台湾ツアー選びのポイント
台湾ツアーの特徴
台湾行きのツアーには、完全にフリープランのツアー(往復航空券+ホテル)と、それぞれの旅行会社によって全ての旅程プランが企画・設定された主要観光地をめぐるツアーがあります。フリープランツアーは、価格設定が比較的手頃なものが多く、数多く設定されています。
また、台湾観光でも人気の半日台北市内観光、小籠包ランチ、九份(ジォウフェン)観光、十分(シーフェン)で天燈(ティエンタン)上げ体験、などが、あらかじめ日程に組み込まれているツアーもあります。こちらはフリータイムの時間内の半日〜 1日でスケジュールが組まれていて、参加しなくても料金は変わらない、つまり割引はないものとなっています。
基本的にツアー料金は、旅行の時期、ホテルのグレード、航空会社、滞在日数によって変わってきます。台湾旅行で楽しみたいこと、行きたい観光スポットなど、ポイントを押さえて自分好みのツアーを選びましょう。
日本からの直行便はたくさん!航空会社選びのコツ
台湾行きのツアーでは、航空運賃が大きく価格に反映されます。出発地によって航空会社は様々です。また、航空券は往復が同一会社で便も指定されているツアーが多いですが、希望で便を選べるものもあります。まずは旅行の日程と出発・到着時間、予算を考慮して飛行機の便を選ぶことになります。
台湾は、東京からは飛行機で約4時間、福岡からであれば約3時間でいける近い国であることから、2泊3日、3泊4日で設定されたツアーが多いです。台湾からの帰りが深夜発の便もあり、その場合は機内泊となります。早朝、帰り着いたらそのまま出社、といった旅行プランも可能です。
日本国内から台湾へは、桃園国際空港、台北松山空港、高雄国際空港、台中空港、台南空港行きの直行便が出ています。チャイナエアライン、エバー航空といった台湾の大手航空会社をはじめ、日本のANA、JAL、香港のキャセイパシフィック航空、LCCのバニラエア、タイガーエア、スクートなど、数多くの航空会社が運行しています。
ツアーにはLCCや正規割引運賃航空券の利用で価格をおさえたものもあります。LCCの場合、座席指定、機内食など全てのサービスは有料となります。スーツケースなどの荷物を預けるのも有料になりますが、その料金が無料のツアーもありますので、選ぶ際のポイントにしてください。
また、エバー航空は、サンリオとコラボした特別塗装機を各地で運行しています。福岡ー台北便は、人気キャラクター「バッドばつ丸」のイラストが塗装されたジェット機で、機内のアメニティにもふんだんに使われています。お好みで特別塗装機に搭乗できるツアーを選んでもいいですね。
立地にSNS映えまで!ホテル選びのコツ
パッケージツアーの場合、ホテルが指定されていることが多いですが、中には同等のグレードで選べるプランもあります。ホテルのグレードはツアー価格に反映されています。観光したいエリアやスポットなどに近い場所にあるホテルを選ぶこと、MRTの駅に近いホテルを選ぶのがコツといえるでしょう。
人気エリアの中山地区にはホテルが数多くあります。SNS映えを意識したオシャレなホテルも増えています。ホテルを選ぶことで、街歩きや旅行プランも練りやすくなります。
台湾は比較的治安は良いですが、やはり海外です。女子旅で夜市やナイトスポットなども楽しみたいのであれば、ホテルの立地が大通りに面していることや、MRTの駅近なども、ホテル選びのポイントに加えてみてください。
現地での送迎もカスタムしよう
空港からホテルまでの現地送迎は、ツアーに付いている場合と付いていない場合があります。また、付いていない場合もオプションで追加することもできます。自分で移動する場合は、MRT、空港リムジンバス、タクシーといった交通手段があります。
現地送迎付きでは、同時間に到着した方たちと一緒に大型タクシーなどでホテルまで向かうことになります。到着時間にもよりますが、途中、両替を兼ねて免税店や茶藝館などに立ち寄ります。そして、各ホテルにて順番に降車することになりますので、ルートによっては自分の宿泊ホテルへの到着は最後ということもあり得ます。
このようなことから、思いのほか時間がかかってしまうケースもありますが、空港からホテルまで現地係員と一緒に、両替や乗り換えなどを自分で行う手間も考えず行くことができるのは安心です。
MRTに乗車すれば、台湾桃園国際空港から台北市内までは約40〜50分ほど、高雄国際空港から高雄市街地までは約20分で行くことができます。桃園国際空港からは台北市内とを約70分で結ぶ空港リムジンバスも発着しています。
タクシーであれば、桃園国際空港から台北市内までは道路事情にもよりますが、約40〜50分ほどです。タクシー利用の際は、トラブル防止のためにも、空港のタクシー乗り場から乗りましょう。
オプションで観光ツアーも楽しめる
自由行動の時間にオプションで観光ツアーを追加して、旅にアレンジを加えることもできます。あらかじめツアーを選ぶ時に旅行会社に相談してみてもいいですし、自分で探して旅行前にネット予約などもできます。
半日で台北市内の主な観光地をめぐるツアーや、小籠包ランチ付きのツアー、九份観光や十分での天燈上げ体験ができるツアー、台北101展望台からの夜景、夜市といった夜の観光ツアー、鉄道で花蓮・太魯閣(タロコ)渓谷へ行くツアーなど、人気の観光地から景勝地の絶景、グルメまで、幅広いジャンルのオプショナルツアーがあります。
楽しみ方もいろいろ選べますし、個人旅行では手配や交通手段など難しい部分も、その手間が省けるので、上手に取り入れると更に旅が楽しめます。
台湾南部の港町「高雄(カオション)」への直行便もある
「高雄」は、台湾南部最大の都市です。かつて鉄鋼業や石油化学工業などの工業都市として発展を遂げました。海や山、河川、港が集まっていて、水辺の美しい景観をはじめ、豊かな歴史や文化を感じられる観光スポットがたくさんです。
「高雄国際空港」は台湾第二の国際空港で、成田・名古屋・関西・福岡からも毎日直航便が出ています。高雄を中心に台湾南部の観光を楽しみたいのであれば、高雄行きのツアーを選ぶのもいいですね。
また、台湾の新幹線である「高速鐡道」を利用すれば、台北までは約1時間30分〜2時間20分、台中までは約45分〜1時間8分で行くこともできます。高雄から台湾のローカル線を使ってほかの都市へ足を延ばしても。台南へは約30〜50分、台東へは約2時間30分〜3時間30分で到着です。
台湾の気候情報。旅のベストシーズンはいつ?
