が異なりますので、事前に確認してください。
ガルンガンは、霊を迎える日、クニンガンは霊を送る日です。日本の迎え盆に当たる日。先祖の霊を迎えるために、各家、村の寺院にお供え物を供え、祈りをささげる日です。
各家庭が竹で作った「ペンジョール」がいたるところで見られます。祖先の霊は、これを目印に戻ってくるとの言い伝えがあります。
なお、この日を含む数日間は官公庁や博物館などは休みとなり、個人経営のショップやレストランなども営業しません。
8月
ハリ・ラヤ・クニンガン
ガルンガンの10日後にあたる日で先祖の霊を送り返す日とされています。先祖の霊が天界へ帰る前の午前中にお供え物を捧げます。「クニン」とは、黄色を意味する言葉で、この日、各家庭では黄色く色づけされたご飯(ナシクニン)が供されます。
インドネシア独立記念日
毎年8月17日には独立を祝い、インドネシア各地で盛大に式典が開かれます。バリ島でもセレモニーやパレードで賑わいます。
10月
ヌサドゥア・フィエスタ
バリ島一の高級リゾート・エリアで毎年開催されている「ヌサ ドゥア・フィエスタ」。バリらしいパレードから幕を開けるこのイベントは、期間中はバリの文化や芸術に触れることのできる催し物がいっぱいです。
普段は敷居の高いヌサドゥアの5つ星ホテルのダイニングがストールを開き、一流の味がこの日だけはリーズナブルな価格で味わえるのも人気です。
12月
クリスマス
バリ島内のクリスチャンは教会でミサを行いますが、国内のクリスチャン及び海外からニューイヤーホリデーを過ごすために旅行者が訪れる、バリが一年で一番賑やかになるシーズンです。