伊豆大島ってどんなところ?
伊豆大島は、太平洋に位置する東京都の伊豆諸島の中で最大の島です。海底からそびえる活火山の陸上部分にあたるこの島は、2010年に関東で初めて、地球を学んで丸ごと楽しむことができる「日本ジオパーク」に認定されました。
気候は、比較的温かく湿度が高い海洋性気候で、気温の寒暖差が小さいことが特徴です。
「秋の浜」や「弘法浜」など、多数ある海岸から自分の旅にあった場所を選び、海水浴や釣り、ダイビングやシュノーケリングを楽しめます。また、島の中央には「三原山」があるので、登山やハイキングをすることもできます。
また、伊豆大島では天然温泉に入ったり、ツバキやアジサイ、ワオキツネザルやフラミンゴを見たり、新鮮な海鮮を食べたり、様々なことが体験できます。いろんな人が楽しめる島ですよ。
伊豆大島旅行の見どころ
海水浴にダイビングに釣り!海を満喫する
海に囲まれている伊豆大島では、地元の人も観光客も、海水浴やダイビング、釣り、シュノーケリングをして楽しんでいます。
弓形の磯浜海岸「秋の浜」は、初心者から上級者までダイビングやシュノーケリングができるスポットとして人気です。透明度が高い海水に目が奪われます。
船が発着する元町港から近い「弘法浜」や「野田浜」、岡田港から近い「日の出浜」は、島に着いてすぐに海へ飛び込むことができます。弘法浜には、無料で入れる子供用のプールがあるので、お子さんと一緒に訪れやすいです。
島内最南端にある「トウシキ海岸」は、まさに自然がつくった天然プールです。地元の人にも人気が高く、ダイビングやシュノーケリングが楽しめます。
充実したビーチのラインナップから、自分の好みにあった海水浴場が見つかるでしょう。
雄大な自然を感じながら、温泉に癒やされる
伊豆大島は活火山の島なので、天然温泉が豊富に湧き出ています。絶景を眺めながら露天風呂につかれば、日常の疲れも吹き飛びます。
元町港の近くには、混浴の公共露天風呂「大島温泉 元町 浜の湯」と、ジャグジーや打たせ湯、サウナなどもある「愛らんどセンター 御神火温泉」があります。海で遊んだ後に入浴する観光客も多いそうです。
三原山の中で入浴できるのが、「三原山温泉」です。夜の露天風呂からは、満天の星を堪能できます。日帰りもできますが、宿泊すれば客室にある温泉でゆっくりと過ごせます。
珍しい動物や植物を見に行く
自然豊かな伊豆大島では、なかなかお目にかかれない動物や植物が見られます。
都立大島公園の中にある「大島公園動物園」では、東京都のズーストック事業として計画的な繁殖が行われています。世界で2番目に大きい「アルダブラゾウガメ」、ネーネーという鳴き声が特徴の「ハワイガン」、天然記念物に指定されている「カラスバト」などの希少動物に出会えます。
伊豆大島には、隔絶された自然環境と繰り返す火山活動、雨量の多い環境により特殊化した植物が多くあります。「椿花ガーデン」では、幻の名花と呼ばれる「タマアジサイ」や、伊豆諸島原産の「サクユリ」を鑑賞できます。
また、伊豆大島には「国際優秀つばき園」が3つもあり、ほぼ1年中ツバキを楽しむことができます。毎年1月下旬から3月下旬に行なわれる、島内最大級のイベント「伊豆大島椿まつり」に合わせて、足を運ぶのもいいでしょう。
神秘的な神社を訪れ、パワーをもらう
伊豆大島には、伊豆諸島の神々に関する話が載っている「三宅記」にまつわる神社がいくつもあります。
伊豆諸島をつくったとされる三島大明神とその皇后の間に生まれた王子の1人「波治命」が祀られているのが「波治加麻神社(はじかまじんじゃ)」です。参道の左右にある杉の大木と、地面一面に生えている苔が作り出す緑の世界が美しい場所です。
もう1人の王子「阿治古命(あじこのみこと)」と皇室の祖神とされる「天照皇大神(あまてらすおおかみ)」を祀っているのが、「大宮神社」です。境内にある100本以上のシイの木は、東京都の天然記念物に指定されています。
同じく「阿治古命」を祀っている「三原神社」は、1789年にはすでに鎮座していた歴史ある神社です。1986年の噴火の際には、なぜか溶岩流が神殿を避けて通ったとされています。不思議なパワーを感じる話ですね。
