ベルギーってどんなところ?
ベルギーは、正式にはベルギー王国と言い、1830年にネーデルラント連合王国から独立しました。
首都であるブリュッセルはEU(欧州連合)の主要機関が置かれていて、ヨーロッパの中でも影響力が大きい場所です。しかし国土は小さく、九州よりも小さいサイズで、約1130万人の人が住んでいます。
オランダ語族の1つである、フラマン語が公用語の北部フランダース地域と、フランス語が公用語の南部ワロン地域とに大きく分かれていて、さらにドイツ語が公用語の地域もあります。
北部のフランダース地域は中世の時代の建築が多く残っていて、まさに異国情緒あふれる地域です。
美術館や、運河、建築物の数々はどれも美しく、ファンタジーの世界に迷い込んだかのような気持ちになること間違いなし。他にもベルギービールが飲めるお店や、おしゃれなカフェが多く立ち並んでいるので、観光中の休憩にはもってこいです。
こうした歴史、アート、建築を楽しむのはもちろん蚤の市で掘り出し物を探したり、ギャルリーと呼ばれるエレガントなショッピングモールを見てみたり、できる一方で、郊外には、緑の丘が広がる長閑な道があり、静かに流れる運河や農園が織りなす優しい風景が広がっているので、緑に癒されながら気分をリフレッシュすることもできます。
ベルギーでお花を楽しむおすすめスポット6選
花の国として有名なベルギー。
チューリップやヒヤシンス、ユリなどの球根花が一斉に咲く春から初夏は、ベルギーで花を楽しむ絶好の時期です。 8月中旬にはグランプラスにおいてフラワータイムやフラワーカーペットをはじめとする様々な花のイベントが開催されます。季節の花の美しさを楽しむことのできるベルギーを満喫してみてはいかがでしょうか。また、 春から初夏にかけての季節は日が長くなる時期となり、自然を楽しむにはもってこいの季節。この時期ならではの観光スポットをご紹介します。
ソワーニュの森
ソワーニュの森は、ベルギーのブリュッセル郊外にある森。
最後の氷河期以降に進化を遂げたとされているヨーロッパ・ブナの生態系が残っている、学術的に見ても貴重な場所です。ベルギーには12の世界文化遺産が登録されていますが、このソワーニュの森は、ベルギーで初めて自然遺産として登録されました。
首都ブリュッセルからほんの10㎞ほどしか離れておらず、アクセス抜群なのも嬉しいポイントですね。
4月になると野生のブルーベルの花が絨毯のように咲くことで有名で、春になるとブナ林一面が青く染まる幻想的な風景を楽しむことができます。
ラーケン王宮温室
ベルギーの首都ブリュッセル北部のラーケン地区にはベルギー王室が住まわれている、ラーケン王宮があります。
宮殿は公開されていませんが、同じエリアにある温室は、毎年春に3週間ほど特別公開されています。ベルギー国王であったレオポルド2世が、世界中から集めた植物が現在も大事に育てられています。
希少品種もたくさん保有していて、世界中から植物を愛する多くの人が訪れます。
そしてもうひとの魅力が、1873年建造の温室です。
ヴィクトル・オルタの師であるアルフォンス・バラ設計のアールヌーヴォー建築は、ガラスと鉄骨が贅沢に使われ、別名「ガラスの宮殿」と呼ばれているのです。建築的にもとても価値が高く、1度は見ておきたい建築物です。
期間中に旅行に行く際には、是非ともおさえておきたいスポットですね。
グランプラス
ベルギーの首都ブリュッセルには、グランプラスという広場があります。この広場は「世界で一番美しい広場」と言われていて、1998年に世界遺産に登録されました。この広場で、2年に1度、偶数年の夏に開催されるのが「ブリュッセルのフラワーカーペット」です。広場にたくさんの花を敷き詰めて作ったカーペットが出現します。主に使われる花はベゴニア。実はベルギーは世界最大のベゴニア産地で、世界で栽培されるベゴニアの80%がベルギーで栽培されているんです。
フラワーカーペットの大きさはおよそ75mx24m、面積は1800平方メートル。これを作るために、なんと1平方メートルあたり300、合計60万ものベゴニアの花が使われます。
フラワーカーペットが行われない奇数年には、「フラワータイム」という花のイベントが開催されます。
