そもそもインドネシアってどんなところ?
インドネシアは赤道をまたがって東西に5,110km広がる、東南アジア南部の国です。正式名称は「インドネシア共和国」です。世界で最も多くの島を持つ国で、10,000以上の島々からなる群島国家です。
インドネシアの人口は世界第4位で、日本の5倍ほどの面積の国土に、2億4,000万人が暮らしています。民族性も多彩で、マレー系民族を中心に300を超える民族から成る多民族国家です。
インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、多民族国家であることから、オランダ語、ジャワ語、バリ語、英語など、実に様々な言語が使われています。宗教に関してもイスラム教が中心ですが、キリスト教やヒンズー教を信仰する人も多くいます。
インドネシアの地理的特徴
多くの島地島から成るインドネシアでは、有名なジャワ島、スマトラ島、ボルネオ島、バリ島をはじめ、人々が居住している島の数は9,000以上にのぼります。
ジャワ島
ジャワ島には、インドネシア経済の中心である、首都ジャカルタがあります。インドネシア全土の人口の半数がジャワ島に集まっていると言われています。ジャカルタは、日本企業も多く進出している大都市です。ジャカルタ中心部には、高層オフィスビルやショッピングモール、高級ホテルも多く立ち並びます。
ジャワ島には世界遺産にも登録されている遺跡など、多くの観光スポットがあります。ジャワ島中部のジョグジャカルタには、世界遺産に指定されている遺跡「プランバナン寺院群」があります。また、「ボロブドゥール寺院遺跡群」や「イジェン火山」などは、ジャワ島で外せない観光スポットです。
バリ島
ビーチリゾートはもちろんのこと、バリ島にはビーチ以外にも多くの観光名所があります。バリ島の観光名所は、多くが南部に集中しています。
バリ島には、クタやヌサドゥアなどの代表的なビーチがありますが、それぞれに違った特色があります。また、芸能の街として名高いウブドもバリ島にあり、ウブド郊外にある棚田「テガララン ライステラス」は雄大な自然を感じることができる、絶景の観光スポットです。
また、バリ島観光の名所で家族連れに人気の「モンキー・フォレスト」や夕日の美しい「ブサキ寺院」「タナロット寺院」も見どころです。近場の離島にもアクセスがしやすいので、バリ島を拠点にマリンアクティビティを楽しむこともできます。
インドネシアの歴史(王朝~オランダ統治~独立~政治的混乱時代~現在)
現在のインドネシア共和国は、第2次世界大戦後に誕生した、比較的新しい国家です。それ以前、7世紀~13世紀にかけては、仏教やヒンドゥー教を主体とした、いくつかの港市国家が栄えました。その後、東南アジアのイスラム文化が始まり、現在のインドネシア一帯も、イスラム教を中心とした王国の興亡が繰り返されました。
16世紀になると、インドネシア地域の香辛料を主軸にした交易が栄え、ヨーロッパ諸国が進出しました。17世紀には、オランダ領東インド会社を設立したオランダの植民地となり、その後350年にわたってこの地域を支配しました。その間、香辛料だけでなく、サトウキビ、コーヒーなどの農業生産が盛んにおこなわれました。
その後、インドネシア一他の地域では、植民地化されたことへの抗議活動が活発化。これが、この地域を単一の国家にしようとする独立運動につながります。スカルノを指導者としたインドネシア独立戦争は、アメリカがオランダへの撤退要請をしたことで収束し、第2次世界大戦後の1950年、現在のインドネシア共和国として独立しました。
現在、インドネシア共和国は、世界第4位の人口を誇り、首都ジャカルタは東南アジアの経済の拠点のひとつとして大きな発展を遂げています。
インドネシアの民族・言語
インドネシアは多民族国家です。多種多様な文化が入り交じる国内には、300もの民族があり、言語は600種類近く存在するとも言われています。公用語はインドネシア語で、これは戦後に多民族・多言語国家を統一していくために制定された言語です。学校教育でも公用語として、インドネシア語を教えられています。
インドネシア語は、アルファベット表記なので、読むのには苦労しないでしょう。観光名所では基本的に英語のアナウンスがありますし、ホテル、レストラン、タクシーでも英語でのコミュニケーションが可能です。よほど観光客が来ないようなマイナーな場所へ行かない限りは、コミュニケーションで困ることはほとんど無いでしょう。
インドネシアの宗教
インドネシアでは国全体の90%近くがイスラム教徒(ムスリム)です。インドネシアのムスリム人口は2億2,000万人以上で、世界最多です。そのため、インドネシア国内には多くのイスラム寺院(モスク)があり、イスラム文化が根付いています。
一方で、バリ島に暮らす民族の多くはヒンドゥー教徒です。また、スマトラ島北部やパプアなどは、キリスト教徒が多い地域です。
多種多様な民族が暮らすインドネシアでは、すべての宗教が平等に尊重されることになっています。そのため、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教それぞれの祭日が国民の祝日に制定されています。
イスラム教徒の多いインドネシアを旅行する際、ラマダン月には注意が必要です。ラマダン月の1ヵ月間、ムスリムは日の出から日没まで断食することが義務付けられています。ラマダン期間中に旅行中する際は、ムスリムの多い場所での飲食(日中)や喫煙は、最大限避けるようにしましょう。
