初めて行くならココ!伊豆の定番スポット10選
伊豆シャボテン公園
伊東市の大室山のふもとにある「伊豆シャボテン公園」は、園内に約1,500種類もの世界中のサボテンや多肉植物が植えられています。中にはとても珍しい種類のサボテンもあります。また、約140種類の動物たちを飼育していて、放し飼いのリスザル、クジャクや、カピバラともふれあうことができます。
毎年11月中旬から4月初旬までの冬季には、カピバラが露天風呂に入って温まっている様子を見ることができて、観光客の目を楽しませてくれます。
また、たくさんのサボテンや多肉植物を販売している「シャボテン狩り工房」巨大なカピバラのぬいぐるみと一緒に座って食事ができる「森のどうぶつレストランGIBBONTEI」もあります。ここでは、オリジナルメニューの「カピバーガー」や「サボテングリーンカレー」が味わえます。
堂ヶ島天窓洞(どうがしまてんそうどう)
西伊豆には変化に富んだリアス式海岸があって、自然の景観が数多く見られます。「堂ヶ島天窓洞」は、波によって海岸の崖が複雑に削られてできた海中洞窟です。1935(昭和10)年には、歌人の与謝野鉄幹、晶子夫妻もここを訪れていて、その景観は短歌にも残されています。また、国の天然記念物に指定されています。
遊覧船に乗れば、天窓洞へ入ることもできます。遊覧船は南側の入口から洞窟に入って、中央にある天井が丸くぽっかり開いた天窓まで進んでいきます。遊覧船の上からは、天窓から光が海面まで差し込んで、暗い洞窟の中のきれいに折り重なった火山灰層の白い壁も美しく輝く、神秘的な光景を眺められます。
また、堂ヶ島遊歩道を散策しながら、地上から天窓洞を見ることもできます。
修禅寺
修善寺温泉の中心にある「修禅寺」は、平安初期の807年に弘法大師が開いたと言われています。その後、約470年間は真言宗のお寺として栄えました。鎌倉時代になると、中国から蘭渓道隆禅師(らんけいどうりゅうぜんじ)が入山して臨済宗に改宗しました。室町時代の1489年には、北条早雲が隆渓繁紹禅師(りゅうけいはんじょうぜんじ)を招いて、現在の曹洞宗に改宗されました。
鎌倉時代には、北条氏が信仰したことから盛えましたが、1194年に将軍源頼朝が弟の範頼をここに幽閉しました。また、2代将軍の頼家も修禅寺に幽閉されて、その後1204年に暗殺されました。源氏一族滅亡の場所としても有名なお寺で、源氏ゆかりの宝物も所蔵しています。
恋人岬
伊豆市の「恋人岬」は、年間約25万人が訪れる人気の観光スポットです。富士見遊歩道のボードウォークの先にある展望デッキでは、富士山や御前崎などを望む、駿河湾の大パノラマを一望することができます。また、岬にある愛の鐘「ラブコールベル」を3回鳴らしながら恋人の名前を呼ぶと、愛が実ると言われています。
遊歩道入口にある「恋人岬事務局」では「恋人宣言証明書」を発行してくれます。めでたく二人の結婚が決まったら、祝電や記念品などのプレゼントもあって、デートスポットとしてもぴったりです。そして、一生の思い出に恋人岬で結婚式を挙げることもできます。
天城山隧道
険しい天城山の山の中にある「天城山隧道(ずいどう)」は、伊豆市と河津町をつなぐトンネルとして、1905(明治38)年に開通しました。1970年には、新しく掘られた「新天城トンネル」に役目をゆずって、現在は、国の重要文化財に指定されています。
天城山は、とても険しく、昔から伊豆の南部と北部を隔てる、交通の大きな難所となっていました。雨がたくさん降ることもあって、苦労して作った道が、がけ崩れなどで通れなくなることもありました。天城山隧道が開通したことで、伊豆の南北がつながってできた新しい天城越えのルートは、地元の人々だけでなく、旅人も通過するようになりました。
多くの文豪たちも、この道を訪れていて、川端康成の小説「伊豆の踊り子」や、数々の文学作品にも登場する場所です。
浄蓮(じょうれん)の滝