グランプラスに建つ市庁舎が10万本もの花々で飾られるイベントで、エントランス、会議場、結婚の間、肖像画の間など、通常あまり一般公開されていない場所を見られるだけでなく、様々なフラワーアレンジメントや花の飾りに彩られた最新の花のアートと歴史ある建物との見事な競演が楽しめます。
コロマバラ園
コロマバラ園は、シント・ピータース・レーウという小さな町にあります。 15ヘクタールの敷地に3,000種20万本のバラが咲く、ヨーロッパ最大規模のバラ園です。
園内を入るとまず、赤と白のバラ園が迎えてくれます。 そのまま進むとフランダースのバラ園、オールドローズと進み、世界各国のバラのエリアへと進みます。ここは様々な国のバラ協会の協力を得て作られたもので、世界中のバラが集められ、その国のモチーフと一緒に植えられています。
バラの見ごろは6月下旬から7月上旬と、秋バラが咲く8月下旬から9月上旬。
爽やかな気候の中で美しいバラを見て癒されてみてはいかがでしょうか。
グロート・ベイハールデン城
グロート・ベイハールデン城はブリュッセル郊外にあるお城です。
この城の庭園が、4月から5月にかけての、春の1か月間だけ公開されるイベント、「ブリュッセル・フロラリア」です。100万株以上のチューリップ、スイセン、ヒヤシンス、ムスカリ、ユリなどが14haの庭園に咲き乱れ、300種のチューリップをはじめ、800種以上の様々な春の花が鮮やかな彩りを見せてくれます。
ベルギー最大の球根花のフラワーショーとして、国内外の多くの人々に親しまれていて、樹木や芝生の緑とのコントラストも美しいです。
庭園の散歩道をゆったりと散策するのがお勧め。
本場ベルギーのチョコレートを味わうおすすめスポット7選
ベルギーといえば、やっぱりチョコレート。
ベルギー人の年間のチョコレートの消費量は、なんと1人あたり8kgと言われています。
バレンタインデーに愛する人へ贈るのは、チョコレートに限りませんし、女性からだけでなく男性からも愛する人にプレゼントを贈り合います。
ベルギー人にとってチョコレートは文化なのです。
ベルギーチョコを有名にしたのは、「ノイハウス」が1912年に発売したプラリネです。バロタンと呼ばれる型にチョコレートを流し込み、ナッツやキャラメルなどで作るフィリングを合わせた、それまでにない味と形のチョコレートが誕生しました。「ノイハウス」に続き、有名な「ゴディバ」や手頃な価格でチョコレートを庶民の味に変えた「レオニダス」など、ベルギーを代表するブランドが誕生し、世界中で人気になりました。
現在ベルギーにはおよそ2,000軒以上のチョコレートショップがあるとされていて、世界中に最高品質のチョコレートを届けています。自分のお気に入りのお店を見つけてみるのもいいかもしれません。
ここではベルギーのチョコレートを楽しむことができるおすすめスポットを紹介したいと思います。
チョコ・ストーリー
市内に30件以上のチョコレートショップが点在し、それぞれがオリジナルのプラリネを競い合っていがブルージュ。そんなチョコレート町で訪れてみたいのが、このチョコレート専門ミュージアム。数千年前からカカオを栽培していたアステカ文明・マヤ文明から、スペインの遠征隊、ヨーロッパへの伝来、現代のチョコレートまでの歴史やあれこれを紹介。チョコ作りの実演や試食もあります。
中でも人気なのが、ガイドツアーです。
オーディオ・ガイドツアーで様々なフレーバーのチョコレートをテイスティングし、ショコラティエによる実演や、流行りの「ビーン・トゥ・バー」のチョコレート作りについて学ぶことができます。最新のマルチメディアやVRを駆使した展示もあり、5感でチョコレートを楽しむことができます。
ノイハウス
ブリュッセルの美しいアーケード街にあるチョコレート店。
ノイハウスのショップに併設されたアトリエでは、本格的なプラリネを作っています。
ここでは、約1時間のチョコレート作りが体験できます。
「健康で新しいチョコレートを作る」をテーマに、ショコラティエのワークショップが開かれています。カカオの比重を重視したヘルシーなチョコレートは体にも嬉しいですね。
デルレイ