また、赤門が特徴的な「為朝神社」は、元港の近くにあります。平安時代の弓の名手「源為朝(みなもとのためとも)」が祀られていて、伊豆大島オータムフェアの初日には鎧武者による弓引き「為朝の神事」が披露されます。
自然に囲まれた神社を参拝して、パワーをもらいましょう。
新鮮な海鮮やご当地グルメを味わう
伊豆大島では、希少価値の高い「キンメダイ」やどんな調理法でも美味しい「サビ」などの魚、「サザエ」や「セセリ」などの貝類、栄養満点の「島のり」などの海藻類、「伊勢エビ」や「イカ」など、新鮮な海鮮が豊富にとれます。
魚はそのまま食べても美味しいですが、島とうがらし醤油に漬ける「べっこう」や、伊豆諸島でのみ製造される発酵食品「くさや」のように、伊豆諸島ならではの調理法で食べるのもいいでしょう。
滋養強壮によい伊豆諸島原産の「明日葉」は、お店によってさまざまなバリエーションの料理があります。髪や肌によいとされる「椿油」は、お土産にオススメです。他にも、「大島牛乳」や「ダイダイ」、「パッションフルーツ」など、美味しい食べ物が盛りだくさんです。
伊豆大島の人気観光スポット
三原山
島の中央に位置する「三原山」は、世界最大級の活火山です。標高は758mで、山頂にある噴火口を間近で見ることができます。熱帯植物が生息し、黒い溶岩流に囲まれた姿は、ハワイに似ているともいわれ、登山者や自然愛好家に人気です。
熱を感じながら火山を眺める「火口一周コース」や、内輪山から山頂口まで遊歩道が整備されている「山頂遊歩道コース」など、登山・ハイキングコースが充実しています。難易度や所要時間を参考にしながら、コースを選ぶといいでしょう。
そして、立派な鳥居が特徴の「三原神社」や、1986年に大噴火で形成された「ゴジラ岩」など、見どころがいろいろあります。
主な登山口は、「三原山頂口」と「大島温泉ホテル」の2ヵ所です。岡田港と元町港から出ている「三原山ライン」のバスを利用して、アクセスできます。コースによっては、トレッキングシューズか登山靴を準備しておくといいでしょう。
秋の浜
島の北東部に位置する「秋の浜」は、弓形の磯浜海岸です。海水の透明度が高く、岩場や砂地、大小さまざまな石があるガレ場などの様々なポイントがあることから、ダイビングやシュノーケリングができるスポットとして人気が高いです。初心者から上級者まで楽しめます。
ここでは一年中見ることのできる「クマノミ」や、写真撮影に向いているさまざまな種類の「カエルアンコウ」、岩場の穴にいて見つけやすい「コケギンポ」などを見ることができます。
遊泳場として整備されていて、シャワーがある施設や駐車場が近くにあります。木製のジャンプ台や子供向けの無料プールがあるので、子どもと一緒に訪れてもいいでしょう。
元町港や岡田港、大島空港から出ている「大島公園ライン」のバスなどを利用して、アクセスできます。水温と気温が安定する9月から11月頃までが、ダイビングのベストシーズンです。
愛らんどセンター 御神火温泉
元町港から近い場所にある「愛らんどセンター 御神火温泉」は、天然温泉や食事が楽しめる施設です。泉質は、神経痛や冷え性、疲労回復に効果が期待される「ナトリウム・カルシウム一塩化物温泉」です。
海を眺めながら入る露天風呂は、夕方に入浴するのがオススメです。夕日を眺めながら入浴できます。露天風呂は混浴なので、水着の着用が必要です。他にも、ジャグジーや打たせ湯、サウナ、温泉プール、レストラン、休憩室があります。
隣接している「長根浜公園」は、松の木に囲まれた芝生の公園です。富士山や伊豆半島を見渡しながらのんびりできるので、一緒に訪れるのもいいでしょう。
料金は、大人が710円で、小学生と中学生が300円です。水着やバスタオルなどをレンタル、購入することもできます。元町港から徒歩約5分です。営業時間は、夜行の大型客船が到着する日としない日で違うため、注意してください。
大島公園動物園
「東京都立大島公園」の中にある「大島公園動物園」は、約60種400匹の動物を飼育し、展示しています。
