蔵王温泉ってどんなところ?
蔵王温泉は、宮城県と山形県にまたがる蔵王連峰に囲まれ、東北屈指の規模と歴史を誇る温泉地です。開湯はおよそ1,900年前と言われています。
強酸性の硫黄泉は乳白色で、お肌・血管の若返りと殺菌・美肌効果が期待でき、まさに「美人づくりの湯」として特に女性に人気です。
また、温泉だけでなく、四季折々の表情を見せる大自然、初夏には高山植物や新緑、秋には色とりどりの紅葉、冬は樹氷やウィンタースポーツが楽しめるのも魅力です。
蔵王温泉旅行の見どころ
蔵王連峰トレッキングを楽しむ
標高差がある蔵王は、大自然を満喫するには欠かせないロープウェイが運行しています。
空中からの壮大な眺めはもちろんのこと、高山植物や珍しい昆虫に出会えるトレッキングにも便利で、絶好のリフレッシュになります。
蔵王エコーラインをドライブする
蔵王の麓から山頂に向かうルートは、雄大な自然に囲まれて爽快なドライブが楽しめます。全長約26kmの観光道路、ドライブの休憩も兼ねて大露天風呂で癒やされたり、御釜で神秘の沼を鑑賞したり、大自然を満喫しましょう。
気軽に湯めぐりを楽しむ
3つの足湯や共同浴場、日帰り温泉で気軽に湯浴みを楽しめます。風情漂う共同浴場は、入浴料200円というお手頃な値段です。洗い場もなく、シャンプーや石鹸などもないですが、シンプルかつ純粋に温泉を堪能できます。
蔵王三大神めぐりをする
蔵王の山々には、災難よけ、諸願成就の「蔵王地蔵尊」、家内安全・商売繁盛の「蔵王大黒天」、不老長寿・水の神の「蔵王大権現」の三神が祀られています。「蔵王三大神めぐり」で運気とパワーをもらいましょう。
山寺で松尾芭蕉の世界に浸る
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句で知られる俳人・松尾芭蕉が山寺に訪れた際に感動して詠んだ句です。860(貞観2)年、清和天皇の勅願によって慈覚大師(じかくだいし)が開いた、天台宗の御山で東北を代表する霊山です。厳かな雰囲気で芭蕉の世界に浸りましょう。
人気の観光エリア
上湯エリア
温泉を満喫したいなら、足湯をはじめとして、共同浴場に日帰り温泉など各自の思い思いに合った楽しみ方ができます。お得に楽しめる入湯手形の「湯めぐりこけし」は、記念にもなりますね。冬季は閉鎖になる施設もありますので、事前にチェックしましょう。
また、ウィンタースポーツで思う存分満喫できるのも東北ならではの醍醐味です。
上湯
3つの共同浴場のうちの1つで、ヒノキ造りの浴室が特徴です。3つの中で一番高い場所にあります。
川原湯
3つの共同浴場のうちの1つで、湯船の底から温泉が湧き出します。内湯だけの小さな共同浴場です。温度が高いので入浴の際は注意してください。
おおみや旅館
創業約1,000年以上前と言われている蔵王温泉屈指の老舗旅館です。館内に足を踏み入れば、大正ロマンあふれる雰囲気が漂っています。地元の食材・旬の食材をふんだんに盛り込んだ料理も自慢です。
5つある館内のお風呂は、すべて100%源泉かけ流しで朝夕の男女交代制。蔵王温泉は、傷が全快したという伝説が残っているように、きりきず、やけどや慢性皮膚病などに効果があると言われています。硫黄泉の温泉は美肌効果もあります。
階段の上り下りが多いですが、大正ロマンを忠実に再現するため当時の趣のまま残しているため、館内にはエレベーターがありません。また、冬季は、屋根からの落雪が危ない為、露天風呂は閉鎖になります。
酢川(すかわ)温泉神社
旅館やみやげ物屋が並ぶ「高湯通り」の急な上り参道の上、温泉の高台にまつられています。その名のごとく、温泉の神様です。清和天皇「三代実録」のくだりに、「出羽国六位上酢川温泉神従五位下」とあり、由緒ある神社です。
薬師神社
「酢川温泉神社」の摂社(せっしゃ)としてまつられている神社です。温泉に多くの人を招くように、温泉発展の神として、江戸時代中期に現在の場所に移されました。
源七露天の湯
美しい自然に囲まれた立地、豊富な湯量が自慢の立ち寄り温泉です。
周りは緑に囲まれたロケーションの広々とした大露天風呂、そして贅沢に吹き出す源泉掛け流しの豊富なお湯と桧の香りに安らぐ内風呂、温水シャワーもあり、男女ともゆったりとくつろげます。
夜間は露天風呂がライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂います。営業時間は9:00〜21:00となっており、入浴料は大人450円、子供(3歳から小学生まで)250円で、石鹸シャンプーの備え付けはありません。
名湯 蔵王温泉大露天風呂(日帰り温泉)
蔵王温泉バスターミナルより徒歩約10分、蔵王温泉の代名詞ともいえる「蔵王大露天風呂」。温泉脇を流れる川のせせらぎに耳を傾け、大自然の風景を眺めながら浸かる温泉は格別です。
趣のある門をくぐり、階段を降ります。番台・脱衣所は、釘を使用していない、職人の技が詰まった木のぬくもり溢れる建屋。そこを抜けると目の前に広がる蔵王の風景。開放感たっぷりの自然石を組んだ湯舟でゆったりくつろぎます。温泉街の共同浴場や旅館のお風呂にない魅力が味わえます。
注意事項として、掛け湯をする、ゴシゴシこすらない、目に入ると痛みが出る、飲泉不可、貴金属は必ず外す、衣類が傷むので湯上がりにはよく拭く、滑りやすいなどに気を配りながら、湯浴みを楽しめます。
11月下旬から翌年3月までは閉鎖しています。早朝6時から営業していますので、朝風呂なんてのも爽快ですね。
蔵王温泉スキー場
アメリカのCNNにより「日本の最も美しい場所31選」に選ばれるほど、海外でも評価されている「蔵王温泉スキー場」は、抜群の雪質と多彩なゲレンデ・コースで、東北最大級のスノーリゾートエリアです。
