修善寺温泉ってどんなところ?
中伊豆を代表する名湯で、狩野川の支流・桂川の両岸に老舗旅館が立ち並ぶ、しっとりとした情緒豊かな温泉地です。豊かな水と緑に囲まれ、「伊豆の小京都」と呼ばれています。
約1,200年前、弘法大師が仏具の独鈷を打ちつけたところ湯が湧き出したという伝説の「独鈷の湯」は、いまも温泉街中央の河原に湧き、修善寺温泉のシンボルになっています。修善寺の定番スポットです。
また、夏目漱石や尾崎紅葉など文人も愛した地として知られているほか、源氏の悲運の歴史を語る史跡が多く点在しています。
修善寺温泉旅行の見どころ
温泉街を散策する
今となっては見かけることが少なくなってきた遊技場などレトロな雰囲気が漂う温泉街をゆったり歩いてみてはいかがでしょう。
また、修善寺の山水を愛した文人墨客は多く、その感銘を詩歌や小説に託したりしています。自然散策に加えて文学碑めぐりも楽しめます。
夏目漱石は療養のため、「湯回廊菊屋」に滞在したことで知られています。また、吉田絃二郎は修善寺をこよなく愛しました。川端康成の「伊豆の踊り子」で登場する湯川橋、高浜虚子句碑、尾崎紅葉碑などがあります。
3つの源泉をめぐる
伊豆半島で最も歴史があり、日本百名湯に選ばれている名湯の「修善寺温泉」には、「大師の湯」、「独鈷の湯」、「お湯掛け大師」と3つの源泉があります。まさに、これらをなくして修善寺温泉は語れません。3ヶ所は、約30分ほどで回れ、散策にピッタリです。
「ミシュラン」の2つ星スポットを制覇する
修善寺温泉には、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」による2つ星に輝いた資源が5つあります。修善寺温泉街、竹林の小径、修禅寺、指月殿、大日如来坐像(修禅寺)です。2つ星は「寄り道する価値がある」の評価です。修善寺観光の際は、ぜひおさえておきたいスポットですね。
橋めぐりで恋愛成就を願う
修善寺温泉場の中心部を流れる桂川に架かる、5つの橋には恋の言い伝えがあり、「5つの橋を願いをかけながら渡ると恋が実る」といわれています。
- 渡月橋(とげつばし)別名:「みそめ端」
- 虎渓橋(こけいばし)別名:「あこがれ橋」
- 桂橋(かつらばし)別名:「結ばれ橋」
- 楓橋(かえでばし)別名:「寄り添い橋」
- 滝下橋(たきしたばし)別名:「安らぎ橋」
ネーミングだけでもロマンチック。大切な人や友達とのおでかけにぴったりです。
温泉でゆったり癒やされる
気軽に利用できてうれしいのが日帰り温泉。修禅寺の近くにある、檜造りの温泉施設「筥湯」は内湯のみですが、当時の共同浴場を再現していています。夏目漱石とゆかりのある「新井旅館」では、登録文化財の「天平大浴堂」に入浴できます。塩の湯などバラエティ豊かな湯が楽しめる「百笑の湯」もオススメです。
人気の観光エリア
修善寺温泉街エリア
伊豆半島で最も歴史がある修善寺温泉エリアには、「竹林の小径」や「修禅寺」などの定番スポットが集まっています。
また、こじんまりとしたレトロな街並みをロマンチックな「恋の橋めぐり」や源泉巡りをしながら散策してみるのもオススメです。文学好きなら文学散策、歴史好きなら源氏の史跡を巡ってみましょう。
竹林の小径(ちくりんのこみち)
1994(平成6)年から3年間を費やして整備された温泉街の中央を流れる桂川沿いの散策道です。修善寺温泉といえば外せない、定番の観光スポットとなっています。
竹林の小径を歩くと、茶処や火の見櫓(やぐら)が懐かしく、竹林中央にある大きな竹のベンチで一息できます。また、日没後から23時まではライトアップされ、幻想的な夜の散歩を楽しむことができます。
独鈷(とっこ)の湯
修善寺温泉街の中心を流れる、桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の湯です。807(大同2)年、修善寺を訪れた弘法大師(空海)は桂川で病気の父の身体を洗う少年の孝行の心に打たれ、持っていた仏具(独鈷)で川の岩を打ち、霊泉を湧き出させました。
独鈷の湯が湧き出てから、人々が病気平癒の願いこめて温泉療養に沢山の人が訪れました。当初は、独鈷の湯だけでしたが、温泉が増やされ桂川沿いに外湯も「稚児の湯」、「河原湯」、「筥湯」、「新湯」、「滝の湯」、「石湯」、「寺の湯」、「杉の湯」の全部で9つ、また、温泉宿も並び、修善寺は、温泉街としての活気あふれる街になったのです。
9つに増えた外湯も、現在は、筥湯(はこゆ)のみとなりました。また、独鈷の湯は、川の増水などの安全面から移築され現在の場所に移されました。
伊豆最古の温泉と言われていますが、見学のみ可能で、手や足をつけたり、入浴は不可となっていますのでご注意ください。すぐ近くに「足湯・河原湯」がありますので、そちらに浸かってみては。
河原湯(足湯)
この足湯付近には、その昔「河原湯」があり、共同浴場として地域住民や観光客に親しまれていました。このことから、この足湯を「河原湯」と名付け、2010年に開湯しました。桂川沿いにあることから、川のせせらぎを感じながらまったり。無料で利用できます。
指月殿(しげつでん)
桂川を挟んで相対する鹿山の麓にあります。尼将軍と呼ばれた北条政子が息子・頼家の冥福を祈り菩提所として建立したものです。伊豆最古の木造建築物といわれています。
