横浜ってどんなところ?
神奈川県の県庁所在地で、政令指定都市でもある大都市・横浜。かつては小さな漁村だった場所が、幕末の開国とともにさまざまな国の人々が訪れるようになり、文化が入り混じる国際都市として発展してきました。
ショッピングやグルメが楽しめる人気スポットの「横浜中華街」や「横浜赤レンガ倉庫」、山手町に点在するレトロな洋館など、多くの観光スポットでも横浜の歴史や文化に触れることができます。そして、歴史スポットのすぐそばに、みなとみらいといった超近代的な高層ビルが建ち並ぶエリアがあるのも横浜の魅力です。
観光や歴史はもちろんですが、個性的なテーマパークを訪れて遊びながら、色々な体験もできます。横浜を訪れたからこそ味わえるグルメも見逃せません。
それぞれの観光エリアが近く、バスや地下鉄など公共交通機関が発達していて移動が便利なのも大都市ならではのメリットです。水上バスといった観光を兼ねた移動手段があるのも港町ならではでしょう。
横浜旅行の見どころ
横浜の人気スポットでショッピングやグルメを楽しむ
横浜の観光地としてまず思い浮かぶ場所といえば横浜中華街ではないでしょうか。世界でも最大級のチャイナタウンで、本格中国料理はもちろん点心や中国スイーツなどが味わえ、食べ歩きもできる人気のグルメタウンです。
近年は韓国やタイ、ベトナムなど、アジアの国々の食材や料理を扱うお店も増え、エキゾチックな雰囲気の中、グルメはもちろん雑貨やお土産などのショッピングも楽しめます。
みなとみらいエリアの「横浜赤レンガ倉庫」は、赤レンガでできた歴史的建造物を利用した商業施設で、こちらも横浜の人気観光スポットです。レトロな雰囲気の中、おしゃれなお店を巡ったり、海を眺めながらの食事も楽しめます。
ショッピングの合間には周りの木々を眺め、芝生の上でのんびり過ごすのもいいでしょう。夜にはライトアップされ昼間とはまた違った雰囲気です。周りの高層ビルや横浜港を行き交う船のあかりが煌めく夜景も見逃せません。
遊園地や水族館、カップ麺作りまで!横浜のテーマパークで遊ぶ
横浜には個性的なテーマパークがたくさんあります。「よこはまコスモワールド」は、中心に時計がついた巨大観覧車「コスモクロック21」がシンボルの遊園地。絶叫系アトラクションに乗り込み、みなとみらいの高層ビル群を眺めながらスリルを味わう体験ができます。
「カップヌードルミュージアム」では、インスタントラーメンを発明し世界に送り出した日清食品創業者のクリエイティブな発想に触れれることができます。また、オリジナルのカップヌードル作りにチャレンジできます。
横浜市街地から少し足を伸ばして「八景島シーパラダイス」を訪れ、海の動物たちとの触れ合いを楽しむ旅もいいでしょう。大水槽で5万尾ものイワシが、大群で泳ぐ様子は圧巻です。イルカやペンギンなどのパフォーマンスショーも見逃せません。水族館で楽しんだ後は、スリル満点の海の上を走るジェットコースターやグルメ、ショッピングも合わせて楽しんでください。
レトロ建築や観光スポットをめぐり、港町ヨコハマの歴史を知る
江戸時代、鎖国を行なっていた日本でしたが、幕末のペリー来航によって、諸外国に向けて港を開くことになりました。横浜はその先駆けとなった港の1つです。神奈川がもともとの候補地でしたが、外国人とのトラブルを予想し東海道が通る宿場を避け、当時はまだ小さな漁村だった横浜に港を整備することとなったのです。
開港後、急速に発展した横浜には外国人が多く訪れ暮らすようになります。海の見える山手町は外国人が暮らす居留地とされ、今も「エリスマン邸」や「山手234番館」をはじめ、多くのレトロな洋館が点在しています。祖国から遠く離れ日本の地で亡くなった外国人を埋葬した「横浜外国人墓地」もあり、その歴史を今に伝えています。
山手町と職場のあった関内との間にある元町には、外国人向けのお店が集まり、商店街となりました。今も「元町ショッピングロード」として老舗やおしゃれなショップが集まるスポットとして人気です。
「横浜赤レンガ倉庫」は、明治から大正にかけて建設され、新港ふ頭に建てられた国有の倉庫でした。赤レンガの外観はそのままで改装され、今や人気の観光ショッピングスポットとなっています。1917(大正6)年に開港50周年記念として建てられた「横浜市開港記念会館」も赤レンガの建物。「ジャックの塔」とも呼ばれ、外国船員にも入港の目印とされていたという逸話が残っています。
開港とともに中国からの華僑と呼ばれる人々も横浜にやってきました。明治の初めにはその人口は約1,000人ともなり、居留地の一角だった旧横浜新田を造成したエリアに集まってチャイナタウンを形成しました。その後、さまざまな歴史の波に翻弄(ほんろう)されながらも、現在の横浜中華街の姿となり、多くの観光客が訪れる横浜随一のスポットとなっています。
潮風を感じながら緑豊かな公園を散策
横浜には港町らしい公園があります。花々や緑に囲まれて、潮風を感じながら港の風景を眺め、のんびり散策するもいいですね。
横浜港沿いに広がる「山下公園」は、関東大震災の復興の際、そのがれきで埋め立てられた場所に整備されました。沖合いにはかつて横浜とアメリカを結んだ「日本郵船氷川丸(ひかわまる)」が博物館として係留されています。公園内には横浜が舞台の童謡にちなんだ記念碑などもあり、ゆっくりと散策が楽しめます。