山形県内に約24軒ほどあるスキー場でも知名度が高く人気で、パウダースノーで滑りやすく、初心者にもやさしいコースもあります。
例年12月にオープン、翌年5月頃まで営業しています。蔵王スカイケーブルからは、中央ゲレンデ、ダイヤモンドバレー、上の台ゲレンデへ向かうことができます。
また、なんといっても樹氷を見ることができるが一番の魅力です。見頃は例年1月中旬から2月下旬頃で、日本にいながら、自然が織りなす幻想的な光景を目の当たりにできます。
下湯エリア
バス発着地点にもなっている、蔵王温泉バスターミナル内に、蔵王観光の拠点「蔵王温泉観光協会案内所」があります。
3つの共同浴場のうちの1つ「下湯」やつるや旅館「五感の湯つるや」でまた違った温泉の風情を味わうのもいいですね。
蔵王おみやげセンターまるしち
「蔵王観光案内所」の近く、蔵王土産を中心に、山形全般のおみやげを扱っているお土産物屋です。
なかでもオススメの、源泉とコラーゲンをたっぷり配合した「蔵王温泉せっけん」は、きめが細かい泡、お肌にやさしい石鹸です。お気に入りの温泉の雰囲気を自宅で気軽に味わえる「湯の花」は、子供のあせもや皮膚疾患に良いと言われています。
山形といえばさくらんぼ!手づくりの「自家製さくらんぼジャム」は、さくらんぼの実がごろごろ入った贅沢なジャムです。老若男女、お土産選びに困ることはないでしょう。
下湯
3つの共同浴場のうちの1つで、強烈な硫黄の匂いで白濁色が特徴です。すぐ近くの「下湯の足湯」も併せて浸かってみてはいかがでしょうか。
五感の湯つるや
蔵王温泉バスターミナルすぐ向かいの宿です。自噴する自家源泉100%の温泉を豊富な湯量でかけ流し、タイプの違う貸切風呂が4つあり、大浴場は、男女ともに露天風呂があります。
ポンプを使わずに自然と湧いてくる温泉は源泉温度が約52℃、この源泉を加温加水することなく館内全ての大浴場・露天風呂・貸切風呂に供給しています。
約300m離れた「上湯共同浴場」の裏手にある「つるやホテル」源泉地より、高低差を利用した自然の流れにて引湯しています。
人の持つ五感を刺激するお湯であることが特徴です。
- 視覚(目)乳白色: 湯の花(換水時最初透明時間経過後酸化物)により白濁しています。
- 味覚(口)酸っぱい:強酸性泉(pH1.5)のため、大変強い酸味を感じます。
- 嗅覚(鼻)硫黄臭: ゆで卵のような独特の硫黄臭が温泉情緒を感じさせます。
- 聴覚(耳)お湯の音:浴槽から常にあふれ出る掛け流しのお湯の音が聞こえます。
- 触覚(肌)ピリッと:入浴時に肌にピリッと来る感覚がたまりません。
また、4階・5階の客室は、飯豊・朝日連峰を見渡せる眺望が魅力です。
白樺商店
蔵王名物「稲花餅(いがもち)」で有名な老舗です。蔵王で採れたクマ笹の上に、かわいらしいお餅が3つのっています。中身は自家製のこしあんがたっぷり。白いお餅に黄色の米粒がまるで稲の花のように見立て、秋の豊作を願ったとの言い伝えがあります。
売り切れることもありますので、早めにゲットすることをオススメします。
蔵王中央ロープウェイ
蔵王中央ロープウェイは、蔵王温泉にある「温泉駅~鳥兜駅」間を運行しています。所要時間は約7分30秒で、延長距離は1,787mです。
高低差は524mあり、101人乗りの大型ゴンドラです。蔵王温泉街や山形盆地等を眺めながら鳥兜山頂までいくことができます。鳥兜山展望台まで徒歩1分、山形市・上山市を見渡すことができます。
料金は、片道なら大人 800円、小人 400円、ペットも200円で利用できます。
蔵王大権現エリア
蔵王スカイケーブル「中央高原駅」付近のエリアです。駅を降り、ゲレンデへ向かうと「蔵王大権現」が鎮座しています。その勇ましい姿は「蔵王三大神」の一つとして親しまれています。神秘的なエメラルドグリーンの「ドッコ沼」も見逃せません。
蔵王スカイケーブル
蔵王スカイケーブルは、蔵王温泉にある「上の台駅~中央高原駅」間で運行しています。所要時間は約8分で、延長距離は1,636mです。
高低差は342mあり、4人乗りのゴンドラで、ファミリー・グループで発車します。1人でもOKです。時間が自由ですので、すぐに出発できるのが便利です。
料金は、片道なら大人 800円、小人 400円、ペットも200円で利用できます。なお、時期により運休しますので、事前に確認しましょう。
蔵王大権現
蔵王三大神の1つで、2002(平成14)年、蔵王口に鎮座する蔵王大権現の礼拝所として、「蔵王スカイケーブル中央高原駅」前に建立されました。不老長寿と水の神と言われています。
蔵王大権現の躍動する勇猛無双な姿と三眼怒髪の大忿怒相は、どんな悪魔をも降伏して、平和を招来する象徴とし、 更に、農耕をはじめ諸産業の頼もしい「水の神」として慕われ、崇敬されています。例大祭は、毎年8月8日です。
ドッコ沼
標高約1,400mの避暑に最適な中央高原にある、とてもきれいな沼です。日差しによって水が青〜緑に変化し、神秘的な雰囲気を醸し出すパワースポットです。
金剛杵の独鈷(とっこ・両端のとがった金属製の仏具)と似ていることから、独鈷沼といわれるようになったと伝えられています。
周囲約350m、平均水深2m、沼底から湧き出る水は枯れることはありません。山形市の水瓶ともいうべき源泉でもあり、沼畔にひっそりとたたずむ「水神様」は水と竜神の伝説とあいまって、先人達の水に感謝する思いを彷彿とさせます。
透き通ったエメラルドグリーンは、なぜこの色になっているのかはわかっていません。
「中央第1リフト(夏山リフト)」は、ドッコ沼へのアクセスに最適です。「蔵王トレッキングコース」では、ドッコ沼への行きはトレッキング、帰りはリフトという利用ができます。もちろん、往復リフトも使えます。
蔵王連峰エリア
