ロンドンってどんなところ?
基本情報
ロンドンは、イギリスの首都です。イギリスとは、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の略称で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国が1つの主権国家として成り立っています。
ヨーロッパ内での最大都市で、ローマ帝国のロンディニウム創建が起源といわれ約2,000年以上の歴史を持っています。人口は800万人以上で、イギリス国内の全人口の12%以上を占めています。
イギリスの南東部に位置し、テムズ川河口から約80km上流した場所です。北緯は51度30分、西経は0度11分です。
ロンドンの文化は多様性に富んでいて、民族の割合は白人が6割、黒人が1割、アジア系の人が2割ほどです。なんと言語は300以上使われています。
ロンドンと日本の時差は9時間で、日本の方が早く進んでいます。しかし、イギリスには毎年3月の最終日曜日~10月の最終日曜日に「サマータイム」を導入していて、その期間は時差が8時間になります。
気候
1年を通して霧のような雨が多いロンドンは、日本に比べて気温が低く、突発的な雨が多いのが特徴です。日本と同じように四季があります。
春は、朝晩は冷え込み、天気がコロコロ変わりやすいです。日によっては、冬と同じくらい寒い時もあります。厚手の上着を持っておくのがいいでしょう。
夏は、約23度前後の過ごしやすい日が多く、湿度が低いためカラッとしています。多少肌寒く感じる日もあるので、温度調節できる羽織物が1枚あるといいでしょう。しかし、最近は異常気象による猛暑日が時々あるので、タオルや扇子、帽子、サングラスもあると便利です。
秋は、曇りの日が多く、冷え込むことも多いです。街中でも紅葉が綺麗に見られ、観光客が多い時期でもあります。雨の日も多いので、レインコートや傘を持参するといいでしょう。
冬は、寒さが日本の冬と同じくらいです。厚手の上着、マフラーや手袋、ニット帽などがあると快適に過ごすことができそうです。雪が降ることは滅多にありませんが、重めの雨が降る日が増えてきます。
年間を通して、温度調節ができる服装と、雨対策のものを持参するのがオススメです。ロンドンでは、日本のように突然の雨で傘を買おうとしても売られていないことが多いので、傘も持参するのがいいでしょう。
通貨
ロンドンの通貨はイギリスポンドです。通貨単位はポンドで、補助単位はペンス、100ペンスで1ポンドです。紙幣は、5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドがあり、硬貨は、1ペニー、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンドがあります。
スコットランド、北アイルランドでは独自通貨があります。ロンドンでは使えない場所もあるので注意してください。また、50ポンド札も使えない場合があります。
両替は、日本では空港や一部の銀行ででき、レートはほぼ同じです。現地では、両替所、銀行、空港、ホテルなどでできます。レートや手数料はそれぞれ違うので確認しましょう。空港は比較的レートがよくないので、余裕があれば避けましょう。
クレジットカードは、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、JCBなどの信用度が高いものが使えます。特にVISA、MasterCardが信用されやすいです。その2つはATMでキャッシングもできますよ。
マーケットでは多くの場合、現金しか使えません。また、コンビニや飲食店などでも現金のみや、カードだと手数料がかかることもあります。現金を持参しておくのがオススメです。公共機関やハイストリートのショッピングでは、ほぼ全てクレジットカードが使えるそうです。
税金
イギリスでは、ほとんどの商品にVATという付加価値税が20%かかっています。旅行者は手続きをすれば、免税ができます。戻ってくるのは、買い物した支払った税金のみで、ホテル代や飲食代の税金は対象外です。
免税の方法は、Tax Free Shopの表示がある店で書類を作成してもらいます。多くの店が30ポンドから免税できます。出国の際、税関にパスポートと一緒にその書類と商品を提示すると、確認スタンプを押してもらえます。
お金の受け取り方法は、空港のキャッシュ・リファンド・カウンターで受け取るか、現地で書類を専用封筒に入れて投函し、自分の銀行口座に振り込んでもらうこともできます。
公用語
ロンドンの公用語は、英語です。英語でもイギリス英語なので、アメリカ英語を学んできた日本人にとっては、難しい点もあります。
アメリカ英語とイギリス英語は、単語の意味が違ったり、スペルが違ったり、文法が違うときもあります。例えば、飛行機はアメリカ英語だと「airplane」ですが、イギリス英語だと「aeroplane」です。また、イギリス訛りが強い英語を聞き取るのは、慣れていない人には難しいです。
しかし、その違いも含めて旅行の醍醐味と楽しみましょう。
治安
イギリスは他のヨーロッパの国よりも比較的安全だといわれています。ロンドンの中には、隠しカメラが街中に多く存在しているので、さらに安全といえます。
エリア別にみると、北側の方が治安はよく、南側に近づくほどあまりよくなくなっていくといいます。人通りの少ない場所や夜は、さらに治安がよくなくなると考えましょう。
特に気をつけたいのは、南側にあるブリクストンで、ロンドンで1番犯罪が起こりやすいエリアといわれています。キングス・クロス駅も昔から治安が悪いといわれていますが、近年は改善してきています。しかし、夜は避け、昼に訪れるのがいいでしょう。
ロンドンで気をつけたい犯罪は、荷物のスリや置き引き、スマホのひったくり、記念撮影をしたがる人や警察に扮した人からのぼったくりや詐欺などの軽犯罪です。観光地で起きやすいこれらの犯罪に気をつけましょう。
ビザ
イギリスは、観光目的であれば、通常6ヵ月以内の滞在までビザが不要です。パスポートの有効残存期間は6ヵ月以上が望ましいですが、滞在日数以上であれば基本的に大丈夫です。
トイレ
ロンドンに旅行に行く際に注意していただきたい1つが、トイレ事情です。日本とは勝手が違うので、心地よく観光するためにぜひ覚えておきたい情報を紹介します。
まず、日本ではトイレがよくある、駅やコンビニには、トイレがない場合も多いです。当てにするのは避けた方がいいでしょう。