デルレイのチョコレートショップには、チョコレートラウンジという、スタイリッシュなカフェが併設されています。ホットチョコレート、白い貴婦人と呼ばれるダムブランシェ(アイスクリームのチョコレートがけ)、美味しいコーヒーや紅茶と共に出されるプラリネのアソートメント、チョコ・ペーストリーなど、チョコレート好き満足のメニューがあります。
ヴィタメール
ノイハウスやゴディバなどと並ぶベルギー王室御用達のヴィタメール。その本店が、アンティークマーケットなどでも知られるグランサブロン広場にあります。ピンクを基調とした店内は甘すぎず、洗練されています。2階のカフェでは、チョコレートだけでなくマカロンやパティスリーも美味しいのでぜひ試してみてください。朝食、ランチ、アフタヌーンティーなどを提供。軽い食事も楽しめます。
ギュンター・ワッテ
素晴らしいプラリネが並ぶショップの奥にひっそりとしたカフェがあり、いつもにぎわっています。
チョコレートの他にケーキや甘いデザートワインなどスイーツ好きをうならせるメニューがあり、大人のカフェタイムにおすすめです。
オールド・チョコレート・ハウス
美味しいホットチョコレートで有名な家族経営のカフェ。
花の形をした自家製ワッフルなどの、写真映えするスイーツも魅力的です。
可愛いインテリアと、テイクアウトもできる気軽さでも人気です。
ブロンデール
2006年創業のチョコレートショップに併設されたカフェ。心地よい音楽が流れる居心地のよさは、まるで長く町にあるカフェのよう。ジャムやビスケット、紅茶など日持ちのするお土産もゲットでき、夏は自家製アイスクリームも人気です。
聖カトリーヌ広場に面したテラスでのんびりしながらチョコレートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
おすすめ美術館・博物館6選
文化的にも政治的にもヨーロッパの中心であるベルギーや、昔の建築物が今もなおそのまま残っているフランダースには、たくさんの美術館があります。
中でも、2019年はピーテル・ブリューゲル(父)の没後450年の年です。
ブリューゲルが画家として修行や初期の画業を行ったベルギー第2の都市アントワープ、結婚、出世、活躍したブリュッセル、絵の題材を求めて歩いたブリューゲル街道、絵に描かれた農家を再現した野外博物館など各地で特別イベントが開催されています。これを機に、ブリューゲルの作品に触れてみるのもいいかもしれません。
マイヤー・ヴァン・デン・ベルグ美術館
アート収集家フリッツ・マイヤー・ヴァン・デン・ベルグのコレクションを展示するために建てられた、ネオゴシックスタイルの美しいミュージアムです。
14~16世紀を中心に彫像、銀器、陶器、ステンドグラスなど幅広い芸術品が展示されています。
注目の作品は何と言っても、ブリューゲル作「12の諺」と「悪女フリート」。
中でも「悪女フリート」は大がかりな修復を終え、2019年1月下旬に美術館に戻ってきたばかりです。美しくよみがえった傑作を堪能してみてはいかがでしょうか。
王立美術館
王立美術館は、ベルギーの首都であるブリュッセルにある美術館です。マグリット美術館や世紀末美術館と呼ばれる美術館などからなる、世界屈指の美術館です。
中でも古典美術館には、「ベツレヘムの戸籍調査」「叛逆天使の墜落」などのピーテル・ブリューゲル(父)の傑作があります。父の作品を模写して後世に広めたり、独自の才能を開花させ画家として活躍した息子たちの作品と合わせて見られる、ブリューゲル・ルームは必見です。
ゲント美術館
ゲント美術館は、豊かな歴史を反映した中世のフランダース絵画から20世紀前半までの作品を展示しています。ベルギー出身画家の作品が多く飾られています。
ギリシア神殿のような外観が特徴で、ヒエロニムス・ボッシュの「十字架を担うキリスト」をはじめ、アントニー・ヴァン・ダイク、フェルナン・クノップフ、ジェームズ・アンソールの傑作も所蔵されています。
また、日本を代表する洋画家である児島虎次郎の自画像が展示されていることでも有名です。
なぜここに日本人画家の作品が展示されているのか不思議に思うかと思いますが、実は彼は3年間ゲント芸術アカデミーで学んでいたためなんです。
歴史ある都市ゲントの美術館でアートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ボクレイク野外博物館