噴火したときの岩石がそのまま活かした「サル山」では、「ワオキツネザル」を見学できます。国内最大級の「フライングケージ」には、「フラミンゴ」や「クジャク」、日本の天然記念物に指定されている「カラスバト」など、約15種の鳥たちがいます。
また、「アルダブラゾウガメ」や「ハワイガン」などの珍しい動物たちもここで飼育されています。
大島公園には他にも、国際優秀つばき園に認定された「椿園」や「椿資料館」、「海岸遊歩道」などがあるので、1日中過ごせます。
大島公園動物園も含めて、大島公園は入場無料です。元町港や岡田港、大島空港から出ている「大島公園ライン」のバスなどを利用して、アクセスできます。毎週土曜日と日曜日には、「ウサギ」や「モルモット」などの小動物たちと触れ合えますよ。
裏砂漠
「三原山」の麓には溶岩原が広がっていて、西側が「表砂漠」、北東側が「裏砂漠」、その南側が「奥山砂漠」と呼ばれています。風が強く吹きぬけるので、植物が定着しにくく、砂漠のようになっています。中でも裏砂漠は、日本で唯一の砂漠とされています。
噴火による火山灰が積み重なってできたため、見渡す限り黒い砂の世界が続いています。その光景は、まるで異世界のようで、写真映えします。火山岩が太陽の熱を吸収するので、寝転がってみると温かく気持ちいいです。
また、多くの映画やドラマ、CMなどの撮影が行なわれてきた場所でもあります。
三原山のハイキングコース「月と砂漠ライン」や「裏砂漠コース」を通ってアクセスできます。2つある展望台から全体を眺めるのもいいでしょう。
大宮神社
島の西部に位置する「大宮神社」は、室町時代から続く歴史ある神社です。祭神は、「天照皇大神(あまてらすおおかみ)」と阿治古命(あじこのみこと)です。
参道と神社を囲むように、100本以上のシイの木が群生しています。東京都の天然記念物に指定されているこの光景は、参道の階段を上がっていく度に、より神聖な雰囲気を感じさせてくれます。
4つ目の鳥居をくぐった先にある拝殿は、左右に狛犬が鎮座し、奥に祝詞舎、そして本殿があります。神明造りを基本の様式としています。
境内には、小さな社である小祠(しょうし)が多く置かれています。人々が三原山の噴火や嵐から家を守ろうという願いが込められているのではないか、と考えられているそうです。
元町港から「波浮港ライン」のバスなどを利用してアクセスできます。大島一周道路に面している「一ノ鳥居」が入り口の目印です。
椿花ガーデン
伊豆大島には、世界に誇れる「国際優秀つばき園」が3つもあります。その内の1つが「椿花ガーデン」にあります。冬や春に咲くイメージが強いツバキですが、ここでは夏や秋に咲くツバキも見られます。
広大な自然林の敷地内にはツバキの他にも、4月頃にはシバザクラやアツバスミレ、5月から8月にはアジサイなど、さまざまなお花が咲いています。伊豆諸島原産のサクユリや、幻の名花と呼ばれるタマアジサイも鑑賞できます。
また、ゴーカートやパターゴルフなどのアクティビティーを満喫し、「うさぎの森」でウサギと触れ合うことなどもできます。伊豆大島伝統の「牛乳せんべい」やこだわりの「リスまんじゅう」も見逃せません。
入園料は、中学生以上が830円で、4歳以上が400円です。元町港や岡田港から出ている「三原山ライン」のバスなどを利用して、アクセスできます。天気がよければ伊豆諸島や富士山を見渡せる「芝公園」でのんびりするのもいいでしょう。
弘法浜(こうぽうほま)
元町港から近い場所にある「弘法浜」は、伊豆大島の中で人気の高いビーチです。海水浴に適していて、シャワーや更衣室、休憩所などの施設が備わっています。夏には、海の家もオープンします。
天気がよければ富士山が見渡せたり、運がよければ港の湾内を泳ぐウミガメを見ることができます。無料で入れるプールは、子供用のプールやスライダーなどがあるので、家族で訪れやすいです。
約1km北に行った所に、「愛らんどセンター 御神火温泉」や「元町 浜の湯」などがあるので、海水浴した後に天然温泉へ入浴するのもいいでしょう。