次に、ロンドンのトイレは有料なところもあります。使用料はだいたい20ペンス~1ポンドです。コインで支払うので、常備しておきましょう。
また、ロンドン市長が提供しているオフィシャルトイレマップもあります。ダウンロードしておくと、オフラインでも見ることができ、便利です。
オススメなのは、行った先の美術館や博物館、ショッピングモールやデパート、レストランやカフェなどでこまめにトイレを利用しておくことです。店内のトイレには、ドアにパスコードロックがかかっている場合があるので、店員さんにパスコードを聞きましょう。
ちなみに、ロンドンの人気レストラン「スケッチ」では、オシャレな卵形のトイレが名物になっています。機会があれば、ぜひ利用してみてくださいね。
チップ
18世紀のロンドンで始まった「チップ」は、サービスを受けたことへのお礼として渡すお金のことです。いつもチップが必要なわけではないですが、運んでもらったり、個人的なサービスを受けたときには、支払うのが通例となっています。
チップはだいだい金額の10%を払うのが相場です。現金を残していくのが一番簡単な方法です。気持ちのいいサービスを受けたときはもっと多く払ったり、嫌な対応をされたら少なくしても問題ありません。
お店によっては、勘定書にチップが自動加算されている時があります。その場合、それ以上チップを払わなくても大丈夫です。高級レストランやアフタヌーンティーがあるカフェなどを利用するときには、注意してチェックしましょう。
カウンターで注文や会計、料理の受けとりをするお店はチップがいりません。例えば、ファーストフード店やパブなどのお店です。また、1人当たり10ポンド程度のお店でも料理などを運んでもらってもチップはいりません。もちろん、心づけでチップを置いても大丈夫です。
歴史
紀元前4500年には人々が暮らしていたとされるロンドンが、始めに大きく開拓されたのは西暦43年で、ローマ帝国によって行われたといわれています。その後、5世紀にローマに放棄されたロンドンは、次にアングロサクソン人によって開拓されたそうです。
10世紀には国内最大の都市となり、政治にとっても貿易にとっても重要な場所となっていました。11世紀に王族と関係が深い建物「ウェストミンスター寺院」と「ロンドン塔」が建設されています。
12世紀のロンドンでは、ウェストミンスターが政府機能を果たし、シティはイングランド最大の商業都市に発展していました。しかし、14世紀にペストが流行し、約10万人と大幅に増加していた人口は約3分の1に減少してしまいました。
16世紀、重商主義が進み、貿易は世界的に拡大していきました。ロンドン港は重要性を高め、国内外から移住者がやってきたそうです。17世紀は大変不遇な時代でした。ペストの再流行や大火事の発生などで、またもや人口が大幅に減少し、建物が8割も失われたそうです。
その後18世紀には中心地として栄えていたロンドンは、19世紀半ばから20世紀半ばまで世界最大の都市といわれていました。しかし、あまりに人口密度が高いために感染病は流行りやすく、第二次世界大戦勃発時には多くの人や建物が無くなったそうです。
1940年以降からは大量の移住者がやってきました。そのことがロンドンのヨーロッパ有数の多様性に結びついています。ちなみに、オリンピックが3回も開催されていて、その数は史上最多です。
ロンドンの歴史をもっと詳しく知りたい方は、世界最大級の市立博物館と名高い「ロンドン博物館」に行くのがオススメです。そこでは、旧石器時代から2012年のロンドンオリンピックまでのロンドンに関する貴重な資料が集められています。ぜひ足を運んでみてください。
定番スポット10選
大英博物館
世界最大級の博物館の1つである「大英博物館」は、世界各国から集まった貴重な美術品など約800万点が収蔵されています。見学は無料で、毎日開館しています。
見所は、古代エジプトの石碑「ロゼッタ・ストーン」です。こちらは、教科書にも掲載されている歴史あるお宝です。ヒエログリフ、デモティック、ギリシャ文字の3つの言語が敷き詰められた姿が、2,000年前につくられたと思うと、なんとも興味深いです。
全ての展示品を見終わるためには何日も必要です。自分の予定に合わせて、時間や必ず見たい展示物をあらかじめ決めておくのがいいでしょう。
また、自然史関係の収集物は分館の「自然史博物館」にて鑑賞することができます。
ロンドン塔
1,000年もの歴史ある建造物「ロンドン塔」は、中世時代に城塞(じょうさい)として築かれ、今もなお、礼拝所や儀礼につかわれる品々をしまっておく保管庫などとして利用されています。塔内は広いので、満喫したい人は時間を多めにとりましょう。
イギリスに留学経験のある、かの夏目漱石は、ロンドン塔を英国の歴史が詰まった場所と評しています。イギリスの歴史、特に王室の歴史を感じたい人には見逃せない観光地です。
見所は、20,000個以上の宝石や宝飾品が集められた「クラウン・ジュエル」です。今日でも儀式の際に実際使われているものも展示されています。世界最大級のダイヤモンド「アフリカの星」を使った王笏(おうしゃく)は必見です!
バッキンガム宮殿
「バッキンガム宮殿」は、エリザベス女王を含めたイギリス王室の住居であり、公務を行う場所でもあります。現在も使われている宮殿は世界的に見ても珍しいです。なので、内部には入ることはできません。
見所は、やはり「衛兵交代式」です。伝統を守る英国の文化を感じられます。人気の儀式なので、観光に来る人がたくさんいます。確実に見るためには、ウェブサイトで事前確認した上で早めに場所取りをすることをオススメします。
また、8月~9月の約1ヵ月のみ、豪華な内部の一部を見学することができます。興味のある方は、ぜひ日にちを合わせて旅行してみてくださいね。
ウェストミンスター寺院
11世紀に建設された、イギリス中世のゴシック建築「ウェストミンスター寺院」は、イングランド国教会の教会です。世界文化遺産に登録されています。
館内の床や壁には、ニュートンをはじめとした多くの著名人や、13世紀~18世紀の歴代の王様が多く埋葬されています。シェイクスピアやT.S.エリオットなどの有名詩人たちが眠る追悼碑も並んでおり、世界中から文学を愛する人々が訪れています。
他にもこの寺院は、ウィリアム王子とキャサリン妃が結婚式を執り行われたことや、「ハリー・ポッター」の映画のロケ地として使われたことで、有名ですよ!