蔵王連峰は、宮城県と山形県を分け隔てる山の連なりで、東北地方を南北に走る奥羽山脈系の1つです。中央蔵王にある1,841mの「熊野岳」をはじめとし、1,825mの「屏風岳」、1,758mの「刈田岳」、1,745mの「杉ヶ峰」と続きます。蔵王を代表する、蔵王のシンボル「御釜」は必ず抑えておきたいスポットです。
蔵王地蔵尊
「蔵王三大神」の1つで、天候の激変する高い山頂にありながら、今もなお堂々と佇む地蔵です。尊像の左右には観音と不動明王が鎮座しています。
蔵王地蔵尊は、1775(安永4)年、蔵王ロープウェイ「地蔵山頂駅」東約100mに、 諸願成就・災難よけとして宝沢の役人によって、37年もの長い歳月をかけ建立されました。
高さ2.34m、肩幅1.2m、膝幅1.8m、台座の高さ0.34mの坐像で、安山岩でできています。大祭は、毎年5月24日(春季)と9月24日(秋季)です。
御釜(おかま)
蔵王刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に抱かれた円型の火口湖で釜状であることから「御釜」という名前がつきました。
天候等諸条件によってエメラルドグリーン調やるり色調に湖面の色が変わり、豊かな表情を見せてくれる蔵王のシンボルです。
湖水は強酸性のため生物は生息できません。水温は表面から10数メートルの深度で摂氏2度まで下がり、それより深度を増すと温度が高くなる特殊双温水層で、世界でも例がない湖です。
太陽光線の当たり方で日に何度も色を変えることから、「五色湖」とも呼ばれています。南西から流れ出て濁川となり、「賽の磧(さいのかわら)」の北側を迂回して太平洋側へ流れ出ています。
蔵王ハイラインの終点(駐車場)から歩くこと、約2、3分で御釜を眺める展望台に到着します。展望台まではバリアフリー対応になっています。手前には、休憩をすることができる「蔵王山頂レストハウス」も設あります。
例年11月上旬~4月下旬は、蔵王エコーライン・ハイラインの冬期通行止めに伴い、基本的に見学することができません。
蔵王ロープウェイ
蔵王ロープウェイは、蔵王温泉の「蔵王山麓駅」「樹氷高原駅」「地蔵山頂駅」を結んでいます。蔵王山麓駅~樹氷高原駅間は「山麓線」、樹氷高原駅~地蔵山頂駅間は「山頂線」と呼ばれています。
標高約1,661mの「地蔵山頂駅」からは「蔵王自然植物園(三宝荒神山)」や「蔵王地蔵尊」、標高約1,331mの「樹氷高原駅」からは「いろは沼・観松平」などが見どころです。
観松平
蔵王ロープウェイ山麓線の「樹氷高原駅」から観松平・いろは沼散策に便利な「ユートピア夏山リフト」を利用します。6月から10月までの営業です。
観松平は、その名の通り、羽衣の松、王将の松などと名づけられた樹齢300年余の「キタゴヨウマツ」が盆栽のようにしげり、壮観です。その一角にあるのが「いろは沼」です。
いろは沼
蔵王中腹にある湿原帯です。数々の植物が群生し、季節により様々な表情を見せてくれるポイントです。
蔵王大黒天
蔵王大黒天は、蔵王三大神の1つで、1980(昭和55)年、蔵王中央ロープウェイ鳥兜(とりかぶと)駅・鳥兜山(とりかぶとやま)山頂展望台に、 蔵王温泉の商売繁盛と観光客の旅の安全を願い建立されました。
西暦110年頃、武将・吉備多賀由(きびのたがゆ)が、矢の毒を癒しているうち、温泉を見つけて入浴したところ、 たちまち全快したので、日頃信仰している大国主命のおかげと、蔵王山頂にこれを祀ったと伝えられています。
佛教の大黒天が、後に日本神話の大国主命と同一視され、七福神の一神として信仰されてきました。 発見者の名をとって「多賀由温泉」といわれ、その後「高湯温泉」に変わり現在の「蔵王温泉」になりました。例大祭は毎年10月5日です。
蔵王国際ホテル
ホテル自慢の乳白色で掛け流し天然温泉「八右衛門の湯」は総木造りの落ち着いた色調の贅沢な空間になっています。また、100%掛け流しの天然温泉「3種の貸切風呂」、山形の駿の食材を使った厳選料理などが自慢です。
内風呂は、全面ガラス張りで開放感たっぷり、男湯・女湯が入れ替え制です。石造りの露天風呂では、温度の違う2つの浴槽を楽しめます。
貸切風呂は、「山の恵み湯」、「森の恵み湯」、「里の恵み湯」の3タイプでそれぞれ趣が異なります。蔵王ロープウェイまでは徒歩約5分で観光に便利な立地です。
蔵王エコーライン
1962(昭和37)年に開通した、宮城県と山形県を結ぶ山岳道路です。例年11月初旬から翌年4月下旬までは冬季閉鎖されます。
宮城側からは火山岩むき出しの蔵王の男性的な姿を見られるほか、4月下旬の開通から5月中旬頃までは、最高で約10mになる「雪の壁」、蔵王特有の高山植物とその花々、「ブナ」や「ナラ」等の樹木からなる新緑や紅葉等、シーズンごとの楽しみも味わうことができます。
蔵王の樹氷
シベリアから吹いてくる季節風が日本海で水分を含んだ風となり、それが「アオモリトドマツ」に衝突し固まるという、特殊な気象条件からできる「蔵王の樹氷」。その姿から別名「スノーモンスター」とも呼ばれる、雄大で繊細な氷と雪が織り成す大自然の芸術品です。
蔵王ロープウェイ「地蔵山頂駅」から一面に広がるスノーモンスターを見ることができます。
冬季蔵王の風物詩は、蔵王に自生している針葉樹「アオモリトドマツ」の葉に強い西風に乗った氷の粒が衝突してできるため、風上に向かって成長するその姿は「エビの尻尾」に例えられます。
山寺エリア
最寄り駅の「山寺駅」までは山形駅から電車で約20分、松尾芭蕉が名句を詠んだことで知られる山寺エリアです。開山1,100年の歴史があり1,015段の石段を登ると絶景が広がっています。
山寺(宝珠山立石寺)(ほうじゅさんりっしゃくじ)
