伊豆ってどんなところ?
伊豆半島は南に約60km、東西に約40kmにわたって広がる島です。島の大部分が山地となっているほか、長い海岸線は318kmにも及ぶ海に面した地域でもあり、豊かな自然に囲まれているのが特徴です。
また、伊豆半島は沿岸部と内陸部で気温や気候の特徴が少し異なります。黒潮の影響がある沿岸部は年間の平均気温が15〜17℃と、比較的温暖で過ごしやすいのが特徴です。一方で島の中央付近では、湿った風の影響で雨が多い地域となっています。
また、内陸北部は冬の冷え込みが強い傾向にあります。冬場は半島のなかでも積雪がある地域とない地域の差が顕著です。このように地域ごとに異なる気候の特徴をもつ伊豆半島には、特徴の異なる豊かな自然と生態系が育まれています。
たとえば、沼津市の大瀬崎に群生するブナは「大瀬崎のビャクシン樹林」として国の天然記念物にも指定されているほか、島の周辺以外であまり確認されていないユニークな海洋生物が生息していることでも有名です。
さらに温泉地や歴史が感じられるスポット、絶景スポットなどが多くある伊豆半島は、関東からもアクセスしやすく、1年を通して多くの旅行客で賑わう人気の観光地です。熱海や下田、沼津などエリアごとに見どころもあり、スケジュールや予算、テーマに応じて自在にプランを組むことができるのも魅力だといえます。
伊豆旅行の見どころ
名物の温泉をたっぷり満喫する
伊豆旅行の見どころとして、まず挙げられるのが各地にある温泉です。伊豆半島には、エリアごとに泉質が異なる温泉が湧いています。体の芯からあたたまる温泉や、トロリとした泉質が特徴の温泉までバリエーションも豊富で、温泉好きにはたまらないでしょう。
伊豆半島で主に人気の温泉地は以下の通り。いずれの温泉地も魅力がたくさんあり、旅行に訪れた多くの人々を日々癒やしています。あわせて、風情のある温泉街をのんびり歩いてみるのもおすすめです。
熱海温泉
熱海市にある「熱海温泉」は、全国的にも知名度が高い温泉地です。都心から新幹線や在来線を利用して訪れやすく、定番の温泉地のひとつに挙げられます。徳川家康が江戸城に温泉を運ばせたというエピソードが残るなど、江戸時代からの長い歴史をもつ温泉でもあります。
泉質は海岸沿いでは塩化物泉、山沿いでは硫酸塩泉が多い傾向にあり、同じエリアで特徴が異なるのも魅力です。さらに、熱海温泉は景色のいい場所にお風呂がつくられていることが多いため、海などの絶景を楽しみながら温泉で疲れを癒やすという“非日常”を味わえます。
熱海駅から温泉地までのアクセスもよく、平和通り商店街やサンビーチなど、温泉とあわせて楽しめるスポットも充実していますので、誰と訪れても充実した時間を過ごすことができるでしょう。
修善寺温泉
島のあちこちに点在する温泉地のなかでも、最古の温泉であるのが「修善寺温泉」です。日本百名湯にも選ばれた修善寺温泉は1,000年以上もの長い歴史を誇り、温泉地一帯は昔ながらの落ち着いた温泉情緒が漂うエリアとなっています。
泉質はアルカリ性単純温泉で、やさしい泉質が特徴です。また、桂川の中州にあるシンボル「独鈷の湯」を中心とした温泉街は、散歩するだけでも風情が感じられると人気を呼んでいます。
著名な偉人などが宿泊したとされる歴史ある旅館も現存しているほか、温泉地の周辺には修禅寺や、北条政子が建てた伊豆最古の木造建築物「指月殿」などといった観光スポットもありますので、伊豆の歴史に触れながらゆったりとした時間を過ごすにはピッタリの場所です。
湯ヶ島温泉
狩野川と猫越川の合流点付近に位置し、伊豆のなかでも緑あふれるエリアにある「湯ヶ島温泉」は、川端康成の著書『伊豆の踊子』が執筆された場所として有名です。
泉質は硫酸塩泉です。また、湯ヶ島温泉は川端康成のほかに多くの文化人たちに愛された温泉でもあり、温泉地一帯はゆったりとした時間の流れを感じながら過ごせる雰囲気が漂っています。
旅行客で賑わうエリアから少し離れ、季節によってさまざまな表情を見せてくれる自然を堪能しながら、湯ヶ島の温泉を堪能するのもおすすめの楽しみ方のひとつです。
透き通った海や個性豊かなビーチが楽しめる
まわりを海に囲まれた伊豆半島は、海外リゾート地のように美しい海やビーチが充実していることも魅力です。島内のあちこちにビーチがあり、プライベート感満載のところから広々とした人気のビーチまで、さまざまなテイストがあります。そしてそのどれもが、透明度でいえば関東随一を誇るような美しい海ばかりです。
サーフィンやシュノーケリングなどのマリンアクティビティはもちろん、海に沈む夕日を眺めるなど、楽しみ方もいろいろ。伊豆のビーチで、まるで海外にいるかのような贅沢なリゾート気分を味わってみましょう。