ラマダン中は、クラブやマッサージ店などの娯楽施設の多くが、営業停止もしくは営業時間短縮になります。観光客も、取り締まりの対象になります。また、ラマダン明けはムスリムの人たちが帰省する時期になるので、交通渋滞や公的機関の休業が相次ぎます。旅行の計画を立てる際は、その年のラマダン期間をチェックするようにしましょう。
定番スポット10選
テガララン ライステラス
バリ島観光は美しい海だけでなく、絶景の田園風景も鑑賞することができます。テガラランのライステラス(棚田)は、バリ島のウブドから15kmほど北にある観光名所です。バリ島はインドネシアの中でも稲作が盛んな地域で、至る所に水田があります。テガラランのライステラスもそのひとつで、稲の収穫前には、色鮮やかな緑色の稲が美しい絶景を作り出します。
テガラランは、毎日多くの観光客が訪れる観光名所ですが、公共交通機関はないため、ツアーやチャータータクシーで行きましょう。入り口で入場料を払い、緩やかな坂を歩いて登っていくと、目の前に広大なライステラスの絶景が広がります。
高台から見下ろすライステラスは絶景そのもの。記念撮影をしたり、水田の間の小道を散歩したり、思い思いの過ごし方で自然の心地よさを感じることができます。また、テガラランには観光客向けのカフェがあり、美しい風景をバックに食事をしたり、お茶を飲んだりすることができます。
お土産品店も充実していて、バリ島中心部より手ごろ価格で購入することができるのも嬉しいポイント。ライステラスの絶景を見ながらレストランで食事を楽しみ、帰りにショッピングを楽しむというコースがおすすめです。ウブド観光の際には、是非訪れてみたいスポットです。
モンキー・フォレスト
モンキー・フォレストはバリ島のウブドの南側、テガルパダンという村にあります。12.5ヘクタールの敷地は自然保護区になっており、ウブドを訪れたなら必ずおさえたい人気の観光スポットです。
ここには、200匹のサルが暮らしており、野生のサルを間近で見ようと、多くの観光客が訪れます。モンキー・フォレストの入口付近には、サルにあげるためのバナナが販売されているので、ここでバナナを購入して入場しましょう。
中ではサルにバナナをあげたり、写真を撮ったりできますが、中には肩に乗ってきたり、持ち物を取ろうとするいたずら好きのサルもいることがあるので、注意が必要です。しかし、このような場面に遭遇したら、近くにいる地元のスタッフが助けに来てくれるので安心です。
森の中では、14世紀半ばに建てられたとされる、バリヒンドゥー教の寺院を見ることもできます。ウブドの街に来たら、ショッピングやウブド観光の一部にモンキー・フォレストを組み込んでみましょう。
ブサキ寺院
ブサキ寺院は、バリ島のキンタマーニ高原にあるアグン山にあるヒンドゥー教の総本山です。地元では「母なる寺院」として崇拝されており、バリの人々の信仰の中心となっています。荘厳な宗教建築の寺院が30ほど立ち並び、そこでは、ヒンドゥーの三大神であるシヴァやヴィシュヌ、ブラフマナが祀られています。
ヒンドゥー教の総本山であるブサキ寺院は、現地の人にとって、とても意義深く重要な場所です。現在でも、祭礼や儀式などが執りおこなわれる場所で、観光の際に見学できる場合もあります。
荘厳な雰囲気があり、貴重な装飾や彫刻が施された寺院も多くありますが、寺院内に立ち入ることは禁止されています。そのため、観光の際は外側から見学したり、寺院内の回廊から境内の様子を見たりしましょう。
タナロット寺院
タナロット寺院は、バリヒンドゥー教の寺院で、バリ島でも随一の観光名所です。16世紀頃に建設され、バリ島南西部のウルワツ寺院とともに、サンセットの美しい寺院として知られています。タナロット寺院は、岩の島の上に建てられていて、満潮時にはまるで海に浮かんでいるように見えます。
タナロット寺院を訪れる際は、サンセットの時間に合わせて計画しましょう。バリ島では、年間を通してサンセットの時間は概ね18時~18時半の間です。美しいサンセットを良い場所で鑑賞したい場合は、17時頃には現地に到着しておくのが良いでしょう。
タナロット寺院までは、公共交通機関はないので、チャータータクシーかツアーへの参加が必要になります。寺院周辺に流しのタクシーはほぼいないので、必ず往復で手配しましょう。チャーター時間は、バリ中心部からの往復移動時間で2時間、サンセットを見て散策して1時間、概ね3~4時間の所要です。
この寺院では、バリの伝統舞踊ケチャックダンスの公演が毎日19時から行われているので、それを鑑賞する場合はもう少し長い時間を予定しておきましょう。
ゴア・ガジャ遺跡
ゴア・ガジャ遺跡は、ウブドの東側にある古代遺跡です。謎の多い遺跡で、どのような目的で誰が建設したのか、など詳細は不明です。一説では、僧侶が瞑想や修行をする場所として利用されていたと言われています。
「ゴア・ガジャ」とは、「象の洞窟」と言う意味ですが、第一発見者のオランダ人がこの遺跡を見た際、巨大な象のように見えたため、こう命名されたそうです。ゴアガジャの入り口は、巨大な魔女の口の形をしており、そこから内部へ入ります。洞窟の内部には、ガネーシャ神と、ヒンドゥー3大神であるシヴァ神、ヴィシュヌ神、ブラフマ神を祀る3体のリンガが設置されています。
さほど大きな遺跡ではありませんが、ミステリアスでユニークな遺跡であることと、近年はパワースポットとして有名になったゴア・ガジャ遺跡。個人で行くこともできますが、ウブドのツアーに組み込まれている場合も多いので、上手にツアーを利用してみると良いですね。