元町港からの徒歩や、岡田港、大島空港から出ている「大島公園ライン」のバスなどを利用して、アクセスできます。弘法浜は広い砂利浜なので、太陽をさえぎるものは、ほとんどありません。気になる方は、UV対策をしましょう。
波治加麻神社(はじかまじんじゃ)
島の北東部に位置する「波治加麻神社」は、伊豆半島の王子の1人「次郎王子(波治命)」が祭神の神社です。
参道の左右には杉の大木がまっすぐに並んでいて、薄暗い中、木々の間から差し込む日の光が綺麗です。そして、地面には絨毯のように苔が生えているので、歩いていると静寂で神秘的な雰囲気が味わえます。
波治加麻神社には「日忌様(ひいみさま)」という伝説があります。昔、悪代官を成敗し、この神社の境内の杉の木で作った舟で海へ逃げ出した青年達が行方不明になったそうです。その霊たちが毎年1月24日の晩に還ってくるので、村の人たちは外へ一歩も出ないそうです。
元町港や岡田港、大島空港から出ている「大島公園ライン」のバスなどを利用して、アクセスできます。伊豆大島の伝説の舞台である波治加麻神社へ、パワーをもらいにいきましょう。
大島温泉 元町 浜の湯
「長浜公園」の中にある「大島温泉 元町 浜の湯」は、公共の温泉露天風呂です。背景には三原山を、正面には相模湾を望むことができ、青空でも夕暮れでも美しいです。源泉掛け流しの温泉は、泉質がナトリウム-塩化物泉で、湯冷めしにくいです。
混浴なので、水着の着用が必須です。水着をレンタルすることもできるので、手ぶらで訪れても大丈夫です。内湯はありませんが、男女別の更衣室にシャワーが備え付けられています。海で遊んだ後に利用する人も多いそうです。
料金は、大人が300円、小学生と中学生が150円です。水着のレンタルは無料です。元町港から徒歩などでアクセスできます。家族や友達、恋人と男女関係なく、露天風呂を楽しめますよ。
伊豆大島のご当地グルメ
べっこう
伊豆大島の郷土料理「べっこう」は、魚の切り身を普通のとうがらしより辛みの強い「島とうがらし」が入った醤油に漬けたものです。漬けた魚の色がべっこう色になることからこう呼ばれていて、主にタイなどの白身魚やカツオ、マグロなどが使われます。
昔からこの島で保存食として重宝されてきたべっこうは、酢飯と合わせた寿司や丼物として提供しているお店が多いです。時期やお店によって魚の種類が違うので、食べ比べをしてもいいでしょう。
また、お土産としてとうがらし醤油を買って帰れば、お家で作ることもできます。島とうがらしとお好みの醤油で、一からとうがらし醤油を作ることもできますよ。
明日葉
「明日葉」は、伊豆諸島原産のセリ科の多年草植物です。生命力が強く、昔から滋養強壮によい薬草として知られています。
伊豆大島のお店では、チャーハンやピザ、天ぷら、そばなどの明日葉料理が提供されています。シフォンケーキやバナナミルクのような珍しい明日葉料理もあります。伊豆大島では食べるだけでなく、明日葉を使った草木染めの体験もできます。明日葉を食べて、元気をつけましょう。
椿油
伊豆大島の特産品「椿油」は、成分の約80%以上が「オレイン酸」という脂肪酸から成っています。このオレイン酸は、髪や肌によく、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを下げる働きがあるといわれています。
お土産にオススメの椿油は、炒め物やカルパッチョ、フライなどに使うと美味しいです。島とうがらしが入ったものも販売されています。また、椿油を使ったヘアケア商品やスキンケア商品などもあります。
伊豆大島では、ツバキの実の状態から椿油をしぼる体験ができます。受け継がれてきた抽出方法で自分の椿油を作りましょう。
伊豆大島への主要エリアからのアクセス・所要時間
伊豆大島へアクセスするには、ジェット船、飛行機、大型客船という3つの方法があります。
ジェット船でアクセスする
ジェット船は、揺れが少なくて速度が速いことが特徴です。そして、基本的には指定の座席へ座ります。
ジェット船を利用して伊豆大島まで向かう所要時間
- 竹芝客船ターミナル(東京都)からの場合:約1時間45分