「浄蓮の滝」は、高さ25メートル、幅7メートル、滝つぼの深さ15メートルの伊豆最大級の滝です。「日本の滝100選」にも選ばれています。滝の岩肌には、太古の昔、天城の鉢窪山から流れ出た溶岩が冷えて収縮してできた柱上の岩「柱状節理」が見られます。そして、岩肌や滝の周りには、県の天然記念物に指定されている植物の「ジョウレンシダ(ハイコモチシダ)」が群生しています。
下流の渓流沿いにはわさび田が続いていて、清流で育つわさび栽培の様子を見ることができます。滝の入口にある「浄蓮の滝観光センター」では、名物の「わさびソフトクリーム」を味わえます。レストランや喫茶もあって、また伊豆の特産品などのおみやげも購入できます。
修善寺虹の郷
「修善寺虹の郷」は、修善寺温泉の西北部の修善寺自然公園の中にあるレジャー公園です。丘陵地の地形を生かした約50万平方メートルという広大な園内は、西洋の古い街並みを再現している「イギリス村」や「カナダ村」をはじめ、ローズガーデンもある西洋花壇の「フェアリーガーデン」日本の四季の花が楽しめる「日本庭園」など、見どころがたくさんです。
他にもテディベアやブリキのおもちゃ、からくり人形などのアンティークのおもちゃを集めた「トーイミュージアム」、国内外の万華鏡作家の作品約20種類が楽しめる「カレイドスコープミュージアム」もあります。手すき和紙や陶芸の体験もできます。
イギリス村とカナダ村をつなぐ「虹の橋ロムニー鉄道」では、日本で唯一の15インチゲージ鉄道が走っています。イギリスで作られた蒸気機関車やディーゼル機関車、日本製の機関車などが活躍しています。
伊豆の国パノラマパーク
伊豆の国市の標高432メートルの葛城山の山頂に広がる「伊豆の国パノラマパーク」では、季節の花々や緑に囲まれて、富士山や駿河湾、箱根や天城山など360度の壮大なパノラマを満喫できます。山頂までは、ふもとからロープウェイに乗って、片道約7分、1,800メートルの空中散歩を楽しめます。
園内には、眺望抜群の「展望デッキ」をはじめ、絶景を眺めながら入れる無料の「富士見の足湯」恋人の聖地認定の証の「幸せの鐘」や平安時代からの歴史がある「葛城神社」など、盛りだくさんの見どころがあります。
レストランやカフェもあって、伊豆の新鮮な食材を使ったご当地グルメや創作料理が食べ放題のバイキング、スイーツやこだわりのコーヒーなど、大自然の中で眺めを楽しみながら様々なグルメまで味わうことができます。
伊豆アニマルキングダム
東伊豆町の「伊豆アニマルキングダム」は、動物園に遊園地、ゴルフ場を備えた複合型レジャーランドです。施設内は、ホワイトタイガーをはじめとする動物や鳥類が見られる「アニマルゾーン」ゴーカートや観覧車などのいろいろなアトラクションが楽しめる「プレイゾーン」パターゴルフコースやゴルフ練習場などの「スポーツゾーン」に分かれていて、家族みんなで1日楽しめます。
アニマルゾーンの中の「ウォーキングサファリ」では、キリンやサイ、シマウマなどの草食動物たちが放し飼いになっている中を歩いたり、迫力のある猛獣をより近くで観察できます。ガイドツアーも開催されていて「バックヤードツアー」では、普段は入ることのできない動物園の裏側を楽しめます。
トラやライオン、キリンへのえさやり体験ができたり、カピバラやウサギ、モルモットなどの小さな動物たちとも触れあえます。さらに「レストランアニマルキングダム」では、ガラス越しにホワイトタイガーなどの猛獣を見ながら食事が楽しめます。
熱海サンビーチ
熱海市のたくさんのホテルが立ち並ぶ海岸に広がる「熱海サンビーチ」は、青い海と白い砂浜にヤシの並木と、まるで外国の高級リゾートのような雰囲気を楽しめるビーチです。夏の海水浴シーズンはもちろん、砂浜をのんびり歩いたり、景色を楽しめる、カップルやファミリーにも人気のスポットです。
夜になるとビーチは幻想的にライトアップされます。砂浜は月の光をイメージした淡いブルーになって、周りの遊歩道やヤシの木々も照明で照らされます。サンビーチと隣接の「ムーンテラス」は「恋人の聖地」にも認定されています。ムーンテラスの突端にはモニュメントもあり、デートにも最適なスポットです。