山手町の「港が見える丘公園」は、その名の通り横浜港を一望できます。横浜ベイブリッジを眺めるベストスポットともなっているので、ぜひ写真におさめましょう。横浜の市花でもあるバラの名所としても有名で、バラの花が見ごろを迎える春と秋には特に多くの観光客でにぎわいます。
横浜発祥の洋食・中華・スイーツ!横浜の人気グルメスポットを巡る
開港して多くの海外文化が入ってきた横浜。海外のグルメも横浜の地で日本人の好みにアレンジされて広まったものがたくさんあります。
日本のクラシックホテルの代表的存在でもある、1927(昭和2)年開業の「ホテルニューグランド」は、数多くの洋食メニュー発祥の地として有名です。パリから招かれた初代総料理長サリー・ワイルが考案したドリアや、GHQ(連合国軍総司令部)将校やその夫人たちに愛されたナポリタン、プリンアラモードなど、どれも今ではおなじみの洋食メニューとなっています。ホテル1階の「ザ・カフェ」では当時の雰囲気のまま堪能できます。
洋食文化とともにパン食文化も入ってきました。外国人向けの商店街として発展した元町の「ウチキパン」は、日本で最初の食パン製造販売を手がけたお店です。今も当時の技法を受け継いだ食パンを作り続けています。
横浜中華街を訪れたら、やはり中国グルメは外せません。「重慶飯店」は中華街の中でも老舗に数えられ、本場の味を再現した麻婆豆腐をはじめとする本格四川料理が味わえます。食べ歩きを楽しむなら上海焼き小籠包の「鵬天閣(ほうてんかく)」を訪れてはいかがでしょう。熱々ジューシーのできたて焼き小籠包をやけどしないように味わってください。
かつて外国人が多く暮らしていた旧居留地の山手町には、レトロな洋館のカフェ「えの木てい」があります。昭和初期の洋館の雰囲気を感じながら洋菓子が楽しめます。お土産にもぴったりの、可愛い焼き菓子も販売されているのでチェックしてみてください。
赤レンガのレトロな建物が人気の観光スポット「横浜赤レンガ倉庫」には、オーストラリア発の人気レストラン「bills」が入っています。定番のリコッタパンケーキはもちろん、朝食、ランチ、ディナーとそのシーンに合わせたおしゃれなメニューが楽しめます。
みなとみらい周辺エリア
横浜港に面して広がるエリアで、超高層ビル「横浜ランドマークタワー」をはじめとする高層ビル群や巨大観覧車「コスモクロック21」など、近未来的な都市空間の中に商業施設やエンタメスポットが集まっています。
その一方で、レトロ建築を保存利用した大型ショッピングスポット「横浜赤レンガ倉庫」や「伊勢山皇大神宮」といった、横浜の開港の歴史を物語るスポットもあります。イルミネーションできらめく、このエリア一帯の美しい夜景も見逃せません。
横浜ランドマークタワー スカイガーデン
「横浜ランドマークタワー」は、地上70階建て、高さ296mの超高層ビルで、まさにみなとみらいのランドマークとなっています。下層階にはショップや飲食店が集まるランドマークプラザ、そして超高層タワー棟にはオフィスのほか、日本一高い場所にある「横浜ロイヤルパークホテル」もあります。
69階には展望フロア「スカイガーデン」があり、眼下には360度の大パノラマでヨコハマの街が広がっています。また、天気がよければ、東京タワーや東京スカイツリー、房総半島、伊豆半島、そして富士山まで見渡すこともできます。
夕日や夜景スポットとしても人気です。みなとみらいのきらめく夜の様子はもちろん、港を行き交う船が織りなす夜景など、どの時間に訪れても感動の景色が眺められるのが魅力的です。
よこはまコスモワールド
横浜高速鉄道みなとみらい駅から歩いて2分ほど。アクセス抜群の「よこはまコスモワールド」は、世界最大級で高さ112.5m、480人乗りの観覧車「コスモクロック21」が目印の都市型立体遊園地です。観覧車の中心には時計がついていて、夜にはイルミネーションが観覧車を彩り、美しい夜景の一部となっていることから、横浜の街のシンボルともなっています。
「ワンダーアミューズ・ゾーン」「ブラーノストリート・ゾーン」「キッズカーニバル・ゾーン」の3つのゾーンには、ジェットコースターなどの絶叫系アトラクションから、小さな子どもでも楽しめるかわいいアトラクションまで、約30種類がそろっています。
ホットドックやポテトといった軽食や、クレープ、アイスといったスイーツなどの食べ歩きメニューを販売する「コスモコート」や、お土産やグッズを販売する「コスモショップ」もあります。オリジナルキャラクター「コスモくん」グッズはショップ限定品です。
横浜赤レンガ倉庫
「横浜赤レンガ倉庫」は、明治の終わりから大正の初めにかけて建設されたレンガ造りの歴史的建造物を保存利用した観光商業施設です。海外から輸入した物資を一時的に保管するための保税倉庫として建てられたもので、2007年には「近代化産業遺産」にも認定されました。
1号館はホール&スペースとして、ダンス、演劇、音楽、アートなどさまざまなジャンルの芸術や文化を横浜から国内外に発信する拠点となっています。2号館は、レストランやカフェなどの飲食店、ファッションや雑貨などのおしゃれなショップが50店舗以上集まっています。
2つの建物の間にある石畳の広場は、イベントスペースとして使われていて、「横浜オクトーバーフェスト」や「クリスマスマーケット」をはじめとする、季節ごとのイベントが開催されています。海に面して芝生が広がる赤レンガパークでは、港を行き交う船やみなとみらいの景色をのんびり眺めることもできます。
