今回お話を伺った方
ポルトガル政府観光局 プロモーションマネージャー 高岡千津さん
ポルトガルの基本情報
ヨーロッパの西端のイベリア半島に位置し、長い歴史に培われた伝統や文化、日本人の口に合う美味しい食事、美食、美しい自然、など様々な魅力があふれています。近年はモダンで洗練された雰囲気が加わり、素晴らしい景色が楽しめるスポットも増加しています。
感染の状況
累計感染者数感染者数が5,101,726名、死亡者数が23,985名です。在ポルトガル日本国大使館の情報(7月8日現在)
観光客の受け入れ状況
2020年8月1日から、日本を出発国とする観光目的を含む渡航者の入国が許可されています。また、主要観光地は収容人数を減らすなど安全衛生基準に従い一部再開しています。
入国の際、入国時の検温とマスク着用の義務エリアに注意が必要ですが、PCR検査陰性診断書や、14日間の自己隔離は必要ありません。
観光の際は、ポルトガル全土において適応される条件があるので、しっかり確認しましょう。
- 2メートルのソーシャルディスタンスの維持
- 公共エリアや人が集まる場所でのマスク着用義務
- 屋内では5名/100平方メートルの収容人数を超えないこと
現在の国や地域の様子
外出制限などの対策や医療体制
国内感染者の増加を踏まえ、10月15日から「非常事態宣言」を引き上げ「災害事態宣言」として改めて発令しています。
渡航はできますが、充分に注意が必要です。
「災害事態宣言」後の新しい対策
- 公道、商業施設、レストランでの集まりは5名までの制限
- 結婚式や洗礼式、等家族行事は最大50名までの参加が可能
- 人数制限等規則を守らない経営者や法人、商業施設には罰金刑
- 人が密集する公道などでのマスク着用
- 学校・軍・治安当局・行政機関でのアプリ利用
観光再開後感染症対策は?
「クリーン&セーフ」という観光業者向けの認証制度が開始されています。業界では広く認知されており、19,000社の事業社の登録が完了しています。また、加えて、WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)からもポルトガルはヨーロッパで初めてThe Safe Travel Certification (安全な旅認定)スタンプを取得しました。
これにより、感染症のリスクを回避するために、各企業において安全な衛生対策が取られていることが保証され、消費者に信頼感を与えることに繋がっています。
真面目で従順な国民性もあってマスク着用も遵守され、かつ他のヨーロッパ諸国よりCovid19感染者が発生するのが遅かったこともあり、迅速な対応ができました。このような対策により、ヨーロッパの中では“最も安全な国”との認識が広がり近隣のヨーロッパ諸国からの観光客が増えていて、この夏のバカンスの滞在先としての予約も急増しています。
担当者おすすめ!日本で現地の雰囲気を味わえるスポット
6月はポルトガルのリスボンやポルトでイワシの炭火焼きを食べるお祭りがあり(今年は中止)、日本のポルトガルレストランでもイワシ祭りキャンペーンが実施されました。ポルトガルレストランでは、日本人にとって馴染みやすい料理が楽しめます。東京では代々木公園にある「クリスチアノ」はミシュランのビブグルマンに選ばれ、有名人のファンもいる名店ですし、お茶の水の「ポルトガル酒場ピリピリ」は家庭的な雰囲気とお料理がポルトガルファンの間で人気です。また、2018年9月にオープンした日本橋高島屋新館内のシーフードレストラン「マヌエル・マリシュケイラ」も評判です。
ポルトガルで一番ポピュラーなエッグタルト(パステル・デ・ナタ)を購入できるお店も増えてきていて、マル・デ・クリスチアノの姉妹店代々木公園の「ナタ・デ・クリスチアノ」、表参道駅Echikaマルシェ・デ・メトロ内にある「エッグセレント」、ポルトガル人のファンも多い神保町の「ドースイスピーガ」などがあります。
担当者のおすすめするポルトガルのスポット
ポルトガルにはインスタ映えするスポットが本当にたくさんあります。
まず、リスボンの近郊、王家の避暑地であるシントラにあるペナ宮です。外観もインテリアも素晴らしく、ユネスコの世界遺産にも認定されており、一般の観光客も見学することができます。
ポルトガルのタイル「アズレージョ」も美しくてとても人気があります。ポルトのサンベント駅、カルモ教会など著名なスポットでインスタ用の写真を撮るのもよい記念になりますし、歴史地区を散策していると何気ない家の外壁の装飾に使われているアズレージョがとても可愛く、街角に現れる意匠も見逃せません。4月から9月は強い日差しのコントラストに彩られる街の建物や路面電車はもちろん、青い空と海のブルーのコントラストも素晴らしく写真映えします。
ポルトの近郊アゲダという街では、毎年7月から9月にかけてカラフルな傘のインスタレーション「アンブレラスカイプロジェクト」が実施されており、色とりどりの傘で通りが埋め尽くされます。
アゲダの近くには、コスタノヴァ、日本では通称パジャマタウンと呼ばれ人気のカラフルな縦縞のストライプにペイントされた家が立ち並ぶ、これまたフォトジェニックなスポットがあります。
他にも、日本人の著名サーファーが拠点を置く、世界的なサーフィンスポットであるエリセイラやナザレ、巨石を利用した家に人々が住んでいる村モンサント。ポルトガルワインと言えば食前食後に楽しむスイートワインのポートが有名ですが、最近日本でも人気急上昇中のフレッシュで微発泡のヴィーニョヴェルデをはじめ、ドウロワインの産地に点在する素晴らしいワイナリーホテルはおすすめです。ポルトガルは豊かな自然にも恵まれているため、トレッキングなどのアウトドアアクティビティも楽しめます。
現地の雰囲気が味わえるウェブサイト
Holidayユーザーへのメッセージ
ご紹介したように、ポルトガルにはどこを歩いても自然にシャッターを切りたくなるような絵になる景色が溢れていて、美しい景色に出会えます。また、ポルトガル人はヨーロッパの中でも極めてフレンドリーな国民性のため、人がみなとても優しくて親切で、治安が良いです。女性ひとりで訪れても安心なくらいなので、ぜひ多くの方に来ていただきたいです。もちろん、スリや置き引きにはご注意ください!