台湾は、亜熱帯で基本的に1年中温暖です。海に囲まれていることから湿度は比較的高いです。旅のベストシーズンは暑さをしのぎやすい10月から5月です。冬は短く12〜2月で、雪は高山地域でわずかに見られるくらいです。
3〜5月、春から夏にかけての季節の変わり目には、しとしとと雨が降り続く日があります。また日本同様、5月下旬から6月上旬にかけては梅雨があります。夏には雨が突然降るスコールもあります。台湾北部は東京に比べると年間を通じて降水量が多いので、折りたたみ傘など雨具を携帯しておくことをおすすめします。
8〜9月の台風シーズンにも注意が必要です。台風の進路によっては予定通り帰国ができないということもあります。日本より台風の勢力が強い地域であるということを頭に入れておきましょう。
また、暑い時期は、レストランや商業施設、バス・鉄道などの公共交通機関などでは冷房がかなり効いています。屋外との気温差で体調を崩すことのないよう、羽織れるものを1枚用意しておくと安心です。
そもそも台湾ってどんなところ?
台湾の基本情報
沖縄の南西に浮かぶ、九州ほどの広さの「台湾島」とその周りの小さな島々が「台湾」で、正式名称は「中華民国」です。東京からは約4時間、福岡からであれば最短で2時間半のフライト時間で気軽に行くことのできる国です。時差はマイナス1時間で、日本が3時のとき、台湾では2時となります。時差ボケの心配もほぼいりません。
公用語は中国語(北京語)ですが、台湾語も話されます。また広東から渡ってきた客家人や原住民の各族は、それぞれ特有の言語を保有しています。また日本の植民地統治が約50年続いたことから、高齢の方だと日本語を話せる人もいます。英語は日本と同程度に通じます。主要な観光地やホテルでは日本語が通じる場合も多いです。
文字も中国語ですが、その漢字は「繁体字(はんたいじ)」となります。日本の旧漢字に近いものです。例えば、茶藝館の「藝」という漢字は、「芸」の繁体字です。日本では見られない漢字もありますが、中国語や英語が話せなくても、ガイドブックなどで観光スポット名の漢字を確認して、筆談で行き先を伝えることも可能です。
台湾の通貨は台湾元で、略号は「元(ユェン)」です。「ニュータイワンドル(NT$)」、「圓(ユェン)」とも表記されます。話し言葉では「塊(クァイ)」と言うことも多いです。硬貨は、1、5、10、20、50元があり、紙幣には100、200、500、1,000、2,000元の五種類があります。
消費税にあたる台湾の「営業税」は5%で、外国籍の旅行者には税金還付制度があります。デパートなど税金還付マークの貼られた店舗で1日2,000元(税込)を超えた場合、パスポートを提示し、税金還付申請を申し出ると手数料14%を差し引いた額が戻ってきます。
購入金額48,000元(税込)以下であれば購入したお店で即日還付されます。申請は当日限りですのでご注意ください。詳しくは、下記ウェブサイトにてご確認ください。
外国人旅客電子化税金還付サービスのウェブサイト
台湾の歴史と文化
台湾は、その歴史が少なくとも7,000年前、太古の昔までさかのぼることができます。その頃から約400年前までは、東南アジア方面から台湾原住民族の祖先が次々と台湾に渡来し、定住していったといわれています。
16世紀の大航海時代になると台湾は、東アジアの海陸の交差点であると同時に、東北アジアと東南アジアの海域が交わる海洋貿易の重要な位置にあることから、東西の各勢力が競合する場所となりました。17世紀前期には、オランダ人が安平(今の台南)に進出して拠点を作り、淡水にはスペイン人が「紅毛城」を建設します。
その後、オランダが台湾を支配していきます。そして短かった鄭氏政権の時期と清朝統治の200年の間には、中国南部からの漢民族の移民が徐々に増加し、台湾では漢民族社会が形成されていきました。
19世紀末には、日本の殖民地となり、第二次世界大戦が終わる1945年までの約50年間にわたる日本統治を経て、伝統社会からの近代化が進みました。20世紀後半には、経済発展と共に民主化をなし遂げていきます。
そして現在、インフラ整備が進み、便利な交通システムや通信サービスを備え、アジア太平洋地域でも屈指の先進国となっています。
台湾には現在もオランダ人やスペイン人によって造られた建築や、温泉やローカル鉄道といった日本統治時代のインフラ遺構や史跡などが数多く点在しています。台北市の「総統府」も、建物は日本統治時代に建てられたものです。
また、台湾原住民族や大陸から渡ってきた漢民族のもたらした文化が混在していて、その民族性や信仰、食文化など、台湾の魅力に多様性を与えています。
台湾の交通
MRT
台北市と高雄市にはMRTという交通システムがあり、観光にとても便利です。日本の地下鉄に乗り慣れていれば、乗車はそう難しくありませんので、ぜひ利用してみてください。
台北MRTは、文湖線(BR)、淡水信義線(R)、松山新店線(G)、中和新蘆線(O)、板南線(BL)の5つの路線で、台北市のほぼ全域と新北市の淡水まで路線が延びています。平均5分に1本の割合で列車が走っているので、台北市内を最も早く移動できる交通手段です。
エアポート・エクスプレスの桃園空港MRTもあり、空港と台北駅を結んでいます。桃園空港第2ターミナルから台北駅行きは5時57分〜23時35分で運行されています。快速の直達車で約39分、各駅に停まる普通車だと約53分の所要時間です。
高雄MRTは、高雄市内を南北に走る「レッドライン(紅線)」と東西に走る「オレンジライン(橘線)」の2つの路線、路面電車の「ライトレール(輕軌)」があります。紅線は、高雄国際空港、台湾新幹線の駅(高鐡左營駅)、台湾鉄道高雄駅を結んでいます。
MRTの切符の種類は、プラスチック製のトークン(ICチップ内蔵)の片道切符「單程票」、チャージ機能のある「悠遊卡(ヨウヨウカー、Easy Card)」「一卡通(イーカートン)」、チャージ機能はなくてMRT1日乗り放題の「1日乗車券」などがあります。
なお、全ての駅構内は喫煙と飲食は全面禁止となっていて、ガムを噛むことも禁止されています。違反者には罰金もありますのでご注意ください。
新幹線
台湾には西部地域を南北に走る新幹線(高鐡)もあります。南港、台北、板橋、桃園、新竹、苗栗、台中、彰化、雲林、嘉義、台南、左營の12の駅があります(列車によっては停車しない駅もあります)。