また明治時代の石畳や、東京へと荷物や外国人たちを運ぶため、かつてこの場所にあった「旧横浜港駅」。プラットホームや鉄道レールなど、横浜が海外に広く開かれ発展していった歴史を感じさせるスポットもたくさん残されています。
赤レンガのレトロな雰囲気はフォトジェニックスポットとしても人気で、夜には建物がライトアップされ、昼間とはまた違い幻想的です。さらには横浜ベイブリッジや横浜港大さん橋国際客船ターミナル、そして横浜ランドマークタワーや巨大観覧車のコスモクロック21など、港町ヨコハマの煌めく夜景が堪能できます。
MARINE & WALK YOKOHAMA
横浜赤レンガ倉庫に隣接する「MARINE & WALK YOKOHAMA」は、海沿いのロケーションが魅力のニュースポットとして、2016年にオープンしたショッピングモール。潮風を感じ、海を眺めながらショッピングやグルメを楽しめます。
セレクトショップやインポートブランド、スポーツミックスファッション、雑貨などを取り扱う上質で個性的なショップが並ぶほか、テラス席で景色を楽しみながら食事ができるレストランやカフェも充実しています。
施設内にはペットと一緒に食事ができるレストランや、ペット用水飲み場、休憩スペースなどもありペット連れでも気軽に立ち寄れます。
カップヌードルミュージアム 横浜(安藤百福発明記念館 横浜)
日清食品の創業者で、1958年に世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」を発明した安藤百福(ももふく)氏の豊かな発想「クリエイティブシンキング」をコンセプトに設立された「カップヌードルミュージアム 横浜」。子どもから大人まで楽しめる体験型食育ミュージアムとして人気です。
百福氏の生涯をCGアニメーションで見られる「百福シアター」や、イラストを使って紹介している「安藤百福ヒストリー」などでは、その功績を知ることができます。チキンラーメンからスタートしたインスタントラーメンの世界的な発展を紹介する「インスタントラーメンヒストリーキューブ」では、展示されているパッケージの数の多さに圧倒されます。
展示見学以外に体験型アトラクションもあります。「マイカップヌードルファクトリー」では、カップをデザインして好きなスープと具材を選んでオリジナルの「カップヌードル」を作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
ほかにも、小麦粉をこねるところから作る「チキンラーメンファクトリー」(※要予約)や、アジアのナイトマーケットをイメージした空間で世界各国の麺が味わえる「NOODLE BAZAAR」などの体験が楽しめます。ミュージアムショップにはここでしか買えない限定商品なども販売されています。
伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)
桜木町駅から歩いて約10分の「伊勢山皇大神宮」は、1870(明治3)年、港を一望できる丘の上に創建されました。国際港として開かれた横浜の守り神とされています。また、ご祭神が天照大御神(あまてらすおおみかみ)であることから「関東のお伊勢さま」と呼ばれ、広く親しまれています。
横浜中華街・山下公園エリア
神戸・南京町、長崎・新地中華街と並び、日本三大チャイナタウンの1つである横浜中華街は、横浜を代表する人気観光エリアです。高級中華料理店からテイクアウトまで中華グルメスポットがたくさん集まっています。
「横浜関帝廟」など、日本にいながら中国の雰囲気に浸れるスポットや、「横浜大世界」といったおみやげ選びも楽しめるスポットもあり、色々な楽しみ方ができます。
中華街から海へ向かうと横浜港沿いには山下公園が広がります。海辺の散策を楽しみながら、ゆっくりと港の景色を眺めたり、公園に係留されている「日本郵船氷川丸」の見学もできます。「横浜市開港記念会館」といった歴史あるレトロ建築も見逃せません。日本のクラシックホテルの代表である「ホテルニューグランド」では、ホテル発祥の洋食メニューを味わうのもいいですね。
横浜関帝廟
横浜が開港して間もない1862年に、関聖帝君の木像を祀る小さな祠として建てられたのが「横浜関帝廟」の始まりとされています。ご主神である関聖帝君は、三国志にも登場する実在の武将・関羽のことで、武術はもちろん、そろばんを発明するなど理財にも精通していたことから、金運の神様として有名です。
その誠実で弱い立場の人々の味方であったとされる人柄から、関聖帝君として崇められるようになり、中国本土をはじめ世界各国に関帝廟が建てられています。
現在の横浜関帝廟は1990年に建てられた4代目の建物です。構築部分のほとんどは中国から運ばれ、中国出身の大工職人の手により建設されました。極彩色の楼門の屋根を眺め、本殿内でお参りすれば、日本にいながらまるで中国を訪れたような気分に浸れるでしょう。
中国式の参拝の作法やおみくじのひき方は日本とは少し違いますが、分からなくても係りの方がお手伝いしてくれるので安心です。線香と金紙は受付で販売されています。
横浜大世界
南門シルクロード沿いにある「横浜大世界」は、8階建てのビル内に「遊ぶ・買う・食べる・癒される」がテーマのさまざまなエンターテインメントが集まった施設です。入り口の富貴包子楼(点心屋台)では、焼売や肉まん、餃子などの点心をアツアツで味わえます。横浜中華街の食べ歩きスポットとしてテレビなどでも紹介される人気店です。