「山寺」は、正しくは「宝珠山立石寺」といい、860(貞観2)年、清和天皇の勅願によって慈覚大師(じかくだいし)が開いた、天台宗の御山で東北を代表する霊山です。山形随一の景勝地で、山形駅から電車で約20分、最寄り駅は「山寺駅」です。登山口までは徒歩約6分ほど、山頂までは徒歩約40分ほどです。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」 という松尾芭蕉の名句でも知られています。1689年、諸国行脚の旅に出た芭蕉が弟子と共に訪れ、感動した様子を詠んでいます。豊かな自然に恵まれ、春・夏・秋・冬、 四季折々の雰囲気を楽しむことができます。
現在は、約百町歩(33万坪)の境内を持ち、その中に大小30余りの堂塔が残され、三つの不滅(法灯・香・写経行)が今もなお護られています。
山寺一の絶景が臨める「五大堂」(ごだいどう)、ケヤキ造りが優美な「仁王門」、国の重要文化財のお堂「根本中堂」(こんぽんちゅうどう)など要所を抑えて、全部で1,015段の石段を歩きましょう。なお、冬季は長靴やブーツが必須ですが参拝可能です。
山寺芭蕉記念館
「奥の細道」で情緒あふれる句を残した俳人・松尾芭蕉の記念館です。松尾芭蕉と門人の作品を中心に、奥の細道に関する資料を展示しています。芭蕉が山寺を訪れてから300年目、同時に山形市ができてから100周年を記念して、1989(平成元)年に建てられました。
企画展、俳文学、日本文学に関する資料を展示することもあります。茶室では抹茶を味わうこともできます。山寺参拝後に立ち寄りたいものです。
山形駅周辺エリア
新幹線の停車駅になっている「山形駅」周辺には気軽に立ち寄れるスポットが点在しています。
「山形美術館」、「霞城公園」、「山形まなび館」で山形の文化と歴史に触れたり、情緒たっぷりの「水の町屋 七日町御殿堰」をぶらりと歩いてみるのもオススメです。
文翔館
1916(大正5)年に建てられ、県庁舎と議事堂の2棟から成る英国近世復興様式を基調としたレンガ造りの建築物です。1984(昭和59)年に国の重要文化財に指定、1986(昭和61)年から保存修復工事が行われ、現在は、山形県郷土館「文翔館」一般公開されています。
山形美術館
郷土色と近代性をマッチさせた、多層民家風の3階建ての造りが特徴的です。
1964年、山形美術館は、当時の山形新聞・山形放送社長服部敬雄が中心となって財団法人を設立し、開館しました。1968年には別館を開設、その後開館20周年記念事業として新館建設着工、新館が1985年にオープンしました。延べ床面積6,400平方メートル、8つの展示室を有しています。
「新海竹太郎」や「小松均」など山形県出身の作家の作品をはじめ、国内外、特に西洋の近・現代美術を中心に収集しています。
山形まるごと館 紅の蔵
かつて紅花商人であった長谷川家の蔵屋敷を活用した造りになっています。旬菜旬食をテーマとした山形の魅力ある食の提供、地域特産品の販売、伝統野菜をはじめとする安心・安全・新鮮な農産物の直売、イベントの開催、観光情報の提供などを行う複合施設です。
そば処・郷土料理「紅山水」、カフェ&ダイニング「990(クックレイ)」、おみやげ処「あがらっしゃい」、「おいしさ直売所」があり、お食事やお買物を楽しめます。観光案内などを行う「街なか情報館」もあります。山形駅から徒歩約10分、旅の帰りにお土産を求めて立ち寄るものいいですね。
霞城(かじょう)公園(山形城跡)
霞城公園は、山形駅から徒歩で約10分ほど、市街地のほぼ中心にあり、約35.9ヘクタールの敷地を有する山形城跡の都市公園です。
1356(延文元)年、羽州探題として山形に入部した最上家初代・斯波兼頼(しばかねより)が築城したのが始まりと伝えられ、現在の城郭は、第11代城主・最上義光(1546~1614)が築いたものが原型とされています。
本丸・二ノ丸・三ノ丸の三重の堀と土塁で囲まれた、全国有数の規模を持つ輪郭式の平城で、出羽の関ヶ原合戦「長谷堂合戦」で城郭が霞で隠れて見えなかったことから「霞ケ城」とも呼ばれていました。
現在残っている二ノ丸の堀や土塁・石垣は、最上家改易後、1622(元和8)年に城主となった鳥居忠政により整備されたと伝えられています。
1986(昭和61)年に国の史跡指定を受け、2006(平成18)年には「日本百名城」に認定されました。春には、約1,500本の桜が咲き誇る山形市随一の桜の名所です。
水の町屋 七日町御殿堰(みずのまちや なのかまちごてんぜき)
「御殿堰」は約400年前に、山形城主の鳥居忠政が山形の町の生活用水や農業用水を確保するために作られた「山形五堰」のひとつです。「山形五堰」は流れる方向により、笹堰(ささぜき)、御殿堰(ごてんぜき)、八ヶ郷堰(はっかごうぜき)、宮町堰(みやまちぜき)、双月堰(そうつきぜき)とよばれ、江戸から令和と時の流れを越え、今も人々の生活と共に流れ続けています。
中でも「御殿堰」は城のお濠を満たすために、城を目指して東から西へ、小白川町から、代々の城主ゆかりの寺のある寺町とよばれる今の緑町3丁目あたりを通り、三の丸大手門のすぐ東に位置する七日町を横切って、堀へと注いでいた堰であったことから、「御殿」の名がついています。
全長17.5kmで、作られた当時はすべてお堀に流れ込んでいましたが、時代の移り変わりと共に、庭園への引水、日常用具や野菜の洗水、防火用水としての生活用水として利用され、また製糸業や染物・鰻問屋・養鯉業などの産業用水としても使われてきました。
山形は、蔵王山系より流れる豊富な水によってできた扇状地。「奥羽の驍将(ぎょうしょう)」と呼ばれた、武将・最上義光の城下町です。その城下町の中心である七日町の名所になっています。老舗の茶屋・呉服店・蕎麦屋、カフェ・和雑貨屋があり、のんびり散策にピッタリです。
山形まなび館
「山形まなび館」の前身の山形市立第一小学校は、1927(昭和2)年に山形県下初の鉄筋コンクリート造校舎として建設され、2001(平成13)年に国登録有形文化財となりました。