ボクレイク野外博物館は、ベルギー・フランダース地方の農村を再現した野外博物館です。
博物館の創設者はたくさんの農民や農村の風景を描いた、ブリューゲルの絵に魅せられ、フランダース中の農村を探して、その絵に描かれた農家を移築・再現しました。ですので、ここではブリューゲルの絵に出てくるような農民の家に出会えます。
さらに2019年は10月20日まで、ブリューゲルの時代の農民の生活道具と現代の道具を比較したVR展示、ブリューゲル時代のゲーム、絵画をモデルにした家屋の展示、巨大な納屋を使ったブリューゲルの絵のプロジェクション、劇団による喜劇上演など様々なイベントが開催されます。
マグリット美術館
マグリット美術館は、ブリュッセル王立美術館の隣に2009年6月に開館した比較的新しい美術館です。
元アンテンロー邸のネオクラシック様式の4階建ての建物がそのまま美術館として利用されています。シュルレアリスムの流れに組する20世紀美術の巨匠ルネ・マグリット。彼の世界一のコレクションを誇る美術館としてオープンしてからというもの、人気の絶えない博物館として有名です。
絵画だけでなく、彫刻や楽譜、マグリットの写真や映像なども合わせて展示しており、 画家の人生、時代の流れ、作品の移り変わりをたどりながら作品鑑賞が楽しめるようになっています。
ベルギー王立美術館とマグリット財団そして個人収集家のコレクションが貸し出され、代表作の「光の帝国」をはじめ約200点に及ぶコレクションを見ることができます。
おすすめ世界遺産6選
歴史的な建造物の多いベルギーとフランダース地方。もちろんたくさんの世界遺産があります。
どれも中世から強く残る歴史に根付いたものばかりで、フランダース地方の歴史の奥深さに気付かされること間違いなしです。
べギン会院
ベギン会院とは、中世フランドル地方に誕生した、質素で敬虔な生活を送る婦人の集団「ベギン」が暮らした場所です。信仰ある女性の生活の場だけでなく、共同体として使われる作業場なども含む複合施設でした。
中世においてヨーロッパの女性は、従属的な生き方を強いられ、人生の選択肢が限られていました。ベギン会は、こうした女性たちの自立を支援する会として誕生しました。創設したのはフランドル伯爵の夫人、マーガレット。従来の修道院とは違い、世俗の中で働き収入を得ることも許され、退会すれば結婚も認められていました。こうした時代背景の中で女性の権利のための施設として文化遺産に登録されました。
ベギン会院の建物はフランダース地方に点在していますが、現在そのうちの13箇所が世界遺産として登録されています。
フランダースの鐘楼群
鐘楼は、時を告げる施設として宗教では重要な役割を担っているものです。
現在べルギーとフランスの鐘楼群、両国合わせて56の鐘楼がユネスコの世界文化遺産として登録されています。
フランダース地方では、鐘楼の中に入っている大きな鐘を組み合わせて奏でられるカリヨンの音が、伝統楽器として親しまれてきました。14世紀頃に初期のものが作られ、15世紀から16世紀にかけて鐘の数が増え、全盛期を迎えたと言われています。このカリヨンが、ユネスコが指定する無形文化遺産に登録されています。
カリヨンの奏でる歴史の音を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ブリュッセルの王宮
ブリュッセルの王宮は、ベルギーの首都にある最も美しい建物の一つです。 正面にあるブリュッセル公園を挟んだ反対側に国会議事堂があり、王宮では国王が国の長として執務にあたります。
ブラバント公の宮殿跡地に建てられた現在の建物は、18世紀にネーデルランド王オレンジ公ウィレム1世の治世下に再建されたものを礎とし、1904年に国王レオポルド2世によってルイ16世様式に改築されたものです。
建物の両翼部分は18世紀に建てられたもので、右翼に歴代の王の紹介と共にベルギーの歴史を学べる「ベルビュー博物館」があります。
このブリュッセルの王宮は、夏季に一般に無料で公開されます。
貴重な絵画やタペストリーはもちろん「鏡の間」は必見です。 ベルギーを代表する現代アーティストのヤン・ファーブルが、この部屋の天井とシャンデリアをタイの玉虫140万匹の羽で覆い、幻想的な空間「喜びの天国」を作り出しました。王宮の近くには、王立美術館、楽器博物館など芸術と文化のスポットが集まっています。ベルギーの美術や芸術に触れながら、普段は見ることのできない豪華な王宮のインテリアを鑑賞してみませんか。