1階の「横浜大世界マーケット」には、約3,000点もの横浜みやげやオリジナル商品が並びます。「海華楼」は直径約10cm、普通の小籠包の約3倍もある「大籠包」が名物。金色のストローをさして旨味たっぷりの肉汁を吸いながら味わってください。
2階は「横浜チョコレートファクトリー&ミュージアム」です。横浜は国産チョコレートのルーツとも言われていて、ガラス越しのファクトリーでチョコレートができる様子を見学。カフェでは、できたてのチョコレートを、ドリンクやスイーツで堪能できます。横浜生まれのチョコレートをお土産に持ち帰ってもいいですね。
そして3階には、本格的な足裏マッサージに癒される「足裏健康館」。中国占星術「算命学」を組み合わせた「しあわせ占い」がイチオシの占いスポット「幸せ占い えがおの神様」。好みの衣装に着替えてプロのカメラマンに撮影もしてもらえる「笑顔変身写真館」があります。
4〜8階は、不思議でユニークなトリックアートが見て体感できる「アートリックミュージアム」です。いろんな作品の前でポーズして写真撮影を楽しみましょう。
山下公園
横浜港を臨む「山下公園」は、横浜でも最も有名な公園です。1923(大正12)年に起こった関東大震災のがれきを使い、4年がかりで埋め立てた場所に、上部を上質な土でおおって公園を造成しました。
潮風に吹かれて、横浜ベイブリッジや港を行き交う船を眺めながら散策すれば、公園の各所に記念碑や歌碑などの見どころもあります。
横浜が舞台の童謡「赤い靴」にちなんだ「赤い靴はいてた女の子像」や、横浜と姉妹都市であるアメリカ・サンディエゴ市から贈られた「水の守護神」、1937(昭和12)年に在日インド人協会から寄贈された細かいデザインが美しい「インド水塔」など、横浜が海外と豊かな交流を行ってきた歴史を感じさせるものばかりです。
「未来のバラ園」では、毎年春と秋にはたくさんのバラが咲き誇り、バラの名所としても人気のスポットとなっています。
日本郵船氷川丸(ひかわまる)
山下公園に係留されている「日本郵船氷川丸」は、1930(昭和5)年に太平洋を横断してアメリカ・シアトルとを結んだ高速貨客船で、喜劇王とも呼ばれた俳優のチャールズ・チャップリンが日本から帰国する際に乗船したことでも有名です。
船内は活躍した当時の資料をもとに改修され、見学が可能です。アール・デコ装飾が美しい一等食堂、各国の貴賓や著名人が利用したという一等特別室などは、当時の豪華さを今に伝えています。
また、氷川丸がたどった波乱の歴史を紹介する展示コーナーもあります。屋外デッキでは、デッキチェアーに座って、海の上から横浜港の景色が楽しめます。
横浜市開港記念会館
横浜開港50周年を記念して、1917(大正6)年に完成した「横浜市開港記念会館」。赤レンガと白い花崗岩の外観が美しい、横浜を代表するレトロ建築の1つです。東南の角には、高さ約36mの時計塔を有し、「ジャックの塔」という愛称で親しまれています。2階にあるステンドグラスは、国の重要文化財にも指定されている貴重なものです。
ちなみに、すぐ近くにある神奈川県庁と横浜税関にも塔があり、それぞれ「キングの塔」「クイーンの塔」と呼ばれています。昭和初期に外国船員がトランプのカードにちなんで名付けたとされ、3つの塔を目印に横浜に入港したと言われています。
そして、「赤レンガパーク」「日本大通り」、横浜港大さん橋にある「三塔」が一望できるスポットを1日で巡ると願いが叶う、という「横浜三塔物語」と呼ばれる伝説もあります。3つのスポットにはそれぞれ目印もありますので、ぜひ訪れて幸せを祈りましょう。
ホテルニューグランド
山下公園が目の前に広がる立地の「ホテルニューグランド」は、1927(昭和2)年に開業。外観はもちろん内装も開業当初の雰囲気を今に伝える、日本のクラシックホテルの代表ともいえる老舗ホテルです。
設計は銀座和光なども手がけた渡辺仁氏によるもので、マッカーサーやチャールズ・チャップリン、ベーブ・ルースをはじめ、数々の著名人が利用したことでも有名です。ドラマや映画、CMなどの撮影にも多く使われています。
本館ロビーは天井が高く、大きな窓から差し込む光が印象的で、調度品やマホガニーの柱が重厚な佇まいです。豪華な大階段はホテルのシンボルとなっています。また、レストランはドリア、ナポリタン、プリンアラモードといった、今ではスタンダードな洋食メニュー発祥の地。本館1階のコーヒーハウス「ザ・カフェ」で味わうこともできます。
山手町・元町エリア
横浜開港後、港を見下ろせる山手町は外国人居留地となりました。当時の外国人の暮らしを今に伝えるレトロな洋館が数多くあり、その一部はギャラリーやカフェなどとして利用され、見学することもできます。
また、遠く日本の地で眠る人々のための外国人墓地や、絶好のロケーションを生かした公園など、見どころもたくさんです。
山手町から丘を下ると「元町ショッピングストリート」があります。山手に暮らす外国人向けの商売を始めた人々が集まって、商店街となった元町。横浜発の人気ブランドの老舗名店や、グルメスポットもあり、とてもにぎやかです。
港の見える丘公園
山手町にある「港の見える丘公園」は、横浜ベイブリッジを一望できる絶好のビュースポットです。かつてのイギリス総領事邸だった「イギリス館」をバックに、イングリッシュローズと一年草や宿根草を混植した「イングリッシュローズの庭」は、横浜でも有数のバラの名所となっています。