西伊豆で絶景スポット巡りができる
たくさんの旅行客で賑わう東伊豆とは違い、伊豆の自然に触れながらまったりと過ごすのにピッタリな西伊豆。そんな西伊豆では、絶景スポット巡りをするのもおすすめの楽しみ方のひとつです。
伊豆のなかでも西伊豆は絶景スポットが多いエリアとして知られていて、富士山がきれいに撮影できるスポットや海に浮かぶ美しい夕日、温泉とあわせて楽しめる景色などテーマもさまざま。豊かな自然が生み出す絶景を堪能したい場合にはピッタリのエリアだといえます。
西伊豆を訪れた際は、ぜひ透き通った海や凛々しくそびえ立つ富士山、感動するような夕日や神秘的な洞窟などを巡り、全身で伊豆の絶景を堪能してみてください。
伊豆の歴史に触れられるエリアで街歩き
かつて日本の政治の中心となっていた江戸に近く、教科書に載るような歴史的エピソードが多く残っている伊豆半島には、歴史を感じられる観光名所も数多くあります。
鎌倉時代に権力を持った源氏ゆかりの地や、幕末にペリーが上陸したとされる下田、そして文豪たちが愛した温泉など、昔から何かと重要な拠点となっていた伊豆は、歴史ファンにはたまらない場所だといえるでしょう。
当時の雰囲気が残っている貴重なエリアや建物などは、眺めたり歩いたりするだけでも充分に楽しめるはずです。
自然が持つパワーでエネルギーをチャージ!
都心から日帰りでのアクセスも充分可能な位置にありながら、雄大な自然が魅力のひとつである伊豆半島。そんな伊豆には、自然の力でつくられている変わった観光名所や、パワースポットとして人気の自然スポットが点在しているのも魅力です。
かつて海底火山だった伊豆半島は、火山活動によって本州とぶつかり今の形になりました。そのため、噴火によってもたらされた景観や特殊な形状の溶岩など、現在も至るところに名残があります。
ほかにも、同じ半島内であっても沿岸部と内陸部では異なる自然の魅力を味わえます。したがって、伊豆を訪れた際にはぜひ大自然がもつパワーを感じ、存分にエネルギーをチャージしてみましょう。
東伊豆エリア
東伊豆エリアには、伊豆の玄関口である熱海市や伊東市、東伊豆町や河津町などが該当します。このエリアには新幹線や伊豆急行が走っていることから、旅行時のアクセスも良好で、車を使わずとも観光することが可能です。
また、熱海温泉や稲取温泉などの有名な温泉地をはじめとする観光スポットが充実していることから、1年を通して多くの観光客で賑わうエリアでもあります。伊豆半島のなかでは最も定番かつ人気のエリアだといえるでしょう。
温泉のほかに美術館や公園、テーマパークなどもありますので、老若男女を問わず楽しめるのも魅力です。
平和通り商店街
熱海駅を出てすぐのところには、ノスタルジックな雰囲気が漂う「平和通り商店街」が広がっています。新鮮な海産物を使った絶品グルメや熱海温泉の名物温泉まんじゅう、そして食べ歩きにもおすすめの軽食・スイーツや昔ながらの雰囲気が漂うカフェなど、さまざまなテイストの店舗が軒を連ねています。
もちろん土産物店もたくさんあります。創業60年以上の老舗も含め、観光客がゆったりとくつろげる空間づくりが工夫されているそうです。世代を問わず、歩いているだけでも楽しめるおすすめのスポットです。
大室山(おおむろやま)
伊東市にある「大室山」は、お椀をふせたようなシルエットが特徴的な標高約580mの火山です。約4,000年前の噴火によって生まれた山であり、この噴火によって城ヶ崎海岸が作り出されたといわれています。
700年以上も前から毎年春に行われてきた山焼きという行事によって、美しい山体や地形が保たれているのが特徴のひとつです。この山体全体は、国の天然記念物にも指定されています。
山頂まではリフトを利用するため、リフト上で空中散歩を楽しめます。そして山頂では天城連山・秀峰富士・南アルプス・伊豆諸島などを望むことができ、景観の美しさも抜群です。
また、山頂の噴火口はすり鉢状になっており、周遊できる遊歩道が整備されています。天気が良ければ富士山を眺めながらのハイキングも可能です。
伊豆シャボテン動物公園
「伊豆シャボテン動物公園」は、大室山のふもとにある広大な自然公園です。公園は約4,000年前の大室山の噴火によって流れ出した溶岩のうえにあり、世界各地のサボテンや国内最大級のサボテンなど、およそ1,500種類を鑑賞できます。
また、園内にはたくさんの植物とあわせて、約120種類の動物も暮らしています。特にカピバラは公園の人気者で、カピバラたちが露天風呂で気持ちよさそうにあたたまる様子は冬の風物詩です。毎年11月下旬~4月上旬の期間限定であるため、期間中はたくさんの見物客が訪れ、カピバラたちに癒やされています。