タワー・ブリッジ
ロンドン塔のすぐ横にある「タワー・ブリッジ」は、テムズ川に架かっている鉄橋です。1984年に建設されたこの橋は、長さは244mで、象徴的な2本のタワーはゴシック様式です。イギリスから第一級指定建築物に指定されています。
昼は白と青のコントラストが綺麗ですが、夜のライトアップされた姿もこれまた美しいです。近くの海辺のレストランからタワー・ブリッジを眺めながら、ディナーを楽しむのもいいですね。
ナショナル・ギャラリー
「トラファルガー広場」の北に位置する「ナショナル・ギャラリー」は、年間約500万もの人々が訪れる世界的に有名な美術館です。館内は広すぎないので、2時間半ほどあれば、十分に楽しめます。
素晴らしいヨーロッパの絵画を多数展示しているこの美術館では、ゴッホの「ひまわり」やモネの「睡蓮の池」を見ることができます!また、絵画史も8世紀にわたって網羅しているので、特に絵画に関心がある人は見逃せない場所になっています。
入場料は無料ですが、何ポンドかの寄付が推奨されています。ショップで絵はがきなどを購入してもいいでしょう。
テート・モダン
テムズ川沿いにある「テート・モダン」は、20世紀以降の近現代アートが集まった美術館です。元々は発電所だった建物内には巨大な吹き抜けの『タービン・ホール』があり、圧倒的な空間です。入場は無料です。
有名な作品としては、パブロ・ピカソの「泣く女」やモネの「睡蓮」などがあります。また、草間彌生の作品もあります。
2016年にオープンした新館は、1960年代から現在までの最新アートが展示されています。最上階の展望台では、ロンドンが一望できますよ。
国会議事堂
テムズ川の川岸にある「国会議事堂」は、議会政治が生まれた場所です。「ウェストミンスター宮殿」とも呼ばれています。11世紀に初めて建設されたこの宮殿は、一度大火事で大半が損失しましたが、現在の19世紀に建築されたネオゴシック様式も美しいです。
建物の内部は一部見学可能でツアー形式となっています。14世紀末から建てられている「ウェストミンスター・ホール」から、現在も使われている「下院」「上院」などを、オーディオガイドを聴きながら回ることができます。
北側には世界的に有名な時計台「ビッグ・ベン」があります。正式名称は「エリザベス・タワー」で、ビッグ・ベンは愛称です。こちらは内部見学できません。なので、川岸を散歩しながら、ロンドンの町並みと共に眺めるのがオススメです。ぜひ写真も撮りましょう!
セント・ポール大聖堂
イングランド国教会の教会である「セント・ポール大聖堂」は、イタリア・ルネッサンス風の世界で2番目に大きいドーム型の建物です。多くのイベントがここで開催され、中でもチャールズ王太子とダイアナ元妃の結婚式が行われたことが有名です。
内部見学は可能です。天井画の「聖パウロの一生」を含め、圧倒される美しさです。34m離れたドームの反対側にいる人の声が後ろから聞こえる「ウィスパリングギャラリー」は、不思議な空間です。
野外展望エリアではロンドンを一望することもできます。英語のガイドツアーや日本語オーディオガイドが無料で使えます。歴史あるこの場所を堪能するために活用してみてくださいね。
キュー・ガーデンズ
世界的に有名な植物園「キュー・ガーデンズ」には、北極圏の寒帯植物から熱帯植物まで約30,000種類の植物が植えられています。ロンドン内で最大規模の世界遺産です。
この場所は、世界で最も権威のある植物の研究施設としても知られていて、最前線の環境保護を担っているそうです。1日で全部回りきるのはできないほど広大なので、地図を見ながら目当てのところを観光するのがいいでしょう。
「キューパレス」は英国王室最小といわれている宮殿です。17~19世紀の王室の生活を垣間見ることができます。空中に設置された透明な道「エクストラ・ツリートップ」で空中散歩するのもいいでしょう。
多彩なミュージアムスポット6選
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
芸術とデザインを専門分野とした「ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館」は、絵画や家具、ファッション、写真、宝石など常時60,000点もの作品を展示しています。建物内の建築様式も展示に合わせ、多種多様です。略して「V&A」とも呼ばれています。
シアターパフォーマンスのギャラリーでは、シェイクスピア関連のポスターやイギリスのロックスターのステージ衣装などが展示されています。ファッションコレクションのギャラリーでは、17世紀から最先端のドレスや靴、帽子などを見ることができます。
大規模な博物館なので、入り口でマップと収蔵品を紹介したリーフレットをもらい、自分の見たい展示に目星をつけて観光するのがオススメです。デザインやファッションに興味がある人は必見の場所ですよ。
ロンドン自然史博物館
1880年に大英博物館の分館として設立された「ロンドン自然史博物館」は、動物の剥製や化石、昆虫の標本などが7,000万点以上収蔵された、世界最大規模の自然史博物館です。
展示は4つのゾーンに分かれていて、一番人気の「ブルーゾーン」では、恐竜や哺乳類の展示がされています。その中でも多くの人がこぞって見学するのが、恐竜コーナーのティラノサウルスの模型です。実物と同じ大きさで、光と音と共に動き回る姿は迫力があります。
「グリーンゾーン」では、鳥の剥製を見たり、鳥の進化を学べる鳥コーナーや、化石や鉱物が展示されている鉱物コーナーなどがあります。重さ約2kgで9,381カラットもある大きなブルートパーズは見逃せません。
テート・ブリテン
「テート・ブリテン」は、開館当初は「ナショナル・ギャラリー」のイギリス美術専門の分館として設立されたので、1500年代から現代にいたるまでイギリスアートが豊富に展示されている美術館です。
作品を鑑賞していくとイギリスの美術史を感じられるのが、この美術館の魅力です。そして、イギリス美術の中で最も有名なアーティストといわれるターナーの作品が、珍しい自画像を含め、たくさんあります。
優れたアーティストに送られる「ターナー賞」は毎年この場所が会場となっており、現代アートの発信地としても知られています。また、毎月第1金曜日は、夜10時まで開館しており、特別展が半額で見学できたり、その日限定のパフォーマンスアートを行っています。
ロイヤル・アルバート・ホール