この時、門前の「虎渓橋」も架け替えたといわれています。堂内中央に禅宋式という珍しい様式の「丈六(じょうろく)釈迦如来座像」は、持ち物はないはずの釈迦像が右手にハスの花を持っているのが特徴です。堂に向かって左手に頼家の墓があります。
願いを込めながら持ち上げ、軽く感じたらその想いが伝わると言われている「お伺い石」も見逃せません。
修禅寺(大師の湯)
修善寺温泉発祥の寺で温泉場の中心にあり、平安時代初期の807(大同2)年、弘法大師が開いたお寺です。鎌倉時代に北条氏が帰依したことから寺運が隆盛となり、堂塔が連なる大寺となりました。
弘法大師と修善寺の関わりは深く、当初は、桂谷(けいこく)という地名から桂谷山寺と呼ばれていましたが、修善寺の地名で呼ばれるようになったのは、鎌倉時代からのこと。そのころは寺の土地だったこともあり地名が「修善寺」と呼ばれるようになりました。毎年、4月21日は弘法大師が独鈷の湯を湧き出した日ということから、「湯汲み式」が行われています。
一方、1194(建久5)年、源の範頼は兄将軍・頼朝から疑われ、ここに幽居、梶原景時に攻められて自刃したといわれています。また、2代将軍・頼家は、母政子と祖父北条時政の謀略により幽閉され、1204(元久元)年、入浴中に暗殺されるなど、源氏一族の骨肉を争う悲劇の舞台となり、源氏滅亡の場として歴史にその名を残しています。
木像の「大日如来坐像」は、高さ103cm、膝張り73cmのほぼ等身大で、ヒノキの寄木造り、目には水晶がはめ込まれ、漆箔が施してあります。現在は、本堂須弥壇に安置されています。
境内の手と口を清める手水舎は、なんと源泉かけ流し温泉になっていて「大師の湯」と呼ばれています。参拝前に清めましょう。隣接の宝物殿「瑞宝蔵」も要チェックです。
源頼家の墓
鹿山(しかやま)のふもと、源氏公園内の「指月殿」隣にあります。正面に立っている石柱は1703(元禄16)年、頼家公500回忌の際に、時の修禅寺住職が建てた記念碑です。
1199年、源頼家は、鎌倉幕府を開いたことで知られる、初代将軍「源頼朝」の後を受け、家督を継ぎ征夷大将軍として、鎌倉幕府の二代将軍となりました。享年23歳で短すぎる生涯を閉じました。
毎年7月下旬ごろの「頼家まつり」では、頼家公行列と墓前供養が行なわれます。
十三士の墓
「源頼家の墓」の東側に、その家臣たち13人の墓があります。鎌倉幕府2代将軍・源頼家が暗殺された後、家臣13人は再起を期して反乱を企てたものの、挙兵前に、発見され殺されたとも、殉死したとも言われています。
当初、南町公民館上の御庵洞にありましたが、2004(平成16)年の台風で墓の裏山が崩落したため、現在は源氏公園の中に移設されてます。
「指月殿」と合わせて歴史散策コース『伊豆八十八か所巡り』に組み込まれています。毎年7月下旬の「頼家まつり」では、源頼家と十三士の武者行列と墓前供養が行われます。
筥湯(はこゆ)
伊豆最古の温泉場として栄えてきた修善寺には、かつて河原沿いに7つの外湯があり、それぞれが浴客で賑わっていました。しかし、昭和初期頃には「独鈷(とっこ)の湯」だけとなり、往時を偲ばせるのみとなってしまいました。
そこで再びお客さんに外湯めぐりをしてもらい、大いに温泉を楽しんでもらおうと「筥湯(はこゆ)」がオープンしました。
高さ12mの展望台「仰空桜(ぎょうくうろう)」からは、修善寺の温泉場が見渡せます。修善寺を愛した文豪・夏目漱石の漢詩にちなむもので、その漢詩は修善寺自然公園の夏目漱石文学碑の碑文にもなっています。
その昔、「筥湯」とは、鎌倉幕府二代将軍・源頼家が入浴していたという伝説の温泉です。内風呂のみで、極めてシンプルですが、溢れる温泉に檜の香りに包まれます。晴れた日には、天窓から光がキラキラと降り注ぎます。
楓橋
「恋の橋めぐり」の一つで、大切な人からのプロポーズを待っている方におすすめ。別名:寄り添い橋と言われ、結婚のご利益があると言われています。寄り添いながら、これからの人生の伴侶へ想いを伝えてみてはいかがでしょう。
桂橋
「恋の橋めぐり」の一つで妊活中の方、出産予定である赤ちゃんの健康祈願をしたい方におすすめ。別名:結ばれ橋と言われ、子宝のご利益が期待できます。5つの中でもっとも「映える」橋なので、ベストショットを狙いましょう。
独鈷の湯公園(お湯かけ大師)
修善寺温泉の中央部に位置し、桂川をはさみ修禅寺の対岸にある公園で、地域の住民や観光客の憩の場所となっています。
修善寺に温泉をもたらした「弘法大師幼少の像」があり、自分が治癒したい部分と同じ部分にお湯をかけ、一心に願うと治りが早くなると信じられています。
初音遊技場
修善寺温泉街には、レトロな雰囲気いっぱいの遊戯場があります。今や数少ない遊技場は、外観だけでも思わず懐かしい気持ちに。
夜の散歩がてら、浴衣で射的とスマートボールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
新井旅館
1872(明治5)年創業、情緒あふれる建築が棟造りによって結ばれた伝統的日本旅館です。数多くの文人墨客に愛され多くの名作を生みました。荘厳な趣の大浴場「天平大浴堂」、渡りの橋、文人墨客にゆかりのある客室など明治から大正、昭和を経た建物15棟が国の登録有形文化財になっています。
1928(昭和3)年、離れ「山陽荘」は、日本画家・横山大観の居室兼アトリエとして建てられました。そして2014年、女流書家・金澤翔子の美術館として生まれ変わりました。和紙に黒い墨だけのシンプルな表現に、伝統的な建物、技法、素材が相成って新しい表現となっています。