ウブド市場
ウブド市場は、バリ島ウブドの中心部にある、半屋外のマーケットです。地元民だけでなく、観光客向けのお土産なども多く販売されており、ウブドに来たら必ず立ち寄りたいスポットのひとつです。日用品、食品、お土産などと何から何まで揃う市場は、一日中活気にあふれています。
多くのお店が、ひしめき合うように軒を連ねる様子は、日本ではなかなか見ることができない光景。早朝は、生鮮食品やお供え用の花などが並び、地元住民が多く集まります。午前10時頃には朝市が終了し、その後は、バリの伝統工芸品や雑貨などのお土産が並ぶ市場に。午後からは手ごろなお土産を求めて、多くの観光客が訪れます。
市場での値段は、基本的に交渉制なので、購入したいものがあれば価格を聞いてみましょう。複数購入すれば値引きが可能な場合もあります。ウブド市場自体は、18時頃まで営業していますが、中には早めに切り上げるお店もあります。なるべく午後の早めの時間に訪れることをおすすめします。
レンボガン島
レンボガン島は、バリ島の南東にある離島で、バリ島からは船で約40分でアクセスすることができます。サンゴ礁に囲まれたエメラルドグリーンの海、手つかずのマングローブの森など、アジアでも屈指の絶景リゾートです。
バリ島からの日帰りツアーの多くは、朝にバリ島を出発し、午後~夕方にレンボガン島を出発するというプランです。レンボガン島でのシュノーケリングやランチもセットになっていて、備品や道具もすべてレンタルでき、気軽にレンボガン島へ行くことができます。
レンボガン島で必ず体験したいのが、豊富なマリンアクティビティです。ビーチ沿いには、多くのアクティビティが用意されていて、ダイビングやシュノーケリングなどの定番はもちろん、マングローブでのカヤックやSUPなども楽しむことができます。
レンボガン島に観光で訪れるなら、晴天が多く、天気が安定している7月~9月の時期がおすすめです。晴天の日は海の透明度も高く、サンゴ礁や熱帯魚を、はっきりと見ることができます。ただし、一日を通して日差しが強いので、紫外線対策を万全にしておきましょう。
イジェン火山
多くの島から成るインドネシアには、いくつかの火山があります。ジャワ島東部に位置するイジェン火山は、赤い炎ではなく、青い炎が燃え上がる、世界でも珍しい現象で有名です。現地では、これをブルーファイアーと呼んでいます。
このブルーファイアーは、硫黄ガスが燃焼する際に発生する光です。硫黄ガスの一部が液状に凝縮し、燃え続けながら山の斜面を落ちてゆく様子は、まるで青い溶岩のよう。とても幻想的な様子を見ることができますが、活火山のそばまで行くので十分な注意が必要です。
イジェン火山へ行くには、必ずツアーに申し込みましょう。バリ島からもツアーが出ていますが、価格が高めです。ジョグジャカルタからのツアーは、時間がかかりますが価格が安めとなっています。イジェン火山に登り、ブルーファイアーを見るには、経験のある現地ガイドが必須です。また、火口付近まで近づくためには、滑りやすい岩場を歩き、ガスマスクとゴーグルの着用が必要になります。
ツアーには、レンタルのガスマスクやゴーグルが含まれていますが、危険と隣り合わせの観光地のため、ここをメインに訪れたいという場合は、日本から高性能のガスマスクとゴーグルを持参する方が良いでしょう。
ボロブドゥール寺院遺跡
ボロブドゥール寺院遺跡は、ジャワ島のジョグジャカルタ郊外にあります。8世紀後半~9世紀前半に建設された世界最大級の仏教遺跡です。現在でこそ、世界遺産に登録され、インドネシアの観光名所になっているボロブドゥール寺院遺跡ですが、約1,000年もの間ジャワ島の密林に眠っていました。
この遺跡は、200万個以上の石を積み重ねて作られた巨大な建物で、その外側には500以上もの石像が設置されています。寺院の上部には、釣鐘状に「ストゥーパ」と呼ばれる仏塔が配置され、ボロブドゥール寺院遺跡の大きな特徴となっています。
ボロブドゥール寺院遺跡は、「世界の絶景」や「一生に1度は見てみたい世界の名所」と言われるほど美しく、ここから日の出を拝むサンライズツアーは特に人気です。ジョグジャカルタからボロブドゥール寺院遺跡までは、車で約1時間の距離で、市内のバスターミナルからバスを利用することができます。
しかし、バスの運行時間は午前6時からなので、日の出を鑑賞したい場合は、ツアーに参加するかタクシーをチャーターするのが良いでしょう。ジョグジャカルタにあるプランバナン寺院群などの、他の観光スポットと合わせて巡るツアーを利用すると、効率よく観光することができます。
プランバナン寺院遺跡群
プランバナン寺院遺跡群は、インドネシアを訪れたら必ず訪れたい遺跡のひとつです。ボロブドゥール寺院遺跡とセットで観光するプランがおすすめです。9世紀頃、インドネシアのジャワ島を治めていたサンジャヤ王朝によって建設されたヒンドゥー教寺院遺跡群で、世界遺産に登録されています。
プランバナン寺院遺跡群一帯は、メインとなるプランバナン寺院(ロロ・ジョングラン寺院)を中心とした遺跡公園になっています。プランバナン遺跡公園のみの見学であれば、所要時間は3時間程度ですが、周辺にある他の寺院遺跡も見学する場合は、丸一日必要になります。
プランバナン寺院遺跡の一番の見どころは、遺跡の中央にある「シヴァ堂」です。これは、6つある祠堂の中で最大で、47mもの高さがあり、ヒンドゥー教寺院の特徴的な形をしています。また、寺院の周りの壁には、ここでしか見ることのできない貴重なレリーフや、インドの古代叙事詩を物語った彫刻などが残っています。