周囲から見下ろせるように一段低くなった「香りの庭」では、花や木の香りも楽しめます。バラの見頃を迎える春と秋はもちろんですが、四季折々の草花が咲き誇り、一年を通して散策ができるスポットです。
横浜外国人墓地
山手の「横浜外国人墓地」は、幕末、黒船来航の際に船上で亡くなった一人のアメリカ人水兵を、当時海が見えたこの場所に埋葬されたことからその歴史が始まりました。開国以来、遠く日本の地で亡くなった40数ヵ国の外国人約5,000人が眠ると言われています。日本の西洋文化への発展に関わった著名な外国人の墓所もあり、歴史的に見ても貴重な場所です。
正門の山手門そばにある資料館では、その資料を無料公開しています。墓地内は通常非公開ですが、1月、8月、年末、そして雨天の日を除く毎週土・日・祭日に、墓地の維持管理のための募金(1口200円〜)をすれば、入園できます。
エリスマン邸
生糸貿易商のフリッツ・エリスマンの邸宅として、1926(大正15)年に山手町127番地に建てられました。日本の建築界にも大きな影響を与え「近代建築の父」とも称されたアントニン・レーモンドによる設計で、建物には彼の師匠であるフランク・ロイド・ライトの影響も見られます。
1982(昭和57)年に一度解体されましたが、1990(平成2)年、元町公園内の現在の場所に移築・復元されました。1階には暖炉のある応接間や庭を眺めるサンルーム、居間兼食堂、2階には3つの寝室があります。機能美を追求したシンプルモダンなデザインが特徴的で、椅子やテーブルなどの家具もレーモンドによって設計されたものです。
現在は、厨房部分を喫茶室、地下ホールを貸しスペースとして利用しているほか、2階では山手にある洋館に関する写真や図面などの資料を展示しています。
山手234番館
「山手234番館」は外国人向けのアパートメントハウスとして、1927(昭和2)年頃、現在の場所に建てられました。隣接する「えの木てい」と同じ、朝香吉蔵氏による設計です。
真ん中の玄関ポーチには4つのドアがあり、左右に向かいあい上下に重なる構成の共同住宅です。上げ下げ窓や鎧戸、煙突などの洋風な要素も各所に見られます。第2次世界大戦後は米軍により接収された経緯もありましたが、昭和50年代ごろまではアパートメントとして使われてきました。
その後は横浜市の所有となり、保全改修工事の後、1999(平成11)年から一般公開されています。1階では山手234番館の歴史をパネル展示で紹介、2階は貸しスペースとして利用され、ギャラリー展示なども行われています。
元町ショッピングストリート
明治に入って山手居留地に外国人が多く住むようになると、職場のある関内とを結ぶ元町通りは外国人の日常的な通り道となりました。外国人向けに商売を始める人も徐々に増えはじめ、大正初期には、花屋、洋服店、婦人帽子店、西洋家具店、パン屋、喫茶店などが建ち並び、エキゾチックな商店街となっていったのです。
全長約600mのメインストリートには、上質で洗練された商品を扱う横浜を代表するブランドの名店が数多く軒を連ねています。裏通りに入るとおしゃれなカフェや個性豊かな雑貨ショップ、レストランなどもあります。散策しながら、ショッピングやグルメが楽しめるスポットです。
その他のエリア
ベイエリアを中心とする市街地から少し足を伸ばすと、自然あふれる観光スポットが待っています。本牧の「三溪園」は、広大な日本庭園の中に歴史的建造物が17棟も配置されています。桜や紅葉の名所として、また四季折々の花々を楽しみながら日本文化に触れられるスポットです。
旭区の「よこはま動物園ズーラシア」では、約100種もの世界の動物たちが出迎えてくれます。金沢区の「八景島シーパラダイス」は、海の動物が見られる4つの水族館やアトラクション、ショッピング・グルメスポットが集まり、島全体がアミューズメント施設となっていて、1日楽しめます。
三溪園
横浜東南部にある本牧の東京湾を望む場所に位置する「三溪園」は、製糸・生糸貿易で財を成した実業家の原三溪が、1906(明治39)年に開園した日本庭園です。敷地面積はなんと、東京ドーム4個分の約18万平方mという広大さです。
自然豊かな園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物17棟がたくみに配置されています。臨春閣、旧燈明寺三重塔と本堂など10棟は国の重要文化財、白雲邸など3棟は横浜市の有形文化財として指定されています。
三溪が存命中は、新進芸術家の育成と支援の場ともなっていました。彼自身も茶人として知られ、書画をたしなみ、その一部は園内の三溪美術館に収蔵されています。
梅、桜、あじさい、ハスなど四季の花々が咲きほこり、秋には紅葉の名所としても知られています。日本文化が感じられる観光スポットとして外国人にも人気です。
よこはま動物園ズーラシア
旭区にある「よこはま動物園ズーラシア」は、世界の気候帯・地域別で8つに分けたゾーン内に、オカピやテングザルなど世界の希少動物を含む、約100種の動物を飼育展示している動物園です。それぞれのゾーンを巡れば、動物を通じて世界一周旅行をしているような気分が楽しめます。
さまざまな鳥の能力を知ることができるバードショーや全国でも珍しいラクダライドなど、動物とのふれあい体験もできます。ちなみに「ズーラシア(ZOORASIA)」とは、「動物園(ZOO)」と「ユーラシア(EURASIA)」を合成した造語で、1996年によこはま動物園の愛称として市民公募で選ばれたものです。