約80年間の小学校としての機能を卒業し、2010(平成22)年から中心市街地の賑わい創出のための施設「山形まなび館」として活用されています。
「イベントスペース」では、山形や季節にちなんだものづくり体験コーナーを常設しています。「やまがた情報室」では、山形の魅力を発掘し、見どころ、味処などの観光情報を提供しています。
山形のソウルフード「どんどん焼き」が味わえるカフェもあります。
かみのやま温泉エリア
蔵王温泉エリアから車で約30分ほどの、「かみのやま温泉」は江戸時代に宿場町として栄えました。
温泉で脚の傷を癒した鶴は、ひと声さけんで飛び立っていきました。これを見ていた旅の僧・月秀(げっしゅう)は、「鶴脛(つるはぎ)の湯」と名付けました。これが、かみのやま温泉の由来であると伝えられています。
かつて、「羽州の名城」と呼ばれた「上山城」や仲間や家族で楽しめるレジャースポット「レナワールド」もオススメです。
上山城(かみのやまじょう)
上山城は、最上氏の最南端の城塞であり、米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となりました。最上家改易の後は歴代藩主の居住となりましたが、城下町まで含めた諸施設が整ったのは土岐氏の治政下で、月岡・天神森にそびえる壮麗な城郭は「羽州の名城」として広く知れわたりました。別名「月岡城」とも言います。
しかし、1692(元禄5)年、土岐氏の転封と共に、幕府により取り壊され、現在は堀跡や石垣が当時の名残をとどめています。現在の上山城は、映像など多彩な展示方法を取り入れた郷土資料館としてよみがえりました。周辺には、武家屋敷が立ち並んでいます。
天守閣からは、蔵王連峰や温泉街の風情を残す市街地の家並みを楽しむことができます。また、高台にある足湯で散策の疲れを癒やすのもオススメです。
花咲山(はなさきやま)展望台
葉山温泉街からほど近い、クアオルト健康ウォーキングのコースにもなっている葉山コースの中腹にあります。市街地と蔵王連峰が一望でき、四季折々の景色を楽しむことができます。
また、「幸の鐘」があり、「恋人の聖地」に認定されていることからデートにオススメです。夜景は一層ロマンチックです。
斎藤茂吉(さいとうもきち)記念館
斎藤茂吉の生地である上山市金瓶の南の丘に、1968(昭和43)年に開館しました。
最上川支流の須川のほとり、東に蔵王連峰を仰ぐ景勝地で、1881(明治14)年、明治天皇が東北巡幸の際の小休所を記念して、「みゆき公園」と呼ばれています。
館内には、近代短歌史上に重要な位置を占める歌人で精神科医の斎藤茂吉が残した業績や、生活を伝える書画などの資料を中心に収蔵・展示しています。
2018年4に開館50周年を記念してリニューアルオープンし、展示のリニューアルやバリアフリー化によってより充実したスポットになっています。箱根強羅から移築した別室離れ(勉強部屋)や、茂吉歌碑なども建ち、散策しながら見学できます。
楢下宿(ならげしゅく) 脇本陣 滝沢屋
江戸時代に庄家(しょうか)を勤め、予備施設の「脇本陣」、また宿屋の「旅籠屋(はたごや)」として利用された民家で、宿札や往来手形など「旅」をテーマにした資料を展示しています。
藩政時代、羽州街道の宿場町として本陣、脇本陣、問屋などで賑わった楢下宿の「脇本陣」を復元しています。江戸時代の参勤交代の際には、新庄藩や庄内藩、遠くは津軽藩など、日本海側の十三藩がこの宿場町を利用したといわれています。
その由緒ある姿は、人々が行き交った往時の様子を今に伝え、風情ある街並みが楽しめます。
また、楢下宿の中央を流れる「金山川」には、当時では珍しい西洋の土木技術を取り入れた石造りの眼鏡橋があります。
二日町(ふつかまち)共同浴場
「かみのやま温泉」にある5つの公衆浴場は、一律大人150円、小学生100円の入浴料で気軽に楽しめます。「二日町共同浴場」にはガス張りの浴場となっており、ジャグジーと「あつい湯」の2つのお風呂があります。
別名「あいさつ浴場」とも呼ばれ、地元の人の憩いの場ともなっている「外湯めぐり」を体験してみましょう。かみのやま温泉駅から徒歩約8分ほどです。
リナワールド
2019年に創業50周年の節目を迎えた東北最大級の遊園地です。
リナワールドの前身「山交ランド」は、1969年、遊戯機械、ヘルスセンター(温泉施設など)、プール、 釣り堀を備え山形県上山市にて創業しました。
アトラクションは、定番のジェットコースターなど約30種類。急流すべりや海賊船のバイキングなどの絶叫系や小さなお子様には日本初の「ハローキティの観覧車」や「メロディトレイン」などがあります。
お腹が空いたら、「カフェテリア・リナ」でハンバーグやカレー、そのほか、ファーストフードやアイスもあります。天気が良い日は、屋外の「野外広場」もオススメです。
蔵王温泉のご当地グルメ
玉こんにゃく
山形は、こんにゃくの消費量日本一を誇り、通称「玉こん」で親しまれています。直径3、4㎝ほどの玉状のかわいいこんにゃくで、串に刺してあります。県外からの旅行客はドライブインなどでも気軽に食べられるので人気です。
醤油が染み込んだこんにゃくに辛子や味噌をつけて食べるのが一般的です。
冷やしラーメン
山形のご当地ラーメンの「冷やしラーメン」は、聞き慣れないと、ちょっと驚きますが、冷たくても麺が硬くならないように調理されています。夏だけでなく通年食べることができます。
その発祥は山形市の「栄屋本店」と言われており、60年以上も前から地元で食べられている定番グルメです。醤油ベースのたっぷりの冷たいスープに氷を浮かべ、太めの麺が涼やかに泳ぎ、メンマ、チャーシューなどの具がトッピングされるのが定番です。