プランバナン寺院遺跡群の入り口には、見取り図付きの日本語パンフレットが用意されているので、入場前にもらっておくと良いですね。
定番から穴場まで!インドネシアのおすすめビーチ7選
クタ・ビーチ(バリ島)
ビーチ沿いでもっとも観光客が多く賑わっているのが、クタ・ビーチからレギャン・ビーチのエリアです。クタ・ビーチ沿いにはスーパーやカフェなどショップやレストランも多く、とても便利な場所です。高級リゾートホテルから、3つ星クラスのリーズナブルなホテル、お手ごろなゲストハウスもあります。
サーフィンにも最適、サンセットも美しいクタ・ビーチでは、様々な過ごし方が可能です。昼間はサーフィンを楽しみ、夜はバリ最大の繁華街のナイトライフを楽しむ、ビーチでノンビリして夕方から夜にマッサージやスパで体を癒す、など、どんな要望にも答えてくれすのがクタ・ビーチの最大の魅力です。
その一方で、賑やかで観光客がとても多いエリアなので、スリや置き引きなどには十分な注意が必要です。
サヌール・ビーチ(バリ島)
サヌール・ビーチは、のんびりとした時間が流れるビーチリゾートです。南国の白い砂浜と青い海が広がる絶景のビーチですが、田舎の雰囲気が残っているので、観光地の喧騒から離れてゆったりとした時間を過ごしたい場合には、最もおすすめのエリアです。
また、サヌール・ビーチには在住が外国人多いため、レストランが充実していることも魅力のひとつです。昼間はのんびりビーチで過ごし、夜は美味しい料理に舌鼓を打つという過ごし方がおすすめです。
ヌサドゥア・ビーチ(バリ島)
のんびり、喧騒から離れた大人のリゾート時間を過ごしたい場合は、ヌサドゥア・ビーチがおすすめです。ヌサドゥア・ビーチは、リゾート地となるべく開発されたエリアです。このエリアにはグランドハイアットやコンラッドなどの高級リゾートホテルが多くあります。
ヌサドゥア・ビーチには、レストランやスーパーマーケットなどのお店はほとんどないため、ホテルの施設がとても充実しています。レストランやお土産ショップはもちろん、スパや大きなプールなど、ホテル内で十分に楽しむことができます。旅行でのんびりしたい、ご家族でホテルライフを満喫したい場合などは、おすすめのエリアです。
スミニャック・ビーチ(バリ島)
バリ島の南部のスミニャック・ビーチは、おしゃれなショップやヴィラが多いことから、インスタ映えすると人気のエリアで、毎日多くの観光客が訪れています。また、スミニャック・ビーチは絶景のサンセットが見られることでも有名です。
海沿いには、夕日鑑賞のできる多くのカフェやバーが並び、毎日、多くの観光客が訪れます。ビーチ沿いの老舗カフェバー「ラプランチャ」は、ビーチに置かれたカラフルなビーズクッションとパラソルが印象的で人気です。ビーズクッションに横たわりながら、お酒を片手に心地良い音楽を聴いたり、サンセットを眺めながら食事を楽しんだり、南国ビーチならではの楽しみ方ができます。
ドリームランド・ビーチ(バリ島)
ドリームランドビーチは、バリ島のブキット半島というところにあるビーチです。非常に高く、荒い波の来る砂浜なので、サーフィンのメッカとして多くの人がサーフィンを楽しみに来ます。砂浜には、デッキチェアやパラソル、食事ができるレストランや屋台も完備されているので、ビーチでのんびりすることもできます。
ドリーム・ビーチ(レンボガン島)
レンボガン島の名所マップで必ず紹介されているドリームビーチは、レンボガン島の西南端にあります。ここは、岸壁に囲まれたビーチが、小さな湾のようになっているため、プライべートビーチのような落ち着きがあります。しかし、波が高めのため、海水浴にはあまり適していません。
ビーチに面して「ドリームビーチハッツホテル」が建っていて、ドリンクや食事を楽しむことも可能。少しお金を払えば、レストランに併設されたプールを利用することもできるので、ビーチとプールのリゾート気分を満喫するには最適のビーチです。
ピンク・ビーチ(ロンボク島)
インドネシアの離島であるロンボク島にあるピンク・ビーチは、その名の通りビーチがピンク色をしていることで有名です。ビーチの砂は、細かく砕けた赤いサンゴで、それに日光が当たることでピンク色に見えます。青い海とピンクの砂浜のコントラストが美しく、人気のスポットになっています。
このビーチの海は、波が穏やかで透明度が抜群。子供も安心してシュノーケリングができ、生きたサンゴやカラフルな魚を見ることができます。
インドネシアの歴史・文化に触れる!観光スポット6選
ティルタ・ウンプル寺院
ティルタ・ウンプル寺院は、「聖なる泉が沸く寺院」として、とても有名なお寺です。神聖な川から流れてくる、ティルタ・ウンプル寺院の水は、万病に効くと言われています。この寺院内には大きな沐浴場があり、祭礼の時には多くのヒンドゥー教徒が沐浴をしながら祈りを捧げます。
ティルタ・ウンプル寺院での沐浴は、バリヒンドゥーの伝統的な儀式ですが、ヒンドゥー教徒でなくとも沐浴を体験することができます。一般の観光客でも気軽に沐浴体験ができるので、是非体験してみましょう。
沐浴の際は、更衣室で着替え濡れても良い格好に着替えることが可能。沐浴用の薄手の衣類を持参するのがおすすめです。聖なる水を浴びることができる沐浴場は、現地の人々にとって神聖な場所なので、マナーを守って利用しましょう。
タマン・サリ