赤レンガとテラコッタで造られた外観が美しい「ロイヤル・アルバート・ホール」は、ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公に捧げられた円形劇場です。「ケンジントン・ガーデンズ」に面したところにあり、約8,000人収容できます。
1871年にオープンし、ロンドンを代表する音楽の殿堂と呼ばれています。クラシックかロック、ポップスまで幅広いジャンルの音楽コンサートが行われていて、『ビートルズ』や『ローリング・ストーンズ』もこの会場で演奏しました。
世界最大級のクラシック音楽のお祭りとして有名な『プロムナード・コンサート』が開催される劇場でもあるので、7月中旬~9月中旬に旅行する際には見逃せないスポットです。
大英図書館
世界一の規模を誇る図書館である「大英図書館」は、本や新聞、雑誌、音源、データベース、地図、特許、切手、絵画などが1億5,000万点以上所蔵されています。
中に入ると、とても高いガラス張りの本棚が一面に見えて、美しい本がびっしり並んでいます。この本類を見ることができる閲覧室へは残念ながら入ることができません。
しかし、この図書館のお宝が集められている「トレジャー・ギャラリー」は、自由に見学可能です。ここには、不思議の国のアリスの原本やビートルズの自筆の歌詞、マグナ・カルタの原本、ベートーヴェンやショパンの楽譜などがあり、見どころ満載です。
ロンドン科学博物館
「ロンドン科学博物館」は、科学の歴史が多彩な展示で学ぶことができる博物館です。産業革命の発祥地ならでの展示があり、世界初の蒸気機関車や電話、ジェットエンジンやガリレオ・ガリレイの望遠鏡などを鑑賞することができます。
2000年に開館した新館「ウェルカム・ウィング」は、未来をテーマにした展示がされています。再生医療や生殖技術など先端技術や、3D映像が楽しめる映画館などがあります。中には研究プロジェクトに参加できるコーナーもありますよ。
子供が楽しめるコーナーやイベントも多いので、家族旅行にオススメの博物館です。入館料は無料ですが、ショー形式や定員制、有料のため、チケットが必要な展示があります。事前にチェックしておき、あらかじめチケットを確保するのがいいでしょう。
有名な映画や文学ゆかりのスポット4選
キングス・クロス駅
「キングス・クロス駅」は、ロンドンやイギリス国内はもちろん、ヨーロッパ各地も結ぶ主要な駅です。
カフェやレストラン、お土産も買えるお店や、ATMや外貨両替所があったり、手荷物を預かってもらえたり、シャワーが浴びれるなど、何かと便利な場所です。大英図書館がすぐそばにあります。
この駅の見所は、「9と3/4番線」です。小説や映画の「ハリーポッター」で、ホグワーツ魔法魔術学校に向かう列車が発着するということで、一躍人気の観光名所となりました。
なんと、ハリーポッターのマフラーや杖などが無料で貸してもらえます。インスタ映えを狙っちゃいましょう!
レドンホール・マーケット
ロンドン最古のアーケード付き商店街「レドンホール・マーケット」は、きらびやかな装飾が目を惹くヴィクトリア式の建物内にあります。その見た目の美しさと700年ほどの歴史を持ったこの場所の建物は、重要文化建築物に指定されています。
ここは、映画「ハリーポッター」内のダイアゴン横丁近くの場所として撮影されました。そして、ダイアゴン横丁に繋がるパブ「漏れ鍋」の入り口があるお店もありますよ。また、様々な映画やミュージックのロケ地にも使われています。
商店街にはパブやカフェなども点在しているので、美しいお店で食事を楽しむのもいいでしょう。イルミネーションが輝くクリスマスシーズンは、特にオススメのスポットです。
シャーロック・ホームズ博物館
「シャーロック・ホームズ博物館」は、シャーロック・ホームズとワトソンの住居を再現した博物館です。入り口のスコットランド・ヤードの警官の格好をしたスタッフにチケットを渡すと入場できます。お願いすれば、そのスタッフと写真撮影もできます。
1階はホームズグッズが並んでいるギフトショップ、2階はホームズとワトソンの書斎と居間があります。愛用のバイオリンもここにあり、二人のソファーは写真映えします。3階と4階は物語の名場面を再現した蝋人形があります。
小説の中でこの場所の住所はベーカー・ストリート221B番地でしたが、この博物館は239番地にあります。観光する際は、お間違えないようにしてくださいね。
ベーカー・ストリート駅
ロンドンの地下鉄路線の中で1番多くホームを持つ駅「ベーカー・ストリート駅」は、世界最古の地下鉄駅の1つです。
そして、「シャーロック・ホームズ」の家から最寄りの駅としても知られていて、ホームズ関連のものが駅の様々な場所で見られます。マリルボーンロード側の出口では、パイプタバコを吸ったホームズの銅像を見つけることができます。
ベーカールー線のホームには、ホームズの横顔を描いたタイルの壁があります。ジュビリー線のホームには、それぞれのベンチの後ろに、ホームズの物語の一場面が描かれた大きな絵があります。
このようにホームズファンには必見の場所です。駅は広大なので、迷わないように気をつけながら、満喫してくださいね。
地元民の憩いの場スポット4選
トラファルガー広場
ロンドンの真ん中に位置する「トラファルガー広場」は、ナポレオン戦争の中で最大の海戦といわれている「トラファルガーの海戦」の勝利を記念してつくられた広場です。敷地内には、「ナショナル・ギャラリー」があります。
広場内で一際目立つのが、「ネルソン提督の像」です。トラファルガーの海戦で殉職したネルソン海軍提督を称えたもので、ロンドンのランドマークの1つになっています。
中央には大きな噴水があって、その周りでは多くのストリートアーティスト達がパフォーマンスしています。彼らの絵を眺めたり、音楽を聞いたりしながら、ロンドンのひとときを楽しみましょう。
リージェンツ・パーク
1812年に造られた「リージェンツ・パーク」は、園内にバラ園や劇場、スポーツ施設、動物園などがあり、エンターテインメント要素が満載の場所です。
「ボーティング・レイク」の東側にあるバラ園「クイーン・メアリーズ・ガーデンズ」では、6~7月にたくさんの花々が園内を一斉に彩り、初夏の訪れを感じられます。
夏になると、野外劇場「オープン・エア・シアター」では、ほぼ毎晩、シェイクスピアなどの劇が上演されています。夏場には見逃せないスポットですよ!