伊豆で温泉めぐりスポット5選
熱海温泉
日本屈指の温泉リゾートの「熱海温泉」は、源泉の数も多く、その総湧出量は毎分約17,000リットルにもなります。今からおよそ1,250年前、箱根権現の万巻上人が、海中に湧く熱湯によって魚がとれなくなる被害を受けた漁民たちを助けるために、泉脈を海中から山里へ移したことが、温泉の起源と伝わっています。江戸時代には、徳川家康が熱海温泉に滞在したこともあるなど、歴史ある温泉です。
熱海温泉の約9割が、塩化物温泉と硫酸塩温泉で、塩分が皮膚をおおうことで保温効果にすぐれ、神経痛をはじめ、冷え性などに効果があると言われています。
「うたゆの宿 熱海四季ホテル」は、熱海梅園に隣接しています。温泉では、施設内の源泉から引いた2つの大浴場と露天風呂、自然の中の離れにある源泉かけ流しの貸切露天風呂があります。カラオケや温泉卓球も楽しめます。
伊豆長岡温泉
沼津に近い中伊豆の「伊豆長岡温泉」は、交通網が整備されて首都圏や名古屋からのアクセスもとても便利な立地で、伊豆観光の拠点にも最適な場所です。
「伊豆長岡温泉 Villa Garden 石のや」では、客室は伝統的な数寄屋造りの離れです。全ての客室に温泉の内風呂が完備されていて、露天風呂のある部屋もあります。好きなときにいつでも温泉が楽しめます。2,000坪もの広さの石の庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
修善寺温泉
「修善寺温泉」は、約50万年前まで噴火をしていた達磨(だるま)火山のふもとの谷あいにあります。807年に弘法大師空海が開いた「修禅寺」を中心に栄える、歴史のある温泉です。
温泉のほぼ中心地を流れる桂川にある「独鈷(とっこ)の湯」は、修禅寺温泉発祥の場所です。この地を訪れた弘法大師が、川の水で病の父親の体を洗う少年を見て心をうたれて、仏具の独鈷杵(とっこしょ)で川の中の岩を打ったところ、霊泉が湧き出したそうです。
そして弘法大師が父子に温泉療法を伝授して、父親の病が治ったと伝えられています。これが独鈷の湯で、伊豆最古の温泉とも言われています。現在は、見学のみで温泉での入浴はできませんが、歴史を感じさせます。
土肥温泉(といおんせん)
「土肥温泉」は、雄大な海岸線と山々に囲まれた、自然豊かな西伊豆の温泉地です。「恋人岬」や「土肥錦山」などの観光スポットも多く、温泉と一緒に楽しめます。露天風呂付きのお部屋があったり、海が見える客室など、宿泊施設もバラエティー豊かです。観光しながら足湯を楽しめるスポットもあります。
「大江戸温泉物語土肥マリンホテル」は、目の前には澄んだ海が広がるビーチがあります。客室はオーシャンビューで、駿河湾が一望できます。開放感のある大浴場では、大きな窓越しに水平線を見渡すことができます。駿河湾に沈む夕陽を眺めながら温泉に入れます。旬の魚介類を使った料理も堪能できます。
湯ヶ島温泉
「天城温泉郷」には7つの天然温泉が点在しています。源泉もそれぞれに異なっていて、お湯は泉質も効能も違います。「湯ヶ島温泉」は、そんな天城温泉郷の中の1つです。美しい渓流沿いにあって、川遊びにも最適な場所です。小説家の井上靖が少年時代を過ごした場所で、その作品「しろばんば」の舞台にもなっています。
「伊豆天城湯ヶ島温泉 白壁荘」は、井上靖や劇作家の木下順二などの文人たちに愛されたお宿です。温泉はすべてのお湯が源泉掛け流しで、大浴場のほか、地中から掘り出された重さ約53トンもある巨大な溶岩石をくりぬいて作られて「巨石露天風呂」や、樹齢1,200年の木で作られた「巨木露天風呂」もあります。
客室の内湯もすべて温泉で、露天風呂付きのお部屋もあります。天城山や狩野川などの大自然の眺望も楽しめます。
大自然の絶景を楽しむスポット5選
荒原(あれはら)の棚田