タマン・サリは、ジョグジャカルタの中央部にあり、ジョグジャカルタ観光では外せないスポットのひとつです。インドネシア語で「花園」を意味し、現在も王族が暮らす王宮の離宮として利用されています。タマン・サリに足を踏み入れると、昔の華やかな宮廷生活を思い起こすことができます。
ここは、別名「水の宮殿」と呼ばれ、その昔、王宮で王に仕える侍女たちが、石造りの入浴上で水浴びを楽しんでいたとされています。タマン・サリの内部は、一般公開されていて見学することができます。入場料は15,000ルピアですが、カメラを持ち込む場合は追加で2,000ルピア必要となります。
イスティクラル・モスク
イスティクラル・モスクは、インドネシア国内だけでなく、東南アジアでも最大のモスクです。世界中から訪れるイスラム教の参拝者を受け入れています。このモスクは、インドネシアがオランダから独立した際に、それを記念して建設され、1978年に完成しました。
このモスクは、毎日一般公開されており、入場無料で見学することができます。モスクのメインホールへは、イスラム教徒のみ立ち入ることが許されているので、そうでない場合は、バルコニーから見学しましょう。イスラム教徒以外の訪問者向けに、英語が話せるガイドがいるので、モスク内のガイドを頼んでみるのも良いですね。
ジャカルタ大聖堂(カテドラル)
ジャカルタ大聖堂は、イスティクラル・モスクの真向かい側にあります。100年以上の歴史を持つカトリック大聖堂で、高さ60mもある塔が特徴的です。
立派で荘厳な教会の中に入ると、静かで厳かな時間がゆっくりと流れています。木製の椅子に座り、歴史を感じることができる内装をじっくりと見学してみましょう。
ジャカルタ大聖堂へは、イスティクラル・モスクとセットで観光するのがおすすめです。イスラム教とキリスト教、2つの宗教の違いを感じることができる貴重な機会を是非体験してみてはいかがでしょうか。
ウルワツ寺院
ウルワツ寺院は、バリの伝統舞踊「ケチャックダンス」を鑑賞できるスポットです。バリ島中心部から車で約1時間の場所にあり、公共交通機関がないためタクシーをチャーターする必要がありますが、毎日、場外席や立見席まで満席になるほどの人気です。
ケチャックダンスは、上半身裸のバリの男性たちが、大きな掛け声や歌合唱しながら両手を挙げて踊る、バリ舞踊のひとつです。通称「ケチャ」と呼ばれ、男性たちが「チャッ、チャッ」という独特の歌を歌いながら、円になって踊ります。インドネシアの舞踊では一般的にガムランという伝統楽器を使用しますが、ケチャックダンスは一切楽器を使用しないのが特徴です。
ウルワツ寺院でのケチャックダンスを確実に見るためには、ウルワツ寺院には17時までに到着するようにしましょう。到着したら、ウルワツ寺院の入場料を支払い、席を確保します。ケチャダンス、サンセット、ウルワツ寺院を同時に見ることができる席がおすすめです。
ウブド王宮
ウブド王宮は、ウブド中心部にあり、王政の時代には、政治と経済の中心として栄えました。現在でも、スカワティ王族の子孫が、ウブド王宮で生活しており、王宮の一部は一般公開されて見学可能となっています。
ウブド王宮では、日替わりで様々なバリ伝統舞踊の舞台が催されており、ショッピングや食事のついでに気軽にダンスを見ることができます。舞踊鑑賞の際、予約は必要なく、ウブド王宮の周りにいるチケットの売り子さんから直接チケットを購入します。公演は毎日午後19時半から行われています。全て自由席のため、良い席で見るためには30分前から行って席を確保するのがおすすめです。
インドネシアに来たなら体験してみたい!ユニークな観光スポット3選
コモド島
コモド島は、世界最大のトカゲ「コモドドラゴン」の生息地として知られるようになり、ジャカルタやバリ島からも多くのツアーが出ています。コモドドラゴンは絶滅危惧種に指定されており、コモド島も世界遺産に登録されています。コモド島では、野生のコモドドラゴンを見るトレッキングツアーなどが体験できます。
この島には空港がないため、ジャカルタやバリ島から飛行機で、コモド等の隣のフローレス島へ行き、そこから船でコモド島へ上陸します。バリ島からは片道約1時間半、ジャカルタからは片道約2時間半です。フローレス島からコモド島へは、定期便の船などがないため、ツアーに参加することが必須です。
ラグナン動物園
群島国家であるインドネシアには、多くの固有種の動物がいます。ジャカルタ近郊にあるラグナン動物園では、インドネシアの固有種であるコモドドラゴンをはじめ、多様な動物を見ることができます。ジャカルタ市内からはタクシーやバスで30~40分ほどで行くことができます。
ラグナン動物園はとても広大で、約140ヘクタールの園内には270種類、3,000を超える動物が飼育されています。インドネシアに生息するスマトラゾウやコモドドラゴン、オランウータンなどの珍しい動物も飼育されていて、子供から大人まで楽しむことができる観光スポットです。
ソノブドヨ博物館
ソノブドヨ博物館は、ジョグジャカルタの王宮の向かい側にある博物館です。館内には、インドネシアの伝統音楽「ガムラン」を演奏するための楽器や影絵芝居に使う人形などが展示されています。博物館の展示も素晴らしいですが、この博物館の別のみどころは、「ワヤン・クリッ」と呼ばれるインドネシアの伝統的な影絵芝居の上演です。
劇のストーリーの多くは、古代インドの叙事詩「ラーマヤナ」から引用されており、ガムラン音楽の音色とともに動く影絵を楽しむことができます。月曜日から土曜日の毎晩20:00から22:00まで上演されているので、夕食後に出かけてみるのも良いですね。