ほかにも、園内で放し飼いにされている動物たちとのふれあい体験のほか、この公園でしか行われていないサボテン狩りなどの珍しい体験ができます。動物たちに癒やされるもよし、お気に入りのサボテンを見つける・持ち帰るのもよし、いろいろな楽しみ方ができるおすすめのスポットです。
城ヶ崎海岸
城ヶ崎海岸は、大室山の噴火で流れ出た溶岩によってつくられた海岸です。約9kmにわたって続く溶岩の断崖絶壁が特徴で、さらに海からの浸食によって独特の海岸線を形成しています。伊豆のなかでも有名な観光スポットのひとつです。
特に、断崖絶壁に架けられた全長48m×高さ約23mにもおよぶ「門脇つり橋」は、大人でも足がすくむほどスリル満点だと知られています。とはいえ景色はとても美しく、見渡す限り海が広がっている注目のスポットです。
また、門脇埼灯台の展望台からは360度のパノラマ風景が楽しめるほか、天気がいい日には伊豆七島や天城連山を望むこともできます。ほかにも、梅雨の時期にはアジサイ、7月はハマカンゾウ・スカシユリ、秋になるとイソギク・ツワブキなどといった可愛らしい花々が楽しめるのも魅力です。
伊豆ぐらんぱる公園
伊東市にある「伊豆ぐらんぱる公園」は、伊豆シャボテン動物公園グループが運営する、アトラクションが充実している公園です。園内には船型の立体迷路やジップライン、ゴーカートやウォーターバルーンなど、豊富なアトラクションを備えています。立体迷路は年に2回コースが変更されるので、いつ訪れても楽しめるのが魅力です。
さらに、夜間になると園内を鮮やかに彩る体験型イルミネーションも見どころ。日本一に輝いた美しいイルミネーションは、眺めて歩くのはもちろん、アトラクションと一緒に楽しんだり、レストランでの食事とともに楽しめます。あわせて、3ヵ所のエリアで10分間隔で開催されているショーも必見です。
さらに、園内にはパークゴルフや、ドッグランなどの犬と楽しめるエリアも設けられています。子どもたちはもちろん、お父さん・お母さん、そして愛犬まで誰もが楽しめるスポットだといえるでしょう。
伊東マリンタウン
「伊東マリンタウン」とは、東伊豆エリアの海岸線を通る、国道135号線沿いにある道の駅のことを指します。とはいえ、よくある道の駅のイメージとはかけ離れた観光施設になっており、1日中楽しむことも可能なスポットです。
伊東マリンタウンには伊豆の名物を扱う土産物店などをはじめ、魚を間近で鑑賞できる遊覧船や海を眺めながら散歩ができる遊歩道、日帰り温泉施設やレストランなどがあります。レストランは和食・洋食・スイーツなどさまざまで、特に漁港から仕入れた新鮮な海産物を使ったお寿司は絶品です。
さらに、犬と一緒に入れる足湯やレストランなどがあり、愛犬と過ごす場所としても最適。この施設だけで伊豆の魅力を目で見て、食べて、体験してたっぷり堪能できるとあって、たくさんの旅行客に親しまれているスポットです。
伊豆高原ステンドグラス美術館
「伊豆高原ステンドグラス美術館」は、イギリスから譲り受けた1,800年代のアンティークステンドグラスが展示されている美術館です。
約300点にものぼるアンティークステンドグラスが館内を幻想的に彩るほか、歴史あるパイプオルガンやオルゴールの演奏なども行われ、週末にはさらに演奏者を招いてのミニコンサートも開かれています。
一歩足を踏み入れると、まるで西洋にいるかのような非日常の空間を味わえるのが魅力のひとつ。さらにショップやカフェ、本格的なレストランも併設されているので、長時間楽しめます。
南伊豆エリア
下田市・南伊豆町・松崎町が該当する南伊豆は、伊豆半島のなかでも秘境と呼ばれるスポットや、伊豆の歴史に触れられるエリアであることが特徴です。下田市までは伊豆急行で行くことができますが、観光スポットまで向かう際は車か路線バスの利用が必要なことが多いでしょう。
路線バスの本数も限られているため、移動手段は念入りに確認しておくことが大切です。しかしそのぶん、混雑している観光地よりものんびりと観光できるのが魅力だといえます。伊豆の美しい景色や歴史に触れながらゆったりと旅をしたいなら、ピッタリのエリアです。
ペリーロード
下田市にある「ペリーロード」とは、鎖国をしていた幕末に、アメリカから黒船に乗って来航したマシュー・ペリー提督の一行が行進した場所として知られる小径です。アメリカ大統領からの国書を持って来航したペリー提督は、日本とアメリカの友好と貿易などを目的にした「日米和親条約」を幕府に提示し、締結させたとして広く知られています。