とても暑い山形の夏には欠かせない、県民から愛されているご当地グルメです。
芋煮
山形名物の芋煮は、牛肉と里芋を醤油味のスープで煮込むのが定番です。親しい仲間や友人、職場の人と「芋煮会」を行うほど愛されている県民食です。
基本的な具材は「里芋」「牛肉」「ネギ」「こんにゃく」の4つで、しょう油、砂糖、酒で味付けします。毎年9月の第1日曜には、直径約6.5mの大鍋で「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されます。冬の山形には欠かせない郷土料理の一つです。
蔵王ジンギスカン
ジンギスカンといえば北海道が一番に思いつきますが、実は蔵王がジンギスカン発祥の地と言われてます。昭和初期に蔵王出身の日本綿羊協会の会長がモンゴルを訪れた際、現地民が鉄兜で羊を焼いて食べるのを見て、地元の蔵王温泉の名物料理にできないかと試行錯誤して誕生しました。
特徴は、厚切りのラム肉にオリジナルの特製タレをつけて食べます。ボリュームがあるのにヘルシーな元祖ジンギスカンを味わってみてください。
蔵王温泉への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機で蔵王温泉へ行く
山形空港と仙台空港の2つからアクセス可能です。また、山形駅もしくは仙台駅からのどちらも利用できます。
山形空港までの所要時間
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は山形空港HP
- 札幌(新千歳)空港からの場合:約1時間15分(FDA・JAL共同運行)
- 羽田空港からの場合:約1時間5分(JAL)
- 伊丹(大阪)空港からの場合:約1時間20分(JAL)
- 小牧(名古屋)空港からの場合:約1時間10分(FDA・JAL共同運行)
山形空港から蔵王温泉までの移動手段
- 山形空港から観光ライナー(乗合タクシー)で蔵王中央ロープウェイ温泉駅まで約1時間
- 山形空港からさくらんぼ東根駅まで約10分、JR山形線で山形駅で乗り換えて約1時間35分
- 山形空港からさくらんぼ東根駅まで約10分、山交バスで天童バスターミナルまで約20分、山交バスターミナルまで約35分、センタービル- 前から山交バスで約35分
- 山形空港からタクシーで約1時間10分
山形駅からバスで蔵王温泉バスターミナルまで約40分
仙台駅からバスで蔵王温泉バスターミナルまで約1時間30分(1日1便)
仙台空港までの所要時間
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は仙台空港HP
- 札幌(新千歳)空港からの場合:約1時間10分(JAL、ANA AIR DO共同運行、ANA peach共同運行)
- 成田(東京)空港からの場合:約1時間5分(ANA)
- 伊丹(大阪)空港からの場合:約1時間20分(ANA、JAL)
- 関西(大阪)空港からの場合:約1時間35分(peach)
- 中部(名古屋)空港からの場合:約1時間10分(ANA、IBEX共同運行)
- 広島空港からの場合:約1時間35分(ANA、IBEX共同運行)
- 福岡からの場合:約2時間(JAL)
仙台空港から蔵王温泉までの移動手段
- 直行バス「山形蔵王号」(予約制)で約2時間
- 仙台空港から山形駅までバスで約1時間20分
- 仙台空港から仙台駅まで仙台空港線で約35分、仙台駅からJR仙山線で山形駅まで約1時間15分、山形駅からバスで約40分
山形駅からバスで蔵王温泉バスターミナルまで約40分
電車で蔵王温泉へ行く
- 東京からJR新幹線つばさで山形駅まで約2時間30分
- 大阪からJR新幹線のぞみで東京駅まで約2時間30分、JR新幹線つばさで山形駅まで約2時間30分
山形駅からバスで蔵王温泉バスターミナルまで約40分
バス(夜行バス)で蔵王温泉へ行く
- 新宿駅南口から山形駅西口まで約6時間15分
- 金沢駅から仙台駅東口まで約9時間20分
- 大阪駅から山形駅前まで約11時間30分
- 京都駅八条口から約10時間30分
車で蔵王温泉へ行く
- 東京から東北自動車道を使って、約4時間30分
- 仙台から約1時間35分
山形空港・新幹線の停車駅 山形駅を紹介
山形空港
山形空港は、山形県の彦根市にあり、山形市内からバスで約30分ほどのところにあります。最寄り駅は「JRさくらんぼ東根駅」となり、新幹線、飛行機のダイヤに合わせてワンコインライナーを運行しています(要予約)。
なお、「庄内空港」は、山形県酒田市にある、地方管理の空港です。
山形駅
山形駅は、JR山形新幹線の停車駅となっており、そのほかJR奥羽(おうう)本線、JR仙山(せんざん)線、JR左沢(あてらざわ)線が運行しています。
東京−山形-新庄間を運行する山形新幹線「つばさ」は、東京−山形間を約2時間40分で走ります。
【主な停車駅】
- 東京
- 大宮
- 宇都宮
- 福島
- かみのやま温泉
- 山形
- さくらんぼ東根
蔵王温泉の年間イベント情報
1月
山形市初市
江戸時代初期から始まり、約400年の伝統をもつ正月を迎えた山形の風物詩です。
最上義光公の時代、山形には定期の市が立つ市日町があり、毎年1月10日に「市神(いちがみ)祭り」として、十日町から七日町にかけて多くの露店が立ち並ぶようになったのが始まりとされています。
商業の株を象徴しての「かぶ」、長寿を表す「白ひげ」などの野菜、「初あめ」、「団子木」等の縁起物をはじめ多くの露店が立ち並びます。山形市内外から約20万人を超す人出でにぎわいます。
会場:山形市十日町・本町・七日町の国道112号線及び沿線(十日町、本町、七日町、旭銀座、一番組商店街沿道)
寒鱈まつり in 山形