インドネシアグルメを堪能!おすすめレストラン5選
ワロンレゴン(バリ島)
ワロンレゴンは、観光客にとても人気のレストランです。店内には多くの植物が配置され、森の中にいるかのようなリラックスした空間になっています。色々なおかずを、少しずつ楽しめる「ナシ・チャンプル」が特に人気で、ほとんどの人がオーダーするほど。お客の好みに合わせて辛さを調節してくれるのも、嬉しいポイントです。
事前にコンタクトすれば、ホテルまでの送迎も受けてくれるので、訪問予定の日が決まったら送迎予約をしておくと良いでしょう。
イブオカ(バリ島)
バリ島を訪れたら、必ず行ってみたいレストランのひとつがイブオカです。ここは、「バビグリン」という、地元で人気の郷土料理の専門店で、行列ができることもしばしば。バビグリンは、豚の丸焼き料理で、パリパリの豚の皮とジューシーなお肉に辛いソースをつけて食します。
ランチタイムは大盛況で、お客さんの多い日には、午後にバビグリンが売り切れてしまうこともあります。確実に食べるには、早めの時間がおすすめです。
スニマン・コーヒー・スタジオ(ウブド)
ウブド観光で疲れた時に是非立ち寄りたいカフェが、ここ「スニマン・コーヒー・スタジオ」です。厳選した豆から丁寧にいれてくれるコーヒーは、香りを保つためにボトルに入れられます。オールデイ・ブレックファストやデザートののメニューも豊富で、観光客で常に賑わっています。
店内は、靴を脱いでくつろぐタイプの席、通りに面した心地よいテラス席、大人数用のテーブル席など、好きな場所でゆっくりくつろげるのも、嬉しいポイントです。階段下にはギャラリー・スペースがあり、アートが好きな人には特におすすめのカフェです。
スターフィッシュブルー(バリ島)
スターフィッシュブルーは、スミニャックエリアのリゾート内にあるレストランです。目の前がビーチという絶好のロケーションで、オープンエアの店内に気持ちの良い海風がそよぎます。ホテル内のレストランなので、価格は多少高めの設定ですが、雰囲気と料理の味が抜群なので、是非訪れてみたいレストランです。
お酒を楽しみながら海に沈みゆく夕日を眺め、ゆっくりと食事を楽しむのがおすすめ。新鮮なシーフードや、ジューシーなお肉メニューが観光客に人気です。お天気の良い日を狙って、きれいな夕日を眺めに行きましょう。
ハルム・マニス(ジャカルタ)
ハルム・マニスは、ジャカルタ中心部にある、インドネシア料理のレストランです。このお店の名物は1mのサテ(インドネシア風焼き鳥)で、1mのお皿にサテがずらりと並べられています。明るい雰囲気のお店なので、大人数で行って、ワイワイとサテをつまむのがおすすめです。
ディナータイムには、楽器の生演奏が行われていることも多く、陽気な音楽が食事をより盛り上げてくれます。首都ジャカルタには、実にたくさんのレストランがありますが、このレストランは地元の人にも観光客にも人気です。
クマンギ・レストラン(バリ島)
クマンギ ・レストランは、香港料理やインドネシア料理を食べながら、バリ島の伝統舞踊を鑑賞することができるレストランです。伝統舞踊は毎日2回ディナータイムに上演されます。
レストランを利用する際は、舞踊が良く見える席を事前予約をして向かいましょう。食事もセットメニューが用意されているので、予め注文しておくと、食事注文の心配をすることなく、舞踊鑑賞を楽しむことができます。
失敗なしのインドネシア定番お土産
コーヒー
インドネシアは世界第4位のコーヒー豆の産地で、質の良いコーヒー豆が安く手に入ります。もっとも有名なのが、「トラジャコーヒー」で、トラジャ地方で栽培されている、アラビカ種で最高峰のコーヒー豆です。
また、「コピルアックコーヒー」というユニークなコーヒーもお土産に人気です。これは、ジャコウネコのフンに混ざった未消化のコーヒー豆で、非常に貴重で高価なコーヒー豆です。日本では1杯5,000円を超えるお店もあるそうですが、インドネシアでは100g1,000円程度で購入できるので、是非試してみたいですね。
クサンバソルト
クサンバソルトは、バリ島のクサンバ村で作られている食用塩です。海水を天日干する伝統的な製法で作られており、まろやかな甘みのある塩の風味がお土産に喜ばれます。
クサンバ村は、ちょうど海流が交わる場所にあるため、海水の塩分濃度が高く、この海水から採れる塩は、ミネラルがとても豊富です。300g入りで約300円程度なので、料理好きな人へのお土産におすすめです。
ヘアービタミン
ヘアービタミンは、バリ島で生産されている天然素材のヘアオイルです。ピンクや黄色のカラフルなカプセルに、1回分ずつのヘアオイルが入っていて、見た目もかわいらしく、女性に大人気です。
ホホバオイル配合で、髪の毛がサラサラになると、女性観光客の間で話題のお土産です。自分用に、女性の家族や友人用に、まとめ買いしておくと良さそうですね。
バティック
バティックは、ろうけつ染めの布地で、インドネシアの伝統的なデザインが施されています。昔は、紋様が王宮のシンボルであったため、着用が許されたのは一部の身分の高い人々だけでした。
現在では、世界無形文化遺産として登録されており、フォーマルな衣装として広く着用されています。お土産物屋さんやデパートなど、どこでも購入することができますが、品質がピンキリなので、しっかり見てから購入しましょう。
エクストラバージンココナッツオイル