この条約締結によって下田と北海道の函館が開港し、江戸幕府が200年以上にわたって実施してきた鎖国が終わりました。条約が締結したのち、黒船7隻を率いて下田に再度上陸したペリー提督は、交易に関する具体的な方針を示す「日米和親条約付録下田条約」を締結させるため、約300人の部下を連れて約400mにもおよぶ道を何度も行進したそう。この道がいわゆる「ペリーロード」で、道中には条約が締結した場所である了仙寺や、日露和親条約の締結場所となった長楽寺などがあります。
また、ペリーロードには江戸末期や明治、大正時代の建物が残っており、現在も「なまこ壁」や「伊豆石」を用いた特徴のある建物が並んでいます。おしゃれなカフェや雑貨店などの個性的なお店も多く、下田を代表する観光スポットとして人気です。ペリー提督一行も眺めたであろう美しい景観と風情ある街並みは、南伊豆観光では必見です。
下田海中水族館
「下田海中水族館」は、海に浮かんでいることで知られる珍しい水族館です。天然の入り江を利用し、イルカの飼育を行なっていることも特徴のひとつで、イルカに餌をあげたり、一緒に泳いだりすることもできます。海の生き物たちと間近で触れ合えるとあって幅広い世代に人気です。
館内には、イルカがショーをする海上ステージのほかに、50種類10,000点もの生き物が泳ぐ巨大な水槽や、伊豆の海に生息する生き物を展示した展示館などがあります。また、全面ガラス張りのプール「マリンスタジアム」では、アシカショーなども行われています。
たくさんの海の生き物に癒やされながら、通常の水族館とは違ったワクワク体験ができる下田海中水族館は、1年を通して要チェックのスポットです。
弓ヶ浜海水浴場
「弓ヶ浜海水浴場」は、今井浜・白浜と並んで「伊豆3大美浜」といわれるほどの美しさを誇る海水浴場です。約1kmに及ぶ美しい海岸線が続く弓ヶ浜は日本の渚百選にも選ばれていて、砂浜の美しさや水質の良さは群を抜いています。
また、左右に岬があることで波の侵入が抑えられることから、基本的に波が穏やかで、小さい子供でも安心して遊ばせられることが人気の理由にもなっています。
さらに、夏の夜にはウミガメが産卵に来る貴重な砂浜であることから、砂浜の環境保全にも積極的に取り組んでいます。運が良ければ産卵の光景に遭遇できるかもしれませんので、ぜひ訪れてみてください。
田牛サンドスキー場
下田市の田牛(とうじ)地区にある「田牛サンドスキー場」は、自然が作り出した天然の砂丘です。海岸から丘に向かって吹く強い風によって積み上げられたゲレンデの斜度は約30°で、目の前には海が広がっています。ソリを利用して一気に滑り降りると、海が目の前に迫ってくる独特の爽快感を味わえるでしょう。
なお、砂はやわらかいため、転んでも大きな怪我をする可能性は低いといえます。砂に体重を乗せると重さで沈むぶん、スピードも出にくいので子供も安心して遊べるはずです。
あいあい岬
南伊豆町にある「あいあい岬」は、南伊豆で最も有名な岬のひとつに挙げられます。正式名称は「奥石廊大根展望所」で、石廊崎よりも西へ進んだところにある絶景スポットです。
見どころは、なんといっても岬から一望できる美しい海岸線と、海に沈む夕日。特に夕日の美しさは全国的にも知られているので、夕方になると各地から見物客が訪れます。
ドライブコースとしても人気であるほか、周辺にはレストハウスや駐車場なども設置されているため、車を降りてゆったりと絶景を楽しむことも可能です。
恵比須島
下田市内から車で15分ほどのところにある「恵比須島」は、須崎半島から橋で渡ることがでる小さな島です。時々出現する縞模様の島肌は太古の海底火山の名残で、軽石や火山灰が長い時間をかけてつくりだした美しさは見る者を圧倒します。
また、島のまわりには遊歩道が整備されていて、1周約10分ほどでまわることが可能です。さらに島のまわりにある「千畳敷」は現在も続く地殻変動の証拠であるほかに、磯遊びのスポットとしても人気を呼んでいます。
島の周辺は海底が見えるくらい海水の透明度が高いので、シュノーケリング目的で訪れる人も多くいます。海の音を感じながら磯遊びをしたり、太古の地層を間近で眺めたりと、いろいろな楽しみ方ができるのも魅力です。
中伊豆・西伊豆エリア
伊豆市や三島市などが該当する中伊豆エリアと、沼津市や西伊豆町などが該当する西伊豆エリアは、いずれも豊かな自然や歴史ある温泉などが有名なエリアです。
伊豆半島のなかで唯一海に接しておらず、山や緑が見どころの中伊豆は、文学とのゆかりも深い地域。著名な文豪が疲れを癒やした温泉宿などが、現在も残っています。4つのエリアのなかで唯一海に接していないエリアですが、世界遺産や歴史ある温泉など、見どころは目白押しです。