レストランやカフェもあるので、途中休憩を挟みながら見学してもいいですね。ショップでは、お菓子や動物のぬいぐるみといったズーラシアオリジナル商品も販売されています。
八景島シーパラダイス
金沢区にある「八景島シーパラダイス」は、八景島全体に水族館やアトラクション、レストラン、ショッピングスポットが集まった複合型アミューズメント施設です。子どもから大人まで1日遊んで楽しめます。
テーマが異なる4つの水族館では、5万尾ものイワシの大群泳が泳ぐ大水槽、イルカのダイナミックなジャンプやペンギンなど海の動物によるパフォーマンスショーなど見どころがたくさん。海の上を駆け抜ける絶叫系コースターから、木のぬくもりを感じさせるファンタジックなメリーゴーラウンドまで、多くのアトラクションが楽しめます。
他にも、シーフード、ハワイアンレストラン、ファーストフード、スイーツショップまで色々なジャンルのグルメが楽しめるスポットも充実しています。海の動物のぬいぐるみやオリジナルグッズ、お土産を取り揃えたショップも点在しています。
横浜の人気グルメスポット
重慶飯店新館
重慶飯店は、1959(昭和34)年創業の中国・四川料理の老舗です。創業の地には、現在は本館が建っています。また、ローズホテル横浜の1階には新館があり、落ち着いた雰囲気の中で気軽に本格四川料理が味わえます。
長期熟成した豆板醤や香り高い花山椒をふんだんに使い、本場の麻婆豆腐を再現した「正宗麻婆豆腐」は、重慶飯店の人気看板メニューです。
中国菓子をお店オリジナルにアレンジした「番餅(ばんぴん)」は、横浜土産にもぴったり。しっとりとした質感の洋風の生地には、ミルクとタマゴを練りこんであり、その生地で甘さひかえめの黒あんを包んでいます。上面にはクルミをまぶして、しっかりと焼き上げているので、香ばしい風味も味わえます。
鵬天閣(ほうてんかく)
「鵬天閣」は上海焼き小籠包の専門店で、横浜中華街でも人気のグルメスポットです。熟練の点心師が、絶妙な厚みで作り上げた皮で具を包んだ小龍包を焼き上げます。皮の底の部分はパリパリ、中からは旨味たっぷりの熱々のスープが出てきます。
豚肉と海鮮、2種類の味が楽しめる焼き小籠包のセットがおすすめです。できたての味を堪能してください。
横浜中華街で3店舗を展開しています。本館では、平日の時間無制限で「オーダー式食べ放題」が楽しめます。人気メニューの「北京ダック」も食べ放題です。新館では、焼き小籠包の実演販売や全国発送もできるお土産販売もしています。
3号店の酒家では、各種小籠包はもちろん、飲茶セットやおかゆセット、デザートなどを、静かでゆったりとした雰囲気の店内で味わうことができます。
bills(ビルズ)横浜赤レンガ倉庫
オーストラリア発の「bills」は、世界中の美食家から愛されるフードライターのビル・グレンジャーが手がけるレストランです。提供されるスクランブルエッグやリコッタパンケーキは「世界一の朝食」とも称されるほど。世界各国に進出し、日本には8店舗あります。
横浜赤レンガ倉庫の2号館1階にあるのが「bills横浜赤レンガ倉庫」です。赤レンガの壁に囲まれた店内はシックで落ち着いた雰囲気です。テラス席もあり、海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすこともできます。
定番のリコッタパンケーキのほか、朝食、ランチ、ディナーメニューがあり、時間帯に合わせて食事が楽しめます。スムージーからクラフトビールまで、ドリンクメニューも充実しています。
えの木てい本店
洋菓子店の「えの木てい本店」は、かつて外国人居留地だった山手エリアに残る古い洋館建築の1つで、1927(昭和2)年に日本人の建築家朝香吉蔵氏が設計して建てられた英国式の洋館です。1979年に、庭の大きなえのきの木から「えの木てい」という名前をつけて、1階のリビングをカフェとしてオープンしました。
店内には、暖炉や木製の上げ下げ窓、アンティーク家具などがあり、レトロな雰囲気を味わいつつオープン以来変わらないレシピを受け継ぐ人気洋菓子メニューをいただけます。2階には、6名まで利用できる個室(※要予約、室料別途)もあります。個室限定メニューのアフタヌーンティーセットで贅沢な時間を過ごすのもいいですね。
ダークチェリーとフレッシュバタークリームを挟んだ「チェリーサンド」や、バラの形で生地にも薔薇の花びらが入った「横濱ローズサブレ」といった、横浜のお土産としてぴったりの焼き菓子も販売しています。
ウチキパン
元町にある「ウチキパン」は、創業1888(明治21)年のパン製造販売の老舗です。初代の打木彦太郎氏がイギリス人のロバート・クラークが開いていたヨコハマベーカリーを引き継ぎ開業した、日本で最初の食パンのお店です。
看板商品のイギリスパン「イングランド」は、創業以来の伝統を受け継ぐ逸品です。その発酵種は一般に使われるイースト菌ではなく、ホップやじゃがいも、モルト、非加熱ハチミツなどこだわりの材料を使い、自然発酵させたもの。生地も低温長時間発酵で手間ひまかけて作られています。
ほかにも、たくさんの種類の出来立てパンが店内に並びます。日本のパン食文化の先駆けともなったお店のパンを、横浜のお土産として持ち帰ってもいいですね。
横浜への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機で行く