伊豆市湯ヶ島の長野地区にある「荒原の棚田」は、「日本の棚田100選」「静岡県の棚田10選」にも選ばれた棚田です。扇状地のように上から下へ段々と田んぼや畑が広がっています。季節によってそれぞれ違う風景や色合いを見せてくれる棚田は、写真撮影のスポットとしても人気があります。
5月の田植えの時期になると、水を張った田んぼが夕日で輝く風景を撮影するために多くのカメラマンが訪れます。火の見やぐらや、わらぶき屋根の家も田園風景に趣きを添えてくれます。
萬城の滝(ばんじょうのたき)
伊豆市にある「萬城の滝」は、狩野川の支流である地蔵堂川の上流にかかる高さ20メートル、幅5メートルの滝です。滝のそばには「千年木」と呼ばれるケヤキの古木があります。すぐ近くに「萬城の滝キャンプ場」もあります。
夏になると、上流では、アウトドアスポーツの「キャニオニング」を体験することができます。キャニオニングでは、渓谷の中を歩いたり、泳いだり、滑り下ったり、滝つぼにダイブしたりしながら、渓谷を下っていっていきます。豊かな大自然を自分の体を使って、体感できます。
城ヶ崎海岸
伊東市の「城ヶ崎海岸」は、今から約4,000年前に大室山が大噴火したときの溶岩が海に流れ出したものが、波によって削られてできた約9kmにわたる海岸です。海岸線はとても入り組んでいて、絶壁が連なっています。遠くには伊豆七島を、また岬越しには天城連山が一望できます。
門脇灯台を中心として全長9キロメートルのハイキングコースもあります。灯台には展望台もあって、絶景を眺められます。岬と岬の間にかかっている、門脇崎の海の吊り橋は、長さが48メートル、高さが23メートルと、スリルも味わえます。
海岸線に沿って、市の天然記念物であるヒメユズリハをはじめ、ヤマモモの日本一の大群生などの植物も見られます。ユニークな名前が付いた岬や幕末の砲台跡、紀州公ゆかりの「ぼら納屋」日蓮聖人ゆかりの「蓮着寺(れんちゃくじ)」四季の花々が咲く「伊豆海洋公園」俳人の水原秋桜子(しゅうおうし)の句碑など、見どころもたくさんです。
三四郎島
西伊豆町堂ヶ島の沖あい200メートルほどに浮かぶ伝兵衛島(象島)、中ノ島、沖ノ瀬島、高島の4つの島は、見る角度では3つだったり、4つにも見えることから「三四郎島」と呼ばれています。島では、マグマが冷えて固まるときに収縮してできる柱上の岩「柱状節理」が見られます。
干潮になると、一番手前の伝兵衛島まで幅約30メートルの浜が出現して、足をぬらさずに歩いてわたることができます。これは「トンボロ」と呼ばれる現象で、天然記念物にも指定されるほどの珍しい現象です。源氏の武者、三四郎が中ノ島に隠れ住み、彼と恋に落ちた小雪がトンボロが起こる時間だけ、三四郎に行ったという伝説も残っています。
一碧湖(いちへきこ)
伊東市にあるひょうたんの形をした「一碧湖」は、今から約10万年前に火山の噴火によってできた、直径約600メートル、周囲約4キロメートルの火口湖です。湖畔には、遊歩道が整備されていて、1時間半ほどで周ることができます。
春には桜や木々の緑、秋には紅葉など、四季の美しい景色を楽しめます。歌人の与謝野鉄幹、晶子夫妻も、「伊豆の瞳」とも呼ばれるほど美しい、一碧湖を愛したと言われていて、湖畔の南側には、二人の詠んだ歌碑が建てられています。
水辺にはアシやフトイなどの植物が群生しています。また、チョウジソウの群生は、県内で唯一ここだけに自生していると言われています。バス釣りができることでも有名で、冬になると、条件が合えば、冷え込んだ朝に霧が湖面を漂う「けあらし」と呼ばれる自然現象を見られます。
伊豆の歴史に触れるスポット5選
日枝(ひえ)神社
「日枝神社」は、修禅寺の隣にある神社です。社の右側には、県の天然記念物にも指定されている、根周り5.5メートル、高さ25メートルの巨木「一位樫(いちいかし)」が葉を茂らせています。そして、左側には、一つの根元から2本の杉が寄り添うような姿で大きくなった、樹齢800年の「子宝の杉」がそびえています。2本の杉は1つのしめ縄で巻かれて大切にされています。