世界で最初の科学動物園といわれている「ロンドン動物園」は、公園内の北側に位置し、700種以上の約17,000匹の動物と触れあえます。中には水族館も併設されています。毎日ショーも行っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ハイド・パーク
ロンドンで1番有名といわれている公園「ハイド・パーク」は、緑豊かで地元民にとっても観光客にとっても憩いの場として親しまれています。
元々ウェストミンスター寺院の領地だったこの公園は、1536年から国王が譲り受けて王族の狩猟場として使われていました。また、1851年には世界初の万国博覧会が行われるなど、ロンドンの歴史に関係が深い場所となっています。
園内の細長い大きな湖「サーペンタイン・レイク」では、3月~10月にボートをレンタルすることができます。ちなみにここで泳ぐこともできますよ。
『ローリング・ストーンズ』がコンサートした場所としても、『ビートルズ』のアルバム『ビートルズ・フォー・セール』のジャケット写真が使われた場所としても有名で、ロックファンには必見の公演です。
ケンジントン・ガーデンズ
「ケンジントン・ガーデンズ」は、「ハイド・パーク」と西側に隣接する王立公園です。
ウィリアム王子夫妻など王族の方々が住んでいる「ケンジントン宮殿」が園内にあり、ダイアナ妃が住んでいた場所としても有名です。宮殿内が一部公開されていて、売店や喫茶店などが併設されています。人気のアフタヌーンティースポットでもありますよ。
「ピーターパンの像」は、写真スポットとして人気です。近所に住んでいた作者がこの公園である家族と出会ったことがきっかけで出来たのがあの「ピーターパン」だそうです。映画『ネバーランド』もここで撮影されました。
ハイレベルなマーケット3選
バラ・マーケット
ロンドン・ブリッジからほど近い場所に位置する「バラ・マーケット」は、1,000年以上続く、イギリス国内最大規模の食品市場です。オーガニック商品を中心に、パンやチーズ、ワインやお茶など、いろんな食べ物を手に入れることができます。
屋台の食べ物は5~10ポンドほどで買うことができ、レストランよりも安価で食事ができます。イギリス料理のフィッシュアンドチップスも、この市場内にありますよ。
ゆっくり楽しみたい人は朝に、活気あふれる賑やかな雰囲気を感じたい人は昼に行くのがオススメです。
カムデン・ロック・マーケット
特に若者たちに人気が高い「カムデン・ロック・マーケット」は、古着やハンドメイドのアクセサリー、帽子、ストール、絵画などが販売されている大規模なマーケットです。フードコートもあり、世界各国の料理を食べることができます。
カムデンはマーケットの隣を流れる「カムデン運河」に由来し、ロックは水門という意味です。名前の通り、運河を背景にした景色が美しいマーケットなので、回っているだけでも満喫できます。
音楽ライブやお笑いライブが行われる場所もあり、ショッピング以外にも楽しめる場所です。近くには他に3つもマーケットがあるので、一緒に覗いてみるのもいいでしょう。
ポートベロー・マーケット
ロンドン最大のアンティークマーケット「ポートベロー・マーケット」は、「ポートベロー・ロード」で開催される世界的に有名なマーケットです。手頃な値段で購入できるアンティーク品も多いのが、ここの魅力です。
マーケットのメインは土曜で、一番多くお店が出ています。朝に行くと比較的人が少ないので、オススメです。他の曜日でも通常のお店やいくつかの露店はオープンしているので、アンティークを楽しむことができますよ。
また、ポートベロー・ロードは映画「ノッティングヒルの恋人」や「パディントン」の舞台としても知られています。映画の主人公になった気分で、食べ物片手に散策するのもいいでしょう。
失敗なしのロンドン定番お土産
紅茶
紅茶を飲む習慣が根付いているロンドンでは、「紅茶」がお土産の定番中の定番です。小分けのものを買えば、配る用のお土産にもなります。
お値段高めの有名ブランドの紅茶は、日本より半額ほどで買うことができます。約150年以上も王室御用達の店として認定されている「フォートナム・アンド・メイソン」や、象モチーフの缶が可愛い老舗紅茶メーカー「ウィリアムソンティー」などがお買い得です。
日本未上陸の紅茶を買うのもいいでしょう。紅茶が入った袋にメッセージを書いて贈ることができる「ポストカード・ティーズ」や、ティーバッグが全て手作業で作られている「マイカップオブティー」は、こだわりが感じられる紅茶なので、大切な人へのお土産にピッタリです。
ショートブレッド
イギリスを代表するお菓子の1つ「ショートブレッド」は、ビスケットやクッキーよりもサクサクホロホロとした食感が特徴です。
地元民にも愛されるショートブレッドは、スーパーでも手軽に買うことができます。中でも、王室御用達の高級スーパー「ウェイトローズ」では、チャールズ皇太子が携わっているブランドのショートブレッドが売られています。
また、ロンドンのカフェやベーカリーが作っているショートブレッドは、スーパーのものよりは少し値が張りますが、その場所でしか買えない特別なお土産になるでしょう。
レモンカード
イギリスの伝統的な味のスプレッド「レモンカード」は、レモンとバター、砂糖、卵を湯煎にかけてペースト状にしたものです。ジャムのようですが、より濃厚で、甘すぎないさわやかな味わいが特徴です。パンやショートブレッド、スコーンにつけて食べます。
「フォートナム・アンド・メイソン」や「ウェイトローズ」などの高級デパートやスーパーのものが美味しいと評判です。
スコッチウィスキー
世界5大ウィスキーの1つである「スコッチウィスキー」は、イギリスのスコットランドで糖化から熟成まで行われたウィスキーです。独特のスモーキーフレーバーが特徴です。
重くて割れると大変なので、空港の免税店で買うのがいいでしょう。メジャーな銘柄がそろっていて、ミニサイズのものもあります。お酒好きの人へのお土産に最適ですよ。
NIVEAのリップ缶
日本でも人気なNIVEAのイギリス限定商品が「NIVEAのリップ缶」です。保湿効果が高く、見た目も可愛く、価格は1~3ポンドほどとお手頃です。そして、軽くてかさばらないのもお土産として魅力的です。