- 熱海港(静岡県)からの場合:約45分
- 久里浜港(神奈川県)からの場合:約1時間
- 伊東港(静岡県)からの場合:約35分
飛行機でアクセスする
最も早くアクセスできるのが、飛行機です。航空会社は「新中央空港」で、「東京調布飛行場」からの直行便が出ています。プロペラ機のため、定員は19名です。早めに予約するのがいいでしょう。所要時間は、約25分です。
大型客船でアクセスする
夜中に運航する大型客船は、他の手段より時間が長くかかります。そのため、のんびりした船旅を体験したい方や、できるだけお得に行きたい方にオススメです。
客室にはベッドや簡易の布団などがあり、部屋によって設備と料金が異なります。また、他の手段より朝早くに着くという利点もあります。
大型客船を利用して伊豆大島まで向かう所要時間
- 竹芝客船ターミナル(東京都)からの場合:約6時間~8時間
- 横浜港・大さん橋(神奈川県)からの場合:約6時間30分
伊豆大島にある港と空港を紹介
元町港
島の西岸に位置する「元町港」では、ジェット船や大型客船などが就航します。1階にはチケットカウンターや売店、コインロッカーが、2階にはレストランがあります。
元町は、伊豆大島の中で1番の繁華街です。そのためこの港の周りには、宿泊施設や飲食店が多くあります。徒歩圏内に、海水浴が楽しめる「弘法浜」、「愛らんどセンター 御神火温泉」や「元町 浜の湯」などの温泉施設などもあります。
当日の天候などによって、元港と岡田港を使い分けています。元町港と岡田港を結ぶバスもあるので、臨機応変に旅が楽しめます。
岡田港
島の北部に位置する「岡田港」にも、ジェット船や大型客船などが就航します。
ターミナルは2019年に新しく建設された物で、地上5階建ての船の待合所、および津波避難施設です。1階がチケットカウンターと待合所、2階が島の特産品が購入できる売店、3階がレストランカフェ、4階が本土の景色を一望できる屋外テラスとなっています。
レストランカフェでは、「青とうがらしラーメン」や「べっこう寿司」、「明日葉餃子」など、島の食材を活かした料理が味わえます。
港の周辺には、飲食店や宿泊施設があります。ツバキの大木が覆いかぶさっている「椿のトンネル」は、開花時期の冬や涼しく感じられる夏などに訪れたい穴場スポットですよ。
大島飛行場
島の北西部に位置する「大島飛行場」では、飛行機や伊豆大島を結ぶヘリコミューターが発着します。空港内には、レストランや展望台、売店などがあります。「元町港」や「岡田港」、「愛らんどセンター 御神火温泉」などには、直通のバスでアクセスできます。
伊豆大島の年間イベント情報
2月
伊豆大島椿まつり
伊豆大島の代名詞「ツバキ」にちなんだ「伊豆大島椿まつり」は、島内最大級のイベントです。毎年1月下旬から3月下旬にかけて行なわれます。
「国際優秀つばき園」に認定されている「東京都立大島公園」、「椿花ガーデン」、「都立大島高校」を中心にさまざまなツバキを見ることができます。2月下旬から3月中旬までが見頃で、3月下旬から4月上旬までは、桜も一緒に楽しめます。
「元町港」周辺と東京都立大島公園周辺が会場となり、伊豆大島の郷土芸能や御神火太鼓のパフォーマンスなどが披露されます。また、伊豆大島の「あんこさん」の伝統衣装をレンタルできたり、椿の花びらを使った染め体験などもできます。
イベント期間中には、お得な日帰りバスツアーや往復・周遊チケットが発売されるので、チェックしてみてください。
8月
伊豆大島夏まつり
「伊豆大島夏まつり」は、毎年8月の2日間に「元町仲通り」と「元町港」周辺で開催されています。
元町中通りは歩行者天国になり、縁日の出店、舞台や路上で繰り広げられる郷土芸能やダンスなどのパフォーマンス披露、じゃんけん大会などで盛り上がります。
メインイベントは、初日に「元町港桟橋」から打ち上げられる花火です。早打ちとスターマインを中心とした約1,000発の花火が夜空を彩る光景は、迫力満点です。有料席などはないので、交通規制になっている道路などで観覧しましょう。
10月
伊豆大島オータムフェア