しゅぜんじ三笑(さんしょう)
落ち着いた店内には、陶芸や吹きガラスなど、陶芸家・花岡隆(はなおかゆたか)氏をはじめとした、伊豆で活動する作家の作品が並んでいます。
ギャラリー「山粧」でも地元作家の手作り品をテーマとして展示販売されています。カゴやかわいいアクセサリーなどもあり、伊豆ならでは、修善寺ならではのお土産もそろっていて、見るだけでも楽しいスポットです。
鹿山公園
指月殿の背後にある山の自然を生かした自然公園です。四国八十八ヶ所霊場を模した「桂谷八十八か所」のうちの八ヶ所の石碑があり、それらを巡拝しながらの散策や樹林浴が楽しめます。また、岩谷観音や子育ての神様「おしゃぶり婆さん」が祀られています。
修禅寺 宝物殿
隣接の宝物殿「瑞宝蔵」には、弘法大師(空海)が温泉を湧き出させたという金銅の独鈷杵、北条政子が我が子・頼家の冥福を祈って寄進した宋版放光般若経(そうはんほうこうばんにゃきょう)、岡本椅堂が戯曲「修禅寺物語」を書くヒントとなった2代将軍・頼家といわれる木彫りの古面などが展示されています。
観光の際は、修禅寺のみがメインになりがちですが、ぜひ宝物殿も併せて見学してみてください。
饅頭総本山源楽 修善寺本店
源楽胡麻饅頭で有名な和菓子店です。竹炭を使用し蒸し上げた胡麻饅頭は、外側も中身の餡も真っ黒でインパクト大です。
なめらかでしっとり、甘すぎないのが人気の理由です。和菓子のようで洋風のような感覚もあり、緑茶のみならず珈琲にもよく合います。修善寺お土産にもオススメです。「独鈷の湯」のすぐ前にありますので、すぐに分かります。
修善寺ハリストス正教会・顕栄(けんえい)聖堂
1912(明治45)年に成聖されたもので、病床あったニコライ大主教(後の亜使徒大主教聖ニコライ)の快復を願って建てられたと言われています。
約18mの鐘楼を揚げる聖堂内の「イコノスタス」は、中国の旅順にあった聖堂から移設されたもので、色彩、デザインとも他の日本の正教会ではあまり類を見ません。また、聖所のシャンデリアは水晶製です。
2004年に伊豆直撃の台風22号の影響で、聖堂と信徒集会所は大きな被害を受けましたが、府主教ダニイル座下のご高配と全国の神品、信徒のご協力によって無事に修復、成聖を終え、聖堂は美しい姿を取り戻しました。
なお、1985(昭和60)年に静岡県の有形文化財に指定されています。美しい外観は一見の価値があります。
しゅぜんじ回廊
竹林の小径の中ほどにあるギャラリー「しゅぜんじ回廊」では、修善寺の四季の様子を写真で紹介しています。展示は、気持ちの良いオープンスペースになっていて、観覧無料です。観覧時間は 9:30〜16:30となっています。
日枝(ひえ)神社
修禅寺の隣にある神社で、根周り5.5m、高さ25mという「一位樫(いちいがし)」が生い茂っています。伊豆には珍しい樹木として県の天然記念物になっています。
また、根元が一つになっている樹齢800年の「夫婦杉(別名:子宝杉)」もあります。以前は階段が設けられ、2本の杉の間をくぐることができましたが現在は保護の為、階段は外されています。
地元産の藁で結われた激レアお守りは、ちりめん飾りがかわいいと人気ですが、数に限りがある上に、社務所が不定期週4日のみですので、手に入れることができたらラッキーです。
厳かな風景の中で心を鎮めて、樹木のパワーとエネルギーを体感できます。源範頼が幽閉されていた信功院の跡も残されています。
渡月橋
「恋の橋めぐり」の一つになっていて、運命の出会いや理想の相手を求める方におすすめ。別名:みそめ橋と言われ良縁のご利益が期待できます。素敵なご縁を引き寄せましょう。
虎渓橋
「恋の橋めぐり」の一つになっていて、今、気になっている意中の人がいる方におすすめ。別名:あこがれ橋と言われ恋愛成就のご利益が期待できます。相手のことを強く思い浮かべながら、橋を渡ってみましょう。
湯回廊菊屋
明治時代、かの夏目漱石が療養のため滞在したことで知られています。多くの皇族や文人に愛された宿です。名のとおり、池や庭を挟む回廊が見事です。四季移ろう日本庭園も美しいです。
お好みで選べる月替り会席と4種無料貸切風呂が自慢の宿で、扉を開けると時代で建築様式の異なる時空間が広がります。なお、2019年5月から7月まで改修工事の為、休館しています、ご注意ください。
赤蛙公園エリア
作家・島木健作も修禅寺を愛した一人で、短編 「赤蛙」が有名です。また、源氏の悲運の歴史がわかる史跡もあります。
赤蛙公園
修善寺温泉街の西の端、滝下橋のほとりにある小公園で、作家・島木健作が短編 「赤蛙」の構想を得たところといわれています。1994(昭和19)年、島木健作は胸部疾患の療養のため修善寺に滞在しました。死期の近かった健作が蛙の生への努力を共感をもって感慨深く眺めている様子が描かれています。
5月下旬~6月上旬ごろは、ホタルを見ることができます。
源範頼(みなもとの のりより)の墓
源範頼は、源頼朝の弟で、頼朝に弟・義経を殺すよういわれ、断ったところ頼朝との間が険悪となり、修禅寺八塔司(はったす)の一つである信功院に幽閉(ゆうへい)されました。
その後、梶原景時(かじわらかげとき)の不意打ちに会い、防戦の末、自害したといわれています。
滝下橋
「恋の橋めぐり」の一つで、今の相手と今後も末永く一緒に過ごしたいと願い方におすすめ。別名:安らぎ橋と言われ、夫婦円満のご利益が期待できます。
虹の郷エリア