また、西伊豆エリアは「夕日の町」と呼ばれているほど美しい夕日が見どころです。どこからでも美しい夕日を眺めることができますが、大田子海岸や堂ヶ島海岸など特に美しく見えると評判のスポットから眺める夕日は格別です。夕日のほかにも絶景スポットがたくさんありますので、景色を楽しむ旅行には外せないエリアだといえます。
恋人岬
土肥温泉街から約8kmほど離れたところにある「恋人岬」は、恋人たちの聖地ともいわれている岬です。岬にはロマンチックなオブジェや「愛の鐘」または「ラブコールベル」とよばれる鐘があるほか、展望デッキからは富士山などを一望できる180°以上のパノラマを楽しめます。
恋人岬は、愛の鐘を3回鳴らしながら好きな人の名前を呼ぶと愛が実るといわれていることから、デートスポットとしても人気です。また、愛の鐘を鳴らし、恋人岬事務局で恋人宣言証明書を発行してもらうことで、絵はがきやバースデーカードのプレゼントなどといった数々の特典を受けることができます。カップルの旅行では特におすすめのスポットです。
黄金崎
西伊豆にある景勝地「黄金崎」は、夕陽を浴びて黄金色に輝く岩肌を見られることで有名な岬です。駿河湾と富士山の眺望と落日の美しさに定評がある景勝地で、日本の奇岩百景にも認定されています。
岩肌はよくある岩の色とは異なり、黄褐色であることが特徴です。これは高温の温泉水や地熱による変質作用で変色したもので、静岡県の天然記念物にも指定されています。もちろん夕暮れどきでなくとも、特徴的な岩肌と青空、そして富士山と駿河湾の美しいコントラストが楽しめるでしょう。
また、この岩肌は馬の頭にそっくりなかたちであることから、「馬ロック」の愛称で親しまれています。黄金崎は岬全体が公園になっており、遊歩道や展望台などが設置されていますので、美しい景色や馬ロックを心ゆくまで楽しんでください。
堂ヶ島
「堂ヶ島」は、富士箱根伊豆国立公園に指定されている人気の景勝地です。堂ヶ島の崖には海底火山の噴火による水底土石流と、その上に積もった火山灰層を見ることができます。白い火山灰が何層にも折り重なって生まれた崖は圧巻です。
また、波が崖を侵食してできた洞窟である「天窓洞」は、国指定の天然記念物であり、堂ヶ島の最大ともいえる見どころ。うがった穴から太陽の光が差し込み、エメラルドグリーンの海を照らす幻想的な光景です。
堂ヶ島をまわる際は、美しい海岸線や天窓洞を間近で楽しめる遊覧船クルーズや、遊歩道からの観光が主な方法です。どこを見ても美しく、写真映えも抜群のおすすめスポットです。
修禅寺
修善寺温泉街の中心部にある「修禅寺」は、平安時代の初期に弘法大師が開創したといわれる曹洞宗のお寺です。1200年以上の歴史があり、鎌倉時代に活躍した北条氏や源氏の興亡を見守ったとされる、伊豆を代表する歴史的建造物です。
山門の金剛力士像は全国でも珍しい藤原時代の作品で、本尊である大日如来像は鎌倉時代の作品。特に大日如来像は国指定重要文化財で、年に10日間だけ宝物殿で公開されます。像の中から錦の袋に入った髪束が発見され、話題を集めたことも知られています。
現在、平成の大改修を終えて生まれ変わった修禅寺は、スロープなどを採用したバリアフリー設計となっています。車椅子でも参拝が可能で、世代を問わず安心して訪れることができるでしょう。
韮山反射炉
伊豆の国市にある「韮山反射炉」は、江戸時代末期に築かれた大砲をつくるための炉です。江戸末期は、欧米諸国による植民地化や開国要求の脅威にさらされた時代。そこで、こうした脅威から日本を守るために韮山反射炉が築造され、鉄を溶かした大砲の鋳造が積極的に行われたのです。
安政4年に完成した韮山反射炉では、大小の大砲あわせて数百門がつくられました。実際に稼働していたことが確認されている反射炉はとても貴重で、なおかつ日本の近代化にも大きく寄与したことが世界的にも評価され、2015年には世界遺産に登録されています。
また、現在はガイドさんが現地に常駐していて、韮山反射炉の歴史などについてわかりやすく説明してくれるところも魅力です。実際につくられた大砲なども見学しながら、日本の近代化を成し遂げた技術に触れてみましょう。
伊豆のご当地グルメ
イカメンチ
イカメンチは、熱海市網代に伝わる伝統的な家庭料理です。新鮮なイカや地元の魚をすり身にして、揚げたり、焼いたり、茹でたりして食べます。イカの濃厚な味わいが口いっぱいに広がり、ご飯との相性も抜群です。
なかでも、揚げたイカメンチは現地で提供しているお店も多く、観光客にも親しみやすいでしょう。さつま揚げに近い見た目をしたイカメンチは、外側はカリッと、中はプリッと弾力のある食感が楽しめます。
懐かしい味わいのイカメンチから本格的なイカメンチまで、熱海市内にあるお店のバリエーションも様々ですので、食べ比べをするのもおすすめです。