1時間に数本と運行本数も多く、台北駅から高雄市の左營(ズオイン)駅までは最短で1時間30分という速さです。新幹線を利用すれば、台北から台中や台南、高雄への日帰り旅行も可能です。お弁当や飲み物などの車内販売もあります。
席は、座席指定の「商務(ビジネス)車両」と「普通車両」、そして「自由席車両」の3種類です。自由席車両は当日乗車券のみです。切符の購入方法はいくつかあります。駅の窓口や自動券売機では、乗車当日、または前売りの切符を購入することができます。支払いは現金かクレジットカードを選べます。
ウェブサイトにアクセスしてネットでの購入も可能です。また、台湾全土のコンビニエンスストアでも店内にあるマルチメディア端末を利用すれば、切符購入と受取りができます。詳細は、下記の台湾高鐡オフィシャルサイトでご確認ください。
台湾高鐡オフィシャルサイト
台湾鉄道
台湾には島を一周するように鉄道が走っていて、台湾各地の大小さまざまな都市を結ぶ交通手段となっています。また、天燈上げでも人気の「十分(シーフェン)」にも停まる台湾北部の山あいを走る「平渓(ピンシー)線」をはじめとする、行き止まりのローカル線もあります。
鉄道を使えば、都会から少し離れた風光明媚な土地や自然に触れながら、ゆったりとした旅を楽しむことができます。
列車は等級別になっていて、最も早く料金も高い「自強号」、座席指定が原則の「莒光号」、各駅停車で座席指定のない「区間車」があります。切符は駅の窓口や自動券売機、台湾各地のコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、HiLife、OKマート)での購入が可能です。
台湾鐡路管理局のウェブサイトでは2週間前から予約・決済ができます。台湾の祝日などは、移動や観光で列車を利用する人も増えるので、事前に切符を予約購入しておくことをおすすめします。詳細は下記の台湾鐡路管理局のウェブサイトでご確認ください。
台湾鐡路管理局ウェブサイト
台湾旅行の見どころ
世界の美食からB級グルメ、スイーツ、お茶まで、台湾グルメを堪能する
多様な民族や文化が混じり合っている台湾では、食文化もいろいろなものが融合しています。そして、台湾の人たちは食を重んじることから、飲食店もたくさんあります。伝統的な中華料理はもちろん世界各地のおいしい料理や、台湾独自の郷土料理やB級グルメ、台湾スイーツやお茶までバラエティー豊かです。
薄い皮で肉あんを包み、食べるときにスープが出てくる「小籠包(シアオロンバオ)」をはじめ、牛バラ肉かスジ肉が添えられた「牛肉麺(ニューロウミエン)」、煮込んだコマ切れの豚肉をご飯にかけた「魯肉飯(ルーロウファン)」、豚肉と長ネギのあんを手作りの生地で包み大量の胡椒と香料をふりかけて焼き上げた「胡椒餅(フーチャオピン)」などは、ご当地グルメのほんの一部です。
台湾スイーツも見逃せません。台湾の暑い季節に欠かせないのが「かき氷」です。緑豆、アズキ、タピオカ、タロイモ、愛玉ゼリー(オーギョーチィ)、ピーナッツなどのトッピングを好みで選んでシロップをかけて食べるのが定番です。
また、マンゴーやイチゴなどをベースにしたかき氷から、牛乳を氷らせ削って作るかき氷「雪花冰(シュエホアピン)」などもあってバラエティー豊かです。マンゴーの産地である台湾では、収穫時期である4〜10月にはフレッシュなマンゴーがたっぷりのった期間限定のかき氷なども登場します。
日本でも大人気のタピオカミルクティー「珍珠奶茶(チンヂューナイチャー)」も台湾発祥です。町なかのドリンクスタンドや夜市でも飲めます。台湾のお土産の定番といえばパイナップルケーキ「鳳梨酥(フォンリースー)」です。各店で味が少しずつ違いますので、食べ比べてお好みの味を見つけてください。
台湾のお茶は、日本のお茶とはまた違う味わいです。緑色の「青茶(チンチャ)」が一般的ですが「紅茶(ホンチャ)」もあります。その淹れ方も独特で「茶藝館」では、その淹れ方の作法「茶藝」を楽しみながらお茶菓子と一緒に台湾茶を堪能できます。
夜市(ナイトマーケット)を楽しむ
台湾各地には「夜市(ナイトマーケット)」があります。台湾B級グルメの屋台が集合しているので、まとめて味わうことができます。観光客が多く訪れる観光夜市から地元に根ざしたローカル色の強い夜市まで、それぞれの夜市で特色があります。グルメだけでなく、ファッション、雑貨などのショッピングが楽しめる夜市もあります。
衛生面では、日本と比べれば必ずしも安心とはいえません。衛生状態をちゃんと見てお店を選び、できるだけ火の通ったものを食べましょう。台湾の水道水は飲用には適さないので、屋台で出される氷入りのジュースなどにも気をつけてください。お腹を壊しやすい方は特に注意しましょう。
お寺をめぐってパワーをいただく
台湾は道教の海の女神である「媽祖」や疫病を鎮める神様の「王爺」の信仰がさかんで、道教と仏教が混合してまつられたお寺が数多く建てられています。その建築からは美しい彫刻や鮮やかな色彩によって、中華圏の宗教芸術の独特の雰囲気と素晴らしさを感じられます。
吉が増え、凶が除かれるという意味の込められたデザインがほどこされた台湾のお寺は、その場所自体がパワースポットといえるでしょう。台北市は台湾の首都である大都市ですが、近代建築の中に、古くから信仰を集めるお寺が多くあります。今回はツアーでも訪れやすい台北市内の3つのお寺をご紹介します。
龍山寺(ロンサンスー)
MRT板南線の龍山寺駅を降りてすぐの萬華地区にある「龍山寺」は、1738年創建の台湾でも最も有名なお寺の1つです。正殿には本尊の「観音菩薩」、そして後殿には「媽祖(天上聖母、天后)」、商売繁盛の神様「関帝(関羽、関聖帝君)」、縁結びの「月下老人(月老神君)」など、仏教・道教・儒教が混合して、合わせて百余りの神様がまつられています。
「回」の字の形をした龍山寺の作りは、伝統的な寺廟建築の中でも高貴な配置です。前殿、正殿、後殿と左右の守護龍に分けられていて、壁には鮮やかな絵が描かれ、石造彫刻も見事な美しさです。そして寺全体をおおう屋根の背とひさし部分には、龍や鳳凰、麒麟といった縁起のよい動物を見つけることができます。
行天宮(シンティエンゴン)