インドネシアは、世界一のココナッツ生産国です。天然のココナッツオイルは、日本でも人気ですが、インドネシアでは安く手に入るため買いだめしていく観光客も多いそうです。
料理に使えば健康に良く、保湿力が高いので、顔や身体の保湿剤としても利用できるオールマイティーなオイルです。ココナッツオイルは摂氏24℃以下で固まるので、エアコンの効いた店内で販売されているものは白くなっています。常温で液体になるので、購入時に白くても心配はいりません。
パームシュガー
パームシュガーは、インドネシア原産のココナッツの花蜜から作られるお砂糖です。豊富なミネラルを含み、美容や健康に良いとされています。健康に良いだけでなく、黒糖のような深みのある味わいで、さっぱりとした甘みが特徴です。自分用や家族、友人用にぴったりのお土産です。
お料理が好きな人には間違いなく喜ばれるパームシュガー。日本よりずっと安く買えるので、いくつか購入しておくとよさそうですね。
アタ製品
アタは主にインドネシアで自生するシダ科の植物の名前です。アタの茎の部分を裂いて編み、職人が手作業でカゴやバッグを編みます。とても丁寧に作られており、小さなバスケットを完成させるのに10日ほど要します。多少値が張りますが、とても丈夫で長持ちするので、旅行の記念に自分用に購入してみてはいかがでしょうか。
カシューナッツ
東南アジア全域で栽培されているカシューナッツですが、「East Bali Cashews」というブランドのカシューナッツは、お土産に大人気です。バリ島東部で生産、加工されています。「East Bali Cashews」は、現地農家から直接カシューナッツの買い付け・加工をすることで、バリ島内での雇用を生み出し、社会的課題の解決にも寄与しているブランドです。
カシューナッツのパッケージもおしゃれで、味もシーソルト・キャラメルポップコーン・セサミジンジャー・チリクランチやガーリックペッパーなど、ユニークなものが揃います。価格もお手ごろなので、何種類か購入してみたいですね。
インドネシアへの主要エリアからのアクセス・所要時間
日本からインドネシアへ行くには、ジャカルタのスカルノハッタ国際空港、もしくはバリ島のデンパサール国際空港へ行くのが一般的です。島国であるインドネシアには、多くの島に空港があります。ジャワ島やバリ島以外の島に行く際にも、2つの主要空港で乗り換えをすることになります。
【日本ージャカルタ】
成田国際空港、羽田国際空港、関西国際空港・中部国際空港からスカルノハッタ国際空港へは、直行便が就航しています。飛行時間は、7時間30分~8時間です。福岡国際空港からは乗り継ぎが必要で、所要時間は乗り継ぎ時間にもよりますが、概ね9時間~11時間が一般的です。
【日本ーデンパサール】
成田国際空港、関西国際空港からデンパサール国際空港へは直行便が就航しており、7時間~7時間30分の所要時間です。羽田国際空港や中部国際空港からは乗り継ぎが必要になります。バリ島から近くの離島に飛行機で移動する場合も、デンパサール国際空港で乗り継ぐことになります。
インドネシア国内の交通手段
飛行機
インドネシア国内の移動には、飛行機をはじめ、長距離バス、フェリー、タクシーなど様々な手段があります。島をまたいでの移動の場合は、飛行機かフェリーが必須になります。ジャカルタ・デンパサールの2つの空港は、国内の空の便の起点となっているため、各地へ向かう国内便が多く就航しています。インドネシア国内の地域の場合、数時間で移動ができます。
タクシー
インドネシアでは飛行機を除けば、公共交通機関がまだ十分ではありません。そのため、主要な移動手段は自動車です。インドネシアでは、日本国内で取得できる国際免許証での運転が許可されていないため、旅行者がレンタカーを借りて運転することはできません。
そのため、主にタクシーでの移動がメインになります。
都市部や観光客の多い地域では、多くのタクシーが走っています。ジャカルタ市内では、タクシー料金もメーター制で、安心して利用することができます。観光地では、半日や1日単位でチャーターすることも可能です。長い時間観光する場合や、複数人で利用する場合は、チャーター利用したほうが効率よく観光できるかもしれません。
ただし、ジャカルタ市内は交通渋滞がひどく、少しの距離でも予想外の時間がかかるケースも多くあります。タクシーでの移動の際は、時間に余裕をもって利用しましょう。
鉄道(ジャカルタ)
ジャカルタ市内の鉄道網は、ほとんど発達しておらず、国有都市鉄道会社のみです。乗車料金がとても安いため、インドネシア人の足として多くの人が利用しています。電車内はとても混雑しているため、利用の際には貴重品に十分に注意しましょう。
バス(ジャカルタ)
ジャカルタ市内には、いくつかの路線バスがあります。旅行者でも利用しやすいのが、バス専用レーンを走る「トランスジャカルタ」です。このバスは、専用レーンが用意されているため、渋滞に巻き込まれません。料金は1回の乗車につき3,500ルピア(約30円)で、専用のカードを使って乗車します。バス停は道路の中央部にあるので、横断の際は注意しましょう。
インドネシアの年間イベント情報
不定期
ガルンガン&クニンガン
ガルンガンとクニンガンは、ヒンドゥー教の暦であるウク暦に基づいて行われるお祭りです。ウク暦では1年が210日のため、ガルンガンは、西暦の月で考えると、毎年開催される日程が変わります。そして、インドネシア国内でも、バリ島のみで行われるお祭りです。