しおかつお
西伊豆に伝わる「しおかつお」は、かつおを塩に漬け込んで乾燥させる伝統的な保存食です。その歴史は江戸時代から続いていて、当時の作り方をもとに現在も製造されています。
かつおと塩だけのシンプルな作り方ですが、そのぶんかつおの甘みが凝縮されているのが特徴です。また、絶妙な塩気に病みつきになる方も多く、お酒のつまみやお茶漬けの具材としてもよく食べられています。
西伊豆では、茹でたてのうどんにしおかつおをのせ、鰹節やのりをトッピングしたシンプルなうどんも人気です。地元のB級グルメとして提供しているお店も多いので、ぜひ味わってみてください。
まご茶漬け
伊豆には、熱海の漁師たちを中心に食べられてきた「まご茶漬け」という郷土料理があります。まご茶漬けは新鮮なマグロやアジ、金目鯛をごはんにのせ、カツオや昆布でとったダシをかけて食べるお茶漬けのことで、もともとは漁師が船上でサッと食べられる料理として親しまれてきました。
あつあつのダシをたっぷりとかけると、魚に少しずつ熱が通り、色が変わっていく様子が見られます。また、あわせて食感の変化も楽しむことができるでしょう。熱海市内にはまご茶漬けの名店がいくつかありますが、いずれもサラサラと食べ進められるので、たくさん歩き回る観光の際にはピッタリです。
伊豆への主要エリアからのアクセス・所要時間
北海道から
飛行機
新千歳空港→羽田空港(空路)→新横浜駅または横浜駅→熱海駅:約3時間30分〜4時間30分
新幹線
新函館北斗駅→東京駅→熱海駅:約5時間30分
東北から
新幹線
仙台駅→東京駅→熱海駅:約2時間30分〜3時間
東京から
新幹線
東京駅→熱海駅:約40分〜50分
在来線
東京駅→熱海駅(東海道本線):約1時間50分〜2時間
北陸から
新幹線
金沢駅→東京駅→熱海駅:約3時間40分〜4時間30分
東海・名古屋から
新幹線
名古屋駅→熱海駅:約1時間20分〜2時間
名古屋駅→静岡駅→熱海駅:約1時間20分〜2時間
在来線
名古屋駅→浜松駅→熱海駅:約4時間20分〜5時間
名古屋駅→豊橋駅→熱海駅:約4時間40分〜5時間
関西から
新幹線
新大阪駅→熱海駅:約2時間20分〜3時間
中国・四国から
飛行機
徳島空港→羽田空港(空路)→品川駅→熱海駅:約3時間15分〜3時間30分
高速バス・新幹線
徳島駅→新神戸駅(高速バス)→熱海駅:約5時間〜5時間30分
九州・沖縄から
飛行機
福岡空港→羽田空港(空路)→品川駅→熱海駅:約3時間30分〜4時間
那覇空港→羽田空港(空路)→品川駅→熱海駅:約4時間30分
新幹線
博多駅→名古屋駅→熱海駅:約5時間15分〜5時間30分
伊豆の空港・新幹線の停車駅を紹介
富士山静岡空港
伊豆半島がある静岡県には、富士山静岡空港という空港があります。国内線は札幌や福岡、鹿児島や那覇などの7路線が運行しているほか、上海などをはじめとする中国各地と、ソウルとの国際線も就航しています。
空港は静岡県のほぼ中央に位置し、離着陸の際には富士山を眺めることができるのが特徴のひとつ。空から間近で眺める富士山は圧巻です。
また、フロアの3階にある展望デッキからも富士山を眺めることができます。さらに空港内には免税店やカフェなどもありますので、時間も快適に過ごせるでしょう。
熱海駅
伊豆半島に新幹線で訪れる際は、熱海駅が玄関口です。熱海駅から在来線などを利用することで、島内各地へ出向くことが可能です。熱海駅は特に東京方面とのアクセスが良好です。東京駅から新幹線を利用すれば約40〜50分、特急列車では約1時間20分と短時間でアクセスできます。
また、観光地にある駅なだけあって、駅直結の駅ビル「ラスカ熱海」も30店舗以上が入る規模を誇ります。施設の1〜2階には地元の名産品や、ラスカ熱海限定の商品などが販売されるショップが並んでいますので、お土産を買う場所としてもおすすめです。
伊豆の年間イベント情報
2月
節分豆撒き祭
熱海市の来宮神社で行われる節分豆撒き祭は、伊豆半島のなかでも有名な節分の行事です。毎年2月3日に行ない、年男・年女である芸能人が一緒に豆まきに参加することでも知られています。
16時から行われる神事がおわると、芸能人や事前に申し込みをした一般の人々が特設台に上がり、そこから景品付きの福豆を撒きます。提供される景品は、電化製品などの豪華な商品を含む5,000以上にものぼる豪華なイベントです。そのため、期間中は参拝客や地元の人々で賑わいます。
3月
伊豆高原桜まつり
「伊豆高原桜まつり」は、桜が見頃を迎える時期に露店やイベントなどが開催されるお祭りです。会場は伊豆高原駅前に広がる桜並木で、桜の開花時期になると全長3kmにもおよぶ道路が桜のトンネルに包まれます。