中山区にある「行天宮」は、中国の歴史上とても有名な武将の関羽(関聖帝君)をまつっています。信義を堅く守った人物で人々の尊敬を集めていて、商業の保護神としても厚く信仰されています。1967年に現在の場所に建てられ、廟は飾り気がなく質素でありつつ荘厳さを漂わせています。
行天宮のすぐそばの地下道は「占い横丁」と呼ばれ、観光客に人気です。手相や姓名判断のほか、米粒占い、小鳥占いなどもあります。日本人観光客が多いことから、日本語を話せる占い師も多いです。占いの種類や料金については直接たずねてみてください。
台北霞海城隍廟(タイペイシアハイチョンホアンミャオ)
1856年に創建された「台北霞海城隍廟」は、台北の中でも古い町並みが残る「迪化街(ディーホアジエ)」にあります。小さくて古い廟は建て増しされず、創建当時の様子をうかがい知ることができます。
無事息災と商売繁盛の神様「霞海城隍爺」やその夫人、「月下老人」など六百を越える神様をまつっています。こちらの月下老人は立ち姿なのですが、立っている月下老人はご利益が高く、良縁をもたらすとされていることから、縁結びのご利益を得るために多くの人が訪れます。
人気の観光スポット「九份(シーフェン)」で古い町並みを散策する
台北市内からバスで約1時間15分で到着する、台湾東北部の山あいの小さな町「九份」は、1890年代に金鉱脈が掘り当てられ、ゴールドラッシュに沸きました。急激に発展をとげて「アジアの金の都」と呼ばれ繁栄しましたが、金脈が尽きると廃れていきました。
その後、九份をロケ地にした台湾映画の「非情城市」が、ベネチア映画祭でグランプリを受賞したことから、再び注目を浴びるようになります。また、夜になるとランタンに照らされたノスタルジックな町並みが、映画「千と千尋の神隠し」のワンシーンと似ていると話題になり、観光客に人気となっています。
古い町並みが残る「九份老街」には細い路地に土産物店やグルメスポットがひしめいています。九份名物のB級グルメであるタロイモと小麦粉で作った団子「芋圓(ユィユエン)」や茶藝館で台湾茶やお茶菓子を楽しむこともできます。
石階段になった小道の「豎崎路(シューチールー)」は、最も九份らしいスポットです。古い建築に茶藝館が並ぶこの道の途中から階段を見上げると、どこか懐かしく美しい景色が眺められます。写真撮影スポットとしても人気です。
河口の古い港町「淡水」で夕日を眺める
台北盆地の西北部に位置する「淡水」は、淡水河の河口にひらけた古い港町です。台北駅からはMRT淡水信義線で終点の淡水駅まで約55分で行けるので、日帰りや半日でも十分楽しめる観光スポットです。
MRT淡水駅から少し歩くと古い町並みの散策が楽しめる「淡水老街」があります。淡水河沿いの道路や中正路にのびる一帯で、道沿いに情緒ある木造やレンガ造りの古い建物が軒を連ねています。「阿給(アーゲイ)」や魚団子、真っ黒な煮卵の「鐡蛋(ティエダン)」といった淡水名物B級グルメも楽しめます。
淡水河の河口右岸にある「漁人碼頭」は、夕日の美しいロマンティックなスポットとして人気の観光ハーバーです。岸辺にはカフェや木道があります。ランドマークの白い「情人橋(ラバーズ・ブリッジ)」では、夕暮れどきになると、海に沈む夕日を写真におさめようと待ち構えるカメラマンが多くみられます。また、情人橋は日が暮れると5色の彩りにライトアップされます。
漁人碼頭だけでなく、淡水老街の河沿いの遊歩道、老街から対岸の八里を結ぶ遊覧船、歴史的建造物「紅毛城」の展望台など、淡水には美しい夕日を眺められるスポットが数多くあります。日が暮れる時間をねらって訪れると、さらに楽しめること間違いなしです。
台湾中部最大の都市「台中」で芸術と文化に触れる
台湾中部の台中盆地にある「台中市」は、文化イベントが多く開催され、美術、音楽、演劇から、「彩虹眷村 Rainbow Village」で見られる斬新なモダンアートまで、幅広いジャンルの芸術や文化に触れることができる街です。
台鐡台中駅から歩いて約15分ほどの場所にある「台中文化創意産業園区」は、1916年に建てられた「旧台中酒造工場」跡地を建物の保存とともに利用している文化センターです。その一角にある「1916文化創意工坊」では、伝統工芸やアート、ハンドメイドなどのアーティストが集い、さまざまな手作り体験教室を開いています。
「道禾六芸文化館」は、日本統治時代には「台中刑務所演武場」でした。当時の姿を残す建物では、節句の際に茶会が開かれ、講演会や茶道、古琴、文学などの芸術文化に触れられるアートイベントを開催しています。また、弓道を体験することもできます。
「国立台湾美術館」は、3ヘクタールほどもの広大な敷地を有し、隣には「台中市立文化局」、北側には「科学博物館」と、台中でも最も芸術の雰囲気があふれるエリアにあります。天然石板を貼った外壁の台形の建物は、シンプルで現代的なイメージです。
国内外の芸術家の作品展や国際的な展覧会を定期的に開催しているほか、常設展も行っています。英国式アフタヌーンティーが楽しめる「古典玫瑰園」やタピオカミルクティー発祥のお店「春水堂」も支店を出しています。
幾何学的な曲線の外観が目をひく「台中国家歌劇院」は、プリツカー賞をはじめ数々の受賞歴を持つ日本人建築家・伊東豊雄氏の設計で建てられました。大・中・小の3つの劇場と屋外の円形劇場を有し、オペラ、演劇、伝統芸能、コンサートなどの演目が上演されています。
館内も外観同様、モダンなデザインで一見の価値ありです。カフェやショップも充実していて、屋上には緑豊かな空中庭園もあります。
台湾南部の大都市「高雄」で水辺の観光を楽しむ
「高雄」は、西は台湾海峡、南はバシー海峡に面していて、インド洋と東北アジアを結ぶ重要な港湾都市です。海が近いことと、市内中心部には「愛河」が流れ、「蓮池潭(リエンチータン)」をはじめ風光明媚な湖が市内各所に点在していることから、水辺の観光を楽しめます。
「高雄港」では、コンテナ船や大型船が行き交い、港内をめぐる観光船もああります。高雄港の外側にある「旗津」にフェリーで渡れば、歴史を感じさせる赤レンガの要塞跡「旗后炮台(チーホウパオタイ)」や高雄市最古の媽祖廟「旗津天后宮」などがあります。海鮮料理店に立ち寄ったり、海風を感じながらゆっくり散策が楽しめます。
市内を流れる愛河では、観光遊覧船「愛之船」に乗ることもできます。遊覧船から眺める夜景はロマンティックです。ランタンフェスティバルや端午節のドラゴンボートレースの舞台ともなります。