ケヤキの木の根元には、鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟である範頼が幽閉された信功院跡があって、石の庚申塔がひっそりと置かれています。
土肥金山(といきんざん)
伊豆市の「土肥金山」は、江戸時代や明治から昭和にかけて、新潟県の佐渡金山に次ぐ生産量を誇った伊豆最大の金山です。1965(昭和40)年に閉山するまで、金40トン、銀400トンを算出したと推定されています。
閉山した後は、かつての坑道の一部が保全・整備され、資料館の「黄金館」も併設される観光施設に生まれ変わりました。坑道内では、電動で動く人形を使って、江戸時代の金山採掘の様子を再現しています。黄金の鳥居がある「山神社」や「黄金の泉・銭洗い場」は、金運アップのご利益があると言われています。
黄金館では、ギネスにも認定された約250キログラムの巨大な金塊をはじめ、金鉱石、金を運び出した千石船の1/8サイズの模型、当時の製法で作られた貨幣などが展示されています。そのほか、砂金採り体験も楽しめます。
ペリーロード
下田市街の「ペリーロード」は、幕末に黒船で来航したペリー提督一行が「了仙寺」で下田条約を結ぶために行進した道です。船の出入りが3,000隻とも言われた、かつての港町下田の花柳界の面影を今に残しています。平滑川(ひらなめがわ)沿いに柳並木と約500メートルの石畳の道が続きます。
ペリーロード周辺の街並みでは「なまこ壁」と呼ばれる漆喰の壁や、伊豆半島南部が産地の「伊豆石」を使った壁など、特徴的な壁の建物が目を惹きます。また、こういった建物をおしゃれな店舗などに活用されています。
周囲の古い建物と調和したガス灯が、夜になると灯されます。昼間とはまた違う雰囲気で、ペリーロード散策を楽しめます。
了仙寺(りょうせんじ)
下田市の「了仙寺」は、1635年に下田奉公今村正長によって創建された日蓮宗のお寺で、国指定史跡です。幕末の1854年には了仙寺は黒船で来航したペリー提督一行の応接所となって、ここで下田条約に調印されました。敷地内の宝物館には、下田開港時の資料など、さまざまな下田の風俗史が収められています。
境内には、1,000株のアメリカジャスミン(ニオイバンマツリ)が植えられています。花の見頃は5月で、その時期になると境内中に独特の香りが漂います。また、毎年5月に開催される、黒船来航と開国を記念した下田最大のお祭りの「黒船祭」では、ここ了仙寺で下田条約の調印式の様子が再現されます。
起雲閣
1919(大正8)年に別荘として作られた「起雲閣」は、当時「熱海の三代別荘」とも言われたほどの名邸です。1947(昭和22)年からは旅館として、数多くの宿泊客を迎えてきました。山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳などの文豪たちにも愛された宿としても有名です。
3,000坪の敷地内には、日本家屋の美しさを今に伝える本館と離れ、日本や中国、ヨーロッパなどの装飾や様式を合わせ持った雰囲気のある洋館が建っています。そして、市街地とは思えないほど緑豊かな庭園が広がっています。現在は、熱海市の文化財として一般公開されています。
SNS映えまちがいなし!フォトジェニックなスポット5選
竹林の小径(こみち)
「竹林の小径」は、修善寺温泉街の中央を流れている桂川沿いにある遊歩道です。お茶処や昔なつかしい火の見やぐらを見ながら散策が楽しめます。竹林の中央では竹で作られた大きな円形ベンチに座って、のんびりした時間をすごしたり、川風を感じることができます。
また竹林の小径の周辺では、夜間はライトアップされます。円形ベンチには時間限定の切り絵アートが照らし出されたりと、昼間とはまた違う雰囲気の夜の散歩を楽しむことができます。また、小径の途中にあるギャラリー「しゅぜんじ回廊」では、修善寺の四季を撮影した写真を展示しています。