羽田空港から横浜駅までは、京浜急行で利用では約30分、空港リムジンバス利用では約35分の所要時間です。
全国各地から東京・羽田空港までの所要時間
- 札幌・新千歳空港から:約1時間40分(ANA/JAL/SKY/ADO)
- 名古屋・中部国際空港から:約1時間15分(ANA/JAL)
- 大阪・伊丹空港から:約1時間15分(ANA/JAL)
- 福岡・福岡空港から:約1時間45分(ANA/JAL/SKY/SFJ)
新幹線・鉄道で行く
新幹線が停車する新横浜駅から横浜駅までは、JR横浜線利用では13分ほど、横浜市営地下鉄なら11分ほどの所要時間です。
- 東京・品川駅から横浜駅まで:20〜30分(JR東海道線・横須賀線・京浜東北線・湘南新宿ライン、京浜急行(特急))
- 名古屋駅から新横浜駅まで:約1時間20分(東海道新幹線のぞみ)
- 新大阪駅から新横浜駅まで:約2時間15分(東海道新幹線のぞみ)
- 福岡・博多駅から新横浜駅まで:約4時間40分(山陽・東海道新幹線のぞみ)
羽田空港・新幹線の停車駅 新横浜駅を紹介
羽田空港(東京国際空港)
横浜に旅行する際の最寄り空港は、東京の羽田空港です。日本最大の空港で、全国各地からの便が就航しています。3つのターミナルがあり、第1ターミナルは国内線、第2ターミナルは国内線と国際線、第3ターミナルは国際線が発着します。
国内線は、航空会社によって発着ターミナルが違います。第1ターミナルには日本航空(JAL)、スカイマーク(SKY)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、スターフライヤー(SFJ)、そして、第2ターミナルには全日空(ANA)、エアドゥー(ADO)、ソラシドエア(SNA)が発着しています。帰りの便がどのターミナルから出発するのかを、事前にチェックしておくことをおすすめします。
第1、第2ターミナルの間には地下1階に連絡通路(約400m)があるほか、3つのターミナルを結ぶ無料連絡バスもあります。各ターミナルには、レストランやショップが充実していて、ゆっくり食事を楽しんだり、東京はもちろん、横浜を含む近郊の都市のお土産を選ぶこともできます。
新横浜駅
横浜市港北区にある新横浜駅は、東海道・山陽新幹線の停車する駅です。JR在来線の横浜線、横浜市営地下鉄ブルーラインとも連絡しています。JR横浜線利用では13分ほど、横浜市営地下鉄なら11分ほどで横浜駅まで移動できます。
改札口のある2階には観光案内所もあります。観光スポットや宿泊施設の案内のほか、マップやパンフレットなども用意されているので、旅の始めに訪れて、情報を入手するのもいいでしょう。手ぶらで観光ができるように、手荷物の一時預かりや宅配便の受付も行っています。
駅直結の「キュービックプラザ新横浜」は、グルメ、ファッション、家電などのショップが集まる複合商業施設です。ショッピングやお土産選び、新幹線の車内で食べる駅弁なども購入できます。
横浜の年間イベント情報
1月
横浜中華街 春節(しゅんせつ)
「春節」は旧暦の正月のことで、中国では家族が集まって、盛大に新年をお祝いする風習があります(旧暦のため、毎年日にちが変わります)。横浜中華街でも、この時期には獅子舞や龍舞、皇帝衣装隊によるパレード、中国伝統芸能の披露など、さまざまなイベントが開催されます。通りにはランタンが提げられ、中華街が一層華やかな雰囲気に包まれます。
2月
ヨコハマ映画祭
前年封切られた国内映画を中心に上映し、監督賞、男優賞、女優賞、新人賞、脚本賞などを選出します。映画祭当日、受賞者の出席率が高いことで人気を博しています。
6月
八景島あじさい祭
海に囲まれた八景島では、6月になると「セイヨウアジサイ」や「ガクアジサイ」など、県内最大級となる約2万株のあじさいが開花します。八景島でしか見ることができない「八景ブルー」、「八景ピンク」、「シーパラブルー」と名付けられた八景島オリジナル品種も見ごろを迎えます。
7月
横浜スパークリングトワイライト
山下公園を中心に開催される「横浜スパークリングトワイライト」は、横浜の夏の風物詩となっています。氷川丸の汽笛を合図に山下公園前の海上では花火が打ち上がります。港で働く船のパレードが見られるのも、港町ヨコハマならでは。
民族衣装をまとった世界各国の人たちによるパレードも催され、横浜の老舗やアジアのグルメが堪能できるシーサイドレストラン&バーも登場します。
9月
三溪園観月会
旧暦8月15日は三溪園で、中秋の名月の時期に「観月会」が数日間開催されます。三重塔など園内の歴史的建築物がライトアップされ、夜の三溪園の景色とともにお月見が楽しめます。また音楽や舞踊などの披露も日替わりで開催されます。
10月
横浜オクトーバーフェスト
オクトーバーフェストは、ドイツ・ミュンヘンで1810年から開催されている世界最大のビール祭りです。横浜赤レンガ倉庫では本場ドイツに限りなく近い雰囲気を楽しめる「横浜オクトーバーフェスト」として2003年から開催しています。
毎年、ここでしか味わえない日本初上陸のドイツビールや限定のフェストビアをはじめとする数多くのビールが楽しめるほか、ビールに合うフードが登場します。ほかにもドイツ楽団の生演奏やフェスト限定のオリジナルグッズの販売など、数々の楽しみが待っています。
12月
クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫
クリスマスマーケットは、ドイツをはじめとするヨーロッパ各地で行われている伝統的なお祭りです。クリスマスの少し前になると広場や街路に屋台が登場し、クリスマスの準備のためのショッピングやグルメを楽しみます。
「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫」では、毎年異なるヨーロッパの都市のクリスマスマーケットをモチーフに、会場の雰囲気やイルミネーションを変えて開催しています。巨大なモミの木に装飾を施したクリスマスツリーも登場します。本場のクリスマスの雰囲気を味わいながら、ショッピングやグルメ、記念撮影を楽しんでください。
横浜観光の移動手段
バス
横浜市営バスが市内のほとんどの地域をカバーしています。主な観光スポットをバスで巡るのであれば、観光スポット周遊バスの「あかいくつ」がおすすめ。みなとみらいエリアを中心に巡るMルートと、中華街、元町、山下公園方面のCルートがあり、どちらのルートもJR桜木町駅が起点となっています。路面電車をイメージしたレトロ調の赤い車両が特徴です。
地下鉄・高速鉄道
横浜には市営地下鉄があります。あざみ野と湘南台を結ぶブルーラインは、途中、新幹線の停車駅・新横浜駅や横浜駅、桜木町駅なども通ります。新幹線で横浜を訪れる際は、主要な駅までの移動にも便利です。日吉と中山を結ぶグリーンラインもあり、センター南駅、センター北駅でブルーラインと接続しています。
また、横浜駅から途中みなとみらいを通って元町・中華街(山下公園)までを結ぶ横浜高速鉄道もあります。東急東横線と相互直通運転を行っているので、東京・渋谷方面からは乗り換えなしで利用できます。
レンタサイクル
横浜観光を楽しむならレンタサイクルで移動するのもいいですね。自転車を利用すれば、乗り継ぎ時間や交通機関の時刻表を気にせず、自由に観光を楽しめます。
横浜コミュニティサイクル「baybike(ベイバイク)」は、貸出返却場所であるサイクルポートが、横浜市内に70ヵ所以上も設置されています。165円/30分(30分を超えた場合は30分ごとに超過料金165円)と利用料金も安く、借りたポートと返すポートは同じでなくても大丈夫なのがいいですね。また、全て電動アシスト付き自転車なので、ちょっとした坂道も安心です。
利用する際は、手持ちのICカードを事前に登録しておくか、会員サイトから事前予約してパスコードの取得が必要です。詳細は、下記ホームページにてご確認ください。
水上バス
港町である横浜には海上交通の水上バスという移動手段があります。横浜の街を海から眺めつつ、主要な観光地まで移動を楽しめます。
ポートサービスが運航するシーバスは、窓が大きく、船内からは水面と同じ目線で景色が楽しめます。乗り場は、横浜駅東口のりば(横浜ベイクォーター2F)、みなとみらい、ピア赤レンガ、山下公園です。
京浜フェリーボートが運航する水上バスの乗り場は、ピア大さん橋、ピア象の鼻、ピア日本丸、ピア運河パークです。詳細は各社ホームページにてご確認ください。
シーバス(ポートサービス)HP
水上バス(京浜フェリーボート)HP
お得なフリーチケット
みなとぶらりチケット
主要な観光スポットが集まる横浜ベイエリアの市営地下鉄と市営バス、観光スポット周遊バス「あかいくつ」に1日何回でも乗車できるチケットです。チケットの提示で割引やプレゼントの特典が受けられる施設やお店もあり、お得に観光が楽しめます。
【料金】
大人500円
小児250円
【適用区間】
市営バス(あかいくつを含む):横浜~元町・港の見える丘公園、三溪園
市営地下鉄ブルーライン:横浜駅~伊勢佐木長者町駅
【発売場所】
地下鉄ブルーライン各駅(横浜、高島町、桜木町、関内、伊勢佐木長者町)、適用区間内を運行する一部の市営バス車内、桜木町駅観光案内所など
【公式サイト】
https://www.city.yokohama.lg.jp/kotsu/tanoshimou/kanko/burari/otokunajoushaken.html#8B4F0
横浜のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
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各地から飛行機でどのくらいかかりますか?
全国各地からは東京・羽田空港まで飛行機で、そこから横浜駅まで私鉄の京浜急行で向かいます。所要時間は札幌・新千歳空港から約2時間10分、名古屋・中部国際空港から約1時間45分、大阪・伊丹空港から約1時間45分、福岡・福岡空港から約2時間15分です(乗り換え時間は含まれません)。 -
横浜の気候はどうですか?
年間を通じて比較的温暖な気候です。大都市であることからコンクリート舗装が多く、夏は暑さが増して感じられることもあります。この時期の旅行であれば熱中症対策が必要でしょう。冬は海風が体感温度を下げることもありますので、防寒をしっかりしてお出かけしてください。 -
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
観光スポットが比較的狭いエリアに集中していますので、1泊でも十分に楽しめます。時間に余裕を持った旅行をしたいのであれば、2泊以上すると良いでしょう。
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