「澄清湖(チョンチンフー)」は、高雄市の中心部から北東7kmほどの場所にある高雄市で最も大きな湖です。「台湾の西湖」とも呼ばれて美しい景観が楽しめるスポットです。特に、ジグザグと湖面に伸びる「九曲橋」が有名です。
台湾の定番スポット10選
台北101
「台北101」は、台北市内の東南に位置する信義地区の、高層建築やデパートなどの大型施設が集まるエリアに建つ、高さ508メートル、地上101階、地下5階のランドマークタワーです。毎晩日没から夜11時までライトアップが行われています。曜日ごとに色が変わることから、台北101を見上げると何曜日か分かります。
8階を1ユニットとして積み重なっていく構造は、しなやかに成長する竹をモチーフとした独特のデザインです。2004年にギネスブック認定をうけた、分速1,010メートルという世界最速の減圧器付きエレベーターに乗って89階の展望台まで上ると360度の眺めが楽しめます。また、天候が良ければ91階の屋外展望台へ上ることもできます。
地下1階から5階までは台湾随一のショッピング・モールで、高級ブランドの大型旗艦店が集まっています。地下1階にはフードコートもあります。台湾のご当地グルメや台湾かき氷、韓国料理やシンガポール料理やお寿司まで様々なお店が集まっていて、いろいろなグルメをまとめて味わうことができます。
お土産にもぴったりのお茶やお菓子を買えるお店、小籠包で有名な「鼎泰豊(ディンタイフォン)」や、「スターバックス・コーヒー」(地下1階と35階の2店鋪、35階は電話で事前に要予約)などもあるので、台北101でいろいろ楽しんでみてください。
中正紀念堂
台北市の中心部にある「中正紀念堂」は、中華民国の元総統「蒋介石(しょうかいせき)」を記念して、蒋介石が他界した翌年の1975年に着工がはじまり1980年に完成しました。25万平方メートルもの広大な敷地に建つ紀念堂は、白い大理石の壁と青い瓦の中国・北京の天壇様式の屋根が特徴的です。内部には蒋介石の銅像が総統府と中国大陸の方向である西に向かって置かれています。
紀念堂は、中国風の高い外壁で囲まれています。その中の庭園は中国の伝統的な様式が見事な美しさで、フォトスポットとしても人気です。そして、紀念堂の前に広がる自由広場の両脇には「国家戯劇院(オペラホール)」と「国家音楽庁(コンサートホール)」が建っていて、常時、国際的なイベントが常時催されています。
9時から17時までの正時(毎時0分)には衛兵の交代式も見られます。軍服に身を包んだ衛兵の立ち振る舞いがそろう様子は、普段の生活では、なかなか見ることのない貴重な体験と言えるでしょう。
国立故宮博物院
台北市街地から北の郊外に向かうと、世界でも屈指の大型博物館「国立故宮博物院」があります。中国北方宮殿式の建物の中には、書画をはじめ、銅器、磁器、玉細工、漆器、彫刻、図案、文献など、総計約69万点あまりもの歴史ある中国古美術品が収蔵されています。
日本語で書かれた案内ガイドが準備されているほか、日本語対応のオーディオガイドもレンタルできます。チケット売り場もある1階入り口の「オーディオガイドカウンター」で1台150元で借りられます。レンタルする際は、パスポートなどの身分証明書または現金3,000元を預ける形で、機材返却の際に返してもらえます。
収蔵品の多くは北京の故宮歴代皇帝が集めたもので、芸術的そして文化的価値の非常に高いものです。数々ある収蔵品の中でも特に人気が高いのが、本館3階の302室に展示されている、翡翠で作られた白菜「翠玉白菜」と本物そっくりの「肉形石」です。みずみずしい輝きを放つ白菜の葉先には、なんとキリギリスとイナゴも止まっています。
「肉形石」は、碧石(ジャスパー)にもともとあったシマ模様を活かして、おいしそうな豚バラ肉の角煮そっくりに作った逸品です。展示点数が膨大なので、まずは3階に上がって、この2つの見どころをじっくり見学してから、施設内をめぐると良いでしょう。
施設内には台湾のスイーツやドリンクなどを味わえるカフェや高級ホテルプロデュースの広東料理レストランもあります。ミュージアムショップや書店もあり、オリジナルグッズや書籍など、充実の品ぞろえです。観覧途中に休憩したり、記念品やお土産選びも楽しめます。本館の向かい側には「至善園」という中国の古典庭園を再現した優雅な公園もあります。
士林夜市
「士林夜市」は、台北市内でも最大規模の夜市です。映画館の「陽明戯院」周辺から大南路沿いの「慈誠宮」一帯までのエリアと、1910年に建てられた歴史の古い「士林市場」周辺の美食街が主な2つのエリアです。MRT「劍潭」駅からすぐのこの美食街は観光地化されていて、数々の屋台がずらりと並びます。
夜市では、春巻きのような「大餅包小餅(ダーピンバオシアオビン)」や牡蠣(かき)入りオムレツの「蚵仔煎(オアジェン)」、ネギのたっぷり入った「蔥油餅(ツォンヨウビン)」、台湾かき氷の「泡泡冰(バオバオピン)」といった台湾名物B級グルメをいろいろ堪能できます。
士林夜市の近くは、学校が多く立ち並んでいる地域であることから、主な客層は学生です。そのため、価格も一般のお店に比べて割安になっている傾向があります。周辺には家具店、ブティック、ペットショップなどが立ち並ぶエリアもあって、流行のファッションや雑貨などのショッピングも楽しめます。
北投温泉
台北駅からMRT淡水信義線で北投駅に向かい、北投駅で乗り換えて新北投駅で降りると台湾でも最も古い温泉の1つ「北投温泉」です。台北駅から1時間もかからないことから、少しだけ足を伸ばせば、気軽に台湾の温泉を楽しめます。
日本統治時代の1896年に、大阪出身の商人・平田源吾がこの地で台湾初の温泉旅館「天狗庵」を開業したことから、「北投温泉」はその名を馳せました。泉源は「地熱谷」と行義路の「龍鳳谷」の2つです。そして白色硫黄泉、緑色硫黄泉および含鉄泉の三種類の泉質を楽しめるのも北投温泉の特徴となっています。
温泉郷には古い雰囲気を残す大衆浴場や観光温泉旅館、高級ホテル、温泉リゾートコテージなど、日帰りでも宿泊でも色々な温泉の楽しみ方があります。昔ながらの町並みを今に伝える「老街」を散策することもできます。大都会・台北市街地の目と鼻の先で食べられる、おいしい山菜や地鶏を使った料理も北投温泉の魅力の1つです。