ガルンガンは、祖先の霊が現世に戻って来る日とされていて、日本のお盆のような意味合いを持つ日です。ガルンガン当日は、高い竹にヤシの葉や花などで飾り付けした大きな飾り物を、家の門の右側に飾るのが慣例です。バリの人々は、お供え物を持って、午前中から午後にかけて寺院にお参りをします。
ガルンガンが開催されるのは水曜日と決まっており、その10日後に当たる土曜日に行われるお祭りが、クニンガンです。人々は午前中に寺院にお参りをし、正午に祖先の霊が戻っていくことで、終焉を迎えます。
ガルンガン・クニンガンの期間中は、官公庁や博物館などの公的機関は休みになります。個人経営のお店やレストランも休業し、タクシーの数も少なくなるので、観光の際は注意が必要です。
2月
イムレック
イムレックは、インドネシアにおける中国暦正月です。日本や他のアジア諸国と同様、旧正月=中国の正月です。多くの民族がいるインドネシアには、華僑や中国系インドネシア人も多く住んでいるので、イムレックはインドネシアでは祝日に制定されています。
中華系インドネシア人の多いジャカルタでは、ショッピングモールやスーパーマーケットに、イムレック用の縁起物がたくさん並びます。人々は長いお休みを取り、国内の仏教系寺院にお参りし、家族とともに新年を祝います。イムレックは15日間続き、最終日には、獅子舞や、竜舞が街の中で舞を披露します。
3月
ニュピ
ニュピは、太陰太陽暦である「サカ暦」に基づいて行われる、バリ島のお正月です。バリヒンドゥー教徒にとって、1年の中で最も重要な日であり、インドネシアの祝日に制定されています。
ニュピの日程は、毎年変わりますが、概ね3月~4月ごろがニュピの日程となります。ニュピは、別名「静寂の日(サイレントデイ)」と呼ばれ、バリの人々は、ただひたすら静かに新年を迎えます。大きな音を立てることはもちろん、電気の使用も制限されます。島全体が静寂に包まれます。
静かに過ごすことは、バリ島住民に限ったことではなく、外国人も含め当日バリ島内にいるすべての人々に求められる慣習です。ニュピの日は、朝6時から翌朝6時まで観光客であってもホテルからの外出が禁じられます。不用意に敷地外や公道へ出ると、警備員や警察官に逮捕されるので、外国人といえど十分に注意する必要があります。
レストランやお店は全て休業となり、飛行機の離発着もできなくなるので、3~4月に旅行を予定する場合は、事前に必ずニュピの日程を確認したほうが良いでしょう。
5月
ワイサック
ワイサックは、ジャワ島ジョグジャカルタ郊外の、ボロブドゥールで1年に1度行われる仏教大祭です。旧暦に基づいて、毎年5月の満月の日が選ばれるので、毎年日程が変わります。ワイサック当日には、ボロブドゥール寺院遺跡が、仏教の聖地となり、多くの人々が集まります。
ワイサックの日は、オレンジ色の袈裟を着た僧侶や仏教徒達が集い、街の中を練り歩きます。ボロブドゥール寺院やパオン寺院、ムンドゥッ寺院では、盛大に仏教の儀式やイベントが行われます。毎年、インドネシア国内だけでなく、世界中から仏教徒や僧侶が集まり祈りを捧げます。
昼間に多くの儀式が執り行われた後は、人々が願いを込めてボロブドゥール寺院の上に、数千ものランタンを上げます。満月の夜空に多くのランタンが打ちあがる様子は、とても幻想的です。ワイサックの日は、観光客はボロブドゥール寺院への立ち入りができませんが、ランタンの見学は可能です。
6月
パンチャシラ・デイ
パンチャシラ・デイは、インドネシアの国是となっている建国5原則である「パンチャシラ」を記念する日です。毎年6月1日がこの日に当たり、インドネシア国内では祝日に制定されています。
イドゥル・フィトリ
イドゥル・フィトリは、イスラム暦で定められている断食月(ラマダン)の終了を祝う日です。ラマダンが終了した次の日がこの日に当たり、太陰暦では10月1日になります。
ラマダン期間中、イスラム教徒は、太陽が出ている間は何も口にしません。その辛いラマダンを完了した翌日と翌々日の2日間は、国の祝日に制定されています。
イドゥル・フィトリはインドネシア国内では大きなイベントで、ほとんどのイスラム教徒の人たちは、イドゥル・フィトリ前後1週間ほどの休暇を取り、家族でお祝いをするために帰郷します。そのため、1年で最も交通機関が混雑します。
8月
イドゥル・アドハ
イドゥル・アドハは、イスラム教の犠牲祭で、サウジアラビアのメッカ巡礼の日の最終日にあたります。この日は、イスラム暦を基準にしているので、西暦を基準にすると、毎年日付が変わります。イドゥル・アドハの日には、イスラム教徒が正装をしてモスク(寺院)に集合します。
牛やヤギなどの家畜が、いけにえとして寺院に捧げられ、男性がアッラーの名を唱えながら、家畜の肉を切り分け、その肉が貧しい人々に分け与えられます。観光客には大きな影響が出ることはありません。
インドネシア共和国独立記念日
インドネシアは長い間、オランダの統治下にありました。第二次世界大戦中は、一時日本の占領下にあり、1949年に独立を果たしました。8月17日はインドネシアの独立記念日で、祝日に制定されています。
独立記念日には、国内の至る所でインドネシア国旗や装飾が施され、国中がお祝いムードに包まれます。ジャカルタにあるインドネシア大統領官邸では、大統領も式典に出席して盛大な独立記念式典が行われます。
9月
イスラム正月
イスラムのお正月は、ヒジュラ暦の1月に行われます。元日に当たる日には、モスクで合同礼拝が行われます。イドゥル・アドハのように賑やかで盛大な行事ではなく、観光に影響することはありません。