庄内浜水産物の県内における消費拡大を目的としたプロモーションの一環で、旬の寒鱈を活用した内陸版の寒鱈まつりです。
寒い日にほっこりあたたまる庄内浜の冬の味覚「寒鱈汁」内陸山形で味わえます。限定800食、1杯600円です。その他、辨天太鼓演奏、餅つき&振舞い、酒&鮭の販売などがあります。
会場:霞城セントラル 1階アトリウム及び南側オープンテラス
2月
山寺こけし雪だるま祭り
山形をテーマにしたものやキャラクターを形作ったものなどの「こけし雪だるまコンテスト」や雪中宝さがしで盛り上がります。
会場:山寺宝珠橋公園
4月
馬見ヶ崎さくらラインライトアップ
桜の開花にあわせて馬見ヶ崎川沿いの桜並木をライトアップします。
会場:山形市小白川町 馬見ヶ崎川沿い
霞城観桜会
太陽を浴びた桜も、ライトアップされた桜も違った趣きを楽しめる山形城址の観桜会です。
山形城跡である「霞城公園」は、約1,500本の桜が咲き誇る山形市随一の桜の名所です。開花時期に合わせて、東から南濠沿いの桜がライトアップされ、公園内外で夜桜を楽しむことができます。また、満開の時期に合わせて大茶会なども行われます。
会場:霞城公園
5月
薬師祭・植木市
日本三大植木市の一つとされる「薬師祭・植木市」。
400年以上の歴史がある植木市は、山形城主最上義光公が大火で焼失した城下に緑を取り戻そうと住民に呼びかけたのが始まりと言われています。
会場:薬師公園、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りなどの延べ約3km
山寺山王祭(日枝神社例大祭)
859年(貞観2)年開山の守護神・日枝神社の大祭です。釈迦三尊を配した3基の本神輿が威勢よく通りを走ります。神輿を担いだ人々の迫力を目の前で体感できます。
面白山紅葉川渓谷開き(おもしろやまもみじがわけいこくびらき)
山形と宮城の県境にある面白山の「紅葉川渓谷」は紅葉スポットになっています。渓流沿いにトレッキングコースがあり、荘厳な滝と紅葉のコントラストが目を楽しませます。春、夏の新緑も見事です。
6月
日本一さくらんぼまつり
さくらんぼの生産量日本一のやまがたで開催される一大イベントです。旬のさくらんぼのふるまいや「巨大な流しさくらんぼ」をはじめとし、さくらんぼを使ったスイーツコンテスト、ダンスコンテスト、ふるさと芸能のつどいなどステージイベントも満載で、まさにさくらんぼづくし!
会場:山形市七日町~本町
7月
山形紅花まつり
1986(昭和61)年から開催されている、山形の県花「紅花」に囲まれ賑わうお祭りです。
映画「おもひでぽろぽろ」の舞台となった山形市高瀬地区で、紅花観賞のほか、郷土芸能や紅花染め体験などが楽しめます。
会場:山形市高瀬地区(高瀬紅花ふれあいセンター)
宝珠山ライトアップ・光のロード(〜8月下旬、10月下旬〜11月上旬)
俳人・松尾芭蕉の句でも知られる山寺(宝珠山立石寺)の五大堂・開山堂がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
会場:宝珠山・門前町商店
8月
花笠サマーフェスティバル
山形花笠まつりを華やかに盛り上げるため、お祭り前日、パレードの行われるコースを会場に行われる、商店街参加の花笠バザールです。山形県観光物産市も同時開催、「地酒フェス」などのイベントで盛り上がります。
会場:山形市中心街(山形市十日町~本町・七日町通り~文翔館前)
山形花笠まつり
「ヤッショ、マカショ」の掛け声と華麗なパレード、全国的にも有名な「山形花笠まつり」。
威華やかに彩られた山車を先頭に、艶やかな衣装と紅花をあしらった笠を手にした踊り手が、 山形市のメインストリートを舞台に群舞を繰り広げる、 山形の真夏の夜をこがす、華麗なお祭りです。
会場:山形市十日町~本町・七日町通り~文翔館前
山寺夜行念仏・光のロード
山寺夜行念仏保存会による夜行念仏。階段脇にある燈篭に灯りが灯ります。
会場:宝珠山境内
山形大花火大会
打ち上げ数最大2万発、山形県最大規模の花火大会です。例年約4万人ほどが来場し、約90軒ほどの出店が並びます。6,000円から30,000円ほどまでの有料席もあり、当日は盛大に盛り上がります。
会場:山形市内 須川河畔反田橋付近
蔵王大権現蔵王温泉例大祭
蔵王大権現は、2002(平成14)年、蔵王スカイケーブル中央高原駅前に、山形市下宝沢(蔵王口)に鎮座する蔵王大権現の礼拝所として建立されました。山形花笠まつりの終了を報告し、感謝の気持ちをささげます。
会場:山形市蔵王温泉・蔵王スカイケーブル中央高原駅前広場
蔵王ロープウェイSummernight Cruising
サマーナイトクルージングは夏期だけの特別なアクティビティです。蔵王山頂駅からの夜景と星空を観賞し、災難除け、諸願成就のお地蔵様を参拝する小さな冒険ツアーです。
夜空の中をゆったりと飛ぶようなロープウェイ、涼やかな夜の風に包まれて見上げる星座の光景は忘れられない思い出になるでしょう。
9月
みちのく阿波おどり
「みちのく阿波おどり」は、毎年9月第1土曜日、「山形駅前周辺商店街」において開催されます。山形駅前の各商店街の協力のもとに、山形の祭りサークルや子供から学生・社会人までの各種サークル、福島・宮城の阿波踊り連や踊り連、東京の阿波踊り連が中心になって「みちのく阿波おどり」として定着してきました。
会場:山形駅前周辺商店街
日本一の芋煮会フェスティバル
山形では秋になると家族や友人達のグループが集まり、河原で石を積んでかまどを作り、里芋、牛肉、コンニャク、ネギなどを入れた野外鍋料理「芋煮会」を楽しみます。 そんな芋煮会の季節の到来を告げるのが、毎年9月に山形市馬見ヶ崎河川敷で行われている「日本一の芋煮会フェスティバル」です。