歴史ある温泉街には、1910年に建てられた「北投温泉公衆浴場」を修復した「北投温泉博物館」もあります。赤れんがの壁に日本式の瓦屋根という和洋折衷のハイカラな建物も日本統治時代のなごりです。
「親水公園露天温泉浴池」は、水着で入る混浴露天風呂で、地熱谷から温泉を引かれています。湯ぶねは6つあり、4つは温泉で、2つは冷水となっています。温泉の温度は38〜42℃で、上段から下に行くにつれて温度が下がっていくので、好みに合わせて入浴してください。
紅毛城
淡水河の河口にある風情豊かな町「淡水」にある、赤レンガの壁が特徴の「紅毛城」は、1626年にスペイン人によって建てられた古城です。のちに台湾を治めたオランダ人によって改修され、その後には英国人へとその所有が移り変わったという歴史があります。
そして、1980年になって正式に台湾に返還されました。屋内は昔のままの状態をとどめている貴重な歴史遺産で、国家一級遺跡にも指定されています。敷地内に文物記念館も併設され、資料などが数多く展示されています。
広場を挟んで向い側にある赤レンガの屋敷は「旧清朝英国領事館」で、こちらも19世紀後半の貴重な建築です。また、紅毛城の前にある広場から眺める夕日は、「淡水八景」の1つと言われる絶景で見逃せません。
九份茶坊
九份のお土産物店やグルメスポットがひしめく基山街沿いにある「九份茶坊」は、台湾の芸術家「洪志勝」氏がこの地に魅せられて、九份でも最も古いと言われている屋敷をリノベーションした茶藝館です。建物は台湾文化庁が文化財として登録しています。陶芸の工房も併設されていて、お店て使う陶器は全て手作りです。
店内はレトロで落ち着いた雰囲気の中、茶藝館らしくヤカンや茶壺が整然と並んでいます。台湾茶の作法を楽しみながら、お茶菓子を一緒にいただけます。上級な台湾高山茶の茶葉を混ぜ込んだチーズケーキ「烏龍起司蛋糕(ウーロンチースーダンガオ)」が人気です。
ボリュームたっぷりのパイナップルケーキ「伍倆金鳳梨酥(ウーリャンジンフォンリースー)」や九份茶坊オリジナルの茶器・茶道具は、旅のお土産やプレゼントにしてもいいですね。
鼎泰豊(ディンタイフォン) 本店
1958年に食用油問屋から始まった「鼎泰豊」は、1972年に麺と点心のお店にモデルチェンジしました。台北市の「永康街」にある信義本店をはじめ台北101店など台湾国内のみならず、日本やアジア各国、アメリカなどにも海外進出しています。
「小龍包(シャオロンバオ)」は、お店の看板メニューで、スープや具が透けて見えるほど薄い手作りの皮で豚肉のあんを包んで蒸しあげています。皮の中の旨味の詰まった肉汁が絶品で、レンゲに乗せて肉汁をこぼさないで食べるのがポイントです。
小龍包をはじめお店の点心は、熟練の点心師によって1つ1つ包み上げられたもので、作り置きしません。そして、小籠包以外にも、麺類や炒飯、餃子やしゅうまい、A菜や空芯菜など地元産の新鮮な季節野菜の炒めもの、など色々なメニューが楽しめます。
台湾の地元の人たちにはもちろん観光客にも人気のお店で、ランチや夕食の時間には待ち時間が長くなることでも有名です。順番に番号で呼ばれる形式で、ホームページや専用アプリで呼び出し番号を確認することもできます。待ち時間に、近隣を町歩きなどしてみるのもいいですね。
彩虹眷村(ツァイホンジュエツン) Rainbow Village
台中市にある「彩虹眷村」は、老朽化した家屋や道路にカラフルなアートがびっしりと描かれていて、国内外の観光客でにぎわう人気のSNS映えスポットです。そのアートは「彩虹爺爺(虹のおじいさん)」と呼ばれる「黄永阜」氏が一人で描いたものです。
黄永阜氏が自身の居住する馬祖二村をカンバスに、絵画を描き始めたのは2008年9月2日(火)からです。再開発で取り壊される予定だったこの村は、フェイスブックでも大きな話題となり、保存が決まりました。
蓮池潭(リエンチータン)
「蓮池潭」は高雄市街地の北の郊外にある淡水湖で、その湖畔には楼閣や巨大な神像のほか、近隣には城壁に囲まれた「旧城」などもあります。こちらでもっとも有名なスポットが「龍虎塔」です。7階建ての2つの塔には口を開けた龍と虎が待ち構えています。
龍の口から入り、虎の口から出るのがルールです。このルールを守ることで福を得て、凶をさけられるそうですよ。塔の内部にはいろいろな絵が飾られています。てっぺんまで登れば、蓮池潭の美しい景色を360℃のパノラマで見渡すことができます。
湖畔を歩けば、武聖と関羽がまつられていて中国の宮殿を思わせる「春秋閣」や「孔子廟」などもあります。夕方になると夕日が湖面に映り、さらに美しい風景を堪能できます。
台湾のおすすめホテル10選
シーザー メトロ タイペイ
基本情報
【住所】No.167, Bangka Blvd., 万華区(マンフア), 台北市, 台湾, 10851
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ヒルトン タイペイ シンバン
基本情報
【住所】No.88 Minquan Rd, Banqiao District, 板橋区(バンチャオ), 台北市, 台湾, 22050
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
タイペイ シティ ホテル
基本情報
【住所】No.172, Sec. 2, Chongqing N, 大同区(ダートン), 台北市, 台湾, 10357
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ヨミ ホテル タイペイ
基本情報
【住所】No. 28, Section 1, Ming Sheng East Road, 中山区(ヂョンシャン), 台北市, 台湾, 104
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
シーザー パーク ホテル タイペイ
基本情報
【住所】No. 38 Chung Hsiao West Road, Section 1, 台北中央駅, 台北市, 台湾, 10041
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
コスモス ホテル タイペイ
基本情報