桜が空いっぱいに広がる美しい光景は写真スポットとしても人気で、さらにステージイベントや露店などがより雰囲気を高め、会場周辺はお祭りムード一色になります。期間中は夜桜のライトアップも行われているので、昼夜を問わず美しい桜を楽しめるのも魅力です。
7月
タライ乗り競争
「タライ乗り競争」は、伊東温泉街の中心を流れる松川で開催されるイベントです。直径1mほどのタライに乗り、じゃもじに似たかたちをしているヘラのようなもので漕ぎながら川を下るユニークさが人気を呼んでいます。
1956年から続いている歴史あるイベントで、子供や観光客、外国人や団体レースなど参加枠も豊富であることから、毎年200名を超す参加者が集まります。豪華賞品なども用意されていて、参加者も見物客も大いに盛り上がる名物イベントです。
頼家まつり
「頼家まつり」は、鎌倉幕府の2代目将軍である源頼家の墓前供養の意味合いで行われているお祭りです。頼家は熱心に政治を行なうものの御家人たちと対立し、修禅寺に幽閉した翌年、暗殺されてしまうという不遇な人生をおくった将軍。そんな頼家の魂を慰めるため、命日である7月17日の周辺に墓前祭が営まれるようになりました。
まつりでは墓前供養とあわせて、頼家や妻である若狭局、家臣らにふんした人々が修善寺温泉街を練り歩く武者行列などが行われます。修禅寺や修善寺温泉街がひときわ賑やかになるイベントです。
8月
百八体流灯祭
伊豆多賀温泉にほど近い多賀湾・長浜ビーチで行われる「百八体流灯祭」は、ご先祖などの霊を送るという意味を持つお盆の伝統行事です。火の付いた約300の灯籠を海に流す「灯篭流し」と、砂浜に並べられたかがり火に一斉に火を灯す「百八体流灯」が行われます。
かがり火は多賀湾沿いに約3kmも続いており、点火するかがり火は270基にものぼります。それらが一斉に添加されて燃え上がる様は圧巻で、この地方の夏の風物詩です。海辺にゆらめく灯籠とかがり火を求めて、毎年多くの見物客が訪れます。
12月
網代ひもの祭り
「網代ひもの祭り」は、熱海市の網代温泉で行われる、熱海の名産をたっぷり味わえるイベントです。来場者には油の乗った炭火焼きのアジの干物が各日数量限定で振る舞われるとあって、人気を呼んでいます。
ほかにも、サザエのつぼやき・焼き蛤(はまぐり)・イカの塩辛や名物グルメのイカメンチ、サザエ飯や各種汁物などの販売が行われています。熱海自慢のグルメが1ヵ所で堪能できる魅力づくしのイベントです。期間中に熱海を訪れた際は、観光とあわせて、熱海自慢の干物や海産物をたっぷりと味わってみましょう。
伊豆観光の移動手段
電車
伊豆大島は広いエリアで電車が運行しています。これらは近距離での移動にも使えますが、特に東部や南部などのように、エリア間での移動の際に利用すると便利です。下田〜熱海間や小田原などはそれぞれ比較的距離がありますので、特急列車などを利用すると効率よく観光することができるでしょう。
また、車窓からは海や富士山を眺めることができるのも大きなポイント。ゆったりと過ごす移動時間と車窓からの美しい景色は、旅を何倍も思い出深いものにしてくれるはずです。
路線バス
島内にはたくさんの路線バスが走っていますので、近距離の移動などには路線バスを利用するのが便利です。基本的に路線は島内全体をカバーしているため、どこにでも行くことが可能ですが、なかには本数が限られている路線もあります。そのため、乗りたいバスを乗り過ごさないよう注意が必要です。
もちろん、1日乗車券を利用すると費用の節約にも繋がったり、電車と併用することで移動時間を短縮できたりと、便利な面もあります。とはいえ、バスを主な移動手段として伊豆観光を予定している場合には、時間に余裕をもった計画を立てておくのがおすすめです。
タクシー
荷物が多いときや、ちょうどいい時間のバスや電車がない場合などには、タクシーを利用するのもひとつの方法です。しかし、基本的に流しのタクシーは走っていないほか、夜になるとほとんどのタクシー会社が営業終了してしまうため、よく調べてから利用する必要があります。
駅から宿泊施設までなど、ちょっとした距離の移動におすすめです。
レンタカー
公共交通機関が都会ほど充実していない伊豆の観光では、レンタカーもおすすめの移動手段です。時間や周囲の目を気にすることなく、どこでも自由に行くことができるため、小さい子供がいる家族やグループでの旅行などにもおすすめです。
しかし、レンタカーの台数には限りがあります。特にハイシーズン(7月〜9月あたり)は、予約が遅れると借りられないケースもあるそう。したがって、旅行が決まったら早めに予約しておくことが大切です。また、同行する人数によっては、交通費の節約にも繋がるでしょう。