修善寺自然公園内にある、花と緑あふれるテーマパーク「修善寺虹の郷」は、修善寺温泉街からはバスで約15分ほどのところにあるエリアです。周辺には、梅林やもみじ林があり、四季折々の自然が楽しめます。名物の蕎麦に舌鼓なんていうのもオススメです。
修善寺自然公園(もみじ林)
修善寺温泉の北側山間部一帯の約80ヘクタール。公園内には虹の郷、もみじ林、梅林などがあり四季折々の花を楽しめます。
修善寺自然公園中央部と修善寺虹の郷内には、それぞれ1ヘクタールに約1,000本のもみじ林があり、このもみじは1924(大正13)年町制施行記念に植樹されたものです。
11月中旬から12月上旬にかけての鮮やかな紅葉は圧巻です。この時期にはもみじまつりが開催されます。
修善寺梅林
修善寺温泉の北側、修善寺虹の郷の近くで、自然公園の一角にあります。約3ヘクタールの園内には樹齢100年を越える老木から若木まで、およそ20種類1,000本の紅白梅があります。
1月下旬頃から咲き始め、最盛期の2月には「梅まつり」が催され、茶店も出て甘酒も楽しめます。
梅林の中には岡本椅堂の「修禅寺物語碑」をはじめ修善寺ゆかりの高浜虚子、尾崎紅葉、中村吉右衛門らの句碑6基と茶室「双皎山荘」などが点在していて、梅の木越しに富士山も眺められる、癒やしのスポットです。
修善寺虹の郷
修善寺温泉の西北、「達磨(だるま)山」、「戸田峠」へ通じるバス道沿いの丘陵にあります。修善寺自然公園の中に1990(平成2)年4月にオープンしたレジャー公園です。
自然の起伏を生かした面積約50万平方メートルの園内は「西洋ゾーン」と「和風ゾーン」に分かれています。「西洋ゾーン」は、17世紀の街並を再現したイギリス村とカナダ村、西洋風花園などがあり、英国製のミニSLが結んでいます。
「和風ゾーン」は、石畳の坂道沿いに地元の特産物を展示販売する家々が並ぶ「伊豆の村」、紙すき体験ができ、江戸独楽や江戸友禅、刺繍、陶芸など伝統工芸の手作り体験や製作工程が見られる「匠の村」があり、しゃくなげや藤、花しょうぶ、あじさい、水仙、梅の花を咲かせる「日本庭園」が四季折々の風情を添えます。
夏目漱石が滞在していた「旧菊屋本館」を移築した「夏目漱石館」もあります。修善寺とゆかりの深い当時の漱石に、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
東京ドーム約10個分の広大な敷地で、園内の移動には、「ロムニー鉄道」と、「ロムニーバス」が運行しています。
だるま山高原レストハウス
駿河湾越しの富士山と周辺の山々の雄大な景色を眺めながら食事や休憩が楽しめます。店内はガラス張りで「わさび丼」や黒米ソフトなど味わうことができます。ロッジ・キャンプ場も併設しています。
また、世界文化遺産である富士山の素晴らしい眺望を心ゆくまで堪能できるスポットです。伊豆のお土産コーナーもありますので、休憩やちょっとしたショッピングがてら気軽に立ち寄れるのもうれしいですね。
やまびこ(そば)
手打ち蕎麦と地元の山菜、野菜を使った料理がおすすめの食事処です。蕎麦はもちろん、伊豆修善寺の豊かな自然に育まれた、この土地ならではの味わいを堪能できます。
毎朝店主が精魂込めて打つ蕎麦は、香りを際立たせる為に、つなぎを約3%しか使用していません。そば粉は北海道旭川産、福井県産の最高級品を使用しています。
ほとんどの野菜が自家製有機野菜で、みずみずしい野菜本来の味が楽しめます。近隣の山で摘んだ、わらび・タラの芽・アシタバなどの山菜もぜひ味わってみてください。
伊豆長岡エリア
伊豆長岡エリアは、沼津にほど近い中伊豆に位置し、新東名・伊豆縦貫道などが整備されて首都圏・名古屋からのアクセスも大変便利です。修善寺からは「伊豆箱根鉄道」を使ってわずか15分です。
まさに「伊豆の玄関口」として伊豆観光の拠点に最適な立地条件です。また、富士山が見える名所が多くあるのも魅力です。
伊豆長岡温泉
緑の美しい源氏山を取り囲むように温泉街が広がっています。かつては東側を「古奈温泉」、西側は「長岡温泉」という別々の温泉でしたが、統合して「伊豆長岡温泉」と呼ばれるようになりました。
泉質はアルカリ性単純泉で無色無臭ですが、肌にやさしく、特に女性にはうれしい美肌や筋肉疲労、胃腸病などに効果があると言われています。美容や健康にはもってこいの温泉です。
伊豆の歴史ある温泉地、「伊豆山の走り湯」、「修善寺」、「古奈」を「伊豆三古湯」といいます。
伊豆の国パノラマパーク
本格的なマウンテンリゾートが楽しめる「伊豆の国パノラマパーク」は、ロープウェイで標高452mのかつらぎ山の山頂と山麓全長1,800mを片道約7分で行くことができます。
展望デッキをはじめ、夏は新緑、秋は紅葉を楽しめる回廊「ボードウォーク」や山頂にある「丸太アスレチック広場」は大人も子供の自然の中でおもいっきり体を動かすことができます。
絶景を楽しみながらくつろげる「富士見テラス」には2018年に新しくオープンしたカフェ「葛城珈琲」やデイベッドでくつろぎながら絶景を楽しめる「プレミアムラウンジ」 、そのほか「ソファーエリア」、「石張りエリア」などがあり、それぞれのエリアから富士山と駿河湾を一望できる、 大パノラマを堪能できます。
お腹が空いたら、バイキングレストランや軽食、建物の1階と2階すべてにお土産がならぶ豊富な品揃えの「旬彩市場」もおすすめです。
三島スカイウォーク