薬局やスーパーなどで買うことができますが、人気なので品薄の店舗もあるそうです。種類は1番人気の「ラズベリーローズ」や「ココア」、「バニラアンドマカダミア」などがあります。コスメ好きの人へのお土産にいいですよ。
エコバッグ
エコへの意識が高いロンドンでは、いろんなお店がオリジナルの「エコバッグ」を販売しています。日本よりもかなりお得な値段で売られています。また、持ちかえりやすいので、お土産にオススメです。
日本未上陸のプチプラブランド「プライマーク」では、いろんな種類のエコバックが1.5~3ポンドほどで購入できます。デザインは、ロンドンらしいものやハリーポッターとコラボしたものなどがあります。
また、気に入ったお店でエコバッグを買うのもいいでしょう。
ロンドンへのアクセス
- 羽田空港(東京)~ヒースロー空港(ロンドン):約12時間10分
- 成田空港(東京)~ヒースロー空港(ロンドン):約12時間10分
- 関西国際空港(大阪)~ヒースロー空港(ロンドン):約11時間50分
上記全ての便が、直行便で毎日運航しています。
その他、乗り継ぎ便も多く運航しています。
ロンドン観光の移動手段
ロンドンでは、地下鉄、バス、タクシー、リバーボートが交通手段として利用できます。ロンドンで数日間、公共交通機関を利用する際にオイスターカードかトラベルカードを使うと便利です。
地下鉄
世界で初めてつくられたロンドンの地下鉄は、市内のほぼ全域に路線が張り巡らされています。駅同士の間隔は約500m、駅数も多いので、ほとんどの観光地へのアクセスに地下鉄が利用できます。本数が多く、渋滞が少ないので、効率良く巡るのに最適です。
地下鉄は、ゾーン1~9に分けられていて、どのゾーン間で移動するかによって値段が違います。「オイスターカード」を使うと、切符よりも半額ほどの料金になります。
例えば、観光地が多いゾーン1内での移動は、オイスターカードなら2.4ポンドで、切符は4.9ポンドです。オイスターカードは1日の中で3回目以降は無料です。「トラベルカード」では、乗り放題です。
ホームでは、乗車場所が書かれていないので、特に誰も並びません。電車に乗るときは、ドアの真ん中を降りる人用に開け、優先することだけ注意しましょう。
バス
有名な赤い2階建てのバスは、路線数が多く、様々な観光地へのアクセスに便利です。長い距離でバスに乗るなら、2階席でゆっくりロンドンの町並みを眺めましょう。
現金は使えず、「オイスターカード」で支払いをします。料金は一律1.5ポンドです。1日の上限金額4.50ポンドでそれ以上は無料になります。また、1時間以内にもう1度バスに乗ると、無料で乗車できます。
24時間走行しているナイトバスもあり、こちらは地下鉄の路線に沿って走っています。夜遅くなってしまっても安心です。「トラベルカード」は、ナイトバスを含め、乗り放題です。
タクシー
ロンドンのタクシーは、通称「ブラックキャブ」と呼ばれ、世界中の観光客から親しまれるロンドンの名物です。このタクシーの運転手になるための試験は難関なので、運転手の皆さんはロンドンを知り尽くしたプロフェッショナルです。安心して利用できますよ。
初乗り運賃は、2.4ポンドです。曜日や時間帯により3種類の料金体系があるので、注意しましょう。チップは不要です。
公共交通機関で行けない場所へのアクセスや、道に迷ったとき、時間がないとき、記念のためなどに乗車するのがいいでしょう。
ブラックキャブの他に「ミニキャブ」というタクシーのようなサービスもあるのですが、観光にはオススメしません。ブラックキャブより安いのですが、必ず予約しなければならない面と、安全が心配な面があるからです。
リバーボート
テムズ川を走る船は、観光用の「クルーズ船」と通行メインの「リバーボート」に分けられます。交通手段としては「リバーボート」を利用するのがいいでしょう。
停留所は22あり、基本的にはロンドンの東西の移動になります。地下鉄やバスよりは移動範囲が限られますが、水上の景色を楽しむことができます。5月~9月にはデッキに出て、風を感じるのもオススメです。
料金は、ゾーンによって違います。例えば、セントラルゾーン内では、「オイスターカード」を使うと7ポンド、切符だと8.7ポンドです。1日乗り放題パスもあり、こちらは19.8ポンドです。
「トラベルカード」を見せると、33%割引で利用できます。
ロンドン観光でお得なフリーパス
オイスターカード
ロンドンの交通用ICカード「オイスターカード」は、地下鉄やバス、水上バスなど、市内ほとんどの交通機関で使えます。オイスターカードで支払う方が、その都度切符を買うよりも、スムーズに安くアクセスできるので、利用することをオススメします。
オイスターカードは駅内の券売機や窓口で買うことができます。支払いは、現金やクレジットカード、デビットカードが使えます。補償金として5ポンドかかります。この補償金と10ポンド以下のチャージ金は返金可能なので、最後に駅の券売機や窓口で手続きしましょう。
また、このカードは1日の使用限度額がゾーンごとに決まっていて、それを超えると自動的に追加料金が発生せずに、自動的に乗り放題になります。トラベルカードと比べて、自分の旅に合うカードを旅のお供にしましょう。
トラベルカード
「トラベルカード」は地下鉄やバスなどのロンドンの交通機関を期間中ずっと乗り放題になる紙のチケットです。有効期限はそれぞれ1日、7日、1ヶ月、1年です。リバーボートは乗り放題には入りませんが、33%オフで利用可能です。
各駅に設置されているチケット券売機や窓口で購入でき、7日間の紙のトラベルカードは英国政府観光庁オンラインショップで事前購入のみとなっています。1日券は当日購入できますが、7日券は事前予約をしましょう。
どの有効期限か、どのゾーン内を選ぶかによって、また1日券限定でオフピークとオンピークのどちらを選ぶかによって、値段が変わってきます。オンピークは、月~金曜日の9時30分まで利用することができない券で、オンピークは時間帯の制限はありません。
オイスターカードかトラベルカード、どちらがお得かは、どんな旅行をするかによって変わってきます。英国政府観光庁オンラインショップでの情報を参考にしながら、自分の旅に合わせて選びましょう!