【住所】43 Sec. 1, Chung-Hsiao W. Road, 台北中央駅, 台北市, 台湾, 10041
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】可
グリーンワールド 台北駅
基本情報
【住所】No. 21, Section 1, Chongqing South Road, 台北中央駅, 台北市, 台湾, 100
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
フォーチューン ハイヤ タイペイ
基本情報
【住所】No.62 Sec.1 Chongqing N. Rd, 台北中央駅, 台北市, 台湾, 00103
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ロイヤル イン タイペイ ナンシー MRT ヂョンシャン ステーション
基本情報
【住所】8-11 Fl No:1 Naking West Road, 中山区(ヂョンシャン), 台北市, 台湾, 10444
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
Y ホテル
基本情報
【住所】19 XuChang St., 台北中央駅, 台北市, 台湾, 10047
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
台湾の年間イベント情報
1月
旧暦春節
中華圏では旧暦のお正月を「春節」と言い、盛大に祝われます。通常旧暦正月の元日から5日までの期間で、「過年(グオニエン)」とも呼ばれ、漢民族にとっては最も重要な行事です。大晦日には家族一同が集まって食事をします。子どもたちや年をとった両親にお年玉をあげます。そして、年を越して午前0時が過ぎると一斉に爆竹を鳴らして新年を祝うのです。
毎年、暦によってその日にちは変わります。旧暦12月31日 〜 1月3日は台湾の祝祭日です。この期間は、お店もお休みになるところが多いのでご注意ください。
2月
元宵節(ユエンシァオジェ)
旧暦1月15日は正月のすべての行事が終わる日で、「元宵節」と呼ばれています。元旦に次いで大切な日とされていて、台湾各地では先祖にお供えをして、「元宵湯圓」という団子を食べる慣わしです。
また地域によっては「迎花灯」や「放天灯」が行われます。台南市では元宵節当日、スリル満点の花火で有名な「蜂炮(爆竹祭り)」が開催されます。
- 台湾ランタンフェスティバル
「ランタン」は「元宵節」を象徴するもので、この日に合わせて、台湾各地ではランタンや提灯を飾るイベントが開催されます。「台湾ランタンフェスティバル」は、台湾交通部観光局が主催していて、元宵節の伝統的なお祭りに、会場となる地域に根ざした伝統やハイテク技術などを織り交ぜながら、スケールの大きな観光イベントに発展させました。
毎年、開催地が変わり、2020年は台中市、2021年は新竹市での開催が決定しています。国内外でも有名なこのイベントには、台湾国外からの観光客も多く訪れます。
- 平渓(ピンシー)国際天燈祭り
「天燈」は、「孔明燈」とも呼ばれ、三国志にも登場する諸葛亮孔明によって発明されたとの言い伝えがあり、その当時は軍事通信用の道具だったそうです。熱気球の元祖とも言われています。新北市の平渓地区では、元宵節にこの「天燈」をあげる風習が残っています。
ご先祖さまに平穏無事を知らせ、ご加護を祈るために願いを書いて上げていた「天燈」は、今では思い思いの願いを書いて上げるようになりました。地域に根付いたこのお祭りは、アメリカのディスカバリーチャンネルでも世界二大夜祭りとして取り上げられ、現在、国際的な観光イベントにまで発展しました。
毎年、このお祭りに参加するためたくさんの観光客が訪れます。お祭り当日は民俗舞踊ステージやクイズといったイベントも開催されますが、そのクライマックスはなんと言っても一人一人の願いが書かれた無数の天燈が一斉に夜空に上がる瞬間です。
- 塩水蜂炮(爆竹祭り)
台南市には、元宵節に行われる「塩水蜂炮」と呼ばれる伝統行事があります。世界三大民俗祭りの1つにも数えられている、台湾を代表する宗教的イベントです。
19世紀後半の清の光緒年間に塩水一帯でコレラが大流行した時、「武廟」にまつられている「関聖帝君(関羽)」のお告げに従って、元宵節に夜明けまで町中で爆竹を鳴らし厄除けを行ったところ、疫病がおさまったというのが、この行事の起源だといわれています。
100万発を超えるロケット花火が一斉に放たれると、大爆音とともに火の粉が至るところに飛び散ります。毎年、国内はもちろん、海外からも多くの観光客がこの大迫力の奇祭を見に訪れます。
6月
端午節
旧暦5月5日は「端午節」といい、春節や中秋節と並ぶ台湾の三大節句の1つです。古代中国の楚の愛国詩人「屈原」に由来した行事で、「詩人節」とも呼ばれています。端午節には、「台北新店碧潭」や「基隆河」「高雄市愛河」といった台湾各地の河川や湖で「ドラゴンボートレース」が開催されます。
「屈原」が国の将来を憂いて川に身を投げたとき、付近の人々が競って船を出し、助けようとしたことがボートレースの起源とされています。現在「ドラゴンボートレース」は大規模な国際イベントの1つとなっていて、台湾国外からの参加も少なくありません。
そして、川に身を投げた「屈原」の体が魚などに食べられないようにと、人々が笹の葉に包んだご飯を川に投げ入れたという言い伝えから、端午節には笹の葉で包まれた三角形の餅米料理「ちまき」を食べるという風習となったそうです。
また、この日には、家の入り口にヨモギやショウブなどを飾り、平安無事を祈る慣わしもあります。
8月
中元節
旧暦7月は、中華圏では「鬼月」とも呼ばれています。7月1日から7月29日までの間は、地獄の門が開かれ、悪霊がこの世にやってくると信じられてきました。その期間には、無病息災や家内安全を祈って、霊を鎮めるための様々な行事が行われます。
旧暦7月15日の中元節はそのクライマックスです。「中元普渡」といって、肉や魚、果物、お菓子などをたくさん準備し、廟や自宅の庭にお供えして亡霊の成仏を祈ります。また、海や川でさまよう霊たちをあの世に正しく導くための精霊流し「放水燈」も行われます。
9月
中秋節(旧暦8月15日)