出会い橋
湯ヶ島温泉にある散策道の「湯道」に沿って清流の本谷川と猫越川が流れています。男性的な本谷川にかかる「男橋」と、女性的な猫越川にかかる「女橋」は、同じ形をしていて、この2つの橋を「出会い橋」と読んでいます。橋が2つの川が合流する付近にあることから名付けられました。
男性は男橋を、女性は女橋をわたれば、ここで出会った2人は幸福になれる、運命の人になる、といわれています。2つの川が1つになる三角州にある公園内には、2つの曲線のオブジェがあります。角度を合わせて見るとハート形につながって見えることから、フォトスポットとなっています。
6月になると橋の周辺では蛍が舞い、蛍祭りも開催されます。また、11月中旬から12月上旬頃までは、赤や黄色の美しい紅葉が川辺を彩ります。
アカオハーブ&ローズガーデン
熱海市の「アカオハーブ&ローズガーデン」は、名勝「錦ヶ浦」の地形を活かしたガーデンで、太平洋を望む高台にあります。20万坪もの壮大な広さの園内には、12の個性的なガーデンが点在しています。1月には日本一開花が早い「あたみ桜」や、その足元の菜の花で、一足早い春を感じられます。
また、2月になると河津桜やラッパ水仙、4月には色鮮やかな10万球のチューリップ、5月から6月にかけては約600種4,000株ものバラが園内を彩り、目にも鮮やかです。秋にはハーブや秋バラも美しく、四季を通じて植物を楽しむことができます。
ほかにも、日本を代表する建築家である隈研吾氏が設計した庭園カフェ「COEDA HOUSE(コエダハウス)」では、目の前に広がる空と海を眺めながら季節限定スイーツを味わえます。また、手作り体験ができる「ハーブ工房」海に飛んでいくかのような開放感を味わえる「ブランコ」などもあって、楽しみ方もいろいろです。
伊豆ぐらんぱる公園
伊豆高原の国道135号線沿いにある「伊豆ぐらんぱる公園」は、22万平方メートルもの広大な敷地の中にアトラクションやスポーツ施設、レストラン・カフェなどがあるレジャー施設です。夜になるとイルミネーションが園内を彩る「伊豆高原グランイルミ」を開催しています。幻想的なイルミネーションはフォトジェニックで、CMのロケ地にも選ばれたほどです。
木製で国内初の「船型立体迷路KAiZOKU」や、空中に張られたワイヤーロープを滑車を使って滑り降りる「ジップライン」、巨大な風船の中に入って、水上を歩いたり走ったりできる「ウォーターバルーン」などのアトラクションをはじめ、アスレチック、ゴーカート、パークゴルフなど盛りだくさんのラインナップです。
公園内はレストランが充実していて、いろんな食事が楽しめるのも魅力のひとつです。また、「GIFT SHOP」ではオリジナルグッズを販売しています。ドッグランやワンちゃんと一緒に乗れるアトラクション、レストランには一緒に利用できるテラス席もあるので、子供から大人だけでなく、愛犬も連れて一日中楽しめます。
修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂
「修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂」は、1912(明治45)年に、ニコライ大主教が修善寺温泉に湯治に来たときに、大主教の病気平癒を祈って建てられたと言われています。1985(昭和60)年には、静岡県の有形文化財に指定されました。外観は洋風ですが、基本構造は日本建築で出来ています。
聖堂内のイコノスタス、水晶製のシャンデリア、生母の絵などは、中国の旅順の聖堂にあったものを移設されたものです。日本で初めて聖画家となった山下りんが描いた、十字架の聖像も飾られています。
屋根の軒下には、左官たちによって丁寧に掘られたぶどう飾りがあります。内部は通常非公開とされていますが、外観の美しさは、目を惹くものがあります。
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