山形商工会議所青年部が1989(平成元)年に始めたイベントで、6mを超える大鍋で約3万食を煮炊きする、おいしさもスケールもまさに日本一です。
会場:山形市馬見ヶ崎河川敷(双月橋付近)
10月
豊烈(ほうれつ)神社例大祭
御神輿渡御のほか、古式豊かな衣装を身につけ、馬に乗り、紅白にわかれての競技「古式打毬(だきゅう)」が奉納されます。
旧山形藩水野家において、藩祖の霊を慰める為、1821(文政4)年10月6日の祭典に神事として奉納されたのが始まりといわれ、その形式方法は現在宮内庁に伝わるものと同じです。
山形国際ドキュメンタリー映画祭
アジアで最初に国際ドキュメンタリー映画祭を開催した山形市。1989年に始まった「山形国際ドキュメンタリー映画祭」は、世界三大ドキュメンタリー映画祭の一つと呼ばれるまで成長し、多くの監督がこの映画祭を目指し、羽ばたいていきました。
また、世界中からさまざまな映画と人が集うこの映画祭は、多くの市民ボランティアに支えられています。プログラム、上映スケジュール等、詳しくは公式サイトで確認できます。
11月
光のプロムナード(〜1月上旬)
山形市内中心部の「七日町大通り」を暖かな光が包み込みます。山形の冬の風物詩で、年末年始恒例のイルミネーションです。例年点灯初日は「点灯式」があります。
12月
蔵王温泉スキー場開き
冬山シーズンの安全と繁栄を祈願、白銀の世界の幕あけです。
会場:蔵王温泉スキー場 上の台ゲレンデ ベースセンタージュピア前
鐘楼すす払い・お供え餅つき会
大晦日に向け、鐘楼の大掃除を行います。その後お供えの餅つきも行います。例年12月30日に行われます。
会場:山寺
大晦日除夜の鐘・光のロード
雪景色に浮かび上がる「根本中堂」、キャンドルで造りだされる光のロード、大晦日の夜に門前町~奥の院間をろうそくでライトアップし、参道に幻想的な光のロードを作り出します。除夜の鐘も打つことができます。
会場:山寺
蔵王樹氷まつり・樹氷ライトアップ(〜3月)
蔵王といえば樹氷!世界でも美しいと評判の樹氷を色彩豊かな照明でライトアップします。静寂で漆黒の闇の中に、色とりどりに浮びあがる樹氷の姿は、日中の白銀に輝くものとは全く趣きが異なります。昼夜ともに一見の価値ありです。
会場:蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅周辺
蔵王温泉観光の移動手段
徒歩
蔵王温泉の観光エリアは、1つに集まっていることが多いので、徒歩での移動がメインとなります。少し離れている場所へは、路線バスと電車をうまく利用しましょう。
ロープウェイ
標高差がある蔵王には欠かせないロープウェイ、空中からの眺めはもちろん、トレッキングの際にも便利です。
- 蔵王ロープウェイ
蔵王温泉の「蔵王山麓駅」から「樹氷高原駅」経由で「地蔵山頂駅」までを約17分で結びます - 蔵王中央ロープウェイ
「蔵王温泉駅」から「鳥兜」まで続く、一度に100人まで乗れる大型のロープウェイです - 蔵王スカイケーブル
「上の台駅」から「中央高原駅」までを結ぶ4人乗りのゴンドラで、所要時間は約8分です
車
時間を気にせず自分のペースで、また少し離れたエリアまで足を運びたいなら車があると一層便利です。蔵王エコーラインで絶好のドライブも楽しめますね。
自転車
山形市近辺であれば、観光レンタサイクルが便利です。やまがた中心街地の「レンタサイクルステーション」のどこで借りてもどこに返してもOKで、しかも無料です。
【公式サイト】
城下町やまがた 観光レンタサイクル
お得なフリーチケット
湯めぐりこけし(入湯手形)
蔵王温泉の温泉街には3つの共同浴場、3つの足湯、そのほか、日帰り温泉施設があります。白濁したお湯や、全国でも珍しい足下から湧き出るお風呂など、それぞれに特色があります。
入湯手形「湯めぐりこけし」は、様々な旅館の「湯」をお得に回ることができます。こけしには「湯めぐりシール」が3枚ついていて、加盟旅館で1人1枚必要(一部2枚)となります。複数の方での使用も可能で、残ったシールは温泉街土産店で1枚420円分の商品券として使用できます。 (1,000円以上購入の場合)
【料金】
1,300円
また、「こけし」は蔵王の記念として最適です。「田中こけし店」で追加料金(絵の具代)240円で絵入れを体験することもできます。
【対象施設】
- おおみや旅館
- すのこの湯 かわらや
- 五感の湯 つるや
- 源七露天の湯
- 蔵王温泉大露天風呂
そのほか、約20ヵ所
【販売場所】
蔵王温泉観光案内所
蔵王温泉のおすすめ旅行プラン10選
[plan:id:33169]
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
山形空港もしくは仙台空港からアクセス可能ですが、空港から山形駅を目指し、山形駅からバスなどで蔵王温泉へ向かいます。
山形空港までは、羽田から約1時間5分、伊丹(大阪)空港から約1時間20分、札幌(新千歳)空港から約1時間15分、小牧(名古屋)空港から約1時間10分です。
山形空港から山形駅までは、乗合タクシー、電車を乗り継いで約1時間30分ほど、山形駅から蔵王温泉まではバスで約40分です。
蔵王温泉の気候はどうですか?
山形県は東北地方にありますので、冬は気温が低くなるのは当然ですが、夏は意外に暑く、8月になると、30度を超える日もあります。12月から翌年3月までの冬場は、気温が氷点下になることも度々ありますので、防寒対策は必須です。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
目的地の蔵王温泉までは乗り継ぎが必要なこともあり、さまざまな交通手段を使っても移動に時間がかかります。1泊では少しバタバタしてしまうかもしれません、2泊あれば余裕を持って十分楽しめるでしょう。