「伊豆大島オータムフェア」は、毎年10月上旬から12月上旬にかけて、島内全域でさまざまなイベントが行なわれます。
初日には、平安時代の弓の名手「源為朝(みなもとのためとも)」に扮した鎧武者による弓引き「為朝の神事」が披露されます。場所は、為朝が伊豆大島へ流されて住んでいた館の跡「為朝神社」です。
11月には、「伊豆大島C級グルメ選手権」が開催されます。新しいメニューに挑戦する「チャレンジ」、田舎らしいメニューの「カントリー」、人と親しむ「コミュニケーション」、伊豆大島の海の食材を使った「シー」をテーマにしたグルメを堪能できます。
他にも、都民の大島磯釣大会や、自転車レースの三原山ヒルクライム、伊豆大島マラソンなど多彩なイベントが目白押しです。自分の参加したいイベントに合わせて、伊豆大島を旅するのもいいでしょう。
伊豆大島観光の移動手段
バス
伊豆大島では、「大島バス」が島内のスポットを結ぶバス路線を5つ運行しています。ジェットバスや大型客船が就航する「元町港」や「岡田港」、飛行機が発着する「大島飛行場」からのバスもあります。
1日か2日間乗り放題になるフリーチケットも販売されています。時期によって、さまざまなバスツアーがあるので、そちらを利用してもいいでしょう。
レンタカー
自分のペースで観光したい方や、家族で旅する方には、レンタカーがオススメです。ドライブを楽しんだり、穴場スポットを訪れるのもいいでしょう。予約が必要な場合もあるので、事前に調べておきましょう。釣りで使用する場合、申告が必要です。
タクシー
伊豆大島には、時間での貸切りや観光スポットを巡る観光タクシーがあります。より多くの人が乗れるジャンボタクシー、大きな荷物や自転車を積み込めるタクシーなどもあります。
基本的に港か空港から乗車できます。事前予約をするとスムーズに利用できます。
レンタサイクル・レンタバイク
島の空気を感じながら自由に旅をしたい方には、レンタサイクルやレンタバイクがオススメです。
レンタサイクルの料金の目安は、マウンテンバイクが1時間800円、1日2,000円で、普通の自転車が1時間600円、1日1,500円です。レンタバイクの料金の目安は、50ccが1時間1,300円、1日4,000円で、90ccが1時間2,500円、1日8,000円です。
電動自転車を取り扱っているお店もあります。三原山の山頂から自転車をレンタルして、三原山のコースをサイクリングすることもできますよ。
お得なフリーチケット
大島バスのフリーチケット
島内の路線バス全てが乗り放題になるフリーチケットです。1日乗車券と2日乗車券の2種類あります。伊豆大島の観光スポットを多く回りたい方にオススメです。
【フリーエリア】
大島バスの全ライン
【料金】
- 1日乗車券:大人2,050円:小学生以下1,030円
- 2日乗車券:大人3,100円:小学生以下1,550円
【販売期間】
通年
【有効期間】
通年の1日か2日間
【発売場所】
大島営業所・出帆港バス窓口・路線バス車内
伊豆大島のおすすめ旅行プラン7選
よくある質問Q&A
船でどのくらいかかりますか?
ジェット船を利用して伊豆大島まで向かう場合、東京都の竹芝客船ターミナルからは約1時間45分、静岡県の熱海港(静岡県)からは約45分、神奈川県の久里浜港(神奈川県)からは約1時間です。
夜中に大型客船を利用して伊豆大島まで向かう場合、東京都の竹芝客船ターミナルからは約6時間~8時間、神奈川県の横浜港・大さん橋からは約6時間30分です。
伊豆大島の気候はどうですか?
伊豆大島は、比較的温かく湿度が高い海洋性気候です。気温の寒暖差が小さいですが、山に行く場合は体温調節できる服装がオススメです。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
海や山だけを満喫したい方や、効率的に観光スポットを巡る方は、日帰りでもいいでしょう。観光もイベントも満喫したい方や、海も山も温泉も楽しみたい方、伊豆諸島全体を旅したい方は、1泊2日以上を確保すると満足する旅ができるでしょう。