旧暦の8月15日の「中秋節」は、「月祭り」とも呼ばれていて、行事のほとんどが月に関係しています。お月見には円満という願いの込められたお菓子の「月餅」を食べます。中秋節の夜には月を眺めながら散策する「走月亮」という慣わしもあります。
「柚子(文旦)」を食べる習慣もあります。これは、「柚」という字が「佑」と発音が似ていて、月が守ってくれると考られているからです。また近年は、家族でバーベキューをする人たちが増えています。
日月潭遠泳大会
南投県にある「日月潭(リーユエタン)」は、台湾最大の淡水湖です。美しい湖とその周りの山が織りなす絶景は有名で、台湾国外からの観光客も多く訪れている人気の観光地です。
1983年から、毎年中秋節の前後に行われている「日月潭遠泳大会」は、台湾国内はもちろん、海外からもたくさんのスイマーが、日月潭の朝霧埠頭に集まります。全長約3,000メートルの長距離コースで、数万人のスイマーたちが競うこの大会は、2002年には世界水泳の殿堂入りを果たしました。
12月
台北マラソン
毎年12月に開催される「台北マラソン」は、台湾国内のマラソン愛好家をはじめ海外のトップランナーもエントリーする、大規模なマラソン大会です。台北市内をめぐるフルマラソンとハーフマラソンのコースです。
一般参加は抽選で選ばれます。また大会をサポートするボランティアも公募します。ランナーはもちろん台北市民にとっても年の終わりの一大イベントとなっています。
台北最High新年城カウントダウンパーティー
「台北最High新年城カウントダウンパーティー」は、12月31日の大晦日から元旦にかけて台湾市政府の主催で行われる年越しイベントです。ゲストとして招かれた台湾の人気タレントやアイドル歌手が、観客と一体となって盛り上がります。
いよいよ新年を迎えるときには、カウントダウンに合わせて「台北101」が下から上へと点灯されていきます。
そして、カウントダウンが終わった瞬間の元旦午前0時に、台北101ビルに設置された花火がいっせいに打ち上げられます。冬の夜空に花火で照らされた台北101のシルエットは圧巻です。
台湾への主要エリアからのアクセス・所要時間
成田空港から
- 桃園国際空港まで:3時間40分〜3時間55分
- 高雄国際空港まで:3時間55分〜4時間10分
- 台中空港まで:3時間50分
羽田空港から
- 桃園国際空港まで:3時間30分〜3時間45分
- 台北松山空港まで:3時間25分〜3時間40分
名古屋・中部国際空港から
- 桃園国際空港まで:3時間5分〜3時間15分
高雄国際空港まで:3時間20分
関西国際空港から
- 桃園国際空港まで:2時間50分〜3時間15分
- 高雄国際空港まで:3時間10分〜3時間25分
- 台南空港まで:3時間15分
福岡空港から
- 桃園国際空港まで:2時間25分〜3時間
- 高雄国際空港まで:2時間50分
就航している航空会社
日本から台湾へ向かう直行便は、台北市の南西約40キロメートルの桃園市内にあって、台北駅まではMRTに乗って40〜50分ほどの台湾最大の国際空港「台湾桃園国際空港」、台北市内にあって台湾の国内便も発着する「台北松山空港」のほか「高雄国際空港」「台中空港」「台南空港」の各空港へ就航しています。
そして、日本の各空港によって、台湾行きの直行便を就航している航空会社や到着する台湾国内の空港も違います。LCCも含めて多くの航空会社があり、毎日運行している会社も多いです。
成田空港から
台湾桃園国際空港へ
JAL、ANA、チャイナエアライン、エバー航空、キャセイパシフィック航空、バニラエア、タイガーエア、スクート航空、ジェットスター・ジャパン
※ ジェットスター・ジャパンは週4便、ほかの航空会社は毎日運行
高雄国際空港へ
JAL、チャイナエアライン、エバー航空、バニラエア、タイガーエア
※ 毎日運行
台中空港へ
マンダリン航空
※ 毎日運行
羽田空港から
台湾桃園国際空港へ
タイガーエア、ピーチ・アビエーション
※ 毎日運行
台北松山空港へ
JAL、ANA、チャイナエアライン、エバー航空
※ 毎日運行
名古屋・中部国際空港から
台湾桃園国際空港へ
JAL、チャイナエアライン、エバー航空、キャセイパシフィック航空、エアアジア・ジャパン、スターフライヤー、タイガーエア
※ タイガーエアは週5便、ほかの航空会社は毎日運行
高雄国際空港へ
タイガーエア
※ 週2便運行
関西国際空港から
台湾桃園国際空港へ
JAL、チャイナエアライン、エバー航空、キャセイパシフィック航空、ジェットスター・アジア、タイガーエア、ピーチ・アビエーション、エアアジアX、フィリピン航空
※ エアアジアXは週5便、フィリピン航空は週3便、ほかの航空会社は毎日運行
高雄国際空港へ
チャイナエアライン、エバー航空、スクート航空、ピーチ・アビエーション、タイガーエア
※ タイガーエアは週3便、ほかの航空会社は毎日運行
台南空港へ
チャイナエアライン
※ 週2便運行
福岡空港から
台湾桃園国際空港へ
チャイナエアライン、エバー航空、バニラエア、タイガーエア
※ 毎日運行
高雄国際空港へ
エバー航空、タイガーエア
※ エバー航空は週5便、タイガーエアは週2便運行
ツアーを選ぶときのTips集
台湾までは飛行機でどのくらいかかりますか?
東京からは飛行機の直行便で約4時間、福岡からであれば約3時間で行くことができます。時差はマイナス1時間です。
何泊くらいのツアーが最も楽しめるでしょうか?
1都市だけを集中して観光するのであれば、2泊3日(機内泊があれば1泊3日)のツアーもあります。観光だけでなく、ショッピングや夜市などでのグルメを楽しんだり、台北などから地方へ足を伸ばすのであれば、3泊4日あるといいでしょう。
台湾の気候は?行くのにいい時期はいつでしょう?
ベストシーズンは暑さをしのぎやすい10月〜5月です。3月〜5月の春から夏にかけての季節の変わり目には、しとしとと雨が降り続く日があり、日本同様、梅雨や台風の影響もあります。夏場は雨が突然降るスコールもありますので、折りたたみ傘などの雨具を携帯していくことをおすすめします。
中国語が話せないのですが、日本語が通じますか?
主要な観光地やレストラン、ホテルでは日本語が通じることも多いです。行きたい観光スポットやホテルなどはガイドブックなどで見て、漢字でその名前をメモに書いて渡せば伝えることができます。