ロンドン・パス
「ロンドン・パス」は、ロンドンの80ヵ所以上の観光スポットやバスツアーを利用できるチケットです。一部の観光スポットでは、優先入場できる場合もあります。有効期間は、1日 〜 6日、10日の7種類があります。
購入はオンライン上で、受け取りはその場でモバイルチケットをもらうか、ロンドンの指定された場所でもらうか、有料で自宅へ配送してもらうかを選べます。値段は、1日券が大人1人74ポンドで、6日券が大人1人138ポンドです。
観光スポットは、ロンドン塔やウェストミンスター寺院、ロイヤル・アルバート・ホール、タワー・ブリッジ・エキシビジョン、ケンジントン宮殿など、人気のスポットが盛りだくさんです。また、バスツアーやテムズ川ボートクルーズも利用できます。
効率よく観光を満喫したい方や、このパスで観光したいスポットが3つ以上ある方は、利用することをオススメします。
ロンドンの年間イベント情報
1月
ニュー・イヤーズ・デー・パレード
元日に行われる「ニュー・イヤーズ・デー・パレード」は、新年のパレードの中では世界一の規模を誇ります。
女王陛下の馬を先頭に、国内外の参加者、約8,000名がマーチングバンドやチアリーディング、ジャズバンド、オーケストラなど、多種多様なパフォーマンスを見せてくれます。
ルートは、グリーン・パーク駅近くの「リッツホテル」前からスタートし、「ピカデリーサーカス」、「トラファルガー広場」、「ウェストミンスター寺院」などを通ります。公式サイトで事前にルートを知ることもできます。
開催時間は、12:00〜15:30頃です。見学料は無料です。座ってゆっくり見たいという方は、ホワイトホールとピカデリーの間にある特別観覧席を利用するといいでしょう。大晦日の「ニュー・イヤーズ・イヴ」と合わせて楽しむのがオススメですよ。
3月
ザ・ボート・レース
3月末または4月の第1週目の土曜日に開催される「ザ・ボート・レース」は、テムズ川でオックスフォード大学とケンブリッジ大学がボート競技で競い合う大会です。
男子の部、女子の部共に、テムズ川沿いにて無料で観戦できます。レースのスタートを見たい方はパトニー橋で、ゴールを見届けたい方はチジック橋で見るといいでしょう。
180年以上も続くこの大会は、ロンドンの春の風物詩として知られています。テレビ中継を通して、なんと世界160ヵ国で約4億もの人々が観戦しているそうです。
両校のユニフォームとオールの色は決まっており、ケンブリッジ大学がライトブルーで、オックスフォード大学がダークブルーです。初めて見ても、混乱せずに楽しむことができますよ。
4月
ロンドンマラソン
五大マラソンの1つに数えられる「ロンドンマラソン」は、35,000人以上が参加する世界最大規模の市民マラソン大会です。ロンドンの観光名所をめぐるコースや100万人の声援などが魅力です。
世界的なトップランナーや、車椅子競技者の方などの力強い走りは、一見の価値があります。また、着ぐるみや民族衣装などいろんなコスプレをしている人々もいて、楽しいですよ。カフェやパブなどでゆっくり観戦するのもオススメです。
走者としてのエントリー枠は、とても倍率が高く、もし走ることができたら、一生の記念になります。応募期間は、前年のゴールデンウィーク中の5日間です。
5月
チェルシー・フラワー・ショー
イギリスの王立園芸協会が主催する「チェルシー・フラワー・ショー」は、ロンドンのチェルシー王立病院で行われる世界的に有名なガーデン・ショーです。100年以上続く歴史あるイベントで、「グレート・スプリング・ショー」とも呼ばれています。
エリアは、いくつものガーデンが展示されている「ショーガーデン」と、様々な植物の品種を発表している「パビリオン」に分かれています。
「ショーガーデン」は、ガーデンデザイナーにとって世界一といっても過言ではないコンテストガーデンです。世界各国から指折りのデザイナーが手がけるガーデンを堪能できます。
他にも飲食やグッズ販売、ステージでの演奏などを楽しむことができますよ。チケットは売り切れることもあるそうなので、予約しておくのがオススメです。
6月
トゥルーピング・ザ・カラー
6月の土曜日に行われる「トゥルーピング・ザ・カラー」は、エリザベス女王の公式誕生日を祝う式典です。
バッキンガム宮殿とホース・ガーズ・パレードの間を往復するパレードは、1,300人以上の近衛隊や400人以上のブラスバンド隊が行進します。
バッキンガム宮殿のバルコニーには、女王を含めたロイヤルファミリーを生で見ることができます。王室メンバーが勢揃いするのは、1年間でこの日だけだそうなので、必見です!