全長400m、歩行者専用としては日本一長い吊橋です。富士山や駿河湾・伊豆の山並みなど、橋の上から一望できる絶景とスリルを味わってみませんか。雨の日でもカッパを着用して渡ることができます。
レストランや軽食、みやげ店をはじめとし、ドッグランやセグウェイ、ジップラインを楽しめるエリアも備わっています。
伊豆・三津(みと)シーパラダイス
略して「みとしー」の愛称で親しまれ、イルカショー、セイウチ、アシカのショーや300種の魚類がいる水族館です。セイウチやラッコの飼育を日本で初めて手がけました。前身である「中之島水族館」から数えると80年以上の歴史ある施設です。
海の魚たちと追いかけっこを楽しめる「いそあそび~ち」、クマノミのなかまやチンアナゴなど海の生きものたちのまねをしながら遊べるボールプール「みとしーminiパラダイス」など小さいお子様でも喜ぶスポットもあります。海の仲間に会いに行きましょう。
自転車の国 サイクルスポーツセンター
そのネーミングの通り、おもしろ自転車から本格的MTBコースまで、普段はあまり見かけることができない、いろんなユニークな乗り物やアトラクションが揃っています。
ふわふわ雲の上にいあるようなトランポリン、日本一の木製ジャングルジム、アスレチック迷路、パターゴルフまで、子供も大人も楽しめます。
中伊豆ワイナリーシャトーT・S
自社畑で栽培したぶどうから造る国産ワインの製造工場やコレクションセラー、ぶどう畑を自由に見学できます。テイスティングをしてお気に入りのワインを見つけてみてはいかがでしょうか。
ワインショップでは、中伊豆の葡萄で作ったワイン、輸入ワインのナパワインや、カリフォルニアワイン、オリジナル商品のジュースやジャム、お菓子、ソーセージやチーズなどを販売しています。
また、ぶどう畑の中のチャペルでは結婚式が挙げられます。
土肥(とい)エリア
修善寺温泉からバスで約1時間ほどのところにある土肥エリア。「恋人岬」からの富士山の見晴らしは最高です。西伊豆最古の「土肥温泉」でほっこり一息もいいですね。巨大金塊のある「土肥金山」は要チェックです。修善寺温泉から少し足を伸ばして立ち寄ってみましょう。
恋人岬
土肥温泉街より約8kmほどのところにあります。700メートル程の富士見遊歩道の先端に位置し、 駿河湾越しに御前崎から富士山まで望める展望台や愛の鐘「ラブコールベル」が設けられています。
岬先端にある「ラブコールベル」は、想う人の名を呼びながら3回鳴らすと愛が実るといわれています。 遊歩道入口にある恋人岬事務局で恋人宣言証明書を発行してもらうと、絵はがきのプレゼントなどがあり、めでたく結婚にゴールインすると祝電が届くなど数々の特典があります。「恋人たちの聖地」として人気で挙式することもできます。
松原公園(世界一の花時計)
夕日の名所として知られている公園で、樹間に若山牧水・島木赤彦・大場美也子等の歌碑、地元彫刻家による野外彫刻があります。
公園内にはギネスブックに収載されている、直径31m、長針の長さ12.5m、短針の長さ8.8mの「世界一の花時計」があります。花時計の周囲は、全長約97mの健康歩道「花のこみち」が設けられています。
夕日を目当てに、入浴後の散策に訪れる温泉客も多く、公園に隣接して温泉墳湯モニュメントや足湯「黄金の湯」が山川沿いに配されています。日本一早咲きの「土肥桜」の見頃である毎年1月には、「土肥桜まつり」が行われます。
栄源寺
1471(文明3)年に創建された西伊豆最初の日蓮宗寺です。三十三観音のほか、たくさんの観音像が祀られています。観音様の御名を唱え、心に念じお参りすれば難病が治るのは勿論、交通難などの諸難から免れると伝えられています。
また、山門が伊豆市の文化財に指定を受けました。日蓮上人の一代記を描いた畳一畳ほどの極彩色の大きな絵が90枚ほど掲示されています。
土肥金山
あまりにも有名な土肥金山は、ギネス登録の世界一の巨大金塊、砂金採り体験、お食事、お土産、パワースポットと家族で楽しめる金のテーマパークです。
時価約12億円、250kgの巨大金塊は一見の価値ありです。室内温泉砂金採りは子供たちに大人気で、お土産に砂金はいかがでしょう。お土産が充実しているドライブインもあります。土肥観光の際には、一度は見ておきたいスポットです。
土肥温泉
江戸時代、土肥金山の採掘中に湧出をみた、伊豆西海岸で最も古い温泉です。三方を山で囲まれ、駿河湾越しに富士山の姿を望める風光のよさと温暖な気候とに恵まれ、避暑、避寒の地として利用されてきました。
海岸を走る国道136号沿いに大小の旅館が立ち並び、民宿も多数あります。神経痛や冷え性などに効能があると言われています。
土肥海水浴場
西伊豆最大の遠浅で波静かな海水浴場で、夏になると家族連れや若者で賑わいます。弓状に湾曲して続く、約700m×約50mの砂浜です。
駐車場が近くにあり、シャワーや脱衣所は無料で利用できるのが嬉しいポイントです。海水浴場の近くには、温泉プールもあり、ちびっ子に大好評。海水浴シ-ズン中の浜辺には、漁船を浴槽にして温泉を満たした「土肥温泉丸」が6つあり、日量約600万リットルを誇る土肥温泉で体を温めることができます。
修善寺温泉のグルメスポット
うなぎ桜家(さくらや)
静岡といえば、うなぎ!三島市にある、うなぎの名店です。創業は1856(安政3)年、江戸時代から愛される、うなぎ料理の老舗として知られています。修善寺温泉街からは車で約40分ほどです。