お得なフリーチケット
南伊豆フリー乗車券
南伊豆フリー乗車券は、東京や横浜方面の往復チケットと、フリーエリア内の伊豆急行線・東海バス乗り放題がセットになったお得なチケットです。東京・横浜から南伊豆エリアを周遊する際にはぜひ利用してみましょう。
【対象のエリア】
- 東京都区内・横浜市内・小田原方面〜南伊豆エリア(普通車自由席)
- 伊豆急行線・東海バスの指定路線
【料金】
- 東京都区内:おとな6,270円、こども3,130円
- 横浜市内:おとな5,950円、こども2,970円
- 小田原:おとな4,490円、こども2,240円
【購入できる場所】
- 首都圏の駅にあるJR東日本指定席券売機
- 首都圏のみどりの窓口など
【有効日数】
- 指定日より2日間
【その他】
- 利用開始日前日までの要予約
伊豆ドリームパス
伊豆ドリームパスは「駿河湾フェリー」「東海バス」「伊豆急行線」「伊豆箱根鉄道線」「伊豆箱根バス」が利用できるフリーチケットです。伊豆半島の周遊には欠かせない、お得なチケットです。
【対象のエリア】
- 駿河湾フェリー・東海バス・伊豆急行線・伊豆箱根鉄道線・伊豆箱根バス内の各エリア
【料金】
- 黄金路ルート:おとな3,700円、こども1,860円
- 山葵路ルート:おとな3,900円、こども1,960円
- 富士見路ルート:おとな2,800円、こども1,420円
【購入できる場所】
- 指定の駅やフェリー乗り場、バス案内所など
【有効日数】
- 黄金路・山葵路ルート:利用開始日より3日間
- 富士見路ルート:利用開始日より2日間
東海バス全線フリーきっぷ
東海バス全線フリーきっぷは、伊豆半島全域を走る東海バスが乗り放題になるフリーチケットです。有効期間内であれば何度でも乗り降り自由で、バスで伊豆を観光する際には欠かせないチケットだといえます。
【対象のエリア】
- 東海バスの全路線(定期観光バス、高速乗合バス、順天堂病院バス、特定施設契約バス、コミュニティバスは利用不可)
【料金】
- 2日券:おとな3,900円、こども1,950円
- 3日券:おとな4,600円、こども2,300円
【購入できる場所】
- 東海バス指定の案内所
- 駿河湾フェリー清水港のりばなど
【有効日数】
- 利用開始日より2日または3日間
伊豆のおすすめ旅行プラン10選
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よくある質問Q&A
伊豆半島の気候はどうですか?
静岡県の東端に位置する伊豆半島は、日本の大部分が当てはまる温暖湿潤気候に属しています。しかし、沿岸部と内陸部では特徴が少し異なります。たとえば、沿岸部の年平均気温は15~17℃となっていますが、内陸北部では昼と夜の気温差が大きく、冬季の冷え込みが強い傾向にあります。
したがって、伊豆半島のあらゆる気温に対応できるよう、調節が可能な服装を心がけるのがおすすめです。さらに島の中央付近は、太平洋からの湿った風によって多雨地帯となっていますので、雨具を用意しておくと安心でしょう。冬は積雪に変わることもありますので、入念な対策が必要です。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
東京から新幹線で1時間以内で行ける伊豆半島は、観光スポットや温泉地などが豊富であるのが特徴です。さらに、自然を活かしたアクティビティなどもたくさんありますので、エリアをまたいだ観光の際は少なくとも「2泊3日」ほどは確保しておくとよいでしょう。エリアを絞った観光であれば、1泊2日でも楽しめます。
2泊3日で観光する場合は、主要な観光スポットや温泉を巡ったり、美しい海でマリンアクティビティを楽しんだりして過ごすのが人気です。見どころがたくさんあり、シーズンや好みなどに応じてプランが柔軟に組みやすいぶん、2泊3日でも充実した時間を過ごすことができます。
また、エリアをまたいだ観光では、東西の移動よりも時間や費用の面で便利な南北の移動が定番となっています。この点も踏まえて、旅のプランを練ることがおすすめだといえます。
伊豆の観光において気をつけておきたいポイントはありますか?
海に近い島とはいえ、島の中でもエリアによって気温差が大きかったり、雨が降りやすかったり、同じエリア内でも朝晩で気温差があったりするため、服装や持ち物には少し注意が必要でしょう。
観光をする際は外で過ごすことが多いため、持ち歩いてもかさばらない雨具や防寒着、カーディガンなどの着脱しやすい上着を持っていると、いざというときにも対応できて安心だといえます。