実は女王の誕生日は4月21日なのですが、4月のロンドンは寒い上に曇りや雨の日が多いので、6月が公式誕生日となっています。
9時から場所取りができ、10時からパレードが始まります。いいポジションを確保するなら、9時から場所取りをしましょう。有料エリアで鑑賞したい方は、事前に予約してくださいね。
7月
リージェント・ストリート・サマー・ストリート
7月の第1〜 4日曜日に行われる「リージェント・ストリート・サマー・ストリート」は、リージェント・ストリートで様々な催しを楽しめるフェスティバルです。「リージェント・ストリート」は、ロンドンの中心部にある有名なショッピング通りです。
3つほどあるステージでは、音楽ライブを開催しています。イギリスのヨークシャープディングやデンマークのパン、ラーメンなど、世界各国から集まった食べ物や飲み物を食べながら、歩くのもいいですよ。
また、古着をアップリサイクルしてよみがえらせたり、ロクシタンの贅沢なハンドマッサージが受けられたりと、様々なワークショップもあります。周りには観光スポットもたくさんあるので、ゆっくり観光がてら楽しみましょう。
8月
プロムナード・コンサート
7月中旬~9月中旬まで行われる「プロムナード・コンサート」は、世界最大級のクラシック音楽のお祭りです。メイン会場は「ロイヤル・アルバート・ホール」です。クラシック音楽の他にも、ジャズや映画音楽、ミュージカル、子供のためのコンサートなどもあります。
1895年から続くこの祭典は、安価でリラックスした雰囲気で楽しめるのが魅力です。当日券の立ち見席は、ステージの一番近くのアリーナか、最上階のギャラリーが選べ、価格はなんとたったの6ポンドから購入できます。
また、事前にオンライン予約も可能です。コンサートや座席ごとに値段が変わりますが、だいたい9ポンド~60ポンドで購入できます。
服装はカジュアルなものでも大丈夫です。立ち見席は地べたに座ることもあるそうなので、汚れてもいい服か、敷物を持って行くのがオススメですよ。
9月
ハグレッツ・テディベア・フェスティバル
「ハグレッツ・テディベア・フェスティバル」は、ロンドンの西側にある「ケンジントン・タウンホール」で開催される大規模なテディベアの展示即売会です。
このイベントは、約170人のテディベア制作者によって、アンティークから最新作のテディベア約10,000匹が展示されています。また、テディベアの洋服やアクセサリーなども豊富にありますよ。
入場料は1人4ポンドで、16歳以下の方は無料です。ガイドブックの「UK Teddy Bear Guide」には、こちらのイベントの無料入場券がついています。開場時間は、10時30分~16時です。2月と9月の毎年2回、行われています
イギリスの人々に愛され続けるテディベアをぜひ一目見に行ってみましょう。
10月
ロンドン・レストラン・フェスティバル
10月通して行われる「ロンドン・レストラン・フェスティバル」は、各レストラン独自のイベントを体験したり、フェスティバル特別メニューを食べることができるイベントです。ロンドンにある多くのレストランが参加しています。
フェスティバル特別メニューは、高級レストランの食事を手頃な値段で楽しむことができます。イベントサイトから好みのレストランを、事前に予約しておくのがオススメです。
独自のイベントとしては、「ロンドンアイ」の中で有名シェフがつくる料理を堪能するものや、映画鑑賞しながら食事をするものなどがあります。スペシャルな食事を旅の記念にするのもいいですね。
こちらのイベントを利用して、ロンドンでの食欲の秋を満喫しましょう!
11月
ガイ・フォークス・ナイト
毎年11月5日に行われる「ガイ・フォークス・ナイト」は、各地で人形をかがり火で燃やしたり、花火が打ち上げられたりするイギリスの風習です。冬の風物詩とも言われていて、様々なイベントが開催されます。
例えば、古い歴史を持つ「クリスタル・パレス・パーク」での花火大会は、アルコールが禁止されているので、他の開場よりも安心して鑑賞できます。子供連れも多い場所なので、可愛いコスプレ姿で、花火を持った子供たちを見ることができるかもしれません。
サウスワーク地区では1、2を争うほどたくさんの花火が打ち上げられるのを見ることができます。テムズ川沿いの屋台やイベントも合わせて楽しめます。ウォレサム・フォレスト地区の花火大会では、仮装遊園地もありますよ。入場料は無料です。
自分のペースに合わせて、ガイ・フォークス・ナイトを満喫してくださいね。
12月
ウィンター・ワンダーランド
「ウィンター・ワンダーランド」は、11月中旬~1月上旬の期間限定で開催される巨大遊園地とクリスマスマーケットです。場所は広大な王立公園の「ハイド・パーク」です。入場は無料なので、気軽にふらっと入れます。開演時間は10時~22時です。
「遊園地」は、観覧車やメリーゴーラウンド、ジェットコースターなど臨時とは思えないクオリティーのアトラクションが満載です。1つだいたい5~10ポンドで楽しむことができます。
「クリスマスマーケット」は、スノードームやキャンドル、ランプなど可愛いクリスマスのものがたくさん売られています。
園内には、パブやフードコーナーがたくさんあります。ワインにスパイスや果物をいれて煮込んだホットワインは、ヨーロッパでクリスマスに飲むお酒として定番です。寒い園内でぜひ飲んでいただきたい一品です!
ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤーワークス
大晦日にテムズ川で行われる「ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤーワークス」は、毎年恒例の花火大会です。開場は大観覧車「ロンドン・アイ」周辺で、「ビッグ・ベン」の時計が12時を指したら、花火の打ち上げが始まります。
ロンドンのイベントの中でとても人気が高いので、確実に楽しみしたい方は、鑑賞エリアのチケットの事前予約が必須です。1人10ポンドで購入できます。また、こちらのイベントに合わせた遊覧船やレストランでのディナーコースもあるそうですよ。
鑑賞エリアは人がとても多くなるので、食事やトイレは済ませておくのがいいでしょう。全世界的に有名なイベントで過ごす大晦日と新年は、一生忘れられない特別な1日になること間違いなしです。