蒲焼は白焼きの状態で味の8割が決まる、水が一番、味に関係していると考え、富士の雪解け水である地下水を使用しています。そして、焼くときのうちわの使い方一つでも味が変わるというこだわりよう。
丼、重箱ともに4,000円〜と決してお手頃価格ではありませんが、静岡の絶品うなぎを味わってみましょう。
修善寺しいたけの里
修善寺の「しいたけの里」では雨の日でも楽しめる「しいたけ狩り」「しいたけバーベキュー」が堪能できます。無農薬・無肥料で原木栽培のしいたけは、肉厚で香りと深みがあり、安心で鮮度は抜群です。
「しいたけバーベキューセット」には、焼き鳥やつくね、おにぎりなどが付きます。採れたてのしいたけを食べられる貴重な機会です。
独鈷そば大戸(おおど)
修善寺名物といえば、そばとワサビ!そばは、修善寺の湧水を使い、喉ごしも抜群です。
メニューは「ざる」と「かけ」の2種類で、ざるそばには、新鮮で立派な生ワサビが付いてきます。一度に2つの修善寺名物を楽しめます。
カフェ弘乃
修善寺温泉街の足湯「河原湯」のすぐそばにある人気のカフェです。地元で採れたての生わさびをその場ですりおろしてバニラソフトに添えたご当地ソフトクリーム「わさびソフトクリーム」が人気で、わさびのツーンとした爽やかな辛みをバニラソフトが和らげてくれます。
そのほか、黒米餅入りぜんざいなどもヘルシー嗜好の女子にオススメです。修善寺温泉街散策、恋の橋めぐりの一休みにピッタリの場所です。
修善寺温泉への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機で修善寺温泉へ行く
静岡空港は比較的国内路線が少ないので、限られた地域からの搭乗となります。
静岡空港までの所要時間
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は静岡空港HP
- 札幌(新千歳)空港からの場合:約1時間50分(ANA)
- 札幌(丘珠)空港からの場合:約1時間50分(FDA・JAL共同運行)
- 出雲(島根)空港からの場合:約2時間20分(FDA・JAL共同運行)
- 北九州空港からの場合:約1時間35分(FDA・JAL共同運行)
- 福岡空港からの場合:約1時間45分(FDA・JAL共同運行)
- 鹿児島からの場合:約1時間35分(FDA・JAL共同運行)
- 沖縄からの場合:約2時間15分(ANA)
静岡空港から修善寺駅までの移動手段
- 静岡空港より静岡駅までバスで約1時間、静岡駅から三島駅まで新幹線で約30分、三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅まで約35分
- 静岡空港から静岡駅までバスで約1時間、静岡駅から三島駅まで東海道本線で約1時間、三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅まで約35分
- 静岡空港から自動車で東名高速道路を使って修善寺まで約2時間
電車で修善寺温泉へ行く
修善寺駅までの所要時間
- 東京駅からの場合:約1時間40分(新幹線「こだま」にて三島駅で下車、「伊豆箱根鉄道」で修善寺駅)
- 東京駅からの場合(乗り換えなし):約2時間10分(伊豆箱根鉄道 「特急 踊り子号」で修善寺駅)
- 名古屋駅からの場合:約2時間40分(新幹線「こだま」にて三島駅で下車、「伊豆箱根鉄道」で修善寺駅)
- 新大阪駅からの場合:約3時間5分(新幹線「ひかり」にて三島駅で下車、「伊豆箱根鉄道」で修善寺駅)
- 広島駅からの場合:約5時間5分(新幹線「のぞみ」にて姫路駅で下車、新幹線「ひかり」にて三島駅で下車、「伊豆箱根鉄道」で修善寺駅)
修善寺駅から修善寺温泉まで伊豆箱根バスで約10分、徒歩の場合、約30分
高速バス・夜行バスで修善寺温泉へ行く
新宿からであれば断然、高速乗合バス「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」がオススメです。また、横浜からは高速バス、あるいは一部の関西方面からであれば、夜行バスが運行しています。
高速乗合バス「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」
新宿から高速バスが運行しています。乗り換え不要で便利です。予約制となっています。
【運賃】
- 大人 片道 2,570円、往復 4,600円
- 子供 片道 1,290円、往復 2,300円
【所要時間】
「バスタ新宿」から「修善寺温泉」まで約2時間40分
【公式サイト】
高速乗合バス「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」
高速(夜行)バス
三島駅までであれば高速(夜行)バスが運行しています。三島駅から修善寺駅までは、「伊豆箱根鉄道」を利用します。
高速バス
- 横浜から三島駅までバスで約1時間40分
夜行バス
- 京都市から三島駅までバスで約6時間30分
- 大阪駅(梅田)から三島駅までバスで約7時間40分
車で修善寺温泉へ行く
修善寺温泉までの所要時間
- 東京から沼津ICまで約2時間、一般道で35分
- 東京から長泉沼津ICまで約2時間、一般道で約35分
- 愛知から沼津ICまで約2時間30分、一般道で約35分
- 大阪から沼津ICまで約4時間50分、一般道で約35分
- 広島から沼津ICまで約7時間35分、一般道で約35分
静岡(富士山静岡)空港・修善寺駅を紹介
静岡(富士山静岡)空港