アールストのカーニバル
アールストはベルギーにある街で、このカーニバルは1928年に始まったとされている街の一大イベントです。
3日間の祭り期間中、なんと80,000人が訪れる活気に満ち溢れたお祭りです。
祭り1日目の日曜日は、山車の行列とともに始まります。
2日目の月曜日には、ジルと呼ばれる道化師が登場。その後、市庁舎のバルコニーから玉ねぎが投げられます。そのうちの一つに金の玉ねぎが当たる番号がついています。この玉ねぎは幸運をもたらすと信じられていて、「金の玉ねぎ」をめぐり玉ねぎをキャッチしようと人々は大騒ぎするのです。
祭り3日目には、男性は女装し、女性は男装した姿で街を練り歩きます。
この不思議な風習によってユネスコ無形文化財に登録されています。
街が異様な雰囲気に包まれる3日間、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
プランタン・モレトゥス印刷博物館
プランタン・モレトゥス印刷博物館は、さかのぼることルネッサンス・バロック時代の印刷所で、現存する最古の産業印刷工房。当時パリやヴェネチアと並び世界の印刷術の先端を行く都市だったアントワープで創業されました。
16世紀以降のヨーロッパでもっとも名声を馳せた印刷所の遺産として、現在も書物および写本、木版画1、銅版画、インキュナブラ、その他絵画やデッサンなど、同種では世界最大のコレクションを誇る印刷博物館として知られています。
現存する世界最古の印刷機や創業者一族と親交のあったルーベンスの絵画など、一見の価値があるものが並び、邸宅部分からは富豪の暮らしぶりを知ることができます。
オストダンケルクのエビ漁
ブルージュから約50km、北海沿岸の町オストダンケルクでは、古来より馬を使った「エビ漁」が行われてきました。 大きな引き綱をつけた馬たちがダイナミックに海に入って漁をするのです。この漁が見られるのは6月中旬から9月にかけてで、夏の風物詩として人気があります。
現代まで綿々と受け継がれてきたこのエビ漁は、2013年12月にユネスコの世界遺産会議で「無形文化遺産」に認定されました。
また、オストダンケルクには新鮮な魚介類を使ったグルメを目当てに、年間通してたくさんの観光客が訪れます。魚介類の中でも特に小エビの産地として有名で、新鮮な小エビの料理は冬季を除き味わうことができます。 小エビのコロッケ、小エビのスープ、トマトに詰めた小エビのカクテルサラダなど、現地のレストランでは小エビの料理のメニューがずらりと並びます。
エビ漁をた後は、エビ料理を楽しむのもいいですね。
ベルギービールが楽しめるおすすめスポット3選
日本でも若者を中心に人気が年々上がっているベルギービール。
実は800銘柄以上あるといわれていて、各都市でその土地ならではの地ビールが楽しむことができます。
一口にベルギービールといっても、色、味、アルコール度数など個性豊かで、まるでワインを思わせるほどの種類と奥深さがあります。訪れる街ごとにレストランでその土地の地ビールを試してみるもよし、醸造所で作りたてのビールを味わってみるのもいいかもしれません。
カンティヨン醸造所
辛口で非常に酸味の強い昔ながらのランビックをはじめ、サクランボビール、フランボワーズビールを今も醸造している場所です。ブリュッセル・グース・ミュージアムも併設しています。ブリュッセル駅から徒歩5分というアクセスの良さなので、ついでにふらりと寄ってみることもできます。
ドゥハルヴマーン醸造所
ブルージュを代表する地ビール、「ブリュージュ・ゾット」を作っている醸造所。「ブリュージュ・ゾット」は、ブルージュの馬鹿という意味で、この名前は中世のマクシミリアン皇帝が浮かれたブルージュ市民を見て行った言葉からきたものと言われています。
3フォンテーネン醸造所
ブリュッセル郊外のブリューゲル街道にある昔ながらのランビック、グーズビール、サクランボビールを作っている醸造所で、併設のレストランではベルギー料理と市販されてないランビックを楽しむことができます。