静岡(富士山静岡)空港は、国内線は、札幌、福岡、那覇、鹿児島、出雲の5路線、国際線は、ソウル、上海をはじめとした中国各地への定期便とチャーター便が運航しています。静岡市から車で約40分、浜松市から車で約50分、最寄りの高速道路ICから約10分~15分とアクセスのよい場所にあります。
富士山を眺めながら離着陸できる、富士山に最も近い空港です。
修善寺駅
伊豆箱根鉄道駿豆線の駅です。修善寺駅から修善寺温泉までは、伊豆箱根バスで約10分、徒歩の場合、約30分ほどかかります。
首都圏と伊豆を結ぶ特急列車「特急踊り子号」は、首都圏から乗り換えの必要もなく、アクセスに便利です。主な停車駅は、川崎、横浜、湯河原、熱海などです。なお、「スーパービュー踊り子号」は修善寺までは行きませんのでご注意ください。
修善寺温泉の年間イベント情報
2月
梅まつり
修善寺自然公園内にある修善寺梅林は、樹齢100年を越える古木や若木を合わせて20種1,000本の紅白梅が植えられ、梅まつり期間中は総面積3万平方メートルの小高い丘稜地いっぱいに梅の花が咲き乱れます。
梅まつりは毎年2月初旬から3月中旬まで開催され、土産店や飲食店が出店、たき火で焼いた鮎の塩焼きが人気を集めます。
節分会(修禅寺)
修善寺温泉街の中心に位置する修禅寺で、毎年開催されます。節分の日となる2月3日には修善寺町内の年男・年女が修禅寺の本堂で住職らのご祈祷を受け、その後境内に設けられたやぐらから「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆をまいて鬼を祓い、一年間の家内安全や商売繁盛、無病息災を祈願します。
本堂前の特設舞台から豆や餅などがまかれ、福を求める地域住民や観光客の歓声で賑わいます。
女将のもちより雛と修善寺庭園特別鑑賞(〜3月)
伝統ある日本旅館の多い修善寺温泉の各旅館や女将さんが所有するひな人形を公開し、一堂に展示する「もちより雛展」が修禅寺で開催されます。
明治時代から平成までのお雛様や、御殿飾りなど、貴重なお雛様を修禅寺本堂東側の書院に飾り公開します。普段公開されていない修禅寺東海第一園も書院から見ることができます。また、女将の点てる抹茶もこの期間だけの特別なものです。
3月
奥の院 春の静寂
修禅寺から奥の院まで約1里(4km)の道のりを、ガイドと共に山桜の咲き誇る里山風景を楽しみながら、「八十八ヶ所札所」や「いろは石」を巡ります。最終地の奥の院では、地場産品で作った特製弁当の昼食が楽しめます。
ちょうど桜の見頃と重なり、春の心地よい風の中に吹かれながら心身ともにリフレッシュしましょう。
4月
春の万灯会
数百本のろうそくに映し出される密教儀式です。「とっこの湯公園」から「修禅寺本堂」独鈷の湯公園から修禅寺本堂まで灯ろうを持ち、行列で歩きます。温泉街は幻想的な趣きに包まれます。
湯汲み式
湯汲み式は、「とっこの湯」を1,200年前に発見した弘法大師と温泉への感謝祭です。 毎年4月21日に行われています。
町内の娘さん30名が揃いの着物をきて、今も湯が湧き続ける「とっこの湯」で 僧侶が汲む湯を手桶に受けて、露払いや稚児を従えた約220名の行列とともに、 温泉街をパレードし、修善寺本堂の弘法大師霊前に献湯します。「春のお弘法さん」と呼ばれ、温泉街の春の風物詩として親しまれています。
5月
ほたるの夕べ
初夏の風物詩「ほたるの夕べ」では、修善寺の静かな夜にこころ和むホタルの舞が見られます。
毎年恒例で修禅寺から徒歩約5分の「赤蛙公園」で開催されます。 初夏の夜に、幻想的なホタルの舞。見頃は20時頃で雨天の場合は中止となります。開催期間前後でもホタルが見れることもあります。
7月
修善寺・頼家まつり
修善寺で暗殺された鎌倉二代将軍・源頼家とその家臣である十三士の霊を慰めるイベントです。源頼家とその家臣十三士に扮した行列が温泉街を練り歩きます。
行列は修禅寺を出発して、十三士の墓、頼家の墓を詣で供養を行い、桂橋から修禅寺へ戻ります。
8月
修善寺・盆踊り大会
一般的にお盆は8月13日から15日ですが、修善寺はその昔、蚕の繁忙期だったため、8月1日から3日がお盆になっています。1日の午後6時から大施食会、檀信家の総回向が修行され、午後7時より修善寺出身の落語家などによる「修禅寺寄席」の後、旅館客も輪に加わって「盆踊り」が始まります。修禅寺の僧侶も一緒に踊ります。
お寺の境内にやぐらが立ち、たくさんのちょうちんの灯り、盆踊りの音楽に合わせて太鼓の音が響き渡ります。
弘法大師奉納 花火大会
修禅寺裏山より上がる2,000発の奉納花火が目玉です。日本でも数少ない山の中腹からの打ち上げ花火が温泉街の夜空に豪快に打ち上げられます。また、桂川に掛かるナイアガラも必見です。
キャンドルナイトin修善寺温泉
やわらかなろうそくの光が、修善寺温泉街をロマンティックに演出する夏の「光の祭典」です。1日1,000個の幽玄なキャンドルの灯りがゆらぎます。
願い事を書ける「祈願ろうそく」を灯し、祈願しましょう。昼間の修禅寺とはまったくちがう幻想的な世界が広がります。
10月
修善寺菊飾り
修善寺を秋を彩る祭典です。修禅寺や指月殿など、温泉街の各所に菊の花鉢が飾られて、街は華やぎます。また、虹の郷では艶やかな小菊や競技花が園内を菊一色に彩ります。
奥の院 秋の静寂
修禅寺から奥の院まで約1里(4km)の道のりを、ガイドと共に山桜の咲き誇る里山風景を楽しみながら、「八十八ヶ所札所」や「いろは石」を巡ります。最終地の奥の院では、地場産品で作った特製弁当の昼食が楽しめます。
春とは異なり、ちょうどコスモスの見頃と重なり、心地よい風の中に吹かれながら心身ともにリフレッシュしましょう。
日枝神社例祭
修善寺温泉の中心にある修禅寺に隣接した「日枝神社」の祭典です。温泉街を中心に御輿、女御輿、子供御輿、シャギリの山車が練り歩き、御神酒所では観光客にも御神酒が振る舞われます。
11月
桂谷(けいこく)八十八ヶ所めぐり
修善寺の里山に点在する札所を3日間にかけて巡る行事です。毎年11月7日 〜 9日に行われ、2泊3日をかけて約28kmの道のりを、家内安全・無病息災・大願成就を祈願しながら順拝します。
四国八十八ヶ所と同様の功徳が得られるといわれ毎年多くの巡拝者が訪れます。秋の里山景観を楽しみながら誘導スタッフとゆっくり回りましょう。
修善寺もみじまつり
伊豆随一のもみじ群生地である「修善寺もみじ林」の紅葉に合わせて、「修善寺自然公園」、「虹の郷」の他、通常非公開の修禅寺方丈の庭園が期間限定で一般公開されます。もみじ林では地場産品を販売する露店が出店し賑わいます。
赤や黄色の鮮やかな紅葉は、例年11月中旬から12月上旬にかけてが見頃です。また、「虹の郷」では幻想的な紅葉のライトアップも行われます。
12月
星まつり
修善寺温泉街の中心に位置する本寺・修禅寺から西へ5km、「奥の院・正覚院」で冬至に行われる恒例行事です。この「奥の院」は、修禅寺の開祖とされる弘法大師が若い時修業を積んだという場所で、のどかな農村地域である湯舟地区の一番奥にあたります。1999年に「阿字苑(あじえん)」という公園も整備され、地元の人たちに親しまれています。
「星まつり」は、一年の災厄を払い、新年の幸福を祈る行事です。僧侶が五穀や、香、油などを投じて焚く護摩の煙に衣服の包みを当てると家内安全や無病息災がかなうとされています。
修善寺温泉観光の移動手段
バス
修善寺温泉観光の移動手段は、バスがメインになります。修善寺エリアでは、新東海バスと伊豆箱根バスが運行しています。また、フリーチケットも活用して効率よく回りましょう。
【主要スポットまでの所要時間と運賃】
- 修善寺駅から修善寺温泉まで約8分、220円
- 修善寺駅からもみじ林まで約13分、310円
- 修善寺駅から修善寺虹の郷まで約15分、340円
お得なフリーチケット
天城路フリーパス(バス)
修善寺駅、修善寺温泉、修善寺虹の郷はもちろんのこと、湯ヶ島、天城峠、河津七滝方面の観光にオススメです。指定区間内路線バス乗り放題で2日間有効となります。
【料金】
- 大人 1,900円
- 小人 950円
【公式サイト】
天城路フリーパス
伊豆ドリームパス(電車とバス)
1枚のフリーきっぷで伊豆半島内を周遊できるフリーパスチケットです。
富士見路(ふじみじ)ルート(中伊豆と三島)
修善寺温泉はもちろん、伊豆長岡と土肥温泉の観光にオススメです。
【料金】
- 大人 2,800円
- 小人 1,420円
【有効期限】
2日間
【利用区間】
- 伊豆箱根鉄道駿豆線 三島駅ー修善寺駅
- 伊豆箱根バス 伊豆長岡駅ー長岡温泉場循環、修善寺駅ー修善寺温泉場
- 東海バス 修善寺駅ー土肥港、修善寺駅ー虹の郷
- 駿河湾フェリー 土肥港ー清水港(片道を1回利用可)
【フリーパス発券場所】
三島駅・伊豆長岡駅・修善寺駅・清水港
【公式サイト】
伊豆ドリームパス 富士見路ルート
山葵路(わさびじ)ルート(中伊豆と東伊豆)
修善寺駅から足を伸ばして「土肥温泉」、伊豆高原、河津七滝、ファリーで清水港などの観光にオススメです。
【料金】
- 大人 3,900円
- 小人 1,960円
【有効期限】
3日間
【利用区間】
- 伊豆急行(鉄道) 伊東駅ー伊豆急下田駅(普通車自由席が乗り降り自由)
- 東海バス 伊豆急下田駅・河津駅ー修善寺駅・土肥港(ルート内バス乗降り自由)
- 駿河湾フェリー 土肥港ー清水港(片道を1回利用可)
【フリーパス発券場所】
伊東駅・伊豆高原駅・伊豆熱川駅・清水港
【公式サイト】
伊豆ドリームバス 山葵路ルート
富士見路ルート、山葵路ルートのいずれも指定ルート内からの乗り越しの場合は、別途運賃・料金がかかります。
修善寺温泉のおすすめ旅行プラン10選
[plan:id:77501]
よくある質問Q&A
新幹線や電車でどのくらいかかりますか?
新幹線と電車で行くには、三島駅で乗り換えて修善寺駅を目指します。また、修善寺駅から修善寺温泉まではバスで約10分です。乗り換えが必要ですので、乗車時間だけでなく、待ち時間も合わせて余裕を持ってプランを立てましょう。
東京駅から新幹線「こだま」と「伊豆箱根鉄道」、バスを使って、約2時間、名古屋駅から新幹線「こだま」と「伊豆箱根鉄道」、バスを使って、約3時間、新大阪駅から新幹線「ひかり」と「伊豆箱根鉄道」、バスを使って約3時間20分ほどです。
修善寺温泉の気候はどうですか?
全般的に年間を通して温暖と言えます。夏はさほど蒸し暑さを感じることは少なく、比較的過ごしやすいでしょう。冬も温暖ですが、山間部では時折、積雪が見られることがあります。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
修善寺温泉は、こじんまりとしていますので、1泊で十分楽しめます。初日は修善寺メインで、翌日は、土肥や伊豆長岡まで足を伸ばしてみるのもいいでしょう。